2021-08-24

[BfR]ビーガンと雑食者のPFASへの内部暴露

Internal exposure to perfluoroalkyl substances (PFAS) in vegans and omnivores

23.08.2021

https://www.bfr.bund.de/en/internal_exposure_to_perfluoroalkyl_substances__pfas__in_vegans_and_omnivores-281380.html

“International Journal of Hygiene and Environmental Health”に発表された論文の紹介

 

[CPSC]強力磁石ボールと磁石キューブを飲み込むことは子どもや十代の重症内臓傷害や死亡の深刻なリスクとなる

Ingestion of High-Powered Magnetic Balls and Magnetic Cubes Poses Serious Risk of Severe Internal Injury or Death in Children and Teens

August 17, 2021

https://www.cpsc.gov/Newsroom/News-Releases/2021/Ingestion-of-High-Powered-Magnetic-Balls-and-Magnetic-Cubes-Poses-Serious-Risk-of-Severe-Internal-Injury-or-Death-in-Children-and-Teens

CPSCは再び保護者に強力磁石ボールやキューブの危険性について警告する。本日CPSCは1000万個のZen磁石とNeoballs磁石の義務的リコールを発表した。ほとんどのリコールは会社とCPSCが協力して危険な製品を消費者の手から取り戻すために任意の自主回収であるが、Zenは自主回収に合意せず、CPSCは回収命令とする。

2009年から2018年の間に米国では少なくとも二人が死亡し推定4500人が磁石関連で救急病院で治療されている

 

-Zen磁石とNeoballs磁石は飲み込みハザードのためリコール

Zen Magnets and Neoballs Magnets Recalled Due to Ingestion Hazard

August 17, 2021

https://www.cpsc.gov/Recalls/2021/Zen-Magnets-and-Neoballs-Magnets-Recalled-Due-to-Ingestion-Hazard

Zen磁石を飲み込んだ二人の子どもが手術で磁石と消化管の一部を取り除いた。さらにCPSCは強力磁石を飲み込んで手術になった子どもや十代の他の事例を承知している。19ヶ月の女の子が同様の強力磁石を飲み込んで死亡した。

(リコール対象商品の販売店リスト)

 

-これに対するZen Magnetsの対応

CPSCから驚きのリコール

8/17/21 RE: Surprise Recall from CPSC

by Zen Magnets | Aug 17, 2021

https://zenmagnets.com/public-releases/surprise-recall-from-cpsc/

CPSCからの一方的なリコール通知に驚いた。私はリコールか解体/破産を望むかどうかCPSCが決めるのを1ヶ月以上待っていた

(以下略

この会社ずっとCPSCと「戦って」いる。

日本でも同様の事故はある

強力な磁石のマグネットボールで誤飲事故が発生

-幼児の消化管に穴があき、開腹手術により摘出-

平成30年4月19日 独立行政法人国民生活センター

http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20180419_1.pdf

毎年新米パパママがいるので定期的に注意喚起すべきだと思う。)

 

[CDC]CDCはCOVID-19期間中の新学期の健康のためのコツを提供

CDC Offers Health Tips for Back to School During COVID-19

August 23, 2021

https://www.cdc.gov/media/releases/2021/p0823-back-to-school-covid-19.html

・COVID-19は深刻に受け止めて

・学習にはメンタルヘルスが重要

・定期予防接種は命を救う

・手を洗う

・良い食生活、よく動く、十分な睡眠

・タバコは吸わない

・暑いときは涼しく

・頭を守るためにヘルメット

・特別なケアが必要な子どもたちを手伝って

 

[ProMED]原因不明の死亡、イヌ-オーストラリア(第3報):(ビクトリア)ドッグフードにインドスピシン

Undiagnosed deaths, dog - Australia (03): (VI) indospicine in pet food

https://promedmail.org/promed-post/?id=8616964

[1] Date: Mon 23 Aug 2021 Source: Bay Side News [edited]

