2021-05-10

[EFSA]意見等

-認可更新のためのすべての動物種用all‐rac‐α 酢酸トコフェロール (ビタミンE)からなる飼料添加物の評価

Assessment of a feed additive consisting of all‐rac‐alpha tocopheryl acetate (vitamin E) for all animal species for the renewal of its authorisation (BASF SE)

EFSA Journal 2021;19(4):6531  29 April 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6531

 

-ネコとイヌ用朝鮮ニンジンの根の乾燥抽出物(P. ginseng dry extract)からなる飼料添加物の安全性と有効性(C.I.A.M.)

Safety and efficacy of a feed additive consisting of a dried extract from the roots of Panax ginseng C.A. Meyer (P. ginseng dry extract) for use in cats and dogs (C.I.A.M.)

EFSA Journal 2021;19(4):6526 29 April 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6526

安全性についての結論は出せない

 

-遺伝子組換えBacillus subtilis DP‐Ezd31株由来食品酵素エンド‐1,4‐β‐キシラナーゼの安全性評価

Safety evaluation of the food enzyme endo‐1,4‐β‐xylanase from the genetically modified Bacillus subtilis strain DP‐Ezd31

EFSA Journal 2021;19(4):6562 29 April 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6562

この食品酵素エンド‐1,4‐β‐キシラナーゼ(4‐β‐d‐キシラン キシラノヒドロラーゼ; EC 3.2.1.8)はDanisco US Inc社が遺伝子組換えBacillus subtilis DP‐Ezd31株で生産した。この食品酵素の生産株には既知の抗生物質耐性遺伝子の複数のコピーが含まれている。だが、この食品酵素の生産生物に由来する生きた細胞やDNAがないことに基づき、これは安全上の懸念ではないと考えられている。この生産株は安全性評価に対する安全性適格推定(QPS)アプローチの基準を満たすとは示されていない。提出された代替研究はこの食品酵素の毒性学的評価に適しているとは見なされなかった。既知のアレルゲンに対するアミノ酸配列の類似性の調査が行われ、一致はなかった。パネルは、意図した使用状況で、食事暴露によるアレルギー感作リスクや誘発反応は除外できないが、これが生じる可能性は低いと考えた。適切な毒性学的試験がないため、パネルはこの食品酵素の安全性を結論できない。

 

-リスクコミュニケーション分野の技術的支援

Technical assistance in the field of risk communication

EFSA Journal 2021;19(4):6574  29 April 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6574

「リスクコミュニケーションのための基本計画」の実践を支援するよう欧州委員会から要請されたため、この報告書ではリスクコミュニケーションの概念や実践についてピアレビューされた灰色文献を評価した。

 

-新しいゲノム技術により開発された植物のリスク評価に関するEFSAと欧州国立機関の科学的意見の概要

Overview of EFSA and European national authorities’ scientific opinions on the risk assessment of plants developed through New Genomic Techniques

EFSA Journal 2021;19(4):6314 29 April 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6314

(科学的報告書)

欧州委員会はEFSAに、以前の科学的意見やこの話題に関する進行中の作業、入手可能であれば2012年以降管轄機関や国立機関が発表した意見を考慮して、新しいゲノム技術(NGTs)で開発された植物のリスク評価に関する概要を提出するよう求めた。この報告書の中でNGTsは、生物の遺伝物質を変え、2001年の遺伝子組換え生物(GMO)法の採択以降出現または開発できた技術と定義されている。EFSAは欧州加盟国が発表した16の科学的意見(‘MS opinions’)や、EFSA GMOパネルのNGTsに関する3つの科学的意見を検討した。MSの意見を評価・要約するための調達が行われた。各NGTの説明の関連情報や、定義されたNGTsの1つまたは組み合わせから開発された植物のリスク評価に関する情報が抜粋され、要約された。この報告書に含まれるはずのNGTsの種類や性質のベースラインは、この委任のために欧州委員会が提出したNGT定義を考慮して、JRCや、新しい植物交配技術に関する2011年の報告書、最近開発されたNGTsの場合、健康と食品安全のための欧州委員会による農業バイオテクノロジーの新しい技術に関する注釈(EC‐SAM, 2017)に基づいて定義された。EFSAは特定のNGTsから開発した植物の新しい意見を開発するよう要請されなかったため、レビューされた科学的意見の批判的な評価は行われなかった。

 

参考資料

新しいゲノム技術で得た遺伝子組換え植物に関する16の科学的意見の概要

Overview of sixteen scientific opinions on genetically modified plants obtained by new genomic techniques

EFSA Journal 2021;18(4):EN-1973 29 April 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-1973

(外部科学報告書)

新しいゲノム技術(NGTs)で得た遺伝子組換え植物に関する2012年以降の欧州の管轄機関や国立機関が発表した16の科学的意見の概要を作るようEFSAはRIVMに依頼した。

 

[EU]RASFF 02/05/2021~08/05/2021

警報通知(Alert Notifications)

