2020-10-12

[CFIA]食品安全検査報告

2020-10-07 Food Safety Testing Bulletin

https://www.inspection.gc.ca/food-safety-for-industry/chemical-residues-microbiology/food-safety-testing-bulletins/2020-10-07/eng/1600177492396/1600177492961

-特定の食品中の有毒金属―2018年4月1日~2019年3月31日

Toxic Metals in Selected Foods - April 1, 2018 to March 31, 2019

2020-10-07

https://www.inspection.gc.ca/food-safety-for-industry/chemical-residues-microbiology/food-safety-testing-bulletins/2020-10-07/toxic-metals-in-selected-foods-april-1-2018-to-mar/eng/1598636159688/1598636160141

食品中の化学物質ハザードは様々な原因に由来することがある。金属は岩、水、土壌、空気中にごく少量で存在する可能性がある、天然に存在する元素である。微量濃度は、ほとんどの場合環境からの通常の蓄積を反映しているため、食品中にこれらの物質を発見することは予想外ではない。それらは食品の製造に用いられる成分に存在するため、および/または食品生産チェーンに意図せず組み込まれる可能性があるため、それらは完成食品に存在する可能性がある。ヒトの健康に最も懸念される金属は、ヒ素、カドミウム、鉛、水銀などで、長期間暴露した後でヒトの健康に影響があることが示されている。

このターゲット調査の主な目的は、他のCFIAプログラムでは定期的に監視されていない食品中の金属類の量に関する追加のベースライン監視データを生成し、以前のターゲット調査の結果とこの調査の食品中の金属類の検出割合を比較することである。

全部で985の飲料水サンプルがカナダの6都市の小売店から集められ金属類の検査を受けた。最も懸念される金属類(ヒ素、カドミウム、鉛、水銀)の結果だけがこの報告書で示されている。水銀とヒ素はそれぞれ、最低と最大の検出割合だった。サンプリングした全ての製品種類の中で、タンパク質粉末と米製品が、検出された金属の含有量の最も多い商品だった。乳児用粉ミルクは検出頻度が最も低く、ヒ素、カドミウム、鉛、水銀の平均濃度は最も低かった。すぐ飲める飲料水のサンプル(代替食品)にとすぐ飲める乳児用ミルクに検出されたヒ素と鉛の濃度は既存の許容範囲を満たしていた。検査した他の製品の金属量にカナダの規則はない。HCはこの調査で金属量の分析をしたサンプルはどれもヒトの健康上の懸念をもたらさなかったと断定した。

 

-穀物製品とすぐに喫食可能な食事中の農薬と金属―2016年4月1日~2017年3月31日

Pesticides and Metals in Grain Products and Ready-to-Eat Meals - April 1, 2016 to March 31, 2017

2020-10-07

https://www.inspection.gc.ca/food-safety-for-industry/chemical-residues-microbiology/food-safety-testing-bulletins/2020-10-07/pesticides-and-metals-in-grain-products-and-ready-/eng/1598548756758/1598548757243

穀物ベースと野菜ベースの製品はカナダで摂取される主要食品である。これらは農産物で、環境から導入された、あるいは輸送および/または保管中に虫、カビ、他の害虫による損傷を防ぐために作物が畑で農薬処理された場合に、残留農薬を含む可能性がある。これらの製品は環境に由来する金属の量も含む可能性がある。ヒ素、カドミウム、鉛、水銀などの金属は食品への添加は認可されておらず、製造業者は食品中のこれらの元素の偶発的導入の削減対策に責任がある(鉄鋼設備の鉛はんだからなど)けれども、主に環境中に天然に存在する結果として、食品中にごく少量存在することは予期されている。

このターゲット調査の主な目的は、カナダ市場で入手できる選択した穀物ベース食品やすぐに喫食可能な(RTE)食事の中の残留農薬の量や金属濃度に関するさらなるベースライン調査データを生成することだった。

全部で3998サンプルの穀物ベース製品やピザ、スープ、幼児用完全食などのRTE食が収集され、農薬と金属の検査を受けた。127の様々な残留農薬がサンプルの1189 (30%)に検出された。検査した穀物とRTE食の農薬の全遵守率は99.6%だった。全違反結果が一律MRL 0.1 ppm(mg/kg)を超える残留農薬に関連していた。ヘルスカナダ(HC)は最新調査で観察された農薬濃度はヒトの健康に懸念をもたらすことは予期されないと決定し、そのためこの調査によるリコールはなかった。CFIAはその後数年間同様の製品のさらなる検査を含む、法令順守を改善するための適切なフォローアップ活動を実施した。

