[ANSES]サージカルマスク：化学汚染物質の健康閾値は超過しない
Surgical masks: health thresholds not exceeded for chemical contaminants
14/12/2021
https://www.anses.fr/en/node/152311
COVID-19パンデミックの始まり以降、何百万もの人が毎日サージカルマスクを使用している。DGCCRFが実施した調査に基づき、ANSESはサージカルマスク中の化学物質の存在に関する健康リスクを評価した。その結果、推奨される使用条件に従った場合、健康の閾値を超える事例はなかった。
探索的調査
COVID-19パンデミックの始まり以降、サージカルマスクの日常使用の普及に対応して、DGCCRF(フランス競争・消費者問題・不正抑止総局)は2020年と2021年に2つのサンプリングキャンペーンを実施することを決めた。これらのキャンペーンで数十の一般用サージカルマスクが参照された。目的はこれらのマスク中の化学物質を探すことである。ANSESはこれらの物質の吸入や皮膚との接触に関連して起こりうる健康リスクを評価するよう求められた。
使用条件を厳格に遵守して安心できる結果
ダイオキシン、フラン、DL-PCBs(ダイオキシン様ポリ塩化ビフェニル)、PAHs(多感芳香族炭化水素)、VOCs(揮発性有機化合物)といった数種類の化学物質の存在が明らかになった調査の一環で、分析が実施された。
マスクに見つかった化合物への暴露量は、成人、子供とも健康の閾値を超えなかった。これらの評価は、少なくとも4時間ごとにマスクを交換し、正しい方法でマスクを着用するなど、HCSP(フランス公衆衛生高等評議会)が推奨する使用条件に着用者が従う状態で実施された。着用者が使用推奨事項に従う限り、結果は一般に安心できた。健康の閾値の遵守は、これらの物質が吸入され、皮膚と接触しても人々に健康リスクがないことを保証している」とANSESの専門家評価のコーディネーターであるCéline Dubois氏は説明した。
サージカルマスクの組成と汚染源を管理する
ANSESはこれらの化学物質の調査をさらに進めたいと思っている。分析で見つかったダイオキシン/フラン/ DL-PCBsは製造業者が意図的に加えたようには思えない。その存在は製造工程中に、または外部から汚染された可能性がある。「1つの仮説として、汚染された原料がマスクの製造に使われた可能性がある」とCéline Dubois氏は述べた。PAHs やVOCsの正確な供給源は特定できなかった。
ANSESは製造業者やこれらの製品を販売する企業に、サージカルマスクの組成を検査する責任を再認識させている。「この評価は時間の制約があったため、マスクの組成だけで、マスクが放出する物質を研究できなかった」とCéline Dubois氏は述べた。そのためANSESは製造業者とその製品を販売する企業が、マスクに含まれるあらゆる化学物質や粒子の放出を評価するよう助言している。同時に、製造業者とマスクを販売する企業は、特にリサイクルされた場合のポリプロピレン(マスクの主成分)の使用に関して、製品の汚染源を管理するために必要な対策を取らなければならない。
鼻のワイヤーや耳のゴム紐の組成や、使用される染料の種類は、それらも評価できるよう製造業者が文書化しなければならない。最後に、サージカルマスク中の既知のアレルゲンの存在はパッケージ上に明確に表示しなければならない。
どのような種類のマスクが市販されている？
・個人用防護具（PPE）である呼吸保護マスク(FFP)。NF EN 149基準で確認された、あるいは他の国々で同等基準と認定された欧州の健康安全条件に従っている；
・サージカルマスクはNF EN 14683基準で検証された欧州の健康及び安全条件を満たす医療器具である；
・パンデミック中に開発された「一般的な」マスクともよばれる布マスク。これらの布マスクは濾過効果があり、一般に洗濯可能で再利用できる。それらは医療制度以外での使用用である。これらのマスクの生産は2020年3月29日のフランス機関が発表し、2020年4月26日に更新されたメモで管理されている；
・AFNOR規格に従った、テキスタイル業者による、あるいは「手作りの」布マスク；
・性能の規制も検査も受けていない手作りの布マスク。
追加情報
一般に入手可能なサージカルマスク中の化学物質の存在に関する健康リスクの評価についての意見(フランス語)
OPINION on the assessment of the health risks related to the presence of chemical substances in surgical masks available to the general public
