2021-11-05

[HK] 食品中の麦角アルカロイド類   

Ergot alkaloids in food

28 Oct 2021

https://www.cfs.gov.hk/english/programme/programme_rafs/files/Report_Ergot_alkaloids_in_food_e.pdf

要約

麦角アルカロイド(EA)は、主にClaviceps spp.に属する真菌が生成するマイコトキシンである。ライ麦、ライ小麦、小麦、大麦、キビ及びオート麦などの穀類に感染することが知られている。感染時、真菌は子房にコロニーを作り、アルカロイドを含む菌核粒子(麦角)が発育中の穀物や種子にとってかわる。EAは主に麦角に含まれる。麦角が穀類と一緒に収穫されると、穀類やその製品もEAに汚染される可能性がある。

(中略)

FAO/WHO合同食品添加物専門家会議(JECFA)は、2021年に食事中EAの総量について、1日あたり0.4 μg/kg体重(bw)のグループTDI(耐容1日摂取量)を定めた。

本研究の目的は以下である。

(i)香港の市場で入手可能な特定の食品に含まれるEAの濃度を調べ判断すること;

(ii)これらの食品の消費から生じる香港の成人のEAに対する食事暴露を推定すること;

(iii)関連する健康リスクを評価すること。

穀類及び穀類製品、特にライ麦を含む製品が海外の様々な研究において、消費者のEAへの食事暴露の主な原因であると報告されている。この研究では、EAを含む可能性が高いと報告されている食品に注目し、「穀粒」、「小麦粉及び澱粉」、「パスタ及び麺類(生及び乾燥)」、「パスタ及び麺類(生及び非乾燥)」、「パン及びロールパン」、「朝食用シリアル」、「その他のベーカリー製品」及び「シリアル飲料」を含む8つの食品群から339サンプルを収集した。

約79%のサンプル(267サンプル)からEAが検出されなかった。EAが検出されたサンプル(21%の72サンプル)のうち、総EAの濃度は0.54~6.5 μg/kg(下限値(LB)~上限値(UB))~1200 μg/kgの範囲であった。その結果、「朝食用シリアル」と「パンとロールパン」の食品群でEA濃度が高く、総EAの平均値はそれぞれ30〜35 μg/kg(LB-UB)、12〜16 μg/kg(LB-UB)であった。欧州食品安全機関(EFSA)が2017年に報告した総EAの平均値と比較すると、この研究の結果は全般的に低かった。

この研究では、香港の平均的な成人消費者と高摂取成人消費者(90パーセンタイル)のEAに対する食事暴露量は、それぞれ、0.018~0.076 μg/kg bw/day (LB-UB) (TDIの4.4%-19%)及び0.036-0.12μg/kg bw/day (LB-UB)(TDIの9.1%-29%)であった。

この結果から、平均的な成人消費者も高摂取者もEAの有害影響を受ける可能性は低いことが示唆された。EFSAが2017年に報告した欧州の成人におけるEAへの平均食事暴露量と比較すると、この研究における香港成人の量は比較的低かった。

(以下省略)

 

[HK]食品・環境衛生局(FEHD)は輸入冷凍イカのスライス面とその内包物のサンプルにCOVID-19の陽性反応が出たことを追跡調査する

FEHD follows up on samples of imported frozen cuttlefish slice surface and its inner packaging that tested positive for COVID-19

Wednesday, November 3, 2021

https://www.cfs.gov.hk/english/press/20211103_8961.html

食品安全センター(CFS)は、保健省の健康保護センター(CHP)から、輸入冷凍イカのスライス表面とその内部包装のサンプルが予防的検査でCOVID-19ウイルスに陽性であることが判明したとの通知を受けたと、本日(11月3日)発表した。

 

[TGA]新型コロナウイルスの治療及び予防を謳う製品についての警告

Warning about products claiming to treat or prevent the novel coronavirus

3 November 2021

https://www.tga.gov.au/media-release/warning-about-products-claiming-treat-or-prevent-novel-coronavirus

