2021-02-17

[FSA]FSAは初めて国際食品規制分析バーチャル会議を開催する

Food Standards Agency to host first International Food Regulatory Analysis Virtual Conference

9 February 2021

https://www.food.gov.uk/news-alerts/news/food-standards-agency-to-host-first-international-food-regulatory-analysis-virtual-conference

FSAは2021年3月9-10日に初めて食品規制分析に関する国際会議を開催することを発表する。もともと2020年3月の開催予定だったが、COVID-19パンデミックのために延期された。会議にはFSAと、大学、業界、国際機関、世界中の食品規制担当の専門家が参加し、食品が直面する課題に取り組むための最先端の分析と研究を紹介する。参加費は無料。主なトピックスは次の通り。

・食品安全に係わるリスクモデルやデータ解析の適用について

・食品に関連した公衆衛生と消費者利益を保護するための政策介入に、根拠がどのように使われるのか

・リスクを、どのようにコミュニケートすべきなのか

・なぜ食品安全リスクに国際的な相違が生じるのか

・食物アレルギー

・規制遵守を評価するためのツールとして事業者の食品安全文化を評価する上での課題

・COVID-19による世界の食品システムへの影響

・新興リスクにどのように対応するか

・新しい流行と技術(ゲノム編集等)

・規制当局の観点から国際的な規制協力の役割を理解するためのベストプラクティスとケーススタディ

・急速に変化する世界でビジネスコンプライアンスを達成する際に生じる課題と影響

 

[ANSES]子供用ビタミンD:過剰摂取リスクを予防するためにフードサプリメントではなく医薬品を使うこと

Vitamin D for children: use medicines and not food supplements to prevent the risk of overdose

News of 27/01/2021

https://www.anses.fr/en/content/vitamin-d-children-use-medicines-and-not-food-supplements-prevent-risk-overdose

最近幼い子供の間で、ビタミンD強化のフードサプリメントの使用によるビタミンDの過剰摂取の報告が増えている。これらの事例は高カルシウム血症(血中カルシウムが過剰になる)として見つかり、例えば結石症あるいは腎石灰沈着症(腎臓内のカルシウム沈着)のように腎臓に深刻な影響を与える可能性がある。

これに対応し、ANSES、フランス保健製品安全庁 (ANSM)、小児科学協会[1]、国立助産大学及びフランス中毒管理センターは、医療従事者及び保護者に対し、子供特に乳児にビタミンDサプリメントを過剰に与えすぎるリスクを警告している。

このリスクを予防するため、医療従事者及び保護者に対し、以下を求めている:

フードサプリメントでなく医薬品を選ぶこと;

投与量を確認すること(1滴あたりのビタミンDの量を確認すること);

ビタミンDを含む異なる製品と併用しないこと。

ビタミンDとフードサプリメントに関連するリスク

子供にビタミンDサプリメントを使用することはリスクがないわけではない。以下の理由がある:

1滴あたりのビタミンD濃度が非常に高い可能性(最大10,000 IU)があり、年齢に応じた推奨投与量がない場合がある、

医薬品からフードサプリメントへ移行する場合、あるいは他のフードサプリメントへ変更する場合に用量を誤る可能性がある、

異なる濃度/用量で市販される製品が数多くあり、時に同じブランドでも異なる(混乱のリスクにつながる異なる名称の製品、あるいはビタミンDが含まれる製品を併用する場合は用量の蓄積がある)、

他のビタミンのフードサプリメント(例えば、ビタミンKは子供に毎日投与することは推奨されない)あるいは高用量のカルシウム(結石症/腎石灰沈着症のような腎臓の損傷リスクを高める)の存在がある。

