[RIVM]オランダ人集団の塩と砂糖の一日摂取量に与える食品組成改善国家合意の影響推定 2014-2020最終報告書
Estimated effect of the National Agreement to Improve Food Composition on the daily intake of salt and sugar of the Dutch population. Final report 2014-2020
19-05-2021
オランダ健康福祉スポーツ省と食品業界が製品の塩、砂糖、飽和脂肪、カロリーを減らすことで食品をより健康的にすることに合意した。この合意のあった2014年から2020年までの影響をRIVMが計算した。製造業者は確かに少しだけ塩と砂糖を減らしたが、消費者はまだ摂りすぎである。
合意の結果として平均的に消費者は1日あたり0.5gの塩と7.5gの砂糖摂取が減った。
オランダ成人の平均摂取量は塩が1日8.7g、砂糖が114gである。塩の目標は6gである
[RIVM]RIVMはLong COVIDについての研究開始
RIVM launches study on Long COVID
05/19/2021
https://www.rivm.nl/en/news/rivm-launches-study-on-long-covid
協力者に検査陽性から7日以内にサインアップを依頼。陽性になったことがない人も参加して欲しい
[NASEM]科学を解読する
Decoding Science
https://www.nap.edu/resource/25303/interactive/index.html
科学はどうやって科学でわかっていると知るか?
あなたが答えを欲しいなら、科学は質問は何かと問う
科学は100%確実であることではない。
科学はプロセスである
科学はチームスポーツである
科学はあなたの役に立つ
(インタラクティブ解説)
[USDA]スペシャリティ作物規制援助ワークショップ 6月8-9日、米国バイオテクノロジー規制の「ナットとボルト」
SCRA Workshop June 8-9, “Nuts and Bolts” of U.S. Biotechnology Regulations
May 19, 2021
高オレイン酸大豆や葉枯病耐性ジャガイモなどの例をあげて米国のバイオテクノロジー産物規制システムについて説明する
[WHO]WHOはマラリアやその他の媒介性疾患と戦うための遺伝子組換え蚊を研究する際の新しいガイダンスを発表
WHO issues new guidance for research on genetically modified mosquitoes to fight malaria and other vector-borne diseases
[EPA]EPAは飲料水処理可能性データベースに新たなPFASを追加
EPA Adds New PFAS to its Drinking Water Treatability Database
05/19/2021
https://www.epa.gov/newsreleases/epa-adds-new-pfas-its-drinking-water-treatability-database-0
このデータベースはいろいろな汚染物質についての概要とそれを飲料水から除去するのに使える可能性のある処理工程を含む。今回の更新で9つのPFAS化合物を追加してPFASの総数は37になった。
Drinking Water Treatability Database (TDB)
https://www.epa.gov/water-research/drinking-water-treatability-database-tdb
論文
-完全菜食と雑食は同程度に筋量を増やす,研究が示す
Vegan and omnivorous diets promote equivalent muscle mass gain, study shows
19-MAY-2021
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-05/fda-vao051921.php
健康な若年成人で12週間、完全菜食と肉食で筋トレを行った。菜食のプロテインは大豆、雑食のプロテインは乳清で補充した。筋の強さと量に差はなかった。Sports Medicineに発表
-研究は2020年に29の高所得国で約100万人の超過死亡を発見
Study finds almost 1 million extra deaths in 29 high income countries in 2020
19-MAY-2021
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-05/b-sfa051821.php
英国だけで94400人の超過を含む。BMJ
ノルウェーとデンマークとニュージーランド以外は全ての国で想定より多くの死亡が,特に男性で、あった。超過死亡の絶対数が多かったのは米国、英国、イタリア、スペイン、ポーランド。
Excess deaths associated with covid-19 pandemic in 2020: age and sex disaggregated time series analysis in 29 high income countries
https://www.bmj.com/content/373/bmj.n1137
(29カ国に韓国は含まれるが日本は無い。オーストラリアも入ってない。そして韓国は何故超過死亡が結構あるんだろう?)
