2021-04-26

[EFSA]意見等

-すべての動物種に使用するためのゲンチアナ・ルテアの根から導出されたチンキ(リンドウチンキ)からなる飼料添加物の安全性と有効性(FEFANA asbl)

Safety and efficacy of a feed additive consisting of a tincture derived from roots of Gentiana lutea L. (gentian tincture) for use in all animal species (FEFANA asbl)

EFSA Journal 2021;19(4):6547  21 April 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6547

 

-犬と猫に使用するGinkgo biloba L.の葉由来乾燥抽出物(G. biloba 乾燥抽出物)からなる飼料添加物の安全性と有効性

Safety and efficacy of a feed additive consisting of a dried extract from the leaves of Ginkgo biloba L. (G. biloba dry extract) for use in cats and dogs (C.I.A.M.)

EFSA Journal 2021;19(4):6525 21 April 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6525

NTPのイチョウ葉抽出物での試験で発がん性の可能性が示唆されていることを考えると、これがイヌとネコにとって安全だとは考えられない。根拠がないので有効性については結論できない。

 

-犬と猫に使用するArctium lappa L.の根由来乾燥抽出物(A. lappa 乾燥抽出物)からなる飼料添加物の安全性と有効性(C.I.A.M.)

Safety and efficacy of a feed additive consisting of a dried extract from the roots of Arctium lappa L. (A. lappa dry extract) for use in cats and dogs (C.I.A.M.)

EFSA Journal 2021;19(4):6527 21 April 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6527

最低2%のイヌリンを含むゴボウ抽出物。犬猫用最終飼料に40 mg/kgまでの使用で安全性について結論できない。

(アジアで食用だが欧州では食用ではなくデータが不足なので安全性を立証できていないとのこと)

 

-すべての動物種用Corynebacterium glutamicum CCTCC M 2015595株が生産したl‐リジン塩酸塩と l‐リジン硫酸塩からなる飼料添加物の安全性(Kempex Holland B. V.)

Safety of the feed additives consisting of l‐lysine monohydrochloride and l‐lysine sulfate produced by Corynebacterium glutamicum CCTCC M 2015595 for all animal species (Kempex Holland B. V.)

EFSA Journal 2021;19(4):6520 19 April 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6520

 

-すべての動物種用Corynebacterium glutamicum CGMCC 7.366株が生産したl-バリンからなる飼料添加物の安全性と有効性(Ningxia Eppen Biotech Co., Ltd.)

Safety and efficacy of a feed additive consisting of l‐valine produced by Corynebacterium glutamicum CGMCC 7.366 for all animal species (Ningxia Eppen Biotech Co., Ltd.)

EFSA Journal 2021;19(4):6521 19 April 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6521

 

-すべての動物種用Bacillus subtilis DSM 32325株からなる添加物の安全性と有効性(Chr. Hansen A/S)

Safety and efficacy of an additive consisting of Bacillus subtilis DSM 32325 for all animal species (Chr. Hansen A/S)

EFSA Journal 2021;19(4):6524  19 April 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6524

 

-認可更新のためのすべての動物種用all‐rac‐α‐トコフェロール酢酸(ビタミンA)からなる飼料添加物の評価(NHU Europe GmbH)

Assessment of a feed additive consisting of all‐rac‐alpha‐tocopheryl acetate (vitamin E) for all animal species for the renewal of its authorisation (NHU Europe GmbH)

EFSA Journal 2021;19(4):6533 19 April 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6533

 

-食品および飼料に使用する遺伝子組換えダイズGMB151の評価

Assessment of genetically modified soybean GMB151 for food and feed uses, under Regulation (EC) No 1829/2003 (application EFSA‐GMO‐NL‐2018‐153)

EFSA Journal 2021;19(4):6424 19 April 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6424

GMOパネルは、ダイズGMB151はヒトと動物の健康と環境への潜在的な影響に関して、従来型の比較種や調べた非-GMダイズ参照種と同様に安全だと結論した。

 

-インゲン豆、キュウリ、イチゴ、すべてのサラダ野菜、ニンジン、ジャガイモの殺菌剤として、ニンジン、すべてのサラダ野菜、イチゴ、観賞植物、アスパラガス、ジャガイモの殺虫剤として、アスパラガスの植物強化剤として植物保護に使用拡大するためのUrtica spp.種の基本物質承認申請に関する加盟国とEFSAの協議結果

