2021-02-24

[EFSA]意見等

-テンサイの根のアゾキシストロビンの輸入トレランス設定

Setting of import tolerance for azoxystrobin in sugar beet roots

EFSA Journal 2021;19(2):6401  18 February 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6401

妥当性が確認された定量限界(LOQ) 0.01 mg/kgで植物および動物本体のアゾキシストロビンの残留物を管理する執行のための適切な分析法が得られた。リスク評価結果に基づき、EFSAは報告された農業規範によるアゾキシストロビンの使用から生じる残留物の短期及び長期摂取は消費者の健康リスクにはなりそうもないと結論した。

 

-EU飼料市場の花粉サプリメントと代用品:ミツバチと他の動物種用製品/市場調査

Pollen supplements and substitutes in the EU feed market: a product/market survey for bees and other animal species

17 February 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-6461

EFSA のGMOパネルにより、遺伝子組換え飼料の規制リスク評価に情報を提供するために、EUのミツバチと他の動物種用花粉サプリメントと代用品の存在を概観するための調査が実施された。飼料サプライチェーン内にミツバチが収集した花粉が存在する可能性の包括的マッピングには、EU内の生産の理解や非EU国からEU諸国への輸入の流れが必要である。飼料サプリメントとして花粉の様々な利用は、提供されている製品の特定及び、ミツバチやマルハナバチなどの無脊椎動物や、池の魚からペットの鳥、鶏、ウサギ、犬、馬、ラクダ、羊、牛まで脊椎動物の飼料としての花粉の妥当性を述べる科学的及び灰色文献、両方によりまとめられた。ミツバチコロニーを維持するための飼料として花粉の利用が確認されたが、ミツバチの病気が広まる潜在的なリスクによって商品ではめったにない。マルハナバチのコロニーの飼育にはかなりの量の冷凍花粉が必要だと分かり、受粉のために工業規模で販売されている。マルハナバチの生産は、大量の花粉が特に飼料として使用されるたった一つのニッチ市場である。脊椎動物用の飼料製品はヒト摂取用の花粉ベースの製品と同じ在庫から生成される傾向がある。このニッチ市場は非常に断片化されている。どの養蜂家も花粉ベースの製品を生産し販売することが出来る。EU内外両方で確認されている大規模な専門生産者はごくわずかである。花粉の食品と飼料の使用割合はほとんどの場合分かっていない。注目すべき例外はマルハナバチのコロニー用飼料で、EU内で生産・輸入される花粉の半分を占める可能性がある。他の動物(脊椎動物)用の製品が市場の5%以上を示す可能性は低い。花粉の税関分類は、食品と飼料の間で明確に区別できず、統計は体系的に保管維持されていない。

 

[HK]ピーナッツのアフラトキシン汚染の予防と削減に関する企業用ガイダンス

Guidance for Trade on the Prevention and Reduction of Aflatoxin Contamination in Peanuts

12/2020

https://www.cfs.gov.hk/english/whatsnew/whatsnew_fstr/files/Peanuts_and_Aflatoxins_Guideline_e.pdf

ピーナッツは世界的に経済的に重要な農産物である。だが、ピーナッツの品質や食品安全性は、生産、保管、加工中にアフラトキシンが作り出すカビの蔓延により危険にさらされる可能性がある。この文書はアフラトキシン汚染の予防と削減を追求する食品企業のピーナッツの生産や取り扱いのためのガイダンスを提供することを目的としている。

アフラトキシンとは?

アフラトキシンは、アフラトキシンB1、B2、G1,G2という名の主要な4種類を含む天然毒素のグループである。それらはA. flavus、A. parasiticus、A. nomiusなど多くのアスペルギルス科のカビによって生産される。アフラトキシンは耐熱性で通常の調理温度に耐えられる。

アフラトキシンはどこにある?

