[EU]査察報告
-ラトビア―動物の副産物(ABP)及び派生製品(DP)
Latvia 2021-7208―Official controls on animal by-products (ABP) and derived products (DP)
27/05/2021
https://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_id=4361
2021年1月と2月中にラトビアで実施された動物の副産物及び派生製品がEU規則の条件に従っているかどうか評価するための査察。概して、管轄機関は動物の副産物及び派生製品の収集、同定、輸送、処理、使用、廃棄をカバーする公式管理のほぼ適切なシステムを設計及び実行している。数件の加工施設でカテゴリー3素材の処理方法の実行に関する公的検査に欠点があるにもかかわらず、ABPチェーン全体に沿った管理者は定期的かつ十分に文書化された公式管理の対象である。
-コスタリカ―生きた動物と動物製品の残留物と汚染物質
Costa Rica 2021-7236―Residues and contaminants in live animals and animal products
17/05/2021
https://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_id=4358
2021年1月25日~2月22日までコスタリカで実施したEU輸出用生きた動物と動物製品の残留物と汚染物質に関する公的管理の効果を評価するための査察。コスタリカの水産生物用残留物モニタリング計画はEU条件に従って計画実行されている。ミツバチの残留物モニタリング計画は、EU条件と一致しておらず委員会決定基準に合っていない。動物用医薬品の認可・流通・使用を統治する法の枠組みと法的枠組みと公的管理システムは、EU市場用の動物及び食品の残留物ステータスに関する保証を支援する。管轄機関は残留物モニタリング計画で集められた結果の信頼性に関する保証を提供しているが、欠点が分析結果の信頼性を弱めている。
-マルタ―水産物
Malta 2020-6918―Fishery products
17/05/2021
https://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_id=4355
2020年11月16~27日にマルタで実施した、前回の査察の是正措置の実行と効果を評価するための査察。管轄機関は手順を改正して水産物の公的管理システムをグレードアップし、生産チェーン全体を確実にカバーすることを目的とした様々な改善を行った。比較的早い段階で助言の8項目中7項目は満足のいく方法で対処されている。2020年に予定されていた査察とフォローアップはまだ開始されていない。長年の人手不足によって一部遅れている。マグロの養殖場での捕獲検査を確実にできる手段が模索できていない。
管-理団体―ペルーのオーガニック生産基準と管理対策の認定管理団体による実行
Control Body 2020-7114―implementation by a recognised control body of its organic production standards and control measures in Peru
12/05/2021
https://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_id=4359
2020年11月16日~12月1日までペルーで運営している認証管理団体が適用したオーガニック生産基準と管理手段の適用を評価するための査察。COVID-19パンデミックのためリモートで実施した。管理団体には適切なよく文書化された管理システムがある。執行措置は統一され、EU輸出用オーガニック製品の認証は生産データの包括的検証に基づいている。個別のオペレーターの信用低下は適切に対処されている。管理システムにいくつか欠点が確認されたが、概して管理団体はEUと同等効果の管理手段を適用している。
[EU]RASFF 2021(0620-0626)
警報通知(Alert Notifications)
トーゴ産チリペッパー(粉末)の未承認着色料オレンジⅡ及びスーダン1、フランス産飼料用白いキビのブタクサの種子高含有、中国産ドイツ経由鉄製フォークからのクロムの溶出、産出国不明ポーランド経由ナイロン製スパゲッティ用スクープの一級芳香族アミンの溶出、チェコ共和国産ショウガの砂糖漬けの二酸化硫黄非表示、オランダ産スイカ種子のアフラトキシン、インド産バイオブラフミ粉末のクロルピリホス、中国産せんべいミックスのエチレンオキシド、インド及びスイス産ドイツ経由刻みタマネギの鉛高含有、ウガンダ産ドイツ経由チアシードのアフラトキシン、モロッコ産オレンジのクロルピリホス-エチル、カメルーン産ピーナッツのアフラトキシン、ギリシャ産若いジャガイモのオキサミル、