集めた全てのサンプルは20金属を分析する多金属検査法による検査を受けた。少ない暴露量でヒトの健康に最も懸念される金属、最も注目すべきヒ素、カドミウム、鉛、水銀のデータだけがこの報告書で示された。トウモロコシ製品が最も検出率・量が少なかった。成分の種類や以前の研究結果に基づいて予想されたように、検出率はRTE食などの複数の成分を含む製品で最も高かった。

カナダでは検査した製品中の金属量の規制はない。集めた全てのデータはヒトのリスク評価のためにHCに送られ、ヒトの健康に懸念をもたらさないと決定された。

集めた全ての作物種の農薬の検出率は、米国、欧州連合(EU)、英国、オーストラリアなど他の管轄で報告された結果と同様だった。一般的に、ヒ素、カドミウム、鉛、水銀の検出率と最大観察量は米国、EU、オーストラリアで報告された結果と同等比較可能だった。これは、これらの食品に由来するカナダの消費者の農薬や金属への暴露が、他の管轄の消費者暴露と比べて、より少ないあるいは同等であることを意味する。

 

-紅茶とフレーバーティー中の非表示のアレルゲンとグルテン―2018年4月1日~2019年3月31日

Undeclared Allergens and Gluten in Tea and Flavoured Tea – April 1, 2018 to March 31, 2019

2020-10-07

https://www.inspection.gc.ca/food-safety-for-industry/chemical-residues-microbiology/food-safety-testing-bulletins/2020-10-07/undeclared-allergens-and-gluten-in-tea-and-flavour/eng/1598893358695/1598893359142

この調査の主な目的は、紅茶とフレーバーティー中の非表示のアレルゲンとグルテンの存在や量に関するベースライン情報を得ることである。検査した199サンプルのうち12に非表示のアレルゲン、具体的にはグルテンとゴマが含まれることが分かった。

見つかった量がアレルギーのある人に健康上の懸念をもたらすかどうか決めるために、20 ppmより多い6件のグルテン陽性結果と1件のゴマの陽性結果がCFIAの食品安全リコール室(OFSR)に送られた。管轄機関が取ったフォローアップ活動の範囲は、汚染量や、健康リスク評価が決定する結果として生じる健康上の懸念に基づいている。この調査でサンプリングされた製品はどれも健康リスクを示さないことが分かった。

 

-ベーカリー製品中の非表示のアレルゲン―2015年4月1日~2019年3月31日

Undeclared Allergens in Bakery Products – April 1, 2015 to March 31, 2019

2020-10-07

https://www.inspection.gc.ca/food-safety-for-industry/chemical-residues-microbiology/food-safety-testing-bulletins/2020-10-07/undeclared-allergens-in-bakery-products-april-1-20/eng/1598535520269/1598535520793

全部で687のベーカリー製品のサンプルが非表示のアレルゲンの検査を受けた。サンプルの95.9% (659)に非表示のアレルゲンは含まれていなかった。サンプルの4.1% (28)は乳タンパク質(β-ラクトグロブリン(BLG)とカゼイン)、卵、ピーナッツ、ゴマなどの非表示のアレルゲンに対して陽性だった。

見つかった量がアレルギーのある人に健康上の懸念をもたらすかどうか決めるために、全ての陽性結果がCFIAの食品安全リコール室(OFSR)に送られた。非表示の卵により1サンプルのクッキーの製品リコールがあった。CFIAが取ったフォローアップ活動の範囲は、汚染の深刻さや、健康リスク評価が定める結果として生じる健康上の懸念に基づいている。

 

[EU]RASFF Week41-2020

警報通知(Alert Notifications)

ドイツ産ゴマ種子の未承認物質エチレンオキシド(9.1 mg/kg)、オーストラリア産竹製カップからのホルムアルデヒド(239 mg/l)およびメラミン(4.2 mg/l)の溶出、スウェーデン産オランダ経由デーツシロップのオクラトキシンA (27.9 µg/kg)、チリ産ブラックレーズンの未承認物質イプロジオン(0.64 mg/kg)、エチオピア産ドイツで包装したチリミックスパウダーのアフラトキシン(B1 = 26.8; Tot. = 78.8 µg/kg)、中国産イタリア経由ミニゼリーカップの摂取による窒息リスクおよびアルギン酸ナトリウム(E401)未承認、

