2020-12-23

[EU]RASFF Week51-2020

インド産ゴマとEU内で生産されたゴマのエチレンオキシドの検出は省略

警報通知(Alert Notifications)

米国産エストニア経由食品サプリメントの未承認物質1,3-ジメチルアミルアミン (DMAA)、スペイン産解凍メカジキの水銀(1.5 mg/kg)、ポーランド産大粒オートミールにシロバナヨウシュチョウセンアサガオの種子の存在、カナダ産食品サプリメントの未承認市販(医薬品パンクレアチン含有)、ドイツ産飼料用ライ麦の麦角アルカロイド(麦角菌) (4948 mg/kg)、台湾産オランダ経由メラミン製装飾皿からのメラミンの溶出(6.89 mg/kg)、米国産殻付きピスタチオのアフラトキシン(B1 = 27; Tot. = 28.8 µg/kg)、英国産食品サプリメントの未承認物質シルデナフィル、インドネシア産ベルギー経由有機ココアパウダーのベンゾ(a)ピレン(20 µg/kg)及び多環芳香族炭化水素(PAH4の合計: 86.2 µg/kg)、

注意喚起情報(information for attention)

ベトナム産ラトビア経由シナモン粉末のベンゾ(a)ピレン(16,1 µg/kg)及び多環芳香族炭化水素(87,6 µg/kg)、ウクライナ産キャンディーのトランス脂肪酸高含有( 2,96 g/100g)、チュニジア産冷凍コウイカの鉛(0.45 mg/kg)、スペイン産調理済解凍キハダマグロロインのアスコルビン酸(E300) (991 mg/kg)未承認、ベトナム産乾燥黒キクラゲの未承認物質クロルピリホス(0.49 mg/kg)、タイ産ドラゴンフルーツの未承認物質カルベンダジム(0.35 mg/kg)、トルコ産植物油のグリシジルエステル類(5700 µg/kg)、米国産食品サプリメントの未承認物質フェネチルアミン(2618 mg/kg)、中国産ニンニクのカドミウム(0.077 mg/kg)、中国産マカ抽出物の多環芳香族炭化水素(PAH4の合計: 93.1 µg/g)、スペイン産解凍真空パックキハダマグロロインのアスコルビン酸(E300)高含有(1454 mg/kg)、ウクライナ産ワッフルのトランス脂肪酸高含有(31.52 g/100g)、エクアドル産カカオ豆の未承認物質クロルピリホス(0.025 mg/kg)、

フォローアップ用情報(information for follow-up)

インド産英国経由スナックの未承認新規食品成分オニバス、米国産チェコ共和国経由シラチャーチリソースの亜硫酸塩(277 mg/kg)非表示、インド産ポーランド経由センダンの葉(Azadirachta indica)の未承認市販、トルコ産種をとった乾燥アプリコットの亜硫酸塩高含有( 5828, 4017 mg/kg)、スウェーデン産食品サプリメントの未承認新規食品成分ゼオライト、オランダ産すし用香味料の着色料エリスロシン(E127)の未承認使用、イタリア産カルナローリ玄米の未承認物質テトラメトリン(0.21 µg/kg)、スペイン産魚飼料の反芻動物のDNAの存在、イタリア産有機ヒヨコマメ粉のピリミホス-メチル(0.1 mg/kg)、ベトナム産デンマーク経由ジャスミン米の未承認物質トリシクラゾール(0.024 mg/kg)、

通関拒否通知(Border Rejections)

