[HK] 法令違反
-二酸化硫黄が豚のサンプルにおいて検出される
Sulphur dioxide found in a pork sample
Wednesday, January 6, 2021
https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20210106_8422.html
豚のサンプルにおいて、二酸化硫黄が279.8ppm検出された。
-重金属汚染が蟹のサンプルにおいて基準値を超える
Metal contamination exceeds legal limit in crab sample
Tuesday, January 5, 2021
https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20210105_8419.html
蟹のサンプルにおいて、カドミウムが2.90ppm検出された。
-食品安全センターは金魚のサンプルにマラカイトグリーンを検出する
CFS finds trace of malachite green in goldfish sample
Wednesday, January 6, 2021
https://www.cfs.gov.hk/english/press/20210106_8425.html
食品安全センター及び食物環境衛生署は、定期食品調査にて金魚のサンプルに0.75ppbのマラカイトグリーンを検出したと発表した。
-包装ナツメヤシのサンプルが食品表示規則に違反
Prepackaged date sample in breach of food labelling regulation
Tuesday, January 5, 2021
https://www.cfs.gov.hk/english/press/20210105_8420.html
包装した保存ナツメヤシから食品表示の成分リストにない二酸化硫黄41ppm及びソルビン酸69ppmを検出。
[FSA]更新情報
-規制対象食品の販売
Placing a regulated product on the market
31 December 2020
https://www.food.gov.uk/business-guidance/placing-a-regulated-product-on-the-market
食品及び動物用飼料の市販前認可手続き及び必要な許可のプロセスについての情報更新。
-規制食品の申請ガイダンス
Regulated products application guidance
31 December 2020
https://www.food.gov.uk/business-guidance/regulated-products-application-guidance
規制食品の申請に関し提出に必要なものに関する情報更新。
-カンナビジオール(CBD)ガイダンス
Cannabidiol (CBD) guidance
31 December 2020
https://www.food.gov.uk/business-guidance/cannabidiol-cbd
新規食品としてのカンナビジオール(CBD)の事業者用ガイダンスに関する情報更新。
[FDA]着色添加物認証に関する報告:2021会計年度第1四半期、October 1-December 31
Report on the Certification of Color Additives: 1st Quarter, Fiscal Year 2021, October 1-December 31
01/05/2021
(着色料はバッチ認証が必要なためFDAのCCBが分析して規格を満たしているかどうか確認して報告している)
[FDA] FDA In Brief: FDAは学校と協力を続ける;FDAは中高生が電子たばこを吸わないよう啓発する学生用雑誌とアートコンテストを開始する。
FDA In Brief: FDA Continues to Collaborate with Scholastic; Launches Student Magazine and Art Contest Encouraging Middle and High School Students Not to Vape
January 5, 2021
FDAのたばこ製品センターの局長Mitch Zeller, J.D.は、若者の電子タバコ使用を使用しない推奨にもかかわらず、360万人の若者が未だに電子たばこを使用していると述べ、FDAは学校と連携する。
[FDA]コロナウイルス(COVID-19)更新
Coronavirus (COVID-19) Update: January 5, 2021
https://www.fda.gov/news-events/press-announcements/coronavirus-covid-19-update-january-5-2021
(一部)
・FDAはコロナウイルス疾患に関連した未認可の不正詐欺製品のためCoco's Holistic Specialties & Apothecaryに警告文書を発する。
[FDA]警告文書
- Reddy Naturals
December 18, 2020
未承認の医薬品、不正表示の問題。グルコサミン、クルクミン、ターメリック、アシュワガンダ等の製品に「抗炎症」「関節痛削減」「抗ウイルス」等の宣伝。
- Coco's Holistic Specialties & Apothecary
January 04, 2021
コロナウイルス疾患2019(COVID-19)に関連する未承認かつ不正製品の問題。濃縮茶、茶パウダー製品を含む。
[Defra]ゲノム編集は国の環境、受粉媒介者、野生生物を守る可能性がある
Gene editing creates potential to protect the nation’s environment, pollinators and wildlife
7 January 2021
ゲノム編集の将来についての意見募集開始
植物や動物の成長のしかたは遺伝子情報によってコントロールされる。何世紀もの間、農家や生産者はより強い、より健康な動物や植物を注意深く交配して選んできた-しかしこれは時間のかかるプロセスである。ここ10年で発展してきた技術はもっと早く正確に自然の交配プロセスを真似て遺伝子を編集でき、英国が気候変動や生物多様性目標を安全で持続可能に達成するのに役立つ。