注意喚起情報(information for attention)

イタリア産牛乳のアフラトキシン(Tot. = 0.214 µg/kg)、ラオス産レッドチリの未承認物質カルベンダジム(0.45 mg/kg)・ヘキサコナゾール(0.035 mg/kg)およびトリシクラゾール(0.035 mg/kg)、中国産ひしゃくからの一級芳香族アミンの溶出(3.63 mg/kg)、北マチェドニア共和国産ペッパーのホルメタネート(0.13 mg/kg)、トルコ産ペッパーのピリミホスメチル(0.89 mg/kg)・クロチアニジン(0.16 mg/kg)・ホルメタネート(0.86 mg/kg)およびタウフルバリネート(0.03 mg/kg)、ポーランド産子牛肉入りポークソーセージのベンゾ(a)ピレン( 5.5 µg/kg)および多環芳香族炭化水素(PAH4の合計: 39.1 µg/kg)、オンライン販売されている2,4-ジニトロフェノール (DNP)、スペイン産冷凍メカジキの水銀(1.3 mg/kg)、

フォローアップ用情報(information for follow-up)

ベルギー産子豚用補完飼料のヒ素(6.5 mg/kg)・カドミウム(0.95 mg/kg)および鉛(18 mg/kg)、ベトナム産冷凍フクロタケの未承認物質クロルピリホス(0.05 mg/kg)およびジメトエート(0.04 mg/kg)、イタリア産ミネラルウォーターの亜硝酸塩高含有(0.048 mg/l)、ベルギー産冷凍バジルの未承認物質イプロジオン(0.11 mg/kg)、フランス産センナの葉の粉末入りエネルギーバーの未承認市販、オーストリア産産卵鶏用完全飼料の銅高含有(29.5 mg/kg)、ドイツ産食品酵素の未承認市販、ポーランド産ココナッツキャンディーのトランス脂肪酸高含有(13 /100g)、スロベニア産鶏肥育用完全飼料の銅高含有(33.2 mg/kg)、

通関拒否通知(Border Rejections)

米国産シリアルの着色料タートラジン(E102) (280 µg/kg)・着色料サンセットイエローFCF(E110) (84 mg/kg)・着色料アルラレッドAC(E129) (218 mg/kg)および着色料ブリリアントブルーFCF(E133) (173 mg/kg)の未承認使用、トルコ産マンダリンのエスフェンバレレート(0.316 mg/kg)、米国産ソフトドリンクのエチレンジアミン四酢酸ニナトリウム(CDEDTA)(E385)未承認、米国産朝食用シリアルの着色料タートラジン(E102) (254 mg/kg)と着色料サンセットイエローFCF(E110) (92 mg/kg)高含有及び着色料アルラレッドAC(E129) (213 mg/kg)非表示、米国産朝食用シリアルの着色料タートラジン(E102) (63 mg/kg)高含有及び着色料サンセットイエローFCF(E110) (20 mg/kg)・着色料ブリリアントブルーFCF(E133) (11 mg/kg)非表示及び着色料アルラレッドAC(E129) (25 mg/kg)の未承認使用、米国産ラッキーチャームシリアルの着色料タートラジン(E102) (350 mg/kg)・着色料サンセットイエローFCF(E110) (91 mg/kg)・着色料アルラレッドAC(E129) (234 mg/kg)および着色料ブリリアントブルーFCF(E133) (130 mg/kg)高含有、米国産マシュマロ入りオーツシリアルの着色料タートラジン(E102) (589 mg/kg)・サンセットイエローFCF(E110) (134 mg/kg)・着色料アルラレッドAC(E129) (200 mg/kg)および着色料ブリリアントブルーFCF(E133) (144 mg/kg)高含有、バングラデシュ産揚げエンドウ豆の着色料タートラジン(E102)および着色料ブリリアントブルーFCF(E133)の未承認使用、米国産朝食用シリアルの着色料タートラジン(E102) (86 mg/kg)・着色料サンセットイエローFCF(E110) (58 mg/kg)・着色料アルラレッドAC(E129) (122 mg/kg)および着色料ブリリアントブルーFCF(E133) (19 mg/kg)の未承認使用、アルゼンチン産飼料用ピーナッツのアフラトキシン(B1 = 47.2; Tot. = 56.1 µg/kg)、米国産ピーナッツのアフラトキシン(B1 = 8.2; Tot. = 9.4 µg/kg)、アルゼンチン産ピーナッツのアフラトキシン(B1 = 7.9; Tot. = 9.1 µg/kg)、米国産ソフトドリンクの安息香酸(E210) (880 mg/l;440 mg/kg)高含有、スリランカ産チリパウダーのアフラトキシン(B1 = 16.4; Tot. = 17.4 µg/kg)、ウガンダ産ペッパーのシペルメトリン(1.1 mg/kg)、中国産香港経由ナイロン製網杓子からの一級芳香族アミンの溶出、インド産スイス経由ピーナッツのアフラトキシン(B1 = 11; Tot. = 13 µg/kg)、トルコ産ペッパーのホスチアゼート(0.216 mg/kg)、

