[TGA] Maxman XI tablets
Maxman XI 錠剤
7 October 2020
https://www.tga.gov.au/alert/maxman-xi-tablets-0
表示されない成分シルデナフィルを含む。製品写真あり。
[FSA]包装パッケージ前面の栄養表示に関する食品飲料製造業者の意見
Food and drink manufacturers views on front of pack nutritional labelling
2 October 2020
FSAは、製造業者の組成変更の取り組みに関したこの表示の影響を含め、包装パッケージ前面の栄養表示に関する食品飲料製造業者の意見を調べるよう独立した研究を依頼した。
表示導入理由と導入の障害要因を同定した。
[FSA] Eating Well Choosing Better 追跡調査‐第5回
Eating Well Choosing Better Tracking Survey - Wave 5
2 October 2020
Eating Well Choosing Better (EWCB) 追跡調査は消費者の健康的な食生活推奨の理解を向上させるため、一日摂取カロリーの理解や知識、信号表示の使用、組成変更とカロリー情報に対する考え方及びFSAキャンペーンの意識などを調査した。
主な知見
・女性の42%、男性の26%が推奨されるカロリー摂取量を正確に知っていた
・95%が信号表示を認識していて64%が買い物の時に使っていた
・約60%が塩砂糖脂肪の少ないものを買う可能性が高いと報告した
・50%以上が持ち帰りやファストフード店、自動販売機、レストランでは健康的食品を選ぶのが難しい
・50%がレストランや持ち帰り店のメニューのカロリー表示を見る
[FSA] 更新情報‐Lidl GB は表示のないアスパルテーム(E951)のためCologran Stevia 甘味料を回収
Updated -Lidl GB recalls Cologran Stevia sweetener tablets because of undeclared aspartame (E951)
6 October 2020
https://www.food.gov.uk/news-alerts/alert/fsa-prin-45-2020-update-1
Lidl GB は表示のないアスパルテーム(E951)のためCologran Stevia 甘味料タブレット(Stevia variant)の回収を延長している。
[PHE]企業の砂糖を減らす3年目進行状況発表
Third year of industry progress to reduce sugar published
7 October 2020
https://www.gov.uk/government/news/third-year-of-industry-progress-to-reduce-sugar-published
子どもの砂糖摂取量の多くに寄与する製品mの砂糖を減らす企業の対応についての第三回年次報告書発表
食品によって進行状況は様々である
・朝食シリアルやヨーグルト、フロマージュ・フレは最も大きく減って2015年のベースラインに比べて2019年は約13%減
・チョコレートやお菓子はあまり変わらないが売り上げが増加
・全食品カテゴリーの平均砂糖減は3%
Sugar reduction: report on progress between 2015 and 2019
https://www.gov.uk/government/publications/sugar-reduction-report-on-progress-between-2015-and-2019
[ASA]コロナウイルス:保護対策の描写
Coronavirus: The depiction of protective measures
Advice online 08 Oct 2020
2020年9月にASAが現行の政府のガイドラインに従っていない行動を描写した広告についての対応方針を発表したがそれについてさらに説明
論文
-世界の食糧生産は気候脅威を増やす
Global food production poses an increasing climate threat
7-OCT-2020
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-10/iifa-gfp100520.php
Nature。窒素肥料(合成および堆肥両方)由来の温室効果ガス亜酸化窒素の評価。
-抗うつ剤の枠付き警告文の後の若者の自殺
Suicide deaths among youth following antidepressant boxed warnings
7-OCT-2020
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-10/w-sda100520.php
2003年にFDAの公衆衛生警告により医薬品に抗うつ剤を使用している若者や子どもの自殺願望や行動が増えるリスクがあることを示す警告が表示されるようになった。この警告により若者の鬱の診断と治療が減ったことが示されてきたが、新しい研究ではこの警告は若者の自殺を増やしたかもしれないことが示唆された。
Psychiatric Research and Clinical Practice
-チェーンレストランの広告費と米国成人の肥満の関連
Association of Chain Restaurant Advertising Spending With Obesity in US Adults
Sara N. Bleich,et al.,
JAMA Netw Open. 2020;3(10):e2019519.
