[FSAI] 有害毒性事象のニュートリビジランスシステムのパイロット版
Pilot Nutrivigilance System for Adverse Toxicological Events
Friday, 15 January 2021
https://www.fsai.ie/news_centre/pilot_nutrivigilance_system_15012021.html
何:ニュートリビジランスシステムは有害毒性事象の報告システムである。これは、食品や食品サプリメントが社会で有害事象を引き起こすと、早期にリスク兆候を提供する。ニュートリビジランスは食品の傾向やリスクを系統的に収集し、結果消費者の健康を保護するのに役立つよう早期に対策をとることができる。
なぜ:近年アイルランドにて発生し、アイルランド食品安全局(FSAI) と国立中毒情報センター(NPIC)に報告があった、野生のキノコの食中毒、アプリコットカーネルの食中毒及びスポーツ用サプリメントの違法なステロイドに関する有害毒性事象の確認事例がある。しかし、アイルランドには一般の市民が食品や食品サプリメントの疑わしい有害毒性事象を報告できるシステムがいくつかあるが、多くの医療従事者(例、医師、栄養士、看護師、保健師)からの情報と一般市民からの提供情報を結びつけるニュートリビジランスシステムがない。ニュートリビジランスシステムはこの連携を生み出し、報告を早め、公衆衛生を保護するためのリスク評価が可能になるだろう。ニュートリビジランスに期待される目的は、医療従事者と一般市民からの食品や食品サプリメントの有害毒性影響の報告を奨励し、把握するために、システムを作成し、保持することである。
どこ:アイルランドではまだ設立されていないが、ニュートリビジランスはすでに欧州の国に存在し、その構想が証明されている。
どのように:パイロット版のプロジェクトは、アイルランドでのニュートリビジランスの枠組みを作るために、Beaumont HospitalのNPIC(国立中毒センター)にて現在進行中である。どのように報告システムが機能するか開発中で、関係者、パートナーシップ及びネットワークを識別中である。
いつ:パイロット版は2020年11月に開始され、2021年4月まで継続予定である。
より詳細あるいはニュートリビジランスについての連絡先phn@fsai.ie
[FSAI]オンラインで販売されている2,4-ジニトロフェノール(DNP)を含む減量カプセルを回収措置
Recall of Weight Loss Capsules containing 2,4-Dinitrophenol (DNP) sold online
Monday, 1 February 2021
https://www.fsai.ie/news_centre/food_alerts/DNP_capsule_recall.html
FSAIは DNPは毒性の強い工業用化学物質でヒト使用の用途でないため、www.FatBurney.comで販売されている減量カプセルすべてを消費しないよう呼びかけている。製品写真あり。
[HK] 卵や卵製品の安全な調理に関する取引ガイドライン
Frequently Asked Questions
1 Feb 2021
https://www.cfs.gov.hk/english/food_leg/files/safe_preparation_of_eggs_and_eggs_products.pdf
食品安全センターは卵の安全な調理に関する流れや安全対策を含めたガイドラインを示す。
[HK] よくある質問
Frequently Asked Questions
1 Feb 2021
https://www.cfs.gov.hk/english/faq/faq.html
食品安全センターはよくある質問に、食品表示、食品法、栄養表示、食品保存料の項目を追加した。
[SFA]旧正月の祭りに関する助言
ADVISORY FOR UPCOMING FESTIVE PERIOD
29 January 2021
SFAは旧正月を前に会食を含めた集まる人数を助言し、COVID-19感染防止に言及する。
家庭に訪問する人は1日最大8人まで、他の家には1日2箇所まで。
飲食店では同じ家庭の住人で無い限り8人以上の予約は禁止
Yushengユーシェン(魚生)を持ち上げるときにはマスクをして、lo heiローヘイは言葉を発せずに、等。
[SFA] 動物インフルエンザと食品安全
Animal Influenza and Food Safety
Monday, February 1, 2021
https://www.sfa.gov.sg/food-information/risk-at-a-glance/animal-influenza-and-food-safety
動物のインフルエンザとその食品を介したヒトへの感染に関しての情報。
[CFIA] 電子商取引-オンラインで食品、植物または動物製品を売買する際に考えること
E-commerce – what to consider when buying or selling food, plants or animal products online
2021-02-01
食品や動植物の電子商取引に関連する注意事項を含めた情報を更新。
[COT]COT会議:2021年2月2日
COT Meeting: 2nd February 2021
https://cot.food.gov.uk/COTMeeting2ndFeb2021
議題
・バイオベースの食品接触物質(BBFCMs)の健康リスク評価
https://cot.food.gov.uk/sites/default/files/2021-01/TOX-2021-01%20Matters%20Arising%20Final.pdf
リスク評価優先対象BBFCMsは、ポリ乳酸、デンプン(thermoplastic starch)、竹バイオコンポジット、ポリヒドロキシアルカノエート(PHAs)
