2021-12-17

[EFSA]意見等

-ビスフェノールAの再評価のための根拠に基づいたリスク評価の実施:横断的研究に関する準備作業

Implementation of the evidence‐based risk assessment for the re‐evaluation of Bisphenol A: preparatory work on cross‐sectional studies.

EFSA Journal 2021;18(12):EN-6997 15 December 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-6997

(外部科学報告書)

発表文献を参照したこれらのデータを用いて、研究を7つの主要な毒性分野:生殖、神経毒性、免疫系の毒性、代謝作用、心血管系への影響、発がん性、一般的な毒性に細分化して報告書が作成された。

 

-ビスフェノールAの再評価のための根拠に基づいたリスク評価の実施:哺乳類、ヒトおよび/またはin vitroモデルの作用機序に関する準備作業

Implementation of the evidence‐based risk assessment for the re‐evaluation of Bisphenol A: preparatory work on Mode of Action studies in mammalian, human and/or in vitro models.

EFSA Journal 2021;18(12):EN-6995 15 December 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-6995

(外部科学報告書)

EFSAはビスフェノールA(BPA)のヒトの健康への安全性を再評価するために根拠に基づいたリスク評価を実施している。このプロジェクトの目的はBPAの再評価に関する作業グループの準備作業を実施することだった。発表文献を参照したこれらのデータを用いて、研究を8つの主要な毒性分野:生殖、神経毒性、免疫系の毒性、代謝作用、心血管系への影響、発がん性、一般的な毒性、遺伝毒性に細分化して報告書が作成された。

 

-すべての動物種用アルミノケイ酸ナトリウム、合成、からなる飼料添加物の安全性と有効性(欧州ゼオライト生産協会 (EUZEPA) &合成アモルファスシリカ生産者協会 (ASASP))

Safety and efficacy of a feed additive consisting of sodium aluminosilicate, synthetic, for all animal species (European Zeolites Producers Association (EUZEPA) & Association of Synthetic Amorphous Silica Producers (ASASP))

EFSA Journal 2021;19(12):6976 15 December 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6976

(科学的意見)

 

-鶏肥育用、産卵鶏及びマイナー家禽種育成用(肥育及び産卵のための育成用)のα-ガラクトシダーゼ(Aspergillus tubingensis ATCC SD6740株で生産された)とエンド‐1,4‐β‐キシラナーゼ(Trichoderma longibrachiatum CBS 139997株で生産された)からなる飼料添加物(Capsozyme SB Plus)の安全性と有効性(Industrial Técnica Pecuaria S.A.)

Safety and efficacy of a feed additive consisting of α‐galactosidase (produced by Aspergillus tubingensis ATCC SD6740) and endo‐1,4‐β‐xylanase (produced by Trichoderma longibrachiatum CBS 139997) (Capsozyme SB Plus) for chickens for fattening, chickens reared for laying and minor poultry species (for fattening and reared for laying) (Industrial Técnica Pecuaria S.A.)

EFSA Journal 2021;19(12):6981  13 December 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6981

(科学的意見)

 

-食品及び飼料に使用するための遺伝子組換えトウモロコシNK603 × T25 × DAS‐40278‐9とそのサブコンビネーションの評価

Assessment of genetically modified maize NK603 × T25 × DAS‐40278‐9 and subcombinations, for food and feed uses, under Regulation (EC) No 1829/2003 (application EFSA‐GMO‐NL‐2019‐164)

EFSA Journal 2021;19(12):6942 13 December 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6942

(科学的意見)