https://jamanetwork.com/journals/jamanetworkopen/fullarticle/2771399
44州370郡の一人あたりのレストラン広告費とBMIに全体として関連はなかった。しかし低所得郡では関連があった
-研究者は北極圏のアザラシの水銀濃度が一定であることを発見
Researchers find consistent mercury levels in arctic seals
7-OCT-2020
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-10/w-rfc100520.php
Environmental Toxicology and Chemistryに発表されたカナダ北極圏のワモンアザラシの45年間にわたる水銀濃度の結果。ずっと変わらない。
-運動の強度は高齢者の死亡リスクに関連しない、試験が発見
Exercise intensity not linked to mortality risk in older adults, finds trial
7-OCT-2020
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-10/b-ein100620.php
The BMJに発表されたノルウェイでのRCT。健康のために運動することはもっとも重要な行動の一つだが活動レベルと寿命についての質の高い臨床試験はなかった。そこで70-77才の5年間の指導された運動訓練と通常のガイドラインとの影響を評価する試験を行った。1567人の男女を高強度インターバルトレーニング、387人を中強度持続運動トレーニング、780人はノルウェー運動ガイドライン(対照群)にわりつけた。5年後の死亡者は4.6%(72人)でどの群も差はなかった。
-The Lancet Planetary Health:スーパーマーケットの砂糖の多い食品や飲料の宣伝を制限すると店舗の利益を減らすことなく販売が減った
The Lancet Planetary Health: Restricting supermarket promotions of high-sugar food and drinks reduces sales without reducing store profits
7-OCT-2020
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-10/tl-pss100720.php
オーストラリアの地方の20店での無作為対象化試験
不健康な製品の値引きやディスプレイなどの販促を制限したところ食品由来の砂糖購入量が2.8%減った.特に砂糖入り飲料で、店舗の冷蔵庫から600mL以上の製品を外した影響。
-手術後のオピオイド関連依存、害、事故を止める
Stopping opioid-related addiction, harm and accidents after surgery
7-OCT-2020
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-10/a-soa100620.php
麻酔学会がAnaesthesiaに発表したコンセンサス声明
手術後にオピオイドを長く使うリスクは手術前から慢性的にオピオイドを使っている人が、使ったことのない人の10倍高いことから術前のリスク評価をすることなど。
-高齢者はよくある健康状態を治療しようと大麻を使っていることを研究が発見
Study finds older adults using cannabis to treat common health conditions
7-OCT-2020
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-10/uoc--sfo100720.php
Journal of the American Geriatrics Societyに発表された調査によると高齢者病院に10週間の間に来た568人の患者を調べたところ過去3年以内に大麻を使ったことがあるのは15%でその半分は定期的に、ほとんど医療目的で使っていた
約3/5が高齢になって初めて大麻を使っていて、新たな使用者の目的は娯楽用より医療用が多く、吸入や食べるより局所塗布を使う可能性が高い
(大麻合法化の影響)
-新しい研究は学校閉鎖について英国政府に与えられた助言を確認
New study confirms advice given to the UK government about school closures
7-OCT-2020
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-10/b-nsc100620.php
再解析は、学校の閉鎖はcovid-19による長期的死亡数を増やすことと引き換えにICUのベッドの需要を下げることにつながっただろうことを示す。The BMJ
