2021-06-04

[MFDS]日本産輸入食品の放射能検査の結果 

輸入検査管理課 

-2021-5-21

https://www.mfds.go.kr/brd/m_100/view.do?seq=43206

2021.5.14〜2021.5.20

 

-2021-5-14

https://www.mfds.go.kr/brd/m_100/view.do?seq=43205

2021.5.7〜2021.5.13

 

[MFDS]輸入乳・幼児用離乳食重金属検査結果 

輸入検査管理課など 2021-05-24

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=45372

食品医薬品安全処は2月10日から4月30日までに、国内で正式に輸入・流通される米国産離乳食21製品(50件)と海外から直接購入(以下、海外直輸入)144製品(144件)の合計165製品(194件)に対する重金属(鉛、カドミウム、無機ヒ素)検査を実施した結果、海外直輸入1製品が「鉛」基準(0.01 mg/kg以下)を超過(0.02 mg/kg)して国内搬入を遮断した。

○ 今回の検査は、2月、米下院小委員会が米国産乳・幼児用離乳食で重金属が検出されたという報告書を発表*したことにより、国内輸入・流通している離乳食製品の安全性を確認するために実施した。

* 4社中2社のみ国内輸入履歴あり

□ 米国産乳・幼児用離乳食重金属検査結果は、

○(正規輸入製品)検査期間中、輸入申告及び国内流通中のG社21製品(50件)の鉛、カドミウム、無機ヒ素を検査した結果、国内基準*に全て適合した。

*(鉛)0.01 mg/kg以下、(カドミウム)原料含有量比に応じて原料重金属基準適用、(無機ヒ素)0.1 mg/kg以下(玄米、米ぬか、胚芽、ヒジキまたはホンダワラ(海藻の雑煮)を使用した食品に限る)

- 参考に、’20年から’21年4月まで輸入申告された8カ国、10業者の乳・幼児用離乳食57製品*(117件)に対し通関段階で重金属を検査した結果、全て適合していると確認された。

* 米国(36)、ベルギー(5)、ポーランド(5)、イタリア(3)、フランス(4)、ドイツ(2)、オーストリア(1)、ハンガリー(1)

○(海外直輸入)海外直輸入サイトを通じて米国産離乳食144製品を直接購入して、鉛、無機ヒ素を検査した結果、

- 1製品で「鉛」基準(0.01 mg/kg以下)を超過(0.02 mg/kg)したことが確認され、国内に搬入されないように関税庁に通関遮断要請しました。

○ 併せて、海外直輸入を通じて購入する食品は正規輸入手続きを経ておらず、安全性が確認されていないので正規輸入食品を購入して、海外直輸入食品購入時には注意が必要であると呼びかけた。

添付:海外直輸入不適合製品現況

(問題になっているのがコメなのを知っていて意図的に国産を対象にしないのってすごい面の皮の厚さ。)

 

[MFDS]デリバリーも「飲食店衛生等級」を確認してください 

食中毒予防課 2021-05-21

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=45365

□ 食品医薬品安全処は、デリバリーの需要が増加しておりチキンなどデリバリー店を含む飲食店の衛生レベルを強化するために、飲食店衛生等級指定を現在16,096ヶ所から、今年中に22,000ヶ所まで拡大する計画である。

○ これは制度施行後、国民の飲食店衛生問題への関心が高まり、チキン、ピザ、ハンバーガーなどのデリバリー店の衛生等級制参加が増える傾向を反映したもので、

- 昨年は、スターバックス、パリバゲットなどコーヒー専門店とフランチャイズベーカリーなど13,815ヶ所が申請し9,991ヶ所が指定され、今年はチキン、ピザなどのデリバリー店を中心に衛生等級指定が増えている。

□ 消費者が食品を注文する前にデリバリー店の衛生情報を簡単に確認できるように、多様な形態で衛生等級情報を提供している。

- 食薬処公式アプリ「私の手の中食品安全情報」でも衛生等級情報を確認できる。

 

[MFDS]食薬処・韓国消費者院オキアミオイル製品合同調査結果発表 

食品管理総括課など2021-05-20

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=45360

□ 食品医薬品安全処と韓国消費者院は、オキアミオイル100%と表示された26製品(40ロット)*を対象に、品質、安全性、表示実態を合同調査した結果、オキアミオイル4製品(6ロット)で他油類混入を12個確認した。

* ネイバーショッピングランキング

2020.1.基準上位20個と2021.4.基準上位8個、合計26製品(2製品重複、40ロット)