TGAは補完的な医薬品や消毒剤などの特定の治療商品が、オーストラリアにおける新型コロナウイルス感染症の予防や治療のために不適切に宣伝されている、と広告主及び消費者に注意をよびかける。

注:TGAは「違法広告報告」を改善のため更新する。そのため2021年11月7日報告フォームが使用できなくなる

 

[TGA] 安全性警告

-S.W.A.G II Platinum 33K

4 November 2021

https://www.tga.gov.au/alert/panther-power-platinum-11000

表示されない成分シルデナフィルを含む。製品写真有り。

 

-Panther Power Platinum 11000

4 November 2021

https://www.tga.gov.au/alert/panther-power-platinum-11000

表示されない成分シルデナフィルを含む。製品写真有り。

 

-777K products

3 November 2021

https://www.tga.gov.au/alert/777k-products

表示されない成分シルデナフィルを含む。製品写真有り。

 

-One Night Love tablets

3 November 2021

https://www.tga.gov.au/alert/one-night-love-tablets-0

表示されない成分シルデナフィルを含む。製品写真有り。

 

 

[MPI]乳児のための安全な食品

Safe food for babies

29.10.21

https://www.mpi.govt.nz/food-safety-home/safe-food-babies/

乳児のための安全な食品について(リンク先)情報更新。

 

[SFA]「SAFE(Safety Assurance for Food Establishments)」の枠組み

Safety Assurance for Food Establishment (SAFE) Framework

Tuesday, November 2, 2021

https://www.sfa.gov.sg/food-retail/SAFE-framework

新しいライセンス制度の枠組みである「SAFE(Safety Assurance for Food Establishments)」について。

 

[SFA] 生鮮・加工野菜の違法輸入のためJun Hang F & B Pte Ltdとその取締役にそれぞれ罰金6,500ドルと5,000ドルを科す

Jun Hang F & B Pte Ltd and its Director fined $6,500 and $5,000 respectively for illegal import of fresh and processed vegetables

3 November 2021

https://www.sfa.gov.sg/docs/default-source/default-document-library/joint-sfa-ica-mr---jun-hang-f-b-pte-ltd-and-its-director-fined-for-illegal-import-of-fresh-and-processed-vegetablesba9697c942ce47bbac3b0007fa3421a9.pdf

食品輸入業者であるJun Hang F & B Pte Ltdとその取締役は、未申告及び過少申告のマレーシア産生鮮果物及び野菜または加工野菜を輸入したとして 6,500ドルの罰金となった。

 

[FSA]食品と環境中の放射能(RIFE)報告2020

Radioactivity in Food and the Environment (RIFE) report 2020

4 November 2021

https://www.food.gov.uk/research/radioactivity-in-food-and-the-environment/radioactivity-in-food-and-the-environment-rife-report-2020

年次報告書「Radioactivity in Food and the Environment (RIFE)」(食品と環境中の放射能)は、放射性物質監視計画の一環として2020年に実施されたサンプリングと分析をまとめた。結果は人工放射性物質のレベルは依然として法定基準値を下回っていた。

 

[ODS] ODS 25周年記念

ODS Marks Its 25th Anniversary

November 2, 2021

https://events-support.com/Documents/Seminar_Series_2021-2022_Schedule.pdf

2021年10月25-26日開催された25周年記念科学シンポジウムの紹介。ビデオ録画の視聴ができる。

 

[ODS]ODS更新情報-2021秋

ODS Update Fall 2021

October 12, 2021

https://content.govdelivery.com/accounts/USNIHODS/bulletins/2f66460

ダイエタリーサプリメント表示データベースの変更、ビタミンD研究に関する新たな参考資料、ダイエタリーサプリメント研究リソースの更新、セミナー情報その他、について。

 

