2021-01-15

[EFSA]食用昆虫:新規食品評価の科学

Edible insects: the science of novel food evaluations

13 January 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/news/edible-insects-science-novel-food-evaluations

本日の新規食品申請に関するEFSAの科学的意見の中には、昆虫由来食品の最初の完了評価が含まれている。欧州市場のこれらの製品を承認するEUや国の意思決定者を支援するため、私達の安全性評価は新規食品規制に必要なステップである。

この新規食品規制が2018年1月1日に発効して以降、EFSAは広く多様な新規および伝統的な食品源に及ぶ大量の申請を受け取っている。多数の食用昆虫種に加えて植物由来ハーブ製品、藻類ベースの食品、在来種以外の果物が含まれている。

分子生物学者及び毒物学者であるHelle Knutsen博士は、EFSAの栄養に関する専門家パネルのメンバーで、EFSAの新規食品作業グループの議長である。彼女は言った。「新規食品申請は多様なので、私達はそれらを評価するのに多くの種類の科学的な専門知識が必要である。例を挙げると、栄養学、毒性学、化学、微生物学などである。この作業グループの構成はこれを反映し、私達科学者とともに、経験豊富な多くの学問領域にわたるグループを形成している。」

食用昆虫

EFSAの化学者で食品科学者であるErmolaos Ververis氏は新規食品として昆虫に関する最初に採択された意見を調整した。彼は述べた、「昆虫は複雑な生物で、それが昆虫由来食品の組成の特徴を記述するのを難しくしている。昆虫全体が摂取されることも考慮して、その微生物学を理解することが最も重要である。

様々な昆虫由来食品はしばしば食事のタンパク源として歓迎されている。

昆虫の外骨格の主成分であるキチンが存在する場合、実際のタンパク質量は過大評価される可能性があるが、昆虫由来製品はタンパク質が多い可能性がある。特に重要なのは、多くの食物アレルギーはタンパク質と関連するため、私達は昆虫の組成が何らかのアレルギー反応の引き金となる可能性があるかどうか評価する。これらは昆虫タンパク質に対する個人の感受性、他のアレルゲンとの交差反応、あるいはグルテンなどの昆虫の飼料の残留アレルゲンによって起こる可能性がある。

「データの品質と可用性は様々で、昆虫種には多くの多様性があるので、それは難しい作業である。」

新規食品作業が難しい理由は、他に科学的でない理由もある。

「申請の殺到は大きな作業負担で、評価の締め切りに間に合わせるのは時には厳しい、特に申請に重要な科学的データがない場合は」とHelle氏は述べた。

「だが、専門家の協力が良い刺激となり、私達が食品の安全維持に貢献していることを知るのはやりがいがある。」

科学的リスクの評価を超えて

昆虫を食品に使用することの目新しさは国民やメディアからの高い関心につながっているため、EFSAの科学的評価は、EU市場に出す前にこれらの製品を承認するかどうか決める政策決定者にとって重要である。

パルマ大学の社会及び消費者研究者であるGiovanni Sogari氏は述べた。「社会的、文化的経験に由来した経験的知識に基づく理由があり、昆虫を食べるという考えは多くの欧州人を不快にさせるいわゆる「嫌な要素」である。時間をかけて触れることでそのような態度は変わる可能性がある。」

ボローニャ大学の経済統計学者及び教授であるMario Mazzocchi氏は述べた、「必要な飼料が少なく、廃棄物が少なく、結果として温室効果ガスの排出量が少なくなるこれらを伝統的な動物タンパク質源に代用する場合、明確な環境的・経済的利益がある。コストと価格の低下は食料安全保障を強化する可能性があり、新しい需要は経済的機会も開くだろう、だが、これらは既存の分野に影響を及ぼす可能性がある。」

EFSAの科学者は「やることリスト」の多くの新規食品申請を評価し続け、ブリュッセルや首都の意思決定者は欧州人の夕食として承認する必要があるかどうかを決めるだろう。最後に、消費者は、安全性が徹底的に検査されていることを知り、自信をもって自分が食べるものを選ぶことが出来る。

 

・新規食品としての乾燥ミールワーム(チャイロコメノゴミムシダマシ)に関する科学的意見

Scientific opinion on dried mealworms (Tenebrio molitor) as a novel food

EFSA Journal 2021;19(1):6343  13 January 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6343

 

欧州委員会の要請を受けて、栄養・新規食品及び食品アレルゲンに関するEFSAのパネル(NDA)は、EU規則2015/2283に従って新規食品として乾燥した黄色いミールワーム(チャイロコメノゴミムシダマシ幼虫)に関する意見を出すよう求められた。黄色いミールワームとはゴミムシダマシという昆虫種の幼虫形を指す。このNFは乾燥した昆虫全形あるいは粉末状として熱で乾燥させた黄色いミールワームである。このNFの主な成分はタンパク質、脂質、食物繊維(キチン)である。パネルはこのNFの汚染物質の量は昆虫の飼料の汚染物質の量によると注記する。パネルは、このNFは、その保存寿命中に提案した使用制限に従うならば、このNFの安定性に関する安全上の懸念はないと指摘した。キチンによる非タンパク質性窒素の存在により、窒素からタンパク質への変換係数6.25を使用すると、このNFの実際のタンパク質量は過大評価されているのだが、このNFはタンパク質含有量が多い。申請者はスナック形式の乾燥昆虫として全形で、また多くの食品の食品成分として、このNFを使用することを提案した。申請者が提案した対象集団は一般人である。パネルは、このNFの組成、提案した使用条件、このNFの摂取量を考慮すると、栄養的不都合はないとした。文献による提出された毒性試験は安全上の懸念を生じなかった。パネルは、このNFの摂取は黄色いミールワームタンパク質に対する一時感作及びアレルギー反応を誘発する可能性があり、甲殻類とチリダニにアレルギーのある被験者にアレルギー反応を起こす可能性があると考えた。更に、この飼料に由来するアレルゲンがはこのNFに含まれる可能性がある。パネルはこのNFは提案した用途と使用量で安全だと結論した。