・カビ毒と毒素を作るカビについての研究グループ
・キチンとキトサンベースのBBFCMsのアレルギー原性について
・マイコトキシンのリスクの可能性についての声明案
気候変動の影響もあり、複数のカビ毒に同時に暴露されるリスクがホライゾンスキャンで同定された。また分析方法の進歩で複数のカビ毒の同時測定が可能になった。そこで新たな検討を行った
・母親の健康影響についてのさらなるペーパーを作る食事成分と生体異物の優先順位付け
カビ毒各種、植物エストロゲン、ビタミン類、レスベラトロール、カフェイン
・多様な生涯暴露期間の最初の声明案
・妊娠前、妊娠中、授乳中の過剰なビタミンD摂取の影響についてのディスカッションペーパー
・非単相性用量反応の生物学的妥当性とその影響についてのEFSA科学委員会の意見案
・COT 2020年次報告書案
・ホライゾンスキャニング
現在進行中のものは母親の食事、生物ベースの食品接触物質、マイクロプラスチック、ダイオキシン類、SETEサブグループ、統計学的有意の生物学的妥当性
次回2021年3月23日
[FSSAI]メディアコーナー
FSSAIは植物油中のトランス脂肪酸の執行限度に関する規則を改定する
FSSAI modifies rules regarding enforcement of limits for trans fatty acid in veg oils
Dated: 29-01-2021
https://www.fssai.gov.in/upload/media/FSSAI_News_TransFat_FNB_01_02_2021.pdf
植物油中のトランス脂肪酸の規制値重量で3%、の執行を2021年1月1日から、を2021年4月1日から、に変更。2022年1月1日からの2%については、その日以降に製造されたものについて適用される。
[USDA]誰が勝つ?#チームチキンウイングか#チームポークリブか
Who Will Win? #TeamChickenWing or #TeamPorkRib
Posted by Michael Sheats Feb 01, 2021
https://www.usda.gov/media/blog/2021/02/01/who-will-win-teamchickenwing-or-teamporkrib
今年は少し違う、2月7日のスーパーボウルを待ちながら、何を食べる?アメリカではずっとチキンウイングが勝ってきた
以下チキンウイングとポークリブの米国でのデータ紹介
[FSANZ]食品基準通知
Notification Circular 149-21
2 February 2021
https://www.foodstandards.gov.au/code/changes/circulars/Pages/Notificationcircular149-21.aspx
意見募集
MRL2020
各種要望やコーデックス基準との調和等を考慮
[RIVM]SARS-CoV-2検査の全国評価:極めて質が高い
Nationwide assessment of SARS-CoV-2 laboratories: very high quality
02/01/2021
https://www.rivm.nl/en/news/nationwide-assessment-of-sars-cov-2-laboratories-very-high-quality-0
COVID-19検査を行っているラボの大部分は質が高い。初めての全国外部品質評価の結果。
オランダは72の検査ラボネットワークがSARS-CoV-2の診断に関与している。2020年11月にその93%をカバーする品質評価を行った。10の検体を使って80.5%が100%正しい結果を報告した。90才以上の健康問題のある人で、死因を調査中
[RIVM]予防接種後一人死亡
One person died shortly after vaccination
02/01/2021
https://www.rivm.nl/en/news/one-person-died-shortly-after-vaccination
ファーマコビジランスセンターがオランダでPfizer/BioNTech COVID-19ワクチン接種後間もなく死亡した1例の報告を受け取ったと発表した
論文
-金融危機後英国の寿命は減少している
UK life expectancy declining after financial crisis
1-FEB-2021
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-02/nu-ule020121.php
論文2報。
世界金融危機後に医療と福祉予算をカットしたためと考察されている
-政府はCOVID-19デマにどう対応したか-良くも悪くも
How governments address COVID-19 misinformation--for better or for worse
1-FEB-2021
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-02/nyu-hga020121.php
Journal of Public Health Policyに発表された新しい論文で、各政府がとった5つのデマ対策アプローチを同定した
・正確な情報を広める、アクセスしやすくする
例えば台湾では毎日記者会見しニュースレターを出しメディアキャンペーンを行いファクトチェックセンターを作りマスク地図を作った
・効果の無い製品を販売する商業的詐欺への対策
・情報を制限 初期の中国
・(政府自らが)デマを拡散 マダガスカルの大統領がハーブティーを勧める
・表現を犯罪として取り締まる 例えばイラク、ボツワナ
-WHO 紀要
Bulletin of the World Health Organization