Outcome of the consultation with Member States and EFSA on the basic substance application for approval of Urtica spp. for the extension of use in plant protection as a fungicide on common bean, cucurbits, strawberry, all salads, carrot and potato, as an insecticide in carrot, all salads, strawberry, ornamentals, asparagus and potato, as well as plant strengthener in asparagus

EFSA Journal 2021;18(4):EN-6551 19 April 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-6551

EFSAが協議結果をまとめ、個別に受け取ったコメントについてのEFSAの見解を示した。

 

-すべての動物種用Bacillus subtilis DSM 32324株からなる添加物の安全性と有効性

Safety and efficacy of an additive consisting of Bacillus subtilis DSM 32324 for all animal species (Chr. Hansen A/S)

EFSA Journal 2021;19(4):6523 19 April 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6523

 

[FSAI] 高齢者向けの食品ベースの食事ガイドラインの科学的助言の更新を公表する

Updated Scientific Recommendations for Food-based Dietary Guidelines for Older Adults Published

Monday, 19 April 2021

https://www.fsai.ie/news_centre/press_releases/dietary_guidelines_over65s_19042021.html

FSAI が本日発表した科学報告書は、晩年の健康増進を究極の目的とする高齢者の栄養向上のための国の助言を更新した。

高齢者用食事ベースの食事ガイドラインの科学的助言は、アイルランドの65歳以上の人々の現在の食事摂取量に関する入手可能な豊富なデータを食品ベースのガイドラインの助言の基礎として使用し、健康状態の違いや、一人暮らし、半独立生活、在宅看護の生活のニーズの違いを調整している。

65歳以上の人々はアイルランドで最も急増している年齢層で、2016年の国勢調査で19%増加して約630,800人(総人口の13.8%)になり、今後も増加して2051年までに160万人になることが予想される。高齢者は多様なグループで、健康的で身体活動に十分な能力を備えている人もいれば、活動レベルや移動を妥協し、栄養条件に影響を及ぼす慢性疾患や病気を抱えて生活している人もいる。この報告書にはこれらの要因が含まれており、アイルランドの高齢者の栄養条件の違いに対処するのに最適な様々な食事アプローチを説明している。

一般的に高齢者の食事摂取の目標は一般的な成人集団と同様だが、フレイルを防ぐためによりタンパク質の豊富な食事が必要なことなど、特別な食品ベースのガイドラインが必要である。可動性の低下、フレイル、在宅ケアの依存の可能性など、加齢に伴うその他の問題も、食事の助言で特に対処しなければならない。助言で検討した10の栄養素は、タンパク質、炭水化物、食物繊維、脂質、ビタミンB群(葉酸、ビタミンB12、ビタミンB6、リボフラビン)、ビタミンC、ビタミンD、カルシウム、鉄および亜鉛である。

この報告書の重要な助言:

・肥満の高齢者は、減量が有益なこと、筋肉組織の減少を最小限に抑えることを確認するために個別の介入が必要である。過体重の高齢者は、筋肉量の減少を防ぐために減量ダイエットをしないよう助言される。

・「低摂取」のリスクのある高齢者には十分な量の飲物が必要である。1日に女性は1.6リットル、男性は2リットル(水分制限が必要な臨床状態でない限り)。

・濃いお茶は鉄や亜鉛の吸収を妨げるので、食事中にではなく食事の合間にだけ飲むべきである。

・味覚は年齢とともに低下し、塩分摂取量の増加につながりかねないため、塩辛い食べ物の摂取を避けること。ハーブやスパイスなどで風味を高めることができる。

・筋肉タンパク質を増やす質の良いタンパク質:タンパク質の豊富な家禽肉、魚、乳製品、卵などの食品を多く食べるべきである。

・フレイル、筋肉の減少(サルコペニア)、栄養失調の進行を防ぐための十分なカロリー摂取量。

・食事では食物繊維や炭水化物は多く、遊離糖類は少ない方がよい。炭水化物の平均摂取量は推奨摂取範囲の下限にあり、一方、高齢者の1/3は遊離糖の推奨摂取量を超えている。

・現在アイルランドのすべての高齢者に健康省から1日15 µgのビタミンDが助言されている。この報告書では、日光を浴びてビタミンDを作り出す能力の異なる、高齢者のビタミンDの推奨食事摂取量の具体的な詳細が示されている。

