2022-02-15

[EU]査察報告

-エジプト―水産物

Egypt 2021-7328-Fishery products

04/01/2022

https://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_id=4439

2021年5月25日~6月10日に実施した、エジプトのEU輸出用水産物の公的管理を評価するための査察。査察では、ほぼ全ての分野で重要な欠点が確認された。EU輸出用施設を承認する法律はEU条件を満たしていないため施行されない。公的管理の手順書/説明書がなく、職員に適切な教育が行われていない。管理が正しく、一貫して、効果的に実施されていることを保証するための監視システムが設定されていない。生産施設で原材料の供給への適切な信頼できる知識がない。食品及び飼料に関するEU緊急警告システムの枠組み、協定、最新の知見を利用していない。2009年の助言の大部分に効果的な是正措置が行われていなかった。

 

[EFSA]意見等

-香料グループ評価7改訂6(FGE.07Rev6)に関する科学的意見:化学グループ5の二級アルコール及び飽和直鎖または分岐鎖カルボン酸の飽和及び不飽和脂肪族第二級アルコール、ケトン及びエステル

Scientific Opinion on Flavouring Group Evaluation 7, Revision 6 (FGE.07Rev6): saturated and unsaturated aliphatic secondary alcohols, ketones and esters of secondary alcohols and saturated linear or branched‐chain carboxylic acids from chemical group 5

EFSA Journal 2022;20(2):7090 14 February 2022

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7090

(科学的意見)

MSDIアプローチで推定すると、この55物質に食事摂取量で安全上の懸念を生じるものはなかった。全ての香料物質に通常及び最大使用量が得られた。新たに含まれた物質を含む52物質では、mTAMDIs推定量が構造クラス(I と II)のTTCを超えていた。そのため、安全性評価を最終化するにはこれらの52香料物質の使用と使用量に関する詳細データを提出する必要がある。

 

-香料グループ評価63改訂4(FGE.63Rev4)に関する科学的意見:FGE.07Rev6でEFSAが評価した香料物質に構造的に関連するJECFA が(第59回及び第69回会合で)評価した脂肪族第二級飽和及び不飽和アルコール、ケトン及び関連するエステルの考察

Scientific Opinion on Flavouring Group Evaluation 63, Revision 4 (FGE.63Rev4): consideration of aliphatic secondary saturated and unsaturated alcohols, ketones and related esters evaluated by JECFA (59th and 69th meetings) structurally related to flavouring substances evaluated by EFSA in FGE.07Rev6

EFSA Journal 2021;20(2):7102  11 February 2022

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7102

(科学的意見)

香料グループ評価63 (FGE.63)の43香料物質のうち29物質はすでに考慮されている。残りの14物質は遺伝毒性に関してはFGE.204Rev1で明らかにされている。43物質をMSDIアプローチで推定すると食事摂取量で安全上の懸念を生じるものはない。だが、今改訂の14物質と前回の改訂(FGE.63Rev3)の10物質のmTAMDIsの値は構造クラス(Iと II)のTTCsと同等または超えている。FGE.63Rev3で以前評価した15物質にはmTAMDI推定量を算出するのにまだ使用量が必要である。そのため、安全性評価を最終化するには合計39の香料物質の使用と使用量に関するデータをさらに提出する必要がある。

 

-北マケドニア共和国の全国子供食事調査

National dietary survey on the children population in the Republic of North Macedonia

EFSA Journal 2022;19(2):EN-7169  11 February 2022

https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-7169

(外部科学報告書)

北マケドニア共和国で初となるこの全国食事調査から、食品摂取に関する正確で信頼できる食事データの収集の基礎や、幼児と子供達の食習慣に関するその他の情報が提供された。欧州食品安全機関が提供する「EUメニュー方法論に関するガイダンス」に従って1~9歳児の1079人のデータが得られ、これはEFSAの包括的欧州食品摂取データベースに含まれることになる。この調査はEFSAの調達契約から資金提供を受けEUメニュープロジェクトに組み込まれた。データ収集プロセスに先立ってパイロット・スタディを実施した。データ収集プロセスのために、州統計局の最新の「集団評価」により3段階ランダム確率サンプリングが用いられた。実地調査では534人の幼児(1~3歳児)と545人の3~9歳児の摂取した食品や食習慣に関するデータが集められた。この調査の全体の回答率は85%だった。データ収集期間は平日と土日を等しく振り分けた4つの四半期(3ヶ月ごとのサンプル)に分けられた。食品摂取についての情報を収集するために、連続しない2日間の食品日記や、習慣的な食品摂取についての食品傾向アンケートを実施した。授乳や補完食の行為、食物アレルギー、食品サプリメントの摂取についての情報も集められた。摂取した食品項目はFoodEx2の分類によりコード化された。食事摂取データの収集や評価には食事評価&計画(DAP)ソフトウエアが使用された。栄養状態や子供の発育傾向に関する最新の人体測定の特性を評価するために体重及び身長/丈の身体測定が行われた。

 

[BfR] ニコチンパウチの健康リスク評価

Health Risk Assessment of Nicotine Pouches

21 December 2021

https://www.bfr.bund.de/cm/349/health-risk-assessment-of-nicotine-pouches.pdf

ニコチンパウチは、現在、一部の国の消費者市場に出現している、新しい、タバコを含まない製品である。ニコチン塩と充填剤で構成された粉末が含まれる。ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は、既存の研究及びデータに基づいて、これらの製品の健康への影響の可能性について評価した。BfRによる実験的研究が現評価に含まれている。これらの研究はまだ完了していないため、現時点では包括的な評価はできない。ドイツの当局は、ニコチンパウチを新規食品として分類している。