トルコ産ピスタチオのアフラトキシン(B1 = 34; Tot. = 37 µg/kg)、イラン産ピスタチオ穀粒のアフラトキシン(B1 = 64.8; Tot. = 72.2 µg/kg)、トルコ産レモンのプロクロラズ(0.169 mg/kg;2.582 mg/kg)、エジプト産有機茹でピーナッツ穀粒のアフラトキシン(B1 = 33.4; Tot. = 37.7 µg/kg)、トルコ産乾燥イチジクのアフラトキシン(B1 = 132.2; Tot. = 145.6 µg/kg;B1 = 2.3; Tot. = 25.8 µg/kg;B1 = 10.3; Tot. = 42.3 µg/kg)、米国産ピーナッツ穀粒のアフラトキシン(B1 = 9.9; Tot. = 11 / B1 = 34.6; Tot. = 36.6 µg/kg)、トルコ産レモンの未承認物質クロルピリホス-メチル(0.136 mg/kg)、トルコ産グレープフルーツのプロクロラズ(0.9 mg/kg)、トルコ産ペッパーの未承認物質クロルピリホス-メチル(0.281 mg/kg)、トルコ産レモンの未承認物質クロルピリホス(0.059 mg/kg)、中国産未承認遺伝子組換え(35S プロモーター)米麺、中国産未承認遺伝子組換え(カリフォルニアモザイクウイルスの35Sプロモーター)黒米麺、トルコ産生鮮ペッパーの未承認物質クロルピリホス(0.302 mg/kg)、トルコ産ペッパーのマラチオン(0.087 mg/kg)及び未承認物質クロルピリホス-メチル(0.218 mg/kg)、

 

[BfR]田畑から遙か遠くまで:植物保護製品のスプレードリフトによる有害健康影響はありそうにない

Across the fields and far away: Adverse health effects due to spray drift from plant protection products are unlikely

07.12.2020

https://www.bfr.bund.de/cm/349/across-the-fields-and-far-away-adverse-health-effects-due-to-spray-drift-from-plant-protection-products-are-unlikely.pdf

 植物保護製品の使用時に、その一部が本来届くべき場所ではないところに到達することは事実上避けられない。特に田畑でのスプレー散布の場合は、一部が周囲にドリフトする。その原因はさまざまである。スプレー中は風やその他の因子が影響し、散布中や散布後には揮発したり、ほこりへの付着によりドリフトを起こす。

スプレーされた植物保護製品は、農業従事者や近くを通りかかった人々によって、皮膚や呼吸を介して吸収される。これらの製品はヒトに危険性があるのか?

植物保護製品のスプレードリフトのようなプロセスや気化の状況について、リスク評価では数学的モデルを用いて最悪ケースが推定された。測定値を使用して、農業従事者と田畑の端から10メートル以内を通りかかった人々の健康への有害影響があるのかという疑問への回答を検討した。有効成分の個々の濃度は、本質的に、遠く離れた場所よりも近場の方が高い。さらに、植物保護製品は、それが使われた農業地のすぐそばでも健康への有害影響が予測されない場合のみ使用へのライセンスが発行される。従って、植物保護製品が認可された通り正しく使用されたなら、そのスプレードリフトによる健康リスクは予測されない。

 

[ANSES]装飾用植物-飲み込むとヒトや動物にとって有害

Decorative plants – their ingestion can be toxic to both humans and animals

15/12/2020

https://www.anses.fr/en/content/decorative-plants-%E2%80%93-their-ingestion-can-be-toxic-both-humans-and-animals

 冬のホリデーシーズンになると、セイヨウヒイラギ、ヤドリギ、ポインセチアが家や庭、ケーキの装飾に使われる。だが、その実や葉を子供や動物が飲み込むと中毒を起こし、量によっては症状が重症になる可能性がある。

セイヨウヒイラギ(Ilex aquifolium)

小枝や葉がリースやクリスマスケーキの装飾によく使用される。葉に付いた赤い実は子供にとって魅力的である。中毒管理センターには毎年、15才以下の子供がセイヨウヒイラギの実を誤って口にした事故について60~80件の相談が寄せられており、その約4割が12~1月である。事例の多くは子供が1~2個の実を飲み込んだもので、症状がでないか、まれに消化器症状(吐き気、嘔吐、腹痛)が見られる程度である。しかし大量の実を飲み込むと、唾液の過剰分泌、嘔吐、持続性の下痢のほか、傾眠や発作といった顕著な症状を呈す可能性がある。

セイヨウヒイラギの葉と実は、動物(イヌ、ネコ他)が飲み込んでも有毒で、多量の場合は消化器症状や神経症状などが見られる可能性がある。

ヤドリギ(Viscum album)

飲み込んだ場合、葉は白い実よりも有毒である。中毒管理センターには毎年、15才以下の子供が葉や実を口にした事故について約40件の相談が寄せられており、その3/4が11~1月である。大部分の子供は数個の実を飲み込んで、症状がないか、軽度の消化器症状が見られる。しかし、大量を飲み込むと、循環器症状(拍動障害、血圧低下など)や神経症状(傾眠など)が観察される可能性がある。

