[EU]RASFF 2022(0109-0115)
警報通知(Alert Notifications)
ドイツ産ビールのN-ニトロソジメチルアミン、メラミン製プラスチックカップからのメラミンの溶出、アルゼンチン産オランダ経由マテ茶のアントラキノン、ドイツ産小麦若葉粉末の未承認物質エチレンオキシド、トルコ産ザクロのアセタミプリド及び未承認物質クロルピリホス、フランス産グアーガム入りアイスクリームの未承認物質エチレンオキシド、産出国不明メラミン製プラスチック皿からのメラミンの溶出、ドイツ産原料トルコ産粉末クミンのクロルピリホス-メチル、インド産Sterrenmix茶のアントラキノン、ドイツ産食品サプリメントの2-クロロエタノール、エジプト産タイムの2-クロロエタノール、スイス産食品サプリメントの未承認ニッケル及びコバルト、トルコ産オランダ経由赤いレンズ豆のMOSH/MOAH、シリア産ドイツ経由フリーカの多環芳香族炭化水素、インド産インゲン豆抽出物(ファセオラミン)粉末のエチレンオキシド、
注意喚起情報(information for attention)
日本産柴漬け(キュウリとナス)の未承認着色料アシッドレッド52(別名スルホローダミンB)及び着色料コチニールレッドA(ポンソー4R)(E124)の未承認使用、トルコ産マルメロのビフェントリン、エジプト産飼料用ヒマワリ種子のアフラトキシン、ベトナム産スプレードライインスタントコーヒーのオクラトキシンA、英国産ピスタチオ穀粒のアフラトキシン、トルコ産生鮮レモンの未承認物質クロルピリホス及び酸化フェンブタスズ、トルコ産グレープフルーツのクロルピリホス-メチル、トルコ産マンダリンの未承認物質クロルピリホス-メチル、
通関拒否通知(Border Rejections)
トルコ産生鮮グレープフルーツのクロルピリホス(複数あり)、トルコ産生鮮レモンのクロルピリホス(複数あり)、パキスタン産アソートスパイスミックスのアフラトキシンB1、イラン産ピスタチオのアフラトキシン、トルコ産ピスタチオ穀粒のアフラトキシン、トルコ産パプリカのホルメタネート、ウガンダ産チリペッパーの未承認物質オメトエート及びジメトエート、インド産トウガラシの未承認物質エチオン、トルコ産生鮮ペッパーのクロルピリホス-メチル、トルコ産プラスチック製台所用品からの一級芳香族アミンの溶出、トルコ産乾燥イチジクのアフラトキシン(複数あり)、スリランカ産砕いたトウガラシのアフラトキシン、中国産茶のアセタミプリド・アントラキノン・ラムダ-シハロトリン・ジノテフラン・イミダクロプリド、
[CDC]CDCは消費者向けマスクウェブサイトを保護、フィット、快適さを強調して更新
CDC updates consumer mask website to emphasize protection, fit, and comfort
FRIDAY, JANUARY 14, 2022
https://www.cdc.gov/media/releases/2022/s-0114-mask-protection-fit.html
CDCはSARS-CoV-2伝染予防のために使われるマスクやレスピレーターの種類について説明する消費者向けウェブページを更新した。マスクはCOVID-19の拡散を予防するための重要なツールで、どんなマスクであってもしないより良いことを忘れないことが重要である。あなたと他人をCOVID-19から守るために、CDCはあなたがよくフィットして着実に着けられる最も保護的なマスクを薦め続ける。
(N95と KN95は供給不足の心配が無くなったので選択肢に含まれる、サージカルN95は医療用にとっておくこと、を明示した。一部の観測だった「N95推奨」、ではない。適切に使って快適であることが重要。高機能マスクはハイリスク状況で、のように状況に応じて選ぶことを強調。NIOSHが2020-21年にKN95レスピレーターを評価したところ、約60%が基準を満たさなかった、NIOSHが認可したN95レスピレーターをつけるときは一貫して適切に隙間無くフィットさせることが重要、等)
[NASEM]パンデミックインフルエンザ対応に情報提供するためのCOVID-19の教訓についての国際ワークショップの概要
International Workshop on COVID-19 Lessons to Inform Pandemic Influenza Response
Proceedings of a Workshop(2022)
特にワクチン。効果的なワクチンの開発と配送は単純に技術的な課題だけではなく、ガバナンス、資金提供、研究、サプライチェーン、人々の参加を含む広範な課題を含む。
論文
-コンポスト(堆肥)が病原性アスペルギルス芽胞の主な由来
Compost is a major source of pathogenic aspergillus spores
13-JAN-2022
https://www.eurekalert.org/news-releases/940160
Applied and Environmental Microbiologyに発表された、シェルトンの509の家庭の庭の土壌を調べた研究。トリアゾール耐性Aspergillus fumigatusによる慢性の肺炎が英国で増加しているが、堆肥を扱うことが公衆衛生上のリスクになる可能性を示唆
-THE LANCET
過体重と肥満の成人の薬物治療:RCTの系統的レビューとネットワークメタ解析
Pharmacotherapy for adults with overweight and obesity: a systematic review and network meta-analysis of randomised controlled trials
Qingyang Shi, et al.,
THE LANCET VOLUME 399, ISSUE 10321, P259-269, JANUARY 15, 2022
フェンテルミン-トピラマートとGLP-1受容体アゴニストが減量にベスト、GLP-1アゴニストのセマグルチドが最も有効である可能性がある
セラノスと科学コミュニティ:最前線で
Theranos and the scientific community: at the bleeding edge
THE LANCET EDITORIAL| VOLUME 399, ISSUE 10321, P211, JANUARY 15, 2022
セラノスの物語が結論に達した。Elizabeth Holmesは有罪となった。セラノスのセンセーショナルな盛衰はたくさんの書籍やドキュメンタリーやポッドキャストを生み出した。しかし疑問は残る:セラノスの主張に根拠がないことを暴露したのはWall Street Journalで、科学コミュニティではない。科学は自らを修正するのではなかったのか?