https://www.anses.fr/en/system/files/CONSO2021SA0087.pdf
[ANSES]グラフェンを含まないマスクを優先して
Give priority to graphene-free masks
14/12/2021
https://www.anses.fr/en/node/152312
2021年4月、グラフェンを含む特定のFFP2保護フェイースマスクのカナダでの市販廃止を受けて、フランス当局はこれらのマスク着用の健康リスクをANSESが評価する間、販売を一時停止した。グラフェンの毒性に関するデータがないため、ANSESは現在グラフェンを使用しないマスクの市販を優先するよう助言している。
2021年4月、カナダの当局は、グラフェン粒子の吸入に関連する肺への潜在的なリスクにより、数種類のグラフェンを含むFFP2保護マスクモデルを市場から回収した。
この同じ製品がフランスでも、特に医療従事者に流通していたため、フランス当局は保健総局の要請で、ANSESによるリスク評価を待つ間販売を一時停止した。
ANSESは専門家評価後に、入手可能なデータから懸念される暴露状況は明らかにされなかったと強調した。だが、製造業者が使用したグラフェンや、特に長期間のこの物質の毒性に関する情報がないため、グラフェンへの暴露の健康リスクを評価することができなかった。
さらに、ANSESは、製造業者がこれらのマスクにグラフェンを加える目的を表明も実証もしていないと指摘している。ANSESはカナダ当局が、製造業者が提出した追加データを分析したのち、2021年夏にこの製品の停止を解除したことにも言及した。
この評価の結果、ANSESは今回、公的機関はグラフェンを使用しないマスクの販売または提供を優先するよう助言している。
ANSESは製造業者と販売業者に、消費者が使用する製品が安全だと確保することは彼らの責任だと再認識させている。使用される材料の正確な性質を判断するのに必要なデータすべてを提出し、消費者と環境どちらにも、その製品の有用性と通常の使用条件での安全性を実証することが含まれている。
グラフェンはどのように規制されている？
グラフェンは格子構造に配置された炭素原子の1つ以上の層からなる、革新的な合成素材である。欧州では、現在どの種類の製品にも殺生物性製品としての使用は認可されていない。
したがって、マスクの箱に殺生物活性のためにグラフェンが含まれていると言及されていた場合、それらは規制で違反としてDGCCRFにより市販から撤退される。
追加情報
グラフェンを含むマスクの使用に関するリスクについての意見(フランス語)
OPINION on the risks related to the use of masks containing graphene
https://www.anses.fr/en/system/files/CONSO2021SA0089.pdf
[EU]RASFF 2021(1212-1218)
警報通知（Alert Notifications）
エジプト産塩水入りブドウの葉のカルベンダジム及びチオファネート-メチル、スペイン産冷凍メカジキステーキの水銀、インド産フランス経由グアーガムの2-クロロエタノール、レバノン産オランダ経由スパイス調味料のエチレンオキシド、レバノン産オランダ経由黒コショウのエチレンオキシド、レバノン産オランダ経由ショウガスパイスの未承認物質エチレンオキシド、ポーランド産ソーセージのベンゾ(a)ピレン及びPAH、英国産各種食品サプリメントのエチレンオキシド、台湾産プラスチック皿からのメラミンの溶出、アルゼンチン産ピーナッツのアフラトキシン、セネガル産キビクスクスのアフラトキシン、産出国不明オランダ産バスマティ米のアフラトキシンB1、ベトナム産タコのカドミウム、ドイツ産野菜固形スープの素のミネラルオイル炭化水素類、
注意喚起情報（information for attention）
スペイン産解凍メカジキの真空パックロングフィレの水銀、モロッコ産スペイン経由豆類のオキサミル、スリランカ産米のアフラトキシン、ドイツ産ヘンプの葉入りハーブティーミックスのテトラヒドロカンナビノール、トルコ産グレープフルーツの未承認物質クロルピリホス、アルゼンチン産オレンジのプロピコナゾール、トルコ産マンダリンの未承認物質クロルピリホス-メチル、トルコ産タンジェリンの未承認物質クロルピリホス-メチル、トルコ産グレープフルーツの未承認物質クロルピリホス-メチル、インド産ウコンの未承認物質エチレンオキシド、中国産冷凍マサバのヒスタミン、