家畜動物や牧草を食べるウシ、ヒツジ、ウマにとってもヤドリギの葉や実は有毒で、致命的になる可能性もある。

ポインセチア(Euphorbia pulcherrima)

クリスマススターとも呼ばれ、年末になると葉が赤や明るい色に変化する。子供が葉を口にすると軽度の消化器症状を起こす可能性がある。しかしペットの場合は、数枚の葉や茎を咬むと、消化器症状や唾液の過剰分泌などのより深刻な症状を起こす可能性がある。

<飲み込んだときにすること>

▸           子供がセイヨウヒイラギ、ヤドリギ、ポインセチア、その他の装飾用植物の葉や実を口にしたなら、濡らした布で口を拭き、飲み物は与えないようにして、ただちに中毒管理センターへ連絡すること

▸           動物が中毒になった場合には、獣医中毒管理センターへ連絡すること

▸           全ての場合において、植物を同定しやすくするためにラベルや写真をとっておくこと

 

[FDA]FDAはヒト食品用、治療目的の可能性の両方で、家畜ブタ系統の意図的ゲノム改変をこの種のものでは初めて認める

FDA Approves First-of-its-Kind Intentional Genomic Alteration in Line of Domestic Pigs for Both Human Food, Potential Therapeutic Uses

December 14, 2020

https://www.fda.gov/news-events/press-announcements/fda-approves-first-its-kind-intentional-genomic-alteration-line-domestic-pigs-both-human-food

 本日FDAは、GalSafeブタという家畜ブタ系統に含まれる意図的ゲノム改変(IGA)を、この種のものとして初めて認可した。これは、ヒトの食品としての消費用と治療目的の可能性の両方の利用についてFDAが認めた最初の動物IGAとなる。GalSafeブタのIGAは、細胞上のα-gal(ガラクトースα-1,3-ガラクトース)を除くことを意図している。アルファガル(α-gal)症候群は、赤肉(例:牛肉、豚肉、羊肉)のα-galに軽度から重度のアレルギー反応を起こす可能性がある。

レビューにおいてFDAは、GalSafeブタ由来の肉を食べた動物やヒトへのIGAの安全性と、開発者が販売しようとしているIGAについてブタ細胞上のα-galの排除能力を評価し、GalSafeブタ由来の肉は一般の人々が食べるのに安全であると決定した。環境への影響についても従来のブタと変わりはない。GalSafeブタは通常のブタ飼育よりも遙かに厳しい条件で飼育されるだろう。FDAは、GalSafeブタにおける又は関連した、ヒトの健康に懸念となる抗菌剤耐性菌の発現等へのリスクについても評価した。FDAは、微生物的な食品安全リスクは低く、その上、GalSafeブタが食品供給に入る数も少なく(アイオワ州北部の1施設で年間1,000頭未満が生産される予定)、現在実施している抗菌剤耐性の監視などによってもリスクは軽減されると結論した。

製品開発者によるFDAへの申請には、食物アレルギーの排除や予防に関するデータは含まれていなかったため、最近同定された赤肉やその他の哺乳類由来製品への食物アレルギーであるアルファガル症候群に特化した安全性は評価しなかった。米国ではマダニに咬まれたことが原因でα-galが体内に侵入することがあり、それが一部のヒトで赤肉のα-galにアレルギー反応を起こす免疫応答の引き金になる。

製品開発者は、GalSafeブタ由来の肉をまずは通信販売で販売する意向である。この対象企業は、Revivicor Inc.である。

 GalSafeブタは、α-galが検出されないヒト医療用製品を製造するための素材となるかもしれない。例えば、α-gal フリーの血液凝固剤ヘパリンのような医薬品に利用できる可能性がある。異種移植を受けた患者の免疫拒絶(α-galが拒絶反応の原因と信じられている)の問題解決につながる可能性もある。しかし、ヒトへの移植や挿入のための異種移植製品としての使用について評価されていないことは、留意すべき重要な点である。GalSafeブタ由来の医療用製品をヒトに使うには、予めFDAに申請をして認可を受けなければならない。