スロバキア産有機トウモロコシウェハースのフモニシン(B1とB2の合計:1016 ± 127 µg/kg)、スイス産食品サプリメントの高濃度のデルタ-9-テトラヒドロカンナビノール(デルタ-9-THC)(1,04 ± 0,31 g/kg)、トルコ産ドイツ経由乾燥イチジクのオクラトキシンA(66.5 µg/kg)、エジプト産ブドウの葉のクロルピリホス(0.045 mg/kg)、ガーナ産オランダ経由パーム油のベンゾ(a)ピレン、オランダ産スペルト小麦の未承認物質クロルピリホス-メチル(0.028 mg/kg)、イタリア産梨の高濃度のクロルメコート(7,4 ± 3,7 mg/kg)、オランダ産ミニキュウリのカルベンダジム(0,33 mg/kg)、中国産有機ソバの過剰濃度のアフラトキシン(B1=32,7 µg/kg, total=38,0 µg/kg)、インド産オオバコフレークのエチレンオキシドの検出(102 mg/kg)、ポルトガル産パプリカ粉末のオクラトキシンA(43.7 ± 10.5 µg/kg)、ガーナ産パイナップルのエテホン(3,4 mg/kg)、イタリア産生きたホネガイ(Bolinus brandaris)のカドミウム(1.5 +- 0.3 mg/kg)、トルコ産塩水入りブドウの葉のトリアジメノール(0,038 mg/kg)、インド産有機アマランスのエチレンオキシド(15 mg/kg)、イスラエル産バジルのクロルピリホス(0,027 mg/kg)、

注意喚起情報(information for attention)

ドイツ産イヌ用ペットフードのクロルピリホス(0,057 mg/kg)、スペイン産メカジキの水銀(1.6 ± 0.4 mg/Kg)、チェコ共和国産未承認遺伝子組換えグリーンパパイア、エジプト産デーツのカルベンダジム(1,1 mg/kg)、タイ産スイートバジルの高濃度のクロルピリホス(0,4 g/kg)、イタリア産原料スペイン産スロベニア経由解凍イカのカドミウム(1.5 +- 0.3 mg/kg)、トルコ産クミンのピロリジンアルカロイド(10406,94 µg/kg;10906,77 µg/kg)、スペイン産解凍キハダマグロの水銀(1,6 mg/kg)、トルコ産オランダ経由生鮮グレープフルーツのクロルピリホス(0,23+/-0,11 mg/kg)、ベトナム産冷凍カエルの足の禁止物質ニトロフラン(代謝物質)フラゾリドン(AOZ)( 27 (+/- 6.9) µg/kg)、フランス産メカジキのカドミウム(0.38 mg/kg)及び水銀(2.4 mg/kg)高含有、産出国不明エビの未承認物質クリスタルバイオレット(1.21 μg/kg)、

フォローアップ用情報(information for follow-up)

タイ産オランダ経由センナの葉と果実を含むラノン茶の未承認市販、産出国不明キャンディーのトランス脂肪酸高含有(3,57±0,12 g/100g)、セネガル産未承認新規食品バオバブの種子、ドイツ産食品サプリメントの5 HTP、ベルギー産鳥用飼料のカンタキサンチン、エジプト産オレンジのクロルピリホス-エチル(0.030 (+/- 0.015) mg/kg;0.041 mg/kg)、タイ産センナの葉と果実を含むハーブ抽出液の未承認市販、

通関拒否通知(Border Rejections)

トルコ産生鮮ペッパーのクロルピリホス-メチル(0.166+/-0.083 mg/kg;0.672+/-0.336 mg/kg;0.192+/-0.096 mg/kg ;0.112 +/- 0.056 mg/kg;0.209+/-0.105 mg/kg)、トルコ産生鮮ペッパーのホルメタネート(0,824+/-0,412 mg/kg;0.491+/-0.246 mg/kg)、米国産ピスタチオのアフラトキシン(B1=48 µg/kg, total=56 µg/kg)、イラン産ピスタチオのアフラトキシン(36,5 +/- 14,6 µg/kg, B1=34,9 +/- 14,0 µg/kg;18,5 +/- 7,4 µg/kg, B1=6,8 +/- 6,7;B1=13,6 +/- 5,4 µg/kg;B1=34,79 µg/kg, total=36,85 µg/kg, B1=34,0 µg/kg, total=35,9 µg/kg)、パキスタン産有機デーツの過剰のアフラトキシンB1 (5,2 µg/kg)、スリランカ産煎ったチリ粉末のアフラトキシン(B1 = 22.1 ±9.7 µg/kg)、エジプト産ピーナッツのアフラトキシン (B1=15,4+/-6,2 µg/kg;B1=7.8 µg/kg, total=9.2 µg/kg)、ウガンダ産辛いペッパーのクロルピリホス(0,012 mg/kg)、米国産アーモンドのアフラトキシン(B1 <0.5 μg/kg, B1=<2.0 μg/kg µg/kg)、インド産ゴマ種子のエチレンオキシド(0,71 mg/kg)、オーストラリア産アーモンドのアフラトキシン(B1=>24 µg/kg;B1=10 µg/kg, total=>24 µg/kg)、ウガンダ産チリペッパーのシペルメトリン(1,2 mg/kg)、トルコ産生鮮ペッパーのホルメタネート塩素酸塩(0,037+/-0,019 mg/kg)及びホスチアゼート(0,121+/-0,061 mg/kg)、中国産竹及びポリマー樹脂製の食品と接触する物質、トルコ産乾燥イチジクのアフラトキシン(B1=26.7 µg/kg, total=30.1 µg/kg)、ガイアナ産エビの着色料コチニール(E120)の未承認使用(22 mg/kg)、トルコ産生鮮ペッパーのアセタミプリド(0.630+/-0.315 mg/kg)、トルコ産生鮮ペッパーのピリダベン(0.879+/-0.440 mg/kg)、