・栄養強化食品はビタミンB群(B12、葉酸、B6、リボフラビン)とビタミンDの優れた供給源であり、一方甘味料無添加のオレンジジュース、サラダ、果物、野菜は信頼できるビタミンCの日常の食事源である。

 

FSAI長官Pamela Byrne博士は、老化プロセスにはかなりのバリエーションがあるため、食品ベースの食事ガイドラインは、実際の年齢よりも機能的能力に合わせて調整するのが最適であると述べている。

FSAIの公衆衛生栄養小委員会の委員長であるIta Saul氏は、30年前と比べて現在の高齢者の機能的能力には顕著な違いがあり、年を取るにつれて変化する栄養ニーズに基づいた健康戦略から高齢者を支援するのが常識である。筋肉量と骨格強度の維持は共に、年を取るにつれて機能的な自立性と独立性を維持するために重要だと述べた。

・高齢者向け食品ベースの食事ガイドラインの科学的助言

Scientific Recommendations for Food-Based Dietary Guidelines for Older Adults

file:///C:/Users/ichie/Downloads/Scientific%20recommendations%20for%20food-based%20dietary%20guidelines%20for%20older%20adults%20in%20Ireland.pdf

 

[EU]RASFF Week 16-2021

警報通知(Alert Notifications)

インド産乾燥刻みタマネギの鉛(2.3 mg/kg)、トルコ産ピンクグレープフルーツの未承認物質クロルピリホス(0.049 mg/kg)及びクロルピリホス-メチル(0.12 mg/kg)、スロバキア産飼料用ヒマワリ種子のブタクサの種子高含有(72 mg/kg)、インド及びトルコ産カレーの未承認着色料スーダン1、オランダ産バタークリームのグリシジルエステル類(1650 µg/kg)、フランス産発芽する種子の未承認物質エチレンオキシド(フェヌグリーク、プロテインミックス)、中国産調理鍋からのカドミウム(0.0171 mg/kg)及び鉛(0.5060 mg/kg)の溶出、インド産グアー粉末の未承認物質エチレンオキシド(2.8 mg/kg)、インド産オオバコの殻の粉末の未承認物質エチレンオキシド(1.9; 7.6 mg/kg)、米国産原料インド産オオバコの殻の粉末の未承認物質エチレンオキシド(64.5 mg/kg)、ポーランド産ディルの未承認物質クロルピリホス(2.2 mg/kg)、

注意喚起情報(information for attention)

タイ産アラブ首長国連邦経由未承認新規食品食用昆虫(ヤシオオサゾオウリムシ)、トーゴ産パーム核油の3-モノクロール-1,2-プロパンジオール (3-MCPD) (5160 µg/kg)、タイ産アラブ首長国連邦経由未承認新規食品食用昆虫(コガネムシ-フィロファガ)、インド産ゴマ種子の未承認物質エチレンオキシド(3.8 mg/kg)、エジプト産オレンジの未承認物質クロルピリホス(0.03 mg/kg;0.029 mg/kg)、ドイツ産未承認新規食品水溶液の塩素酸塩(72.4 mg/l)、モロッコ産冷凍サバのヒスタミン(800 mg/kg)、オランダ産ベーカリー製品用バタークリームのグリシジルエステル類(1490 µg/kg)、スペイン産チルド全形メカジキの水銀(2.29 mg/kg)、

フォローアップ用情報(information for follow-up)

スウェーデン産エネルギードリンクの未承認新規食品成分(l-テアニン)、スウェーデン産クリスプブレッドのオクラトキシンA (2.9; 3.7 µg/kg)、スウェーデン産エネルギードリンクの未承認新規食品(ヒアルロン酸ナトリウム)、

通関拒否通知(Border Rejections)