トウモロコシNK603 × T25 × DAS‐40278‐9株(3イベントスタックトウモロコシ)は3つのシングルイベント:NK603、T25 、DAS‐40278‐9を組み合わせる従来の交配差で生産された。GMOパネルは以前この3つのシングルトウモロコシイベントとサブコンビネーション2つを評価し、安全上の懸念を確認しなかった。このシングルトウモロコシイベントや2つのサブコンビネーションの安全性に関する元の結論を改定する可能性のある新しいデータは確認されなかった。分子特性、比較分析(農学、表現型、組成特性)及び毒性の結果、アレルギー誘発性、栄養評価から、このシングルトウモロコシイベントや3つのイベントスタックトウモロコシに新たに発現したタンパク質の組み合わせは、食品や飼料の安全性や栄養上の懸念を生じないことが示された。GMOパネルは、この申請で説明されているように、この3つのイベントスタックトウモロコシは非-GM比較種や選ばれた非-GM参照種と同様に安全だと結論した。この3つのイベントスタックトウモロコシの生存能力のある穀物が偶然環境中に放出されても、環境の安全上の懸念は生じない。GMOパネルは、以前評価されていないトウモロコシサブコンビネーションの1つのシングルイベントの相互作用の可能性を評価し、これらは、このシングルイベント、以前評価したサブコンビネーション、この3つのイベントスタックトウモロコシと同様に安全なことが予想されると結論した。市販後環境モニタリング計画と報告間隔はこの3つのイベントスタックトウモロコシの用途に従っている。食品/飼料の市販後モニタリングは必要ないとした。GMOパネルはこの3つのイベントスタックトウモロコシとそのサブコンビネーションは、ヒトと動物の健康と環境への潜在的な影響に関して、非-GM比較種や選ばれた非-GM参照種と同様に安全だと結論した。

 

-ボスニア・ヘルツェゴビナの青年、成人及び妊婦の食事調査の研究(B&H MENU)

The study of Bosnia‐Herzegovinian Dietary Survey of Adolescents, Adults and Pregnant Women (B&H MENU)

EFSA Journal 2021;18(12):EN-6993  13 December 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-6993

(外部科学報告書)

この報告書は、ボスニア・ヘルツェゴビナの青年、成人及び妊婦の食事調査研究の、目的、サンプル、方法論及び手順の概要を提供するものである。食品摂取調査実施の方法論は2014年に発表された欧州食品安全機関のガイドラインに従った。この調査のために国民登録から、年齢、性別、居住地で分類したランダムサンプルが引き出された。このサンプリングされた対象者は四季に渡り、調査カレンダーは集団グループレベルで平日と週末の適切な割合を捉えるよう計画された。連続しない2日間の24時間思い出し法を用いて各参加者の詳細な食品摂取情報が集められた。栄養価や潜在的なリスクに関連する食品/飲料を含み、FPQでデータ収集を補完した。1384人(青年534人、成人850人、妊婦134人)のデータが集められた。一般人69.2%、妊婦67%の回答率が得られた。

 

-セルビアの1~9歳の子供の全国食品摂取調査

National Food Consumption Survey among children from 1 to 9 years old in Serbia

EFSA Journal 2021;18(12):EN-6994  13 December 2021

https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-6994

(外部科学報告書)

EFSAのEUメニュー方法論に従って2017年~2021年にセルビアの幼児と子供の全国食品摂取調査が実施された。1歳~3歳未満の290人の幼児(回答率女子74.6%、男子72.4%)と3~9歳の286人の子供(回答率女子76.4%、男子73.5%)の、全部で576人の参加者(全体的な回答率74.4%)から有効なデータが集められた。セルビア共和国の最も完璧な住民登録がサンプリングの枠組みとして使用され、年齢、性別、居住地域の3つの社会層が適用された。募集はプロジェクトチームのメンバーが世帯単位で企画、実施し、1世帯ごとに1人以下の子供を募集した。データ収集は、一般的なアンケート、年齢に応じた食品傾向アンケート、24時間食品日記などのプロジェクト特有の全国調査パックを用いて実施された。一食分の量の評価を支援するために、バルカン地域で一般に消費されるシンプルな食品や料理のために開発・検証された食品絵本が使用された。データ収集は両親や保護者を伴う対面インタビューで、栄養学の経歴を持つ教育を受けたインタビュアーが実施した。セルビアの全国調査は国の全ての地域に拡大され、四季や全ての曜日を取り上げ、平日の記録72%と、週末28%が含まれている。全国データ収集に先立ち、方法論、事前に決定した研究スケジュール、測量機器の実現可能性と受容性を調べるために、パイロット・スタディが実施された。定期的に摂取する食品やお祝い行事を含む一年中の食事パターンが示された。EFSAに転送する最終データセットのデータの保管、加工、作成のために、先進栄養プラットフォーム食事評価及び計画(DAP)が適用された。

 

-EU-FOR A要請2.0に関する説明会

Info session on EU-FORA call 2.0

2021/12/16

https://www.youtube.com/watch?v=o134RjbT6m8

YouTube動画

 