 

[FSAI] FSAIは組成変更の監視のためのヨーグルトの栄養表示使用を評価する新たな報告書を発表する

FSAI Publishes New Report Evaluating the Use of Nutrition Labels on Yogurt for Monitoring Reformulation

Wednesday, 28 April 2021

https://www.fsai.ie/news_centre/press_releases/monitoring_reformulation_28042021.html

FSAIは本日、アイルランドで販売される食品の組成変更監視において、ヨーグルトの栄養表示の使用を評価する新たな報告書を発表した。「ヨーグルトの組成変更:アイルランド食品の組成変更の監視における食品栄養表示の正確性」報告書は、(https://www.fsai.ie/WorkArea/DownloadAsset.aspx?id=18514

食品組成が正しく反映されておらず、栄養表示が完全には信頼できないことを明らかにした。ヨーグルトを含めた加工食品は、食品の脂肪と糖分を減らすことが健康にプラスに働き、アイルランドで問題の肥満と戦う費用対効果の良いものだが、食品の組成変更は正しいベースラインが不可欠で、目標の進捗は正確に測られなければならない。

「アイルランド人のための健康的な体重:肥満対策と実施計画2016 – 2025」に従い、食品業界の任意のエネルギー、飽和脂肪、糖分及び塩分の組成変更目標は、肥満政策実行監視団体が承認した。団体は申告された栄養表示を使用し、定期的にレビューし、目標の達成に対し進捗を測る監視方法を開発する任務が与えられた。

FSAIはEC栄養表示トレランスガイドラインに従い、栄養表示の正確性を判断するために、アイルランドで販売されるヨーグルト200サンプルを調べた。表示された栄養価のほとんどは、総脂肪量や飽和脂肪量のガイドラインに従っていた。しかし、17%(33件)のヨーグルトの糖分量はECガイドラインのトレランスに従っていなかった。糖分量と飽和脂肪量は表示されている栄養価よりも低いものが多かったが、脂肪量はそうではなかった。

報告書は以下の助言を含む:

・EC栄養表示トレランスガイドラインに関し、栄養表示は正しい食品組成変更を反映しない可能性があり、この結果は組成変更監視プログラム作成時考慮する必要がある。

・表示される栄養情報に基づく組成変更監視プログラムは、栄養表示確認をし、定期的に「裏付け」する必要がある。

・ヨーグルトのような革新的な食品分野はこれらの食品分野の組成変更を理解するための定期的な監視が必要である。

・ヨーグルトの表示と分析された栄養の違いに影響する多くの要因があり、組成変更監視に影響するかもしれないので、食品業界とさらに調査をする必要がある。

・追加の食品カテゴリーでこの研究結果が当てはまるかどうか判断するために同様の方法で調査しなければならない。

メモ

栄養表示規則は分析や一般に認められるデータに基づき食品の平均的栄養内容の申告を求める。そのため、またほかの技術的理由のため、個々の製品の栄養内容はこの平均値とは違う。EC栄養表示トレランスガイドラインは、分析された栄養内容量と表示された栄養内容の許容できる違いを設定する。結果として、食品の実際の栄養価はトレランスの範囲で表示の栄養価と異なる。

 

[HK] 窒素 – 包装用ガスとその他

Nitrogen – A Packaging Gas and Beyond

21 Apr 2021

https://www.cfs.gov.hk/english/multimedia/multimedia_pub/multimedia_pub_fsf_177_02.html

食品安全センター、リスク評価部、科学官のMs. Sosanna WONG報告

ポテトチップスやエビせんべいの袋が膨らんでいるのを不思議に思ったことはないか?さらに、一旦開封すると消費期限前なのになぜ中のポテトチップスが柔らかくなるのか、時にはすぐに傷むのか?包装用ガスは食品の劣化を遅らせ、効率的に長持ちさせるために、食品加工において特有な働きをする食品添加物と見なされる。この記事は食品中の包装用ガスの使用、科学的背景及びその安全性を述べる。

包装用ガスとは何か?