[FDA] 消費者情報。手指用消毒剤の安全な使用

Safely Using Hand Sanitizer

11/03/2021

https://www.fda.gov/consumers/consumer-updates/safely-using-hand-sanitizer

 FDAはアルコールベースの手指用消毒剤の安全な使用について情報提供する。

 

[FDA]リコール

Murray Int’l Trading Inc社は鉛及びカドミウム濃度の上昇によりAngelicae Sinensisを自主的リコール

Murray Int’l Trading Inc is Voluntary Recalling Angelicae Sinensis Due to Elevated Levels of Lead and Cadmium

November 02, 2021

https://www.fda.gov/safety/recalls-market-withdrawals-safety-alerts/murray-intl-trading-inc-voluntary-recalling-angelicae-sinensis-due-elevated-levels-lead-and-cadmium

Purina® Animal Nutrition社は、鉛とカドミウム濃度が高い可能性があり、スープに使用されるAngelicae Sinensis(セリ科のトウキ)をリコール。製品写真有り。

 

[FDA]警告文書

-Dulces La Mejor, LLC

SEPTEMBER 15, 2021

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/dulces-la-mejor-llc-615986-09152021

「外国供給業者検証プログラム(FSVP)」違反の問題。

 

-Dominant Nutrition LLC formerly 8 Weeks Out Labs

OCTOBER 21, 2021

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/dominant-nutrition-llc-formerly-8-weeks-out-labs-613688-10212021

ダイエタリーサプリメント、未承認の医薬品、不正表示、不純品の問題。成分にホルデニンを含む。

 

[MFDS]「畜産分野の抗生剤使用および耐性」調査結果を発表

微生物課 2021-10-22

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=45851

✓(家畜)抗生剤販売量が比較的少ない牛の抗生剤耐性率は全体的に低く減少傾向、豚と鶏の耐性率は抗生剤販売量に応じて差が発生

✓(畜産物)牛肉の抗生剤耐性率は全体的に低く、豚肉と鶏肉の一部抗生剤耐性率は増加する傾向

✓手洗いと十分加熱して食べるなど衛生上の注意を守れば抗生剤耐性菌は死滅可能

✓政府はコーデックス抗生剤耐性特別委員会議長国として、食品由来の抗生剤耐性に対する国際規範を設けることに貢献

✓国内畜産現場に合う抗生剤適正使用モデルの開発と、抗生剤を正しく使うように生産者と消費者の認識改善努力が必要

 

□ 食品医薬品安全処、食品医薬品安全評価院と農林畜産検疫本部は、2020年度畜産分野の抗生剤の使用と耐性率について共同調査・分析*した結果を含む「2020年度国家抗生剤の使用および耐性モニタリング(家畜、畜産物)」を発刊した。

* ①農林畜産検疫本部は国内家畜および畜産場を、②食薬処は流通畜産物を調査・分析

○ 調査の結果、2020年全体の抗生剤販売量(推定値736トン)は、2019年(745トン)と似たレベルであった。

- 抗生剤配合飼料添加禁止(’11.7月)後、継続的に販売量が減少した一部抗生剤の耐性率は低くなった一方、販売量が増えた抗生剤の場合、抗生剤耐性率も増加する傾向を示した。

○ 参考に、両機関は2013年から毎年、▲畜産用抗生剤販売量(韓国動物薬品協会)、▲家畜、畜産物、流通畜産物の抗生剤耐性率*現況を共同で把握し、その調査結果を発表している。

* 抗生剤耐性率:分離した細菌のうち抗生剤に耐性を現す細菌の比率

- 抗生剤耐性菌は家畜に対する抗生剤不正乱用で発生するだけでなく、人と環境によっても直・間接的に伝播することがあるので、畜産物の加工・流通・調理過程で手洗いと十分に加熱して食べるなど衛生上の注意をよく守れば死滅させることができる。

 