[ANSES] 環境職業健康のための国家研究プロジェクト:2021年の公募の結果

National Research Programme for Environmental and Occupational Health: results of the 2021 calls for research projects

03/12/2021

https://www.anses.fr/en/content/national-research-programme-environmental-and-occupational-health-results-2021-calls

2021年初頭、PNR EST(国家環境衛生労働研究計画)のもと、一般的なテーマと「高周波と健康」をテーマとしたプロジェクトの募集の2つの募集に対し、298件のプロジェクトが提出された。科学委員会による評価を含む厳密な選考を経て、33のプロジェクトが選ばれた。

これらのプロジェクトは、ANSESのさまざまな専門分野、特に一般市民や職場での健康リスク、生態系へのリスクやさまざまな環境の質について、人間科学や社会科学の貢献により新たな知見を提供する。がん、呼吸器・腸疾患、糖尿病、筋骨格系疾患、パーキンソン病など、さまざまなヒトの疾患が研究対象となる。

具体的には、2021年に選ばれたプロジェクトは、1つ以上の環境および職業上の暴露に関連する:

・13のプロジェクトが化学物質に関するもので、そのうち9つが内分泌かく乱物質に関するものである;

・7つのプロジェクトは、新興、調べられていないまたは新しい汚染源の問題を扱っており、そのうち5つはマイクロプラスチックとナノプラスチックを研究している;

・6つのプロジェクトは、高周波と健康に焦点を当てている;

・5 つが職業暴露と職業健康に関するもの;

・5 つは、大気中の粒子や繊維に関連する暴露とリスクに関するものである;

・最後に、5つのプロジェクトが生物学的因子に焦点を当てており、そのうちの3つはベクターコントロール(主に蚊やダニなどのベクターが媒介する病原体)、1つは薬剤耐性さらに1つは家庭内のカビに関連している。

さらに、これらのプロジェクトのうち9つは、化学物質や物理要因への複合暴露や「カクテル」効果を研究しており、エクスポソームに関する知見に寄与する。

 

[FSA]北アイルランドの食事や飲料の持ち帰り購入について

Northern Ireland Take Home Food and Drink Purchases (2016, 2019, 2020)

16 December 2021

https://www.food.gov.uk/research/research-projects/northern-ireland-take-home-food-and-drink-purchases-2016-2019-2020

 北アイルランドにおいて消費者が何を食べ、何を購入しているかだけでなく、食品に関連する態度や行動を包括的に理解するための最新の購買データで、2016年と2019年及び2019年と2020年を比較した報告書。

 

[FSA]食品衛生評価制度(FHRS):Food and You 2: Wave 2

Food Hygiene Rating Scheme (FHRS) Food and You 2: Wave 2

16 December 2021

https://www.food.gov.uk/research/food-and-you-2/food-hygiene-rating-scheme-fhrs-food-and-you-2-wave-2

Food and You 2: Wave 2の研究において、消費者の食品衛生評価制度(FHRS)に関する認知度とその活用、表示義務化に対する考え方について調査した。

 

[FDA]2023年会計年度用のVQIP申請ポータルを開始する

VQIP Application Portal Now Open for FY 2023

December 16, 2021

https://www.fda.gov/food/cfsan-constituent-updates/vqip-application-portal-now-open-fy-2023

FDAは2022年1月1日に、2023会計年度の任意適格輸入業者計画(VQIP)への申請を開始する。

 

[FDA]FDAは食料生産動物用抗菌剤の販売又は流通に関する年次概略報告書2020を発表

FDA Releases Annual Summary Report on Antimicrobials Sold or Distributed in 2020 for Use in Food-Producing Animals

December 14, 2021

https://www.fda.gov/animal-veterinary/cvm-updates/fda-releases-annual-summary-report-antimicrobials-sold-or-distributed-2020-use-food-producing

FDAは国内における食料生産動物用抗菌剤の販売又は流通に関する年次概略報告書2020を発表した。本報告書によると食用動物への使用が承認されている医療上重要な抗菌薬の国内販売および流通は、2019年から2020年にかけて3%減少したことを示す。

 

[FDA]警告文書

ITC Global Trading Inc.