すべきこと

医療従事者は

ビタミンDサプリメントはフランスではくる病を予防するために生後数日から推奨されている;ビタミンD補給は骨の成長と石化段階を通して継続されるべきであり、すなわち18歳までである。しかし、フードサプリメント表示を読み違える、あるいは異なるフードサプリメントと併用する場合、高濃度による過剰摂取(一滴にビタミンD含有が500 から10,000 IU)によるリスクがある。それゆえ、ANSESは特に幼い子供にとっては恩恵とリスクの両方の点で、処方者がフードサプリメントでなく医薬品の使用を必ず選ぶことを勧める。処方者はまた保護者と話し合いの上、最適と思われる医薬品を選ぶことが勧められる。

子供向けビタミンDの用量に関する国の勧告は現在更新しているところである。欧州の勧告に従い導入される予定であり、すなわちリスク要因のない0歳から18歳の健康な子供は1日あたり400 IU、リスク要因のある0歳から18歳の健康な子供は1日あたり800 IUである。加えて、ANSSESはまもなく食品からの摂取量を改善するために、ビタミンDを含む更新した食事のガイドラインを発表する予定である。

両親は

ビタミンDは子供の骨の成長に不可欠である。この成長を保証するために、ビタミンDはフランスでは成長と骨化の疾患であるくる病予防のため生後数日から処方される。しかし、ビタミンDの与えすぎは十分でないのと同様に有害になる。

それゆえ、以下が必要である:

子供へ与える用量管理に注意し、腎臓機能に損傷を与える可能性のある過剰摂取を予防するために、ビタミンDを含む異なる製品を併用しないこと;

特に幼い子供には、ビタミンD強化のフードサプリメントでなくビタミンDを含む医薬品の使用を選ぶこと;

子供に原産や組成が保証されず、ビタミンDの過剰摂取により不可逆的な中毒につながる可能性のある製品を毎日与えてはいけない。いかなる場合も、規則に違反している可能性があるので、フードサプリメントはインターネットで購入すべきでない。

詳細

小児科学協会、国立助産大学、フランス中毒管理センター及びANSESが協議で作成した意見書。

https://www.anses.fr/en/system/files/supplementary_notice%20_vitamine_d.pdf

 

[1] SFP:フランス小児協会、SFN:フランス新生児学協会、SFMP:フランス周産期医薬品協会、FFRSP:フランス連邦周産期保健ネットワーク、SFEDP:フランス小児内分泌学及び糖尿病学協会、SNP:小児腎臓学協会、AFPA:外来小児協会、OSCARネットワーク及び稀少カルシウム及びリン疾患のレファレンスセンター

 

[TGA] 連邦裁判所はEvolution Supplements Australiaが広告法に違反したと判決を下す

Federal Court finds Evolution Supplements Australia breached advertising laws

16 February 2021

https://www.tga.gov.au/media-release/federal-court-finds-evolution-supplements-australia-breached-advertising-laws

Evolution Supplements Australia は非合法的にSARMsを含む、処方限定の物質や医薬品を宣伝した。

 

[FSAI] ヒスタミンの可能性のためSuperValuキハダマグロステーキを回収措置

Recall of Two Batches of SuperValu Yellowfin Tuna Steaks Due to Possible Presence of Histamine

Monday, 15 February 2021

https://www.fsai.ie/news_centre/food_alerts/SVTunapg.html

SuperValuは高濃度のヒスタミンの可能性のため、Signature Tasteキハダマグロステーキの使用期限が16/02/2021と17/02/2021のものを回収措置。製品写真有り。

 

[FSSAI]メディアコーナー

ビタミンD欠乏と戦うためには強化が必要、研究が言う

Vitamin D fortification necessary to fight deficiency, study says

15-Feb-2021

https://www.fssai.gov.in/upload/media/FSSAI_News_Vitamin_Nutra_16_02_2021.pdf

Nutrientsに発表されたオランダの研究が十分な量のビタミンDをとるために必要なオランダ人の食事内容の変更を検討し、現実的でないため強化が必要と結論

(冬に日光が少ないオランダの論文を何故インドが紹介するのか)

 

[RIVM]報告された数字は同じだが、検査数減少のためよくわからない

Reported figures stay the same, but reduced testing obscures spread

02/16/2021

https://www.rivm.nl/en/news/reported-figures-stay-the-same-but-reduced-testing-obscures-spread