アスペルギルスのカビ種は自然界に偏在しているため、アフラトキシンを完全に除外することは不可能である。アフラトキシンは主に熱帯地域に存在する。ピーナッツのような作物は、高温多湿気候で、干ばつ、病原体の侵入、収穫後の作物の基準を満たさない取り扱いや保管と相まって、カビに汚染されやすくなる。

そのうえ、牛や他の反芻動物がアフラトキシンB1で汚染された飼料を摂取すると、動物体内の代謝工程の結果アフラトキシンM1が形成され、動物のミルクに排泄される。従ってアフラトキシンM1は、ヒト摂取用に生産されたミルクやミルク製品に存在する可能性がある。

アフラトキシンの健康影響

アフラトキシンB1、B2、G1、G2およびM1は、国際がん研究機関に「ヒトに対して発がん性がある」(グループ1)に分類されている。遺伝毒性もある。アフラトキシンで汚染された大量の食品を摂取すると、急性中毒になり、肝障害を引き起こす可能性がある。アフラトキシンの長期摂取は肝臓がんになる可能性がある。B型肝炎ウイルスに感染した人のアフラトキシンの発がんの可能性は、感染していない人よりかなり高い。

世界保健機関の様々な地域の中で、B型肝炎の有病率は西太平洋地域(香港が属している)で最も高く、この地域では成人集団の平均6%以上が感染している。更に、香港の疫学研究は、その地域や多くの近隣諸国の平均割合よりも高い水準(韓国では4.4%、シンガポールでは3.6%など)となる、香港の人口の7.2%のB型肝炎ウイルス感染率を測定した。実際、肝臓がんは香港のがんによる死亡の3つの主な原因の1つである。

ピーナッツのアフラトキシンの削減

ピーナッツのアフラトキシン量の管理は適性製造規範(GMP)などの最優良事例により達成可能である。コーデックスはピーナッツのアフラトキシン汚染を予防・削減するための助言を含む一連の行動規範*を発行した。以下のようにいくつかの具体的な対策が強調されている。

*http://www.fao.org/fao-who-codexalimentarius/shproxy/en/?lnk=1&url=https%253A%252F%252Fworkspace.fao.org%252Fsites%252Fcodex%252FStandards%252FCXC%2B55-2004%252FCXP_055e.pdf

 

受入

・優良生産規範に従う信頼できる卸売業者からピーナッツを調達すること。

・到着時にピーナッツを検査すること。カビが存在する可能性があるので、殻が開いている、損傷した「blows」(殻の中のナッツが異常に軽い)や小さめの穀粒を全て調べること。外側にカビが見えなければ、隠れたカビの増殖の可能性を明らかにするために穀粒を割ること。

図:受け取った時にピーナッツのカビの存在を検査すること。

選別

・ 茹でたり煎ったりする前後に(カビの生えた、変色した、悪臭のする、腐った、しなびた、虫やその他の損傷を受けた)穀粒の選別を行うこと。

ブランチング

・ブランチングと合わせて色の選別は、アフラトキシン汚染を90%まで削減することが示されている。

最終製品の包装と保管

・ ピーナッツは、きれいな麻袋、段ボール、ポリプロピレンの袋に詰めて、防湿性のある素材でできた床、あるいは床と直接接触しない荷台の上に積み重ねること。

・ 全ての袋や段ボールは、管理された保管施設に移動あるいは輸送される前に、その製品のトレーサビリティを容易にするためにロットを特定すること。

・ 加工されたピーナッツは、コンテナやその中の製品の完全性を保つ状態で保管・輸送すること。

・ 運搬装置は、きれいで、乾燥していて、水をはじく全天候型で、侵入がなく、ピーナッツから水、げっ歯類、昆虫を防ぐために密閉すること。

ピーナッツは、損傷や水から保護する方法で、積み込み、保持し、降ろすこと。

・冷蔵庫や冷凍庫からピーナッツを出す際には、結露を防ぐために細心の注意を払うこと。

暖かく湿度の高い天候では、ピーナッツは外の状況にさらされる前に周囲の温度に到達出来るようにすること。この調節には1~2日かかることがある。

・先入れ先出し法による在庫ローテーションで乾燥した涼しい環境での良い保管状況を維持すること。

A.flavus と A. parasiticusは0.7未満の水分活性でアフラトキシンを成長あるいは生産できない。相対湿度は70%未満に保つ必要があり、0~10°Cの温度は長期保管中の劣化と真菌の増殖を最小限に抑えるのに最適である。