注意喚起情報(information for attention)
イタリア産イノシシのサラミの鉛、エジプト産オレンジのクロルピリホス-エチル、中国産シリコーン製ケーキ用焼き型の揮発性有機化合物高含有、スペイン産解凍真空パックメカジキロインの水銀、エジプト産オレンジの未承認物質クロルピリホス、トルコ酸ウェハースの3-MCPD及びグリシジルエステル類、中国産有機サジー油のベンゾ(a)ピレン及び4 PAHの合計、
通関拒否通知(Border Rejections)
中国産未承認遺伝子組換えインスタント米製品、トルコ産ペッパーのエトキサゾール及びクロルピリホス-メチル、トルコ産殻をとったピスタチオのアフラトキシン、トルコ酸冷凍詰め物をしたムラサキイガイの下痢性貝毒 (DSP) オカダ酸、トルコ酸生鮮ペッパーのアセタミプリド、トルコ産生鮮ペッパーのクロルピリホス、トルコ産生鮮ペッパーのピリミホス-メチル及びクロルピリホス-メチル、イラン産殻付きピスタチオのアフラトキシン、イラン産ピスタチオのアフラトキシン、英国産ビスケットのアクリルアミド、アルゼンチン産ピーナッツ穀粒のアフラトキシン、
法令違反通知(non-compliance notification)
オランダ産ミニニンジンの禁止物質ディルドリン及びキントゼン
[EFSA]意見等
-ラズベリー、ブラックベリー、デューベリーのイソフェタミドの既存MRLsの改訂
Modification of the existing maximum residue levels for isofetamid in raspberries, blackberries and dewberries
EFSA Journal 2021;19(6):6677 24 June 2021
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6677
(理由付き意見)
妥当性が確認された定量限界(LOQ) 0.01 mg/kgで検討中の作物のイソフェタミドの残留物を管理するのに適した執行のための分析手段が得られた。リスク評価結果に基づき、EFSAは報告された農業規範によるイソフェタミドの使用から生じる残留物の短期及び長期接種は消費者の健康リスクになりそうもないと結論した。
-XF-ACTORS最終会議、2021年4月26日、セッション1
XF-ACTORS Final meeting, 26 April 2021, Session 1
25/06/2021
https://www.youtube.com/watch?v=HRow9iRYCIw
YouTube EFSAchannelの動画
(ピアス病)
[BfR]コロナモニター
BfR-Corona-Monitor | 22–23 June 2021
https://www.bfr.bund.de/cm/349/210622-bfr-corona-monitor-en.pdf
社会関係への懸念が減って友人や親族に会わないようにする人が減っている
高齢者はワクチンのおかげか全ての懸念が減っている
[RIVM]紫外線
UV radiation
https://www.rivm.nl/en/climate-change-and-health/uv-radiation
・健康影響
皮膚に日光が当たると、正と負の影響がある。ビタミンDが作られることと日焼けや加齢促進、長期的には皮膚がんである。2019年にはオランダでは800人以上が皮膚がんで死亡している
・日光の強さ
RIVMは常に測定して発表している
・紫外線と気候
近年オランダの紫外線は強くなっている。一部は雲と大気汚染による保護が減ったからである。二つ目はオゾン層が薄くなったこと。そして暖かい日が増えて人々が外に出るため暴露が増えるだろう。
(リンク先はオランダ語)
[RIVM]メントールは、例え味がわからない時でもタバコの煙の吸入を促進する
Menthol facilitates inhalation of tobacco smoke, even when you can't taste it
06/28/2021
https://www.rivm.nl/en/news/menthol-facilitates-inhalation-of-tobacco-smoke
メントールは、例えそれとわからない時でも、タバコの煙を吸いやすくする。この方法でメントールは喫煙を若者や、シャープで刺激の強いタバコの煙に慣れていない喫煙初心者にとってより魅力的なものにする。この効果については独立した文献には強力な根拠があるが、タバコ業界が提出した報告書にはない。これがRIVMが欧州合同プロジェクト「タバココントロール共同行動」の一環として行った研究の結果である。