OCTOBER 22, 2021

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/itc-global-trading-inc-615409-10222021

「外国供給業者検証プログラム(FSVP)」違反の問題。

 

[NTP]F344/NTac ラット、 Wistar Han [Crl:WI(Han)] ラット、および B6C3F1/N マウスに2週間あるいは3ヶ月強制経口投与したトランスレスベラトロールの毒性試験

Toxicity Studies of Trans-resveratrol Administered by Gavage for Two Weeks or Three Months to F344/NTac Rats, Wistar Han [Crl:WI(Han)] Rats, and B6C3F1/N Mice

https://ntp.niehs.nih.gov/publications/reports/tox/100s/tox102/index.html

3ヶ月試験は、Wistar Hanラットで親に妊娠6日から授乳21日まで、子どもに生後12日から21日までと離乳後3ヶ月。さらにB6C3F1/N マウスには5-6週齢から3ヶ月。

Wistar Hanラットの試験では子どもの平均体重の減少がエンドポイントでLOEL 312.5 mg/kg/day。マウスでは雌の肝臓の相対重量増加がエンドポイントでLOEL 625 mg/kg/day。

NOAELはラット156 mg/kg/day、マウス312 mg/kg/day

 

[ヘルスカナダ]ヘルスカナダによる許可食品添加物一覧の構成及びタイトルの近代化提案に関する通知 - 参照番号: NOP/ADP-0038

Notice of Health Canada’s Proposal to Modernize the Structure and Titles of the Lists of Permitted Food Additives – Reference Number: NOP/ADP-0038

December 14, 2021

https://www.canada.ca/en/health-canada/services/food-nutrition/public-involvement-partnerships/notice-proposal-modernize-structure-titles-lists-permitted-food-additives-nop-0038.html

ヘルスカナダは、許可食品添加物リストの構造を修正し、一部の一覧のタイトルを近代化することを提案している。

 

[ヘルスカナダ]助言:未承認の製品は深刻な健康リスクを引き起こす可能性がある

Unauthorized products may pose serious health risks

2021-12-16

https://recalls-rappels.canada.ca/en/alert-recall/unauthorized-products-may-pose-serious-health-risks

ヘルスカナダは精力剤、減量用、活力剤あるいは「ポッパーズ」として販売されている未承認の健康製品には危険な成分が含まれている可能性があり、深刻な健康リスクを引き起こす可能性がある健康製品に関して市民に助言し、情報を更新している。掲載の製品はヨヒンビン、シルデナフィル、タダラフィル、ヒドロキシチオホモシルデナフィルを含む。

 

[FSAI]リコール

Iceland Hot & Spicy Chicken Breast Slices及びIceland Sweet Chilli Chicken Breast Slicesが承認農薬であるエチレンオキシド検出のためリコール

Recall of Certain Batches of Iceland Sliced Chicken Breast Products Due to the Presence of the Unauthorised Pesticide Ethylene Oxide

Wednesday, 15 December 2021

https://www.fsai.ie/news_centre/food_alerts/ETO_recall_iceland.html

英国産Iceland Hot & Spicy Chicken Breast Slices及びIceland Sweet Chilli Chicken Breast Slicesの鶏胸肉製品に未承認の農薬であるエチレンオキシドが含まれていたため、リコール。製品写真あり。

 

[MPI]カンタベリーのアカロア港での公衆衛生警告

Public health warning about shellfish in Akaroa Harbour, Canterbury

15 December 2021

https://www.mpi.govt.nz/news/media-releases/public-health-warning-about-shellfish-in-akaroa-harbour-canterbury/

MPI (ニュージーランド一次産業省)はカンタベリーのアカロア港で貝の捕獲をしないよう市民に公衆衛生警告を出した。この地域で採取された貝サンプルの定期検査で、下痢性貝毒のレベルが MPI 設定の安全基準値 0.16 mg/kg を3倍近く上回った。

 

[HK]2つの包装ナツメヤシのサンプルが食品表示規則に違反

Two prepackaged date samples in breach of food labelling regulation

15 Dec 2021

https://www.cfs.gov.hk/english/press/20211215_9081.html

食品安全センター(CFS)は、本日(12月15日)、中国産包装済みのナツメヤシのサンプルから、特定の食品に使用が認められている保存料の二酸化硫黄が検出されたが、食品ラベルに添加物の機能分類と名称の表示がなかったと発表した。

 

