[EFSA]意見等
-すべての動物種用セレン濃縮酵母(Saccharomyces cerevisiae CNCM I‐3060株)からなる飼料添加物の安全性と有効性(Alltech Ireland)
Safety and efficacy of the feed additive consisting of selenium‐enriched yeast (Saccharomyces cerevisiae CNCM I‐3060) for all animal species (Alltech Ireland)
EFSA Journal 2021;19(12):6979 9 December 2021
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6979
(科学的意見)
-すべての動物種用Corynebacterium glutamicum KCCM 80187株で発酵して生産したl‐グルタミン酸ナトリウムからなる飼料添加物の安全性と有効性(CJ Europe GmbH)
Safety and efficacy of a feed additive consisting of monosodium l‐glutamate produced by fermentation with Corynebacterium glutamicum KCCM 80187 for all animal species (CJ Europe GmbH)
EFSA Journal 2021;19(12):6982 9 December 2021
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6982
(科学的意見)
-全ての動物種用Corynebacterium glutamicum KCCM 80185株で生産したl‐イソロイシンからなる飼料添加物の安全性と有効性(CJ Europe GmbH)
Safety and efficacy of a feed additive consisting of l‐isoleucine produced by Corynebacterium glutamicum KCCM 80185 for all animal species (CJ Europe GmbH)
EFSA Journal 2021;19(12):6977 9 December 2021
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6977
(科学的意見)
-全ての動物種に使用するためのセイロンニッケイ(Cinnamomum verum J. Presl)(シナモンチンキ)の樹皮由来チンキからなる飼料添加物の安全性と有効性(FEFANA asbl)
Safety and efficacy of a feed additive consisting of a tincture from the bark of Cinnamomum verum J. Presl (cinnamon tincture) for use in all animal species (FEFANA asbl)
EFSA Journal 2021;19(12):6986 9 December 2021
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6986
(科学的意見)
-認可更新のためのすべての動物種用all‐rac‐α‐トコフェロール酢酸 (ビタミン E)から成る飼料添加物の評価(Jilin Beisha Pharmaceutical Co., Ltd)
Assessment of a feed additive consisting of all‐rac‐alpha‐tocopheryl acetate (vitamin E) for all animal species for the renewal of its authorisation (Jilin Beisha Pharmaceutical Co., Ltd)
EFSA Journal 2021;19(12):6974 3 December 2021
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6974
(科学的意見)
-食品添加物としてのソーマチン(E 957)の再評価
Re‐evaluation of thaumatin (E 957) as food additive
EFSA Journal 2021;19(11):6884 30 November 2021
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6884
(科学的意見)