ゲノム編集は他の生物の遺伝子を導入する遺伝子組換えと違って伝統的交配でも時間をかければできる変化のみを作り出す。しかし現時点では2018年の欧州司法裁判所の法的判断によりゲノム編集は遺伝子組換えと同じように規制されている。
本日発表した意見募集ではある種のゲノム編集を、伝統的交配や自然に生まれるのと同じである場合には遺伝子組換えとして規制するのを止めることを対象にしている。このアプローチは既に日本、オーストラリア、アルゼンチンなどのいろいろな国で採用されている
(以下略)
-遺伝子技術規制
Genetic technologies regulation
7 January 2021
https://www.gov.uk/government/consultations/genetic-technologies-regulation
ゲノム編集などの遺伝子技術を用いて作り出した生物の規制について2021年3月17日まで意見を求める
意見募集サイト
https://consult.defra.gov.uk/agri-food-chain-directorate/the-regulation-of-genetic-technologies/
概要
パート1では伝統的交配で導入できた遺伝的変更をもつゲノム編集生物の規制について焦点をしぼり、パート2ではより広範なGMOについての規制枠組みへの見解を募集する
[PHE]COVID-19:食品事業者向けガイダンス
COVID-19: guidance for food businesses
Last updated 6 January 2021
https://www.gov.uk/government/publications/covid-19-guidance-for-food-businesses
全国ロックダウンを受けて更新
[DHSC]新しいCOVID-19規制についての声明
Oral statement on new COVID-19 regulations
6 January 2021
https://www.gov.uk/government/speeches/oral-statement-on-new-covid-19-regulations
Matt Hancock大臣のスピーチ
(持ち帰りあるいはクリック&コレクトでのアルコール販売禁止。)
[CDC]Pfizer-BioNTech COVID-19ワクチンの最初の投与を受けた後のアナフィラキシーを含むアレルギー反応、米国、2020年12月14-23日
EARLY RELEASE: Allergic Reactions Including Anaphylaxis After Receipt of the First Dose of Pfizer-BioNTech COVID-19 Vaccine - United States, December 14-23, 2020
Early Release / January 6, 2021 / 70
https://www.cdc.gov/mmwr/volumes/70/wr/mm7002e1.htm?s_cid=mm7002e1_x
1,893,360件で21のアナフィラキシーが報告された;その71%は15分以内
記者会見議事録
Transcript: CDC Update on COVID-19
WEDNESDAY, JANUARY 6, 2021
https://www.cdc.gov/media/releases/2021/t0106-cdc-update-covid-19.html
記者からの質問の中に医療従事者がワクチン拒否している、ニューヨークでは30%がワクチンを接種したくないと言っているがこれをどうするか?というものがある
医療従事者は一般の人にワクチンについて説明する立場でありそれには懸念をもっていて対応する必要がある。ただ今回のワクチンは認可までが極めて早く、時間もデータもすくなかった。このワクチンの安全性プロファイルは良いので教育努力をしていく、とのこと
[FSSAI]メディアコーナー
FSSAIの新しい方針は全ての油脂のトランス脂肪を2022年1月までに制限する
FSSAI’s new policy limits trans fats to 2 in all oils & fats by Jan 2022
[Dated: 04-01-2021]
https://www.fssai.gov.in/upload/media/FSSAI_News_Policy_FNB_04_01_2020.pdf
FSSAIは全ての食用精製油、バナスパチ、ベーカリーショートニング、マーガリン、植物性ファットスプレッド、混合ファットスプレッドのトランス脂肪を2021年1月までに3%以下、2022年2月までに2%以下にすると発表
(ギーのような乳製品は入ってないようだが「全て」とは)
[ASA]前と後の写真
Before and after photos
Advice online 06 Jan 2021
https://www.asa.org.uk/advice-online/before-and-after-photos.html
宣伝業者は、特に美容と健康部門は、製品の有効性を示すのにしばしば「使用前と使用後」の写真を使う。通常このテクニックは痩身用製品、ダイエット法、化粧品、脱毛治療で使われる。それ以外にも価格低下や、パイプの水垢除去装置の有効性などにも使われる。
ASAは製品の効果の誇大宣伝をしている「前後」の写真について多くの苦情を取り上げてきた。
CAPとASAは「前後」の写真は体験談と同じように扱う。それらは本物で操作されていない必要があり、そのイメージによる印象を立証する根拠が必要である
論文
-過剰診断の流行:悪性黒色腫診断急増
An epidemic of overdiagnosis: Melanoma diagnoses sky rocket
6-JAN-2021
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-01/bawh-aeo010621.php
米国では今や皮膚悪性黒色腫が三番目に多いがん
New England Journal of Medicine.