エジプト産ピーナッツのアフラトキシン(B1 = 5.6; Tot. = 5.8 µg/kg)、エジプト産ペパーミントの未承認物質クロルピリホス(0.047 mg/kg)、カメルーン産カフェイン除去されていないコーヒー生豆の未承認物質クロルピリホス(0.025 mg/kg)、米国産チーズ風味スナックの着色料サンセットイエローFCF(E110)の未承認使用、エジプト産ピーナッツのアフラトキシン(B1 = 12.2; Tot. = 14.0 µg/kg)、エジプト産有機ピーナッツ穀粒のアフラトキシン(B1 = 6.4 / B1 = 27; Tot. = 33 µg/kg)、カメルーン産コーヒーの未承認物質クロルピリホス(0.044 mg/kg)、トルコ産ピスタチオのアフラトキシン(B1 = 31; Tot. = 36 µg/kg)、中国産メラミン及び竹繊維製コーヒーマグと子供のお弁当箱の竹の未承認使用、トルコ産生鮮ペッパーの未承認物質クロルピリホス-メチル(0.137 mg/kg)、トルコ産ペッパーのホルメタネート(0.808 mg/kg)、トルコ産生鮮ペッパーの未承認物質クロルピリホス-メチル(0.194 mg/kg;0.307 mg/kg)、ガーナ産パーム油の未承認着色料スーダン4 (72.4 µg/kg)、アルゼンチン産ピーナッツ穀粒のアフラトキシン(B1 = 9.4; Tot. = 10 µg/kg)、トルコ産生鮮ペッパーのテブフェンピラド(0.338 mg/kg)、トルコ産種を取った乾燥レーズンのオクラトキシンA (23.5 µg/kg)、

 

[EU]未分化大細胞リンパ腫(ALCL)との関連での豊胸手術の安全性についての最終意見

FINAL OPINION ON THE SAFETY OF BREAST IMPLANTS IN RELATION TO ALCL

https://ec.europa.eu/health/scientific_committees/consultations/public_consultations/scheer_consultation_09_en

SCHEERが最終意見を公表した。

豊胸手術とALCLの因果関係については、特に中間から高度の表面の粗さをもつ埋植物については、中程度の重みの根拠があると結論した。さらにSCHEERは、埋植物のテクスチャーにはいくつかのタイプがあり、表面のテクスチャーは必ずしも同じではなく、多様な表面のテクスチャーは異なるベネフィットもあることを認識している。

豊胸手術関連ALCLの病因と病理を理解するためにさらなる研究が必要である

 

[EVIRA]シャグマアミガサタケは正しく取り扱うべき

False morels should be handled correctly

April 23/2021

https://www.ruokavirasto.fi/en/private-persons/information-on-food/elintarviketiedotteet/false-morels-should-be-handled-correctly/

定例の注意喚起

https://www.ruokavirasto.fi/globalassets/tietoa-meista/julkaisut/esitteet/elintarvikkeet/false_morel_fungi.pdf

 

[IARC]世界予防接種週間2021:B型肝炎とヒトパピローマウイルスにスポットライト

World Immunization Week 2021: Spotlight on hepatitis B virus and human papillomavirus

23 April 2021

https://www.iarc.who.int/news-events/world-immunization-week-2021-spotlight-on-hepatitis-b-virus-and-human-papillomavirus/

世界予防接種週間に、IARCはウイルスとがんの関係を強調する

B型肝炎ウイルスへの慢性感染は肝臓がんの原因となる。ヒトパピローマウイルス(HPV)感染はいくつかの頭部と頸部のがんの原因となり得、HPV感染は世界中で毎年診断される約60万人の子宮頸がんのほぼ全ての原因である。いずれも安全で有効なワクチンで予防できる

 

 

[ProMED]ボツリヌス症-米国(第4報):缶詰豆、リスク、リコール

Botulism - USA (04): canned beans, risk, recall

https://promedmail.org/promed-post/?id=8326118

Date: Fri 23 Apr 2021 Source: Food Poison Journal [edited]

Faribault Foods社がS&Wオーガニック黒豆、オーガニックチリビーンズなどを密封が不完全な可能性があるとリコールしている

 

[USDA]USDAは学校とデイケア施設に2022年6月まで安全な再開と健康的で栄養のある食事を支援するためのパンデミック柔軟性を発表

USDA Issues Pandemic Flexibilities for Schools and Day Care Facilities through June 2022 to Support Safe Reopening and Healthy, Nutritious Meals

April 20, 2021

https://www.usda.gov/media/press-releases/2021/04/20/usda-issues-pandemic-flexibilities-schools-and-day-care-facilities

栄養基準が安全性と社会的距離のための選択肢とリソースを加えて戻ってきた

学校と保育園の再開に合わせて質の高い食事を提供できるように

 