[MFDS] [報道参考] 食薬処、国家間の食品安全情報交流のためのネットワークを強化

危害情報課/食中毒予防課 2021-12-07

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=45986

□ 食品医薬品安全処は世界保健機関西太平洋地域事務局(WHO WPRO)とともに「アジア地域におけるINFOSANの役割強化」をテーマに、第7次Asia INFOSAN(国際食品安全当局ネットワーク)国際会議を12月7日から8日まで忠北五松で開催する。

* INFOSAN(International Food Safety Authorities Network、INFOSAN):国際食品安全当局ネットワークとして、2004年世界保健機関と国際連合食糧農業機構(FAO)が食品安全関連、緊急状況発生時の迅速な情報交流を通じて有害食品拡散防止のために設立した協力体(現在188会員国活動)

** Asia INFOSAN:2011年世界保健機関西太平洋地域事務局と韓国食薬処が主軸となり、中国、日本など17のアジア国家の情報交流および協力強化のために構築した協力体

○ 日本、タイ、フィリピンなどAsia INFOSAN加盟国、ニュージーランド、世界保健機関(WHO)、国際連合食糧農業機構(FAO)はオンラインで出席し、食品医薬品安全処、農林畜産食品部、食品安全情報部員などは五松で参加する予定である。

○ 主な案件は、▲ 2021年アジア地域のINFOSAN成果および当面の課題、▲Asia INFOSAN会員国指針書、▲韓国のINFOSAN活動経験、▲食中毒監視政策(韓国、タイ、フィリピンなど)など。

○ 特に今回の会議では、食薬処主導で世界保健機関(WHO)とINFOSAN事務局が共に設けた「Asia INFOSAN会員国指針書」*を議論して最終確定する予定である。

* 食品安全非常事態に対応する能力強化のための戦略的勧告および措置に対する会員国とINFOSAN事務局の役割、機能などを説明

<添付> ’21年Asia INFOSAN国際会議日程

 

[MFDS]冬季珍味である本当のブリに会う季節

農水産物安全政策課/新種有害物質課 2021-12-06

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=45984

□ 食品医薬品安全処は、冬季珍味である「ブリ」を購入するときに、似ている「ヒラマサ」と混同しないように区別法を案内する。

□ ブリは冬になると冷たい海を乗り越えるために体に脂肪を蓄積し、筋肉組織が硬くなり、油っぽく身の香ばしい旨みとサクサクとした肉質が逸品である一方、ヒラマサは油っぽさが少ないがしっかりとした肉質で冬より晩夏が旬である。

○ また、ブリは重量に応じて、小ブリ(3~6 kg)、中ブリ(6~8 kg)、大ブリ(8 kg以上)で分けられるが、ブリは大きくなるほど脂肪含有量が高くなり味が良い。

□ 冬季本物のブリとヒラマサを区別する方法は、頭、尻尾、ヒレ形態などで区別することができ、ヒラマサはブリよりも体が平らで細長い特徴を持っている。

○ まず、ブリは中央部分が太くて、頭、尻尾の部分が細い紡錘形である一方、ヒラマサは若干平らで細長い形が特徴である。

○ 第二に、ブリとヒラマサを区別する最も簡単な方法は主状顎骨と呼ばれる上顎の先端を確認すると、ブリは先端に角があり、ヒラマサは丸い形である。

○ 第三に、ブリは胸ヒレと腹ヒレが並んである一方、ヒラマサは胸ヒレより腹ヒレが後方に出ている。

○ 第四に、尾ヒレを見るとブリは尻尾の間に角がある一方、ヒラマサは丸い形である。

○ 第五に、魚をさばくとブリの肉は全体的に赤色が多く浮かぶ一方、ヒラマサはブリに比べて明るい。

○ 詳細は食薬処YouTubeチャンネル(https://youtube.com/MFDS)でも確認できる

○ 一方、ブリをさばく過程でブリ糸状虫が発見される場合がある。ブリ糸状虫は人体には感染しないと知られているが、取り除いて摂取することを勧める。

<添付> あいまいな類似魚区別法、出生の秘密編(映像)

 