2020年5月から、EUではメントールフレーバーのタバコ製品は禁止されているが、特徴的な香りがわからない量の微量がまだ点火されている可能性がある。欧州タバコ製品指令では、タバコの製造業者は加盟国にタバコに使用した添加物を開示しなければならない。またメントールを含む優先順位の高い15の添加物の有害性や依存性を含む追加情報を提供しなければならない。RIVMの主導する専門家委員会は欧州委員会に委託されて製造業者の研究報告書を評価した。
メントールについての懸念
タバコ企業はその報告書で、微量のメントールはタバコの煙の吸入を促すことはないと結論した。しか作業委員会9の専門家は独立した文献にそのような効果についての強い根拠を同定した。従って委員会の助言は量にかかわらずタバコへのメントールの使用は禁止すべき、である。ドイツやフィンランドなどが既にそうしている
タバコ企業の報告書は信頼できない
メントールのように、関連する徳独立した文献が含まれないなど、タバコ企業の報告書は質が不十分である
論文
-研究者らが世界初の減量装置を開発
Researchers develop world-first weight loss device
JUNE 28, 2021
https://www.miragenews.com/researchers-develop-world-first-weight-loss-585749/
オタゴ大学Paul Brunton教授と英国の研究者らが世界初の減量装置DentalSlim Diet Controlを開発した。歯科の専門家が歯に取り付けて2mmしか開かないようにする。呼吸や話はできるが液体しか食べられなくなる。Dunedinの試験では参加者は2週間で平均6.36kg体重が減った
論文はBritish Dental Journalに発表
-インドの痛み:COVID-19患者数と死亡率を超えて
India's pain: beyond COVID-19 case numbers and mortality rates
Rohini Dutta & Tarinee Kucchal
THE LANCET CORRESPONDENCE| VOLUME 397, ISSUE 10293, P2463, JUNE 26, 2021
Lancet. 2021; 397, 1683のエディトリアルにたくさん寄せられたコレスポのうちの一つ。
インドの人々の窮状について。
リソースの少なさはそれにつけ込む市場を作った。COVID関連サイバー詐欺は86%増加し、医療資源がブラックマーケットで売られ酸素ボンベの値段は15倍になり偽薬が本物の薬の上限の17倍の値段で売られている。何とかしようとする政府の管理の試みは欠乏を増すだけ。救急車は近くの病院に運ぶのに3万インドルピー(400米ドル)とり、葬儀には通常の53倍の値段がつく。薬や酸素の不足で死亡したというニュースが広く報道されているため人々は偽薬を買い求め病院用酸素を自宅に確保する。自宅で症状の無い人が賄賂で病院のベッドを確保していてベッドがさらに不足する。ある事例ではたった一人の患者のために異なる病院の12のベッドが予約されていた。そして社会経済的地位の低いほとんどの人たちはアクセスできない。人々はこの状態を変える力が無く、地域や政府に見捨てられていると感じている。
Natureニュース
-追悼
Yuan Longping (1930–2021)
Shellen X. Wu 24 June 2021
https://www.nature.com/articles/d41586-021-01732-2
袁 隆平(えん りゅうへい)
何十億もの人々を食べさせた高収量ハイブリッド米を作った作物科学者
1950年代、中国がソ連に従ってルイセンコ学説を採用する中米国のThomas Hunt Morganの説に従って共産党の敵とみなされ文化大革命初期に自殺したGuan Xianghuanが大学の先生だった。Yuanのその後の指導者であるカリフォルニア工科大学で学位をとったBao Wenkuiも長期にわたって迫害され拘留された。1958-60年の大躍進政策の期間にYuanは飢饉の被害を目のあたりにする。その記憶は決して無くなることはなかった。
そして1966年以降の緑の革命の始まりとともに中国は政治的混乱に陥る。
-何故ウルグアイはCOVIDのコントロールを失ったのか
Why Uruguay lost control of COVID
25 June 2021 Luke Taylor
https://www.nature.com/articles/d41586-021-01714-4
かつてCOVID-19パンデミック対応の世界的モデルとされたウルグアイがここ数ヶ月SARS-CoV-2をコントロールできずにいる。今は感染の波に苦闘している南米のいくつかの国の一つになっている。
ウルグアイの科学者は、初期のコントロール成功により悪化した自己満足と感染性の高い変異株の混合が原因だという。人口350万人のこの国は昨年一年間でCOVID-19患者19100死者180だったが今年は既にこれまでで感染者341000死者5100を数えている。5月と6月には人口あたりの死者数で世界最高を何度か記録した。ただここ数週間はワクチンのおかげで感染者と死者は減っている