[USDA]USDAは遺伝子組換えを使って開発したジャガイモの規制解除拡大を発表

USDA Announces Deregulation Extension of Potato Developed Using Genetic Engineering

Apr 23, 2021

https://www.aphis.usda.gov/aphis/newsroom/stakeholder-info/stakeholder-messages/biotechnology-news/ge-potato

USDAのAPHISはSimplot社の葉枯れ病耐性、還元糖の少ない、生じる可能性のあるアクリルアミドが少ない、褐変しにくいSnowden Z6 (Z6 ジャガイモ)に規制解除を拡大する。先に同じ性質をもつW8 Russet Burbank ジャガイモ (W8 ジャガイモ)を規制解除している

6月25日までパブリックコメント募集

 

[WHO]世界予防接種週間

World Immunization Week 2021

https://www.who.int/campaigns/world-immunization-week/2021

4月24-30日、今年のテーマは#ワクチンは我々を近づける

 

論文

-柔軟な食事が葉を食べるキツネザルの森林減少への耐性に役立ったかもしれない

Flexible diet may help leaf-eating lemurs resist deforestation

23-APR-2021

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-04/du-fdm042021.php

消化遺伝子と生体構造が堅い葉、果実、松葉にすら適応

マダガスカルの4種のシファカのゲノムを調べた研究が、これらの動物が葉を食べるのは遺伝子によるもので、また絶滅危惧として予想されるよりは多用であることを明らかにした。シファカは葉を主に食べる。葉は消化が悪い時があり、有毒化合物も多く、栄養が多いわけでもない。そのため葉を食べる生き物は、細菌が分解の援助をするための袋をもつ長い腸のようなあらゆる種類の適応をしている。Science Advancesに発表された新しい研究では、コクレルシファカPropithecus coquereli、ベローシファカPropithecus verreauxi、タターサルシファカPropithecus tattersalli、Propithecus diademaのゲノム配列を決定した。その結果葉の毒物を中和し排泄し、栄養吸収を高め、苦味を検出するための適応の分子的根拠を示した。しかし彼らは季節には果実や花も食べる。こうした食生活の柔軟性が厳密に葉しか食べない場合より生存に有利に働いた可能性がある

(葉は毒、苦味は毒のサイン、自然は動物に優しくはない。だから品種改良したんだよ、ヘンなもの食べない。)

 

-高用量ビタミンDは中程度から重症のCOVID-19患者の病状を改善しない

High dose of vitamin D fails to improve condition of moderate to severe COVID-19 patients

23-APR-2021

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-04/fda-hdo042321.php

240人の患者に入院時に20万IUのビタミンD3を投与する臨床試験が行われた。サプリメントは入院期間を削減せずICU割合に影響しなかった。JAMAに発表されたサンパウロの研究

 

-2008-2025年のイランのがん:最近の傾向と将来の負担の短期予想

IARC

Cancer in Iran 2008 to 2025: recent incidence trends and short-term predictions of the future burden

23 April 2021

https://www.iarc.who.int/news-events/cancer-in-iran-2008-to-2025-recent-incidence-trends-and-short-term-predictions-of-the-future-burden/

International Journal of Cancer

がんは2016年から2025年の間に112000人から16万人に42.6%増加すると予想され、そのうち13.9%がリスクの変化に、28.7%が人口動態の変化による

個別のがん別では甲状腺がんが113.8%、前立腺がんが66.7%、女性の乳がんが63.0%ぞかすると予想

 

-THE LANCET

2021:予防接種新時代の始まりか?

2021: the beginning of a new era of immunisations?

EDITORIAL| VOLUME 397, ISSUE 10284, P1519, APRIL 24, 2021

4月24-30日は世界予防接種デー

COVID-19ワクチンが注目される中、ワクチンで予防できる病気の定期予防接種の状況を顧みる機会としたい

 

グローバルヘルスとその不満

Global health and its discontents

Kumanan Rasanathan

VOLUME 397, ISSUE 10284, P1543-1544, APRIL 24, 2021

一つ目、グローバルヘルスが各国の異なる状況を中心にしていない。二つ目、既存のグローバルヘルスのツール(会議、決議、報告書、行動計画など何十年も前から変わっていない)に疑問、三つ目、誰が意思決定しているのか(いつも少数の国の特定集団)、四つ目、複雑な問題に多部門で取り組むことができず公衆衛生か経済か、のような偽りの敵対関係を作り出した、最後に、公平さは予想通り散々だった、各国は国内でも社会経済的弱者に被害が集中した。もう何十年も健康の平等が大事だと主張してきたのにほとんど改善していない。