-「(タバコの)煙の暴露に安全な量はない」
'No level of smoke exposure is safe'
19-MAY-2021
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-05/vcu-lo051821.php
Environmental Health Perspectivesに発表された妊娠中の受動喫煙と胎児の疾患関連遺伝子のエピジェネティック修飾の関連についての研究
-Guadeloupeの蛇やトカゲの半分は欧州による植民地化で絶滅した
Half of Guadeloupe's snakes and lizards went extinct after European colonization
19-MAY-2021
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-05/mpif-hog051721.php
先住民はむしろ多様性を増したのに欧州人は絶滅を招いた。主に肉食の哺乳類を導入したことによって。Science Advances
(写真はマングース)
-ハチたちは遮られる
Bees interrupted
19-MAY-2021
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-05/msu-bi051921.php
ブルーベリー畑に来る野生のハチを15年研究して、研究者たちは極端な気候がどれだけハチに影響するのかについての予期せぬ知見を得、より長期の研究の必要性を強調した。
Agriculture, Ecosystems and Environmentに発表。2012年の春の極端な暑さはミツバチを61%減らし寒さもダメージを与える。ある種のハチは回復するが別のハチは回復が遅い。農薬使用も調べたが環境要因のほうが影響が大きい。観察期間が短いと違う結論に至る可能性があるが長期観察ではより大きな傾向を見ることができる。
その他
-SMC UK
飲酒と脳の健康を調べたプレプリントへの専門家の反応
expert reaction to a preprint looking at alcohol consumption and brain health
MAY 19, 2021
Nottingham大学応用心理学准教授Katy Jones博士
これは飲酒に関するJ字型カーブという考えに疑問を提示する重要で質の高い研究である。サンプルサイズの大きさとしっかりした解析に加えて飲酒しない人をもと飲酒者と一度も飲んだことのない人に分けたことと,参加者に飲む量についての明確なガイドが与えられたことが強みである。この研究は「暴飲」が脳にネガティブな影響を与えるようであることを示す
King’s College Londonアルコール研究所研究部長で客員研究員Sadie Boniface博士
この研究は飲酒と脳の灰白質の容量との関連を探った。交絡や限界について記してあるがまだプレプリントである。
現時点では脳の健康に対してアルコールに「安全な量がない」かどうかは確実に言えないが重度飲酒が脳に悪いことは何十年も前からわかっている。また飲酒は全身に影響し複数のリスクがあることもわかっている。例えばがんについてはアルコールに安全な量はない。人々がアルコールの健康リスクを知ることが重要である。アルコール表示について予定されている意見募集が、アルコール製品の健康情報導入の機会になるだろう
Nottingham大学神経画像解析研究フェローRebecca Dewey博士
一読したところ主張にはデータの裏付けがあるようだ。他の全てのバイオバンク研究同様、いくつかの注意点があるがサンプルサイズの大きさから説得力がある。我々はどのくらいの脳の容量の変化が有害なのかはわからない。理論的には政府が望めばこの研究をもとに飲酒の助言を最もリスクが低いのは全く飲まないこと、に変えることはできる。この分野の人にとっては大きな驚きではないだろう。
Imperial College London脳科学部長NIHR上級研究者Paul M. Matthews教授
これは以前の小規模研究を注意深く拡大したもので、彼らのアルコールには安全な量はないという懸念は我々と同様である。我々は現在の飲酒に関する公衆衛生ガイドラインは改定すべきと考えている
-Scienceニュース
何故世界最大のCOVID-19ワクチンキャンペーンが低迷しているのか?
Why is the world’s largest COVID-19 vaccine campaign faltering?
By Jon Cohen May. 19, 2021 ,
https://www.sciencemag.org/news/2021/05/why-world-s-largest-covid-19-vaccine-campaign-faltering
4月はじめの日曜日の朝、ムンバイはCOVID-19急増の第一週で夜間外出禁止令がでていたとき、Baliram BoomkarはKaula Bandarスラムの周辺の人たちにワクチンを接種するかどうか尋ねた。ある人は雇用主が要求すれば接種すると言い、ある人は会社から副作用から回復するための休暇をもらえれば受けるという。彼は「COVIDなんかない。みんな嘘だ」という。ある女性は予防接種のために病院に行ったらCOVID-19検査されてもし陽性だったら強制隔離されてしまうことを恐れるという。「予防接種を避けられないことはわかっている。でも最後に接種したい」彼女は言う。
スラムに住みNGO Pukarの「裸足の研究者」である Boomkarは「たくさんのここの人たちがCOVIDの存在を信じておらず、何かあっても神がなんとかしてくれると考えている」という。「彼らは全てが政治問題だと考える。」利益を強調してマスクを配っても,使う人は少ない。
その一ヶ月後、インドのCOVID-19は津波になり患者が病院に溢れたが予防接種キャンペーンは進行が遅い。5月16日時点で完全に接種を完了したのは3%未満である。ワクチン不足が深刻である。遠隔地、階級差、ワクチン躊躇などがインドの直面する問題である。
インドはCOVID-19まではワクチン躊躇はなかった、とウイルス学者のShahid Jameelはいう。過去のインドのワクチン接種キャンペーンは子どもが対象で、成人には定期接種は行われていなかった。
多くの人がインドの予期せぬワクチン抵抗をソーシャルメディアで絶え間なく拡散されているうわさのせいだという。
インドの予防接種計画は1月16日に始まっているが医療従事者ですら受けるのが遅い
(長い記事一部のみ)