2021-05-26

[APVMA] 現在のマウスの大発生へのAPVMAの対応

The APVMA’s response to the current mouse plague

26 May 2021

https://apvma.gov.au/node/86021

APVMAの役割

オーストラリア農薬・動物用医薬品局(APVMA)はオーストラリアで供給を提案される農業及び動物用化学製品を評価、登録及び認可する責任がある独立法定機関である。

APVMAはagvet(農薬及び動物用)化学製品を小売販売まで規制する。オーストラリアの各州及び準州はこれらの製品の使用を管理する責任がある。

APVMA登録と許認可過程

APVMAにより認可される製品と許可申請は、ヒト、動物の健康と安全性及び環境を保護するために、安全性、有効性及び取引を含め、法令基準に対し評価される。Agvet化学製品使用者にとって、APVMAの登録や許可は、その製品がラベルの使用方法あるいは認可条件に従い安全に供給、販売及び使用することができることを意味する。

ブロマジオロンとは何か?

ブロマジオロンは齧歯動物のコントロールの為使用される第二世代抗凝血性殺鼠剤である。抗凝血性殺鼠剤は血液凝固を阻害する効果があり、ブロマジオロンのような第二世代抗凝血性殺鼠剤は一回の餌投与で非常に効果があった。

ブロマジオロンはオーストラリアで使用が認可されているか?

ブロマジオロンを含む製品は特定の農作地でない使用において認可されており、APVMAのPubCRISデータベースで見ることができる。

緊急許可申請―ブロマジオロン

2021年5月13日、APVMAはニューサウスウェールズ州第一次産業省(NSW DPI)から、農作地の境界周辺で未登録のブロマジオロンベースのマウス用の餌の使用許可を求める2件の緊急許可申請を受領した。

2021年5月20日にAPVMAはNSW DPIに追加情報を求めた。処理時間枠は申請者の情報提供による。

APVMAは現在申請を評価中で、引き続きマウスの大発生に関連する緊急使用許可申請を優先する。

許可の評価方法

緊急使用許可を認める場合に考慮される要因は、APVMAの「緊急使用あるいは研究目的を決定するガイダンス」に詳述がある。

 すべての許可は法定の安全性、有効性及び取引基準を満たさなければならず、この件に関しAPVMAの基準を満たす評価がおこなわれ、許可申請の評価を完了し、決定する。これは対象でない種の安全性への影響を評価することを含む。

APVMAにより発令された緊急許可

APVMAはマウスの大発生に関する4件の緊急許可申請を発令した:

・PER90579、2021年1月27日、Cotton Australia Ltdの綿への使用目的に発令。

・PER90846、2021年4月6日、NSW DPIの穀物、豆類、キャノーラ、ベニバナ及びナッツ類の作物の播種前の休閑地での使用及び牧場での使用に発令。

・PER90793、2021年4月9日、Hoyle Trading Trustの穀物、豆類、キャノーラ、ベニバナ及びナッツ類の作物への使用及び牧場での使用に発令。

・PER90799、2021年5月7日、Grain Producers Australia Ltdの穀物、豆類、キャノーラ、ベニバナ及びナッツ類の作物への使用及び牧場での使用に発令。

 

[EU] 新規食品として初めて昆虫認可

Approval of first insect as Novel Food

https://ec.europa.eu/food/safety/novel_food/authorisations/approval-first-insect-novel-food_en

欧州連合加盟国により認可されたこと

欧州連合加盟国すべての代表者からなり、欧州委員会の代表が議長を務める、植物、動物、食品及び飼料に関する常任委員会(新規食品及び毒性学的安全性部門)は5月3日、乾燥イエローミールワームを新規食品として販売する認可の法律案に関する好意的意見を表した。

イエローミールワームという用語はチャイロコメノゴミムシダマシという甲虫の幼虫を指す。

この新規食品はスナックとして乾燥昆虫丸ごと、あるいは様々な食品中の食品成分として使用されることを意図する。

なぜ昆虫を食品として認可しているのか?