 FDAのVeterinary Innovation Program(VIP)は、規制プロセスの正確性をより向上させ、革新的な製品の開発と研究を増進し、動物でのIGA認可のための効率的で予測可能な道筋を支援することに焦点を当てている。GalSafeブタの開発者はVIP参加企業である。FDAは、さらなる革新的な動物バイオ技術製品の安全性と有効性を評価するために、他の開発者らとともに作業を続けていくことを楽しみにしている。

 

*GalSafe Pigs Freedom of Information Summary 

https://animaldrugsatfda.fda.gov/adafda/app/search/public/document/downloadFoi/10168

α-galの産生を担うα-1,3ガラクトシルトランスフェラーゼ(GGTA1)遺伝子がノックアウトされた家畜ブタ系統(Sus scrofa domesticus)のホモ接合型GalSafe®ブタのpPL657 rDNA構成について。GGTA1遺伝子のノックアウトは、その動物の細胞や組織、臓器でα-galが検出されなくなることを意図している。破壊されたGGTA1遺伝子を含むブタは、従来型の繁殖でその児へと形質は受け継がれる。

GalSafe® ブタそのものは、FDAの認可対象ではない。そうではなく、GalSafe® ブタに含まれる意図的ゲノム改変(pPL657 rDNA構成)がFDA認可の対象である。

GalSafe® ブタから作られた食品製品の表示と加工についてはUSDAが規制監督となる。

*GalSafe Pigs Environmental Assessment 

https://animaldrugsatfda.fda.gov/adafda/app/search/public/document/downloadEA/2962

*GalSafe Pigs Finding of No Significant Impact

https://animaldrugsatfda.fda.gov/adafda/app/search/public/document/downloadFonsi/2942

 

[CFIA]カナダ政府は蜂蜜及びその他の製品の食品詐欺からカナダ市民を保護する

Government of Canada protects Canadians against food fraud in honey and other products

December 7, 2020

https://www.canada.ca/en/food-inspection-agency/news/2020/12/government-of-canada-protects-canadians-against-food-fraud-in-honey-and-other-products.html

 CFIAの食品詐欺プログラムの一環で、2019年4月から2020年3月に、カナダ国内に流通する国産と輸入の蜂蜜について真正性サーベイランス(ターゲット調査127製品、市場モニタリング調査148製品)を実施した。その結果、ターゲット調査の87%、市場モニタリングの98%の蜂蜜で真正性(注:規格に合った本物ということ)が確認された。添加糖などの異物混入が確認された蜂蜜は83,461 kgと推定され、それら製品についてはCFIAが適切な執行措置を行った。食品詐欺への取り組みは、カナダのための食品政策の優先事項である。食品詐欺に対応するため、2024年までにCFIAでは29名、ヘルスカナダでは3名の追加採用を予定している。

CFIAによる蜂蜜の検査は、甘蔗とコーンシロップ(C4 糖として知られる)は安定同位体比分析(SIRA)で、ライスシロップとビート糖蜜(C3 糖として知られる)は核磁気共鳴(NMR)技術で行った。

*Report: Honey authenticity surveillance results (2019 to 2020)

https://www.inspection.gc.ca/eng/1606943368540/1606943368853

 

[CFIA]2016年子供の食品プロジェクト:年次報告書

2016 Children's Food Project – Annual Report

2020-12-09

https://www.inspection.gc.ca/food-safety-for-industry/food-chemistry-and-microbiology/food-safety-testing-bulletin-and-reports/2016-children-s-food-project-annual-report/eng/1605739366770/1605739516040

 2016年子供の食品プロジェクト(CFP)の主な目的は、乳児用食品における動物用医薬品と農薬の残留物に関するデータ収集とカナダ基準への遵守状況の評価、並びに乳児用食品と乳児用調製乳におけるアフラトキシンM1濃度のベースラインデータの取得であった。

2016 CFPでは、国内主要4都市で2016年8月に集めた乳幼児用食品241検体を対象にした。その結果、残留農薬・動物用医薬品ともに遵守率は100%であった。乳を原料とした製品については、114検体のうち8検体でアフラトキシンM1がコーデックスの最大基準値(ML:0.5 ppb)未満の濃度で検出されたが、これらによる乳児の健康への懸念はなかった。

 

