[CDC]HAN-00451 デルタ-8 THCを含む大麻製品の入手可能性と報告される有害事象の増加
Increses in Availability of Cannabis Products Containing Delta-8 THC and Reported Cases of Adverse Events
September 14, 2021
https://emergency.cdc.gov/han/2021/han00451.asp
THCは通常大麻に最も多く存在するTHC異性体であるデルタ-9 THCのことを指す。しかしTHCにはいくつかの異性体があって、デルタ-8 THCは天然には僅かしか含まれず、デルタ-9 THCの50-75%程度の向精神活性があると推定されている。大麻及びヘンプの両方の市場にデルタ-8 THC製品がますます増加している。デルタ-8 THCは規制されておらず成分として表示されていない場合がある。デルタ-8 THCは検査法が確立されていない。
近年デルタ-8 THCの関与する有害事象報告が増加している。
2021年3月のウエストバージニア中毒コントロールセンターに報告された2人のケースではデルタ-8 THC製品をCBD製品と誤解して大麻中毒の症状を発現した。ミシガン中毒コントロールセンターの事例では二人の子どもが親のデルタ-8 THC含有グミを食べてICUに入院した。2021年にアメリカ中毒コントロールセンター協会は中毒データシステムにデルタ-8 THCの製品コードを導入し、この新しいコードで1月1日から7月31日の間に660件のデルタ-8 THC暴露を記録している。18%が入院を要し39%は18才未満である
(合法化したらまともになる、などということが全く期待できない業界)
[CDC]肥満の多い州の数が16に増えた
Number of States with High Obesity Prevalence Rises to Sixteen
Wednesday, September 15, 2021
https://www.cdc.gov/media/releases/2021/s0915-obesity-rate.html
住人の少なくとも35%が肥満の州の数が2018年から約2倍になった-そして格差は続いている-CDCの新しいデータによると。
2020成人肥満率マップでは、2018年に9、2019年に12だった成人肥満率35%以上の州が16になった。
人種、民族、地域による格差は続いている。
[FSANZ]食品基準通知
Notification Circular 171-21
16 September 2021
https://www.foodstandards.gov.au/code/changes/circulars/Pages/Notification%20Circular%20171-21.aspx
意見募集
昆虫耐性トウモロコシ系統MON95379由来食品の評価への意見を2021年11月1日まで受け付ける
新しいタイプの遺伝子組換えトウモロコシMON95379に意見募集
Call for comment on a new type of genetically modified corn MON95379
16 September 2021
[ASA]ASA裁定
ASA Ruling on Cheshire Health & Medical Professionals LLP
15 September 2021
「痛みにさよなら」という「Super Inductive System」(電磁波を発する治療機器)の雑誌広告に骨折を治す、神経障害を治す等示唆されている。提出された根拠は不十分で広告基準違反
論文
-一杯のお茶に殺菌副生成物があるか?
Are there DBPs in that cup of tea?
15-SEP-2021
https://www.eurekalert.org/news-releases/928131
Environmental Science & Technologyに発表された研究が三種類のお茶の60種のDBPを測定した。水道水よりお茶のDBPが少なかったが未知のDBPsも検出した
-減量にはより強力で個人向けの戦略が必要だろう
More intensive and personalized strategies may be needed for weight loss
15-SEP-2021
https://www.eurekalert.org/news-releases/928552
JAMA。2年にわたるRCTで、経済的インセンティブと環境変化戦略を単独及び組み合わせで肥満の成人の減量や維持に役立つかどうかを調べた。どちらも影響はあったが意味のある体重減少にはつながらなかった
-COVID-19は米国と欧州で出生率を下げた
COVID-19 slows birth rate in US, Europe
15-SEP-2021
https://www.eurekalert.org/news-releases/928551
9月7日のPNASに発表された論文では、COVID-19は米国で7.1%、イタリアで9.1%、スペインで8.4%、ポルトガルで6.6%出産を減らした。デンマーク、フィンランド、ドイツ、オランダでは変化はない
(日本・韓国も研究対象に入っている)
Nature Volume 597 Issue 7876, 16 September 2021
-Natureエディトリアル
飢餓を終わらせる手助けに世界の水産「ブルー」フードシステムを活用
Harness the world’s aquatic ‘blue’ food systems to help end hunger
15 September 2021
水産食品は研究者や政策決定者から無視されてきた。認める時である
来週の国連フードシステムサミットに世界のリーダーが集まる。今週のNature Portfolioの雑誌では水産食品-しばしばブルーフードと呼ばれる-に光をあてる
-Natureワールドビュー
生物学はデータ同様アイディアも生み出さなければならない
Paul Nurse
データは知識を意味するべきで、知識の終わりを意味してはならない
約20年前にノーベル賞を受賞した我が友Sydney Brennerは生物学に警告した「我々はデータの海に溺れ知識に飢えている」。分子生物学の基礎を築きCaenorhabditis elegansをモデル生物として確立した彼の警告は今の生物学にとってますます重要である。
真剣に受け取ってもらうには膨大なデータが必要だと考えているような人もいる。枠組みを忘れ、何故データを集めたのか、仮説は何だったのか、どんなアイディアが出てくるのかが無視される。研究者たちは生物学的結論を出したり新しいアイディアを提示したりしたがらない
-Natureコメント
再現性:科学論文への期待を減らす
Reproducibility: expect less of the scientific paper
15 September 2021 Olavo B. Amaral & Kleber Neves
https://www.nature.com/articles/d41586-021-02486-7
再現性の負担を個々の実験室にではなくコミュニティーでになうことで科学をより信頼できるものに
再現性にはコストがかかる
段階をふんで
再現性のある科学への道のり
負担を分担し、協力を育む
期待を変える 個々の論文を過剰に強調しないこと
その他
-我々は自然崇拝の危険から守らなければならない-原子力エネルギーに対する自然崇拝の勝利が地球をダメにしている
We should guard against the dangers of nature fetishism — its victories against nuclear energy are helping fry the planet
Financial Times
Simon Kuper Sep 08, 2021
自然崇拝が反ワクチン、GMO反対、原子力反対につながっている。あなたが豊かな国に住んでいれば自然崇拝はリスクの少ないアイデンティティ確立の方法で、原子力に反対しても熱いシャワーを使えるしワクチンに反対しても周囲が接種しているのであなたは安全だしGM食品を拒否しても飢えることはない。しかしそれは遠くの人々や地球に負担をかける。