新規食品は新規食品に関する初めての規則が施行された1997年5月15日以前まで、欧州連合でヒトがあまり食べていなかった食品として定義される。過去には昆虫が食品として消費された逸話的証拠はあるが、ヒトが1997年5月15日以前何らかの昆虫を相当量消費したことを欧州連合加盟国は確認していない。

新規食品規則は新規食品が欧州連合の市場で販売される前に認可を必要とする。

新規食品規則は、欧州食品安全機関(EFSA)による厳しい科学評価を受けた製品のみ認可する。EFSAは入手できる科学エビデンスの観点からその食品がヒトの健康に安全性リスクをひきおこさないことを確認する。

本日の出来事は、イエローミールワームを新規食品として認可する手続きにおける最終段階のひとつである。欧州連合加盟国は欧州委員会が欧州連合市場でその昆虫食品を販売する認可を求めてきた食品事業者に許可をだすことを認めた。欧州委員会はその目的のために法律を採択することになる。

新規食品規則とは何か?

新規食品規則は、安全性を保証しながら、食品事業者が欧州連合市場に革新的な食品を導入するのに役立ち、1997年5月15日以前に欧州連合で多く消費されていなかったすべての食品に関係する。

この法律は革新と安全性の適切なバランスをとる。現在の制度は、これまでの法律に比較し革新的な食品が欧州連合市場に到達するまでに必要な時間によって二つに分けられる。昆虫、藻類、新規植物タンパク質あるいは第三国からの伝統食品と多岐にわたる食品に関連し、欧州グリーンディール 及びFarm to Fork(農場から食卓まで)の 戦略目標に貢献するだろう。

新規食品規則を支持する原則は、新規食品は消費者にとって安全であり、誤解のないよう正しく表示されなければならず、もし新規食品がほかの食品の代替を目的とするならば、新規食品の消費が消費者にとって栄養学的に不利になる形で異なってはならない。

なぜ昆虫を食べるべきか?

昆虫を食べたいか食べたくないか決めるのは消費者次第である。たんぱく質の代替源として昆虫を使用するのは新しいことではなく、昆虫は普通に世界の多くの場所で食べられている。

製品は安全か?

安全である。新規食品はヒトの健康にいかなるリスクも引き起こさない場合のみ認可される。そうでなければ、認可は欧州委員会により欧州連合加盟国に提出されなかっただろう。

SAS EAPグループ企業による申請のあと、製品はEFSAの厳しい科学評価を受けた。EFSAはイエローミールワームが申請者により提案された使用方法と使用量を守る限り、安全であると結論付けた。

健康問題は何かあるか?

EFSAによると、食物アレルギーでは成人人口のおよそ2-4%、子供は最大で8-9%に影響がある重要な公衆衛生問題である。

欧州連合の食品表示の規則では、表示が必要である14のアレルゲンを同定している(例:卵、乳、魚、甲殻類など)。このリストにより食物アレルギー疾患のある人は製品が感作されている成分を含むかどうかに関する情報を得ることができる。

EFSAはイエローミールワームの消費がアレルギー反応につながる可能性があると結論付けた。特に甲殻類やイエダニに既にアレルギー疾患があるとあてはまる可能性がある。さらに、餌由来アレルゲン(例、グルテン)が昆虫に含まれる可能性がある。

そのために、新規食品の認可はこの問題を明確にし、アレルゲン性に関する特別な表示要件を策定する。

欧州連合ではすでに食品として販売されている昆虫がある。なぜ可能なのか?

これはその通りで、歴史的な理由がある。

丸ごとの昆虫が以前の新規食品規則の対象であったかどうかに関し、欧州連合加盟国の間で疑問があった。この不確実性は欧州司法裁判所の判決(2020年10月1日)、丸ごとの昆虫は規則の範囲になく、市販前認可なしに販売することができるという結論により明確となった。

次に同様に、2018年1月1日以降適用の現在の新規食品規則は、すべての昆虫は新規食品として認可を得なければならないと明確に考えている。

すべての昆虫の食品事業者(FBOs)の新規食品制度の拡大の影響を緩和するために、現在の規則は食品事業者が特定の条件のもとで丸ごとの昆虫が引き続き販売できるよう移行期間を与える。特に、現在の新規食品規則のもとで認可の要請は2019年1月1日までに欧州委員会に提出しなければならなかった。このため、いくつかの昆虫はすでに販売されているが、新規食品規則の科学評価はいまだ継続中である。

昆虫を含む製品は表示されるか?

法律案は新規食品を含む食品に対する表示要件を設定する。

これは表示規則の要件に追加で適用される。

他の審議中の件はあるか?欧州連合でさらに認可が期待できる昆虫はあるか?