 

[EFSA]意見等

-認可更新のための遺伝子組換えトウモロコシBt11の評価(申請 EFSA‐GMO‐RX‐016)

Assessment of genetically modified maize Bt11 for renewal authorisation under Regulation (EC) No 1829/2003 (application EFSA‐GMO‐RX‐016)

EFSA Journal 2021;19(1):6347  13 January 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6347

更新申請EFSA-GMO-RX-016に、トウモロコシBt11の元のリスク評価の結論を変えるような新しいハザード、改訂された暴露あるいは科学的不確実性の証拠はないとGMOパネルは結論した。

 

-食品および飼料として使用する遺伝子組換えトウモロコシ1507 × MIR162 × MON810 × NK603およびそのサブコンビネーションの評価(申請 EFSA‐GMO‐NL‐2015‐127)

Assessment of genetically modified maize 1507 × MIR162 × MON810 × NK603 and subcombinations, for food and feed uses, under Regulation (EC) No 1829/2003 (application EFSA‐GMO‐NL‐2015‐127)

EFSA Journal 2021;19(1):6348  13 January 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6348

GMOパネルは、この4イベントスタックトウモロコシとそのサブコンビネーションは、ヒトと動物の健康および環境に関する潜在的な影響に関して、非GM比較種や調べた非GM参照種と同様に安全だと結論した。

 

-遺伝子組換え植物のアレルギー誘発性とタンパク質の安全性評価のためのin vitroタンパク質消化性試験に関する声明

Statement on in vitro protein digestibility tests in allergenicity and protein safety assessment of genetically modified plants

EFSA Journal 2021;19(1):6350 12 January 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6350

この声明は、2017年に発表された遺伝子組換え(GM)植物のアレルギー誘発性に関するGMOパネルのガイダンス文書を補足し、更新する。そのガイダンス文書で、GMOパネルは、申請者にガイダンスの形で追加の助言を出す前に、in vitroタンパク質消化率に関する追加調査が必要だと考えた。その結果、古典的なペプシン耐性試験と比較して、強化されたin vitro消化試験の有用性を評価するために中間段階が提案された。歴史的に、古典的なペプシン耐性試験を用いたペプシンによる分解への耐性は、証拠の重みづけアプローチにおいてGM植物に新たに発現したタンパク質のアレルギー誘発性と毒性の評価のための追加情報と見なされている。だが、より最近の根拠は、この試験がアレルゲンハザードの可能性のよい予測因子であることを支持しない。さらに、消化管でのタンパク質の運命や、それらが関連するヒト細胞とどのように相互作用するかを予測する、より信頼性の高いシステムが必要である。にもかかわらず、古典的なペプシン耐性試験は酸性条件での安定性に関する新規タンパク質の物理化学的性質にいくつかの情報をまだ提供できる。だが、タンパク質の構造および/または機能の完全性に関するデータを得るために他の方法も使用できる。古典的なペプシン耐性試験は、国際ガイドライン、例えばコーデックス委員会やEU規則No 503/2013に組み込まれて認められている。今後の展開として、消化管でのタンパク質消化のより深い理解が、タンパク質の安全性評価のより確固たる戦略を構成できるようにする可能性がある。食物タンパク質の消化と吸収プロセスが非常に複雑であることを考えると、潜在的なアレルギー誘発性リスクやタンパク質の毒性を評価するために、関連する可能性がある側面を明確にし、特定する必要がある。この目標に向けて、対処すべき一連の研究課題もこの声明で考案される。

 

-ペピーノモザイクウイルスEU弱毒分離株Abp1とペピーノモザイクウイルスCH2弱毒分離株 Abp2の農薬リスク評価ピアレビュー

Peer review of the pesticide risk assessment of the active substances Pepino Mosaic Virus,EU strain, mild isolate Abp1 and Pepino Mosaic Virus,CH2 strain, mild isolate Abp2

EFSA Journal 2021;19(1):6388  12 January 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6388

情報不足が確認された。

 

-豆類および鞘付きと鞘なしのエンドウ豆類のベンタゾンの既存MRLsの改訂

Modification of the existing maximum residue levels for bentazone in beans and peas with and without pods

EFSA Journal 2021;19(1):6376  11 January 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6376

EC規則No 396/2005条項6に従って、申請者BASF SEは、豆類および鞘付きと鞘なしのエンドウ豆類のベンタゾンの既存の最大残留基準(MRLs)を改訂するためにオランダの国の管轄機関に要請を提出した。要請を支持する提出されたデータは鞘付きエンドウ豆類のMRL提案を導出するのに十分だとわかった。残留試験の結果から、鞘付き豆類、鞘なし豆類、鞘なしエンドウ豆類の既存のMRLsを改訂する必要がないことが示された。妥当性が確認された定量限界(LOQ) 0.01 mg/kgで検討中の作物のベンタゾンの残留物とその代謝物質を管理するのに利用可能な執行のための適切な分析手段が得られた。EFSAは鞘付きエンドウ豆類のベンタゾンに提案された使用は毒性学的参照値を超える消費者暴露にはならず、そのため親のベンタゾンは消費者の健康リスクにはなりそうもないと結論した。だが、リスク評価は指標であり、小麦代謝試験の6‐ヒドロキシ‐ベンタゾンの毒性学的特性に関する不十分な情報から生じる追加の非標準的な不確実性の影響を受ける。

 

-食品添加物としてのポリデキストロース(E 1200)の再評価

Re‐evaluation of polydextrose (E 1200) as a food additive

EFSA Journal 2021;19(1):6363  8 January 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6363