[MFDS] [報道参考] 廃鉱山の重金属汚染、農水産物の安全管理を強化

規制改革法務担当官など2021-12-02

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=45980

□ 食品医薬品安全処は、12月2日「農水産物品質管理法」と「畜産物衛生管理法」の2個の法律改正案が国会本会議を通過したと明らかにした。

農水産物

品質管理法

・廃鉱山地域の重金属汚染農水産物の購入・廃棄根拠づくり

公布した日

・安全性検査機関再指定、変更承認申請時の手数料賦課

公布後6ヶ月

畜産物

衛生管理法

・回収・廃棄命令および処分の手続きが進行中の期間

(事前通知期間)には、営業者の廃業申告を制限

公布した日

・偽りや不正な方法で畜産物の加工基準および成分規格が認められた場合、取消しおよび罰則賦課

公布した日

 

<重金属汚染農水産物の流通管理を強化する。>

□ 「農水産物品質管理法」の改正に伴い、廃鉱山地域の鉱山被害*などの不可抗力的な理由で農産物が重金属などに汚染された場合、自治体で購入・廃棄できるように法に根拠を明確にした。

* 鉱山での土地の掘削、鉱物の採掘、選鉱および製錬過程で生じる地盤沈下、廃石・鉱物残渣の流失、坑内水・廃水の放流および流出、鉱煙の排出、埃飛び、騒音・振動の発生で、鉱山およびその周辺環境に及ぼす被害(「鉱山安全法」第2条5号)

○ これにより鉱山被害農水産物生産者の損失を補償する一方、汚染された農水産物を購入・廃棄して該当農産物の流通を基本的に停止することで、国民の食卓をより安全に保護できるようになった。

* 農産物の購入・廃棄手続き:廃鉱山近隣農耕地重金属汚染度調査→調査対象農耕地確定→該当農耕地農産物安全性調査→不適合農産物購入・廃棄

□ また、農水産物安全性検査機関を3年ごとに再指定したり、変更承認を申請する際にも受益者負担原則に従って手数料を賦課できるように法に根拠を用意した。

<畜産物関連不正行為に対する行政制裁処分の実効性を高めた。>

□ 「畜産物衛生管理法」が改正されることにより、営業者が故意に行政処分や懲罰的課徴金等を避けるために廃業申告を悪用できないように、畜産物を販売した営業者が回収・廃棄命令を履行しない場合や行政処分手続きが進行中の期間には、一時的に営業者の廃業申告を制限して処分の実効性を確保した。

○ また、偽りや不正な方法で畜産物の基準・規格が認められた場合、その認定を取消し、3年以下の懲役または3,000万ウォン以下の罰金を賦課できる根拠を用意した。

 

[MFDS] [報道参考] 対外依存度が高い食品・医療品目の安定的供給のための体系点検

危害予防政策課 2021-11-30

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=45968

□ 食品医薬品安全処次長は、対外依存度が高い食品・医療輸入品目の供給体系が安定しているか現場対応案を点検するために、11月30日韓国食品産業協会、韓国製薬バイオ協会などと共に懇談会を開催した。

○ 懇談会の主な内容は、▲主な輸入品目管理方向、▲分野別輸入品目の需給動向点検、▲周期的供給点検体系の用意と需給安定化対応方案などである。

□ 食薬処は関連団体・協会と協力して、COVID-19状況で海外から輸入される品目が円滑に供給されるように持続的に管理する。

 

[RIVM]報告書

-マイコトキシンデオキシニバレノールの構造類似体のトキシコキネティクスについての文献調査

A literature study on the toxicokinetics of structural analogues of the mycotoxin deoxynivalenol

16-12-2021

https://www.rivm.nl/publicaties/literature-study-on-toxicokinetics-of-structural-analogues-of-mycotoxin-deoxynivalenol

RIVMは以前デオキシニバレノールについて、尿の測定値から食品由来の摂取量を計算するモデルを作った。それをT-2トキシンとHT-2トキシンに拡大するための文献調査を行った

 

-「陰イオン」消費者製品の放射能測定

Radioactivity measurement in ‘negative ion’ consumer products

16-12-2021

https://www.rivm.nl/publicaties/radioactiviteitsmetingen-aan-negatieve-ionen-consumentenproducten

ジュエリーやアイマスクなどの「陰イオン」製品の販売業者はそれが健康に良いと宣伝する。ANVSがRIVMにマイナスイオン製品10の放射能測定を依頼した。その結果10製品全てで法的規制値を超える放射能を含む。これらの製品の使用者は追加線量に暴露されている