EFSAにより安全性評価を受ける昆虫について現在11件の申請がある。

食品や飼料用の昆虫はFarm to Fork や 欧州グリーンディールの目標に貢献するか?

FAOによると、食品としての昆虫は、動物性たんぱく質のコストの高騰、食品供給の不安定さ、環境圧力、人口増加及び中産階級のたんぱく質需要に起因する特に21世紀に重要な問題に関連する。このように、従来の畜産の代替となる解決策を見つける必要がある。そのため昆虫食は環境と健康や生活にとって貢献できる。

FAOはまた昆虫は脂質、たんぱく質、ビタミン、食物繊維及びミネラルを豊富に含む栄養価の高い健康的な食品の摂取源であると示す。そのため、昆虫は健康的かつ持続可能な食事への移行を促進する代替のたんぱく源である。

研究とイノベーションの資金援助プログラムであるHorizon Europeのもと、昆虫ベースのたんぱく質は研究の重要な分野の1つと考えられている。

昆虫市場は経済にどう影響するか?

現在、食品としての昆虫は欧州連合において非常に小規模の隙間市場である。

昆虫を食品用に飼育する環境的利点は、昆虫の高い飼料転換効率、少ない温室効果ガス放出、少ない水や耕作地の使用、食品廃棄を減らす市場性ある解決法としての昆虫ベースのバイオコンバージョンの使用に見られる。

次の段階は何か?

4月の欧州連合加盟国の承認に続き、欧州委員会はこの昆虫を食品として認可する規則を数週間以内に採択するだろう。

 

[HK]ニュースレター

Food Safety Focus

18 May 2021

https://www.cfs.gov.hk/english/multimedia/multimedia_pub/multimedia_pub_fsf.html

- 2020年の食品インシデントのレビュー

Review of Food Incidents in 2020

https://www.cfs.gov.hk/english/multimedia/multimedia_pub/multimedia_pub_fsf_178_01.html

食品安全センター(CFS)は香港以外の食品インシデントを積極的に監視するために食品インシデント監視システム(FISS)を設定した。

2020年の食品インシデント

2020年に、CFSはFISSから、非表示のアレルゲンに関するおよそ440の食品インシデントを含む2,000以上の食品インシデントを確認した。

市販されている影響を受けた食品の国内流通を特定すると、CFSは販売停止またはリコールを開始するよう業者に指示する。CFSはその後、消費者や業者に影響を受けた製品を消費したり販売したりしないよう情報提供するために、それに応じて、プレスリリース、食品アラート、業者アラートなどのローカルアラートを発行する。

2020年にCFSは、215の食品インシデント投稿、15の業者アラート、14の食品アラート、14のプレスリリースを発行した。これらのインシデントで確認されたハザードには、化学物質(例、過剰な防腐剤の使用、残留薬物、非表示のアレルゲンなど)、微生物学(例、リステリア、サルモネラ、大腸菌など)、物理的(異物など)、その他が含まれる。インシデントの50%以上は化学物質ハザードに関連していた。

食品インシデント管理

ウクライナの農場の卵のメトロニダゾール

2020年7月に、CFSはFISSを通して、ウクライナの農場の卵製品にメトロニダゾールが検出されたというシンガポール食品庁が発行した通知を確認した。メトロニダゾールは細菌と原生動物を死滅させる抗生物質である。コーデックス委員会によると、消費者に許容できるリスクを示す食品中のメトロニダゾールの安全な残留量を設定するには、データが不足しており、重大な健康上の懸念が確認された。そのため、管轄機関は食品中のメトロニダゾールの残留物を防ぐ必要がある。CFSは満足する検査結果が得られるまで、輸入業者に関与する卵を販売しないよう要請した。CFSは一般人と業者それぞれに情報提供するために、プレスリリースと業者アラートを発行した。

結論

CFSは食品インシデントによる公衆衛生への影響を減らすよう努力している。FISSや設定された管理手段を通して、CFSは食品インシデントを検出し、国民の健康をタイムリーかつ積極的に保護することを目的とした戦略を策定する。

 

- テトロドトキシン‐死に至るフグの毒

Tetrodotoxin – the Deadly Poison in Puffer Fish

https://www.cfs.gov.hk/english/multimedia/multimedia_pub/multimedia_pub_fsf_178_02.html

2021年4月、保健省の健康保護センターは、レストランでフグを食べた直後にめまいと動悸を発症した28歳男性の関わるフグ中毒の疑いを調査した。では、何がフグを有毒にするのか?