ビクトリア農業省がペットフード中毒の症例増加に警告-Mornington半島のペット病院で先月2頭のイヌが死んだ-今後数週間で再びおこる可能性がある。

死んだ2頭は半島動物救急病院に不活発、食欲がない、嘔吐、黄疸などの肝疾患症状で飼い主が連れてきた6頭の一部である。7月半ばから8月半ばにおこる。

検査の結果病気のイヌの血液と肝臓とペット用肉からインドスピシンが検出された。この天然毒素は北部特別地域のコマツナギ属indigoferaの植物に含まれる。イヌが特にこの植物を食べた家畜の肉中の毒素に感受性が高い。この植物が生えているところで草を食べた馬がもっとも可能性の高い毒素源である。

ビクトリアのペッツフードの規制を管轄するビクトリア農業省とPrimeSafeは、今後数週間インドスピシン中毒の症例が増える可能性を警告している

ビクトリア全体では約60頭のイヌが影響され21頭が死んでいる。Mornington半島、Bairnsdale、Traralgon、東部周辺で多い。

Maffra District Knackeryのペット用肉にインドスピシン汚染があることが確認されている。問題の製品はリコールされている。

インドスピシンでヒトが中毒になることは知られていない

加工時にブレンドされるので牛肉とカンガルーを含む全てのペット用肉に汚染リスクがある。インドスピシンはイヌが汚染肉を定期的に食べるとゆっくり蓄積する。中毒量になると症状が出るので、もしあなたのイヌが肉を食べて病気にならなくても、安全だとは思わないこと。ペット用肉の由来については供給者に確認すること。

[2] Date: Tues 17 Aug 2021 Source: Agriculture Victoria [edited]

ビクトリア農業省のプレスリリース

Indospicine toxicity in dogs

Update 17 August

https://agriculture.vic.gov.au/biosecurity/animal-diseases/general-livestock-diseases/indospicine-toxicity-in-dogs

 

論文

-研究が、米国で販売されている果物と野菜が強制労働の産物であるリスクを評価する

Study assesses risk that fruits, vegetables sold in US are products of forced labor

23-AUG-2021

https://www.eurekalert.org/news-releases/925815

Nature Foodに発表された研究

食品サプライの持続可能性研究は典型的にはヒト健康や環境保護を取り上げるが、社会的持続可能性はまた別の視点である。農業は世界的に最も強制労働が多いものの一つである。この研究では著者等のデータをもとに構築した強制労働リスクスコアリング法を開発した

(これは国産とかオーガニックとかが低評価になりそう)

 

-パーフルオロオクタン酸(PFOA)ヒト半減期のジレンマ

The Dilemma of Perfluorooctanoate (PFOA) Human Half-life

Regulatory Toxicology and Pharmacology

Michael Dourson & Bernard Gadagbui

Available online 14 August 2021,

https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0273230021001665

・ヒト観察試験のPFOA半減期推定は極めて多様で、それらが全て正しいはずはない

・主な違いの理由は研究によって測定されないPFOA暴露の程度が違うことである可能性が高い

・最も信頼できそうなのはバックグラウンド暴露を差し引いたXu et al. (2020)による~1.5年

・Elcombe et al. (2013)の臨床試験を使ってPFOA半減期を推定すると∼200日 (∼0.5 年).

・従ってPFOAの半減期は0.5~1.5年の間にあるようだ

 

-減量と筋肉増強ダイエタリーサプリメントの包装のマーケティングの内容分析

A content analysis of marketing on the packages of dietary supplements for weight loss and muscle building.

Hua SV,et al., Preventive Medicine Reports, Volume 23, September 2021

https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2211335521001947

2013年にボストン地域の3つの店舗で販売されていた110の減量と筋肉増強ダイエタリーサプリメントの表示の分析。

・減量ダイエタリーサプリメントには宣伝文句(クレーム)が多い

・そのクレームは誤解を招く可能性があり科学的根拠に欠ける

・FDAによる警告や免責条項を記載している製品は平均するとクレームが多い

・FDAの警告や免責は決して包装の表面にあることはない

 

SMC NZ

-どうすれば農地の栄養と汚染をより良く監視できる?-専門家の反応

How can we better monitor farm nutrients and pollution? – Expert Reaction

23 August 2021

https://www.sciencemediacentre.co.nz/2021/08/23/how-can-we-better-monitor-farm-nutrients-and-pollution-expert-reaction/