2020年3月に行われた介入はICUのベッドのピーク需要を減らすのには有効だったが、効果的ワクチン無しには流行を長期化させ死者を増やす。英国政府への助言は感染者数を減らすことに集中していて死亡に焦点をあてていない、とエジンバラ大学の研究者らは言う
このモデルではどんな緩和策をとっても最後は広範な感染と免疫で終わり、死亡は感染者の総数ではなく年齢分布に依存する
その他
-ラズベリー詐欺
Raspberry racket
By Dave Sherwood Graphics by Sam Hart
PUBLISHED OCT. 6, 2020
https://graphics.reuters.com/CHILE-CRIME/RASPBERRIES/jbyvrmdkope/index.html
チリのラズベリー詐欺がどうやって中国からカナダへの食品安全コントロールを避けたか
2017年1月、チリの税関監視員が内部告発者からの情報に従って動いた:この国の重要農作物ラズベリーが脅かされている。サンチアゴの下町の高層ビル二階にあるあまり知られていない果物貿易企業Frutti di Boscoの事務所に強制捜査を行い、入手した販売記録から三大陸にわたる食品貿易詐欺が明らかになった。
主役はラズベリーである。中国産の安価な冷凍ラズベリーがチリの中央にある包装工場に輸出された。そこでFrutti di Boscoブランドのプレミアムチリ産オーガニックラズベリーとして再包装されてカナダの消費者に販売された。2014年から2016年の間に少なくとも1200万ドル相当の誤表示されたラズベリーがカナダに送られた。
(途中でニュージーランドが含まれる。ロイターによる力の入った調査記事。カナダでは中国の同じ会社から直接輸入された冷凍ラズベリーでノロウイルスアウトブレイクがおこっている。中国産ラズベリーをリコールしたが同じものがチリ産とラベルを変えて流通していたことに気がつかなかったようだ。カナダではオーガニックとラベルしただけで高く売れることが狙われた)
-Nature
Trumpの旅の接触追跡は「膨大だが可能である」
Contact tracing Trump’s travels would be ‘massive but feasible’
06 OCTOBER 2020 Nidhi Subbaraman
https://www.nature.com/articles/d41586-020-02819-y
米国大統領は感染していた可能性のある時期にいくつかの州に行っていたが、接触追跡でCOVIDの拡大は予防できただろうと専門家のEmily Wroeはいう
米国大統領は退院後元気だと報道されているがどこで感染して他に感染させたかどうか疑問が残る。9月26日のホワイトハウスでの式典が感染クラスターの発生地ではないかと広く考えられている。クリーブランドでのJoe Bidenとのディベートでも11人以上の患者が出ている。しかしホワイトハウスは職員の感染者数は公開しないと言い接触追跡もしないという。Natureはマサチューセッツ州で保健担当者を援助しているNPO Partners In Healthの接触追跡チームリーダーの一人で医師のEmily Wroeにインタビューした
(大統領がこういう国でも日本より政府への信頼が大きいとか、「信頼」の単語の意味が違うのでは)
-Scienceニュース
CRISPR,革新的遺伝子の「はさみ」がノーベル化学賞
CRISPR, the revolutionary genetic ‘scissors,’ honored by Chemistry Nobel
By Jon Cohen Oct. 7, 2020
Emmanuelle CharpentierとJennifer Doudna
Feng Zhangには与えられなかった。この三人の科学者の所属する研究所が激しい特許闘争中
フランスのトップ科学雑誌が編集の独立性を巡って混乱
France’s top science magazine in turmoil over editorial independence
By Christa Lesté-LasserreOct. 7, 2020
100年以上にわたって月刊誌を発行し続けてきたフランス最大のポピュラーサイエンス雑誌Science & Vieの編集長が、企業の従業員による記事が編集者の知らないうちに雑誌のウェブサイトに掲載されたことを巡って辞任した。雑誌のスタッフがストライキをしている
Science & Vieは2019年にReworld社によって買収されていて雑誌の方針や編集スタッフの入れ替えなどがあった。Reworldは2012年にインターネット起業家が設立した企業で、ジャーナリスティックなコンテンツの代わりに広告主を満足させる記事を企業のライターに書かせていると批判されてきた。
COVID-19ワクチンを巡る政治的「災難」について冷静に、科学者が言う
Calm down about political ‘mischief’ around COVID-19 vaccines, scientists say
By Jon Cohen Oct. 7, 2020
