2022-01-06

[EU]査察報告

-エジプト―水産物

Egypt 2021-7328―Fishery products

04/01/2022

https://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_id=4439

2021年5月25日~6月10日まで実施したエジプトのEU輸出用水産物の公的管理を評価するためのリモート査察。査察では実質全ての関連分野で重要な欠点が確認された。EU輸出用施設を承認し、公的管理システムを支えるための国の法律は全てのEU条件を満足に満たしておらず、そのため施行できない。施設の一覧以外、公的管理を支援し実施する手順書や指示書はなく、管理職員への適切な教育もない。管理システムは管理が正しく一貫して効果的に実施されていることを保証できず、その結果、水産物のトレーサビリティ、EU市場への資格の有無はひどく信用を損なっている。2009年の査察の助言に対する是正措置は効果的に対処されなかった。

 

-イタリア―農薬の持続可能な利用と植物保護製品の認可の側面

Italy 2021-7298―Sustainable use of pesticides and aspects of the authorisation of PPPs

16/12/2021

https://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_id=4438

2021年3月1~10日に実施した、農薬の持続可能な利用を達成するための関連対策の実施を評価するイタリアのリモート査察結果。イタリアは2014年に14ヶ月遅れて最初の国家行動計画を導入したが、定量目標を規定していなかった。第一回国家行動計画の正式なレビューは継続中だが、2017年の分析で多くの根本的な欠点が強調された。現在使用されている農薬散布設備のおよそ50%は、法定期限後4年以上も検査・認定されていない。地表水のおよそ20%と地下水の5%の農薬量は規制限度を超えている。イタリアは有機農業と低農薬投入システムを促進・支援しているが、専門家の利用者による総合的病害虫管理の一般原則の実施を検査するシステムはない。ユーザーと散布者は教育や認証を受けており、空中散布の地域は限定されている。より危険な植物保護製品の使用は2011年以降減少しているが、統一したリスク指標に基づく植物保護製品の全体的な利用とリスクは、EU全体の割合の約半分しか減っていない。管轄機関はこれらの傾向の根本的原因を理解していないため、EC指令や農場から食卓までの目標に沿った化学植物保護製品の使用やリスクを減らすために必要な行動を目標にするのは困難である。

 

-クロアチア―水産物

Croatia 2021-7161―Fishery products

16/12/2021

https://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_id=4433

2021年4月19~30日にリモートで実施されたクロアチアの水産物の公的管理システムの査察結果。管轄機関による公的管理システムはEUの要件をほぼ満たしており、概して、公的管理システムの組織と運用は適切で効果的である。2014年の査察以降、漁船や港の公的管理は進歩し、2022年の完全稼働に向けて新たなアプローチが整いつつある。柔軟性協定により稼働していない承認施設が含まれる、監視活動が限られ怠慢や矛盾が生じるなどの欠点が見つかった。公的サンプリングや研究所の分析の取り決めは満足いくものである。

 

[IARC]IARCは2022年子宮頸がん啓発月間を知らせる

IARC marks Cervical Cancer Awareness Month 2022

4 January 2022

https://iarc.who.int/news-events/iarc-marks-cervical-cancer-awareness-month-2022/

予防接種、検診、治療。先進国では子宮頸がんは希である。ほぼ90%が中から低所得国でおこっている。

(子宮頸がんは日本の公衆衛生の悪い方のシンボル)

 

[OPSC]Native Creationは連邦鉛塗料禁止違反のためセーターをリコール

Native Creation Recalls Sweaters Due to Violation of the Federal Lead Paint Ban

January 05, 2022

https://www.cpsc.gov/Recalls/2022/Native-Creation-Recalls-Sweaters-Due-to-Violation-of-the-Federal-Lead-Paint-Ban

ジッパーの持ち手の塗料が基準違反

 

[BfR]食品のリスク-ベネフィット評価を伝える:赤肉代用品としての食用昆虫

Communicating Food Risk-Benefit Assessments: Edible Insects as Red Meat Replacers

https://www.bfr.bund.de/en/communicating_food_risk_benefit_assessments__edible_insects_as_red_meat_replacers-291269.html

frontiers in Nutritionに発表された論文の紹介

(牛肉の代用としてのコオロギって極端なような)

 