農地管理ツールOverseerのレビューはそれが目的にかなわないことを発見

政府はOverseerを改善し次世代ツールの開発を約束した。

SMCは将来の農地の栄養管理にはどんな選択肢があるのか専門家に聞いた。

Waikato大学環境生物地球化学者Louis Schipper教授

どうすれば直近と将来の進歩ができるかを簡単に言うことはできないが生産と環境影響のバランスをとるためにOverseerのようなツールが必要である。そうでなければ栄養投入を規制することになって農家にとって管理の柔軟性を減らすだろう。しっかりしたデータに支えられた農家と一般の人から信頼されるツールが必要である。

レビューは背景にあるモデルの作り方に問題を同定した。窒素サイクルには多くのものがありあるものはよく知られ他のものはあまりわかっていない。単に海外のモデルを輸入するのではうまくいかないだろう

Waikato大学環境科学者でニュージーランド科学者協会長Troy Baisden教授

Massey大学形成学部上級講師James Lockhart博士

NIWA淡水&河口主任科学者Scott Larned博士

Massey大学農業解析非常勤教授Anthony Pleasants、オークランド大学応用数学上級講師Stephen Taylor博士、オークランド工科大学産業数学非常勤教授Graeme Wake博士

ニュージーランドの乳牛は過去20年で2倍の600万頭以上になり各種肥料を使って牧草の収量をあげる必要があった。肥料の流出と尿素の両方が水系での微生物増殖を促し環境を悪化させた。この影響を最小限にすることが国全体にとって優先課題でありそれはしっかりした科学に支えられてなければならない。Overseerは適切な科学から成り立っていない。開発には外部評価がない。規則は透明で認められた智慧によって決められなければならない。

(ニュージーランドはヒツジのほうが人より多いと言われていたが牛も人より多いんだ。環境負荷が高いから畜産は止めろという圧力にどう対応するんだろう)

 

-スキャンと記録義務

Mandatory scanning and record keeping – Expert Reaction

23 August 2021

https://www.sciencemediacentre.co.nz/2021/08/23/mandatory-scanning-and-record-keeping/

仕事やイベントはCovid-19接触追跡のために訪問者の記録を確実にする義務がある。

Massey大学公共のためのデザイン部長Anna Brown准教授

接触追跡が重要であるために記録義務化は歓迎する。次の課題は予防接種率である

オークランド大学情報を与えられた未来センター研究員Andrew Chen博士

AUT計算機科学Dave Parry教授

カンタベリー大学法と災害法専門教授John Hopkins教授

オークランド工科大学ビジネス情報システム講師Farkhondeh (Ferry) Hassandoust博士

ウェリントンビクトリア大学工学と計算機科学部Ian Welch准教授

(プライバシーの問題等ありつつ感染症抑制のためならしかたがないという感じ)

 

-全NZロックダウン延長

Longer lockdown for all NZ

23 August 2021

https://www.sciencemediacentre.co.nz/2021/08/23/longer-lockdown-for-all-nz/

全国のロックダウンは少なくとも金曜深夜まで、オークランドは少なくともあともう一週間。

オークランド以外の地域については金曜日にレビュー、オークランドは月曜日に見直し。本日全国で35人の新たなCovid-19感染者が見つかったため-33人がオークランドで2人がウェリントン。これで地域でのアウトブレイク合計107。

(以下いつもと同じくロックダウン支持、メンタル助言)

 

その他

-ブライトン地方議会は雑草が根を張ったためあまりにも「再野生化」しすぎだと非難される

Council accused of taking ‘rewilding’ too far as weeds take root in Brighton

Matthew Weaver Sun 22 Aug 2021

https://www.theguardian.com/uk-news/2021/aug/22/council-accused-of-taking-rewilding-too-far-as-weeds-take-root-in-brighton

高齢者が歩道の雑草に躓いたと報告されるが緑の党の議会リーダーは生物多様性だと賞賛する

緑の党が率いるブライトン地方議会は昨年以降グリホサートを含む化学除草剤を禁止した。その結果歩道に雑草が生え、住民が転んで病院で治療を受けるようになった。パンデミックの人手不足で状況は悪化している。一部の通りでは雑草が2フィートにもなっていて敷石を破壊している。多くの人は不快に思っている。

