2021-01-13

[EFSA]透明性に関する新たなルール:関係者のための詳細な取り決め

New rules on transparency: detailed arrangements for stakeholders

11 January 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/news/new-rules-transparency-detailed-arrangements-stakeholders

フードチェーンのリスク評価の透明性を高めることを目的とした新たな規則が2021年3月27日に適用可能になる。実行過程の一環で、EFSAはこの規則で指定された新たな規則や措置の実際の作動方法の詳細な取り決めを発表した。この取り決めは、EU市場で食品販売を希望する申請者など、主にEFSAの関係者を対象にしている。

この規則を実行するための「実務協定」(PAs)は、新しいプロセスやツールがどのように影響するかや、新しい環境で効果的に作動するために行う必要のある調整について、関係者がよりよく理解するのに役立つ。それらは2020年の間ずっと、関係者、欧州委員会、EU加盟国で広く協議された後に起草された。

このPAsは積極的な透明性、守秘義務、研究の通知、提出前の助言、第三国との協議などの分野を含んでいる。 EFSAはすでにEFSAが保持している文書にアクセスするための申請過程に関するPAsを発表している。

何週間も何ヶ月もかけて新しい取り決めの準備をしている関係者をさらに支援するために、EFSAは指導アニメビデオや一連の講習会の開催など、様々なサポート資料を作る予定である。活動計画の予定表はEFSAのウェブサイトで見ることができる。

背景

新たな規則の目的は、フードチェーンのリスク評価の透明性を増し、EFSAに提出された科学的研究の信頼性・客観性・独立性を高め、EFSAの長期的な持続可能性を確保するために管理を強化することである。農薬に関する欧州市民イニシアチブと2018年1月に完了した一般食品法規則のレビューの知見に応えて作成された。

詳細は欧州委員会のウェブサイト参照。

 

[EFSA] 飼料添加物:認可更新のための新しいガイダンス

Feed additives: new guidance for renewal of authorization

7 January 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/news/feed-additives-new-guidance-renewal-authorisation

EFSAは飼料添加物の認可更新文書に含まれる必要のある情報申請者に関する新しいガイダンスを発表した。

飼料添加物は10年間認可される。その後申請者は、この添加物が認可条件下で対象種、消費者、使用者、環境の安全を保っていることを示す新しい要請を提出しなければならない。申請者がその添加物 (製造工程や組成など)や認可条件(異なる対象種、使用条件) の変更を提案しない限り、更新申請の評価は、その製品の安全性にのみ焦点を当てているため、より簡単である。

・飼料添加物の認可更新に関するガイダンス

Guidance on the renewal of the authorisation of feed additives

EFSA Journal 2021;19(1):6340  7 January 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6340

このガイダンス文書は、動物の栄養に使用する添加物の認可更新のためのEC規則No 1831/2003条項7.6に予見される、申請書の準備とプレゼンテーションにおいて申請者を支援することを目的としている。

FEEDAPパネルによる案の承認日 2019年11月14日

パブリックコメント提出日 2019年11月29日

パブリックコメント最終日 2020年1月26日

FEEDAPパネルの採択日 2020年11月19日

実行日 2021年3月27日

 

-飼料添加物の認可更新に関するガイダンス案のパブリックコメント募集結果

Outcome of the public consultation on the draft guidance on renewal of the authorisation of feed additives

8 January 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-1996

 

[EU]RASFF Week01-2021

警報通知(Alert Notifications)

ベルギー産珪藻土のアルミニウム高含有( 3792 mg/kg)、中国産オランダ経由乾燥海藻のヨウ素高含有(123 mg/kg)、ベトナム産箸からの一級芳香族アミンの溶出(0.091 mg/item)、ラトビア産缶入りオイル漬けニシン小魚のベンゾ(a)ピレン(4.5 µg/kg)および多環芳香族炭化水素(28 µg/kg)、ドイツ産精製パーム油の3-モノクロール-1,2-プロパンジオール (3-MCPD) (5138 µg/kg)、