空気は窒素を約78%、酸素を21%及びいろいろな量の水分量を含む。空気に暴露すると、ポテトチップスのような食品は湿気を吸収し、すぐに劣化し、湿気る。大気中の酸素も食品中の不飽和脂肪酸と反応し、悪臭を放つことになる。結果として、これは望ましい品質を保持し、食品の保存期間を延長する上で、食品製造業者が常に直面する課題である。

包装用ガスの使用は効果的な解決策である。包装用ガスは酸化や腐敗から食品を守るために食品を詰める時あるいは詰めた後に包装に導入されるガスである。例として、窒素、二酸化炭素及び亜酸化窒素が含まれる。窒素はスナック菓子、朝食用シリアル、飴、パン製品、ドライフルーツや乾燥野菜及び加工肉製品を含む様々な食品に包装用ガスとして使用されてきた長い歴史がある。

窒素は包装用ガス以上の効果がある

窒素は、醸造所やコーヒー産業で、最終製品が口当たりがより豊かにクリーミーになるため「ニトロビール」あるいは「ニトロ抽出」として、ビールや水出しコーヒーに注入される。

包装用ガスとして窒素はどのような働きをするのか?

毎秒あなたが吸う空気と違い、食品包装に使用される窒素は酸素や水分をほとんど含まない。窒素は不活性、(すなわち食品成分と反応しない)無臭及び無味である。窒素が包装に導入されると、中にある酸素や水分が追い出される。包装内の空気を置換することで、窒素入り食品包装は品質を保ち、腐敗を遅らせ、食品の保存期間を延ばす。

窒素はまた、包装内の繊細な食品を取扱における破砕を和らげ、保護する。とはいえ、十分な保護を提供する量の窒素を使用すべきだが、移送や保管中の圧力変化による追加の膨張の余裕を残し入れすぎないようにする。

包装は、ガス浸透性の低い素材で、窒素が逃げないようしっかり封をしなければならない。一度開封すると、中にある食品は酸素や水分を含む大気にさらされる。即座に管理された環境から保護されなければ、中身はその後、湿気を吸収し、腐敗し、酸化しがちである。そのため、開封した場合、可能な限り早く食品を食べるのが最もよい。

窒素は食品に使用して安全であるか?

他の食品添加物同様、窒素は厳しい安全性評価を経て、食品使用に安全であると確認されている。FAO/WHO合同食品添加物専門家会議(JECFA)は、食品等級の窒素の安全性を評価し、適正製造基準に従い食品に使用される場合、通常の消費において安全であるとみなした。

食品等級の窒素とは何か?

食品等級の窒素は窒素濃度が高い(すなわち、99%以上)。反対に、食品等級でない窒素は意図する機能ができず、不純物を含む可能性があり、それゆえ食品使用に適さない。公衆衛生および市政条例(Cap. 132)に定められているように、香港で販売されるすべての食品はヒトの消費に適したものでなければならない。高純度の食品等級の窒素のみ、食品安全の保証と食品品質の保持のために食品に使用されなければならない。

 

[HK] 法令違反

-ピーナツバターのサンプルが栄養表示規則に違反

Peanut Butter sample not in compliance with nutrition label rules

May 5, 2021 (Wednesday)

https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20210505_8661.html

英国産チーズのサンプルに砂糖が1.9g/100gという申告のところ、5.4 g/100g検出された。

 

-チーズのサンプルが栄養表示規則に違反

Cheese sample not in compliance with nutrition label rules

Tuesday May 4, 2021

https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20210504_8660.html

オーストラリア産チーズのサンプルに表示のない保存料のソルビン酸が17ppm検出された。

 

-包装ガムのサンプルが食品医薬品規則に違反

Prepackaged Gum sample not in compliance with Food and Drugs (Composition and Labelling) Regulations

Friday, April 30, 2021

https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20210430_8652.html

包装ガムのサンプルに申告のない抗酸化物質ブチル化ヒドロキシアニソール(BHA)が16ppm検出された。

 

[SFA] 表示及び包装情報―食品および栄養表示の理解 

Labelling & Packaging Information ― Understanding Food & Nutrition Labels

Wednesday, May 5, 2021

https://www.sfa.gov.sg/food-information/labelling-packaging-information/understanding-food-nutrition-labels

食品及び栄養表示に関する情報更新。

何故表示を読むべきなのか

食品と業者の名前

成分表示

産地

栄養情報

栄養と健康強調表示

販売期限

賢い消費者になるためのコツ

 

[TGA]再通知:医療用カンナビスの供給と広告について

Reminder: supply and advertising controls on medicinal cannabis

3 May 2021

https://www.tga.gov.au/behind-news/reminder-supply-and-advertising-controls-medicinal-cannabis

事業者の医療用カンナビスの提供、販売に関する規制要件、一般広告の禁止、TGAの措置について再通知。

 

[TGA] TGAは違法に供給される医療用カンナビスの有害性に関して消費者に警告する

TGA warns consumers about potential harm from unlawfully supplied medicinal cannabis

3 May 2021

https://www.tga.gov.au/behind-news/tga-warns-consumers-about-potential-harm-unlawfully-supplied-medicinal-cannabis