通関拒否通知（Border Rejections）
トルコ産マンダリンのプロクロラズ(複数あり)、トルコ産レモンのプロクロラズ及びクロルピリホス-メチル、トルコ産乾燥イチジクのアフラトキシン(複数あり)、英国産子供用フルーツオーツバーのオクラトキシンA、ロシア産魚の干物の安息香酸及びソルビン酸、中国産茶のラムダ-シハロトリン及びビフェニル、ボリビア産有機ピーナッツ穀粒のアフラトキシン、トルコ産パプリカのアセタミプリド、アゼルバイジャン産スロバキア経由ヘーゼルナッツのアフラトキシン、エジプト産冷凍アプリコットのクロルピリホス、アゼルバイジャン産ヘーゼルナッツ穀粒のアフラトキシンB1、米国産食品サプリメントのエチレンオキシド、イラン産殻をとったピスタチオのアフラトキシン、トルコ産生鮮ペッパーのアセタミプリド、トルコ産生鮮マンダリンのプロクロラズ及びクロルピリホス、
違反通知（non-compliance notification）
産出国不明オリーブオイルのMOSH/MOAH
[EU]EU今日と明日の動物の福祉
EU Animal welfare today & tomorrow
9 December 2021
https://ec.europa.eu/info/events/eu-animal-welfare-today-tomorrow-2021-dec-09_en
イベントの動画
[TGA]消毒剤：新しいスポンサーのためのFAQ
Disinfectants: FAQ for new sponsors
20 December 2021
https://www.tga.gov.au/disinfectants-faq-new-sponsors
殺菌効果の試験条件、「最大24時間守る」といった効果が残る宣伝の立証方法や噴霧による有効性を主張する場合には部屋の大きさや処理方法などを表示しなければならない、など
[RIVM]新：NEVO オンライン 2021
New: NEVO online 2021
12/17/2021
https://www.rivm.nl/en/news/new-nevo-online-2021
RIVMは新しいオランダ食品組成データベース(NEVO)のオンライン版を発表した。この版には2200食品以上の130以上の成分（タンパク質、炭水化物、脂肪と脂肪酸、ビタミン、ミネラル）が含まれる。さらにNEVO-オンライン検索ウェブサイトを刷新した
英語版もある
（Japanese rice cracker mix w peanutsって柿ピーのことかな？ヤクルトがオリジナル・ライト・プラスの3種類収載されている）
-オミクロンがオランダで急速に進展
Omicron advancing rapidly in the Netherlands
12/19/2021
https://www.rivm.nl/en/news/omicron-advancing-rapidly-in-netherlands
今後の入院予測
[UK HSA]COVID-19:オミクロン 毎日の概要
COVID-19: Omicron daily overview
https://www.gov.uk/government/publications/covid-19-omicron-daily-overview
Omicron daily overview: 19 December
英国総数 37101人 前回から23029人増加
イングランドでは34473人
イングランドの入院104死亡12
Omicron daily overview: 18 December 2021
イングランドでは23168人
イングランドの入院85死亡7
Omicron daily overview: 17 December 2021
イングランドでは13741人
イングランドの入院65死亡1
Omicron daily overview: 13 December 2021
イングランドでは4487人
イングランドの入院10(4) 死亡1
（わずか一週間でこの数字。だけどここから重症化率等の数字がかなり正確に出てくると思われる。英国の数字が一番信頼できるので。そしてたくさんの論文が出るはず。それでいいのか外からは疑問だけど。）
[NYC]ワクチンが必要：職場
Vaccination Requirement: Workplaces
https://www1.nyc.gov/site/doh/covid/covid-19-vaccine-workplace-requirement.page