40年前に比べて6倍多いが悪性黒色腫による死亡に変化はない。Gilbert Welchらはそれが主に診断の増加によるものである根拠を提示。
「常識的には定期的に皮膚のチェックをするよう推奨するが、多くの場合皮膚の検査は悪性黒色腫の解決法ではなく流行の原因」
多くの例のうちWelchらは20年前の診断に使われた皮膚生検標本を皮膚科医にレビューしてもらった研究について記述している。かつては良性と診断された標本が現在は悪性黒色腫と診断された。また2004年から2017年の間に毎年生検が増加し約2倍になった。同時に悪性黒色腫の診断が二倍になった。過剰診断には多くの有害性の可能性がある。全ての関係者は善意であるが過剰診断の増加につながっている。
(そのうちホクロはみんなとらなくちゃ、になりそう)
-世界で最も強力な毒への新しい戦略が動物での最初の試験に合格
Scienceニュース
New strategy to fight world’s most potent poison passes first tests in animals
By Kelly Servick Jan. 6, 2021 ,
二つの研究チームが有毒な毒素を神経まで追いかけて無力化する毒のない形のボツリヌス毒素を開発した。この治療法がもしヒトで有効なら、細胞内での毒素の麻痺作用を逆転する最初のものになり、患者が長期間人工呼吸器につながれるのを避けられる可能性がある。「命に関わる状況では、これは非常に役に立つだろう」、とイリノイ大学Urbana-Champaign校の毒素微生物学者Brenda Anne Wilsonはいう。
不適切に保存された食品や感染した傷で増殖する細菌が作るボツリヌス毒素は、運動神経に侵入して神経伝達に必須のタンパク質をのっとる。神経を殺すのではなく神経を黙らせる。極微量では筋肉のけいれんをコントロールしたりしわを緩めたりできるがより多い量では呼吸を麻痺させる。
ボツリヌス症は希で米国では年に200以下が記録されるが、この毒素は生物兵器になる可能性がある。現在の治療法は抗体の混合物で、血中毒素の不活性化をするが神経には入れない。症状が出たときには毒素の一部には届かない。
ニューヨーク大学医学部の生化学者Konstantin Ichtchenkoらとボストン子ども病院の神経科学者で微生物学者のMin Dongらの二つのチームが中和抗体を毒素の修飾型にくっつけて神経細胞に入れるようにした。「基本的にはトロいの木馬を作った」、Ichtchenkoがいう。
神経毒素を薬物配送に利用することは新しいことではないが、抗体を送るのに使うのは「極めて直感的でエレガントである」とチェコ国立精神衛生研究所の神経生物学者Saak Ovsepianはいう。彼らは2011年にボツリヌス毒素を使って遺伝子を含むウイルスを神経細胞に運ぶ同様のアプローチを発表している。
トロイの木馬を作るに当たって、Ichtchenkoらは天然のボツリヌス毒素に神経細胞を黙らせないよう3つの遺伝的改変を行った。しかしDongは無毒化毒素であっても高用量では筋肉を麻痺させるという。そこでDongらの現在東京農業大学にいる微生物学者Shin-Ichiro Miyashitaが筆頭の研究では、天然にヒト神経に侵入しないあるいは病気をおこさない関連ボツリヌス毒素と病気を起こすものの成分を組み合わせた。できた薬物は修飾型ボツリヌス毒素が有毒な用量でもマウスに毒性を示さなかった。
両方のチームは作成した毒素をアルパカ由来の小さな中和抗体と結合させた。フルサイズの抗体に比べて、ナノボディ(低分子抗体タンパク質)は細胞の特定のターゲットに届くように改変しやすく、細胞内での構造をより良く維持する。
Dongのチームはマウスに致死量のボツリヌス毒を注射し、麻痺が既におこった9時間後に治療薬を投与した。治療薬の最高用量投与群は6時間以内に動けるようになり、未治療群は呼吸不全で安楽死させる必要があった。Science Translational Medicineに発表した。同じ雑誌にIchtchenkoのグループがマウス、モルモット、マカクザルで試験が成功したことを報告している。