2月10-16日の週は悪天候の影響でこれまでより検査した人が少なかった。陽性数は前週と同程度だがUK変異株感染者が増えている

(予防接種の副作用疑いも報告されている。予防接種を受けた後14日以内に死亡した高齢者については35件の報告で、全員が重大な基礎疾患および/または高齢のため脆弱)

 

[IARC]国際小児がんデー2021:世界がん登録開発イニシアチブで小児がんをターゲットにする

International Childhood Cancer Day 2021: Targeting Childhood Cancer through the Global Initiative for Cancer Registry Development (ChildGICR)

https://www.iarc.who.int/featured-news/iccd2021_childgicr/

2月15日の国際小児がんデーに、IARCは子どものがんデータを改善するイニシアチブにスポットライトをあてる

(小児がんのインフォグラフィクス等あり)

 

[ProMED]ボツリヌス症-ウズベキスタン:自家製缶詰トマト、致死

Botulism - Uzbekistan: home canned tomatoes, fatal

2021-02-15

https://promedmail.org/promed-post/?id=8190626

Date: Sat 13 Feb 2021 Source: Outbreak News Today [edited]

2021年2月7日、ウズベキスタン南東サマルカンド地方のBulungur地方医師会感染症部に食中毒の兆候の5人が入院した。ボツリヌス症と診断された。医師の努力にも関わらず20才男性が死亡、残り4人は集中治療中。

予備的データによると、5人は前日患者の一人の家でランチの時に自家製缶詰トマトを食べた

 

[APVMA]オーストラリア連邦裁判所-決定:ある種のスイミングプールとスパ用消毒製品の最終規制決定

Federal Court of Australia – Decision: Final regulatory decisions for certain swimming pool and spa sanitiser products

17 February 2021

https://apvma.gov.au/node/80301

2021年2月17日水曜日にオーストラリア連邦裁判所はAPVMAが2020年7月28日に官報に掲載した過酸化水素とポリヘキサニド塩酸を含むある種のスイミングプールとスパ用消毒製品の認可取り消し決定を破棄した。

この結果、問題の製品は販売され続ける

 

[NASEM]全米科学アカデミーはEPAのTSCA系統的レビュープロセスに変更を推奨

National Academies Recommend Changes to EPA’s TSCA Systematic Review Process

February 16, 2021

https://www.nationalacademies.org/news/2021/02/national-academies-recommend-changes-to-epas-tsca-systematic-review-process

最近のTSCAの変更でEPAは化学物質リスク評価の標準手順を確立し、評価には厳密な期限内に完了することを求められていた。EPAの汚染防止有害物質部(OPPT)は2018年に新しい系統的レビューの詳細を記す「TSCAリスク評価における系統的レビューの採用」という文書を作成し、NASEMの委員会がそれとその他の資料をレビューした。

この報告では、評価を期限内に完了するためのOPPTの課題を認識するものの、OPPTの系統歴レビューは最新の標準方法に従っていないという。改善のために以下のような助言をする:

・OPPTの職員は暴露、環境健康、その他の系統的レビューが採用されている他の分野の新しいツールやアプローチの開発や妥当性評価の分野横断的な現在進行形の努力に参加すべきである。TSCAの評価アプローチは外部の専門家や関係者を受け入れることで利益があるだろう。

・プロセスの問題点の一つは、既存のプロトコールを基にするのではなく完全にオリジナルのハザード評価をしようとするところに由来する。OPPTはNIEHSのOHATやEPAのIRISなどの方法論成分を取り入れることを検討すべきである

・プロセスの文書化が不完全でフォローが困難である。

・「根拠の重み付け」と「系統的レビュー」が互換性のある単語として使われている。根拠の強さについては標準的用語を使うよう強く求める

 

報告書は以下から

The Use of Systematic Review in EPA's Toxic Substances Control Act Risk Evaluations