(初期の厳格なロックダウンを、強力な権力なしには繰り返すことができない、というのは世界中がそうなので人間はそういうものなのでは。むしろ同じことを言えば同じ反応をすべきと考えそうしないのはComplacencyだとする「感染症の専門家」のほうが非現実的に見える。人間は力学上の剛体のようなものではない)
-中国の大学での殺人はテニュアシステムを巡る緊張を強調する
Killing at Chinese university highlights tensions over tenure system
25 June 2021 Smriti Mallapaty
https://www.nature.com/articles/d41586-021-01716-2
この悲劇的事件は論文を出すことに強いプレッシャーがかけられる一方で将来が不安定な大学人のフラストレーションを浮き彫りにする
復旦大学数学科教授副学部長Wang Yongzhen 49才が39才のJiang Wenhua容疑者に6月7日キャンパスで殺された事件
Scienceニュース
「自己盗用」はどういうときOK?新しいガイドラインは研究者に文章の再利用ルールを提供する
When is ‘self-plagiarism’ OK? New guidelines offer researchers rules for recycling text
By Cathleen O’GradyJun. 25, 2021
研究者はしばしば自分が既に発表した論文のテキストを再利用するが、それを「自己盗用」とみなす人もいる。ライティング教育を研究しているDuke大学のCary Moskovitzが学生向けのガイダンスを探したが何も見つけられなかった。そこで彼はテキストリサイクリング研究プロジェクトを行い、倫理的合法的とみなされるのはどういう場合か、そして再利用テキストを明示する方法についてのガイダンスを発表した。
(オリジナルがわかればマテメソのコピペはOK、とか明文化してあるのはありがたい)
SMC NZ
-問題のあるプラスチックの段階的廃止-専門家の反応
Problem plastics to be phased out – Expert Reaction
Published: 27 June 2021
https://www.sciencemediacentre.co.nz/2021/06/27/problem-plastics-to-be-phased-out-expert-reaction/
政府は問題のあるプラスチックと一部の使い捨てプラスチックを、2025年7月までに3段階で段階的に廃止すると発表した
違法とされるのはリサイクルの難しい食品と飲料の包装と一部の使い捨てプラスチックで、野菜袋、ストロー、フルーツラベル、カトラリー、皿、ボウルなどを含む。
SMCはこれについて専門家のコメントを集めた
オークランド大学物理化学教授で首相の主任科学アドバイザー事務所客員フェローDuncan McGillivray教授
賢明な対応で歓迎する
Unitec環境ソリューション研究センター長Terri-Ann Berry准教授
「問題のある」アイテムを同定するのは良いことだ
Bioeconomy Futures独立オーナーElspeth MacRae博士
ニュージーランドのプラスチックゴミ削減への貢献を歓迎する。包装だけでは無く建設資材や衣類などの他の主要ゴミも標的にすることが重要だ
技術革新のための科学全国科学チャレンジ3D/4DプリンティングチームリーダーでScionバイオベース製品の森本部長Florian Graichen博士
プラスチック循環経済へのシステム全体としての移行に政府の対応は必須である。プラスチックイノベーション資金5000万ドルの発表は正しい方向である
政府の発表
Government takes action on problem plastics
27 JUNE 2021
https://www.beehive.govt.nz/release/government-takes-action-problem-plastics
(国民が保冷や荷物の保護用の発泡スチロールも問題視していると書いてあるのだけれど)
-ウェリントンのアラート2レベル延長–専門家の反応
Alert level 2 extended for Wellington – Expert Reaction
Published: 27 June 2021
(2400人検査してNZに感染者はいないけれどとにかく厳しく対応することに賛成の声のみ)
SMC UK
-イベント研究計画第I相の知見への専門家の反応
expert reaction to Events Research Programme Report on Phase 1 findings