(以下略。根拠のない健康グッズたくさん売られているけれど、指摘は業績にも金儲けにもならない)
COVID-19予防接種義務と人権
Mandatory COVID-19 vaccination and human rights
Jeff King, et al.,
COMMENT| VOLUME 399, ISSUE 10321, P220-222, JANUARY 15, 2022
Lex-Atlas: Covid-19 (LAC19)プロジェクトの一環として行われた膨大な議論と解析に基づく我々の意見は、予防接種の義務化と人権法は基本的には両立可能compatibleである、というものである。
その他
-SMC NZ
トンガ海底火山の噴火と津波-専門家の反応
Tonga undersea eruption and tsunami – Expert Reaction
Published: 17 January 2022
https://www.sciencemediacentre.co.nz/2022/01/17/tonga-undersea-eruption-and-tsunami-expert-reaction/
ニュージーランド国防軍の飛行機がダメージを評価するために今朝偵察飛行に飛び立った
Hunga-Tonga-Hunga-Ha-apaiは2014-15年に小規模噴火で水面上にクレーターを作っていた(前後のGoogle Earth画像)
(これから情報が増えるだろう)
-死にそうになった時
The Time I Thought I Would Meet My Maker
Joe Schwarcz PhD | 12 Jan 2022
https://www.mcgill.ca/oss/article/history-general-science/time-i-thought-i-would-meet-my-maker
2021年のノーベル医学生理学賞共同受賞者David Julius博士は神経細胞の表面にあるカプサイシン受容体として働くタンパク質をコードする遺伝子を発見した。カプサイシンがこの受容体に作用すると、神経細胞が活性化されて脳に「辛い」感覚を伝える
私は先祖がハンガリー人なので辛いパプリカ(トウガラシ)を知っている。だからニューオーリンズのスパイスショップで味見をするのに躊躇いはなかった。“Meet Your Maker(神の下に行け、死ね)”という名前のサンプルに出会うまでは。それは忘れられない経験だった。口の中にあれほどの痛みを感じたことは無かった。カプサイシンは水に溶けないので水を飲んでも役に立たない。私はカプサイシンを溶かすために全脂肪乳を探して通りを走り、幸運にもアイスクリームショップを見つけた、巨大バニラコーンで痛みが和らいだが、完全に苦しみを止めるには二つ目のコーンが必要だった。もう二度とやりたくない。
カプサイシンの作用機序が知られるずっと前から、フランスの製薬会社とスミスクラインは鼻づまりの吸入薬Benzedrineにトウガラシ抽出物を入れていた。Benzedrineの有効成分はアンフェタミンで、覚醒剤としての濫用を防ぐためである。1949年に有効成分は覚醒作用のないプロピルヘキセドリンに代わった
(一部のみ。)
-医師らが危険な「スリーピーチキン」TikTokの「健康」トレンドに警鐘を鳴らす
Doctors raise alert over dangerous ‘sleepy chicken’ TikTok ‘health’ trend
Terri-Ann Williams, The Sun January 17, 2022
「単に愚かなだけではなく、信じがたいほど危険」
“NyQuil(医薬品の名前)チキン”あるいは「スリーピーチキン」
この料理は風邪やインフルエンザの薬を使ってチキンを蒸し煮する。いくつかの動画では薬をボトル半分近く使っている
-遺伝子組換え豚心臓の最初のヒト移植が倫理上の疑問を引き起こす
First transplant of a genetically altered pig heart into a person sparks ethics questions
By Megan Molteni Jan. 10, 2022
57才のDavid Bennettは末期心不全で、あまりに重症なためヒトからの移植や機械の援助には適合しない。命を長らえるにはバージニアのバイテク企業が作った豚心臓しか無かった
最初の、豚からヒトへの心臓移植:科学者は何を学ぶ?
First pig-to-human heart transplant: what can scientists learn?
14 January 2022 Sara Reardon
https://www.nature.com/articles/d41586-022-00111-9
これまでのところ一週間生きながらえているヒトは、異種移植の可能性についてのたくさんのデータを提供するだろう