※ ロット:試験対象製品別同一原料及び同一工程で製造された単位(製品)基準であり賞味期限で区分

○ 今回の合同調査は、最近、健康食品に対する消費者の関心が高まりオキアミオイル製品が注目されていて、消費者の適切な製品選択と被害予防のために実施した。

■一部製品は、オキアミオイル以外に他油類混入

○ オキアミオイル原料100%使用と表示・広告する一部製品(4製品、6ロット)で、オキアミオイル以外の油類の混入が確認され、これらの製品は全て海外同一製造業者のオキアミオイル原料を使用していたことが確認された。

- 試験の結果4個のオキアミオイル製品(6ロット)で大豆油など植物性油脂に多く含まれるリノール酸(C18:2)が27%以上検出(基準0〜3%)され、他油類混入を確認した。

○ 韓国消費者院は、他油類が混入した製品販売業者に交換・返金するよう勧告措置し、食薬処は同製品の製造業者及び販売業者に対して虚偽・誇大表示広告で、輸入業者には原料虚偽申告でそれぞれ行政処分を行う予定。

■オキアミオイル製品を健康機能食品と誤認しないように

○ オキアミオイル製品は、食薬処が健康機能食品として認定した製品ではなく一般食品に分類されているが、

- 一部製品が健康機能食品として誤認する表示・広告をしており、韓国消費者院が2020年に該当11業者に対する是正勧告を完了した。

○ 効能・効果が十分に検証されていないオキアミオイル製品が健康機能食品と誤認される恐れがあり、食薬処と韓国消費者院は関連製品に対する情報提供と管理を強化する。

■オキアミオイル製品の管理・監督強化及び関連基準用意

○ 食薬処は、消費者被害を予防して様々なオキアミオイル製品の原料成分と含有量を検証するために試験方法と基準・規格を用意する計画。

○ また、両機関は今回の調査結果を通じて消費者に、▲オキアミオイル製品を健康機能食品と誤認しないこと、▲健康機能食品を選択するときは健康機能食品認証マークを確認することを呼びかけた。

<添付1> オキアミオイル製品調査結果

 

[MFDS]輸入キムチ通関・流通段階検査強化結果及び後続措置 

輸入検査管理課/輸入流通安全課 2021-05-18

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=45353

□ 食品医薬品安全処は、輸入キムチなどの安全性確保のために強化された輸入食品通関及び流通段階検査を3月12日から5月7日まで実施した結果、一部白菜キムチ・漬物白菜・キムチ原材料製品などの不適合を確認して、

○ 不適合が2回以上発生した5個の海外製造業所キムチを検査命令対象品目に指定して、5月17日から初めて輸入される全キムチについて精密検査項目の他にもエルシニア・エンテロコリチカ(以下エルシニア)を追加するなどの後続措置方案を発表した。

<<輸入キムチ及び原材料検査結果>>

□(通関段階検査結果)検査強化期間中に輸入申告された中国産キムチ289製品(55製造業所)に対して、保存料、タール色素、食中毒菌エルシニアなど5項目*を検査し、その結果15製品(11個製造業所)がエルシニア検出で不適合。

* 腸管出血性大腸菌、Yersinia enterocolitica、保存料、タール色素、サイクラミン酸

○ 同期間中に輸入申告された5項目*を検査した中国産漬物白菜**4製品(2製造業所)のうち2製品(1製造業所)で、許可されていない保存料が検出され不適合。

* 腸管出血性大腸菌、Yersinia enterocolitica、保存料、大腸菌(大腸菌群)、二酸化硫黄

** キムチ製造用漬物白菜ではなく、白菜に食塩、食品添加物などを添加して製造した加工食品

□(流通段階検査結果)国内流通している輸入キムチ30製品とキムチ原材料(唐辛子粉、ニンニクみじん切りなど)120製品を回収・検査した結果、冷凍ニンニクみじん切り1件が細菌数基準超過。

*(基準)n = 5、c = 2、m = 10万、M = 50万(結果)21万、20万、22万、25万、18万

<<輸入キムチ安全管理のための専門家意見取りまとめ>>

□ 食薬処は、輸入キムチから食中毒菌であるエルシニアが検出された原因と、今後措置方案などに対する専門家の意見を取りまとめるために、消費者団体、学界、業界専門家からなる諮問会議を5月11日に開催した。