注意喚起情報(information for attention)

トルコ産レモンのブプロフェジン(0.039 mg/kg)、オンライン販売されている食品サプリメントの禁止物質ヨヒンビン、タイ産生鮮シカクマメの未承認物質カルボフラン(0.067 mg/kg)およびカルベンダジム(0.51 mg/kg)、デンマーク産ベルギー経由チルド馬レバーのカドミウム(0.72 mg/kg)、モロッコ産有機アルガンオイルの未承認物質クロルピリホス(0.17 mg/kg)、トルコ産グレープフルーツの未承認物質クロルピリホス-メチル(0.055 mg/kg)、トルコ産マンダリンの未承認物質クロルピリホス-メチル(0.13 mg/kg)、トルコ産ミカンのプロクロラズ(0.81 mg/kg)、

フォローアップ用情報(information for follow-up)

中国産オランダ経由ブンタンの未承認物質クロルピリホス(0.064 mg/kg)、マダガスカル産ライチの亜硫酸塩高含有(16 mg/kg)、ペルー産オランダ経由スナップエンドウの未承認物質カルベンダジム(1.0 mg/kg)、オーストリア産鳥用ピーナッツのアフラトキシン(B1 = 220 µg/kg)、中国産缶入り梨の鉛高含有(0.181 mg/kg)、オンライン販売されているCBDオイルおよびペーストの未承認新規食品成分カンナビジオール(CBD)、エジプト産オレンジのシフルトリン(0.032 mg/kg)および未承認物質クロルピリホス(0.02 mg/kg)、

通関拒否通知(Border Rejections)

トルコ産マンダリンのプロクロラズ(2.337 mg/kg)・ブプロフェジン(0.025 mg/kg)および未承認物質クロルピリホス-メチル(0.075 mg/kg)、アルゼンチン産ピーナッツ穀粒のアフラトキシン(B1 = 30; Tot. = 33 µg/kg)、トルコ産オレンジのプロクロラズ(0.501 mg/kg)、エジプト産イチジクジャムの安息香酸ナトリウム(E211)高含有、トルコ産オレンジのピリダベン(0.684 mg/kg)および未承認物質クロルピリホス-メチル(0.227 mg/kg)、トルコ産マンダリンのプロクロラズ(2.887 mg/kg;2.2 mg/kg;2.008 mg/kg;0.988 mg/kg)、トルコ産オレンジのプロクロラズおよび未承認物質クロルピリホス(0.078 mg/kg)、トルコ産オレンジのプロクロラズ(2.217 mg/kg;1.241 mg/kg)および未承認物質クロルピリホス-メチル(0.106 mg/kg;0.066 mg/kg)、エジプト産有機ピーナッツ穀粒のアフラトキシン(B1 = 23; Tot. = 27 / B1 = 73; Tot. = 85 µg/kg;B1 = 99; Tot. = 110 µg/kg;B1 = 6.4 µg/kg;B1 = 12; Tot. = 14 / B1 = 100; Tot. = 120 µg/kg)、トルコ産マンダリンのプロクロラズ(1.645 mg/kg;0.093 mg/kg;1.605 mg/kg)および未承認物質クロルピリホス-メチル(0.087 mg/kg;0.276 mg/kg;0.100 mg/kg)、トルコ産乾燥イチジクのアフラトキシン(B1 = 19; Tot. = 38 µg/kg)、トルコ産グレープフルーツの未承認物質クロルピリホス-メチル(0.036 mg/kg)、ウガンダ産チリペッパーの未承認物質オメトエート(0.082 mg/kg)、パキスタン産白米のアフラトキシン(B1 = 3.0 / B1 = 3.1 / B1 = 2.2 µg/kg)、トルコ産生鮮ペッパーのアクリナトリン(0.207 mg/kg)、トルコ産生鮮ペッパーの未承認物質クロルピリホス(0.158 mg/kg)、インド産ピーナッツバターのアフラトキシン(B1 = 6.3; Tot. = 7.4)、トルコ産オレンジの未承認物質クロルピリホス-メチル(0.094 mg/kg)、フィリピン産チリチーズ風味のフライドコーンスナックの着色料FCF(E110)(存在)の未承認使用、トルコ産マンダリンのプロクロラズ(1.249 mg/kg)・ビフェントリン(0.365 mg/kg)および未承認物質クロルピリホス-メチル(0.067 mg/kg)、トルコ産マンダリンの未承認物質フェンバレレート(0.493 mg/kg)、中国産ナイロン製台所用品からの一級芳香族アミンの溶出(15.618 mg/kg)、