・こぼれたピーナッツは汚染に対して脆弱なので、食用に使用してはならない。

 

図:ピーナッツは乾燥した涼しい環境で保存すること。

 

[HK] 法令違反

にんじんのサンプルに重金属汚染が基準値超過する

Metallic Contamination exceeds legal limit in Carrot sample

Tuesday, February 23, 2021

https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20210223_8537.html

にんじんからカドミウムが0.17ppm検出された。

 

[NSW]リコール

-Nerada Organics Lemon & Ginger Organic Herbal Infusion Tea 60g

22 Feb 2021

https://www.foodauthority.nsw.gov.au/news/recalls/nerada-organics-lemon-ginger-organic-herbal-infusion-tea-60g

オーストラリア産茶葉を化学物質汚染(エチレンオキシド)のため回収措置。製品写真あり。

 

-Diplomat Lemon & Ginger Herbal Infusion Tea 60g

22 Feb 2021

https://www.foodauthority.nsw.gov.au/news/recalls/diplomat-lemon-ginger-herbal-infusion-tea-60g

茶葉が化学物質汚染(エチレンオキシド)のため回収措置。製品写真あり。

 

[SFA] 許容濃度を超えた高濃度のアフラトキシンのため「Singlong Brand」の砂糖入り粉末状ピーナッツパウダーの回収措置

Recall of “Singlong Brand” Ground Peanut Powder with Sugar due to high levels of

aflatoxins exceeding permitted levels

22 February 2021

https://www.sfa.gov.sg/docs/default-source/default-document-library/recall-of-singlong-brand-ground-peanut-powder-with-sugar.pdf

SFAは定期的な検査により、「Singlong Brand」の砂糖入り粉末状ピーナッツパウダーに、シンガポール食品規則の基準値を超えるアフラトキシンが検出された。製品写真あり。

 

[FSA] 2021年1月1日から適用の健康及び確認マークに関するガイダンス

Guidance on health and identification marks that apply from 1 January 2021

23 February 2021

https://www.food.gov.uk/business-guidance/guidance-on-health-and-identification-marks-that-apply-from-1-january-2021

肉、卵製品、魚、チーズ及び牛乳といった動物由来食品(POAO)に適用される健康及び確認マークの義務に関するガイダンスに関する更新情報。

 

[FSA] 食品表面及び食品包装材上の新型コロナウイルスの生存の評価

Assessing the survival of SARS-CoV-2 on food surfaces and food packaging materials

22 February 2021

https://www.food.gov.uk/research/research-projects/assessing-the-survival-of-sars-cov-2-on-food-surfaces-and-food-packaging-materials

この研究では食品表面及び食品包装材上の新型コロナウイルスの生存について、温度、湿度及び典型的な保管状況を反映したその期間について調査する。

 

[AAFC] 「全員食卓に!」: Bibeau大臣はカナダの食料政策諮問委員会のメンバーを発表する

“Everyone at the Table”: Minister Bibeau announces members of the Canadian Food Policy Advisory Council

February 19, 2021

https://www.canada.ca/en/agriculture-agri-food/news/2021/02/everyone-at-the-table-minister-bibeau-announces-members-of-the-canadian-food-policy-advisory-council.html

カナダの食料政策諮問委員会は23名の多岐にわたる専門家で食品システム全体を評価する。第1回目の会議は2021年3月4日にオンラインで開催される。

https://www.agr.gc.ca/eng/about-our-department/key-departmental-initiatives/food-policy/the-canadian-food-policy-advisory-council/?id=1597863853544