この意見では食品添加物として使用する際のソーマチン(E 957)の再評価を扱う。ソーマチンはThaumatococcus danielliiという植物の果実の仮種皮の酸性水性抽出物から得られる、少量の植物成分とソーマチンIとソーマチンIIタンパク質からなる天然の植物タンパク質である。パネルは特定の食品添加物のリスク評価のための概念枠組みに従い、以下のことを考慮した。ソーマチンは消化可能なタンパク質である；適切な暴露推定量が得られた；遺伝毒性に関する懸念はなかった；経口アレルゲン性に関する結論は入手可能なヒトのデータから引き出せなかった；それぞれ調べた最大用量5,200 及び1,476 mg/kg 体重 (bw)/日のでラットとイヌの亜慢性毒性試験及び最大2,000 mg/kg bw /日の出生前発達毒性試験で有害影響は観察されなかった；ソーマチンへの暴露と有害健康結果に関連性がないことを一連の証拠で中程度の信頼性で裏付けた。そのため、パネルは、ソーマチン(E 957)の許容一日摂取量(ADI)の数値は必要なく、最も多い95パーセンタイル暴露0.48 mg/kg bw /日を用いて導出して過小評価と考えられる安全性マージン(MOS) 5,417に基づき、最適と考えられる規制最大量暴露評価シナリオでソーマチン(E 957)に安全上の懸念はないと結論した。
パネルは、ソーマチンのEU規格にE 957のソーマチンI と IIタンパク質の最小合計量、酵母、カビの数、サルモネラ菌の新しい規格制限を導入することと、水銀とカドミウムの最大限度とともにヒ素の既存の最大限度を下げることを欧州委員会が検討するよう助言した。
[FDA]FDAはピーナッツアレルギーに関連するヘルスクレームに関する通知のレビューを完了
FDA Completes Review of a Notification Regarding a Health Claim Related to Peanut Allergies
December 8, 2021
米国食品医薬品局は乳児へのある種の食品の導入と食物アレルギー発症リスク削減に関する特別なヘルスクレームに関する通知のレビューを完了した。
FDAは、製造業者はクレームの対象となるあらゆる食品のラベルや表示に以下に指定されたクレームを使用してよいと結論した。このクレームは、アメリカ人の食事ガイドライン2020-2025年の権威ある声明に基づいている。
「赤ちゃんに深刻な湿疹、卵アレルギーあるいは両方がある場合、4ヶ月程の早期からピーナッツを含む食品を年齢に応じて取り入れると、ピーナッツアレルギーの発症リスクを減らす可能性がある。子供の世話をする人達は、ピーナッツを含む食品を赤ちゃんに与える前に、その赤ちゃんの医療提供者と確認する必要がある。」
「ピーナッツアレルギーのリスクの高い赤ちゃん(深刻な湿疹、卵アレルギーあるいは両方のある赤ちゃん)に、ピーナッツを含む食品を4ヶ月程の早さで年齢に応じて取り入れると、ピーナッツアレルギー発症リスクを減らす可能性がある。子供の世話をする人達はピーナッツを含む食品をその赤ちゃんに与える前に、その赤ちゃんの医療提供者と確認しなければならない。」
これらのクレームは、早期ピーナッツ導入とピーナッツアレルギー発症リスクの削減を関連付ける、FDAが2017年に認可した限定的健康強調表示に追加される。
ピーナッツアレルギーは最も一般的な食物アレルギーの1つで、大多数の人で人生の初期に始まり生涯続く。国立衛生研究所の一部である国立アレルギー感染症研究所は、ピーナッツアレルギー発症を予防する臨床的助言を作成した。米国におけるピーナッツアレルギー予防のためのガイドライン追補版では、ピーナッツアレルギー発症リスクのレベルに基づいて、乳児にピーナッツ含有食品を早期導入するための3つのガイドラインを示している。
追加情報
・FDA近代化法(FDAMA)の主張
FDA Modernization Act (FDAMA) Claims
https://www.fda.gov/food/food-labeling-nutrition/fda-modernization-act-fdama-claims
・アメリカ人の食事ガイドライン2020-2025年
Dietary Guidelines for Americans, 2020-2025
[EU]RASFF2021(1205-1211)
警報通知（Alert Notifications）
イタリア産リコリス粉末のオクラトキシンA、ドイツ産食品サプリメントのアルミニウム高含有、フランス産飼料用モロコシのブタクサの種子高含有、フランス産ナンバンサイカチ抽出物のエチレンオキシド、イタリア産そば粉の未承認物質テトラメトリン、クロアチア産ヘンプオイルのテトラヒドロカンナビノール (THC, THC-A)高含有、ブラジル産青ブドウのマトリン、ベトナム産シナモンのエチレンオキシド、ポルトガル産トウモロコシ粉末のフモニシン、スペイン産風味付けワインのΔ-9-テトラヒドロカンナビノール、ギリシャ産乾燥イチジクのオクラトキシンA、ポーランド産すりあわせたディルチップスのクロルピリホス、アルゼンチン産レモンのイマザリル及びプロピコナゾール、
注意喚起情報（information for attention）
レバノン産ブドウのエテホン、トルコ産グレープフルーツのクロルピリホス、マルタ産卵のフィプロニル、エジプト産冷凍イチゴのプロパルギット及びクロロタロニル、インド産バスマティ米のチアメトキサム及びトリシクラゾール、トルコ産ヘーゼルナッツのアフラトキシンB1、ベトナム産乾燥カルダモンのアントラキノン、トルコ産レッドグレープフルーツのクロルピリホス、ドイツ産食品サプリメントの2-クロロエタノール、スペイン産黄パプリカのエテホン、インド産イカのカドミウム、中国産乾燥梨の亜硫酸塩(E220)高含有、タイ産サポジラのクロルピリホス、
通関拒否通知（Border Rejections）