 

[HK]違反

-ターメリック粉サンプルに未認可の着色剤のスーダンダイを検出する

Ground turmeric sample detected with non-permitted colouring matter sudan dyes

Thursday, October 8, 2020

https://www.cfs.gov.hk/english/press/20201008_8174.html

食品安全センター及び食物環境衛生署は、定期食品調査にてターメリック粉のサンプルに、食品使用の認可がされていない着色剤のスーダンダイ0.22 ppmを検出したと発表した。

 

-食品安全センターはアイゴのサンプルにマラカイトグリーンを検出する

CFS finds trace of malachite green in rabbitfish sample

Thursday, October 8, 2020

https://www.cfs.gov.hk/english/press/20201008_8170.html

食品安全センター及び食物環境衛生署は、定期食品調査にてアイゴのサンプルに1.4 ppbのマラカイトグリーンを検出したと発表した。

 

[TGA] 医薬品広告が違法ではないか?

Is your advertising for therapeutic goods compliant?

12 October 2020

https://www.tga.gov.au/form/your-advertising-therapeutic-goods-compliant

医薬品広告に関する法的チェックリスト―消費者用広告

https://www.tga.gov.au/sites/default/files/advertising-compliance-checklist-consumer-advertising.pdf

 

-制限表現を使用するための認可申請提出のガイダンス

Guidance for submitting an application for approval to use a restricted representation

8 October 2020

https://www.tga.gov.au/guidance-submitting-application-approval-use-restricted-representation

Therapeutic Goods Act 1989の42DF部分に従った制限表現の使用について

https://www.tga.gov.au/sites/default/files/restricted-representation-application-checklist.pdf(制限表現申請チェックリスト)

 

[FSS] 食品事業者及び従業員向けCOVID-19ガイダンス

COVID-19 Guidance for Food Business Operators and Their Employees

9 October 2020

https://www.foodstandards.gov.scot/publications-and-research/publications/covid-19-guidance-for-food-business-operators-and-their-employees

FSSは事業者向けガイダンスを更新。

 

[FSA] 肉及び肉製品中の抗菌剤耐性(AMR)の存在と拡散に対する二次的食品加工の影響を判断するレビュー

A critical review of the impact of food processing on antimicrobial resistant (AMR) bacteria in meats and meat products

8 October 2020

https://www.food.gov.uk/research/research-projects/a-critical-review-of-the-impact-of-food-processing-on-antimicrobial-resistant-amr-bacteria-in-meats-and-meat-products-0

肉及び肉製品中の抗菌剤耐性(AMR)の存在と拡散に対する二次的食品加工の影響を判断するためにレビューが行われた。

 

[FSA] FSAはオンライン会議を共同開催する‐「デジタルワールドで食品を理解する」

FSA to co-host an online conference - ‘Understanding Food in a Digital World’

9 October 2020

https://www.food.gov.uk/news-alerts/news/fsa-to-co-host-an-online-conference-understanding-food-in-a-digital-world

会議はシェフィールド大学と共同し、2020年11月9日に社会科学の経済社会研究会議(ESRC)フェスティバルの一環として開催される。

 

[FSAI]ごま種子に高濃度の未承認の農薬エチレンオキシド検出のため、Multi Cereal Bagnetを回収措置

Withdrawal of Multi Cereal Bagnet due to the Presence of the Unauthorised Pesticide Ethylene Oxide in the Sesame Seeds

Friday, 9 October 2020

https://www.fsai.ie/news_centre/food_alerts/multi_cereal_bagnet_withdrawal.html

インド原産のごま種子に高濃度の未承認の農薬エチレンオキシド検出のため、ベルギーのMulti Cereal Bagnetを回収措置。製品写真あり。

 