この意見は食品添加物として使用される際のポリデキストロース(E 1200)の再評価を扱う。パネルは特定の添加物のリスク評価の概念の枠組みに従って、次のことを検討した:適切な暴露推定量が入手可能である;ヒ素の安全性マージン(MOS)/ 暴露マージン(MOE)は0.5‐14で、鉛は8.5である;耐用週間摂取量(TWI)の消耗はカドミウムでは165%、水銀では10%、一方、耐用一日摂取量の消耗はニッケルで9%になる;吸収は限定的で、ポリデキストロースの一部は大腸で短鎖脂肪酸(SCFA)に発酵する;適切な毒性データが入手可能である;遺伝毒性に関する懸念がない;ラット、イヌ、サルの亜慢性試験、あるいはマウスとラットの慢性試験や発がん性試験で、それぞれ調べた最大用量、12,500 mg/kg 体重 (bw) /日と 15,000 mg/kg bw /日で有害影響が報告されていない;高用量のポリデキストロースを与えられたイヌの腎石灰化症は、治療に関連しているが下痢に関連する二次的影響で、そのためリスク評価には関係ないと考えられた;最大10,000 mg ポリデキストロース/kg bw/日を投与したラットの生殖または発達毒性試験で、あるいは最大1,818 mg/kg bw/日(調べた最大用量) を投与したウサギの発達毒性試験で、有害影響は報告されなかった。そのため、パネルは、ポリデキストロース(E 1200)に許容一日摂取量(ADI)の数値は必要なく、食品添加物としてポリデキストロースの報告された用途と使用量に安全上の懸念はないと結論した。パネルは、欧州委員会に、ポリデキストロース(E 1200)のEU規格の鉛の上限を下げ、ヒ素、カドミウム、水銀に制限を導入し、食品添加物としてのポリデキストロース-N(E 1200)がEUで販売されていないという情報の検証を助言した。

 

-豚の膵臓由来トリプシン、キモトリプシン、エラスターゼ、カルボキシペプチダーゼを含む食品酵素の安全性評価

Safety evaluation of a food enzyme containing trypsin, chymotrypsin, elastase and carboxypeptidase from porcine pancreas

EFSA Journal 2021;19(1):6368  8 January 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6368

この食品酵素はNeova Technologies Inc社が豚の膵臓から入手したトリプシン(EC 3.4.21.4)、キモトリプシン(EC 3.4.21.1)、膵エラスターゼ(EC 3.4.21.36)、カルボキシペプチダーゼB (EC 3.4.17.2)を含むプロテアーゼ複合体である。この食品酵素は乳児用粉ミルク、フォローアップミルク、特別医療目的用食品(経管栄養)の成分として用いられるホエイプロテインの加水分解物として使用することを目的としている。乳児用粉ミルクに許可された最大使用量と最大タンパク質含有量に基づき、この食品酵素への食事暴露―総有機固形物量(TOS)は乳児に36 mg TOS/kg体重 (bw) /日と推定された。パネルは、この値はすべての人口グループにをカバーすると推定している。毒性学的評価では、膵臓酵素を含む医薬品での臨床試験が検討された。医薬品への過敏症が主な副作用として特定された。だが、無傷の損傷していない酵素は食品の調理中に除去されるため、パネルは、無傷の損傷していない酵素の有害影響が起こる可能性は少ないと考えた。この酵素由来の低分子量ポリペプチドはタンパク質加水分解物にまだ存在する可能性がある。パネルは、ミルクの加水分解による調理品の摂取後にこれらのペプチドに対するアレルギー感作のリスクは乳児では除外できないと考えたが、発生する可能性は低いと考えられる。動物の可食部由来食品酵素の起源、膵臓酵素をベースとした医薬品での臨床試験の評価に支持された申請者が提出したデータに基づき、パネルは、豚の膵臓酵素は意図した使用条件で安全上の懸念を生じないと結論した。

 

[ANSES]ANSESは使い捨ておむつの有害化学物質にEU全域での制限を提案

ANSES proposes an EU-wide restriction of hazardous chemicals in disposable diapers

News of 22/12/2020

https://www.anses.fr/en/content/anses-proposes-eu-wide-restriction-hazardous-chemicals-disposable-diapers

誕生から3歳までの欧州の子供たちの90%の健康を有害物質への暴露から守ること、これが欧州化学庁のREACh規則の下でANSESが提出した使い捨ておむつに関する制限案の目的である。多環芳香族炭化水素(PAHs)、ダイオキシン、フラン、PCBs、ホルムアルデヒドなど、およそ200物質の存在を最小限に抑えることを目指している。

2019年の専門家評価で、ANSESは、使い捨ておむつに懸念される化学物質の存在に関連する赤ちゃんの健康リスクを強調した。ごく幼い子供たちの健康を保護するために、ANSESは欧州化学庁に制限案を提出した。この制限により、欧州市場のおむつの販売を規制し、全ての製品に同じレベルの安全性を保証できるようになる。

健康リスクを排除するための規制措置

ANSESはおむつに確認されている特定の物質、多環芳香族炭化水素(PAHs)、ダイオキシン、フラン、PCBs、ホルムアルデヒドの上限濃度を設定した。これらの閾値は、使い捨ておむつ中のこれらの物質の濃度を大幅に削減するようにデザインされていて、それにより、赤ちゃんの健康へのリスクを排除している。

ANSESはこれらの物質を検査するためのおむつの分析手段を欧州レベルで統一することも提案している。実際、2019年の専門家評価で、ANSESは赤ちゃんの行動に応じた最も現実的な暴露条件を考慮できる手段を開発した。この方法論に基づいて現在の提案が構築されている。