□ 2020年の家畜に使用する抗生剤の総販売量は2019年と大差はなかったが、販売量の増減に応じて家畜・畜産物の抗生剤耐性率も連動する推移を示した。

○(家畜)畜種別抗生剤の販売量は、豚、鶏、牛の順*であり、家畜から分離した大腸菌の抗生剤耐性率は、販売量が比較的少ない牛の場合は全体的に低く減少傾向であるのに対し、豚と鶏は抗生剤販売量により差があった。

* ‘20年畜種別抗生剤の販売量(トン):(豚)501、(鶏)139、(牛)96

- 生きている家畜の抗生剤耐性率は販売量により増減する傾向を見せたが、販売量が減少したサルファ剤(トリメトプリム/スルファメトキサゾール)とテトラサイクリンの耐性率は減少傾向を示したが、販売量が増加した第3世代セファロスポリン系(セフチオフル)、ペニシリン系(アンピシリン)、フェニコール系(クロラムフェニコール)抗生剤の耐性率は増加した。

* サルファ剤(トリメトプリム/スルファメトキサゾール)抗生剤耐性率(%):▲牛[(’13年)4.3 →(’20年)3.6]、▲鶏[(’13年)46.5 →(’20年)44.1]

**第3世代セファロスポリン系(セフチオフル)抗生剤耐性率(%):▲鶏[(’13年)9.1→(’20年)11.8]

○(畜産物)流通する畜産物から分離した大腸菌の抗生剤耐性率が、牛肉では全体的に低かったたが、豚肉と鶏肉は高かった。

- 豚肉*ではペニシリン系(アンピシリン)、フェニコール系(クロラムフェニコール)、テトラサイクルリン系(テトラサイクリン)抗生剤の耐性率が高く、鶏肉**はペニシリン系(アンピシリン)、テトラサイクリン系(テトラサイクリン)、キノロン系(シプロフロキサシン)抗生剤の耐性率が高かった。

* 豚肉由来耐性率(%):(アンピシリン)67、(クロラムフェニコール)63、(テトラサイクリン)61

** 鶏肉由来耐性率(%):(アンピシリン)83、(テトラサイクリン)73、(シプロフロキサシン)71

- 特に鶏肉で、第3世代セファロスポリン系(セフチオフル)*とフェニコール系(クロラムフェニコール)抗生剤の耐性率が増加した。

* 第3世代セファロスポリン系(セフチオフル)抗生剤耐性率(%):鶏肉[(’13年)12.8 →(’20年)18.6]

○ 参考に、細菌性感染症治療のために最後の抗生剤として使用されるカルバペネム系抗生剤に対する耐性は、家畜や畜産物の両方で現れていない。

 

□ 食品(畜産物)による抗生剤耐性を予防するために、食品供給段階ごとに抗生剤の使用を減らし耐性菌の拡散を防止するための努力を払う必要がある。

○ 畜産農家は、▲抗生剤が必要な場合にのみ獣医師の処方に応じて使用、▲処方された抗生剤は使用説明書に従って使用して、使用履歴を記録、▲予防接種実施、防疫対策、衛生的な飼育管理で病気予防のための努力をする。

○ 加工業者と流通業者は作業場と流通環境を衛生的に管理して、食品や作業者が耐性菌に汚染されるのを防止しなければならない。

○ 消費者は、▲畜産物や畜産物加工品を調理する際、食中毒予防規則(手洗い、加熱して食べる、煮込んで食べるなど)を遵守して、耐性菌が死滅するようにして、▲衛生的な食品管理など感染予防規則を遵守することが必要である。

 

□ 我が国は国際食品規格委員会(Codex Alimentarius Commission)抗生剤耐性特別委員会(TFAMR*)議長国として、食品由来の抗生剤耐性問題を解決するために国際規範**を設けるなど国際的な共同対応に力を入れており、国内でも抗生剤を正しく使えるように生産者と消費者の意識改善のために努力する。