TGAは消費者に医療用カンナビス製品をオンラインで購入するリスクについて警告している。安全でなく、低品質あるいは表示ラベルと異なる用量が含まれる可能性がある。

 

[MPI] 野菜を舞台の中央に立たせる新たな食品技術

New food technology brings vegetables centre stage

05 May 2021

https://www.mpi.govt.nz/news/media-releases/new-food-technology-brings-vegetables-centre-stage/

MPIは植物ベースの食品をメイン料理とする成長市場に参入することを可能にしている。肉を避けたい人に向けたきのこや穀物、野菜を使用し疑似肉を開発している。

(Food Nationという会社の肉代用品の話。野菜が主役と言いながらいかに肉に近いかをアピールする)

 

[CFIA] あなたの意見

Your opinion matters

2021-05-04

https://inspection.canada.ca/chronicle-360/food-safety/your-opinion-matters/eng/1619034277773/1619034811617

CFIAが一般の意見で収集した情報が食品安全、動植物の健康にどう役立つかの紹介。

 

[ヘルスカナダ] 修正通知:特定の乳製品においてAspergillus niger(クロコウジカビ)DSM 32805からのキモシンの使用ができる食品酵素許可リスト

Notice of Modification to the List of Permitted Food Enzymes to Enable the Use of Chymosin from Aspergillus niger DSM 32805 in Certain Dairy-based Foods

2021-04-27

https://www.canada.ca/en/health-canada/services/food-nutrition/public-involvement-partnerships/modification-permitted-food-enzymes-chymosin-aspergillus-niger-dairy-foods.html

ヘルスカナダの食品局は特定の乳製品においてAspergillus niger DSM 32805由来キモシンの使用認可を求める食品添加物申請の市販全安全性評価を完了した。食品酵素許可リストが修正され、2021年4月27日に発効。

 

[ヘルスカナダ] 修正通知:三塩基性リン酸ナトリウムの使用を特定の冷凍食品に拡大するための他の認可使用と合わせた食品添加物許可リスト

Notice of Modification to the List of Permitted Food Additives with Other Accepted Uses to Extend the Use of Sodium Phosphate, Tribasic To Certain Frozen Products

2021-04-28

https://www.canada.ca/en/health-canada/services/food-nutrition/public-involvement-partnerships/modification-permitted-food-additives-sodium-phosphate-tribasic.html

ヘルスカナダの食品局は冷凍エビと冷凍調理エビの加工廃棄や解凍時の水滴を減らすためし、三塩基性リン酸ナトリウムの使用の認可を求める食品添加物申請の市販全安全性評価を完了した。他の認可使用と合わせた食品添加物許可リストが修正され、2021年4月28日に発効。

 

[FSAI] Plain Koko Smooth and Mellowが使用期限を過ぎているため回収措置

Recall of Plain Koko Smooth and Mellow Sold Past Its Use-By Date

Tuesday, 4 May 2021

https://www.fsai.ie/news_centre/food_alerts/Koko_Jan.html

2021年5月2日よりDunnes Stores で販売された英国産Plain Koko Smooth & Mellow が使用期限(2021年1月11日)を過ぎているため回収措置。製品写真有。

 

[FDA] コロナウィルス更新:FDAはパンデミック中の査察評価活動と今後の国家運営のロードマップについて説明する

Coronavirus (COVID-19) Update: FDA Outlines Inspection and Assessment Activities During Pandemic, Roadmap for Future State of Operations

May 05, 2021

https://www.fda.gov/news-events/press-announcements/coronavirus-covid-19-update-fda-outlines-inspection-and-assessment-activities-during-pandemic

FDAは「Resiliency Roadmap for FDA Inspectional Oversight」(FDA査察監視のためのレジリエンシーロードマップ)という新たな報告書を発表した。COVID-19中のFDAの検査活動や詳細計画について説明する。

https://www.fda.gov/media/148197/download

 

[FDA]警告文書

-NEM Advisors LLC / Shop & Save Market

APRIL 15, 2021

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/nem-advisors-llc-shop-save-market-613666-04152021

FSVP違反の問題。

 

- Unived Inc

APRIL 07, 2021

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/unived-inc-611569-04072021

未承認の医薬品、不正表示の問題。ダイエタリーサプリメント製品を含む。

 

- Immune & Genetics Protocols, LLC

MARCH 30, 2021

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/immune-genetics-protocols-llc-611042-03302021

未承認の医薬品、不正表示の問題。ダイエタリーサプリメント表示製品を含む。

 

- George DeLallo Company, Inc.