カリフォルニア大学サンフランシスコ校の分子生物学者James Marksは、実験動物と違ってヒトの中毒ではしばしば腸内に大量の毒素の予備があって何日かにわたって血中に入るので、もしこのやりかたが成功しても血中毒素を排除するための抗毒素治療は必要であろうという。両方のチームは製品を精細化しFDAにヒト臨床試験の認可申請を検討している。実験的医薬品はヒト医薬品として認可されるまで長い道のりがあるが、始まりはそこである、とMarksはいう。
その他
-新年に果物やナッツの生産者は何を感じているか
What Fruit and Nut Growers Are Feeling Headed into a New Year
By David Eddy|January 1, 2021
https://www.growingproduce.com/fruits/how-fruit-and-nut-growers-are-feeling-headed-into-a-new-year/
(2021年の栽培計画の図)
2020年は騒がしい年だったので、American Fruit Grower® とWestern Fruit Grower®雑誌のアンケートにネガティブな反応をした生産者がいたのは驚きではない。しかし反応は一様ではなく、COVID-19の相対的影響を反映して小規模直接販売業者の方が大規模生産者より概ねよりポジティブであった。
(メキシコからの労働者や作業停止などいろいろ略)
GMO作物:米国では1300万ポンドの遺伝子組換えりんごが収穫されたにも関わらず、生産者のGMO栽培への抵抗はなくなっていない。GMO作物の生産予定はあるかと尋ねると52%がノーという。反対理由は一般人の理解。一方賛成理由としては柑橘類にとってはGMOは必要になるかもしれないようだ。
-SMC UK
ゲノム編集に関するDefraの意見募集への専門家の反応
expert reaction to Defra consultation on gene editing
JANUARY 7, 2021
https://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-defra-consultation-on-gene-editing/
Sainsburyラボ業務執行取締役Nick Talbot FRS教授
Defraの意見募集を歓迎する。英国の農業で使うためには重要な最初のステップである。
Rothamsted研究所もと農業園芸開発委員会主任科学者Ian Crute教授
歓迎する
Rothamsted研究所旗艦リーダーJohnathan Napier教授
歓迎する
Sainsburyラボ植物科学者Jonathan Jones FRS教授
歓迎する
Edinburgh大学Roslin研究所バイオインフォマティクスと計算機生物学私設座長Mick Watson教授
歓迎する
South Wales大学ゲノミクスと計算機生物学研究グループ長バイオテクノロジー教授Denis Murphy教授
歓迎する
スコットランドJames Hutton研究所科学部長Lesley Torrance教授
歓迎する
John InnesセンターグループリーダーJanneke Balk博士
遺伝子組換えとゲノム編集は非常に近い関連した技術でどちらも作物の改良に役立つ
Roslin研究所動物バイオテクノロジー教授で暫定部長Bruce Whitelaw教授
社会がゲノム編集による利益を得るには規制プロセスにおける建設的でオープンな対話が必要である
Aberystwyth大学植物交配のためのトランスレーショナルゲノミクス部長Huw Jones教授
政府のイニシアチブを賞賛する。将来の持続可能な農業とフードシステムのために安全に技術を使う枠組みを透明性高く公衆の意見を入れて作ることが重要である。
(コメント本文概ね略)