12月27日から、ニューヨークの直接人と会うあるいは公共の場で働く労働者は少なくとも1回はCOVID-19ワクチンを受けた証明が必要になる。2回目の証明はその後45日。
事業主は予防接種していない労働者が職場に来るのを許してはならない
[ProMED]食品由来疾患－インド（第11報）：（グジャラート）致死、ヤギ肉、宗教セレモニー
Foodborne illness - India (11): (GJ) fatal, goat meat, religious ceremony
2021-12-17
https://promedmail.org/promed-post/?id=8700293
Date: Wed 15 Dec 2021 Source: Indian Express [edited]
Dahod地区のBhulwan村での2021年12月15日水曜日におこった食品由来疾患の死者が8人になった。2021年12月12日に行われた9日間の宗教イベントで肉を食べた17人中7人が14日までに死亡している。
警察によると、村民は"Jatar"という集まりを行っていてヤギを生贄にした。この行事は5年ごとに行われ、6頭のヤギを生贄にしてそれから肉を調理して村人に"prasad"として配る。
最初の死亡者の剖検では中毒死が示唆されるが警察は根拠を収集中。
[MFDS]高齢者用・がん患者用のオーダーメード型特殊食品が登場！
食品基準課/有害物質基準課 2021-11-30
https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=45967
□ 食品医薬品安全処は、高齢者・がん患者に対するオーダーメード型特殊食品の製造・販売を可能にして、牛乳類・豆腐の冷蔵保管基準を強化するなどの内容を入れた「食品の基準及び規格」告示改正案を11月30日行政予告する。
□ 主な内容は、▲高齢者用栄養調整食品の類型と基準・規格新設、▲がん患者用特殊医療用途食品の標準製造基準新設、▲牛乳類・豆腐の冷蔵流通温度強化、▲安全性が懸念される食品原料削除、▲動物用医薬品「残留農薬残留許容基準」の新設・改正などである。
○ 高齢者に不足*しやすい栄養成分とエネルギーが補えるように、高齢者用栄養調製食品の類型と基準・規格を新設する。
* 高齢者の39.3％は栄養管理注意、19.5％は栄養管理改善が必要（’17、保健社会研究院）
* 70歳以上の男性40％、女性50％がエネルギー摂取不足（’19、国民健康栄養調査）
- 既存高齢親和食品*の基準は摂取のしやすさに主眼点を置いたが、高齢者用栄養調製食品が新設されると、高齢者の栄養摂取改善と高齢親和食品選択の幅拡大、オーダーメード型特殊食品市場活性化などにも役立つことを期待している。
* 高齢親和食品の定義：高齢者の食品摂取や消化などを助けるために、食品の物性を調整したり消化しやすい成分や形態になるように処理し、栄養成分を調整して製造・加工した食品
○ がん患者の治療・回復過程中の体力の維持・補充、迅速な回復を助けるために、がん患者用特殊医療用途食品の標準製造基準を新設する。
* 高熱量（1 kcal/ml 以上）、高タンパク（総熱量の18％以上）、脂肪由来熱量（15～35％）、飽和脂肪制限（総熱量の7％以下）、オメガ3脂肪酸含有、ビタミン・ミネラルなど微量栄養素12種バランス配合など
- 現在、糖尿・腎臓疾患・腸疾患など一部疾患のみ標準製造基準が用意されており、標準製造基準がないがん患者用食品は製造が難しかったが、今回の標準製造基準新設でがん患者の栄養補充のための食品がより容易に開発・供給することができる。
- 食薬処は今後も多様な患者用食品が供給されるように高血圧患者用食品、電解質補充用食品など需要がある特殊食品について持続的に標準製造基準を設けていく予定である。
○ 食品原料の再評価*結果を反映して、副作用など安全性が懸念される食品原料のうち4種を「食品原料」から削除し、5種は使用量に制限がある「制限的使用原料」に変更**する。
* ‘17年から植物性食品原料約2,000種について人体副作用報告など安全性資料検討
** 原料削除：エフェドラ（肝不全）、カキネガラシ（Sisymbrium officinale (L.)心臓障害）、ベニイタドリ（R. japonica for. Elata過敏症、発疹）、ニーム（肝毒性）／限定使用原料に変更：イチイ、ツボクサ、ヤーコン（葉）、フェヌグリーク（種子）、カンゾウ
＜添付＞
1.高齢者用栄養調製食品基準 新設詳細内容
2.がん患者用特殊医療用途食品基準 新設詳細内容
論文
-食事ベースの緩和策はCovid19ワクチンと提携して使えるかもしれない