-ごま種子に高濃度の未承認の農薬エチレンオキシド検出のため、5 Seeds Blendを回収措置

Withdrawal of 5 Seeds Blend due to the Presence of the Unauthorised Pesticide Ethylene Oxide in the Sesame Seeds

Friday, 9 October 2020

https://www.fsai.ie/news_centre/food_alerts/5_seeds_blend_withdrawal.html

インド原産のごま種子に高濃度の未承認の農薬エチレンオキシド検出のため、フランスの5 Seeds Blendを回収措置。

 

[MPI] リコール

ValueブランドのViva Italia Chopped Tomatoes in Juice

Value Brand Viva Italia Chopped Tomatoes in Juice

9 October 2020

https://www.mpi.govt.nz/food-safety/food-recalls/recalled-food-products/value-brand-viva-italia-chopped-tomatoes-in-juice/

Foodstuffs Own Brands Ltdは、異物の石が混入する可能性があるためValueブランドのViva Italia Chopped Tomatoes in Juiceの一部を回収している。製品写真あり。

 

[MPI] 貝のバイオトキシン警告‐北島西岸

Shellfish biotoxin alert – Northland west coast

09 Oct 2020

https://www.mpi.govt.nz/news-and-resources/media-releases/shellfish-biotoxin-alert-northland-west-coast/

MPIは北島西岸で貝の捕獲あるいは消費をしないよう市民に公衆衛生警告を延長した。この地域で採取された貝サンプルの定期検査で、麻痺性貝毒のレベルがMPI設定の安全基準値0.8 mg/kgを上回った。

https://www.mpi.govt.nz/travel-and-recreation/fishing/shellfish-biotoxin-alerts/#map

 

[FDA]コロナウイルス(COVID-19)更新

Coronavirus (COVID-19) Update: Daily Roundup October 9, 2020

https://www.fda.gov/news-events/press-announcements/coronavirus-covid-19-update-daily-roundup-october-9-2020

(一部)

・FDAは詐欺的COVID-19製品を販売しているGriffo BotanicalsとPrairie Dawn Herbsに警告文書を送付

 

[FDA]警告文書

- Prairie Dawn Herbs

October 07, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/prairie-dawn-herbs-610877-10072020

コロナウィルス疾患2019(COVID-19)に関連する未承認かつ不正製品。ハーブ製品を含む。

 

- Griffo Botanicals

October 07, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/griffo-botanicals-610434-10072020

コロナウィルス疾患2019(COVID-19)に関連する未承認かつ不正製品。ハーブ製品を含む。

 

[FDA]リコール

Sunshine Mills, Inc. は前回の高濃度のアフラトキシンの可能性のため、特定の犬用食品の自主回収を拡大する

Sunshine Mills, Inc. Expands Previously Announced Voluntary Recall of Certain Pet Food Products Due to Potentially Elevated Levels of Aflatoxin

October 08, 2020

https://www.fda.gov/safety/recalls-market-withdrawals-safety-alerts/sunshine-mills-inc-expands-previously-announced-voluntary-recall-certain-pet-food-products-due

Sunshine Mills, Inc. は9月の高濃度のアフラトキシンによる回収を拡大する。

 

[FAO]事務局長QU Dongyuによる、世界食糧計画へのノーベル平和賞受賞についての声明

Statement by QU Dongyu, Director-General of the Food and Agriculture Organization of the United Nations

http://www.fao.org/news/story/en/item/1312712/icode/

 

[FAO]食品安全への大いなる跳躍

One giant leap for food safety

08/10/2020

http://www.fao.org/fao-stories/article/en/c/1311934/

宇宙旅行からCOVID-19まで、食品衛生規則は時の試練に耐えた

 

[RIVM]残留医薬品と水質:更新

Pharmaceutical residues and water quality: an update

12-10-2020

https://www.rivm.nl/publicaties/medicijnresten-en-waterkwaliteit-update

地表水中医薬品の2014年のモニタリングデータを使った報告書を2016年に公表している。今回は2017年と2018年のモニタリングデータを使った。

 

[WHO]毒性学、食品安全におけるリスク評価&暴露評価訓練コース

Training Courses on Toxicology, Risk Assessment in Food Safety & Exposure Assessment