 

[FSAI] 情報更新

-安全なスシの製造

Safe Production of Sushi

9/2/2021

https://www.fsai.ie/faq/safe_production_sushi.html

安全なスシの製造について一部情報更新。

 

-魚の寄生生物

Fish Parasites

9/2/2021

https://www.fsai.ie/faq/fish_parasites.html

魚の寄生虫について一部情報更新。

 

[FSAI] FSAI 相談窓口(Advice Line)は 2020 年 2,772件の食品苦情を受け付けた

FSAI Advice Line Received 2,772 Food Complaints in 2020

Monday, 22 February 2021

https://www.fsai.ie/news_centre/press_releases/advice_line_stats_22022021.html

2020年は2,772件以上の消費者苦情がアイルランド食品安全局(FSAI)の相談窓口

(Advice Line)に寄せられた。苦情のうち、34%が食べるのに適さない食品、30%が不十分な衛生管理に関するものであった。全体として、2020年の苦情は、食品事業の閉鎖といったCOVID-19の影響を反映し、2019年に報告された 3,460件の苦情を下回った。

 

[FDA] FDA は食用動物に対する医学的に重要な特定の抗菌薬の使用期間を決定する方法に関する意見を募集する

FDA Seeks Public Comment on Potential Approach for Defining Durations of Use for Certain Medically Important Antimicrobial Drugs for Food Animals

February 22, 2021

https://www.fda.gov/animal-veterinary/cvm-updates/fda-seeks-public-comment-potential-approach-defining-durations-use-certain-medically-important

2021年6月11 日まで延長し、この文書へのパブリックコメントを募集する。

 

[EPA]EPAは飲料水のPFASに対応

EPA Takes Action to Address PFAS in Drinking Water

02/22/2021

https://www.epa.gov/newsreleases/epa-takes-action-address-pfas-drinking-water

本日EPAは飲料水のPFASに対応する二つの行動を発表した。

第五未規制汚染物質モニタリング規則(UCMR 5)による飲料水中PFASデータ収集の再提案と飲料水安全法 (SDWA)によるPFOAとPFOSの最終規制決定の再発行

Fifth Unregulated Contaminant Monitoring Rule

https://www.epa.gov/dwucmr/fifth-unregulated-contaminant-monitoring-rule

 

Final Regulatory Determinations for CCL 4

https://www.epa.gov/ccl/regulatory-determination-4

 

[FTC]2021年全国消費者保護週間が2月28日 日曜日から始まる

National Consumer Protection Week 2021 Begins Sunday, February 28

February 23, 2021

https://www.ftc.gov/news-events/press-releases/2021/02/national-consumer-protection-week-2021-begins-sunday-february-28

FTCとパートナーは詐欺やなりすまし、その他の消費者保護問題について助言する

フェイスブックライブやウェビナー等イベント開催

 

[ProMED]湾岸戦争症候群:劣化ウランではない

Gulf war syndrome: depleted uranium NOT

2021-02-23

https://promedmail.org/promed-post/?id=8206906

Date: 21 Feb 2021 Source: Neuroscience News [edited]

爆発した弾薬由来の劣化ウラン吸入が退役軍人の湾岸戦争疾患(GWI)の原因ではないと新しい研究が示唆する。尿の高精度分析による。

 

[PHE]禁煙にはニコチン補充より電子タバコのほうが良い、根拠が示唆

Vaping better than nicotine replacement therapy for stopping smoking, evidence suggests

23 February 2021

https://www.gov.uk/government/news/vaping-better-than-nicotine-replacement-therapy-for-stopping-smoking-evidence-suggests

イングランドにおける電子タバコについての第7回独立報告書

・イングランドでは2020年に禁煙補助として電子タバコが最も良く使われた(27.2%)