* TFAMR:Task Force on Antimicrobial Resistance

** 抗生剤耐性の最小化および拡散防止のための実行規範、抗生剤耐性統合監視ガイドライン

○ 一方、食薬処主観で開催された(21 .9.6〜9.8)「第1回食品由来の抗生剤耐性国際会議」で、英国*の抗生剤耐性特別大使であるサリー・デイビスは「抗生剤耐性問題がCOVID-19よりも大きな社会経済的影響を及ぼす」とし、畜・水産分野での抗生剤使用量の削減の重要性を強調した。

* 英国は’14年以来、畜産・水産養殖で抗生剤使用を半分に減らし生産性を維持

○ これと関連して検疫本部は、国内畜産現場に合う抗生剤適正使用モデルを開発して、畜産農家で抗生剤を慎重に使えるよう獣医師、生産者などを対象に教育と広報を強化していく計画である。

<添付>

1.畜産用抗生剤の販売量(推定値)

2.家畜と畜産物の主要な抗生剤耐性率推移

3.報道関連Q&A

 

[BfR]胎児での化学物質の複合影響の可能性を調べる新しいEUプロジェクト

New EU research project investigates possible combination effects of chemicals in the womb

3 November 2021

https://www.bfr.bund.de/cm/349/new-eu-research-project-investigates-possible-combination-effects-of-chemicals-in-the-womb.pdf

欧州委員会Horizon 2020 計画の支援でデンマーク工科大学の率いる4年間の"Panoramix"研究プロジェクト。動物実験は行わない

 

[RIVM]ほとんどの食品の塩、飽和脂肪、砂糖の量は同じまままたは減少

Levels of salt, saturated fat, and sugar in most foods has remained the same or decreased

11/04/2021

https://www.rivm.nl/en/news/levels-of-salt-saturated-fat-and-sugar-in-most-foods-has-remained-same-or-decreased

ほとんどの加工食品の塩、飽和脂肪、砂糖の量は2018年以降同じまままたは減少した。2年ごとにRIVMが行っている組成変更モニターの結果。

報告書本文はオランダ語

Salt, saturated fat and sugar levels in processed foods. RIVM Reformulation Monitor 2020

https://www.rivm.nl/publicaties/zout-verzadigd-vet-en-suikergehalten-in-bewerkte-voedingsmiddelen-rivm

 

[RIVM]RIVMマガジン気候変動と健康特別号

RIVM magazine special edition on Climate Change and Health

11/04/2021

https://www.rivm.nl/en/news/rivm-magazine-special-edition-on-climate-change-and-health

英語

https://english.rivmmagazines.nl/rivmmagazine-en/2021/01/index

 

[WHO]化学物質リスク評価において系統的レビューを使うための枠組み

Framework for the use of systematic review in chemical risk assessment

3 November 2021

https://www.who.int/publications/i/item/9789240034488

(環境化学物質の分野で質の高いヒト介入研究(RCT)なんて存在しないので、系統的レビューの形だけ真似しても質の高いエビデンスにはならないのだが。)

 

[CDC]2型糖尿病になるリスクのある8800万人のアメリカ人はそのアウトカムを変えることができる

88 Million Americans at Risk for Type 2 Diabetes Can Change Their Outcome

THURSDAY, NOVEMBER 4, 2021

https://www.cdc.gov/media/releases/2021/p1104-diabetes-type-2.html

前糖尿病は元に戻せる、そして米国医師会とCDCと広告協議会は人々にそれを知って欲しい

リスクを知って、医師に相談して、ライフスタイルの変更をして2型糖尿病にならないように啓発する広告キャンペーン

 

[CDC]COVID-19と将来のパンデミックのためにワンヘルスの重要性

Importance of One Health for COVID-19 and Future Pandemics

WEDNESDAY, NOVEMBER 3, 2021

https://www.cdc.gov/media/releases/2021/s1103-one-health.html

11月3日は6回目のワンヘルスデー

 

[ProMED]緑化病、オレンジ-ブータン:(GEYLEGPHUG)