 

インド産ゴマおよびEU各国産ゴマ製品は省略(alert 10件、information for attention 1件、border rejection 1件)

 

[ANSES] ティーツリー、ニアウリ、カユプテエッセンシャルオイルを含む食品サプリメント:その誤用はリスクとなる

Food supplements containing tea tree, niaouli and cajeput essential oils: their misuse can pose risks

News of 16/12/2020

https://www.anses.fr/en/content/food-supplements-containing-tea-tree-niaouli-and-cajeput-essential-oils-their-misuse-can

メラレウカMelaleuca(フトモモ科メラレウカ属の植物)の葉はフランスでは食品目的で伝統的に使用されてこなかったが、様々な食品サプリメントにみられるティーツリー、ニアウリ、カユプテエッセンシャルオイルを生み出してきた。神経毒性作用の可能性のため、欧州のいくつかの国では、これらのエッセンシャルオイルの使用をやめさせるあるいは禁止するという事実にもかかわらず、特定の感染症を治療するために補助的な治療として誤用する消費者がいる。それゆえANSESはそれらの摂取に関連するリスクを研究するための正式な要請を受け、現在の知識ではメラレウカのエッセンシャルオイル中の特定の成分の経口吸収は神経性(ニアウリとカユプテ)、発がん性、遺伝毒性及び生殖毒性リスクの可能性を引き起こすと確認する。

これらのリスクを予防するために、ANSESはこれらのエッセンシャルオイルの保管、服用、回避及び禁止に関する推奨を発表している。とりわけ、子供や妊娠中、授乳中の女性にはそれらを使用しないよう助言する。

様々なメラレウカ属の葉から抽出されるが、ティーツリー、ニアウリ、カユプテエッセンシャルオイルはたくさんの食品サプリメントに含まれる。アロマテラピーの本で主張されるその抗菌特性により、これらの食品サプリメントを特定の感染症(アンギナ、副鼻腔炎、膀胱炎)を治療するための補助的な治療として、消費者を誤用へと導いてきた。

食品サプリメント使用に関する制限が欧州で統一されていないので、食品サプリメント中のメラレウカエッセンシャルオイルの認可は国により異なる。例えば、イタリアでは認可されるがベルギーでは禁止である。

この状況で、ANSESは消費者にとって最も安全な使用を保証しやすい条件と同時に、食品サプリメント中のメラレウカエッセンシャルオイルに関連するリスクを研究する正式な要請を受けた。

ティーツリー、ニアウリ、カユプテエッセンシャルオイル:いくつかの要因による健康リスク

専門家評価では、ANSESはティーツリー、ニアウリ、カユプテエッセンシャルオイルに含まれるいくつかの懸念物質を特定した:

▶ティーツリー:

►テルピネン-4-オール、ラットにおいて精巣毒性をもつ主要成分、

►メチルオイゲノール、非常に少量の物質だがヒトに対して遺伝毒性及び発がん性があると考えられる、

►アスカリドール、エッセンシャルオイルが適切に保管されていないと現れる新しく形成される物質;その毒性はよくわからない。

▶ニアウリ、カユプテ:1,8-シネオール、子供に神経性合併症を引き起こしたことがある主要成分。ティーツリーでも見られたが、濃度が低かった。

この専門家評価の結果は以下を示した:

▶ティーツリー、テルピネン-4-オールとメチルオイゲノールに関連する健康リスクは、エッセンシャルオイル中のこれらの成分濃度、何滴摂取したか、ボトルからでる一滴の大きさ及び消費者の体重による。アスカリドールの毒性や市販の製品中の存在に関しては不確かなままである。

▶ニアウリ、カユプテ:1,8-シネオールに関するデータは十分でなく、消費者に安全な曝露量を定義することはできない。

保管、服用、回避及び禁止:様々なメラレウカエッセンシャルオイルの使用に関するANSESの推奨

▶メラレウカから抽出されたエッセンシャルオイルと経口摂取に関して:

ティーツリーのエッセンシャルオイル:ANSESは業者に1日に摂取できる最大滴数を決定するよう助言する;そのために、業者はこれらのエッセンシャルオイル中のテルピネン-4-オール及びメチルオイゲノールの濃度、ボトルからでる一滴の大きさ及び消費者の体重を考慮しなければならない。さらにアスカリドールの形成を防ぐために、ティーツリーエッセンシャルオイルは光を避け涼しい場所に保管する必要性を消費者に周知すべきである。

1,8-シネオールを多く含むニアウリ、カユプテのエッセンシャルオイルは、より正確な毒性学的データが利用できるようになるまで、ANSESは30ヶ月未満の子供やてんかんあるいは熱性発作の病歴のある子供の経口投与の禁止を推奨する。

最後に、ANSESは、子供及び妊娠中と授乳中の女性に対し、これら3種のエッセンシャルオイルの経口摂取に関連するリスクについての固有のデータがないことを強調し、使用しないよう助言する。

▶食品サプリメントの一般的な摂取に関して:

ANSESは消費者に食品サプリメントが医薬品でなく、そのようなものとして使用しないよう改めて注意を促す。以下の重要点を強調する:

►食品サプリメント摂取が現在の健康状態にとって適当であるかについて医療従事者と相談すること;

►数種類の食品サプリメントの同時摂取を避けること;

►相互作用のリスクのため、食品サプリメントと同時に医薬品治療の服用を医師あるいは薬剤師に報告すること。

最後に、ANSESは医療従事者や製造業者に対し、ニュートリビジランス計画にとって食品サプリメントの摂取に関連する信頼できる副作用の報告が必要であることを再度注意喚起する。

知っていましたか?

食品サプリメントは数多くの形態がある:カプセル、ソフトジェル、トローチ剤、錠剤、液体ボトル、パウダーの小袋、液体入りアンプル、など。

食品サプリメントに関する詳細は以下(https://www.economie.gouv.fr/dgccrf/s%C3%A9curit%C3%A9/produits-alimentaires/complements-alimentaires

追加情報

▶食品サプリメント成分としてのメラレウカエッセンシャルオイル使用に関するANSESの意見(https://www.anses.fr/en/system/files/NUT2018SA0096.pdf

 

[SFA] メディア声明‐マレーシアでの肉カルテル問題に関するMUIS及びSFAによる共同メディア声明

MEDIA STATEMENT ‐JOINT MEDIA STATEMENT BY MUIS AND SFA ON THE MEAT CARTEL ISSUE IN MALAYSIA

29 December 2020

https://www.sfa.gov.sg/docs/default-source/default-document-library/joint-media-statement-by-muis-and-sfa-on-the-meat-cartel-issue-in-malaysia.pdf

最近のメディアで、マレーシアで肉のカルテル犯罪組織がハラルでない冷凍肉を密輸、再包装及びラベル表示改ざんによる「ハラル認証」とし販売している、と報道された。

Muis(シンガポールハラル認証機関)はマレーシア当局がこの件を調査中であり、市民に調査結果を推測したり、噂を広めたりしないよう求めるという声明を発表した。Muisはまた、このマレーシア産冷凍肉がシンガポールに輸入された、あるいはハラル肉の不正な輸入及び包装がシンガポールでも行われた可能性があるといった発言がソーシャルメディア上で出回ったとも言及する。