MARCH 30, 2021

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/george-delallo-company-inc-612553-03302021

前菜製品、クッキー製品のラベル表示、不正表示の問題。

 

- Hanover Foods Corporation

MARCH 26, 2021

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/hanover-foods-corporation-612551-03262021

ライスプディング、ポップコーン製品に関するラベル表示、不正表示の問題。

 

[USDA]食べられなかった食品を堆肥にする:米国堆肥化評議会のFrank Franciosiにインタビュー

Composting Uneaten Food: An Interview with Frank Franciosi from the U.S. Composting Council

May 07, 2021

https://www.usda.gov/media/blog/2021/05/07/composting-uneaten-food-interview-frank-franciosi-us-composting-council

EPAによると、2018年、食品ゴミのうち3500万トンが埋め立てされたのに比べて、堆肥化されたのはたった260万トンである。堆肥化を増やすためにどうやっているのか?国際堆肥化啓発週間(5月2-8日)を迎え、米国堆肥化評議会のFrank Franciosiにインタビューした。

 

[DEFRA]政策文書 ペット泥棒特別委員会:付託条項

Pet theft taskforce: terms of reference

Published 8 May 2021

https://www.gov.uk/government/publications/pet-theft-taskforce-terms-of-reference/pet-theft-taskforce-terms-of-reference

政府はペット泥棒問題を深刻に受け止め、増加傾向にあることに懸念している。根拠を集め、啓発団体やメディア、議員による以下の主張を検討したい

・ペット泥棒が増加している

・犯罪組織が関与

・ペット関連の法の不備

 

[WHO]水銀に関する水俣条約:WHO情報の文献目録

Minamata Convention on Mercury: annotated bibliography of WHO information

6 May 2021

https://www.who.int/publications/i/item/9789240022638

7.9MB ダウンロード可

 

[ProMED]サルモネラ症、Typhimurium系統-デンマーク(第2報):ハーブレメディ、致死、リコール

Salmonellosis, st Typhimurium - Denmark (02): herbal remedy, fatal, recall

2021-05-08

https://promedmail.org/promed-post/?id=8351787

Date: Sat 8 May 2021 Source: Food Safety News [abridged, edited]

デンマークのサルモネラ中毒アウトブレイクが2020年11月以降患者40人そのうち24人入院になった。2-92才の女性23人男性17人で、関係者のうち3人が死亡している。基礎疾患があり死因が感染かどうかは不明だが死因に寄与したと考えられている。

感染源はOrkla Careが販売したHUSK Psyllium(オオバコ外皮)カプセルで製品の原料種子はインド産。オオバコ製品はスウェーデン、フィンランド、アイスランド、ノルウェー、ベルギー、ルクセンブルク、スペイン、ブルガリアにも提供。ドイツとポーランドで全国リコール

 

[ASA]ASA裁定

-ASA Ruling on Blood and Medical Services Ltd t/a Vivo Clinic Shop

05 May 2021

https://www.asa.org.uk/rulings/blood-and-medical-services-ltd-g21-1097685-blood-and-medical-services-ltd.html

Vivo Clinicのウェブサイトで「PCRトラベル検査」が時間内に結果が出せなかったら返金すると宣伝していたが返金されなかったという4件の苦情申し立て。クリニック側は再検査したので条件にあてはまらない等の釈明をしたがそのような条件の説明が明確にされていないので基準違反

 

-ASA Ruling on Homeopathy UK

05 May 2021

https://www.asa.org.uk/rulings/homeopathy-uk-a20-1077604-homeopathy-uk.html

ホメオパシーの「世界中で健康のために使われている…英国では頭痛、不安、慢性痛、女性の健康問題、鬱、湿疹、慢性疲労、喘息、IBS、関節リウマチその多くの病気に使われている」という宣伝にGood Thinking Societyが苦情申し立て。ASAは必要な医療を受けないようにするとして基準違反と判断

 

-ASA Ruling on Max Mara Fashion Group Srl

05 May 2021

https://www.asa.org.uk/rulings/max-mara-fashion-group-srl-g21-1102332-max-mara-fashion-group-srl.html

衣料の広告のモデルが痩せすぎunhealthily thin

 

論文

-全ての食品工程には残存リスクがあり、あるものは小さく、あるものはとても小さく、そしてあるものは極めて小さい:ゼロリスクは存在しない

All food processes have a residual risk, some are small, some very small and some are extremely small: zero risk does not exist

Marcel HZwietering et al.,

Current Opinion in Food Science Volume 39, June 2021, Pages 83-92

ハイライト

・残存リスクResidual risk:食品安全システムに完全に従ったとしても残るリスク

・残存リスクの発生源はいくつかあり、異なる(相補的な)量で測定できる

・残存リスクは大規模産業や集団ベースで特に見えるようになる

・新規技術(全ゲノム配列決定)は残存リスクの同定と性質決定に役立つ

・システムの全ての参加者が食品においてはゼロリスクは達成できないことを理解するのが重要である

(本文は主に微生物管理の話。リスクを減らすことは環境負荷を高くし文化を毀損する可能性がある、検査で検出されないことはリスクがないことを意味しない、殺菌処理は完全ではない、残存リスクの定量法としての一食あたりのリスク、総リスク、疾病負担、等。)

 

-これまでで最も包括的な研究がハーブおよびダイエタリーサプリメントを減量に使うことを支持する根拠は「不十分」であることを発見

Most comprehensive studies to date find 'insufficient evidence' to support herbal and dietary supplements for weight loss

