2020-10-20

[EFSA]意見等

-オキシフルオルフェンの既存MRLsのレビュー

Review of the existing maximum residue levels for oxyfluorfen according to Article 12 of Regulation (EC) No 396/2005

EFSA Journal 2020;18(10):6269  19 October 2020

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6269

さらなる検討が必要。

 

-新規食品としてのSchizochytrium sp. オイルの安全性

Safety of Schizochytrium sp. oil as a novel food pursuant to Regulation (EU) 2015/2283

EFSA Journal 2020;18(10):6242 19 October 2020

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6242

欧州委員会の要請を受けて、栄養、新規食品及び食品アレルゲンに関するEFSAのパネル(NDA)は、EU規則2015/2283に従って新規食品(NF)としてのSchizochytrium sp.オイルの安全性に関する意見を出すよう求められた。Schizochytrium sp.は単細胞微細藻類である。申請者(Progress Biotech bv)が使用したWZU477株は、Schizochytrium limacinum種に属することが分かり、海洋環境で腐ったマングローブの森の葉から得られた。このNFはドコサヘキサエン酸(DHA)が豊富なオイルで、機械的抽出により微細藻類から分離された。申請者は乳児用粉ミルク(IF)とフォローアップ粉ミルク(FOF)にこのNFを使用することを提案した。申請者が定義した使用量は、20–50 mg/100 kcalの濃度でIF と FOFへのDHAの添加義務を述べているEU規則2016/127から導出された。このNFをIFとFOFに使用することによるDHAの摂取は安全上の懸念を予期しない。このNFの組成はこのNFに海洋生物毒素がないことを示している。さらに、Schizochytrium limacinumは「生産目的のみ」の資格を持つ安全性適格推定(QPS)ステータスに属す。提出された情報に基づき、この微細藻類が製造工程を生き残ることは期待されていない。このNFを用いて実施される毒性試験は実行されなかった。しかしながら、Schizochytrium sp.由来オイルの様々な形状に関する入手可能な毒性データ、このNFの供給源のQPSステータス、このNFの生産工程と組成に基づき、パネルはこのNFの毒性に関する懸念はないと考えた。パネルはこのNFは提案した使用条件で安全だと結論した。

 

[ANSES]動物用医薬品のためのフランス機関は抗生物質不足と戦うプロジェクトに参加

The French Agency for Veterinary Medicinal Products to join a project to combat antibiotic shortages

12/10/2020

https://www.anses.fr/en/content/french-agency-veterinary-medicinal-products-join-project-combat-antibiotic-shortages

動物用医薬品の国立機関を介して、ANSESは特定の抗生物質の入手困難に対する解決策を探すプロジェクトの管理に参加する。この3年計画は2020年11月に開始し、世界保健機関(WHO)から技術的支援を受ける予定である。

ヒトおよび動物用医薬品どちらも、抗生物質は不足あるいは入手できない問題に大きく影響される。これは、原材料の供給に関する問題、生産停止または困難、特許が公有財産に該当する医薬品の市販認可の継続など、いくつかの要因が原因である可能性がある。特定の抗生物質の入手困難は深刻な結果をもたらす。最も重要な抗生物質が利用できなくなると、ヒトや動物の医師は、抗菌薬耐性誘発リスクが高くなる可能性のある、あるいは人間の健康に重要だと考えられ、従って注意して使用する必要のある他の抗生物質を使うことになる。

これら一般的に人間用に確保されるので、新しい抗生物質化合物の開発が難しい、動物の健康では特に問題である。そのため、既存の治療兵器を維持できることが不可欠である。

抗生物質の安定供給を確保する方法

ANSES、具体的には国立動物用医薬品局(ANMV)は、フランス政府が開始した新しいプロジェクトに積極的に参加する。「環境を守りながらヒトと動物用医薬品の抗生物質の利用可能性を確保すること」を目的としている。欧州委員会が資金提供し、WHOが請け負う予定である。このプロジェクトはフランスの抗生物質供給不足の原因を特定しようとするもので、これらの薬の製造中の環境汚染を回避しながら、入手困難と闘うための実用的な解決策を提案するだろう。ANMVはプロジェクトの管理に参加し、動物用抗生物質に関する必要な連絡先とデータを提供することにしている。このプロジェクトは11月に開始し、3年間実行する予定である。ANSESに加えて、生態学的移行、経済・金融、健康、研究・農業の各省庁や、フランス医療製品安全管理機構(ANSM)が連携している。