JUNE 25, 2021
Warwick大学医学部分子腫瘍学教授でウイルス学者Lawrence Young教授
この結果は驚きではない。人々が近くで集まる混雑したところはリスクが高いということはこれまでわかっていた。この計画で報告された感染者は少ないものの、イベント前後のPCR検査を受けた率の低さ(たった15%)
によって信頼性が損なわれている。ラテラルフロー検査の不正確さとあいまって第III相で意味のあるデータがとれるとは思えない
政府はイベント研究計画報告書を発表
Government publishes Events Research Programme report
25 June 2021
https://www.gov.uk/government/news/government-publishes-events-research-programme-report
観察されたこと
・トイレや飲食などのハイリスクエリアで感染対策の順守率が低い
・屋内でたくさんの人が相当交わるとリスクが高い
・イベント参加条件として事前のラテラルフロー検査などの予約条件は対応に役立つ
・イベント関連で同定された陽性者は28、ただし前後のPCR検査を返してくれた人は15%
(ラテラルフロー検査陰性が参加条件であることに注意)
(多くの人は研究名目でイベントに参加したかっただけでは)
その他
-West Hoxton誕生日パーティーの予防接種済み医療従事者はCOVID-19にならなかった、NSW保健省が発表
Vaccinated health workers at West Hoxton birthday party didn't contract COVID-19, NSW Health reveals
By Kevin Nguyen
NSW政府が、デルタ株スーパースプレッダーイベントとして知られるWest Hoxton誕生日パーティーで、参加者30人のうち24人がCOVID-19陽性だったが既に予防接種をしていた6人は感染していなかったと発表した。このことは予防接種がどれだけ重要かを示す。この中には高齢者施設で働いていて一回目しか受けていない人も含まれるが感染していない。簡単に言うと、ワクチンを受けよう。
-mRNA Covid-19ワクチンのベネフィットはリスクを上回る、シンガポールの専門家が医師からの文書に反応して言う
Benefits of mRNA Covid-19 vaccines outweigh risk of vaccination, say experts in Singapore in response to letter from doctors
Monday, 28 Jun 2021
米国のCDCからのmRNA Covid-19ワクチン二回目を受けた後で13才の少年が死亡したことを調査中であるという報告を受けて医師らがソーシャルメディアで若者への予防接種を中止するよう要請している。シンガポールの専門家委員会はベネフィットはリスクを上回ると繰り返す。公開文書に署名している医師ら5人のうちには6月4日に国のワクチン計画にSinovacを入れるよう強く求めた2人が含まれる。彼らは5月にも保護者向けに子どもたちのワクチンに注意するよう呼びかけていた
(それぞれ勝手なことを言っているようだが中国の意向の影響は要注意かも)
-Covid-19とともに普通に生きる:専門委員会大臣はシンガポールのニューノーマルロードマップをどう描いたか
Living normally, with Covid-19: Task force ministers on how S'pore is drawing road map for new normal
Gan Kim Yong(貿易大臣), Lawrence Wong(財務大臣) and Ong Ye Kung(保健大臣)
PUBLISHEDJUN 24, 2021,
https://www.straitstimes.com/opinion/living-normally-with-covid-19
予防接種と検査と治療と社会的責任で、近い将来誰かがCovid-19になった時、我々の対応は今とは相当違うだろう。我々はこの新しい日常に移行するロードマップを描いた
悪いニュースはCovid-19は決して無くならないこと。良いニュースはそれとともに日常生活を送ることができる。つまりそれはCovid-19が風土病(エンデミック)になる可能性が高いことを意味する。どういう意味?ウイルスは変異し続け、我々の集団の中に存在し続けるだろう。そうした例の一つはインフルエンザである。毎年多くの人がインフルエンザになって多くは回復し一部は重症化し死亡する。しかし人々はインフルエンザとともに生きている。Covid-19も同様になることに向かう。そのために今後数ヶ月間の計画がある。