Greening disease, orange - Bhutan: (GE)

2021-11-04

https://promedmail.org/promed-post/?id=8699442

Date: Wed 3 Nov 2021 Source: Kuensel Online [summ. Mod.DHA, edited]

Sarpangの農家はオレンジの木を伐採しこの作物を放棄している。柑橘類の緑化病が果樹園全体に広がった。木が死に始めたのは2014年からだが、農家は過去3年でさらに悪化したという。もはや全く実がならない。試験はした、農家は管理法の訓練をした。しかし病気は退治できなかった、理由の一つは病気になった木を破壊することに農家が抵抗したから。農薬散布を試みたが農薬入手が困難だった。この問題は全国に広がっていて、根絶不可能なため農家はオレンジでは無く別の果物に代えるよう依頼されている

(ブータンは有機農業推進で農薬使えない建前なので調達できなかったのかな?)

 

論文

-良い科学コミュニケーターになるには

How to be a good science communicator

Meenakshi J. Nat Med 27, 1656–1658 (2021).

COVID-19パンデミック中には人々が重要な情報を求めて科学者や医師に頼った。しかし科学コミュニケーションはそれ自体が技術であるため、我々は専門家にコツを聞いた。

オーディエンスを知る

説明して動機づけをする

自分らしくあれ

専門性を構築せよ

他の人を動員

ソーシャル(メディア)を選ぶ

荒らしに餌を与えない

オールドメディアを使う

聞くことを学ぶ

(政治的)どちらかに肩入れしない

自分が知っていることに限定する

話題を拡大しない

 

-健康でいるために飲酒?それは効果はないだろう、新しい研究が言う

Drinking alcohol to stay healthy? That might not work, says new study

2-NOV-2021

https://www.eurekalert.org/news-releases/932999

PLOS Medicineに発表された新しい研究によれば、現在全く飲まない人の死亡リスクが高い理由は概ね他の要因、以前酒や薬物で問題をおこした、喫煙、全体的健康状態が悪い、などで説明できる。この知見は健康のために酒を飲むことを薦めない。

 

-アルコールと大麻の販売がパンデミックとともに増加したことを研究が発見

Study finds alcohol and cannabis sales rose with pandemic

4-NOV-2021

https://www.eurekalert.org/news-releases/933704

カナダでは、月間アルコール販売は想定より平均5.5%、大麻は25%増加した。

JAMA Network Open

 

-ワクチンパスポート/ COVIDパス:さらなるロックダウンを予防する最良の方法か、あるいは市民の自由と人権を脅かすものか?

Vaccine passports/COVID passes: The best way of preventing another lockdown or a threat to civil freedoms and rights?

3-NOV-2021

https://www.eurekalert.org/news-releases/933534

BMJのディベート

 

-予想が現実を形作る:心理学的要因がCOVIDワクチン副作用を予想する

Expectation shapes reality: Psychological factors predict COVID vaccine side effects

4-NOV-2021

https://www.eurekalert.org/news-releases/933855

よくあるCOVID-19ワクチン副作用は予言の自己成就である可能性がある

Psychotherapy and Psychosomaticsに発表された研究によると、頭痛、疲労、注射部位の痛みのような症状を予想した人々のほうが予想しなかった人々よりこれらの副作用を経験する可能性が高い。米国。

 

-科学の新しい車線

A new lane for science

ENOLA K. PROCTOR AND ELVIN GENG

SCIENCE 5 Nov 2021 Vol 374, Issue 6568 p. 659

安全で有効なワクチンの素晴らしい開発にもかかわらず、アメリカ人の約2/3しか一回目を接種していない。社会的距離やマスクのような非医療行動ですら広範な無関心、抵抗、怒りに遭う。残念ながらこの数字は例外ではなく標準である。アメリカ人は概ね、健康に良いことがわかっている臨床介入の約55%を受ける。