 

[ANSES]本日ANSESとパートナーはフードチェーンサーベイランスプラットフォームのウェブサイトを発表する

Today ANSES and its partners are launching the website of the food chain surveillance platform

08/10/2020

https://www.anses.fr/en/content/today-anses-and-its-partners-are-launching-website-food-chain-surveillance-platform

3つのことを行っています!動物と植物の健康のための疫学的サーベイランスプラットフォームに続き、今はフードチェーンサーベイランスプラットフォーム(SCA)の専用ウェブサイトを立ち上げる番である。https://www.plateforme-sca.fr. 特に、家畜と農業食品の専門家、医療従事者、技術的な研究所や機関の会員が、方法論のリソース、このプラットフォームが発表した作業の結果、全ての衛生監視報告にアクセスできるようにする。

情報の共有を推奨し、SCAプラットフォームの作業を促進するための新しいサイト

このウェブサイトが開始されたことで、様々な監視計画の間の一貫性を確保し、私達が食べる食品の安全性の改善に寄与するために2018年に作成されたこのSCAプラットフォームが更新された。

家畜と農業食品専門家、医療従事者と技術的研究所や機関の会員専用で、この新しいサイトは次のことを彼らに提供することで情報の共有を促進している。

・方法論のリソース

・SCAプラットフォームの作業テーマ(サルモネラ菌、シガトキシン産生性大腸菌、カドミウム、データの品質など)

・ヒトの健康と経済に大きな影響を与える食中毒菌であるサルモネラ菌の総合監視に関するガイドなど、その作業結果

・SCAプラットフォームが月2回発表する衛生監視報告(BuSCA)

SCAプラットフォーム:「One Health」を支援するマルチパートナープラットフォーム

公的および私的パートナーで構成されたこのプラットフォームには14の加盟者がいる:農業、健康および経済省(DGAL、DGS、DGCCRF)、国立科学機関(ANSES、Santé publique France、INRAE)、技術研究所(ACTA、ACTIA)、専門家組織(ANIA、CGAD、La Coopération Agricole、FCD、Oqualim)および分析研究所(ADILVA)。 SCAプラットフォームはANSESと食品総局がまとめている。

SCAプラットフォームは、「One Health」の精神で、健康問題への統合されたアプローチを保証するために、動物の健康(ESA)や植物の健康(ESV)の疫学的サーベイランスプラットフォームと緊密に連携している。

追加情報

サルモネラ菌に関するSCAプラットフォームの作業に関する記事参照(フランス語)

https://www.anses.fr/fr/content/journ%C3%A9e-mondiale-de-la-s%C3%A9curit%C3%A9-sanitaire-des-aliments-les-scientifiques-de-l%E2%80%99anses

 

[FSAI]食品安全文化

Food Safety Culture

Friday, 9 October 2020

https://www.fsai.ie/news_centre/food_safety_culture_09102020.html

欧州委員会は食品の衛生に関する規則(規則 852/2004)にいくつか追加を提案した。

この規則の変更の1つは、全ての食品事業に「食品安全の文化」という概念の採用を求めることだろう。この概念は近年本格化してきて、コーデックス委員会で採択された。この考えは、食品事業従業員の意識の向上と行動改善により、食品事業内の食品安全文化が食品の安全性を高めるというものである。食品安全文化の遂行は、食品事業者の性質と規模を考慮する。

規則への提案された追加は、以下の要件を満たすことで、適切な食品安全文化のエビデンスを確立、維持及び提供することを食品事業者に求めるものである:

・食品の安全な生産と流通に対する管理者とすべての従業員による関与

・安全な食品の生産とすべての従業員が食品安全慣行を行うことにむけたリーダーシップ

・食品事業のすべての従業員による食品安全ハザードと食品安全と衛生の重要性の認識

・逸脱や期待事項のコミュニケーションを含めた業務内及び連続する業務内での食品事業のすべての従業員間の風通しのよい明確な意思疎通

・食品の安全性と衛生的な取り扱いを保証する十分なリソースの提供

管理者の関与は以下を含む:

・役割と責任が食品事業のそれぞれの業務内で明確に意思疎通されることを保証すること

・変更が計画され実施される場合には、食品衛生システムの整合性を維持すること

・管理が適時に効率的に行われており、情報が最新であることを確認すること

・従業員に適切なトレーニングや監視が正しく行われることを保証すること

・関連する規則上の要件を守ることを保証すること

・科学の発展、技術及びベストプラクティスの発展を考慮しながら、必要に応じて、食品事業の食品安全管理システムの継続的な改善を促すこと

追加する提案は賛成されたが、まだ正式に公表されておらず、公式発表の日程もまだわかっていない。FSAIは正式に公表されればて、この追加を共有する予定である。

規則案(https://ec.europa.eu/info/law/better-regulation/

 

[HK] 法令違反

-豚の組織サンプルから基準値超過の動物用医薬品残留が検出された

Tissue samples from local pigs detected with veterinary drug residues exceeding the legal limit

October 16

https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20201016_8190.html

2豚の肝臓組織のサンプルからエンロフロキサシンがそれぞれ、400㎍/kg、430㎍/kg検出された。

 

-包装調製粉乳が栄養表示規則に違反

Prepackaged Infant Formula not in compliance with nutrition label rules

Thursday, October 15, 2020

https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20201015_8189.html

ドイツ産HiPP Organic Combiotic 1 Organic Infant MilkからLカルニチン26.1mg/100gという申告のところ、 15mg/100gが検出された。

 

[FSAI]モルヒネ濃度が高いためMAX Plus Mohn Mak 芥子の実を回収措置

Recall of MAX Plus Mohn Mak Poppy Seeds due to Elevated Levels of Morphine

Thursday, 15 October 2020

https://www.fsai.ie/news_centre/food_alerts/max_plus_mohn_mak_poppy_seeds_recall.html

モルヒネ濃度が高いためMAX Plus Mohn Mak Poppy Seeds一部を回収措置。製品写真あり。

 

[FDA]コロナウイルス(COVID-19)更新

Coronavirus (COVID-19) Update: Daily Roundup October 19, 2020

https://www.fda.gov/news-events/press-announcements/coronavirus-covid-19-update-daily-roundup-october-19-2020

・FTCと合同で詐欺的COVID-19宣伝でCBD製品を販売していたFor Our Vets LLC dba Patriot Supreme社に警告文書を送付

 

[FDA]警告文書

- For Our Vets LLC dba Patriot Supreme

October 16, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/our-vets-llc-dba-patriot-supreme-611043-10162020

コロナウィルス疾患2019(COVID-19)に関連する未承認かつ不正製品の問題。CBD製品を含む。

 

-Prollergy Corporation/Before Brands Inc

October 09, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/prollergy-corporationbefore-brands-inc-606913-10092020

未承認の医薬品、不正製品の問題。

 

[FTC]FTCは虚偽のCOVID-19治療あるいは予防宣伝をしている製品の販売業者との最終行政同意命令を承認

FTC Approves Final Administrative Consent Order with Marketer of Product Falsely Claiming to Prevent or Treat COVID-19

October 19, 2020

https://www.ftc.gov/news-events/press-releases/2020/10/ftc-approves-final-administrative-consent-order-marketer-product

ビタミンCとハーブ抽出物が主成分のThriveというサプリメントを販売していたWhole Leaf Organics社のMarc Chingに対して、虚偽の宣伝の禁止と顧客や小売業者にThriveはCOVID-19の治療あるいは予防はしないと説明した文書を送ることなどを要求。

 

[FTC]FTCは高齢者を守ることについての年次報告書を議会に提出

FTC Issues Annual Report to Congress on Protecting Older Adults

October 19, 2020

https://www.ftc.gov/news-events/press-releases/2020/10/ftc-issues-annual-report-congress-protecting-older-adults

60才以上の成人に影響が多い詐欺の詳細を報告

2019年はこれまで同様、60才以上は20-59才に比べてお金を失う詐欺に遭う可能性は低いが一人あたりの金額が大きい。特に高額になるのは80才以上。

頻度が多いのはオンラインショッピング詐欺、金額が大きいのはロマンス詐欺

Protecting Older Consumers 2019-2020: A Report of the Federal Trade Commission,

https://www.ftc.gov/system/files/documents/reports/protecting-older-consumers-2019-2020-report-federal-trade-commission/p144400_protecting_older_adults_report_2020.pdf

 