20 October 2020 14:00 – 15:30 UTC Time

https://www.who.int/news-room/events/detail/2020/10/20/default-calendar/training-courses-on-toxicology-risk-assessment-in-food-safety-exposure-assessment

ウェビナー

 

-美白製品中の水銀

Mercury in skin lightening products

7 October 2020

https://www.who.int/health-topics/chemical-safety#

動画(下の方)

 

[IARC]アヘン摂取の発がん性評価のIARCモノグラフ

IARC Monographs evaluation of the carcinogenicity of opium consumption

9 October 2020

https://www.iarc.fr/news-events/iarc-monographs-evaluation-of-the-carcinogenicity-of-opium-consumption/

Group 1

プレスリリース

https://www.iarc.fr/wp-content/uploads/2020/10/pr289_E.pdf

Q&A

https://www.iarc.fr/faq/iarc-monographs-evaluate-the-carcinogenicity-of-opium-consumption/

インフォグラフィクス

https://www.iarc.fr/wp-content/uploads/2020/10/mono126_opium_infographic_2020.jpg

 

[ProMED]有毒藻類 ロシア:疑い、情報求む

Toxic algae - Russia: susp., RFI

2020-10-11

https://promedmail.org/promed-post/?id=7853921

Date: 8 Oct 2020 Source: Moscow Times [edited, abridged]

ロシア極東カムチャッカ半島の沿岸で今月初め海の生き物の95%が同時にいなくなった、この地域一帯を広く黄色い泡が覆い、宇宙からもみえるほどだった。

一部のロシアの海洋生物学者Yulia Polyakは有害藻類の大発生の可能性を指摘

火山に関連した地震説は科学者が否定していて、一般に言われているロケット燃料の漏れ説はカムチャッカ地域のVladimir Solodov知事が否定している。しかし知事は他の人工毒物の汚染の可能性を信じている。10月7日にロシアの調査チームが捜査を始めた

(編集者は藻類毒素説。)

 

[DHSC]過去最大のコロナウイルス検査研究が最新知見を発表

Largest testing study for coronavirus publishes latest findings

9 October 2020

https://www.gov.uk/government/news/largest-testing-study-for-coronavirus-publishes-latest-findings

知見は9月18日から10月5日までの間にイングランドの170人に一人がウイルスを持っていて毎日45000人が新たに感染したことを示す

この期間に175000人のボランティアが検査。第5回目の報告書。

前回に比べて65才以上の人の感染が8倍増加した。

(いろいろ数値。しかし感染制御に失敗していることをしっかりした研究で示しました、と自慢されて嬉しいのだろうか。学者は嬉しいだろうけど。研究に割く余裕はないけれど感染制御なんとかなってる、のほうが良くはないか?)

 

論文

ゲノムがイチジクとハチの共生システムに新しい知見を提供する

Genomes offer new insights into fig-wasp symbiotic system

9-OCT-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-10/caos-gon100920.php

Cellに発表された二種類のイチジク-一つは気根をもつもの、一つはないもの-のゲノムの比較解析。

 

その他

-疑わしい代替ライム病治療が患者を殺している

Dubious Alternative Lyme Treatments Are Killing Patients

2020年10月9日 Gellman L

https://www.bloomberg.com/news/features/2020-10-07/lyme-disease-dubious-alternative-treatments-are-killing-patients

9700ドルも払った代替療法クリニックのビタミン点滴でMRSA感染して死亡した女性の事例から、500以上ある「慢性ライム病に詳しい医者」の問題点について

多くがInternational Lyme and Associated Diseases Society (ILADS)の会員

 

-デキサメタゾン-化学とバイオテクノロジーの偉業

Dexamethasone - A Triumph of Chemistry and Biotechnology

Joe Schwarcz PhD | 9 Oct 2020

https://www.mcgill.ca/oss/article/covid-19-health/dexamethasone-triumph-chemistry-and-biotechnology

トランプ大統領の治療に使われた薬の一つ、デキサメタゾンは魅力的な歴史と明るい未来の可能性をもつ

「自由世界のリーダー」の健康問題はいつでもメディアの関心事で事実と憶測が飛び交う。トランプ大統領のCOVID-19はデキサメタゾンを含む治療薬に注目が集まった。デキサメタゾンは「コルチコステロイド」という、副腎皮質で作られるホルモンに化学的に類似したたくさんの医薬品のうちの一つである。コルチゾンとコルチゾールは、免疫応答やストレス応答を含む人体の広範なプロセスを調節する。

