[FDA]FDAは新しいアウトブレイク調査の表発表
FDA Releases New Outbreak Investigation Table
https://www.fda.gov/news-events/press-announcements/fda-releases-new-outbreak-investigation-table
Investigations of Foodborne Illness Outbreaks
11/18/2020
https://www.fda.gov/food/outbreaks-foodborne-illness/investigations-foodborne-illness-outbreaks
(微生物ばかりだけど)
[FDA]警告文書
- Etai's Food, Inc.
November 05, 2020
食品のCGMP、製造、包装、保管、衛生管理、不純品の問題。
- Quten Research Institute, LLC
November 05, 2020
未承認かつ不正製品の問題。CoQ10やターメリック製品を含む。
-E&H Distributors LLC
November 04, 2020
FSVP違反の問題。
-World Candy Store LLC
November 03, 2020
FSVP違反の問題。
-Half Hill Farm Inc
November 03, 2020
未承認かつ不正製品の問題。
-Ventura Foods LLC
October 28, 2020
食品表示及び不正製品の問題。
-WCS Trading, Inc.
October 08, 2020
FSVP違反の問題。
[NSW] 食品安全‐それはあなたの手の中に:オーストラリアの食品安全週間2020年11月14-21日
Food safety - it's in your hands: Australian Food Safety Week 14 -21 November 2020
18 Nov 2020
オーストラリア食品安全週間の一環として、NSW食品安全局のCEO Dr Lisa Szaboは本日食中毒を真剣に考えるよう消費者に呼び掛けた。
[FSAI] 表示されない二酸化硫黄のためReady Chef Prepared Parsnip Productsの回収措置
Recall of all Ready Chef Prepared Parsnip Products due to the Possible Presence of Sulphur Dioxide
Tuesday, 17 November 2020
https://www.fsai.ie/news_centre/food_alerts/ready_chef_prepared_parsnip_products.html
成分リストに表示されないが二酸化硫黄が検出されたため、Ready Chef Prepared Parsnip Productsの回収措置。製品写真あり。
[FSA]穀物における抗生物質の使用と関連するリスクと研究ギャップのレビュー。
Review of antibiotic use in crops, associated risk of antimicrobial resistance and research gaps
18 November 2020
細菌性植物病害対策のための抗菌剤使用の増加報告を受け、FSAは抗菌剤耐性のリスクとリサーチギャップに関連する穀物における抗生物質の使用のレビューを委託するためにDefraと協力した。
[FSA]FSA理事会: 2020年11月18日
FSA Board meeting: 18 November 2020
18 November 2020
https://www.food.gov.uk/news-alerts/news/fsa-board-meeting-18-november-2020
FSAの年間サーベイランス報告、サンプル戦略進捗レビューについて、海外戦略に関する年次報告の更新、社会科学諮問委員会による年次報告と情報更新に関して。
[BfR]現在の知見からは豚肉を介したSARS-CoV-2感染はありそうにない
Infection with SARS-CoV-2 via pork meat unlikely according to current state of knowledge
(中国はウイルスが中国発ではないかもといいたくてこの手の情報を流しているので相手にしなけりゃいいのに、とは思う。)
[FAO]世界抗菌剤啓発週間
World Antimicrobial Awareness Week, 18-24 November 2020
http://www.fao.org/antimicrobial-resistance/world-antimicrobial-awareness-week/en/
[ProMED]COVID-19更新(494報)
COVID-19 update (494): forged results, eradication, immunity, WHO, global
2020-11-18
https://promedmail.org/promed-post/?id=7951890
一部のみ
[1] 旅行のための偽造検査結果
Date: Tue 10 Nov 2020 Source: The Washington Post [edited]
世界的にコロナウイルス患者が増加している中、多くの国が入国に際して陰性の検査結果を要求している。しかし旅行者にとって適切な時期に検査を受けるのが難しい。従って偽の陰性結果の闇市場が出てくるのは時間の問題だろう。ブラジル、フランス、英国での事例のように世界中で偽の陰性証明が出回っている
2020年11月2日の週、フランス当局はパリのシャルル・ド・ゴール空港で偽の検査証明書を売っていた偽造集団を解散させた。Associated Pressによると陰性電子証明を180-360米ドルで売っていたという
(ブラジル、英国の例略)
しかし旅行者向けの検査から結果までのプロトコールがますますハイテクになっているので、文書偽造が多くなるのはありそうにない。例えばハワイ州では、訪問者は事前にオンラインで検査を予約し適切な認可検査を受けてその結果をデジタルポータルにアップロードする必要がある。紙のコピーは受け付けない。
論文
-高タンパク質総食事代用品は健康体重維持に重要?