○ 専門家は、エルシニアが土壌、水などの自然環境から汚染されることがあので、製造過程の衛生管理が不十分であることによってエルシニアが検出されたと判断した。

○ また、輸入キムチからエルシニアが検出されないように製造工場の用水管理、原・副材料洗浄など徹底した衛生管理が何より重要だとアドバイスした。

<<通関段階検査命令制拡大及び流通段階実態調査推進>>

□ 食薬処は、上記不適合製品に対する共通の措置に加え、4月15日発表した「輸入キムチ安全・安心対策」と専門家諮問により通関段階でエルシニア不適合が2回以上発生した5つの海外製造業所キムチを検査命令対象品目に指定、6月1日から施行する予定。

○ また、5月17日から国内に初めて輸入される全キムチについて精密検査項目*ほかエルシニアを追加項目で検査します。

* 初輸入精密検査項目:鉛、カドミウム、保存料、タール色素、サイクラミン酸、大腸菌(殺菌製品)、Yersinia enterocolitica(追加)

 

[MFDS]残留農薬基準超過輸入冷凍カブ回収措置 

輸入流通安全課 2021-05-17

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=45351

食品医薬品安全処は、輸入食品等の輸入販売業者が輸入販売した中国産「冷凍カブ(果・野菜加工品)」で、残留農薬(ピリダベン)が基準値(0.01 mg/kg)より超過検出(0.13 mg/kg)され、該当製品を販売中断し回収措置する

 

[MFDS]健康的でおいしいキャンプ料理に挑戦してください! 

食生活栄養安全政策課 2021-05-17

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=45349

□ 食品医薬品安全処はCOVID-19長期化でキャンプを楽しむ国民が増えており、「健康的なキャンプ食」をテーマに「ナトリウム・糖類低減キャンプ料理」コンテストを開催する。

<添付> 料理コンテストポスター

 

[MFDS]「共に食品安全、健康的な大韓民国」のための跳躍 

食品安全テクニカルサポートチーム 2021-05-14

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=45345

□ 食品医薬品安全処は、第20回食品安全の日を迎え5月14日に大韓商工会議所で食品安全の日記念式を開催する。

○ イベントの主な内容は、▲食品安全功労者賞、▲食品安全主要政策広報▲食品安全確約公演です。

<添付1>食品安全の日記念式日程

<添付2>食品安全の日記念式政府賞対象者

 

[MFDS] [報道参考] 輸入段階農薬など精密検査強化で安全は向上して規制は緩和 

輸入検査管理課 2021-05-10

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=45322

□ 食品医薬品安全処は、初めて輸入する食品の精密検査対象残留農薬検査項目数を調整するなどの内容を入れた「輸入食品等検査に関する規定」改正案を5月10日行政予告する。

○ 今回の改正案は、危害懸念がある輸入食品の検査を強化し、安全性が確保されたと認定された輸入食品に対する規制は緩和するなど、輸入段階安全管理を合理的に改善するために用意した。

□ 今回改正された主な内容は、▲不適合発生頻度が高い農薬の集中検査、▲安全性が確保されたと食薬処長が認める食品など追加、▲事前輸入申告した船舶バルク輸入農産物処理手続き改善など。

< 不適合発生頻度が高い農薬の集中検査(65種→ 69種)>

○ 初めて輸入される食品に適用する殺虫剤が、現行65種から69種に拡大される。

- 不適合発生及び検出頻度が高いデルタメトリン(Deltamethrin)など8種農薬は追加し、最近5年間不適合がなく検出履歴が少ないイソプロチオラン(Isoprothiolane)など4種は除外し、合計69種の農薬を初精密残留農薬検査項目とした。

< 安全性が確保されたと食薬処長が認める食品など*追加 >

○ 検査結果不適合履歴がない食品で安全性が確保されたと認められ書類検査のみで通関する29ヶ国51食品のうち、

- 最近不適合が発生した米国産ゼリーは書類検査対象から除外して検査を強化し、最近5年間不適合がないなど安全性が確保されたと認められた南アフリカ及びドイツ産果実酒とベルギー産チョコレート加工品は、新たに書類検査対象に指定した。

*(既存)29ヶ国51品目→(変更)30ヶ国50品目(重複含む)

 

< 事前輸入申告した船舶バルク輸入農産物処理手続き改善 >

○ 事前輸入申告した船舶にバルク形態で輸送された輸入農産物(小麦、大豆、トウモロコシなど)は、船で検体を採取して保税区域に搬入される前に精密検査等を実施できるように処理手続きを改善した。

- 今回の改善案は、去る3月から国際穀物価格上昇で国内食品原料需給に困難があり、迅速な検査で食品原料供給を支援する積極行政の一環で、告示改正前推進した内容であり今回の告示改正案に反映した。

 