[NASEM]妊娠・授乳中の栄養:新たな根拠の探索-ワークショップ

Nutrition During Pregnancy and Lactation: Exploring New Evidence - A Workshop

https://www.nationalacademies.org/our-work/nutrition-during-pregnancy-and-lactation-exploring-new-evidence-a-workshop

2020年1月に開催したワークショップの概要発表

 

[PHE]大気汚染:関連健康影響の定量

Air pollutants: quantification of associated health effects

19 October 2020

https://www.gov.uk/government/publications/air-pollutants-quantification-of-associated-health-effects

大気汚染の医学的影響に関する委員会(COMEAP)による大気汚染の健康影響を定量するための助言の要約

 

[USDA]「あなたのショッピングカートの中の科学」ファクトシート

ARS

"Science in Your Shopping Cart" Factsheets

https://www.ars.usda.gov/oc/scienceinyourshoppingcart/siysc-factsheets

ARSの研究成果の広報活動

 

論文

-ミルクを作る時に哺乳瓶から大量のマイクロプラスチックが放出される

High levels of microplastics released from infant feeding bottles during formula prep

19-OCT-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-10/tcd-hlo101620.php

ポリプロピレン製の哺乳瓶での測定。熱でさらに放出が増加する。Nature Food。

(熱に強く丈夫なポリカーボネートを市場から追い出すのに成功したから、次はこれで恐怖を煽ろう?)

 

-シンガポール国立大学の研究が、ひどい大気汚染が食品の配達とプラスチックゴミの誘因であることを明らかにする

NUS study reveals severe air pollution drives food delivery consumption and plastic waste

19-OCT-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-10/nuos-nsr101920.php

戸外の大気がひどいと、オフィス労働者はランチに出かけるより配達を頼む可能性が高くなり、それがゴミを増やす。Nature Human Behaviourに発表された中国の研究

 

-世界の食糧生産が気候を脅かす

Global food production threatens the climate

19-OCT-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-10/kift-gfp101920.php

Nature。農業での肥料の使用に由来する酸化二窒素(亜酸化窒素)排出量の報告。

 

-チョコレートの高い社会的生態学的基準

High social and ecological standards for chocolate

19-OCT-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-10/uog-hsa101920.php

児童労働や低賃金労働、環境破壊を伴わない製品を求める消費者の倫理的疑問に応えるためのペルーのココア生産について。Trends in Ecology and Evolution

 

その他

-Natureニュース

ラテンアメリカの、証明されていないCOVID治療の利用は、医薬品の試験を妨げる

Latin America’s embrace of an unproven COVID treatment is hindering drug trials

20 OCTOBER 2020  Emiliano Rodríguez Mega

https://www.nature.com/articles/d41586-020-02958-2

この地域での調べられていないイベルメクチンの使用が、抗寄生虫薬のコロナウイルスへの有効性を調べることを困難にしている

世界の多くがCOVID-19パンデミックを宥めるために効果的ワクチンを待っている中、ラテンアメリカの一部は証明されていない治療法に向かっている。コロナウイルス治療としてのイベルメクチンの安全性や有効性は十分な根拠がない。研究者らは臨床試験以外での使用はしないよう注意しているが人々は一斉に使用していて適切な試験は困難である。

イベルメクチンは寄生虫の薬として何十年も使われてきた安価な市販薬で、それをCOVID-19予防目的で使うことがここ数ヶ月の間にペルー、ボリビア、グアテマラ、その他ラテンアメリカ諸国に広がっている。

イベルメクチンへの需要があまりにも高くなった5月、医療従事者はボリビア北部の住人に35万回分を渡した。同じ月にペルーの警察は闇市でヒトコロナウイルス感染用として販売されていた2万本の動物用イベルメクチンの瓶を押収した。そして7月にはペルーの大学が需要を支えるために3万回分を製造すると発表した。

しかしイベルメクチンがCOVID-19から人々をまもるという根拠は乏しい。細胞や人での初期の結果は抗ウイルス作用があるかもしれないことを示唆したが、それ以降ラテンアメリカでの臨床試験はあまりにも多くの人が既にイベルメクチンを使用しているために参加者を集められないでいる。

「10人中8人が既にイベルメクチンを使っていて研究に参加できない」とリマのCayetano Heredia大学のグローバルヘルス研究者でペルーのもと保健大臣のPatricia Garcíaはいう。