1930年代に、ロチェスターのMayoクリニックで働いていたPhilip Hench医師は驚くべき発見をした。ひどい炎症性の関節炎に苦しんでいた患者が、黄疸になったら緩和した。また妊娠は関節炎の症状を緩和することに気がつき、妊娠すると人体は何らかの抗炎症物質を出すのではないかと考えられた。彼は化学に詳しくなかったのでMayoの物理化学教授Edward Kendallの援助を求めた。Kendallは副腎が作る化合物を同定しようとしていくつかの分子を単離し分子構造を決めた。それらは「ステロイド」という分子で、炭素原子の環4つからなる。胆汁酸と妊娠ホルモンもステロイドで、Kendall と Henchは関節炎を副腎ホルモンで治療するアイディアを思いついた。1948年までに、副腎を取り除いた動物の健康悪化をくい止めるのはコルチゾンであることが同定され、関節炎の「コルチコステロイド」治療薬候補となった。Kendall とメルクのLewis Sarettが牛の胆汁からコルチゾンを合成する方法を開発して試験が可能になった。

Mayoクリニックに、良くなるまで退院しないという患者が来てチャンスが到来した。「ミセスG」はコルチゾンで治療され、4日のうちに驚くほど良くなった。彼女の痛みは消え彼女は買い物に行って「人生のなかでこれほど気分が良かったことはない」と言った。数ヶ月のうちに他の関節炎患者14人を治療し同様の結果を得た。この「魔法の薬」のうわさが広まったが僅かしか入手できなかった。そのためコルチゾンのブラックマーケットができた。しかし1952年にいろいろな植物に存在する化合物であるジオスゲニンから作る方法が開発され、コルチゾンは関節炎に苦しむ人たちに魔法をかけはじめた。

しかしその魔法は長く使うことによる副作用で毒された。患者は鬱や気分の変化、液体貯留、皮膚の薄化、骨の弱化などに苦しんだ。有効性が高く副作用の少ない合成類似体の研究が行われ、その一つがデキサメタゾンである。

デキサメタゾンの合成にはスタート物質としてのジオスゲニンの発見が重要だった。このブレイクスルーはプロゲステロンを作ろうとしていた卓越した化学者Russel Markerの手による。当時医師たちは流産予防のためにプロゲステロンを試そうとしていた。Markerは1914年にサルサパリラの根から単離されてプロゲステロンに化学的に類似するサルササポゲニンに特に関心があった。1938年までに賢い化学者たちはサルササポゲニンをプロゲステロンに変換する一連の化学反応を開発していたがそれでもまだ出発原料は得にくいものだった。ステロイドのより良い材料となる他の植物はないだろうか?

Markerは植物学の教科書からステロイドを作ることがわかっている植物と似たようなものを探し、Dioscorea(ヤマノイモ属)の写真に引きつけられた。文献からはこの植物からジオスゲニンというステロイドが抽出されていることがわかった。Markerはジオスゲニンをプロゲステロンに変換できるだろうと考え、この植物の系統的探索を始めた。ジオスゲニンをたくさん作る植物を発見することを期待して。そしてついにメキシコで努力が実った。メキシコのヤムイモの根からジオスゲニンが豊富にとれた。

Markerがジオスゲニンからプロゲステロンを作るのに僅か5段階、テストステロンは8段階だった。それ以降たくさんの植物がジオスゲニンを作ることがわかりデキサメタゾンのような合成ステロイドの大量生産が可能になった。実際の合成は化学とバイオテクノロジーのミックスである。ジオスゲニンからデキサメタゾンへの多くの化学反応は純粋の化学反応だが、重要な部分はカビや細菌で作った酵素を使う。

デキサメタゾンは明らかに魅力的な歴史をもち、おそらく将来も重要な役割を果たす。英国のRECOVERY試験では既に人工呼吸器装着中の患者に与えると脂肪を1/3減らすことが示されている。人工呼吸ではないが酸素吸入が必要なヒトデは20%死亡を減らす。おそらくもっと初期の患者でも効果があるだろう。

 