[MFDS]「私たちの体が願うおいしい食卓(Ⅸ)」料理本発刊 

食生活栄養安全政策課 2021-05-10

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=45320

□ 食品医薬品安全処はCOVID-19で家庭にとどまる時間が長くなるのに従って、健康的な家庭料理を楽しめるように料理本「私たちの体が願うおいしい食卓(Ⅸ)」を発刊した。

○ 今回発刊した冊子は、「賢いひとりご飯生活」というテーマで開かれた’20年のナトリウム・糖類低減料理コンテストで選ばれた、健康的なひとりご飯のレシピを含む。

○ ナトリウムと糖類を過剰摂取した場合、高血圧、糖尿病などの慢性疾患にかかることがあり、健康のためには私たちの食事が甘いもの、塩味に慣れないようにすることが何よりも重要。

<添付>

1.「私たちの体が願うおいしい食卓」冊子

2.食品安全国ホームページ(ナトリウム・糖類低減メニュー)

 

[WHO]世界食品安全デー2021

World Food Safety Day 2021

https://www.who.int/news-room/campaigns/world-food-safety-day/2021

2021年6月7日は世界食品安全デー

今年のテーマは「健康な明日のために今日の食品安全」

行動の呼びかけ

1.安全確保-政府は全ての人のために安全で栄養のある食品を確保しなければならない

2.安全に育てる-農家や食品製造者は有料規範を採用する必要がある

3.安全を維持する-事業者は食品の安全を確実にしなければならない

4.何が安全かを知る-消費者は安全で健康的な食品について学ぶ必要がある

5.食品安全のために団結しよう-安全な食品と健康のために一緒に働こう

各種資料やリンク

 

[BfR]専門性で実験動物を守る: 2022年以降再選されるBf3R委員会

Protecting laboratory animals with expertise: Bf3R committee to be reappointed from 2022 onwards

https://www.bfr.bund.de/en/press_information/2021/23/protecting_laboratory_animals_with_expertise__bf3r_committee_to_be_reappointed_from_2022_onwards-274538.html

ドイツ実験動物保護センターへの助言を提供する外部専門家募集

 

[RIVM]欧州プロジェクトRISK-HUNT3R開始

Launch of the European project RISK-HUNT3R

06/03/2021

https://www.rivm.nl/en/news/launch-of-european-project-risk-hunt3r

新しいHorizon 2020プロジェクト RISK-HUNT3R:3R推進のためのヒトを中心にした次世代検査戦略を統合した化学物質のリスク評価 が6月1日から始まる。この5年計画では動物を使わない次世代リスク評価の新規およびモジュール型の枠組みの開発を目指す。

 

(オーストラリアのマウス大発生のニュースと並べてみる

Mouse expert’s prediction for Sydney, Melbourne and Brisbane

MAY 31, 2021

https://www.news.com.au/technology/environment/mouse-experts-prediction-for-sydney-melbourne-and-brisbane/news-story/5ca417f13bbcfd7c0b75bd27b5570111

一人の農家が一晩300匹を毎日処分して追いつかないとある。一体国全体で何匹いるんだろう?

なおPETAがこの圧倒的な数のマウスを「人道的」に扱えと抗議している

PETA’s Position on Poisoning Mice

19 May 2021

https://www.peta.org.au/news/mice-plague/)

 

[NASEM]より持続可能でレジリエントで公平で栄養になるフードシステムを構築する

ワークショップの概要

Building a More Sustainable, Resilient, Equitable, and Nourishing Food System

https://www.nap.edu/catalog/25988/building-a-more-sustainable-resilient-equitable-and-nourishing-food-system

2020年7月22-23日のNASEMフードフォーラムの概要報告書

 

[FSANZ]食品基準通知

Notification Circular 158-21

3 June 2021

https://www.foodstandards.gov.au/code/changes/circulars/Pages/Notification-Circular-158-21.aspx

新規申請と提案

カフェインレビュー:スポーツ食品と一般食品へのカフェイン認可の検討と感受性の高い亜集団へのリスクについて

 

-食品基準改定

Amendment No.200 - 3 June 2021

https://www.foodstandards.gov.au/code/changes/gazette/Pages/Amendment-No.200---3-June-2021.aspx

改定されたのは加工助剤としての大豆(グリシンマックス)由来β-アミラーゼ、等

 

[CPSC]CPSCは乳児の睡眠用製品の新しい連邦安全性基準を承認

CPSC Approves Major New Federal Safety Standard for Infant Sleep Products

June 2, 2021

https://www.cpsc.gov/Newsroom/News-Releases/2021/CPSC-Approves-Major-New-Federal-Safety-Standard-for-Infant-Sleep-Products