Are high-protein total diet replacements the key to maintaining healthy weight?
18-NOV-2020
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-11/asfn-aht111220.php
American Journal of Clinical Nutritionに発表された研究結果はそれらが肥満増加対策に期待できることを示唆
18-35才の健康な成人での代謝チャンバーに32時間入っての実験。炭水化物35%タンパク質40%脂肪25%の高タンパク質食と、平均的アメリカ人の炭水化物55%タンパク質15%脂肪30%のどちらかを同じカロリーで与えた。
-ビタミンDサプリメントは進行がんの発症リスクを減らすかもしれない
Vitamin D supplements may reduce risk of developing advanced cancer
18-NOV-2020
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-11/bawh-vds111720.php
JAMA Network Openに発表されたVITAL RCTの二次解析。VITALではビタミンDとオメガ3サプリメントの影響を検討して全がん発症率に差は無かったががん関連死の減少を観察していた。25000人以上のVITAL参加者のうち5年で浸潤性のがんと診断されたのは1617人であった。ビタミンD投与群では進行がんと診断されたのは226人、プラセボが274人。正常体重(BMI 25以下)の7845人の中ではプラセボ群で96人ビタミンD群で58人が進行がんと診断された。
-デンマークの試験が他の公衆衛生対策にマスクを加えることの有効性を測定する
Denmark trial measures effectiveness of adding a mask recommendation to other public health measures
18-NOV-2020
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-11/acop-dtm111720.php
Annals of Internal Medicineに発表されるSARS-CoV-2感染予防のためのマスク助言追加の有効性を測定したRCT。DANMASK-19試験では6000人以上の参加者を無作為に家の外でサージカルマスクを着けるよう助言を追加する群とそうでない群に割り付けた。当時デンマークでは病院以外でマスクをする習慣はなかった。1ヶ月後、マスク群は1.8%、対照群は2.1%感染した。この結果はマスクに大きな保護作用があることを除外し、小さな保護作用を支持するが全く影響がない可能性を完全には排除できない
-親による技術使用制限は成人期まで続く影響はほとんど無い
Parental restrictions on tech use have little lasting effect into adulthood
18-NOV-2020
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-11/uoca-pro111820.php
広く心配されている「テクノロジー依存」は大げさである可能性があることを示唆
「携帯電話は置きなさい!」「ゲームはもう止めなさい!」「YouTubeはもう十分見たでしょ」-モバイルインターネットの時代に育つ子どもたちはこの手の注意を聞いたことがあるだろう-しばしば過剰使用の長く続く悪影響を心配する親たちの善意による。しかし約1200人の若年成人の調査による新しい研究によるとそのような制限は後の人生のテクノロジー使用にはほとんど影響しない。データはパンデミック前に集められた。パンデミックで劇的にオンライン使用が増えたが親たちは画面を見る時間が長くなったことについてそんなに心配しなくていいだろう。Advances in Life Course Research
(今年はディスプレイを見ることが心身に悪影響があるという主張が一気に後退した。僅かな影響しかないのはもともとわかっていたのだが、どんなに僅かでも影響が「ある」と主張するのは可能なので。エフェクトサイズにもっと注意を払うべき)
-ポッド電子タバコは普通のタバコより害が少ない、新しい研究が発見