最初の予防接種である。ハイレベルの防御の維持と新しい変異に対応するために、将来追加の接種が必要になるかもしれないが複数年予防接種計画を立てるだろう
二番目に検査とサーベイランスは必要だろうが重点は変える。国境では検査を厳密に行い国内ではツールの一つとして使う
三番目は治療法をさらに改善する。
最後に、Covid-19とともに生活できるかどうかはシンガポール人のCovid-19の受容と我々の集合的行動にかかっている。我々みんなが個人の衛生を良く保ちお互いを思いやり調子の悪いときには出歩かないようにすれば感染は減らせる。病気の時は働かずそうすることを雇用者が責めないで、みんなで負担を分担すれば社会はより安全になる。
新しい日常はこのようになるだろう:
最初に、感染者は自宅で静養する。ワクチンのおかげで重症化リスクは低いだろう。
二番目に感染がわかったたびに膨大な接触追跡と隔離は必要ない。必要に応じ自主隔離する
三番目に、毎日感染者数を数えるのではなくアウトカムに焦点をおく
四番目に、徐々に規則を緩め大規模イベントを再開する。ビジネスは中断されない
五番目に、エンデミックがノーマルになった国との旅行再開
-オーガニックヨーグルトに関連する大腸菌アウトブレイクの患者リスト伸び続ける
Patient list continues to grow in E. coli outbreak linked to organic yogurt
By Coral Beach on June 25, 2021
ワシントン州Pure Eire 乳業のオーガニックヨーグルトに関連した大腸菌O157アウトブレイクでさらに二次感染(ヒトからヒト)確認。5月12日にアウトブレイクが発表されてから、6月24日時点で17人感染。10人は10才未満で10人は重症で入院、4人がHUS発症。生産者を訴える民事訴訟2件の紹介。
問題のPure Eire Dairyは家族経営の農場らしい
https://www.pureeiredairy.com/milk-info
オーガニック、完全グラスフェッド、Non-GMO、A1ベータカゼインを含まない、等自然が一番を宣伝している
(どうでもいいことにこだわって大事なことを疎かにしているありがちなパターン。消費者も何が大事か見る目を養わないと。)
-キャンドル:灯したとき何を出す?
Candles: What do they emit when lit?
Cat Wang, Student Contributor | 25 Jun 2021
前半は獣脂、鯨ろう、ステアリン酸、パラフィンと原料が変遷してきたキャンドルの歴史。
後半はキャンドルが燃えるときに出る発がん物質を巡る議論。放出されるホルムアルデヒドやベンゼンが危険だという主張と安全基準を下回るので問題ないという主張を紹介し最後は各自の判断。
(火事のリスクが大きいので仏壇・神棚周辺は電気に変わってきた。信仰に関することでも安全側に更新はされる)
-ビタミンDはCOVID対策になる?ならなそう
Does Vitamin D Protect Against COVID? Seems Not
Christopher Labos MD, MSc | 25 Jun 2021
https://www.mcgill.ca/oss/article/covid-19-health/does-vitamin-d-protect-against-covid-seems-not
-しばしばあなたが望むのは免疫抑制
Sometimes You Want Immunity Suppressed
Joe Schwarcz PhD | 25 Jun 2021
https://www.mcgill.ca/oss/article/covid-19-health/sometimes-you-want-immunity-suppressed
「免疫アップ」のたった一つの根拠に基づいた方法は予防接種!一方免疫機能を抑制することには科学的妥当性があり極めて重要である。
近頃「免疫力アップ」がホットトピックである。免疫系が重要であることは理解できるが、免疫強化という概念は極めて漠然としている。貧しい食生活、運動不足、ストレスや睡眠不足は免疫活性を減らす可能性があり、これらを改善するのは免疫系を「強化」するのに役立つ可能性はある。しかし熱狂的に宣伝されているビタミンやハーブ、キノコ、ミネラル、プロバイオティクスについては臨床的根拠は無い。たった一つの根拠に基づいた免疫強化方法は予防接種である!対照的に、免疫機能の抑制は病気の管理において極めて重要である
(以下臓器移植とシクロスポリンの話)
このシクロスポリンの話に注意書きがある。移植後にはシクロスポリンの作用に干渉する可能性があるため全ての医薬品の使用が監視される。ハーブのセントジョーンズワートもシクロスポリンの作用に負の影響がある。これがわかったのはある患者が移植された心臓に拒絶反応をおこした事例による。彼は医師に告げずに健康食品店で購入したセントジョーンズワートを使用していた。