3. Muisとシンガポール食品庁(SFA)は、不正品と思われるものがシンガポールの市場に影響を与えるかどうか判断するために、申し立てを現在調査している。Muisは関連するマレーシア当局に対し、より詳細な情報を書簡で要請した。MuisとSFAは市民に対し、必ず信頼できる情報源からの情報を確認し、噂を広めないよう再度呼びかける。

4. SFAが認可した海外の施設からの肉及び肉製品に限り、シンガポールに輸入することができる。輸入肉及び肉製品は、SFAの輸入要件及び規制基準を満たすことを保証するために、SFAの食品安全サーベイランス計画の対象でもある。

加えて、ムスリム市場及びムスリムの証明保有者向けの輸入肉はハラールの要件を満たさなければならない。Muisは海外の認証機関により証明を受けた輸入肉が規定要件を満たすことを保証するためにしっかりしたプロセス を持っている。Muisはシンガポールに合法的に輸入されるハラール認証の肉製品は、信頼して食べてよいと市民に保証する。Muisは関連するマレーシア当局行政機関が地元消費者にハラル認証の肉製品について保証していることも言及する。消費者に対し、海外の肉製品を購入する時は注意するよう助言する。

 

[FSAI] 高濃度のプロピレングリコールのためMonster Drink一部を回収措置

Withdrawal of Some Monster Drinks Due to Elevated Levels of Propylene Glycol

https://www.fsai.ie/news_centre/food_alerts/Monster_pg.html

FSAIは過剰なプロピレングリコール含有のため、Monster Drink4種の回収措置。製品写真あり。

 

[FDA]警告文書

- Speedwinds Nutrition, Inc.

December 22, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/speedwinds-nutrition-inc-609298-12222020

未承認の医薬品、不正表示の問題。ダイエタリーサプリメント、ハーブ製品を含む。

 

-Bonagens

November 17, 2020

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/bonagens-609905-11172020

未承認の医薬品、不正表示の問題。ダイエタリーサプリメント製品を含む。

 

[FDA]FDA Insight:よりスマートな食品安全の新時代

FDA Insight: New Era of Smarter Food Safety

01/12/2021

https://www.fda.gov/news-events/fda-insight/fda-insight-new-era-smarter-food-safety

Frank YiannasとDr. Shah がよりスマートな食品安全の新時代とその計画がFDAのCOVID-19対応に与える影響について話す。

 

[FDA]FDA食品安全強化法は食品のトレーサビリティの規則を提案する

FSMA Proposed Rule for Food Traceability

01/12/2021

https://www.fda.gov/food/food-safety-modernization-act-fsma/fsma-proposed-rule-food-traceability

FDAは食品トレーサビリティリスト指定の食品の製造、加工、包装及び保管者に対し、現存の規則以上の追加のトレーサビリティ記録要件を定める。よりスマートな食品安全の新時代計画の主要な要素である。

 

[DHSC]グレートブリテン栄養健康強調表示(NHC)登録

Great Britain nutrition and health claims (NHC) register

Last updated 12 January 2021

https://www.gov.uk/government/publications/great-britain-nutrition-and-health-claims-nhc-register

企業向けガイド、更新

 

[RIVM]とりあえず減少が見えるようになった

Tentative decrease becomes visible

01/12/2021

https://www.rivm.nl/en/news/Tentative-decrease-becomes-visible

二週連続して幾分かCOVID-19新規感染報告が減少した

12月15日に始まったロックダウンの最初の効果である

1月6-12日の週の報告。減少したのは30才以上で18-24才は12%増加.