Volume 99, Number 2, February 2021, 77-168
https://www.who.int/bulletin/volumes/99/2/en/
健康の地政学的決定要因を理解する、など
-Scienceニュース
大規模栄養研究がどの食事があなたの遺伝子と腸にとってベストなのかを学ぼうとする
Major nutrition study aims to learn which diet best suits your genes and gut
By Jocelyn KaiserFeb. 1, 2021
誰にでも適した食事はない。おやつの後に血糖値を急増させたくなければバナナのほうが甘いクッキーより良いと思うかもしれない。しかし2015年の800人のイスラエル人の研究では、最も血糖値が上がったのは砂糖の多い焼き菓子ではなくバナナあるいはパンだった。そしてミズーリ大学の栄養科学者Elizabeth Parkは「体重を減らすのが簡単な人もいればそうでない人もいる」
今NIHは個人差を理解するための研究を推進している。先週NIHは約1万人のアメリカ人が食品をどう処理するのかを検討する1億5600万ドル5年間の「精密栄養」研究を発表した。血糖値濃度を継続的に測定したり個人の腸内細菌を調べたりする。
この研究は新しいツールや方法や膨大なデータを産み、栄養科学の分野を真に転換させる可能性がある、とNIDDKのGriffin Rodgers所長は言う。最終的には栄養士が個人の遺伝子とマイクロバイオームによって食生活を調整できるようになるかもしれない。
そしてこれはより広範なNIHの栄養科学推進の一環である。
NIHの精細健康のための栄養研究Nutrition for Precision Healthは、大規模ゲノムと健康研究である100万人の参加者を目指すAll of Usと組み合わせる。All of Usの参加者のうち1万人ほどを栄養研究に参加させて運動や血糖やその他の各種追跡をする。さらにそのうち1500は自宅または病院で三つの食事法に従う。
NIHは現在研究の構成成分について提案を受け付けている。参加者募集は2023年1月を目指す。
その他
-Quincyの男性がCOVID-19関連犯罪で有罪を認める
米国司法省マサチューセッツ地区検事事務所
Quincy Man Pleads Guilty to COVID-19 Related Offense
Friday, December 18, 2020
https://www.justice.gov/usao-ma/pr/quincy-man-pleads-guilty-covid-19-related-offense
ウイルスや菌から守ると虚偽の主張をする首から下げる農薬製品を販売した38才のJiule Linが有罪を認めた。
Andrew E. Lelling検事は「一日に何千人もの人々を殺しているパンデミックの最中にあって、被告は人々を首から下げるカードでCOVID-19のようなウイルスから守れると騙すことでお金儲けをしようとした。これは危険な便乗詐欺である。我々はこの種の事例は常に追求する。国の健康危機の際に他人の恐怖を利用するような人には断固として対処する」という。
(製品は“Toamit Virus Shut Out”、つまり東亜ウイルスシャットアウト。)
-ヨガの世界は反ワクチンやQアノン信奉者で一杯
The yoga world is riddled with anti-vaxxers and QAnon believers
By CÉCILE GUERIN Jan 28, 2021
https://www.wired.co.uk/article/yoga-disinformation-qanon-conspiracy-wellness
私は仕事としてオンラインのデマと陰謀論の拡散を監視している。それを私のヨガの教室で見つけるとは思わなかった。
私はInstitute for Strategic Dialogueの研究者としてデマと陰謀論を監視しているが、余暇にはヨガを教えている。私はヨガを仕事のことを忘れるためにやっていたが過去一年の間にその境界はぼやけてしまった。私が仕事で追跡している陰謀論が個人のフェイスブックやインスタグラムに現れるようになったのだ。私の研究者としての興味がそれらを探らせた。ロックダウン初期にはジュースや魔法の治療法やターメリックがウイルスをやっつけるという投稿があり、パンデミックが広がるにつれデマはより暗くなり反ワクチンやCovid否定論が「主流派の真実を疑え」といい、陰謀論が荒れ狂った。私の母国フランスでは陰謀論者は既存の反ワクチン運動を悪用してワクチンに関するデマを広げている。
ヨガのインフルエンサーやニューエイジスピリチュアリティリーダーの中にはパンデミックをチャンスと考えて陰謀論のプラットフォームを提供し始めた。
ウェルネスとヨガの空間にどれだけ多くの陰謀論が入り込んでいるのかははっきりしない。研究者達は最近のコンスピリチュアリティ‘conspirituality’-陰謀論とスピリチュアリティの交差点-の再興を記述しようとしてきた。
陰謀論がヨガとウェルネスコミュニティに根を張ったのは偶然ではない。パンデミックはこの業界に大きな打撃を与えた。米国ではヨガスタジオの閉鎖が増え数千人のヨガ教師が収入を失った。現代的ヨガ産業は世界で800億ドル産業であり、「セルフケア」の考えから右翼の政治活動に影響されやすい。歴史的にはニューエイジと関連があり過激になりやすいことが知られている。ヨガとウェルネスのオンラインコミュニティは中流階級の教育のある女性が多く、一見陰謀論が広がりやすいようには考えられていない。しかし女性は汎ワクチンデマを信じやすいことが示されていてヨガやウェルネスグループは陰謀論の入り口になる。ヨガコミュニティの中にもデマや陰謀論に対策しようとしている人たちもいる。
(具体例多数略。ヨガ教室もジムも高額なサプリとか売ってるような。)