 

その他

-ACSH

福島からトリチウム化した水が太平洋に排出される

Tritiated Water From Fukushima To Be Discharged Into Pacific

By Andrew Karam, Ph.D., CHP — April 23, 2021

https://www.acsh.org/news/2021/04/23/tritiated-water-fukushima%C2%A0-be-discharged-pacific-15496

日本が、放射性水素原子であるトリチウムに汚染のある水を、福島原子力発電所サイトから太平洋に放出することを計画している。これに中国、韓国、ロシア、その他の国が抗議し、寿司の安全性を心配するシーフード愛好者は言うに及ばず、各種環境団体が非難している。こうした懸念から、この問題についてどのくらいその懸念が深刻なのかを調べる価値はあると思う

最初にトリチウムとその発生源から始めよう

(福島の貯蔵水の説明略)

この水が太平洋に放出されたらどうなる?

太平洋はとても大きく、北太平洋の水は3億3100万km3で福島の水の4000億倍である。ここに福島にある760TBqのトリチウムが放出されると0.0023 Bq/m3になる。これは誰も傷つけることはない。どうして確信をもってそう言えるのか疑問だろう。我々の地球には多くの人が思っているより遙かに多くのトリチウムがあり、そのほとんどは宇宙線由来の天然である。生成メカニズムは様々だが、自然界では福島のタンクにあるトリチウムの1000倍のトリチウムを作っている。それは天然の水に185-925 Bq/m3含まれていて、先の計算値0.0023 Bq/m3の数千倍になる。つまり福島の水を排出してもほんの少ししか足さない。

さらに海水にはトリチウム以外の放射能がたくさんある-ウラン、カリウム、ルビジウムなども海水に溶けている。カリウムやウランの出す放射線のほうがトリチウムの出す低エネルギーベータ粒子よりダメージが大きい。したがって太平洋に水を排出しても海の生き物や我々に意味のあるリスクとはならない、という結論以外は出せない

さらにトリチウム由来の被曝量の計算

(略)

心配するに値しない-被ばくについて心配することによるストレスの方が放射線よりはるかに健康に悪いだろう

 

-ルタバガと減量

Rutabagas and Weight Loss

Joe Schwarcz PhD | 23 Apr 2021

https://www.mcgill.ca/oss/article/nutrition/rutabagas-and-weight-loss

ルタバガ(スウェーデンカブ)は減量と関連する?ルーツを探ってみよう

1944年にAncel Keys博士が行った「ミネソタ飢餓実験」。36人の男性に、3ヶ月間1日3200カロリーの食事で生活して健康状態を監視し、その後1570カロリーに食事を制限し活動は維持した。その食事の内容は戦時下の欧州で典型的なものとして、ジャガイモ、キャベツ、パン、ライ麦、ルタバガであった。この食事で参加者はまもなく強さとエネルギーを失っていった。いらいらするようになり、かつて面白がった映画をみても反応しなくなった。体温と心拍数が減り精神的鋭敏さも減った。基礎代謝が1日1600カロリーから1000カロリーに減った。数ヶ月であばら骨が見えるようになり身体は骸骨のようになった。興味深いことに、彼らは自分たちが痩せすぎだとは思わず、他人が太りすぎだと考えた。6ヶ月の最後には体重の24%が失われた。それから再び食事を増やした。強さを取り戻すには1日4000カロリーが必要だった。ビタミンやプロテインサプリメントは役に立たなかった。実験が終わって、参加者はもう好きなだけ食べていいとなったとき、彼らはどんなに食べても満たされることのない飢餓感を報告した。そして実際たくさん食べ、失った体重を取り戻したときに飢餓感が和らいだ。この実験の結果は「ヒト飢餓の生物学」という2巻セットで発表された。

 

-数字が政治化するとき

When Numbers Get Politicized

Jonathan Jarry M.Sc. | 21 Apr 2021

https://www.mcgill.ca/oss/article/critical-thinking-general-science/when-numbers-get-politicized

私たちが数字について考えたくなるかどうかはしばしばその数字の意味に依存する

Dan Kahanらの2013年の実験の紹介

スキンクリームの有効性に関する2x2の分割表を正しく解釈できるかどうかをみる。これは数字の基礎能力(ニューメラシー)をみる試験で、それ自体あまり芳しい成績ではない。

このスキンクリームと湿疹の代わりに、銃の禁止と犯罪とラベルして全く同じ数字で提示すると、民主党支持者と共和党支持者で反応が変わる。

 

-外出禁止令に効果はあるのか?