(2021)

https://www.nap.edu/catalog/25952/the-use-of-systematic-review-in-epas-toxic-substances-control-act-risk-evaluations

 

EPAの反応

EPAは化学物質リスク評価に使われる科学の強化に努力する

EPA Commits to Strengthening Science Used in Chemical Risk Evaluations

02/16/2021

https://www.epa.gov/newsreleases/epa-commits-strengthening-science-used-chemical-risk-evaluations

有害物質規制法(TSCA)に使われる科学研究の選択とレビューアプローチを精細化することを発表

EPAはNASEMがレビューした系統的レビューアプローチを今は使っていないし今後も使わない。EPAは既に、NASEMの報告書が強く勧めているIRIS計画のアプローチを取り入れたプロトコールの開発を開始している。

 

 

[EU]欧州の子宮頸がん根絶への道についてのウェビナー

Webinar on Europe’s path to eliminating cervical cancer

5 February 2021

https://ec.europa.eu/health/policies/events/ev_20210205_en

プレゼン資料掲載

HPVワクチンを少女には15才までに90%以上、少年にも相当の割合で増加させること、が

(これについては日本が高所得国最低であることがWHOの資料で示されている。マスコミが「活躍」するとCOVID-19ワクチンでもこうなる。高齢者に優先接種する、ということは摂取後に死亡する事例は相当数になるので不安を煽る材料はいくらでも作れる)

 

論文

-パンデミック中に有害飲酒が増加、アリゾナ大学健康科学研究者らが言う

Harmful alcohol use rising during pandemic, UArizona Health Sciences researchers say

16-FEB-2021

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-02/uoah-hau021521.php

Psychiatry Researchに発表された5951人の成人を調べた研究。4月から9月の間にロックダウンを経験した人の有害な飲酒とアルコール依存症の疑いが増加。ロックダウンが無かった人は変化無し。

「何週間も何ヶ月も休み無く家族と協力するのは難しいが、それにアルコールが混ざると家庭内暴力が増える」

 

-JNCCNに発表された国際研究での減量と乳がんについての予期せぬ知見

Unexpected findings on weight loss and breast cancer from international study in JNCCN

16-FEB-2021

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-02/nccn-ufo021621.php

JNCCN--Journal of the National Comprehensive Cancer Networkに発表されたHER2陽性初期乳がん患者のBMIデータを調べた研究。がんと診断された後の2年間に5%体重が減ることはアウトカムの悪さに関連する。同期間に体重が増えることは生存率に影響しない

 

-厳しいCOVID対策への人々の支持は高いが政府への信頼は低い

High public support for strict COVID measures but lower level of trust in gov

16-FEB-2021

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-02/lsoh-hps021621.php

PLOS Oneに発表された、英国のCOVID-19第一波対策についての9000人以上の英国成人のオンライン調査。2020年4月のCOVID-19第一波期間中、政府が人々の行動変容を強制する力を持つことについて支持するが92%なのに、実際に政府がCOVID-19対策をよくやったと考える人は52%で、政府が「常にあるいはほとんど」COVID-19について事実を語っていたと考える人は36%。

(信頼できない政府に強権を与えたい、というのはおかしいので、「信頼できない」のレベルが違うのでは。政府が本気で「粛正」することなんかないと思ってるような。)

 

-研究がパブは効果的にCOVID-19感染リスクを予防できるのかどうか検討する

Study questions whether pubs can effectively prevent COVID-19 transmission risk

15-FEB-2021

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-02/uos-sqw021221.php

Stirling大学が昨年5-8月に、政府の詳細な感染リスク削減対策ガイドラインに従って操業しているロックダウン後に再開した広範な許可施設で行った研究。再開のために物理的あるいは運営上の変更を行っていたがたくさんの懸念の大きいインシデントが観察された。特に酔っている場合には。Journal of Studies on Alcohol and Drugs

(当然のことだがちゃんと観察して記録して公表するのは大事かもしれない。酔っ払いは規則を守れない。)

 