[CFIA]ビール、ジュース、油及び種子中のアルテルナリア-2018年4月1日~2019年3月31日

Alternaria in Beer, Juices, Oils and Seeds - April 1, 2018 to March 31, 2019

2020-12-09

https://www.inspection.gc.ca/food-safety-for-industry/food-chemistry-and-microbiology/food-safety-testing-bulletin-and-reports/alternaria-in-beer-juices-oils-and-seeds-final-rep/eng/1605738564475/1605738750030

(ターゲット調査)

カナダ市場で集めたいくつかの食品を対象にした、菌類が産生するアルテルナリア(Alternaria)毒素に関するベースラインデータを得るためのターゲット調査。アルテルナリア毒素のうち最も重要なのは、アルテルナリオール(AOH)、アルテルナリオールモノメチルエーテル(AME)、altuene(ALT)及びL-テヌアゾン酸(TeA)である。TeAが最も急性毒性が高い。一方、AOHとAMEは毒性が低いが、変異原性と遺伝毒性のほか、ラットの胎児を死亡させる傾向がみられるとのいくつかの報告がある。

カナダの6都市で集めたビール、ジュース、油及び種子の計399検体について、AOHとAMEを検査した。ALTとTeAは商業的に入手可能な標準品がなかったため対象には含めなかった。結果、AOH及び/又はAMEは232検体(58%)で検出され、その合計として総アルテルナリア毒素の濃度は0.050~573 ppbの範囲であった。

カナダでは諸外国と同様に食品中のアルテルナリア毒素に関する規制値はない。ヘルスカナダは、今回の調査で検出されたAOH及びAMEの濃度ではヒトの健康への懸念は予測されないと結論し、そのため当該製品のリコールは実施しなかった。CFIAはさらなる調査を行うなどのフォローアップを行う。

(今回のCFIAによる検査結果に加えて、文献等で報告された汚染濃度も紹介している)

 

[HK]食事のナトリウムと砂糖の削減

Reduction of Dietary Sodium and Sugar

7 Dec 2020

https://www.cfs.gov.hk/english/programme/programme_rdss/Sodium_Voluntary_Sodium_Reduction_Target.html

-減塩へともに取り組む:パン-

WHOは成人の一日の塩分摂取量を5 g未満(ナトリウム2,000 mg)にするよう勧告するとともに、2025年までに一般の平均的な塩/ナトリウムの摂取量を30%削減する世界目標を掲げている。

香港の保健省による国民健康調査2014/2015の報告によると、15~84才の国民の一日の塩分摂取量は8.8 g(~3,520 mgナトリウム)で、その年齢集団の大部分(86.3%)の人々がWHO勧告値を超えている。

香港政府による非伝染性疾病戦略行動計画ではWHOと同様の削減目標を掲げている。CFSは、食品業者による食品中ナトリウム濃度の低減化への取り組みを推進するため、「自主的ナトリウム低減目標(Voluntary sodium reduction targets)」を設定し、対象として包装済み(栄養成分表示あり)又は未包装の精白パンと全粒パンを選択した。2020年11月~12月の市場調査によると、参加した全ての食品業者がこの目標値を満たし、包装済みの精白パンと全粒パンの両方の総合的な平均ナトリウム量が3%削減された。

自主的ナトリウム低減目標(mgナトリウム/100 g)

(包装済み又は非包装製品について)

精白パン:平均380、最大490

全粒パン:平均380、最大470

CFSは、減塩スキーム(1. 製品組成の変更により塩含量を減らす、2. 自主的ナトリウム低減目標に従って食品中のナトリウム量を減らす、3. 香港人の塩分摂取量をWHO勧告値まで減らす)に参加するよう、食品業者に心から呼び掛ける。参加希望者は要登録。

 

[HK]CFSは食べられない又は有毒なキノコの種類が混入している疑いのあるヤマドリタケを消費しないよう市民に注意を呼び掛ける

CFS urges public to stop consuming boletes suspected to contain mixture of species including inedible or poisonous mushrooms

Thursday, December 3, 2020

https://www.cfs.gov.hk/english/press/20201203_8322.html

香港食品安全センター(CFS)及び食物環境衛生署は、本日(12月3日)食べられない又は有毒なキノコの種類が混入している疑いがあるため、ある種の包装済みヤマドリタケを消費しないよう市民に注意を呼び掛けた。関連が疑われる中毒事例を受け取っている。

消費者が生鮮キノコを購入して食べる場合、以下の点に気を付けるよう助言する :