Diet based mitigation may be used hand in hand with vaccination against Covid19
16-DEC-2021
https://www.eurekalert.org/news-releases/938340
BMJ Nutrition Prevention & Health
Covid19防御の第一選択肢はワクチンだが、食事関連緩和策への注目が足りない。メキシコGuadalajara大学の医学部でCOVID-19疑い患者236人の食事を調査した。Covid19陽性の人で豆、穀物、パンを多く食べるヒトの症状の全体的重症度は低かった
（体重の話かと思ったのに）
-これが牛肉：肉バーガーにはタンパク質、カロリー、脂肪が多い
Here’s the beef: More protein, calories and fat in meat burgers
16-DEC-2021
https://www.eurekalert.org/news-releases/938415
International Journal of Food Science and Nutrition に発表された、89のベジタリアンバーガー、41の普通のバーガー、28の肉代用品バーガーの栄養を分析した研究によると、平均するとベジーバーガーは脂肪が少なく炭水化物とビタミンACが多く、代用肉バーガーはナトリウム、ビタミンD、鉄、カリウムが多い。
-ヘルシンキ大学が気候スマート食品研究のための国の研究インフラであるFOODNUTRIを導く
University of Helsinki to lead FOODNUTRI, a national research infrastructure for climate-smart food research
17-DEC-2021
https://www.eurekalert.org/news-releases/938377
（研究費の説明）
その他
-Scienceニュース
2021年お気に入りの科学ニュース（COVID-19以外版）
Our favorite science news stories of 2021 (non–COVID-19 edition)
17 DEC 2021 BYSCIENCE NEWS STAFF
https://www.science.org/content/article/our-favorite-science-news-stories-2021-non-covid-19-edition
・ウシのトイレトレーニング
・Borg（ボーグ、スタートレックに出てくる機械生命体集合体）として知られるカリフォルニアン泥由来の謎のDNA
・科学者がヒトの夢に入りその人に話をさせる
・巨大ダイヤモンドが超深発地震の鍵を握る
・「びっくり」：グリズリーベアのDNAが現地語族の上に位置する
・ブラックホールは膨大なエネルギー収穫構造に取り囲まれていて宇宙人文明にエネルギーを供給できる
・どうしてウォンバットの糞は立方体なのか？科学者が謎に迫る
・ウミウシが頭を切り離して生きる
・異常で不条理：AIが書いた最初の劇はシェイクスピアではない－が味がある
・伝説のダイアウルフはオオカミではなかったかも
-海藻スナックと食品レビュー
コンシューマーラボ
Seaweed Snacks and Foods Review
12/16/2021
https://www.consumerlab.com/reviews/seaweed-snacks-and-foods/seaweed/
我々の人気ブランド検査は海藻スナックのリスクを明らかにする
海藻スナックの食べ過ぎは危険な可能性がある。特に昆布はヨウ素が多すぎるため甲状腺に問題をおこすリスクがある。小さい子どもの安全摂取量は1日200マイクログラムで成人は1100マイクログラムだが、ある製品の推奨一食は66.5マイクログラムから18000マクログラムまであった。
また全ての製品が鉛、カドミウム、ヒ素をしばしば耐容上限摂取量を超えて含む。それは秘密ではなく、実際のところカリフォルニアのProp 65により生殖あるいは発がん性について警告表示がされている。しかし警告表示は量については語らず他の重金属についても教えてくれない。我々は警告表示のされていないある製品は、警告表示のある製品より汚染が多いことを発見した。
（韓国海苔っぽい製品と乾燥昆布？酢昆布とか論外だろう）
-松の実が長く続く味覚の撹乱を引き起こすのは本当？
Is it true that pine nuts can cause a lasting taste disturbance?