8-MAY-2021

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-05/eaft-mcs050621.php

欧州肥満学会での発表

 

-アイスランドのシャチのPCB汚染:食事の問題

PCB contamination in Icelandic orcas: a matter of diet

6-MAY-2021

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-05/mu-pci050621.php

McGill大学の新しい研究によると一部のシャチの脂肪にはPCBが多く他のシャチはそうでもなく、食べるものによって違う

Environmental Science and Technology

(一部の個体で高濃度だからリスクがある、という主張は集団としての種を考える保全の考え方から個人を大事にする人間の考え方に越境しているように見える。McGill大学はもともと医学で有名な学校だからかもしれないけれど)

 

-世界食事摂取量モデル推定の違い

Differences in modelled estimates of global dietary intake

Ty Beal et al.,

THE LANCET VOLUME 397, ISSUE 10286, P1708-1709, MAY 08, 2021

栄養不良、肥満、食事関連非伝染性疾患リスクの理解にはしっかりした世界の食事データが必須である。二つの別々の事業で世界の食事摂取量を推定している-世界食事データベース(GDD)と世界疾病負担(GBD)2017食事共同研究。GDDのモデル推定の背景にあるデータは24時間思い出し、食品頻度質問表、バイオマーカー、家計調査である。GBDのモデルは主にFAOの供給利用と欧州統計の食品販売データによる食品の入手可能性に基づき、24時間思い出し、食品頻度質問表、家計調査も使っている。

GDDの最新2015とGBDの2017の4つの食品群-果物、ナッツおよび種子、未加工赤肉、砂糖入り飲料-についての推定を比較したところ、多くの国で相当な違いがあった。その違いの程度は、これら二つの推定で用いている年齢集団や年の違いで説明できるものよりはるかに大きい。

GDDあるいはGBDを使うことで食事の質や栄養適切性、非伝染性疾患リスクについて大きく異なる結論を出す可能性がある。これらの推定の違いは、食事摂取量についての根拠が現時点では不十分であることを示唆する。特に低から中所得国での質の高い食事摂取量データが必要である。モデリングにはデータソースと使った方法を完全に公開しなければならない

 

その他

-Natureニュース

福島から100万トンの排水を放出する計画に科学者がOK

Scientists OK plan to release one million tonnes of waste water from Fukushima

Bianca Nogrady 07 MAY 2021

https://www.nature.com/articles/d41586-021-01225-2

近隣諸国が非難しているが研究者らは危険性は低いという

IAEAとノルウェーの研究者等の意見を紹介

(科学的には議論の余地はないので)

 

-健康サプリメント:善玉、悪玉、卑劣漢

Health Supplements: The Good, the Bad and the Ugly

Joe Schwarcz PhD | 7 May 2021

https://www.mcgill.ca/oss/article/health-nutrition/health-supplements-good-bad-and-ugly

サプリメントの中には役に立つ可能性のあるものもあるが、役に立たないものもあり、中には全く卑劣なものもある。しかし儲けに関してはそれは金脈で、販売業者はそれを薬局や健康食品店、オンラインで売ろうとお互いにしのぎを削っている

記事に魅力的な見出しをつけるのは難しい。この記事はClint Eastwoodを有名にした1966年のイタリア製西部劇(spaghetti western)のタイトル(邦画では続・夕日のガンマン)をつけた。この映画は隠された金を探して争う3人のガンマンを描いているが、これはまさに健康サプリメント業界のエッセンスを伝えるものになっている。サプリメントの中には役に立つ可能性のあるものもあるが、役に立たないものもあり、中には全く卑劣なものもある。しかし儲けに関してはそれは金脈で、販売業者はそれを薬局や健康食品店、オンラインで売ろうとお互いにしのぎを削っている。彼らの武器は銃ではないが、健康増進を謳う、、しばしば奇抜な、宣伝文句である。

卑劣漢から始めよう。「ミラクルミネラル溶液(MMS)」はCOVID-19を含むあらゆる病気に効果があると誇大宣伝されている。消費者からの多数の健康被害報告があり、ヘルスカナダもFDAも危険な詐欺商品と警告している。

また一部の減量サプリメントやスポーツサプリメントも「卑劣漢」の部類である。DMAA、イチョウ葉など

「悪玉」は根拠がないのにあるいは虚偽の宣伝をしている膨大なサプリメントがそうである。Prevagen、ビタミンE、βカロテン等。

では「善玉」はあるのか?妊娠中の葉酸は先天異常リスクを下げ、推奨される量のビタミンDは、特に日光が少ないときには利益がある。他には血中濃度が低いことがわかったときにはビタミンB12サプリメントが指示される。ハーブサプリメントに善玉があるかもしれないが根拠が薄弱である。

サプリメントの健康強調表示の舵取りをするのは、西部の荒野を走るようなものである。法はほとんどなくなんでもありである。幾分かの法や秩序が必要である。残念ながら保安官は薬中で、たとえ正気でも弾は当たらない。少なくとも映画では「善玉」が勝つがサプリメント業界ではそうではない。

 

-我々は本当に月経中により多くのカロリーを必要とするのか?