イベルメクチンが注目されたのは4月で、オーストラリアの研究者らが高用量のイベルメクチンが培養細胞でのウイルスの複製を止めることに気がついた。その後すぐヒトでのコロナウイルス関連死を減らす可能性があるというプレプリントがオンライン投稿され、その後その論文はサイトから消された。理由は査読の準備ができていないことだとされたが信頼できないデータを供給していたことがわかったSurgisphereのデータを解析したものだった。しかしラテンアメリカの多くの医師に関しては、イベルメクチンの名声は既に確固としたものになっていた。そして医師らはたとえ効果が無くても安全性は確立されていると主張してイベルメクチンの使用を正当化し始めた。

ウイルス感染がラテンアメリカ全体に広がるにつれて治療への渇望は大きくなるばかりだった。ブラジルではCOVID-19で153000人ほどが死亡している。「私は、目の前で人が死んでいくのに絶望して何でもやってみるという医師を裁かない」とCarlos Chaccourはいう。「問題は根拠に基づかない公共政策が行われていることである」

5月8日にペルーの保健省がイベルメクチンをCOVID-19治療として薦めた。その後ボリビア政府がイベルメクチンをコロナウイルス感染治療ガイドラインに加えた。ブラジルNatal州も予防薬として薦めている。

ペルーもボリビアもイベルメクチンの根拠が薄弱であることは公開している。この状況でイベルメクチンの臨床試験は参加者を集めるのが困難なだけではなく医師が有害事象を報告しないことでも困難に見舞われている。しかし研究者は諦めていない。

 

 

-コンシューマーラボ

アップルサイダービネガーレビュー-ボトル入り液体、錠剤、グミ

Apple Cider Vinegar Review -- Bottled Liquids, Pills and Gummies

10/17/2020

https://www.consumerlab.com/reviews/apple-cider-vinegars-review/apple-cider-vinegar/

ボトル入り製品1つは本当にリンゴ酢かどうか確認できなかった、サプリメント2つは表示されている酸性をもっていなかった。製品により主成分の酢酸含量は一回分あたり14mgから816mgとばらばらだった。

 

-世界の10人中6人が食品の安全性を心配している

Six in 10 people worldwide worry about safety of their food

By Joe Whitworth on October 15, 2020

https://www.foodsafetynews.com/2020/10/six-in-10-people-worldwide-worry-about-safety-of-their-food/

Gallupによる世論調査によると、世界中の人々のうち最大60%が、食べている食品が原因で今後2年以内に有害影響があると心配している。2019年下半期に142カ国15万人のインタビューに基づくWorld Pollの一環。

飲んでいる水の安全性を心配しているのが半分以上。17%の人は、過去2年以内に食べた食品による害で苦しむ人を知っている。

GM食品が今後20年で人々に害を与えると考えている人が48%で、高所得国で高い。ギリシャでは84%

食品と水の安全性についての情報を探すときに政府の提供するものを信頼するのはわずか15%。1/3が家族や友人、1/5が医療の専門家の情報を好む。低所得国では約半分がセレブや宗教指導者に食品安全情報を求める

 

報告書

https://wrp.lrfoundation.org.uk/LRF_WorldRiskReport_Book.pdf

食品部分

・世界的には汚染された食品や飲料水が約1/3の人に重大な害を与えている

・安全性に対する最大の脅威のひとつは汚染された食品や飲料水なのにそう考えている人は少ない

・安全でない食品や水の経験は人々の食品安全に関する情報源の信頼を変えない

・食品安全に関して政府の仕事に最低点をつけるのは東ヨーロッパ

・国の機関への信頼は政府の安全性確保の仕事への認識に関連する

(シンガポールは政府への信頼高い)

 

-ビクトリアのホテル検疫中の数百人が血液検査汚染の恐れからHIV検査を受けなければならない

Hundreds of Victoria hotel quarantine guests must be screened for HIV over blood testing contamination fears

https://www.theguardian.com/australia-news/2020/oct/20/hundreds-of-victoria-hotel-quarantine-guests-must-be-screened-for-hiv-over-blood-testing-contamination-fears

243人に血糖値検査装置が間違って使用されたため、血液媒介疾患の検診が必要になった

検疫では3月29日から8月20日の間に検疫中の複数の人にいくつかのそのような機器が使用された

(豪州。何故採血?)