Joe Schwarcz PhD | 17 Dec 2021
本当。たった数個の松の実が2週間続く金属あるいは苦い味をもたらすことがある。この「パインマウス症候群」は興味深いがまだわからないこともある。
2001年にベルギーの医師が2件の症例を経験しそれを同僚に話し、さらに同様の事例6件がベルギー中毒情報センターに報告されていることを知りEuropean Journal of Emergency Medicineに報告された。カビや農薬汚染はなく、共通点は中国産ということだけだった。中毒情報センターの一人の科学者が興味をもち研究を行い、いくつかのブランドの松の実のうち中国産のものだけで味覚撹乱を経験した。その後散発的事例があり2011年にフランスの研究者が3000例以上の松の実摂取後の味覚障害を報告した。ほとんどが中国産Pinus armandii種だった。それからデンマークの小規模試験で6人のボランティアが6-8個の松の実を食べて全員が何らかの味覚障害を経験した。摂取後1-2日経ってから約5日間続き、強い場合も弱い場合もあった。オランダのWaganinge大学の院生は修士論文のテーマにした。今では欧州はこの種の松の実は輸入を止めている。
北米でも症例は増え患者のフェイスブックグループもある。その後中国産松の実が輸出されなくなって報告は減った。
松の実は松の木の種子で、末には100以上の種があり食用とみなされるのは30ほどである。Pinus armandiiは食用とはみなされていない。松の実の販売に関する規制はないが、パインマウスの苦情が減っていることから、ほとんどの市販品はこの種ではないとみられる。なのでジェノベーゼソースは心配せず楽しめる。パインマウス症候群の原因となる成分はわからないままである
-3回予防接種した人は全く接種していない人よりオミクロン変異株に感染しやすい？
Are triple-vaccinated people more likely to be infected by the Omicron variant than the unvaccinated?
by Joe Schwarcz PhD 17 Dec 2021
ノー。しかしフランスでテレビを見ている人はDr. Martin Blachierのインタビューからそう受け取っただろう。
Blachierという名前をあなたは聞いたことがないかもしれないが、フランスのTVでは、ここでのDr. Fauciのような有名人である。数日前にデンマークのデータが3回予防接種した人は全く接種していない人よりオミクロン変異株に感染しやすいことを示したと主張したとして騒動になっている。調べてみよう。
Blachierは少し謎の人物である。彼は医科大学を卒業したが医師としては働いたことはない。疫学と統計学を専攻し、各種企業にデータを売る会社を作った。彼が有名になったのはヒドロキシクロロキンがCOVID 治療薬であると「発見」してフランスの偶像になったDidier Raoult博士の「根拠」が弱いことを指摘し批判したからである。Blachierはマスク義務については当初支持していたが後に反対になった。ワクチンを支持するが自分の子どもには打たない。彼の顧客にはレムデシビルの製造業者Gileadがいて、根拠以上の宣伝をするなど利益相反が否定できない。
彼が言ったのは、もしあなたが三回予防接種してそれでも感染したならそれはデルタよりオミクロン株である可能性の方が高い。もし予防接種していないなら感染源はデルタである可能性の方が高い。このことは三回予防接種したほうが感染しやすいことを意味しない、と彼は正確に述べている。
Blachierがもともと何と言ったのか、メディアが間違って解釈したのかは明確ではない
（フランスメディアは普段からわりとひどい印象がある。セラリーニ絶賛とか）
-当局：イスタンブールで密造酒中毒で22人死亡
Officials: 22 die in Istanbul from bootleg alcohol poisoning
17 December 2021,
イスタンブール政府の役人が、少なくとも22人が密造酒を飲んで死亡したという
他に16人が入院中で重体