[USDA]RCAデータビューワーに可視化が利用可能になった

Visualizations Now Available in the RCA Data Viewer

Jan 05, 2022

https://www.usda.gov/media/blog/2022/01/05/visualizations-now-available-rca-data-viewer

USDAの自然資源保全局(NRCS)は土壌水資源保全法(RCA)による国の保全計画活動の膨大なデータを提供しているが、今回可視化ツールが加えられた

 

[RIVM]オミクロンはロックダウンにも関わらずCOVID-19検査陽性35%増加をもたらした

Omicron causes 35% increase in positive COVID-19 tests, despite lockdown

01/04/2022

https://www.rivm.nl/en/news/omicron-causes-35-percent-increase-in-positive-COVID-19-tests-despite-lockdown

先週はその前の週に比べてCOVID-19検査陽性35%増加

オランダでは2021年12月後半以降ほとんどのSARS-CoV-2陽性はオミクロン変異株である

現在入院中の患者のほとんどはデルタ優勢時に感染した人で、オミクロンの患者は今後数週間で増えるだろう

オランダのロックダウンの状況は以下から

https://www.government.nl/topics/coronavirus-covid-19/documents/publications/2021/12/18/factsheet-lockdown-in-the-netherlands

(クリスマスとお正月はロックダウンしても感染は拡大する、ということなのでは)

 

[UK HAS]ラテラルフロー検査結果陽性の場合確認PCR検査は一時停止

Confirmatory PCR tests to be temporarily suspended for positive lateral flow test results

5 January 2022

https://www.gov.uk/government/news/confirmatory-pcr-tests-to-be-temporarily-suspended-for-positive-lateral-flow-test-results

1月11日から、COVID-19 のLFD検査が陽性だった人は直ちに自主隔離し確認PCR検査を受ける必要は無い。感染率が高い間の暫定的措置。

(同じ性能の検査でも事前確率によって偽陽性の率は変わるのと検査キットが不足気味らしい)

 

[ProMED]COVID-19更新(第6報):Corbevax、オミクロン、B.1.640.2、ロックダウン、WHO、世界

COVID-19 update (06): Corbevax, omicron, B.1.640.2, lockdowns, WHO, global

2022-01-06

https://promedmail.org/promed-post/?id=8700679

[4] 意見:ロックダウン

ワシントンポストの1月3日のLeana S. Wenによる意見を紹介してProMED編集者のMod.LKが著者に賛成(ロックダウンではなくワクチンパスポート)、と書いている。1日100万人以上の新規感染者が計上されている国で、最早予防接種も済ませた個人に犠牲を強いるロックダウンは選択肢にはない、との見解。

 

論文

-高用量ビタミンDサプリメントを5年摂取することは心血管系疾患やがんの発症率に影響しなかった

Taking high-dose vitamin D supplements for five years did not affect the incidence of cardiovascular disease or cancer

5-JAN-2022

https://www.eurekalert.org/news-releases/939321

2012-2018年に東フィンランド大学が行ったFinnish Vitamin D Trial (FIND)試験。60あるいは65才以上の2495人の男女に40あるいは80マイクログラムのビタミンD3を毎日5年間。大部分は試験開始時にビタミンD欠乏ではない。

 

-都市部の庭は受粉媒介者にとって一年中信頼できる食料源、研究が示唆

Urban gardens are a dependable food source for pollinators through the year, study suggests

5-JAN-2022

https://www.eurekalert.org/news-releases/939329

Journal of Applied Ecology。英国。農地では蜜が極端に増減するのに比べて都市部の庭は多様で安定している。

(ミツバチなどを助けたければ花を育てろ、とのこと。)

 

-曇り止めスプレーや布に高濃度PFASが見つかった

High levels of PFAS found in anti-fogging sprays and cloths

5-JAN-2022

https://www.eurekalert.org/news-releases/939160

マスクを必要とするパンデミック中に眼鏡使用者の間で人気の製品

アマゾンで販売されている曇り止め製品(スプレーと布)トップから9つを調べ、全製品にフルオロテロマーアルコール(FTOHs)とフルオロテロマーエトキシレート(FTEOs)が含まれることを報告。

FTOHs と FTEOsの研究は比較的少なく毒性は不明。Environmental Science & Technology

(過フッ化アルキル化合物は全部、例え僅かでもダメと言いそうな勢い)