トルコ産生鮮ペッパーのアセタミプリド、北マケドニア共和国産リンゴのクロルピリホス、トルコ産ロリポップのポンソー4R/コチニールレッド(E124)高含有、エジプト産ピーナッツのアフラトキシン(複数あり)、トルコ産乾燥イチジクのオクラトキシンA、インドネシア産ナツメグのオクラトキシンA、エジプト産ピーナッツのアフラトキシン、トルコ産生鮮マンダリンのプロクロラズ、インド産ピーナッツ穀粒のアフラトキシンB1、ボリビア産ピーナッツのアフラトキシン、インドネシア産ナツメグのアフラトキシン、ドミニカ共和国産ササゲのクロルピリホス、インド産粉末チリのアフラトキシンB1、ブラジル産ピーナッツのハロキシホップ及びトリクロピル、イラン産レーズンのクロルピリホス、中国産米国から発送した茶の未承認物質クロルピリホス、南アフリカ産ピーナッツ穀粒のアフラトキシン、ジョージア産ヘーゼルナッツ穀粒のアフラトキシン(複数あり)、トルコ産マンダリンのクロルピリホス-メチル、トルコ産レモンのクロルピリホス、香港産ポリアミド製ヘラの一級芳香族アミンの溶出、米国産飼料用ピーナッツのアフラトキシンB1、インド産米のクロルピリホス、
[TGA]TGAはイベルメクチン輸入に警告
TGA warns about imports of ivermectin
14 December 2021
https://www.tga.gov.au/media-release/tga-warns-about-imports-ivermectin
TGAはイベルメクチンと表示された多数の輸入製品を検査したところ、Therapeutic Goods Act 1989による偽物であることを発見した。
以下の3製品は表示されている有効成分より少ない量しか含まない
Iversun-12
Covimectin-12
Ivilife-12
この検査結果は認証されていないオンライン販売業者からイベルメクチン製品を購入しないよう警告するものである
[RIVM]報告書
-オランダの地下水のPFAS全国調査
National survey of PFAS in Dutch groundwater
13-12-2021
https://www.rivm.nl/publicaties/landsdekkend-beeld-van-pfas-in-nederlands-grondwater
PFASはオランダ中の地下水から検出される。通常は低濃度で、最も高い濃度は地面の直下で検出された。先の研究でRIVMは土壌中のPFASを検出していて、それと同じ場所の地下水を調べた。しかし地下水の濃度と土壌の濃度に関連はなかった。
報告書本文オランダ語
-特定の職業でのラドン暴露の調査
Survey of radon exposure for specific professions
10-12-2021
https://www.rivm.nl/publicaties/inventarisatie-radonblootstelling-specifieke-beroepsgroepen
ラドン暴露量が多い可能性のある職業として、考古学者、地球科学者、飲料水処理工場や魚養殖場の労働者。さらに作物にCO2を与えている温室の労働者。
[FSANZ]食品基準ニュース
Food Standard News December 2021
https://mailchi.mp/8e1b15855d37/food-standard-news-1300133?e=21527ddb09
クリスマスの残り物を安全に、遺伝子工学と新しい交配技術の定義、第27回トータルダイエットスタディ、ベリーと葉物野菜とメロンの食品安全管理についての第二次意見募集、極めて低いエネルギー食への意見募集、等
ハッピーで安全なクリスマスを
[MPI]ニュージーランド食品安全は砂糖のリコールを調査する
New Zealand Food Safety to investigate sugar recalls
8 December 2021
https://www.mpi.govt.nz/news/media-releases/nzfs-to-investigate-sugar-recalls/
ニュースサイトでとりあげられる
ニュージーランドは鉛汚染の関与する砂糖のリコール失敗を調査する
New Zealand investigates botched sugar recall involving lead contamination
December 13, 2021
リコールが期待されているようにスムーズにいかなかったことで、リコールシステムの強化対策が必要かどうか検討される
[WHO]低から中所得国では1人1年あたり1ドルの投資で700万人の命が救える
Investing 1 dollar per person per year could save 7 million lives in low- and lower-middle-income countries
13 December 2021
新しいWHOの報告書は、もし低から中所得国が非伝染性疾患（NCD）の予防と治療に1人1年あたり1ドル未満の追加投資をしたら、2030年までに700万人の死亡が予防できることを示す。人々の健康維持は医療費を減らし生産性を上げより長く健康的生活につながる。
命を救って節約：非伝染性疾患への投資の事例
Saving lives, spending less: the case for investing in noncommunicable diseases