・2017年には電子タバコの援助で禁煙できた人が5万人以上と推定される

・2020年の喫煙者の38%が電子タバコと喫煙は同じくらい有害だと信じていて15%は電子タバコの方が有害だと信じている

・電子タバコの使用は禁煙成功率が最も高いもののひとつで59.7%から74%

 

[PHE]秋期学期末までにCOVID-19に感染した学生は5人中1人以下

Fewer than 1 in 5 university students had COVID-19 by end of autumn term

23 February 2021

https://www.gov.uk/government/news/fewer-than-1-in-5-university-students-had-covid-19-by-end-of-autumn-term

PHEの行った研究によるとイングランドの大学生でCOVID-19抗体があるのは17.8%

17-19才が23-25才の4.1倍、大学の寮に住んでいる人ではその他の住居の人の2.9倍で49%

(これで感染者は思ったより少ないという評価)

 

英国内閣府

COVID-19対応-2021年春

COVID-19 Response - Spring 2021

https://www.gov.uk/government/publications/covid-19-response-spring-2021

ロックダウンからの出口ロードマップ

子どもや若い人の教育が最優先で、3月8日から学校は対面授業を開始

実習のある大学も3月8日から。全てのキャンパスで週に二回の検査

(ワクチン強い)

 

[RIVM]対策がより早い増加を抑制しているが病院へのプレッシャーは高いまま

Measures prevent more rapid increase, but pressure on hospitals remains high

02/23/2021

https://www.rivm.nl/en/news/measures-prevent-more-rapid-increase

2月17-23日の週の報告。新規陽性者はその前の週とあまり変わらない

(対策をとっていなかったらもっと多いはずだというモデルに比べると効果が出ていると主張。RIVMはずっとこういう言い方をしている。日本だったら減ってないんだから対策は無効、とか言われそうなところ。真実はわからないけれど)

 

[NASEM]新しい迅速専門家相談はCOVID-19で複雑化する災害対応、避難、避難所の舵取り戦略を提供する

New Rapid Expert Consultation Offers Strategies for Navigating Disaster Response, Evacuation, and Sheltering Complicated by COVID-19

February 23, 2021

https://www.nationalacademies.org/news/2021/02/new-rapid-expert-consultation-offers-strategies-for-navigating-disaster-response-evacuation-and-sheltering-complicated-by-covid-19

 

Emergency Evacuation and Sheltering During the COVID-19 Pandemic

https://www.nap.edu/catalog/26084/emergency-evacuation-and-sheltering-during-the-covid-19-pandemic

物理的距離を確保する必要性からこれまでの避難計画を修正する必要がある。COVID-19より直ちに命を脅かす可能性の高い災害のコミュニケーションや個人的なCOVID-19リスクを考慮して避難が遅れる可能性の予測などが必要になる

 

論文

-減塩は約20万の心疾患を予防し16億4000万ポンドを節約する

Salt reduction will prevent nearly 200,000 cases of heart disease and save £1.64bn

22-FEB-2021

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-02/qmuo-srw021921.php

イングランドの減塩対策により2050年までに予防できる病気の推定。Hypertension

2003年から2010年にかけてFSAが食品業界と協力して行った減塩政策は2000年から2011年の間に塩の摂取量を15%減らした。一人一日あたりで約1gの削減。その影響の推定

 

-家族は健康的食生活はよく知っているが良い食品へのアクセスに苦労している

Families have high awareness of healthy eating but struggle to access good food

23-FEB-2021

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-02/uoy-fhh022321.php

収入が低いために生鮮野菜果物が入手しにくい。Emerald Open Research

「健康的な食品は値段が高くて不健康な食品は安い」

英国。

(それは概ねマーケティングのせい。健康的な食生活は高いモノを買うことではない。オーガニック業界の宣伝は社会悪のレベル)

 

-地域健康科学部が砂糖入り飲料税についての研究を発表

School of Community Health Sciences publishes study on sugar-sweetened beverage taxes