Do We Actually Need to Eat More Calories When Menstruating?

Ada McVean B.Sc. | 7 May 2021

https://www.mcgill.ca/oss/article/health/do-we-actually-need-eat-more-calories-when-menstruating

月経中にいつもより空腹になることがあるがそれは本当にカロリーの必要を反映したものなのかあるいはホルモン変動のためか?

基礎代謝はむしろ減る、一部はプロゲステロンのせいかもしれない

結局のところ、月経の前や期間中やその他の社会的生理的心理的理由で空腹を感じることがあるかもしれないが、そのときにカロリーを多く摂る必要はない。カロリー必要量に僅かな増減はあるが、我々の日々の食生活の幅の中に収まるほど小さい。

でも月経中に気分が悪い時にお菓子を食べるのを止める理由としてこの記事を使わないで。

(生理になるとチョコレートやピザが食べたくなる、という話はあまり聞いたことがないのだが)

 

-Beach Beat:彼らは何を考えている?考えていない-腐った肉を食べている

Beach Beat: What are they thinking? They’re not — they’re eating rotten meat

By Coral Beach on May 10, 2021

https://www.foodsafetynews.com/2021/05/beach-beat-what-are-they-thinking-theyre-not-theyre-eating-rotten-meat/#more-203761

ネタバレ(ダメになったもの)注意-文字通り。

流行は移り変わる-でもミニスカートやディスコは新しいインターネットの流行のように深刻な食中毒の危険性はない。一部のオンライン愛好家の最近の健康食品は腐った生肉である。危険性より栄養あるいは娯楽的影響が大きいと主張されている。ソーシャルメディアではこの信じがたい危険な行動の写真や動画が投稿されている

(さすがに日本語ではみあたらないようだが)

 

-EUの最高裁判所がミツバチの害と関連するバイエルの殺虫剤の禁止を支持

EU top court upholds ban on Bayer pesticides linked to harming bees

May 6, 2021 Kate Abnett

https://www.reuters.com/world/europe/eu-top-court-upholds-eu-ban-bayer-pesticides-linked-harming-bees-2021-05-06/

木曜日に欧州司法裁判所がEUのイミダクロプリド、クロチアニジン、チアメトキサムの部分禁止を支持した。バイエルが訴えていた。

欧州委員会は2013年に一部の作物への使用を制限した。しかし禁止にも関わらず2013年から2019年の間に206件の緊急使用認可が発出されている

 

-消費者の農産物の好みはしばしば行動と一致しない、報告書が発見

Consumers' preferences for produce often don't match up with their behavior, report finds

Published April 23, 2021  By Lauren Manning and Samantha Oller

https://www.fooddive.com/news/consumers-preferences-for-produce-often-dont-match-up-with-their-behavior/598843/

1500人の15才以上の米国住人にフードシステムに関する知識、好み、行動について調査した。80%が地元産を買うことを最優先にすると回答したが、60%はスーパーで販売されている農産物の産地を知らないことを認めた。67%は野菜や果物にたくさんの人が触るのを心配しているが1/5は何故農産物を洗うのか知らないという。

他オーガニック製品の販売が14%増加して10億ドルになったが、最も大きく増加したのは包装済みサラダ、ベリー、リンゴだった

 

-SMC UK

2020年のイングランドとウェールズで登録された超過死亡についてのONS報告への専門家の反応

expert reaction to ONS report on excess deaths registered in England and Wales in 2020

MAY 7, 2021

https://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-ons-report-on-excess-deaths-registered-in-england-and-wales-in-2020/

Open大学応用統計学名誉教授Kevin McConway教授

一面についてのみコメントする。2020年の超過死亡の多くはケアホームと自宅でみられる。これらは違う。ケアホームでの超過死亡は2020年は過去5年平均より25000多くそのほとんどがCovid-19である。これは昨年のケアホームへの直接的影響でよく知られている。しかしそれより遙かに多くの超過死亡-2020年の超過死亡の半分以上の41000は人々の自宅でみられている。このうちCovid-19が直接関与しているのは約3000のみで、大部分は他の死因である。死因はほぼ全ての原因にわたり、これは前年まで病院でおこっていたものであろう。そのパターンは今も続いている。例えば、今週の報告では自宅で782の超過死亡があるがそのうちCovid-19が関係するのはわずか39である。今年はこれまでのところ毎日今までより100人多く自宅で死亡している。これは人々の死ぬ場所のパターンの大きな変化である。しかし死亡報告はこうした死亡の質については語らない。家族や親族にとって、病院で知らないヒトに囲まれてより、自宅で死を迎えるほうが幸せだったのではないか?しかし彼らの終末期ケアの質はどうだったのだろう?

(Covid-19による死亡数だけを見ても全体像はわからない。英国の病院のコロナシフトはすさまじいし、「畳の上で死ねて良かった側面もある」なんて日本で言えるか?)