フグの神話と事実

テトロドキシン(TTX)はフグの内臓と皮膚に集中するため、身だけを食べる場合は安全なのか?

TTXは主にフグの内臓や皮に蓄積するが、ある種のフグはその身に天然に高濃度のTTXを含むことが知られている。さらに、フグの身は、切り分けたり他の調理中に、他の臓器中のTTXに非常に汚染されやすい。身を汚染せずにフグから毒性臓器を除去するのは、扱う人のスキルや扱う人が要件を満たしていることを確認するための認定システムによる。今のところ、TTX汚染を防ぐためのフグの調理に国際的に認められたガイドライン、手順、認定制度はない。

養殖フグはTTXを含まないことが保証されている?

フグのTTX生産、分布、蓄積の正確なメカニズムは完全には理解されていない。無毒の餌で人工的に飼育されたフグはTTX量が少ないと報告する文献があるが、TTXはなお養殖フグの様々な組織(卵巣や肝臓など)に存在する。日本の食品安全委員会(FSC)は、養殖フグの毒性や水産養殖方法を評価している。FSCは、フグの毒生産メカニズムはまだわかっておらず、毒性量を減らすための養殖フグの条件は公式に確立されていないと結論した。そのため、養殖フグにTTXが含まれていないことを保証できない。

サンプリングや検査スキームを通してフグの安全性を保証できる?

米国食品医薬品局によると、どの魚にも致死量のTTXが含まれる可能性があるため、安全なフグのロットを確認するための適切なサンプリング計画はない。言い換えると、1匹の魚のサンプル中にTTXがなくても、他の魚に毒がないことを保証できない。サンプリングと検査計画が稼働中でも、TTXの解毒剤はないので、フグを食べることの危険性はとても高いままである。

注意すべき重要なポイント

フグには致命的なテトロドキシンが含まれている。

テトロドキシンは調理、冷凍、乾燥で除去できず、それに対する解毒剤はない。

フグを食べないようにすることがテトロドキシン中毒を防ぐただ1つの信頼できる方法である。

業者への助言

食品としてのフグの輸入、販売の禁止。

一般人への助言

フグや加工フグのどの部分も摂取しないこと。

 

- シガトキシン中毒と熱帯魚の消費

Ciguatoxin Poisoning and Coral Reef Fish Consumption

https://www.cfs.gov.hk/english/multimedia/multimedia_pub/multimedia_pub_fsf_178_03.html

国内でシガトキシン中毒(CFP)の疑い例がある。被害者は家でバラハタを食べた後に、下痢、吐き気、腹痛があった。この魚は約1.8 kgで、地元の市場の魚屋から購入した。

シガトキシンは有毒な海洋プランクトンの一種である鞭毛藻Gambierdiscus toxicusが作り、熱帯魚の内臓、肝臓、生殖腺に濃縮されている。CFPに関わる熱帯魚は、たいてい2 kg以上の重さがある。CFPの臨床症状には、嘔吐や腹痛のような胃腸の症状、唇のピリピリ感などの神経学的症状、倦怠感が含まれる。シガトキシンは熱安定性で、調理で除去できない。

CFPリスクを減らすために、消費者には熱帯魚を食べる頻度を少なくし、一回の食事で食べる量を減らすよう助言する。魚の頭、皮、腸、魚卵を食べないようにすること。魚輸入業者は、魚がシガトキシンで汚染されるリスクを承知している地域からの魚の調達を避けること。

 

- アプリコット種子と食用植物の自然毒

Bitter Apricot Seeds and Natural Toxins in Food Plants

https://www.cfs.gov.hk/english/multimedia/multimedia_pub/multimedia_pub_fsf_178_04.html

アプリコット種子は中華スープを作るための一般的な材料だが、かなりの量の天然に生じるシアン化合物のため、海外で懸念とされる。生の種子の過剰摂取は中毒になる恐れがある。

スープを作るときに長時間沸騰させるなど、沸騰したお湯で徹底的に調理したアプリコット種子については、シアン化合物の含有量を大幅に減らすことができる。15分間アプリコット種子を茹でるとシアン化物含有量を98%削減できることが研究で示された。

 