最後に、ANSESはおむつの汚染源についていくつかの仮説を立て、主に原料や製造工程の管理を強化することにより、そのような汚染を制限するための対策を提案した。そのため、製造前に原料が既に汚染されていないことを確認するための追加検査の実施、PAHsの形成を避けるための加熱中の温度の監視、漂白工程の検査、特定の染料の除去を助言している。

追加情報

・REACh規則の下での制限案のANSESの意見「使い捨ておむつのホルムアルデヒド、PAHs、ダイオキシン、フラン、 PCBs」(フランス語)

ANSES OPINION for a proposed restriction under the REACh Regulation: “Formaldehyde, PAHs, Dioxins, Furans and PCBs in single-use baby diapers” (in French)

https://www.anses.fr/en/system/files/REACH2019REACh0222.pdf

 

[MFDS]日本産輸入食品の放射能検査の結果

輸入検査管理課 

-2020-12-24

https://www.mfds.go.kr/brd/m_100/view.do?seq=43174

2020.12.18〜2020.12.23

 

-2020-12-18

https://www.mfds.go.kr/brd/m_100/view.do?seq=43173

2020.12.10〜2020.12.17

 

-2020-12-11

https://www.mfds.go.kr/brd/m_100/view.do?seq=43172

2020.12.4〜2020.12.10

 

[MFDS]コロナ19で飲酒量減少「一人飲み、家飲み」増える 

食品管理総括課 2020-12-24

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=44892

食品医薬品安全処は、2020年、国民の酒類消費・摂取実態を調査した結果、コロナ19の影響で、1回平均飲酒量と飲酒頻度は減少したが、「一人飲み(ひとり酒)」と「家飲み(家で飲む酒)」は増加するなど飲酒文化が変わったと発表し、家で一人で酒を飲む場合、ハイリスク飲酒につながらないように注意し、飲酒頻度と飲酒量を考慮して、健全な飲酒習慣を持つことが望ましいと呼びかけた。

□ 今回の調査は、昨年11月4日から11月11日まで、全国17市・道に居住する満15歳以上の国民のうち、最近6ヶ月以内に酒類摂取経験がある2,000人を対象にしたアンケートの結果。

〇 調査結果、主な特徴は、全体的に1回の飲酒量は減少した一方、すべての年齢層でハイリスク飲酒*経験の割合は増加し、

〇 コロナ19で、飲酒頻度は減り、飲酒場所は家で、飲酒相手はひとり、または家族で、飲酒状況は一人でいる時やTVなどを見ながら、に変わった。

< 1回平均飲酒量は減少したが、ハイリスク飲酒率は増加 >

〇 過去6ヶ月の間、主に飲んだ酒類はビール(94.6%)、焼酎(77.1%)、濁酒(52.3%)、果実酒(31.5%)の順で、このうち濁酒は、'17年(濁酒38.6%)に比べ増加、特に20代と60代で濁酒増加(20代25.8 → 45.6%、60代47.7 → 59.2%)が明確。

〇 酒類別に、1回平均飲酒量は、焼酎5.4杯、ビール4.4杯、濁酒2.7杯、果実酒2.9杯で、過去、'17年の調査結果(焼酎6.1杯、ビール4.8杯、濁酒2.9杯、果実酒3.1杯)と比較すると、全体的に減少した。

- ただし、アルコール含有量が低い酒類であっても、たくさん飲めば、健康を害するので、飲酒頻度と飲酒量をチェックして、健康な飲酒習慣を持つことが望ましい。

〇 ハイリスク飲酒経験率は63.5%で、'17年の調査結果(57.3%)と比較すると上昇し、男性(67.2%)が女性(59.7%)よりもハイリスク飲酒率が高い。

- ハイリスク飲酒の経験は、30代(70.0%)が最も高く、特に10代の場合、'17年よりもかなり高くなった。

* '17年/ 2020年、ハイリスク飲酒率変化(%):(10代)39.8 → 66.5、(20代)63.5 → 66.9、(30代)66.3 → 70.0、(40代)59.4 → 65.4、(50代)52.6 → 61.4、(60代)48.5 → 52.6

〇 爆弾酒の経験率は、すべての年齢層で減少、主に20~30代がたくさん飲む。

* 17年/ 2020年、爆弾酒の経験の割合の変化(%):(10代)30.1 → 25.4、(20代)55.7 →50.9、(30代)54.5 → 49.0、(40代)46.5 → 45.8、(50代)45.6 → 45.2、(60代)45.6 → 37.9

- 爆弾酒を飲む理由は、飲み会が好き(25.0%)、既存の酒類よりおいしい(23.6%)、周囲の人々の推薦(18.8%)の順。

<コロナ19前後飲酒文化の変化>

コロナ19の影響で、飲酒頻度は減り、主に家で一人で酒を飲む。

- コロナ19前後、酒を飲む頻度が変化したという回答者は35.7%であり、このうち、毎日飲む場合は、2.0%→ 1.2%に、週5〜6回は3.8%→ 2.7%で、週3〜4回は12.9%→ 6.4%で、週2回は19.7%→ 15.5%と減少した。

- 酒を飲む場所に変化があると答えた割合は36.2%で、コロナ19以前は、主に居酒屋・ビヤホール(82.4%)、食堂・カフェ(78.9%)などの外部営業施設であったが、コロナ19以降は、飲酒場所が自分の家(92.9%)、知人の家(62.9%)、食堂・カフェ(35.8%)順。

- 酒を一緒に飲む相手が変わったと答えた割合は20.3%であり、コロナ19以前には、友達・先輩・後輩(90.0%)、職場同僚(72.8%)で、コロナ19以降、ひとり(81.9%)、家族・配偶者(76.7%)に変化した。

- また、酒を飲む状況が変わったという回答者は22.2%で、コロナ19以前は、主に親睦(74.9%)、飲み会(67.3%)の順だったが、コロナ19以降は、一人でいるとき(70.0%)、TV・コンテンツを見るとき(43.0%)、ストレス解消が必要なとき(40.0%)の順。