過去4週間の感染者のうち59%が感染状況が示唆されている。以前は家庭内感染が50%以上だったがクリスマス後の2週間は友人や家族の訪問が増加し、労働時の感染は有意に低下した。

(オランダはロックダウン中であってもクリスマスパーティーを止められない。クリスマスには制限緩和すると言っていた英国で増えるのはむしろ当然のような。クリスマスはそういうものなんだろう)

 

[ASA]ASA裁定

ASA Ruling on Unilever UK Ltd

13 January 2021

https://www.asa.org.uk/rulings/unilever-uk-ltd-a19-1031915-unilever-uk-ltd.html

Baby Doveを宣伝するBootsによるフェイスブックの有料投稿の「赤ちゃんの皮膚の固有の微生物叢をプレバイオティック保湿剤で育むnourish」旨の宣伝について根拠があるのかと質問があった。BootsはUnileverが回答するという。Unileverはその宣伝は病気の治療や予防に関するものでは無く、nourishは美容分野で良い状態を保つためのケアとサポートを提供する意味で使われていて消費者は理解していると主張。ASAは皮膚マイクロバイオームの機能を特に強調した広告でプレバイオティックという用語を使っているので消費者は単なる洗浄保湿剤以上の機能があると考えるだろうと判断。提出されたヒトでの使用データは宣伝文句を立証するのに不十分で基準違反。

 

[WHO]WHOは政府に公共施設での健康的食品推進を強く求める

WHO urges governments to promote healthy food in public facilities

12 January 2021

https://www.who.int/news/item/12-01-2021-who-urges-governments-to-promote-healthy-food-in-public-facilities

学校、保育園、介護施設、病院、刑務所その他公共施設の食堂は、人々に健康的な食品を提供し、現在毎年800万人が不健康な食生活によって死亡していることを予防するのに役立つことができる。

新しいWHOの「健康的な食生活のための公共食品調達と提供方針開発と履行の行動枠組み」は公共の場で提供および販売される食品の影響基準設定により健康的な食品の入手可能性を増すことを目的とする。この行動枠組みはまた、ナトリウムと塩、砂糖、脂肪特にトランス脂肪の摂りすぎ、全粒穀物、豆、野菜、果物の不適切な摂取に由来する予防可能な疾患と死亡を減らすことも目指す。

 

Action framework for developing and implementing public food procurement and service policies for a healthy diet

11 January 2021

https://www.who.int/publications/i/item/9789240018341

健康的な食生活の中核となる基本原則:

・遊離の糖の摂取制限

・脂肪を飽和から不飽和へシフトし工業由来トランス脂肪を排除

・減塩と塩に確実にヨウ素添加

・全粒穀物、野菜、果物の摂取増加

・無料で安全な飲料水が確実に入手できる

 

(食品安全が「その他の基準」として持続可能性と地元農業経済振興と並べられているのは違和感がある。いくら栄養があっても安全でないものは論外。WHOの食品安全部門が栄養部門に取り込まれて無くなった、というのはこういうことなんだろうか。

栄養で学校の成績が上がるというのはほぼ栄養不良の場合なので、それと砂糖や脂肪を減らせという指示はちぐはぐ。何でも入れると何の役にも立たなくなるので対象を明確にすべきと思う。日本はほぼ関係ない。)

 

論文

-食品購入決定に関するカナダの消費者の意見

Canadian consumer opinions regarding food purchase decisions

Diego Maximiliano Macall et al.,

Journal of Agriculture and Food Research Volume 3, March 2021, 100098

https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S266615432030079X?via%3Dihub#!