(開発の責任者たちはちゃんとやってるのであまり政治圧力について心配するなといった話。大手製薬会社のほうが下手なワクチンのリスクを知っている。大統領は所詮期限付き)
-SMC UK
政府が全国サーベイランスのために100万の自宅抗体検査を買うことへの専門家の反応
expert reaction to government buying 1 million home antibody tests for nationwide surveillance
OCTOBER 7, 2020
Bristol大学医療統計学上級講師Hayley Jones博士
我々はPHEと協力して英国迅速検査コンソーシアムのSARS-CoV-2抗体を調べる“AbC-19 Rapid Test”の制度評価、4842の血液検体を使った、をしてきた。結果は間もなく発表される予定で、その時点で報道発表する。
それまでの間はこの検査の精度についての公表された根拠はUlster大学での研究を報告したピアレビューされていないプレプリントのみである。この研究で使われた方法については大きな懸念をもっている。著者らは880の血液をAbC-19検査で調べ、そのうち654の検体をもとに精度を推定している。約1/4の検体が、真にポジティブかどうかラボ検査で明確でなかったという理由で除外された。そうすることで「診断/分類が困難な」検体を全て排除している。このやりかたは検査の精度を過剰に見積もる。
政府が発表したようなサーベイランス目的での抗体検査では、精度誤差は基本的に修正される。しかし個人が検査結果を知ってそれに基づいて免疫ができたと考えて行動を変えると危険である。抗体陽性が免疫があるという意味かどうかには強い根拠が必要である。今のところ抗体検査陽性の結果を受け取ってもそれによって行動を変えるべきではない
AbC-19検査は「妊娠検査タイプ」で陽性だと線ができる。Ulster大学のチームが指摘した重要な問題は、しばしばこの結果が読み取りにくいということである。しばしば「訓練されたラボ技術者にはわかるが一般の人には陽性であると判断するのは困難であろう薄い線」がでると注記している。このことは現実世界でのこの検査の正確さを調べる必要があることを強調する。
Birmingham大学生物統計、エビデンス合成と検査評価研究グループ長、生物統計教授Jon Deeks教授
英国迅速検査コンソーシアムは英国政府の支援を受けて4月から家庭用抗体検査の開発を行っていてその発表は注目されている。しかしながら、その性能についてのしっかりした根拠がまだ出ていないのに政府は軽はずみに購入した。PHEの評価は終わっていて論文投稿されているがまだプレプリントは投稿できず、Imperialのチームはまだ評価完了前である。入手可能な唯一の研究はコンソーシアムのメンバーによるもので数週間前に決定的な欠陥があることが指摘されている。
この検査はMHRAによって家庭用検査としては認可されておらず医師や研究者しか使えない。従って期待されているよりは有用ではないのだろう。
英国や海外企業が開発した同様の検査はたくさんあり、精度についての良い根拠もあって世界中で販売されているが英国では販売されていない。AbC-19検査の完全な研究無しにはこれが良いのか悪いのかあるいは同じなのかはわからない。もう少し待てばどれを買うのが良いかわかるのに、どうして政府がそうしないことを選んだのかわからない
COVID-19の管理には抗体検査は極めて限定的な役割しかなく、間違った方法で人々に販売されているという事例が蓄積している。政府はこの検査を数百万ポンドで買って何故使うのかを明確に説明しなければならない。我々は3月に質の悪い中国製検査に何百万も無駄にし、さらに政府が100%正確だと間違いを語ったロシュの検査を必要以上に買って何百万も無駄にした。そして今度は全く根拠を示すことなくこれら検査を買うのに何百万も使おうとしている
(検査って何かをやった気になるんだろう)
Imperial Report 9の使ったモデルの再解析と学校閉鎖の影響への専門家の反応
expert reaction to reanalysis of model used for Imperial Report 9 and impact of school closures
The BMJに発表された論文について
専門家の意見略
-コロナウイルス:健康の専門家が世界的反ロックダウン運動に加わる
Coronavirus: Health experts join global anti-lockdown movement
7 October 2020
https://www.bbc.com/news/health-54442386
-Sageの科学者が14,542人のCovid患者が報告されて全国ロックダウンを要請
Sage scientist calls for ‘circuit-breaker’ national lockdown after 14,542 Covid cases reported
Sage メンバーCalum Semple教授が首相により厳しい全国ロックダウンを強く求めた
地域ごとの制限が効果を示せていない
(どちらもイギリスのニュース。)