-通勤者は許容できない高濃度の発がん物質を吸入している

Commuters are inhaling unacceptably high levels of carcinogens

15-FEB-2021

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-02/uoc--cai021221.php

カリフォルニアの通勤者はがんと先天障害リスクを増やすレベルの化合物を吸入していることを新しい研究が発見した。Prop. 65リストに載っているベンゼンとホルムアルデヒドを一日あたり最低20分車で通勤しているヒトがどのくらい吸入しているのか計算した。

Environment International

(カリフォルニアの基準をもとに計算するとこのプレスリリースの写真のようにガスマスクして車に乗れということらしい。カリフォルニア大学環境科学部って本気でこういうこと心配してるのかな?社会運動であって実際はそんなに心配してないのではと疑う)

 

Scienceニュース

-腐った食品は嫌い?あなたは病気から守られているかも

Disgusted by spoiled food? You may be protecting yourself from disease

By Ann Gibbons Feb. 15, 2021 ,

https://www.sciencemag.org/news/2021/02/disgusted-spoiled-food-you-may-be-protecting-yourself-disease

オレゴン大学の人類学者Lawrence Sugiyamaによると、エクアドルのアマゾンのShuar族の男性に最も嫌いなのは何かと尋ねると、生の肉を食べること;人糞を踏むこと;「歯のない女性の唾で作った」アルコール飲料chichaを飲むこと、と答えるだろう。Sugiyamaらは熱帯雨林の狩猟採集民属の嫌悪感と健康についての最初の研究で、生や腐った食品を最も嫌うヒトがウイルスや細菌による感染歴が少ないことを発見した。PNAS

 

-野生生物の取引は、保護区でも、種を危険にさらす

Wildlife trade imperils species, even in protected areas

By Elizabeth Pennisi Feb. 15, 2021

https://www.sciencemag.org/news/2021/02/wildlife-trade-imperils-species-even-protected-areas

Nature Ecology & Evolutionに発表された新しい解析によると、野生生物の取引は生物多様性に深刻な負の影響がある。

 

-マスクや隔離無しに学校を続けたことがスウェーデンの教師のCOVID-19リスクを2倍にした

Keeping schools open without masks or quarantines doubled Swedish teachers’ COVID-19 risk

By Gretchen VogelFeb. 15, 2021

https://www.sciencemag.org/news/2021/02/keeping-schools-open-without-masks-or-quarantines-doubled-swedish-teachers-covid-19

2020年3月に、世界中の学校が閉鎖された中でスウェーデンの子どもたちは9年生まで学校に通い、10-12年生はリモート学習にシフトした。この自然実験を利用してUppsala大学が解析した結果がPNASに発表された。当時スウェーデンの学校では感染対策は比較的緩やかで手を洗うことと可能な場合は距離をとることが推奨されていたがマスクや感染が確認された人の濃厚接触者の隔離は行われていなかった。

2020年3月から6月の間、スウェーデンの中学校の39000人の教師のうちCOVID-19で入院したのは79人で死亡は1人だった。学習がオンラインだったらおそらく33人の入院が予防されただろうと著者は推定している。もしもマスクを加えていたら教師のリスクは下がった可能性が高い、とDuke大学のDanny Benjaminはいう。スウェーデンの研究は「学校がマスクを要求しない場合でも、対面授業に参加している家族のリスクは低いことが示された」という。

 

-暴力的エンタメと攻撃性を関連付けた研究が精査後取り下げられた

Research linking violent entertainment to aggression retracted after scrutiny

By Cathleen O’Grady Feb. 16, 2021

https://www.sciencemag.org/news/2021/02/research-linking-violent-entertainment-aggression-retracted-after-scrutiny

重慶Southwest大学の心理学者Qian Zhangらの研究には多くの疑問が提示されていてそのうちいくつかが取り下げられた。

(暴力的ゲームをすると攻撃性が増すというような論文を多数発表)

 