□ 食薬処は、自分に合った健全な飲酒習慣が重要であり、特に、今年は家族と共に家に留まって、安全な年末年始を送るように協力を依頼した。

 

[MFDS]亜酸化窒素カートリッジ来年から使用することができません 

添加物基準課 2020-12-22

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=44879

□ 食品医薬品安全処は、来年1月1日からコーヒー専門店などでホイップクリームの製造に使用される、小型カートリッジタイプの亜酸化窒素の製造と使用が全面禁止されると発表した。

〇 今回の措置は、幻覚物質として誤用されたカートリッジ型亜酸化窒素の流通を防ぐために、亜酸化窒素は、2.5L以上の高圧ガス容器のみに充填するように規定した「食品添加物の基準及び規格」告示('19 .12.19)が、1年の猶予期間を経て施行されることに伴うもの。

<添付> 1.カートリッジ亜酸化窒素製品禁止関連Q&A

<添付> 2.関連告示の改正内容

 

[MFDS]栄養情報確認、ナトリウム摂取を減らすための近道! 

栄養機能研究課/食生活栄養安全政策課 2020-12-22

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=44877

□食品医薬品安全処、食品医薬品安全評価院は、韓国国民の健康的な食文化造成のために、ライフサイクルごとにナトリウム摂取量を詳細に分析した結果、国民の一日平均ナトリウム摂取量*は、毎年減少しているが、依然として世界保健機関(WHO)一日摂取勧告量(ナトリウム2,000mg、塩5g、以下1日勧告量)よりも高いと発表した。

* 年度別1日平均ナトリウム摂取量(mg):'15(3,890)→ '16(3,669)→ '17(3,478)→ '18(3,274)

○ 今回の分析は、ナトリウムを多く摂取する年齢層や要因などを把握して、健康的な食生活に役立つために実施し、「第7期(`16〜` 18)国民健康栄養調査」の資料をもとに、▲性別、年齢別、食形態別ナトリウム摂取量、▲栄養表示使用の有無、夜食摂取の有無、飲酒の有無などを分析した。

< 国民のナトリウム摂取詳細分析結果 >

■ 成人男性、世界保健機関勧告量の2倍以上のナトリウム摂取

○ 2018年、国民の1日平均ナトリウム摂取量は、2016年(3,669mg)対比10.8%減で3,274mgで、1日勧告量の1.6倍の水準。

○ 特に、65歳未満の成人男性は、一日平均3,977〜4,421mgを摂取して1日勧告量の1.9〜2.2倍の水準で、同じ年齢帯の女性よりも1,000 mg以上摂取した。

* 男性:(19〜29歳)3,977mg、(30〜49歳)4,421mg、(50〜64歳)4,135mg

* 女性:(19〜29歳)2,830mg、(30〜49歳)2,937mg、(50〜64歳)2,796mg

■ 外食などでナトリウム摂取減少、利便性食品では増加

〇 国民の1日ナトリウム摂取給源は、家庭食(41.8%)、外食(34.1%)、給食(9.4%)、利便性食品(9.0%)などの順であり、

- 外食によるナトリウム摂取量は、`16年対比16.8%と減少した一方、利便性食品では、14.4%増加。

- 多くの外食メニューでナトリウムの摂取量が減少(7.1〜59.8%↓ )したが、チゲと寄せ鍋は、むしろ増加(16.0%↑ )した。

■ 飲酒者が非飲酒者よりも、ナトリウム摂取さらに多い

○ 飲酒者の1日ナトリウム摂取量は4,185mgで、非飲酒者(3,233mg)より952mg、さらに多い。

* 飲酒者:国民健康栄養調査(24時間回想法)で、酒類を摂取したと回答した19歳以上の成人

- 飲酒の男性は30〜49歳(5,045mg)、女性は19〜29歳(3,597mg)で、ナトリウム摂取量が最も多い。

○ 夕食をしながら飲酒する人は夕方一食だけで、ナトリウム1日勧告量の87%(1,739mg)を摂取し、男性と女性の場合、それぞれ96%(1,920mg)、69%(1,374mg)を摂取した。

- 飲酒者のナトリウム摂取量が高い理由は、つまみ類とともに摂取する調味料などが、主なナトリウム給源であるためと分析された。

■ 夜食摂取者はナトリウムおよびエネルギー摂取さらに高い

○ 夜食摂取者(3,709mg)は、非摂取者(3,199mg)より、ナトリウムを510mg、エネルギーは358kcal、多く摂取した。

* 夜食摂取者:国民健康栄養調査(24時間回想法)で、夜9時〜翌朝6時まで、総エネルギーの25%以上を摂取する者

- 夜食摂取者は、一日に摂取するナトリウムの37%を、夜食(1,373mg)から摂取することがわかった。

○ 夜食のナトリウムの主な給源は、麺類やギョーザ類、キムチ類、天ぷら類、醬油類・調味料の順で、単品料理では、ラーメン、フライドチキンなどの順。

* 麺類とギョーザ(32.0%)>キムチ類(17.7%)>てんぷら類(8.9%)>味噌類・調味料(8.8%)

** ラーメン(205mg)>フライドチキン(57mg)>パン(23mg)>豚肉焼き物(16mg)

■ 栄養表示を確認する人がナトリウムをより少なく摂取

〇 食品選択時に栄養表示を確認する人(3,256mg)は、そうでない人(3,402mg)に比べて、146mg少なく摂取する。

- 特に、19〜64歳の場合、栄養表示を確認していない人よりもナトリウムを396mg少なく摂取する。

* 全体対象者(6歳以上)のうち、「栄養表示を利用する」回答者の割合26.4%

□ 食薬処は、今後も栄養表示教育・広報を強化して、栄養成分DBを継続的に提供する一方、消費者が、ナトリウムを減らすことを実践できるように、外食などの食品業者でも栄養成分情報を提供することに積極的に参加することを要請した。