13 December 2021
https://www.who.int/publications/i/item/9789240041059
16のNCD最適介入
タバコ対策が5項目、アルコールが3項目でこれで全体の半分。
健康的食生活は4項目で全て減塩対策。そして運動促進、心血管系疾患と糖尿病の薬物治療、HPV予防接種とHPV検診で16。
論文
-研究者が、加齢とともにヒト組織にがん関連突然変異のある細胞が上回ることを示す
Research demonstrates that cells with cancer-associated mutations overtake human tissue with age
13-DEC-2021
https://www.eurekalert.org/news-releases/937771
コロラド大学がんセンターの研究者らが60才以上のがんのない個人の多くは少なくとも一つのがんを誘発する突然変異をもつ細胞を、少なくとも1000億個もつことを発見した。Aging and Cancer。これまで発表されてきた正常組織の配列データのメタ解析。組織により変異のある細胞の多さが違う
-議論の多い減量装置は「肥満恐怖」を強化する、批判的学者がいう
Controversial weight-loss device reinforces 'fatphobia', academic critics say
Dec 13 2021 Hamish McNeilly
オタゴ大学の研究者が推進するあごを開けないようにする減量用医療機器DentalSlim Diet Controlについて、同じ大学の学者から批判が出ている。またその機器の開発に関わった3人の栄養士が懸念から辞めていることもわかった
歯は噛むためにある：議論の多い口腔内減量器具の概念化と倫理の批判的レビュー
Teeth are for chewing: a critical review of the conceptualisation and ethics of a controversial intraoral weight-loss device
Cat Pausé et al., British Dental Journal volume 231, pages675–679 (2021)
https://www.nature.com/articles/s41415-021-3680-x
-Nature
2021年ベスト科学イメージ
The best science images of 2021
Emma Stoye 13 December 2021
https://www.nature.com/immersive/d41586-021-03521-3/index.html
（恒例の年末特集が始まった
紫外線でピンクの蛍光を出すキチガイウサギ、とか）
メルクのCOVID錠剤輝きを失う：それがパンデミックにとって意味すること
Merck’s COVID pill loses its lustre: what that means for the pandemic
13 December 2021 Max Kozlov
https://www.nature.com/articles/d41586-021-03667-0
モルヌピラビルは当初公衆衛生担当者からゲームチェンジャーと賞賛されたが臨床試験の完全データからは期待されたほどの有効性はない
その他
-イヌがあなたの「特別（大麻入り）」ブラウニーを食べた？専門家によると、やるべきこと
Dog Ate Your *Special* Brownie? Here’s What to Do, According to an Expert
By Stephanie Sengwe | 12. 12, 2021
https://www.purewow.com/family/dog-eats-edibles
大麻が全国で合法になり、ますます多くの人が食用大麻にふけるようになった。家の周辺に食用大麻が増えたために、イヌが間違ってそれを食べる事故が急増している。米国動物虐待防止協会によると、大麻を飲み込んだことによる相談電話は2017年の1436件から2020年の3923件に増加した。そこで獣医師Emily Crossに相談した。
大麻はイヌに悪い？
大麻中毒の症状は？
私のイヌが食用大麻を食べたときどうすればいい？（動物病院に連れて行け）
イヌが食べないようにする方法
-ニューキャッスルのArgyleハウスのナイトクラブでのCOVIDアウトブレイクが世界で「最も感染の多いイベント」の一つになるかも
Newcastle Argyle House nightclub COVID outbreak could become one of the 'highest-transmission events' in the world
ABC Newcastle / By Carly Cook and Madeline Lewis
先週水曜日のArgyleハウスでの1970年代をテーマにしたプロムナイトに650人が参加しこれまでのところ150人がCOVID-19陽性で、オミクロン株の可能性が高い。
濃厚接触者が数百人で地域の検査クリニックは要請が増えて交通渋滞と長い待ち時間を招いている
（オーストラリア。何故オミクロンかというと二週間前に集団感染があったシドニー港でのパーティーボートクルーズ関係者が参加していたから。）