23-FEB-2021

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-02/uonr-soc022321.php

American Journal of Public Health。アメリカの砂糖税の導入を飲料業界が先制して阻止しようとしている

(飲料業界をタバコ企業になぞらえて彼らから砂糖税を守れという主張。主戦場はそこではない、感)

 

-あなたは動くようにできている、さあ動こう

You've got to move it, move it

23-FEB-2021

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-02/uoc--ygt022321.php

前向き研究がガーデニングやウォーキングのような軽度の活動が、女性の加齢に伴う運動能力を保持することを発見。JAMA Network Openに発表された米国の63才以上の5735人の女性の前向き研究。

中程度から強度の運動だけではなく、全ての動きが役に立つ

(ステイホーム命令は高齢者の運動能力を低下させた可能性がある)

 

その他

-SMC NZ

公共輸送機関でのマスク義務-専門家の反応

Mandatory masks on public transport – Expert Reaction

Published: 22 February 2021

https://www.sciencemediacentre.co.nz/2021/02/22/mandatory-masks-on-public-transport-expert-reaction/

アラートレベル1での公共輸送機関ではマスクをするという全国規則は永遠に続くだろう

(賛成意見。新規陽性者はいなくてもまた入ってくる可能性が高いので警戒すべき、だそう)

 

-休校は命を救ったのか犠牲にしたのか?議論は続く

Did Closing Schools Save Lives Or Cost Lives? The Debate Continues

January 31, 2021  ANYA KAMENETZ

https://www.npr.org/2021/01/31/962090342/did-closing-schools-save-lives-or-cost-lives-the-debate-continues

11月に私はNPRで米国の長引く休校が数百万年の生命年の損失につながったという論文を紹介した。それからその論文は修正され批判されたが答えようとした疑問は残る。その論文の著者はJAMA Pediatricsの編集者でシアトル子ども病院の小児科医Dimitri Christakisで、子どもたちのために可能な限り学校を続けることを提唱している。学習機会の損失は、例え数ヶ月でも、回復に数年かかる、あるいは二度と回復しない。そうした確立されたパターンを考慮して、休校によって失われる命は休校しなかった場合に COVID-19で失われるものより大きいとChristakisの論文は計算している。

これは相当注目され、オーストラリアのWollongong大学の疫学者Gideon Meyerowitz-Katzと南デンマーク大学の人口統計学者Ilya Kashnitskyの目にとまった。この二人は率直に言って荒らしである、とChristakisはいう。なぜならTwitterにこの論文が間違っていると罵詈雑言を連ねたからである。彼らは間違いの修正では満足せず論文取り下げを要求している。しかし教育が健康を向上させることは強固な事実で、学校がどのくらいウイルスの拡大に寄与するかは明確ではない。

(いろいろ略。必要以上に攻撃的な学者がいるのは確か。)

 

-視点:エコ偽善-メキシコは化石燃料に助成する一方で持続可能性のためにGMトウモロコシとグリホサートを禁止する

Viewpoint: Eco-hypocrisy—Mexico bans GM corn and glyphosate to promote sustainability while subsidizing fossil fuels

Luis Ventura (メキシコ生まれの生物学者)| February 23, 2021

https://geneticliteracyproject.org/2021/02/23/eco-hypocrisy-mexico-bans-gm-corn-and-glyphosate-to-promote-sustainability-while-subsidzing-fossil-fuels/

米国政府が反テクノロジー活動家に騙されて、「あなたのために」スマートホンとタブレットを禁止して電話とデスクトップコンピュータを使うことを強制したら?突飛な話だと思うかもしれないがそれがメキシコでおこっていることである。環境活動家として有名な人物を多く含む政府の役人が遺伝子組換え作物とグリホサートを禁止するために活動した。Lopez-Obrador政権はそれを持続可能な農業の推進だと主張するが実際にはメキシコの農家に危機を招いている

(以下略)