よくわからない種類が混入している可能性のあるキノコ製品を購入しないこと

衛生的でないと思われる(例:製品に菌床が残っている)あるいは腐っている兆候がみられる(有色点/異臭/粘液等)キノコは購入しないこと

食べる前によく洗い、十分に加熱調理すること

もし、キノコ中毒が疑われる場合はすぐに医師の治療をうけること

 

[SFA]食品安全教育:抗菌剤耐性

Food Safety Education: Antimicrobial Resistance

Wednesday, December 2, 2020

https://www.sfa.gov.sg/food-information/food-safety-education/antimicrobial-resistance

 抗菌剤耐性(AMR)を獲得した微生物は「スーパー耐性菌(superbugs)」と称されることがある。抗菌剤耐性菌が食品のサプライチェーンや環境を介して、あるいは動物とヒトとの間で直接的に伝播する可能性があるため、この問題には部門や専門分野に関係なく取り組むことが求められている。耐性獲得は自然に起こるが、抗菌剤の乱用や過剰使用により加速する。細菌による抗菌剤への耐性獲得のスピードは、新しい抗菌剤が開発されるスピードよりも、ずっと早い。

 2017年に策定したシンガポールのAMRに関する全国戦略的行動計画は、WHOのAMR世界行動計画に準じて、ヒト、動物、食品、そして環境部門を通じてAMRに立ち向かうというものである。SFAは、農場での動物用医薬品の使用を監視している。一部の抗生物質については動物の治療や感染予防への使用が認められているが、成長促進目的での使用は許可されていない。SFAは食料生産動物への使用については多くの抗生物質を禁止し、食品中の抗生物質について厳格な残留基準を設定している。

SFAは、国内生産や輸入の食品についてシンガポール食品規則への遵守状況を定期的に検査している。また、国内の家禽類や反芻動物の農場における一般的な食品媒介病原菌のAMR耐性や、輸入や流通している食品での耐性菌の存在を監視している。SFAには、シンガポール卵品質スキーム(Singapore Egg Quality Scheme)や養殖生産工程管理(GAP)のような認証・認定制度もあり、品質管理、衛生管理、農場管理、動物用医薬品モニタリングなどを推進している。ソーシャルメディアなどを介したAMR啓発も行っている。さらに、ASEAN地域における食料生産動物への抗菌剤使用に関する地域ガイドラインの策定にも協力している。

食品安全の保証は、政府のみでは成立しない。食品はフードチェーンのどこでも汚染される。食品事業者と消費者も、それぞれの役割を果たす必要がある。事業者には、社内での食品安全保証プログラムの採用を推奨する。消費者は、食品の安全な取扱いをすることで貢献できる。

 SFAは、食品にホルモンや抗生物質が含まれないことについての強調表示の使用はサポートしていないが、抗生物質を使用せずに飼育された動物の食品への利用については強調表示(例:「抗生物質を使用せずに飼育された」)の使用を認めている。

 AMR細菌に汚染された食品を長期的に摂取することがヒトのAMRを増加させるのかについて決定的なエビデンスはない。

(その他、啓発ビデオや関連情報へのリンク等を掲載)

 

[ProMED]原因不明の病気 インド(第8報):(アンドラプラデシ)、致死、さらなる調査

Undiagnosed illness - India (08): (AP) fatal, further investigations

2020-12-22

https://promedmail.org/promed-post/?id=8039474

(編集者注:記事は日付順。想定と混乱と重複があり、真実は混乱の中に埋もれているようだ)

[1]Date: 16 Dec 2020 Source: Republic World [edited]

Eluruの人々の病気の原因としてアンドラプラデシ政府は農薬の可能性がまだあると述べている。

国立栄養研究所はトマトとナスから残留農薬を検出しそれが原因の可能性があるという。

インド医科学研究所(AIIMS)は患者の血液から鉛を、ミルクからニッケルを検出したと報告。

国立化学技術研究所によると水からは重金属や農薬は検出されていない。血液中からエンドスルファンとDDが痕跡程度、一部の血液からは鉛が検出されたが有機リンは検出されていない

[2]Date: 17 Dec 2020 Source: Business Today [edited]