5ヶ月未満の赤ちゃんに安全な睡眠環境を提供するための新しい規則。

 

論文

-他の人が騙されていると考えるとあなたはデマと戦う可能性が高い

You're more likely to fight misinformation if you think others are being duped

3-JUN-2021

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-06/ncsu-yml060321.php

中国成人504人と米国成人1793人にCOVID-19に関するオンラインデマをどう思うか調査した。ほとんどの項目で中国と米国の反応は同じだったが、感情と制限行動の点で異なる。デマに対して不安や怒りを感じる米国人は立法者やソーシャルメディア企業による制限を支持する可能性が高いが、中国人にはネガティブな情動と制限対応への支持に関連がない。

International Journal of Environmental Research and Public Health

 

-肥満はCOVID-19の長期合併症リスクを増やすかもしれないことを研究が示す

Study shows obesity may increase risk of long-term complications of COVID-19

3-JUN-2021

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-06/cc-sso060321.php

COVID-19サバイバーのうち、急性期を過ぎてから(検査陽性から30日以上後)入院するリスクが肥満患者では30%高い。Diabetes, Obesity and Metabolism

 

-大学の研究は抗うつ剤の使用と費用が激増していることを強調する

University study highlights alarming rise in usage and costs of antidepressants

3-JUN-2021

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-06/uoh-ush060321.php

Huddersfield大学の研究者らが、緊急にメンタルヘルスへの介入の必要性を警告する。DARU Journal of Pharmaceutical Sciencesに発表された研究で、イングランドのCOVID-19パンデミック期間中の各種抗うつ剤の処方と費用が増加したことを報告

 

-習慣的飲酒の新規バイオマーカーと膵臓がんと肝臓がんと肝疾患による死亡率との関連

IARC

Novel biomarkers of habitual alcohol intake and associations with risk of pancreatic and liver cancers and liver disease mortality

1 June 2021

https://www.iarc.who.int/news-events/novel-biomarkers-of-habitual-alcohol-intake-and-associations-with-risk-of-pancreatic-and-liver-cancers-and-liver-disease-mortality/

Journal of the National Cancer Institute

EPICコホート研究とATBC研究で、2-ヒドロキシ-3-メチル酪酸と現在同定されていない化合物の二つが自己申告による飲酒と用量反応相関があった。2-ヒドロキシ-3-メチル酪酸の多さは肝細胞がん、膵臓がん、肝疾患による死亡リスク増加と関連した。

 

-如何にして害を減らすことの提唱者とタバコ企業がパンデミックを利用してニコチンを宣伝したか

How harm reduction advocates and the tobacco industry capitalized on pandemic to promote nicotine

2-JUN-2021

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-06/b-hhr060121.php

BMJに発表された調査が、喫煙者はCOVID-19になりにくいことを示唆する論文がタバコ企業と関連していて疑わしいことを示す

ジャーナリストのStéphane Horel と Ties Keyzerが、たくさんのcovid研究論文の中に、電子タバコとタバコ業界と開示されていない経済的関連がある著者について報告。

 

-AIDS流行40周年:NEJMに発表された一つの論文

Marking the 40th anniversary of the AIDS epidemic: A paper in the New England Journal of Medicine

2-JUN-2021

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-06/cums-mt4060121.php

40年前にアメリカのAIDS流行の中心にいたRonald Bayer教授とGerald Oppenheiner医師が当時を振り返る

 

LANCETも特集

40 years of the HIV/AIDS response

https://www.thelancet.com/hiv-40

 

-研究が、COVID-19の中で野生生物と人獣共通疾患についてコミュニケーションをするための知見を提供する

Study offers insights for communicating about wildlife, zoonotic disease amid COVID-19

2-JUN-2021

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-06/ncsu-soi060221.php

Frontiers in Communicationに発表された研究。「もし私たちが次の人獣共通疾患を予防・緩和したいなら、我々は人々にこうした病気が彼らの野生生物との相互作用によって起こりうることを認識させる必要がある。党派に分断された全ての人々とコミュニケーションするやりかたを学ぶ必要がある。」

 

-将来のパンデミック?畜産のありかたを根本的に変えることを考えよ

Future Pandemic? Consider Radically Altering Animal Agriculture Practices

2-JUN-2021

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-06/fau-fpc060121.php

フロリダアトランティック大学の生命倫理学者が公衆衛生のために農業と食品生産由来人獣共通伝染病のリスクを緩和するためのもっともらしい解決法を提供する

現在ヒト病原体の半分以上、新興感染症の3/4が人獣共通の性質をもつ。COVID-19が最新の例である。さらなるパンデミックが起こる可能性が高いことを考えると、公衆衛生のためには現在の世界のフードシステムを再検討する必要がある。