本文オランダ語

製品はFit & Slim silicone アームバンドXL

Sportboost アームバンド Turkoois

Smiley Kids アームバンド

Magneetketting

Armband “Basic Nero”

Quantum Pendant

など

 

-生態とヒト健康リスク評価を革新する:つなげる概念と事例(IRAC)-同定フェーズ、並行、統合

Innovating the integration of ecological and human health Risk Assessment: Connecting concepts and cases (IRAC) - Identification phase, parallels and integration

16-12-2021

https://www.rivm.nl/publicaties/innovating-integration-of-ecological-and-human-health-risk-assessment-connecting

ヒトへのリスクと環境リスクを評価する方法を比較し、違いと同じところを記述し統合の可能性を探った

 

[FAO]アラブ地域の飢餓は悪化し続けている

Hunger in the Arab region continues to worsen

16/12/2021

https://www.fao.org/newsroom/detail/hunger-in-the-arab-region-continues-to-worsen/en

2021年近東と北アフリカ地域の食料安全保障と栄養の概要発表

 

論文

-違法製造されたフェンタニルが関係する薬物過剰使用死の傾向と特徴-米国、2019-2020

Trends in and Characteristics of Drug Overdose Deaths Involving Illicitly Manufactured Fentanyls — United States, 2019–2020

O’Donnell J,et al.,

 MMWR Morb Mortal Wkly Rep 2021;70:1740-1746.

https://www.cdc.gov/mmwr/volumes/70/wr/mm7050e3.htm?s_cid=mm7050e3_w

2020年 5月から2021年4月の間に米国で推定される10万人以上の薬物過剰使用死の64%に違法製造されたフェンタニル(IMFs)を含む合成オピオイドが関与していた。

2019-2020の間、IMFsが関与する過剰使用死は中西部、何部、西部で急増した。2020年のIMFs関連死の約40%には覚醒剤も関与し、死者の56%にはファーストレスポンダーが到着時に既に脈はなかった。

 

-東アフリカの飲酒と食道扁平上皮がんリスク

Alcohol consumption and oesophageal squamous cell cancer risk in East Africa

16 December 2021

https://iarc.who.int/news-events/alcohol-consumption-and-oesophageal-cancer-risk-east-africa/

The Lancet Global Healthに発表された東アフリカ食道扁平上皮がん(ESCC)予防研究(ESCCAPE )の結果。飲酒はこの地方の、特に男性の、ESCC負担に相当寄与している。これらのがんは飲酒、特に強力なスピリッツを飲むことを止めれば予防できる可能性がある。

 

-柊と蔦:祭日の植物ハザードの盛り合わせ

The holly and the ivy: a festive platter of plant hazards

BMJ 2021;375:BMJ-2021-066995

https://www.bmj.com/content/375/bmj-2021-066995

クリスマスに関連した植物のハザードを非系統的にレビュー

(BMJ恒例のクリスマス特集。感染者が多い状況でパンデミックネタも含むジョークをいつものように発表するの、さすが英国)

インフォグラフィクスつき、↓も

 

-ヘビメタの毒性と死亡率-ヘビメタバンドの密度と病因別入院と死亡率:集団ベースのコホート研究

Heavy metal toxicity and mortality—association between density of heavy metal bands and cause specific hospital admissions and mortality: population based cohort study

BMJ 2021;375:e067633

https://www.bmj.com/content/375/bmj-2021-067633

(ちょっとだけメタル、ほどほどメタル、ヘビメタシティ等に分類)

 

-シンガポール工業デザイン大学の研究者らが3Dプリンティングを使っておからをアップサイクルする簡単な方法を開発

SUTD researchers developed simple method to upcycle okara using 3D printing

15-DEC-2021

https://www.eurekalert.org/news-releases/938238

おからは添加物なしに3Dプリントできる

ACS Food Science and Technology

 

-プライベート・エクイティ長期介護施設がCOVID-19期間中の死亡率が最も高い

Private equity long-term care homes have the highest mortality rate during COVID-19

16-DEC-2021

https://www.eurekalert.org/news-releases/938131

Antipodeに発表されたWaterloo大学の研究。

(カナダ、高齢者施設の数字が目立って悪かった)

 