Eluru市では合計612人が入院し605人が退院した。一人が死亡した。

各種研究機関の専門家が残留農薬、有機塩素、鉛、ニッケルなどを検出している

州政府は21人の学際的委員会を作って原因を探っている

[3]Date: 18 Dec 2020 Source: Chemistry World [edited]

アンドラプラデシでの数百人の病気は州の医師や専門家を当惑させている。これまで矛盾する知見が報告され正確な原因の同定が困難

(編集者から:短期間に多数が病気になったことから高濃度の揮発性化合物が存在した可能性もあるが既に検出できなくなっているかもしれない。続報を待つ)

 

[ASA]ASA裁定

-ASA Ruling on Not Guilty Food Co Ltd t/a The Skinny Food Co

23 December 2020

https://www.asa.org.uk/rulings/not-guilty-food-co-ltd-a20-1076361-not-guilty-food-co-ltd.html

ウェブサイトのカスタマーレビューに投稿されたネガティブな意見を表示しないのは誤解を招くものであると判定されている(星5つのレビューしかないので平均が星5つ)

 

-ASA Ruling on Easylife Group Ltd t/a Easylife Group, Positive Health

23 December 2020

https://www.asa.org.uk/rulings/easylife-group-ltd-a20-1070932-easylife-group-ltd.html

減量用パッチZaeta Slim Patchの宣伝小冊子の内容に根拠がない

(貼るだけで痩せる、100%成功、等)

 

[ASA]助言 食品:機能性食品

Food: Functional foods

23 Dec 2020

https://www.asa.org.uk/advice-online/food-functional-foods.html

英国のEU離脱後に、発効中の全てのEU法がその後廃止されない限り効力を維持することに注意。

移行期間終了後に食品の栄養と健康クレームに関して規制の改定が行われる見込みで、それに従って広告基準も更新される予定である。

 

新しい規則

2021年1月1日からの栄養と健康強調表示

Nutrition and health claims from 1 January 2021

18 December 2020

https://www.gov.uk/government/publications/nutrition-and-health-claims-from-1-january-2021

(現時点ではEUのリストがそのまま英国で認められるようだが)

 

[ASA]助言

-体重管理:アトキンスダイエット

Weight control: Atkins diet

21 Dec 2020

https://www.asa.org.uk/advice-online/weight-control-atkins-diet.html

カロリー摂取量に関係なく特定の炭水化物の制限だけで体重が減るといった宣伝は根拠がないと判断されるだろう

 

-体重管理:衣類

Weight control: Garments

21 Dec 2020

https://www.asa.org.uk/advice-online/weight-control-garments.html

下着やガードルのような衣類を身につけることで体重や脂肪が減るという根拠をASAは知らない

 

[ヘルスカナダ]ヘルスカナダはカナダの大麻使用についての新しいデータを公表

Health Canada releases new data on cannabis use in Canada

December 21

https://www.canada.ca/en/health-canada/news/2020/12/health-canada-releases-new-data-on-cannabis-use-in-canada.html

2020カナダ大麻調査はカナダ人の大麻に関する知識、態度、行動のスナップショットを提供する

重要な知見

・大麻使用者の半分以上は月に三回以下使用

・大麻使用者の半分以上は合法なところから入手することを選ぶ

・大麻接種方法としては喫煙が最もよくある方法のままだが減少傾向で食用が増加

・10人中8人のカナダ人が大麻について情報を与えられた上での選択をするための信頼できる情報にアクセスできると感じている

・大麻使用後に運転することは減少

 

[WHO]WHOは健康的加齢10年のベースライン報告書を発表

WHO launches Baseline report for Decade of Healthy Ageing

17 December 2020

https://www.who.int/news/item/17-12-2020-who-launches-baseline-report-for-decade-of-healthy-ageing

 

[WHO]移民と難民はCOVID-19が劇的に生活を悪化させたという

Migrants and refugees say COVID-19 has dramatically worsened their lives

18 December 2020

https://www.who.int/news-room/feature-stories/detail/migrants-and-refugees-say-covid-19-has-dramatically-worsened-their-lives

国際移民デーに公表された新しいWHOの研究によるとCOVID-19は難民と移民の生活と労働環境に極めて大きな負の影響を与えた

 