Pod e-cigarettes less harmful than regular cigarettes, new study finds
18-NOV-2020
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-11/bu-pel111820.php
JAMA Network Openに発表された186人の喫煙者での研究。2/3に6週間電子タバコを吸ってもらい残りはこれまで通り。電子タバコに変更した群の強力な発がん物質NNAL濃度が低く一酸化炭素濃度も低く呼吸器症状の報告が少なかった。コチニン濃度には違いは無かった
その他
-EU SARS-CoV-2感染診断のための迅速抗原検査の使用についての2020年11月18日の欧州委員会の助言
COMMISSION RECOMMENDATION of 18.11.2020
on the use of rapid antigen tests for the diagnosis of SARS-CoV-2 infection
これまでのところ、迅速抗原検査の臨床評価では、(指示通りに使った場合RT-PCRに比べて)感度sensitivityは29%から93.9%、特異性specificityは80.2%から100%
EUが許容できる範囲は感度80%以上、特異性97%以上
・使う時期は症状が出てから5日以上7日以内。
・流行地域でRT-PCR検査が一時的に不足していて陽性率が10%を超えるような状況で症状のある人に
・症状がなくても例えば接触追跡で検査陽性率10%以上が予想されるような場合
・流行地の医療従事者等の繰り返し検査では2-3日に一回
・あまり流行していない地域ではモニタリング用
・感染率の高い地域での陰性と感染率の低い地域での陽性はRT-PCRによる確認が必要
等
-Scienceニュース
多くのコミュニティーでCOVID-19が急増する中、学校は危機を乗りきる方法を探る
As COVID-19 soars in many communities, schools attempt to find ways through the crisis
Nov. 18, 2020 By Gretchen Vogel, Jennifer Couzin-Frankel
世界中の学校が再び大規模で概ねコントロールされていない実験の場になった
(長い記事)
最終的には、研究者ができることはあまりない。パンデミックが退潮するまで、当局や保護者や教師は科学以外の質問に直面する。「安全とは何を意味する?学校を続けるためにどのくらいのリスクなら受け入れられる?」
(許容できるリスクはどのくらいなのか、は常に問われているのだけれど。無視されているだけで。研究者の仕事もまだ足りない。選択に役立つ情報が必要。)
-Natureコメント
エビデンスのコミュニケーションのための5つのルール
Five rules for evidence communication
18 NOVEMBER 2020 Michael Blastland et al.,
https://www.nature.com/articles/d41586-020-03189-1
正当な理由のない確実性、小綺麗な逸話と熱烈支持のプレゼンは避ける、説得するのではなく情報を伝えるよう努力する
あなたの科学を「説得力があるように」「魅力的に」語れ、という話を聞いたことがあると思う。それは製品を売ったり研究費を獲得したりするための方法である。それは有効だが危険でもある。
我々は人々を特定の方向に導くためではなく、何がわかっているか理解し自分で根拠に基づいて意思決定するのに役立つようにコミュニケーションをデザインすることを目的とした。我々は動機について明らかにし、データは完全に明確に提示し、情報源を共有することが重要だと考える。
我々は世界が「インフォデミック」になっていて間違った情報がソーシャルメディアでウイルスのように拡散していることを認識している。そのため多くの科学者がコミュニケーションテクニックの競争をしているようだと感じている。しかし研究者が自分の仕事を売り込みたいがために競争し中立であるより魅力的な物語を語ることに集中してきたためにおこっている再現性の危機を考えよ。我々は説得を焦ったり単純な物語を語ることによる信頼性へのダメージを心配している。
そうではなく、別の方法を提案する。我々はそれをエビデンスコミュニケーションと呼ぶ。
・説得するのではなく情報提供を
・偽りのバランスではなくバランス良く
・不確実性を明らかに
・根拠の質を述べる
・デマに免疫をつける
次は?