 

-COVID-19パンデミックの高校休校時の自宅学習と青少年の睡眠時間の関連

Association Between Homeschooling and Adolescent Sleep Duration and Health During COVID-19 Pandemic High School Closures

January 5, 2022

Joëlle N. Albrecht, et al., JAMA Netw Open. 2022;5(1):e2142100.

https://jamanetwork.com/journals/jamanetworkopen/fullarticle/2787630

スイスの高校生8972人のCOVID-19ロックダウン中の調査。パンデミック前より睡眠時間が長く、健康上のQOLが良く、カフェインとアルコール使用が減った。睡眠時間の長さは健康上の特徴の良さと関連したがうつ症状との関連で相殺された

 

-意見:ゴールデンライスが命を救うことを認めて

Opinion: Allow Golden Rice to save lives

Felicia Wu et al.,

PNAS December 21, 2021 118 (51) e2120901118;

https://www.pnas.org/content/118/51/e2120901118

1990年代に開発され2004年に改変されたゴールデンライスはビタミンA欠乏対策に貢献できる。しかし遺伝子組換え反対運動により不必要に遅延させられてきた。グリーンピースなどの主張は科学的に疑わしい。規制の遅れにより救えるはずだった子どもたちの命が失われた。政策決定者はゴールデンライスの導入を進めるべきである。

 

-水銀汚染魚集団の回復の実験的根拠

Experimental evidence for recovery of mercury-contaminated fish populations.

Blanchfield, P.J., et al. Nature (2021).

https://doi.org/10.1038/s41586-021-04222-7

オープンアクセス

寒帯湖に水銀同位体を7年添加、魚のメチル水銀が増え、それから添加を止めてほぼ100%水銀が減るのを観察した15年の研究。

 

-2019年の青少年と若年成人のがんの世界の負担:世界疾病負担研究2019のための系統的解析

The global burden of adolescent and young adult cancer in 2019: a systematic analysis for the Global Burden of Disease Study 2019

GBD 2019 Adolescent Young Adult Cancer Collaborators

The Lancet Oncology VOLUME 23, ISSUE 1, P27-52, JANUARY 01, 2022

https://www.thelancet.com/journals/lanonc/article/PIIS1470-2045(21)00581-7/fulltext

オープンアクセス

15-39才のがんによるDALYsの推定

 

その他

-Choice (豪州消費者団体)

2021年信用できない賞

2021 Shonkys

https://www.choice.com.au/shonky-awards/hall-of-shame/shonkys-2021

食品廃棄物処理装置FoodCyclerも「最悪」と評価されている。値段とエネルギー使用の点で。

食品ではゼリー菓子

Kiddylicious Strawberry Fruit Wriggles

https://www.choice.com.au/shonky-awards/hall-of-shame/shonkys-2021/kiddylicious-strawberry-fruit-wriggles

パッケージに果物が書いてあって合成添加物不使用でグルテンフリーだから子どもによさそう-だけど砂糖の塊

(砂糖や塩が多いと保存料は不必要になるので合成添加物不使用を謳いがち。消費者の先入観が間違っているという部分では消費者団体にも責任があるような気がするんだが)

 

-Natureニュース

エリザベス・ホームズ評決:研究者らは科学にとっての教訓を共有

Elizabeth Holmes verdict: researchers share lessons for science

04 January 2022  Emily Waltz

https://www.nature.com/articles/d41586-022-00006-9

セラノスの例はバイオテック起業家のピアレビューの重要性を強調する、科学者が言う

画期的血液検査を約束した悪名高いバイテク最高経営責任者Elizabeth Holmesが詐欺で有罪となった。この事例はバイテク起業家の投資家へのアプローチの仕方を具体化し、初期の研究をピアレビューによって妥当かどうか検討することの重要性を明確にした。

(以下略。今なら「線虫がん検査」とか?)

 

(Natureにアジレントが広告を出している

Widening the search for toxic PFASs

https://www.nature.com/articles/d42473-021-00514-8?mvt=i&mvn=6e1db93398fb456b8a3e5a23ec0f30c7&mvp=NA-NATUCOM-11239458&mvl=Fn-Issues%20-%20Native%201%20%5BIssues%20Layout%20-%20Native%201%5D

PFAS検査商売)