2018年に506人の英語を話すカナダ人にGM食品、表示、購入について調査した結果。消費者の購入を決定するのに重要な要因は値段と産地。GM食品については意見を聞くと信用できないと言うが小売店では値段の方が重要。

(メディアで不釣り合いに大きく取り上げられるノイジーマイノリティーの主張をもとに商品作ってもうまくいかない、という事例はたくさんある)

 

-1日一杯少量の飲酒が心房細動リスク増加と関連する

One small alcoholic drink a day is linked to an increased risk of atrial fibrillation

12-JAN-2021

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-01/esoc-osa011121.php

European Heart Journal

心臓のために「1日グラス一杯のワイン」はもはや薦められない

 

-肺がん治療改善により2年連続してがん死亡率記録的低下

Record drop in cancer mortality for second straight year due to improved lung cancer treatment

12-JAN-2021

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-01/acs-rdi010721.php

CA: A Cancer Journal for Cliniciansに発表されたアメリカ癌学会の年次がん統計2021。

米国のがん全体の死亡率は1991年から2018年までの間継続して減少していて31%減った。2017年から2018年の間は2.4%減少。今年は米国癌学会70周年

集団レベルでのがん診断へのCOVID-19の影響とその帰結は数年間はわからないだろう

死亡原因となるがんで最も多いのは肺がんで、その治療法の進歩ががん死亡率低下に寄与している。

全てのステージ合計で生存率が最も高いのは前立腺がんで98%、低いのは膵臓がんで10%

 

-米国の新生児薬物離脱症候群と母親のオピオイド関連診断、2010-2017

Neonatal Abstinence Syndrome and Maternal Opioid-Related Diagnoses in the US, 2010-2017

January 12, 2021

Ashley H. Hirai,et al.,JAMA. 2021;325(2):146-155.

https://jamanetwork.com/journals/jama/fullarticle/2774834

47州とコロンビア特別区の1180万件の入院を解析した繰り返し横断解析で、2017年のNASは1000件の出産のための入院中7.3件、MODは8.2件と推定された。2010年から2017年の間に全国で、多くの州で率は増加している。

 

-学校の検査計画はより広範にcovid-19を拡大させるリスクがある、専門家が警告

School testing plans risk spreading covid-19 more widely, warn experts

12-JAN-2021

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-01/b-stp011221.php

BMJ

2月に学校を再開するにあたって、政府による集団検査計画はさらにcovid-19を広めるリスクがある、と専門家が警告する。Jon Deeks教授と王立統計学会の同僚らが、濃厚接触者の隔離無しにINNOVA迅速ラテラルフロー検査を使うことは病気の拡散を増やすと主張する。政府の戦略では濃厚接触者は学校に通えて毎日7日間検査して検査陽性の場合のみ自宅待機になる。しかし科学者はINNOVA検査の陰性があまりにも不正確であることを懸念する

(英国ずっと検査について議論やってる。いくら反対意見がでても結局検査する。データは出してくれるのでありがたいけど、感染制御には役立ってなさそう)

 

-Johns Hopkinsの科学者が飲料水中有害物質検出法を開発

Johns Hopkins scientist develops method to find toxic chemicals in drinking water

12-JAN-2021

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-01/jhu-jhs011221.php

Environmental Science: Processes & Impactsに発表された「反応性指向分析reactivity-directed analysis」

(プレスリリースだけでは何をどうするのかわからない)

 

-高用量のサッカリンは健康成人の糖尿病にはつながらない、研究が発見

High doses of saccharin don't lead to diabetes in healthy adults, study finds

12-JAN-2021

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-01/m-hdo011221.php

Microbiomeに発表されたオハイオ州立大学のヒト研究。18-45才のBMI 25未満の46人によるRCT。サッカリンのADI量あるいは甘味受容体阻害剤ラクチゾール、サッカリンプラスラクチゾール、あるいはプラセボを毎日2週間。サッカリンのADIは400mg/日で、平均的消費者の摂取量より遙かに多い。人工甘味料は耐糖能に影響せず、腸内細菌に有意な変化はなく明確な健康への有害影響はなかった。

 

-不耕起は脆弱地域の土壌侵食を相当減らす

No-till practices in vulnerable areas significantly reduce soil erosion

12-JAN-2021

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-01/uoic-npi011221.php

Journal of Environmental Management

(ふかふかに耕した土より堅いひび割れた土に植えた方が長期的には良いというのは直感やこれまでの経験に反するのでなかなか受け入れがたいようだ)