COVID-19の「治療」を売っていた医師が税関虚偽申告と従業員の個人情報を盗んだことで告発された

米国司法省

カリフォルニア南部地区

Doctor Selling COVID-19 “Cure” Charged With Lying to U.S. Customs, Stealing Employee’s Identity

Thursday, December 3, 2020

https://www.justice.gov/usao-sdca/pr/doctor-selling-covid-19-cure-charged-lying-us-customs-stealing-employee-s-identity

COVID-19 「治療キット」を顧客に「魔法の治療法」として打っていたJennings Ryan Staley医師が再び告発された。ヒドロキシクロロキンを「ヤムイモ抽出物」と虚偽申告して中国から密輸した。また従業員の名前を使ってヒドロキシクロロキンのインチキ処方をしていた。

 

盗まれた約束作戦2.0

米国移民・関税執行局U.S. Immigration and Customs Enforcement(ICE)

OPERATION STOLEN PROMISE 2.0

https://www.ice.gov/topics/operation-stolen-promise

米国国土安全保障省(HSI)のICEは2020年4月に、COVID-19関連詐欺や犯罪の脅威から国土を守るために盗まれた約束作戦(OSP)を開始した。

今後数ヶ月間は人々のワクチンや治療法へのアクセス需要が高まり、それがそれらの偽物を売ろうとする違法行為につながるだろうと予想する。そこでOSP 2.0を開始する

・COVID-19ワクチンや治療には常に免許のある医療の専門家に相談すること

・COVID-19ワクチンや治療をインターネットで買わない

・COVID-19ワクチンや治療をオンライン薬局で買わない

・予防接種や魔法の治療法の押し売りは無視する

・ワクチンや治療法の宣伝メールや電話には反応しない

・ソーシャルメディアでのワクチンや治療法の広告に注意

・疑わしい活動はCOVID19FRAUD@dhs.govに報告

 

論文

-がんサバイバーは二つ目のがんになり、死亡するリスクが高いことを研究が発見

Study finds cancer survivors run greater risk of developing, dying from second cancers

22-DEC-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-12/acs-sfc122120.php

JAMA。アメリカ癌学会の新しい研究は、成人になってからのがんの生存者は、一般人に比べてその後の一次がんを発症して死亡するリスクが高い。このことは現在行われているサーベイランスの重要性を強調する。

 

-病気伝達リスクにもかかわらず、野生動物の取引がオンラインで盛況

Trade in wild animals is thriving online, despite risk of disease transmission

22-DEC-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-12/obu-tiw122220.php

Environmental Research。パンデミックにより野生生物のリスクが周知されるどころか「ロックダウンペット」としてますます繁栄している。

 

-自主的か強制か?反COVID-19政策の動機についての新しい根拠

Voluntary or compulsory? New evidence on motivation for anti-COVID-19 policies

22-DEC-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-12/uok-voc122220.php

PNASに発表されたドイツの調査。最初のロックダウンの終わりに5000人近くを調査。接触や旅行を減らしフェイスマスクをつけ接触追跡アプリを入れ予防接種を受けることについて、政府が薦めるが任意の場合と義務化された場合とでどのくらい合意するかを尋ねた。

管理されることを嫌う人たち-任意の場合より義務化されると政策への合意が減る-が少なくとも25%。旧ドイツ民主共和国で育った人が義務化に抵抗が少なく、東西差があった。ドイツ統一後に育った若い人々では東西差が消失している。

 

-肉摂取量増加は子どもの喘息症状に関連

Increased meat consumption associated with symptoms of childhood asthma

22-DEC-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-12/tmsh-imc122220.php

Thorax。2003-2006NHANESの2-17才の4388人の子どものデータを使用。食事由来AGE摂取量の多いことと喘鳴の多さが関連

 

-祭日の儀式変更を巡るパンデミックのメッセージの何が間違っているのか

What pandemic messaging around changing holiday rituals gets wrong

22-DEC-2020

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-12/uoc--wpm122220.php

Berkeley Haasビジネススクールの研究者らによる実験が、何故休日の儀式を変えさせるのがそんなに難しいのか、公共当局はどうすればより効果的メッセージを送れるのかについての知見を提供する

Journal of Personality and Social Psychology

(公衆衛生メッセージは価値観に逆らうので道徳的な怒りmoral outrageを引き起こす、だからそれに対応する必要がある、という。信仰が篤いほど怒りは強い)