Natureニュース特集

コロナウイルスは定着する-それが意味するもの

The coronavirus is here to stay — here’s what that means

16 FEBRUARY 2021  Nicky Phillips

https://www.nature.com/articles/d41586-021-00396-2

Natureの調査によると多くの科学者はCOVID-19の原因となるウイルスは風土病化するだろうが時間とともに危険性は減ると予想している

昨年の大部分、西オーストラリア州はコロナウイルス-フリーで、パブに集まり、キスやハグをし子どもたちは学校にマスクをしないで通った。厳しい旅行制限と初期の即時ロックダウンと陽性訪問者者のいるホテルの警備により羨ましがられる地位を得た。他の地域では、ワクチンの援助で、ウイルスを排除できるか?

それは美しい夢ではあるがほとんどの科学者は不可能だと考えている。Natureは1月に100人以上のコロナウイルス専門家に根絶可能かどうか尋ねた。ほぼ90%がウイルスは風土病化するだろうと回答した。

(以下長い記事)

 

その他

-SMC UK

食事中フラボノールと認知の試験への専門家の反応

expert reaction to trial on dietary flavanols and cognition

FEBRUARY 15, 2021

https://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-trial-on-dietary-flavanols-and-cognition/

Scientific Reportsに発表された試験がフラボノール摂取の増加と長期エピソード記憶を反映する記憶試験の成績について調べた

Alzheimer’s Research UK研究部長Susan Kohlhass博士

この小規模試験はカカオ豆のフラバノールの短期影響の可能性を強調しているが、我々に必要なのは長期のより規模の大きい試験である。またこの検査での成績の良さが人々の日常生活に意味があるのかどうかもわからない。

研究者らはこの試験の終わりに高フラボノール食のほうがリストを学ぶ検査での成績が良いことを発見しているものの、試験のプライマリーエンドポイントを含む他二つの認知機能試験では関連はなかった。12週間フラボノールサプリメントを使用しても研究者らが同定した脳の領域の血流に影響はなかった。

この試験は認知症を調べたものでは無いのでカカオを多く食べることが認知症に影響するかどうかはわからない。使用したのはカプセルに入ったサプリメントでチョコレートを食べることが良いとは言えない。また研究費の一部はチョコレート製品を作っているsMARS社から出ている。

認知症を予防する確実な方法はないが、健康的なライフスタイルが脳の健康を維持するのに役立つことが研究から示されている。健康的な食事、運動、禁煙、そして血圧と体重を正常に維持することが認知症リスクを減らす。

 

-SMC NZ

Covid-19唾液検査はどう?-専門家の反応

How do the Covid-19 saliva tests stack up? – Expert Reaction

Published: 16 February 2021

https://www.sciencemediacentre.co.nz/2021/02/16/how-do-the-covid-19-saliva-tests-stack-up-expert-reaction/

最近の国境を超えた侵入事例を受けて、ニュージーランドでの唾液検査を増やせという要求が高まっている。SMCは専門家にコメントを求めた

・最大の欠点は感度の低さで、ニュージーランドにおいてはたった一人でも見逃せば、根絶戦略に大きな影響が出る。だから広く使われていない

・唾液検査は高頻度に行えば役に立つ可能性がある、資源の割り当てとワークフローが適切に対処できれば

 

オークランドはアラートレベル2にダウン

Auckland jumps down to Alert Level 2 – Expert Reaction

17 February 2021

https://www.sciencemediacentre.co.nz/2021/02/17/auckland-jumps-down-to-alert-level-2-expert-reaction/

月曜日まで自宅待機を要請されたPapatoetoe高校コミュニティ(学校に通う生徒とその家族)以外は明日の深夜からレベル2に

(緩和に賛成する人と反対している人と両方の意見。Papatoetoe高校で既存の患者のクラスメイト一人とそのきょうだいの合計2人が感染確認されたため。そのうち一人はマクドナルドで働いていた。他の訪問先含めて公開されている)

 

-学術会議の提言から読み解くマイクロプラスチック問題のからくり

2021.02.14

https://nagaitakashi.net/blog/chemicals/microplastics-1/

永井さん