保守党の議員Robert Nemethは「トレンディな都市住人は歩道を再野生化しようという。彼らには高齢で障害のある友人はいないのだろう」という。

しかし緑の党のリーダーPhélim Mac Caffertyは生物多様性を増やす方法だとこの方針を擁護する。方針を決めたときに歩道の雑草が増えるだろうと明確に言ったが、住民の多くがそれを支持した。雑草は昆虫やミツバチの住処になる

車椅子やベビーカーは通れなくなっている

(イラクサ、マダニやツツガムシ、毒蛾等が増えてからが本番。)

 

-EFSAがグリホサートは発がん性ではないと言うので議論が吹き荒れる

Glyphosate Controversy Rages as European Agency Says Herbicide Is Not Carcinogenic

Aug. 23, 2021 Ephantus Mukundi

https://www.oliveoiltimes.com/business/glyphosate-controversy-rages-as-european-agency-says-herbicide-is-not-carcinogenic/98143

EFSAが最近発表した報告書案でグリホサートに発がん性はないと結論している。この決定に健康環境活動家が大いに不快になっている。

(活動家の思い通りにならなかったので企業の陰謀だと主張している)

 

-毒か薬か?中国伝統薬は文脈次第であることを示す

Poison or cure? Traditional Chinese medicine shows that context can make all the difference

August 23, 2021

Yan Liu Assistant Professor of History, University at Buffalo

https://theconversation.com/poison-or-cure-traditional-chinese-medicine-shows-that-context-can-make-all-the-difference-163337

中国医学での治療目的での毒の使用について検討している医学史研究者の意見

(毒と薬は紙一重というのは別に中国だけの智慧ではない、大体世界中が知っている。)

 

-ロックダウンが延長されニュージーランドのCovid-19戦略が批判される

New Zealand's Covid-19 strategy criticised as lockdown extended

AUG 23, 2021,

https://www.straitstimes.com/asia/australianz/new-zealands-covid-19-strategy-criticised-as-lockdown-extended

Jacinda Ardern首相はニュージーランドのロックダウンを延長ししたがCovid-19根絶戦略とワクチン展開の遅さを批判されている。これまで概ね首相を支持してきた国内メディアと野党が前線の労働者がまだ予防接種していないことを批判する。首相は根絶戦略には全ての人が合意していると言う。しかし最終的にニュージーランドがウイルスと共に生きる可能性を排除しなかった

 

-Boardmasters: 4700のCovid患者がニューキーでのフェスティバルに「関連する可能性がある」

Boardmasters: 4,700 Covid cases 'may be linked' to Newquay festival

https://www.bbc.com/news/uk-england-cornwall-58309660

コーンウォール議会は4700のCovid患者が8月11-15日に開催されたBoardmastersイベントに「関連する可能性がある」という。参加者は約5万人で、全体像はあと数日経たないとわからない

(英国)

 

-ブリティッシュコロンビアは9月13日からワクチン証明を要求する二番目の地方になる

B.C. becomes second province to require proof of vaccination, starting Sept. 13

August 23, 2021 By Richard Zussman

https://globalnews.ca/news/8133780/bc-proof-vaccination-program/

カナダ。月曜日にブリティッシュコロンビアは人々が社会的娯楽的イベントに参加するのにワクチン証明を要求するだろうと発表した。9月13日から一回のワクチン、10月24日からは完全にワクチン接種して7日以上経っていることが必要。

 

-人々は教室でマスクをするのは賛成だが学生にワクチンを義務とするのは躊躇う

Public Favors Masks in Classrooms but Balks at Mandating Vaccinations for Students

Jordan Rau

AUGUST 11, 2021

https://khn.org/news/article/poll-parents-mask-mandates-school-student-vaccination/

KFF covid-19世論調査では、全国では63%の親が5-17才のワクチン接種していない子どもたちにマスクを義務とすることに賛成だった。一方ワクチンを義務にすることに賛成なのは42%。

アメリカ。予防接種をしていない十代の親の中ではワクチンがその子の将来の妊娠可能性に悪影響があることを恐れる、のが73%

(何故そんなに不妊デマが流行っているのか)