Food Ethicsに発表された論文で哲学科の助教Justin Bernstein博士等は集約的畜産に関連するリスクを緩和するため、食生活を変える、畜産には補助金ではなく課税する、集約的畜産は完全禁止にする、ことを提案。

(野生のコウモリと接触してエボラに感染するのも生きた豚と鶏を一緒にするのも「集約的畜産intensive animal agriculture」ではないのだけれど、この手の論調が非常に目立つ。抗生物質濫用問題と意図的に混ぜている)

 

-研究者らが野放しのアフリカのコウモリから初めてジカウイルスRNAを発見

Researchers make first-ever discovery of Zika virus RNA in free-ranging African bats

2-JUN-2021

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-06/csu-rmf060221.php

Scientific Reports

 

-何も入っていないはずのホメオパシー医薬品で男性が薬の飲み過ぎ

A Man Overdosed on a Homeopathic Drug, Which Is Supposed to Have Nothing in It

Ed Cara

https://gizmodo.com/a-man-overdosed-on-a-homeopathic-drug-which-is-suppose-1847020132

Clinical Toxicologyに発表された53才のドイツ人の症例報告。ベラドンナホメオパシーを使用して錯乱、不安、ろれつが回らない、運動失調などの症状が出た。男性の血液と彼の使用していたホメオパシー医薬品からアトロピンが検出された

Anticholinergic syndrome after atropine overdose in a supposedly homeopathic solution: a case report

14 May 2021

https://www.tandfonline.com/doi/abs/10.1080/15563650.2021.1918704?journalCode=ictx20

 

その他

-SMC NZ

食品の未来におけるニュージーランドの創造力-専門家の反応

Kiwi ingenuity in the future of food – Expert Reaction

https://www.sciencemediacentre.co.nz/2021/06/03/kiwi-ingenuity-in-the-future-of-food-expert-reaction/

ニュージーランドはどうやって、人々と地球にとって健康的なやり方で増加する世界人口を食べさせるのに貢献できるか?来週ウェリントンで「我々の未来を食べさせる」イベントが開催される。

専門家に以下のトピックスについてコメントを求めた

・COVID-19が食品をどう変えたか

・持続可能な輸出

・食品の栄養を強化する

・持続可能な食生活

・食品生産における透明性

・食料安全保障

・食品の正義と公平

・植物ベースの食生活の研究

Lincoln大学旅行スポーツ社会学部上級講師Joanna (Jo) Fountain博士

Massey大学Riddet研究所副所長Nick Smith博士

Plant & Food研究食品革新本部長Jocelyn Eason博士

オタゴ大学公衆衛生学部上級研究員Cristina Cleghorn博士

オークランド工科大学マーケティング学部マクロマーケティング教授Ben Wooliscroft博士

Manaaki Whenua Landcare研究所上級科学者Nick Cradock-Henry博士

カンタベリー大学ビジネススクールDiane Mollenkopf博士と教師教育学校Sara Tolbert博士

Waikato大学Kathryn Pavlovich教授

Waikato大学アグリビジネス上級講師Ou Wang博士

(環境負荷が高い乳製品の輸出が主要産業であるNZで、植物ベースの食事に変えようとかスロー・スモール・ローカル運動を推奨とか脳天気な学者が結構いるのだけれどいいのだろうか?NZが環境保護第一だから飛行機に乗るな、畜産止めろ、に乗る?)

 

-Natureニュース

「最悪の事態」:緩い社会的距離がブラジルでのコロナウイルス変異株の急増を加速

‘The perfect storm’: lax social distancing fuelled a coronavirus variant’s Brazilian surge

03 June 2021

https://www.nature.com/articles/d41586-021-01480-3

 

-頑張れCDC、我々はあなた方が必要だ

Come on, CDC, we need you

Holden Thorp

Science  04 Jun 2021:Vol. 372, Issue 6546, pp. 1017

CDCはここ数週間辛かった。最初はワクチン接種した人へのマスクガイダンスがあまりに慎重過ぎると批判され、それから突然マスク助言を変えたら、理由を説明せずに急に変えたと批判された。一方Michael Lewisが何十年にもわたるCDCの問題についてのベストセラーを発表した。CDCの立場は難しい。CDCは科学を伝え最良の健康行動を推奨する任務を行うにあたり、本来の仕事ではない政策を決めているように見られる。しかし助言の提供と政策の発令を分ける線はどこだろう?CDCと政権は一歩下がって、公衆衛生を守るためにCDCがやるべきより良い方法を検討する必要があるだろう。