 

日常の中のナトリウムを減らす実践要領

✓ まず、外食で、スープ・チゲなどを摂取するときは、なるべくスープを少なく摂取して、具中心に食べることをお勧めします。

※ ラーメンスープ100ml減らせば、ナトリウム380mg低減(国家標準食品成分表9.1参照)

✓ 第二に、飲酒時にともに食べるおつまみ類に含まれている合わせ味噌など調味料は、あらかじめ取り出して、なるべく少なくすることをお勧めします。

※ 合わせ味噌大さじ1(10g → 5g)減らせば、ナトリウム131mg低減(国家標準食品成分表9.1参照)

✓ 最後に、食品を選択する際に、栄養情報を確認して、ナトリウムが少ない食品を購入‧摂取することが何よりも重要。

<添付>

1.国民のナトリウム摂取量詳細分析概要

2.国民のナトリウム摂取量詳細分析結果

 

[MFDS] [報道参考] 輸出活性化のために「食品輸出ガイド」発刊 

食品安全技術サポートTF 2020-12-22

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=44876

□ 食品医薬品安全処は、国内食品の海外進出を支援して、輸出業者の障害になるものを解消するために、輸出国の食品法規と通関手続きなどを盛り込んだ「食品輸出ガイド」を主な輸出国別に制作・配布すると発表した。

○ 今回のガイドは、最近3年間の加工食品などの輸出規模*が最も大きい日本編で、日本の食品規制と輸入要件などを含んでおり、国内食品を日本に輸出する助けになるよう用意した。

* 輸出上位国('19年、億ドル):日本(11.6)>中国(8.6)>アメリカ(6.6)>ベトナム(3.8)

〇 主な内容は、▲輸出国概要、▲輸入通関手続き、▲表示制度、▲基準・規格、▲輸入規制改正事項、▲輸出・入統計など。

□ 食薬処は、今後も、国内食品の海外進出を支援するために、国別輸出規模に応じた表示制度と、基準・規格などを含んだ食品輸出ガイドを継続的に提供*する

* 21年:中国・アメリカ、'22年:ベトナム・香港

添付 食品輸出ガイド(日本編)

 

[MFDS] [報道参考] 食品中のポリ臭化ビフェニル(PBBs)安全なレベル 

汚染物質課 2020-12-22

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=44874

□ 食品医薬品安全処、食品医薬品安全評価院は、韓国国民の日常生活中の食品摂取に起因するポリ臭化ビフェニル(PBBs)*の暴露レベルを評価した結果、人体に危害懸念がない安全なレベルであることを確認した。

* ポリ臭化ビフェニル(Polybrominated biphenyls、PBBs)は、臭素を含む209種の残留性有機汚染物質(POPs)であり、国内で2011年POPsに指定して製造・使用禁止

〇 生体内長期間蓄積される特性を持つ残留性有機汚染物質(POPs)のポリ臭化ビフェニルは、動物実験で肝臓肥大のような肝臓疾患を誘発することがわかって、人体に影響を及ぼしかねないという懸念が提起されてきた。

□ 評価院は、国内消費が多い食品60品目448件(農・畜・水産物、加工食品)を対象に、ポリ臭化ビフェニルの暴露量を評価した結果、

〇 日常摂取による、私たち国民の暴露量*は、1.49pg / kg bw / dayであり、一日摂取限界量(TDI)**対比0.0092%レベルで、危害懸念がない安全なレベルであることを確認した。

* PBBs主成分であるPBB-153を基準として比較:我が国は、1.49 pg / kg bw / dayで、ヨーロッパ、2.29〜21.32 pg / kg bw / dayよりも低いレベルである

** 一日摂取限界量(Tolerable daily intake):一生継続的に摂取しても健康に有害な影響を与えないと判断される有害物質の一日摂取量

 

[MFDS]ベンゾピレン基準超過輸入乾燥麺の回収措置 

輸入流通安全課 2020-12-17

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=44865

□ 食品医薬品安全処は、ベトナム産「フォー(乾燥麺)」に含まれている香味油からベンゾピレンが基準値を超過し、該当製品を販売中断して回収措置。

基準2.0㎍/㎏のところ2.2-3.0㎍/㎏

(エースコックベトナム株式会社のインスタントフォーに付属している小袋の香味油)

 

[MFDS]外食業者のオンライン栄養情報表示拡大 

食生活栄養安全政策課 2020-12-17

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=44862

□ 食品医薬品安全処は、配信アプリなどオンラインで食品を購入する傾向が拡大することに応じて、栄養表示義務がない中小外食業者(フランチャイズ)とオンラインプラットホームのメニューにも、栄養情報を提供するようにするモデル事業('20 .8.25〜'20 .12.18)を推進。

○ モデル事業参加対象は、栄養表示義務がないピザ類、粉食類、チキンなどを販売している5つの外食業者と簡単調理セット(ミールキット)などを販売する製造業者2社で、合計7つ

- フランチャイズ外食業者は、販売メニューの栄養成分*情報とアレルギー誘発食品含有情報をレストランのメニュー、自社ホームページ、自社アプリ、配信アプリなどに表示し、

* カロリー、ナトリウム、糖類、タンパク質、飽和脂肪など5つ以上の栄養成分(「子供食生活安全管理特別法」)

- 簡単調理セット(ミールキット)を製造・販売業者は、9つの栄養成分*情報とアレルギー情報を製品に表記し、自社ホームページで栄養情報を表示。

* カロリー、ナトリウム、糖類、タンパク質、炭水化物、脂肪、トランス脂肪、飽和脂肪、コレステロールなど9つの栄養成分(「食品等の表示広告に関する法律」)