Do Curfews Work?

Jonathan Jarry M.Sc. | 23 Apr 2021

https://www.mcgill.ca/oss/article/covid-19-general-science/do-curfews-work

質問はシンプルなようだが、それに答えようとするのは恐ろしく複雑

私はしばしばある問題について科学的コンセンサスを探る場合に心の羅針盤を設定することを薦める。これは理論的には良い考えだがしばしば雲を掴むようなものである。それはどこにあってどうやってみつける?信頼できるメディアや正しい科学者の選択ができる場合もあるかもしれない。しかし外出禁止令に関しては、科学者の見解は全くの混乱である。

現在進行中のCOVID-19パンデミックの文脈では、外出禁止令はウイルス感染抑制を目的として特定の期間自宅にいるよう命令すること、と定義できる。この対策の価値について一日記事を読んだが、科学者や医師は端的に言うと合意がなかった。ある人は根拠がないと言い、ある人は直感的に効果があるに違いないという。正当化する理由の一つは人々に事態の深刻さを思い知らせるというものだった。

外出禁止令がほんとうに効果があるのかどうかを決めるのは本当に難しい。その可能性の計算は想定だらけで、手に入る根拠は不完全で断片的である

(略)

現時点でコンセンサスはない。断片的なデータと予防原則と直感によって決定されたと思う。残念ながら、しばしばそれができることの全てである。

 

-フロリダの家族が有害な漂白剤をCovid「治療薬」として販売したことで起訴される

Florida family indicted for selling toxic bleach as fake Covid ‘cure’

Edward Helmore Sat 24 Apr 2021

https://www.theguardian.com/us-news/2021/apr/24/florida-man-sons-indicted-selling-bleach-covid

「ミラクルミネラル溶液」(MMS)を数万本販売して100万ドル以上受け取ったMark Grenon 62才と3人の息子

 

-メキシコの判事はグリホサート禁止を巡りバイエルに一時的勝利を与える

Mexican judge gives temporary win to Bayer over glyphosate ban

April 22, 2021

https://www.reuters.com/business/energy/bayer-says-mexican-judge-rules-its-favor-over-proposed-glyphosate-ban-2021-04-21/

政府のグリホサート禁止計画をバイエルが訴えていた裁判で、メキシコの裁判官はバイエルを支持した。

 

-Fauciは戸外でのCOVID-19感染は「少なく」マスクガイダンスは更新するだろうという

Fauci acknowledges outdoor COVID-19 transmission 'low,' expects updated mask guidance

https://www.foxnews.com/health/fauci-outdoor-covid-transmission-low-updated-mask-guidance

アスリートが倒れ、コーチがオレゴン州のアスリートのマスク義務を止めるよう求める

Anthony Fauci博士はCDCが戸外でのフェイスマスクについてのガイダンスを間もなく更新するだろうという

 

-スペインの警察が22人をCovid感染させた疑いのある男性を拘留した

Spanish police detain man on suspicion of infecting 22 with Covid

John Dunne Sun, 25 April 2021

https://uk.news.yahoo.com/spanish-police-detain-man-suspicion-183136719.html

咳があって40℃以上の熱があったのに職場とジムに行って職場の同僚5人とジムの3人に感染させた。その感染者の家族14人が感染1才の3人を含む

 

-人々に「人生のコントロール」を与えるため、社会的距離は6月に終わるべき、科学者が言う

Social distancing should end in June to give people 'control of their lives', scientists say

Rebecca Speare-Cole Sun, 25 April 2021

https://uk.news.yahoo.com/scrap-social-distancing-june-give-people-control-lives-say-scientists-082935924.html

22人の専門家がTelegraphに公開文書を発表

他に政府とSAGEによる矛盾したメッセージや集団検査への批判など

英国