 

-米国の実験室ではどのくらいのマウスとラットが使われている?議論の多い研究が1億以上だと言う

Scienceニュース

How many mice and rats are used in U.S. labs? Controversial study says more than 100 million

By David GrimmJan. 12, 2021

https://www.sciencemag.org/news/2021/01/how-many-mice-and-rats-are-used-us-labs-controversial-study-says-more-100-million

米国の研究で最も数多く使われている哺乳類は同時に最も見えにくい。実験に使われる哺乳類の大部分はマウスとラットだが、誰も正確な数は、おおよそですら、知らない。今回初めてそれを計算しようとした試みがなされ、それは大きな数だった:新しい研究によると米国の生命医学研究で1億1100万以上のマウスとラットが使われている。それらは全ての実験動物の99%以上を占める。Scientific Reportsに発表された。

代替法研究開発財団(ARDF)のSue Leary会長は「極めて思慮深い合理的な解析だ」というが生命医学コミュニティは大幅な過剰推定で大きな欠陥があるという。実験動物の使用を提唱しているSpeaking of Researchの上級編集者Allyson Bennettは「全く残念な解析だ」という。この団体独自の推定では米国では毎年1000万から2500万の齧歯類が使われている

以下推定の方法論や動物福祉法との関連等略

 

その他

-Natureエディトリアル

英国科学アドバイザー:COVIDワクチンの変更の背景にある根拠を公表せよ

UK science advisers: publish evidence behind COVID vaccine changes

12 JANUARY 2021

https://www.nature.com/articles/d41586-021-00045-8

確立されたコロナワクチン計画を変更する国は、人々の信頼を維持するためと他の国もその知識から利益を得るために、透明でなければならない

(臨床試験と違うプロトコールでいいと判断した根拠が開示されていない。できるだけ早く多くの人に、という気持ちは強調されている)

 

-eggXYt戦略:イスラエルのスタートアップが卵業界を揺るがす

eggXYt strategy: Israeli startup launches bid to disrupt the egg industry

By Elaine Watson 09-Jan-2021

https://www.foodnavigator-usa.com/Article/2021/01/08/eggXYt-strategy-Israeli-startup-launches-bid-to-disrupt-the-egg-industry#

イスラエルの新興企業eggXYt社は最近Tropicバイオサイエンス社と協力して遺伝子サイレンシング技術を使ったトリインフルエンザ耐性鶏開発プロジェクトでニュースになった。

eggXYt社はゲノム編集技術を用いて遺伝子マーカーを導入して卵が産まれた時点で雄を見分けるという

 

-更新3-中国はさらに国内用GMOトウモロコシ、大豆作物品種を認可する予定

UPDATE 3-China to approve further domestic GMO corn, soy crop varieties

JANUARY 11, 2021

https://www.reuters.com/article/china-gmo/update-3-china-to-approve-further-domestic-gmo-corn-soy-crop-varieties-idUSL1N2JM0EQ

Beijing Dabeinong Technologyグループのつくったもの。

昨年3つ認可しさらにこれから2つ。

 

-「ひどい」牛を無くそう、植物ベースの「血の滴るバーガー」のクリエーターが言う

'Let's get rid of friggin' cows' says creator of plant-based 'bleeding burger'

Patrick Greenfield Fri 8 Jan 2021

https://www.theguardian.com/environment/2021/jan/08/lets-get-rid-of-friggin-cows-why-one-food-ceo-says-its-game-over-for-meat-aoe

Impossible FoodsのCEOであるPatrick Brownは2035年までに肉と魚業界を根絶する使命のために頑張っている。畜産や漁業を無くす。ステーキや魚のフライやローストはいらない。その代わりに彼の会社が植物ベースの代用品を作る

(動物愛護と環境保護にメリットがある、「加工は全て悪」派が反対している)