□ 食薬処は、「栄養成分などの表示義務対象」を、現在の加盟店100以上の外食業者から、今後、加盟店50〜100未満の店舗を運営する外食業者まで拡大する一方で、

○ コーヒー専門店や子供嗜好食品販売業者でも栄養情報を表示できるように、「外食栄養成分表示ガイドライン」を設けて、食品安全国および韓国フランチャイズ産業協会ホームページに提供する。

○ ガイドラインの主な内容は、▲用語解説、▲栄養表示案内、▲栄養表示現場適用手続き、▲媒体別表示案内例示などで、推奨栄養成分とその含有量を表示するための図案、現場適用方法などで、

○ 詳細については、食品安全国ホームページ(www.foodsafetykorea.go.kr)→健康・栄養→栄養成分→外食栄養成分表示情報で確認できる

添付1 栄養成分など表示義務対業者現状(2020年12月時点)

添付2 オンライン栄養情報提供事例

 

[MFDS]食薬処、インターネットコミュニケーション網(SNS)無許可食品販売の点検実施 

食品管理総括課 2020-12-17

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=44861

□ 食品医薬品安全処は、インターネットコミュニケーション網(SNS)を通じて、無許可食品が販売されているという情報があり、持続点検を実施して販売者アカウント(IDなど)と無許可製品を、食薬処ホームページに公開する予定であり、個人間取引を通じて無許可製品を購入しないよう呼びかけた。

○ インスタグラム、フェイスブック、ユーチューブなどインターネットコミュニケーション網で、製造業者と製品情報なしで、写真のみを公開して販売している製品は、実際の運営者(販売者)を特定することが難しく、原材料、賞味期限などの安全性と衛生管理状況が確認されていない無許可製品*である場合が多い。

* 事例:営業登録せずに、家庭でクッキーを製造してインスタグラムで販売するという申告があり確認した結果、無申告製品で摘発されて告発措置(「食品衛生法」違反で、3年以下の懲役または3000万ウォン以下の罰金)

○ これに対し食薬処は、食品販売者の営業登録の有無、製品名、原材料などを非公開メッセージ(DM*)で送信し、コメント問い合わせ等で確認する予定であり、営業登録が確認されない製品は、国民へ公開して、違法事項が確認されれば告発措置する予定。

-また、回収・検査も並行して不適合食品は回収・廃棄する予定。

 

[MFDS]金属性異物検出「菓子」製品の回収措置 

食品管理総括課 2020-12-15

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=44852

食品医薬品安全処は、菓子製品から、14 ㎜サイズの金属性異物(ワイヤー、掃除用ブラシ由来)が検出され、その製品を販売中止と回収措置する。

<添付> 回収対象製品の情報(写真)

 

[MFDS]冬の季節、カキ、フグ、干しサンマなど安全にお楽しみください! 

農水産物安全課 2020-12-14

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=44847

□ 食品医薬品安全処は、カキ、フグ、干しサンマなど、冬季食べ頃の水産物の消費が増え、ノロウイルス、自然毒などによる食中毒発生が懸念されるため、摂取上の注意を要請。

□ 冬が旬のカキは、「海のミルク」と呼ばれるほど、その味と栄養が豊富で生食でたくさん食べているが、ノロウイルスが確認された海域で生産されて「加熱調理用」、「煮て食べる」などの表示があるカキは、必ず加熱して食べなければならない。

○ ノロウイルスは熱に弱いため、加熱調理*すれば感染を予防できる。

* 中心温度85 ℃、1分以上加熱

□ 冬季や季節の変わり目、保養食として親しまれているフグは、国内でフグのスープ、フグ刺し、フグ天ぷらなど様々な料理で消費されているが、「テトロドトキシン(Tetrodotoxin)」という猛毒を持っており、摂取に格別注意が必要です。

○ フグは卵(卵巣)、内蔵、皮、血などにフグ毒が含まれており、魚種により毒を持つ部位と毒性がそれぞれ異なり、フグ毒を完全に除去せずに食べた場合、中毒を起こし、激しい場合には死亡することもあります。

○ フグ毒は、熱に強くて調理過程では消えない、フグ毒の存在の有無を官能的評価だけで確認できないので、フグを一般家庭で調理して摂取することは非常に危険です。

- フグ調理技能士などの専門資格を備えた飲食店で、安全に調理したフグをお召し上がりください。

□ サンマやニシンを乾燥して作った干しサンマは、オメガ-3脂肪酸が豊富で、タンパク質含有量が高く、健康に良い食品であるが、加熱せずに食べるため、新鮮な製品を購入して保管するときは注意が必要です。

○ 新鮮なものは、皮が銀色で肉は濃い茶色、本体はつやつやして押したときに弾力がある。

○脂質含有量が高くて酸敗しやすいため、購入後すぐに食べるのが最も良く、残ったものは密封して冷凍保存しなければならない。

○ 特に、通風疾患がある場合は、含まれているプリン体*成分のため症状が悪化することがあるので摂取に注意が必要。

 

[MFDS]豚醤油煮配達店「ネズミ」異物混入調査結果発表 

食品安全現場調査TF 2020-12-10

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=44843

□ 食品医薬品安全処は、配達食品の豚醤油煮のネズミ異物混入報道と関連して、該当飲食店を調査した結果、おかずとして提供されているニラ和えもの容器にネズミが入って、異物として発見された事実を確認し、「食品衛生法」違反*容疑で代表者を捜査中である。

*「食品衛生法」第7条④違反、5年以下の懲役または5千万ウォン以下の罰金

□ 調査結果、原因究明のために、ニラ洗浄工程から、和えもの、包装過程まで、飲食店で確保したCCTVなどの資料を分析した結果、天井に設置された換気扇配管に移動している「ネズミの子供(5〜6 ㎝ )」が、配達20分前に、ニラ和えものおかず容器に落ちて混入される映像を確認した。