-検査だけではCovidを止めない。ホワイトハウスをみればいい 

Testing Alone Won’t Stop Covid. Just Look at the White House

10.10.2020  AARIAN MARSHALL

https://www.wired.com/story/testing-alone-wont-stop-covid-white-house/

一部の企業は再開のために迅速検査を頼っている。トランプ大統領周辺でのアウトブレイクはそのやりかたの欠点を示す

7月にJOHN ConstantineがCEOを務めるArcpoint Labsの会議室でのCovid-19暴露の取り扱いに関して政府のガイドラインの概要を示す14フィートのバナーを投稿した。Arcpoint Labsは普段は薬物やアルコールの検査について会社に法や方針のガイドをしているが今は少し違ってSARS-CoV-2の検査について企業に助言している。そのバナーはArcpointの従業員に、適切な労働環境検査方法についてどう助言するかに役立てるためのものだった。しかし会議室への展示から僅か数日で改訂を余儀なくされた。CDCのガイドラインが変わったからだ。「これが状況の流動性を象徴する」

先週のトランプ大統領のコロナウイルス陽性は政権のパンデミック対応のまずさのシンボルとみなされた。しかし大統領とホワイトハウスの、政府自身の助言を無視した、他に40人ほどの感染は、他のことの象徴でもある:労働環境が新しいパンデミックの日常に適応して従業員の安全性を確保する課題、である。

安価で迅速な検査を多くの会社が従業員に提供しているが、検査が良い方法なのかどうかは明確ではなかった。ホワイトハウスの例では、報道によるとホワイトハウスは政府の緊急認可の意図したやりかたで迅速検査を使っていなかった。検査は既に症状が出ている人向けのものだった。なのに検査陰性の人は何の対策もとらずに大統領や他の従業員と交わることが許された。これは間違いである。迅速検査は、感染力があっても症状のない人を捕まえるようにはデザインされていない。検査は追跡と隔離なしには誰にとっても保護作用はない

しばらくの間、検査を多くすればワクチンがなくても元に戻れるかのように言われてきた。しかしCDCは先月、職場での、検査をもとにした戦略を薦めないとした。それはみんなが欲しくない答えだった。「我々は検査で陰性ならマスクをしなくてもいい、職場に戻れる、と言って欲しかった」

実際には検査を巡る科学はあまりにも曖昧なので、一部の企業は職場検査を取りやめた。Intelの広報は同社は従業員を検査しないと言っている。検査ではなく、施設のクリーニングやマスク義務、距離をとるなどを行う。

(以下略。)

 

-ユタの毛皮農場でのCovid-19アウトブレイクで1万頭近くのミンク死亡

Nearly 10,000 minks dead from Covid-19 outbreak at Utah fur farms

Sun 11 Oct 2020

https://www.theguardian.com/world/2020/oct/11/utah-10000-minks-dead-from-coronavirus

州の獣医師によるとコロナウイルスは高齢ミンクに最も影響が大きく、「交配コロニーの50%を一掃した」

スペイン、デンマーク、オランダでは予防対策として既に100万頭以上の養殖ミンクを殺した

 

-コロナウイルス:治療法の方が病気より悪い?2020年の最も対立している質問

Coronavirus: Is the cure worse than the disease? The most divisive question of 2020

October 7, 2020  Danny Dorling

https://theconversation.com/coronavirus-is-the-cure-worse-than-the-disease-the-most-divisive-question-of-2020-147343

1968年に、世界で少なくとも100万人が死亡したインフルエンザのパンデミックの最中、Yale大学の疫学教授A.M.M. Payneが書いた:

エベレスト登山なら100%成功以外は失敗だろう。しかしほとんどの伝染病ではそのような絶対的な目標はない。そうではなく、我々は限られた資源の中で可能な限り速やかに問題を耐えられるレベルに抑えようとしている

現在「絶対的目標」を達成しようとする人たちと「耐容レベル」を探ろうとしている人たちの間に分断が明らかになっているのでこのメッセージは再読する価値があるだろう。9月21日にBMJが英国の科学者が、重症化リスクの高い人たちを守ることに集中すべきか全ての人を閉鎖するかについて分かれていると報告した

科学的合意には時間がかかる、そしてCOVID-19は新しい病気である。ロックダウンを巡る対照群のない実験はいまだ実施中でその長期的コストや利益はまだわからない。私は英国の科学者の見解がパブや大学の閉鎖などについて一つの見解に落ち着くとは思えない。多くの人がいろいろな意見を持っている

(いろいろ略)

利点と欠点のバランスがどこにあるかについての線は常に変わる。「敵対陣営」レトリックはやめるべきだ。どんな個人あるいは小集団の見解も大多数の見解を代表することはない