-大麻は重金属を含み消費者の健康に影響する、研究が発見

Cannabis may contain heavy metals and affect consumer health, study finds

16-DEC-2021

https://www.eurekalert.org/news-releases/938175

Toxin Reviewsに発表された大麻の重金属汚染に関する研究のメタ解析。特に大麻がファイトレメディエーション(土壌中重金属の浄化)に使われている場合の情報を調べた。

 

-口腔咽頭がんの発生率と死亡率がほぼ全50州で増加している、新しい全国調査

Oropharyngeal cancer incidence and mortality rising in nearly all 50 states, reports new national study

16-DEC-2021

https://www.eurekalert.org/news-releases/938149

JAMA Otolaryngology-Head & Neck Surgeryに発表されたアメリカの調査。最近米国ではHPVによって誘発されるがんとしては子宮頸がんを上回った。米国では毎年男女2万人が口腔咽頭がんと診断されている。HPVワクチン接種率の低い州の増加が目立つ。HPV予防接種をさらに推進すべきである。

(米国では男の子もHPVワクチン接種対象。日本では、男性のがんがワクチンで予防できることが常識になったらHPVワクチンへの報道姿勢が変わったりするのではと邪推)

 

その他

-Science  Vol 374, Issue 6574

2021年の革新

2021 Breakthrough of the Year

タンパク質、あらゆるところにタンパク質

クライオ電顕と人工知能アルゴリズムによってたくさんのタンパク質の構造解析が行われたこと

 

的を外れた(打たれなかったワクチン)

Missed shots

KAI KUPFERSCHMIDT 16 Dec 2021•Vol 374, Issue 6574•pp. 1434-1435

昨年12月、Scienceは2020年の革新を効果的SARS-CoV-2ワクチンの開発、に与えた。それは科学の勝利だった。しかし現実世界でそれをうまく進めることは簡単ではなかった。

世界中で80億のワクチンが接種され、数だけなら優先順位の高い人全員にいきわたるが現実はそうではない。一部の国では十代で3回接種済みで死亡リスクの高い国でまだ一回も打っていない。予防接種のおかげで何百万人もが助かったがワクチンを拒否して死亡した人も何万人もいる。

ワクチン躊躇やデマなどの問題には生命医学以外の研究が役に立つはずだった。それも科学だが、十分注目されなかった。選ぶ贅沢などない人たちも多い。アフリカの予防接種完了率はわずか8%である

 

-Nature

COVIDワクチンが2021年をどう形作ったかを示す8つの強力な図

How COVID vaccines shaped 2021 in eight powerful charts

16 December 2021

https://www.nature.com/articles/d41586-021-03686-x

2021年はワクチンの年だった

・世界中で接種されたワクチンの数

・ワクチン開発にかかった時間

・世界の国毎の接種率

・変異株とワクチンの効果

・免疫の経時的減少

・現在開発中のワクチン

・子どもへの影響

・ワクチン関連論文の急増

 

-SMC NZ

2021年科学ニューストップ10

Top Ten Science Stories of 2021

16 December 2021

https://www.sciencemediacentre.co.nz/2021/12/16/top-ten-science-stories-of-2021/

・ワクチン展開についてのあれこれ

・オークランドにアルファ株、変異株の名称変更

・デルタ株到着、根絶戦略終了

・空気感染認識される

・新たな気候対策更新

・デマの拡散が早い、科学への信頼は高いまま

・飲料水安全性問題 (鉛汚染とフッ素添加)

・3月の地震

・パンに葉酸添加

・サイバー攻撃

 

-2022年に死すべき4つの科学ジャーナリズムの傾向

4 Awful Science Journalism Trends That Should Die In 2022

By Cameron English — December 15, 2021

https://www.acsh.org/news/2021/12/15/4-awful-science-journalism-trends-should-die-2022-15994

科学ジャーナリズムはその信頼性を脅かすいくつかの重要問題に苦しんでいる。もし我々が一般の人々により科学を志向して欲しいなら、これらの問題をすぐにでも修正しなければならない。

・都合のいいときだけ科学をもちあげる 

自分たちの指向に沿った根拠は宣伝するがそうでないものは却下する

・結論ありきで根拠を探す

・ニュアンス?ニュアンスって何?

限界や条件等詳細を無視して正義や悪と決めつける

・弾圧を励ます

専門家の声を抑制することがある