[TGA] 安全性警告

Hydralyte ストロベリーキウイ発泡性電解質タブレット

Hydralyte Strawberry Kiwi Effervescent Electrolyte Tablets

21 May 2021

https://www.tga.gov.au/alert/hydralyte-strawberry-kiwi-effervescent-electrolyte-tablets

TGAと協議し、Care Pharmaceuticals Pty LtdはHydralyte ストロベリーキウイ発泡性電解質タブレットを妊娠中の許容できないリスクの為、回収措置。製品に非活性成分カーサマス・ティンクトリアス(ベニバナ)を含む。

 

-Peter Evansシェフ株式会社は違法広告で$79,920の罰金

Peter Evans Chef Pty Ltd fined $79,920 for alleged unlawful advertising

25 May 2021

https://www.tga.gov.au/media-release/peter-evans-chef-pty-ltd-fined-79920-alleged-unlawful-advertising

「バイオチャージ装置」、高圧酸素療法チャンバー、経口製品の違法宣伝

(何故原始人ダイエットで有名になったシェフが医療機器にまで手を出すのか。大麻も勧めているらしい)

 

[ヘルスカナダ] 修正通知:塩漬けクラゲの硫酸アルミニウム・カリウムの使用を可能にする認可固化剤のリスト

Notice of Modification to the List of Permitted Firming Agents to Enable the Use of Potassium Aluminum Sulphate in Salted Jellyfish

2021-05-21

https://www.canada.ca/en/health-canada/services/food-nutrition/public-involvement-partnerships/notice-modification-firming-agents-enable-use-potassium-aluminum-sulphate-salted-jellyfish.html

ヘルスカナダの食品局は塩漬けクラゲの硫酸アルミニウム・カリウムの使用認可を求める食品添加物申請の市販前安全性評価を完了した。固化剤認可リストが修正され、2021年5月20日に発効。

 

[FSAI] 竹から抽出した物質を含むプラスチック食品接触物質

Plastic Food Contact Materials Containing Substances Derived from Bamboo

Friday, 21 May 2021

https://www.fsai.ie/news_centre/plastics_bamboo_21.05.2021.html

竹由来製品、例えば砕いた竹や粉末にした竹は現在、プラスチックの食品接触物質と一緒に使うことが認可されていない。

 

[RIVM]安定して低下傾向

Downward trend remains steady

05/25/2021

https://www.rivm.nl/en/news/downward-trend-remains-steady

先週の入院患者、ICUはその前に比べて減少。病院のプレッシャーはまだ高いものの目に見えて減ってきた

全ての人がワクチンを終えるまで,対策は続けるように

 

-COVID-19で停止していた乳がん検診Bonaireで再開

Breast cancer screening resumes on Bonaire after COVID-19 hiatus

05/25/2021

https://www.rivm.nl/en/news/breast-cancer-screening-resumes-on-bonaire-after-covid-19-hiatus

 

[IARC]IARCが欧州対がん週間2021を知らせる

IARC marks European Week Against Cancer 2021

25 May 2021

https://www.iarc.who.int/news-events/iarc-marks-european-week-against-cancer-2021/

毎年5月の最終週である欧州対がん週間をIARCが知らせる。今年のテーマは欧州対がん行動規範で、がんを減らすための12の方法を強調する。最終日の5月31日は世界禁煙デーである。

 

[FSA]FSAブログ

Emily Milesの関係者更新-魚介、次回理事会、座長候補

Emily Miles’ stakeholder update – shellfish, next Board meeting, and a preferred candidate for Chair

Emily Miles, Chief Executive, Posted on:20 May 2021

https://food.blog.gov.uk/2021/05/20/emily-miles-stakeholder-update-shellfish-next-board-meeting-and-a-preferred-candidate-for-chair/

FSAから関係者向けの定期的更新の新しいシリーズの最初に、FSA長官Emily Milesは最近の査察、魚介事業支援、ポストCOVID回復計画についてお知らせする

 

論文

-COVID-19パンデミック第一波中の虫垂炎、流産の救急外来は急落

ED visits for appendicitis, miscarriage fell sharply in first wave of COVID-19 pandemic

25-MAY-2021

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-05/cmaj-evf051821.php

CMAJに発表された研究によるとCOVID-19パンデミック開始時の虫垂炎、流産,胆嚢発作、子宮外妊娠のようなよくある救急外来が劇的に減ったが、患者のアウトカムは悪くはなかった。この結果は、パンデミック前に救急が過剰に使用されていた可能性を示唆する。

 

-Natureニュース特集

マスク義務解除について科学はなんと言っているか

What the science says about lifting mask mandates

25 MAY 2021  Lynne Peeples

https://www.nature.com/articles/d41586-021-01394-0

COVID感染率が減り予防接種が増え、米国や他の地域でフェイスカバー要求の解除に動いている。それは早すぎるのか?