ウェブサイトによると、CDCは「我が国を健康上の脅威から守るために科学を行い健康情報を提供する」。最初の部分はわかりやすい。CDCの科学者は研究をする。二番目の任務は複雑だ。一般の人々は結論の背景にある科学的詳細にはあまり興味がない。マスクをしないといけないの?仕事を再開できる?孫とハグできる?科学者にとっては、これらの疑問への答えは「状況によるしリスクはある」である。しかし特定の指示が欲しい人々に但し書きはほとんど理解されない。

CDCは科学と政治のグレーゾーンを占めてきた。この困難な業務を遂行するためにはコミュニケーションと政治の両方の能力を必要とする。CDCの長官は科学者なのか政治家なのか?独立した科学助言を行うことを続けるならワシントンに十分な影響力を持つ必要があるし厳密な科学機関になるなら何かを失うだろう。どちらにしてもCDCは必要だ。

(Michael LewisのCDC告発本は

The Premonition: A Pandemic Story

https://www.amazon.co.jp/Premonition-Pandemic-Story-English-ebook/dp/B08V91YY8R

 

-Edzard Ernst

ワクチン反対派の頑迷さについての考え

Thoughts on the bigotry of vaccination opponents

02 June 2021

https://edzardernst.com/2021/06/thoughts-on-the-bigotry-of-vaccination-opponents/

数ヶ月ほど前に私はドイツのブログに寄稿を始めた。今週あるホメオパスとそのCOVIDワクチンへの態度について書いたら2万人もの人に読まれた。そこでドイツ語ではない読者に翻訳することにした。

ワクチンの副作用について馬鹿げたことがたくさん書かれている。最近Twitterで見つけたのは医師からの以下のような投稿である

「私は25年も医師をやっているがこんなにたくさんのワクチンの副作用を経験したことがない。他の同僚もそうだろう」

これについて少し考えてみよう。

・この医師の印象はどのくらい信頼できる?

・信頼できる根拠はどうなっている?

・この医師が間違っている可能性は?

・間違いの原因は?

・この人は誰?

・何故このツイートが疑わしいのか?

(詳細略。このツイート主はホメオパシードクター)

結論:ホメオパシー錠剤は害がないかもしれないが、残念ながらホメオパスは無害ではない

 

-ベルギーの偽装作戦で約80トンのマグロが押収された

Almost 80 tons of tuna seized in Belgian fraud operation

June 4, 2021

https://www.foodsafetynews.com/2021/06/almost-80-tons-of-tuna-seized-in-belgian-fraud-operation/

2020年の数ヶ月でベルギーの食品安全当局は約80トンのマグロを押収した。法令に従っていない製品の90%以上がアジアからの輸入であった

2020年9-12月の間にFASFCは生鮮および冷凍マグロを小売店および卸売り業者から45検体入手し92種類の検査を行った。2019年の17検体検査では全て基準を守っていた。2020年は、一酸化炭素処理を発見した。一酸化炭素処理が理由での欧州は35000トン以上であった

25検体は硝酸あるいは亜硝酸濃度が違反、29検査中16はアスコルビン酸の違反だった

 

これのことかな

(フランス語)

Lutte contre la fraude : des pratiques frauduleuses dans l’industrie du thon détectées par l’AFSCA

https://www.favv-afsca.be/professionnels/publications/presse/2021/2021-06-02.asp

 

-フランスはネオニコチノイドなしにはテンサイの病気に簡単な解決法がない

France sees no easy fix for sugar beet disease without neonicotinoids

June 3, 2021

https://www.reuters.com/world/europe/france-sees-no-easy-fix-sugar-beet-disease-without-neonicotinoids-2021-06-02/

ANSESが水曜日に、テンサイを守るためのネオニコチノイドの代用品はないと言った。

フランスは甜菜へのネオニコチノイドの使用禁止を2023年まで停止している。アブラムシが拡散する黄化ウイルスが蔓延して生産量が低下している農家と砂糖業者を援助するためである。ANSESが同定した代替法はどれも効果が十分ではない。EUではミツバチの減少を抑制しようとしてほとんどの作物にネオニコチノイドが禁止されている。

 