エビデンスコミュニケーションの分野はここ数十年で育ってきた、主に医療コミュニケーションの研究者から。しかしまだその効果や最良の方法についてはわかっていないことが多い。
保全科学や公衆衛生などの分野では、状況により活動家になるべきだと感じたりどんな手を使ってでも昇進すべきと感じるかもしれない。実際のところ全ての研究者は自分の仕事について熱心な宣伝者である。「情報提供」から「説得」の間は連続していて、研究者は意識してその立場を選ぶべきである。政治的およびプロのコミュニケーターにはしばしば目的があり説得の義務がある。科学者は何が適切かについては自由に判断できるべきである。多くの研究者は人々との関与に良い仕事をしている。それでも研究者は盲目的に修辞の力を使うべきではなくメディアやエンタメ業界が人々の感情や信念を形作るために使ってきたツールを常に使うべきではない。また自分自身を政治的でないとかバイアスがなくて客観的だと見なすべきではない-我々全てが価値観や信念や衝動を持っている。たとえ「公正な調停者」になることを選んだとしても、真っ先に自分自身に正直であるべきである。
信頼は重要である。いつでも「科学を宣伝する」ことが長期的に科学に役立つことにはならない。必要なのは良いエビデンスコミュニケーションである。皮肉なことに、そのことについて我々はあなたを説得したい。
根拠を共有するためのクイックTIPS
目的は「説得ではなく情報を与えること」-信頼の哲学者Onora O’Neillが言うように「入手可能で、わかりやすく、利用可能で、評価可能であれ」
・目的とする聴衆の疑問や懸念の全てに対応する
・誤解を予測する;前もって間違いを否定し説明しておく
・知見の都合の良いところだけ抜きださない
・利点と害の可能性を同様に公平に提示する
・どんなプレゼンでも内在するバイアスを避ける(例えばネガティブとポジティブの両方の枠組みを一緒に使う)
・数字を使う、あるいは言葉と数字を両方
・不確実性を堂々と開始:可能な帰結の範囲について開示
・根拠の質と妥当性を強調する
・序列が明確で注意深くデザインされたレイアウトを使い、情報源を含める
-Natureエディトリアル
欧州はパンデミック対応を作るのにもっと世界のことを考えるべき
Europe must think more globally in crafting its pandemic response
17 NOVEMBER 2020
https://www.nature.com/articles/d41586-020-03246-9
EUはパンデミック中に一致した見解を見つけることに苦労してきた。新しい計画は強力なスタートであるが、もっと外国のことも考える必要がある
世界で最も医療にお金をかけている国がどうして最もCOVID-19死亡率が高いのか?これはコロナウイルスパンデミックの大きな謎のひとつである。危機になってから約1年、欧州経済のビッグ5-ドイツ、フランス、英国、イタリア、スペインが合計で約20万人の死亡を記録した。同時にEU 27カ国は統一対応をとれずにいる。
パンデミック初期にはEUの一部の国は個人保護具輸出を止め、同盟国にすら提供しなかった。EU各国はこれまで約60億ユーロの資金をパンデミック対策に割り当てているが、介入の根拠となる共通ベンチマークをもたず、社会的距離の意味、いつロックダウンするのか、隔離の規則といった基本的問題ですら異なる。EUのパンデミック対応の一貫性の無さは驚きである。
幸い欧州委員会は事態をより強く把握しようとしてきた。11月11日に欧州議会と各国政府が検討すべき長い行動リストを発表した。中には欧州CDCの強化などが含まれる
しかしこの発表は同時にEU計画の重大な欠陥も明らかにした。EU加盟国はこれまで協調が必要な公衆衛生対応に直面したことがなく、健康はEUのコアコンピテンス(中核となる権限)に含まれていなかった。健康は個々の国の問題でEUのハイレベル意思決定集団は存在しない。
またEUのパンデミック対応はEU以外の国の経験や知識に対してよりオープンである必要がある
(一部のみ)
-南オーストラリアはクラスターをコントロールするためロックダウン
SA to go into lockdown to control cluster
Nov 18 2020
アデレードの心配なクラスターをコントロールするため「サーキットブレーカー」として6日間のロックダウンに入る
全ての学校、パブ、カフェ、フードコート、食品の持ち帰り小売店閉鎖、地域旅行禁止、介護施設も閉鎖、工事や工場も営業停止、結婚式や葬儀、戸外スポーツも禁止。家から出られるのは一日一回買い物あるいはCOVID-19検査や治療のためだけ。
問題のクラスターは感染者23人で7人が結果待ち。
ビクトリアのようにならないため。
-Beyond Meatが中国で植物ベースの豚挽肉を発表
Beyond Meat launches plant-based minced pork in China
November 18, 2020 By Michelle Toh, CNN Business
https://edition.cnn.com/2020/11/18/business/beyond-meat-china-intl-hnk/index.html
これまでも植物ベースのポークは作っていたがそれはソーセージ製品として。