CDCがワクチンを接種し終わった人は多くの場合マスクを必要としないと発表した5月14日、ニューハンプシャーのWolfeboro Foodの店長Erin Perkinsは店の正面入り口の「フェイスマスク必須」の看板の下にあった、連邦政府の方針に従っていることを説明した二つ目の看板を外した。「予期せぬことで、我々の立場はあやふやである。人々にあなたは予防接種を受けたかどうかと聞くつもりはない」

ニューハンプシャーはニューイングランドではマスク義務化が最も遅く、4月16日には最も早く義務を解除した。Perkinsはすぐに変えたくはなく、CDCの発表後も店の中ではマスクをしていて欲しい。隣のバーモントでは5月半ばまでマスク義務は有効である。

一方ドイツでは4月末にマスク要求を強化し、スペインは3月末に強化した。

マスクがCOVID-19の死亡を減らすのは明確だがパンデミックも1年半近く経ちワクチン接種率があがる中で,公衆衛生科学者は人々に適切な時にマスクをさせるのに苦労している。米国では平均マスク着用率は2月半ばから低下している。政治家と公衆衛生担当者の両方の混合したメッセージとつぎはぎの政策は混乱を招いている

マスクと義務

保護バリア

文化の変化

(長い記事。マスクの習慣ってどうして国によって違うのだろう?)

 

-Natureコメント

血液ではなく組織が免疫細胞の働く場所

Tissues, not blood, are where immune cells function

25 MAY 2021 Donna L. Farber

https://www.nature.com/articles/d41586-021-01396-y

COVIDは我々に全身で免疫を研究しなければならないことを示した-正しい検体を得るためにロジスティックスを探ろう

 

その他

-SMC NZ

NZは太平洋諸島により多くの砂糖入り飲料を輸出している-専門家の反応

NZ exporting more sugary drinks to Pacific Islands – Expert Reaction

Published: 25 May 2021

https://www.sciencemediacentre.co.nz/2021/05/25/nz-exporting-more-sugary-drinks-to-pacific-islands-expert-reaction/

ニュージーランドの企業が太平洋諸島に砂糖入り飲料を多く輸出することで儲けを増やし,一方ニュージーランドの納税者は増加する医療費を支払っている

オーストラリアの研究による知見。SMCはコメントを求めた

Massey大学Hauoraと健康研究センターRutherford発見研究員Lisa Te Morenga准教授

太平洋諸国政府は非伝染性疾患の増加に輸入食品が寄与していると考えている。しかし輸入される不健康な食品と飲料の供給を制限しようとすると大きな課題にぶつかる。

一つの障害はニュージーランドのような国と結んだ自由貿易協定により不健康な食品の輸入禁止はできない。最新のLoらによるオーストラリアの研究はこの問題を取り上げた。

ニュージーランドが太平洋諸島への砂糖入り飲料の輸出で世界一なのは信じられないほどがっかりする。私は政府に世界の肥満の流行を、COVID-19への対応と同じくらい深刻に受け止めることを強く求める

Auckland大学マーケティング学部上級講師Bodo Lang博士

2000-2015年の間に太平洋諸島の砂糖入り飲料の輸入は増加した。この増加が太平洋諸島の栄養問題に寄与した可能性が高い。それで誰に責任があるのか?消費者?最も効果的介入はタバコ同様の対策で入手を困難にすることであろう。

 

-コンシューマーラボ

どの日焼け止めと日焼け後製品がベンゼン汚染がありどれがないのか?

Which sunscreens and after-sun products are contaminated with benzene and which are not?