-専門家がビクトリア政府のウイルスの感染に関する「人騒がせな」主張をこき下ろす

Experts shoot down Victorian government’s ‘alarmist’ claims about virus spread

Ben Graham  JUNE 3, 2021

https://www.news.com.au/world/coronavirus/australia/experts-shoot-down-victorian-governments-alarmist-claims-about-virus-spread/news-story/62ac5dd7c51253b40bcc96c6800e7579

ビクトリア政府の、変異株が予期せぬ方法と早さで拡大するという主張は専門家から深刻に疑われる

メルボルンで拡大しているcovid系統は(カッパ変異株)「ほんの僅かの接触で」「感染者がいなくなった室内は二時間後も感染性がある」とビクトリア政府がいう。そのような感染性ははしかと同じカテゴリーであり間違っているとニューサウスウェールズ大学の感染症専門家Greg Dore教授が言う。

 

金曜日のビクトリアのCOVID例は偽陽性

Victoria COVID cases on Friday after Brighton and Metricon home cases declared false positives

4 June 2021

https://7news.com.au/lifestyle/health-wellbeing/victoria-covid-cases-on-friday-after-brighton-and-metricon-home-cases-declared-false-positives-c-3011998

木曜日にメルボルンはロックダウン延長に入っている

「空気感染」するのでロックダウン延長をする理由とされた検査結果が偽陽性だったとのこと。

 

-Covid 19コロナウイルス:Ashley Bloomfieldはパンデミックはまだ半分もいってないという

Covid 19 coronavirus: Ashley Bloomfield says pandemic 'probably not even halfway through

2 Jun, 2021

https://www.nzherald.co.nz/nz/politics/covid-19-coronavirus-ashley-bloomfield-says-pandemic-probably-not-even-halfway-through/HCK7CHAMRQ5UQIO4DI6SUWSO6Q/

メルボルンにCovid-19アウトブレイク(合計で60人ほど)がおこりこれから冬でインフルエンザと風邪の季節になるので全てのニュージーランド人は警戒を固めなければならないと、保健部長のAshley Bloomfieldがいう

全てのワクチン接種が済んだら来年は国境を開くのかと聞かれて、Bloomfieldはそれはパンデミックの終わりの始まりに過ぎないだろうと述べた。しばらくの間は世界のどこかでアウトブレイクがおこり新たな変異種が生まれつづける。

 

-ニューブランズウィックは原因不明の脳疾患の謎を解く努力を強化

New Brunswick ramps up efforts to solve mystery behind unknown brain disease

June 3, 2021

https://www.ctvnews.ca/health/new-brunswick-ramps-up-efforts-to-solve-mystery-behind-unknown-brain-disease-1.5454917

ニューブランズウィックは、6人を殺し他に48人を病気にした神経疾患の原因を探る努力を二倍にしている。保健大臣Dorothy Shephardが「ニューブランズウィックの人たちが心配し混乱しているのを知っている」という。

 

-いつまでもなくならないワクチン神話

Persistent Vaccine Myths

Drew Altman  Published: May 26, 2021

https://www.kff.org/coronavirus-covid-19/perspective/persistent-vaccine-myths/

COVIDワクチンについての神話は予防接種を受けないアメリカ人の間に現実的な持久力を示している。

大きな神話の一つはワクチンそのものがCOVIDの原因であるというものでもう一つはワクチンが不妊の原因になるというもの。他にワクチンはDNAを変えるというもの、それからCOVIDにかかった人はワクチンを摂取してはいけないというもの。KFFのワクチンモニターによると、予防接種をしていない成人の67%がこうした神話のうちどれかに固執していた。

予防接種をしていないラテン系アメリカ人の中で相当あった誤解はワクチンが有料だというもの。予防接種とその副反応のために仕事を休むことができないという現実的障害が、受けたくても受けられない理由になっている。

予防接種をしていない成人の全てがソーシャルメディアが情報源なのではなく、主な情報源はテレビ、友人、家族である。しかし誤解の多くがソーシャルメディア由来である

KFF COVID-19 Vaccine Monitor - April 2021

May 06, 2021

https://www.kff.org/coronavirus-covid-19/poll-finding/kff-covid-19-vaccine-monitor-april-2021/

 

-メモ

熱々の島豆腐、販売「3時間以内に」 衛生管理新基準 /沖縄

2021/6/2

https://mainichi.jp/articles/20210602/rky/00m/040/002000c

「国のせいで沖縄の伝統が危機」みたいな書き方しているけどもともと沖縄からの申し出。雑菌が多いのに本土の豆腐と同じように考える人たちが増えて、大事件をおこしてからの対応では遅いという現場の危機感をちゃんと取材して欲しい。