○ 一方、その飲食店で使用される調理器具(ふきん、ハサミ、ピンセットなど)6点を現場で回収し、大腸菌、サルモネラ菌検査を実施した結果、すべて適していることが確認された。

○ 食薬処は、飲食店がネズミの痕跡(糞便など)を発見したにもかかわらず不衛生な環境で営業を続けたことについて、行政処分と別途施設の保守命令を下し、

- 現在、この飲食店は休業中で、専門防疫業者を通じて防疫・消毒を実施し、12月5日から約25日間、天井など全般にわたって補修工事を実施中。

□ 食薬処は、これまで飲食店(食品接客業)で発生する異物の原因調査を地方自治体が担当してきたが、今後はネズミ、刃物などの嫌気性・危害性異物が申告される場合、食薬処が直接原因調査を実施すると発表した。

○ また、飲食店調理過程で異物が混入した場合、異物の種類*により行政処分を強化**内容を年内に用意します。

* 刃または動物の死体(げっ歯類、両生類、爬虫類、およびゴキブリ)

** (現行)1回目是正命令、2回目営業停止7日、3回目営業停止15日→(改訂)1回目営業停止5日、2回目営業停止10日、3回目営業停止20日

 

論文

-電撃的発見:電気ウナギはアマゾン川で集団で狩りをする

Shocking discovery: Electric eels hunt in packs in Amazon rivers

By Sofia Moutinho Jan. 14, 2021

https://www.sciencemag.org/news/2021/01/shocking-discovery-electric-eels-hunt-packs-amazon-rivers

暗くなると南米の川底の電気ウナギは86ボルトの電気の獲物を求めて出てくる。今回科学者はこの蛇のような魚がオオカミやオルカやマグロのように群れを作って狩りをすることを発見した。2012年に集団攻撃を初めて見た国立アマゾン研究所のDouglas Bastosは「私はショックを受けた」という。「通常デンキウナギは夜に単独で一匹の魚を狙う」

Ecology and Evolution

 

-ファストフードレストランの近くであることは子ども体重に影響しない

Fast food restaurant proximity likely doesn't affect children's weight

14-JAN-2021

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-01/oupu-ffr011121.php

Q Openに発表された米国アーカンソー州のデータを使った研究

 

-オランダの安楽死率の説明できない7倍の違い

Unexplained 7-fold variation in euthanasia rates across the Netherlands

14-JAN-2021

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-01/b-u7v011321.php

BMJ Supportive & Palliative Care

公式データでは安楽死の数は2006年以降増加し続けていて2019年は6361。全死亡に占める割合は小さいものの2002年の2%以下から2019年の4%以上に増加。

安楽死の多さと関連するのは45-64歳代の数が多い、高収入、進歩的政治見解、自己申告による精神的身体的健康状態の良さ、等

 

-過度の食品品質管理システムが食物アレルギーの引き金になる、Yaleの科学者が言う

Overactive food quality control system triggers food allergies, Yale scientists say

14-JAN-2021

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-01/yu-ofq011321.php

Cellに発表された論文。衛生仮説プラス洗剤や各種洗浄殺菌用製品有害説。

(食器洗い用洗剤が影響するなどほぼあり得ないと思うけど。)

 

-あなたがお金持ちであればあるほどソーシャルディスタンスをとりやすい、研究が発見

The richer you are, the more likely you'll social distance, study finds

14-JAN-2021

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-01/jhu-try011421.php

米国において、収入の多い人のほうがパンデミック初期段階で自分を守った。収入の多い人の方が失業することなくテレワークできて、収入の少ない人の方が失業や収入低下のリスクが高くリモートワークの手段がない。Journal of Population Economics。

 

-子どもの鉛中毒

Lead poisoning of children

14-JAN-2021

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-01/su-lpo011421.php

バングラデシュの捨てられたバッテリーのリサイクル場所に関する調査

Environmental Research

 

-COVID-19は米国の寿命を短くした、特に黒人とラテンアメリカ系集団の

COVID-19 reduced US life expectancy, especially among Black and Latino populations

14-JAN-2021

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-01/uosc-cru011421.php

PNAS。COVID-19 パンデミックは米国人336000人以上の命を奪い、寿命に影響した。2020年の平均寿命が1.13年減って77.48年になるだろう。これは過去40年で単年度で最大の低下であり2003年以降で最も短い寿命である。黒人では2.10年減って72.78才、ラテンアメリカ系では3.05年減って78.77才と予測。白人は0.68年減って77.84才。

 

その他

スケールの学校

The School for Scale

Alan Jacobs  JANUARY 6, 2021

https://hedgehogreview.com/blog/thr/posts/the-school-for-scale

スケールの問題は我々がそれを理解しないことである

(一部のみ)

例えばTwitterフラッシュモブ。2-3人から始まったものが数百人のフォローワーを持つ人がリツイートしてそれから数千人になったら随分多いと思うだろう。でもそうではない。ツイッターのユーザーはおそらく3億5000万人でフェイスブックは30億人近い。数百人の人が何かについてツイートしてもほとんど何のことはない。

我々が世界の機能のスケールについて把握できない-生物学的、技術的、経済的、社会的なあらゆるレベルで-ことを修正するためのカリキュラムがあったら?宇宙がどのくらい大きいのか、どのくらい古いのか、世界にどのくらいお金があるのか、世界の海の大きさと海に浮かぶプラスチックの大きさの比はどのくらいか?ソーシャルメディアで圧倒的とはどういうことか、感染症の感染率は?これらは全てやりかたは違うがClimbing Mount Improbable(リチャード・ドーキンスの進化論と確率の本)である

(人間の感覚は極めて限定的な範囲でしかものごとを把握できない。ppt濃度の農薬を危険だと言って%レベルのアルコールを平気で飲む。判断には訓練が必要。)