05/25/2021

https://www.consumerlab.com/answers/benzene-contamination-in-sunscreen-and-aftersun/benzene-sunscreen/

独立した検査で、多くの日焼け止めと日焼け後製品に血液のがんに関連するベンゼンが検出されたと報告されている。製品にはスプレー、ジェル、ローション、クリームが含まれる。ベンゼンは224の日焼け止め中43、48の日焼け後製品中8製品から検出された。FDAのガイダンスによるとベンゼンに安全な量はなく、製品中に許可されてはいない。

日焼け止めでは、最も平均濃度が高い(2-6 ppm)のは同じブランドの4スプレーで、次に平均濃度が高かった(0.1-1ppm)12製品は主にスプレーであるがローションも4つ含まれる。

日焼け後製品ではベンゼン濃度が高かったのは4つのジェルと1スプレーである(コンシューマーラボのアロエサプリメントレビューも参照。アロエベラジェルからベンゼンが検出されている)。

どの製品にベンゼンが含まれるかは製品の成分表からはわからない。ベンゼンがどこに由来するのかもわからないが特定成分の製造工程に関連する可能性がある。

どの製品にどのくらい検出されたかは会員にのみ提供

(そんなに高くないような

参考 

https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2405844019365776

 

-一部のジョージア州のカイロプラクターがCOVIDワクチンへの恐怖を煽っている

Some Ga. chiropractors are stoking fears of COVID vaccines

May 21, 2021  By Johnny Edwards, The Atlanta Journal-Constitution

https://www.ajc.com/news/investigations/some-ga-chiropractors-are-stoking-fears-of-covid-vaccines/PVBK2FQIONB6FECRFUJ6HG55QU/

ジョージア州はこの国最大のカイロプラクティック大学があるため、予防接種を妨げようとする人たちの温床になっている

78才のToney Hicksは4ヶ月前にCOVID-19になって死ぬところだったが回復した。家族が強く予防接種を勧めるがカイロプラクターが受けないように助言したので接種しないという。彼のカイロプラクターJosh Paxtonはフェイスブックで繰り返しCOVIDワクチンには恐ろしい副作用があると主張している。1月にはワクチンを接種してけいれんしたという女性の動画を再投稿している。それらは根拠がない。HicksはPaxtonのフェイスブックに「娘と義理の息子が医療従事者で,私に予防接種を勧める。私の医者も接種すべきと言う。あなたはどう思う?」と書いた。Paxtonは「みんな嘘をついている」と答える

Paxtonのようなカイロプラクターはジョージア州には他にもいる。ジョージア州には米国最大のカイロプラクティック学校Life Universityがあってこの関係者の一部がCOVIDワクチンに疑問を提示している。それはCDCのガイダンスに従うようにというアメリカカイロプラクティック協会の立場とは違う。高齢者にワクチンをしないように言うのは不当な行為である

(以下おおっぴらに反対しないけど猜疑心を煽るやり方やLife UniversityのAndrew Wakefieldとの関係等)

 

-スペインの調査が肉と魚介の偽装を取り締まる

Spanish investigators clamp down on meat, shellfish fraud operations

By News Desk on May 26, 2021

https://www.foodsafetynews.com/2021/05/spanish-investigators-clamp-down-on-meat-shellfish-fraud-operations/

スペイン当局が二つの異なる行動の一環で肉の偽装販売を暴いた。

Guardia Civil(スペイン治安警察)がMadrid と Salamancaで二つの作戦を行った。最初の作戦はSLICE作戦と呼ばれ、63000コンテナ以上の表示偽装製品が押収された。当局は6人を逮捕し、他に7つの食品企業から2人を調査している。彼らは肉製品の虚偽のトレーサビリティ表示をしてイベリコ豚に偽装した。

もう一つの対応は塩析豚肉製品を売っていた会社のハムに偽装が疑われた。100% PDO GuijuelonoのBellota(イベリコ・ベジョータ)として販売されていたハムが品質基準を満たさず法定より低価格だった。

またGuardia Civilはヒトの消費に適さない魚介類の国際貿易ネットワークの調査にも関与した。欧州警察組織と欧州司法機構が調整したTagus Clam作戦は8人を逮捕し7つの企業が調査中である。合計1.5トンの、主にあさり(Japanese clam)、12万ユーロ相当、25の輸送船、12のボートが没収された。

貝類はSado River産とされていたが実際には汚染の多いTagus 河口産で、スペインの処理工場に持ち込まれてそこからEU各国に販売されていた。2020年5月の食品偽装ネットワーク会議で欧州委員会が二枚貝の不審な動きに気がついていて各国に調査を要求していた。あさりの流通追跡で2019年12月にスペインで少なくとも27人の食中毒との関連がわかった