この失敗に対応するために、科学者はもう一つの車線-実装研究と呼ばれるもの-が必要である。医薬品や医療機器の開発を超えて、どうやって使ってもらうかを研究する。

「COVID-19は、「何をすべきか知っている」ことが「知っているとこをやる」ことを保証しないことを世界に示した」

(アメリカの問題を世界の問題にしないで欲しい。各国それぞれ違う)

 

-学校での子どもたちとCOVID-19

Children and COVID-19 in schools

BY SHAMEZ N. LADHANI

SCIENCE 04 NOV 2021: 680-682

緩和策をとりながら学校に通うことは子どもたちにとってCOVID-19リスクを上回るベネフィットがある

 

その他

-SMC UK

世界の窒素排出の削減コストと健康影響を調べた研究への専門家の反応

expert reaction to study looking at the health impact and abatement costs of global nitrogen emissions

NOVEMBER 4, 2021

https://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-study-looking-at-the-health-impact-and-abatement-costs-of-global-nitrogen-emissions/

Scienceに発表された研究

Birmingham大学環境健康教授Roy Harrison FRS教授

この報告は英国にとって特に重要である。硝酸アンモニウムはそのものとして排出されるのではなく待機中で窒素酸化物とアンモニアが反応して生じる。交通由来の窒素酸化物は電気自動車への移行などで削減が期待できるが、アンモニアの主な排出源である農業は肥料の効率的利用や動物廃棄物のより良い廃棄などがないと変わりそうも無い。

Reading大学気候プロセス教授Bill Collins教授

アンモニアは最も規制されていない汚染物質の一つである。それは農業由来で、化石燃料の使用廃止で減ることはなく、今後も増加が予想されている

(一部のみ)

 

-コンシューマーラボ

どのデオドラントや制汗剤にベンゼン汚染がありどれにない?

Which deodorants and antiperspirants are contaminated with benzene and which are not?

11/04/2021

https://www.consumerlab.com/answers/benzene-contamination-in-deodorants-and-antiperspirants/benzene-deodorants/

2021年の独立した検査でスプレー防臭剤や制汗剤に、血液のがんと関連するベンゼンが報告された。30ブランド86製品中44製品からベンゼンが検出された。コンシューマーラボのスタッフが結果を分析してどれが避けるべきと考えるかを同定した。結果は会員限定。

ベンゼンの由来はわからないが、製造に使われた成分に関連する可能性がある

 

もとの発表はValisureによるものでFDAに対応を求める請願をしている

Re: Valisure Citizen Petition on Benzene in Body Spray Products

November 3, 2021

https://www.valisure.com/wp-content/uploads/Valisure-FDA-Citizen-Petition-on-Body-Spray-v4.0-1.pdf

2ppm以上検出されたものに対応を要請

検出濃度が低いものも含めて記載してある

 

-Aaron RodgersがCOVID-19陽性:Packers QBが戻る時のワクチン接種していないNFL選手のための規則、等

Aaron Rodgers tests positive for COVID-19: Rules for unvaccinated NFL players, when Packers QB could return, more

Nov 4, 2021

https://www.espn.com/nfl/story/_/id/32545222/aaron-rodgers-tests-positive-covid-19-rules-unvaccinated-nfl-players-packers-qb-return-more

Green Bay PackersのクオーターバックAaron RodgersがCOVID-19陽性で、予防接種していなかった、そして週末の試合に出られないことが水曜日のNFLワールドにショックを与えた-彼は8月に「免疫をつけたimmunized」と言っていたので。

Rodgersはワクチン接種について誤解させていたのか?

8月にレポーターが彼にCOVID-19の予防接種をしたかと尋ねた時、彼は「もう免疫をつけたYeah, I've been immunized」といった。しかし彼は代替療法(ホメオパシーらしい)をしていて予防接種済みと認めるようNFLに申請していた。NFLは拒否した。

彼はマスクなしで試合に参加しハロウィーンパーティーに参加していた