評価対象

ニコチンパウチは、2019年にアメリカ、イギリス及びスウェーデンなどで記述された新しい製品である。ドイツでは、2020年にいわゆる連邦議会決議(2020年7月1日付連邦議会文書19/20667)で注目された対象の1つである。

ニコチンパウチとは、ニコチンを含む粉末を入れた小さな袋である。製造業者によると、ニコチン塩が使用されており、微結晶セルロース、各種塩類(例、炭酸ナトリウム及び炭酸水素塩)、クエン酸及び香料化合物などが混合されている。しかし、これらにはタバコは含まれていない。BfRは、ニコチンパウチの健康に基づく評価を提供するよう要請された。これらの製品は、オールホワイト製品とも呼ばれることがある。

BfRは2021年3月に予備的な健康評価を作成し、様々な会議で議論した。さらに、BfRでは、異なるニコチンパウチで実験的研究を行い、その結果を本評価に含む。

結果

ニコチンパウチは、タバコを含まない新しい製品である。BfRの知見では、ニコチンの含有量が最も多いものは1パウチあたり47.5 mgである。独自の分析により、一部のニコチンパウチからたばこ特異的ニトロソアミン(TSNA)を検出した。薬物動態試験により、1袋あたり最大8 mgのニコチン量でのみ試験を行ったが、少なくとも袋内のニコチンの半分が吸収される可能性があることが明らかになった。関連する血中濃度は、従来のタバコやある種の電子タバコを吸った後と同程度の濃度に達する可能性がある。

ニコチンパウチによる中毒は数例確認されている。しかし、いずれも、重度とは分類されない。

ニコチンは生物起源ではあるが人体では非生理的な化合物である。ある濃度で急性毒性を生じうる;経口暴露による急性毒性値は5 mg/kg体重と推定している。摂取量にもよるが、ニコチンは死産を増加させ、循環器系に影響を与える可能性がある。しかしながら、ニコチンパウチの摂取による長期的な影響については、現時点で利用可能な限られたデータに基づいて信頼性をもって評価することはできない。

ニコチンパウチは現在、ドイツ連邦当局により新規食品に分類され、認可されていないので市場から撤去されている。BfRは、利用可能なデータセットが限られるものの、その中毒性のために、子供、若者及び非喫煙者などの脆弱なサブグループに影響を及ぼす可能性のある健康リスクを懸念している。さらに、妊娠中及び授乳中の女性(胚毒性、発達毒性、母乳へのニコチンの移行)、及び強い心血管系作用のため、循環器系疾患のある集団への懸念がある。

リスク評価

ニコチンパウチの化学組成に関する初期の洞察を得るために、BfRは独自の分析を実施した。44のニコチンパウチをオンラインで購入し、重量、ニコチン含有量及びpH値について検査した。たばこ特異的ニトロソアミン(TSNA)の含有量も分析した。1パウチあたりの重量とニコチン含有量の中央値は、それぞれ0.6 gと9.48 mgであった。1パウチで測定されたニコチン含有量の最高値は47.5 mg、最低値は1.79 mgであった。

ニコチン含有量が1パウチ又は1 gあたりで十分に表示されているのは、調査したニコチンパウチの約3分の1のみであった。ほとんどの製品で「ニコチンの強さ」が表示されており、その表記は、あまり特定的でない方法(例えば、5段階中3段階)か、「easy(弱)」「medium(中)」「strong(強)」「extra strong(特強級)」「ultra(超級)」「extreme(極強級)」「danger strong(危険級)」あるいは「brutal(猛烈)」などの定性的な尺度で表記していた。「extra strong」よりも高いニコチン強度を示す表現(例:「ultra」「extreme」「danger strong」あるいは「brutal」)を持つ製品については、分析したニコチン含有量の範囲は1パウチあたり12.1 mg(「ultra」と表示した製品)~47.5 mg(「brutal」と表示した製品)である。

たばこ特異的ニトロソアミン(TSNA)とは、N´-ニトロソノルニコチン(NNN)、4-(メチルニトロソアミノ)-1-(3-ピリジル)-1-ブタノン(NNK)、N´-ニトロソアナタビン(NAT)、N´-ニトロソアナバシン(NAB)の4物質を含む。分析したパウチの半数以上でTSNAを検出した。最高値は NNN で 13 ng/パウチ、NNK で 5.4 ng/パウチ、NAT で 2.5 ng/パウチ、NAB で 5.6 ng/パウチであった。

欧州化学品庁(ECHA)のリスク評価委員会(RAC)は、このヒトへの毒性評価でニコチンを急性毒性2(経口)に分類し、ハザード警告「H300:飲み込むと生命に危険」、推定急性毒性値5 mg/kg体重を提案した。欧州連合(EU)規則2018/1480によると、この勧告は現在、適用法令として実施されている。

2020年12月の「BfRの中毒委員会」の会合で、ドイツ語圏の中毒情報センターの代表者が、ニコチンパウチの(誤)使用に関連した中毒のいくつかの事例について報告した。ある事例では、20 mgのニコチンパウチを飲み込んだ。この患者は救急サービスから活性炭を受け取った。胃痛を除いて、この患者には深刻な症状はなかった。

2009年に欧州食品安全機関(EFSA)は、最小毒性量(LOAEL)0.0035 mg/kg体重を用いてニコチンの急性参照用量(ARfD)を0.0008 mg/kg体重と設定している。なお、注目された有害事象は心拍数の増加であった。

ニコチンパウチ使用時、ニコチンは主に口腔内の粘膜上皮から吸収される。ニコチンパウチは上唇と歯茎の間に最大 30 分間置く。パウチは飲み込まないようにしなければならない。

(一部抜粋)

 

[FDA] 米国とEU、生きた二枚貝の貿易を再開へ

Bilateral trade in bivalve molluscan shellfish to resume between the U.S. and the EU

February 07, 2022

[USTR]

United States and European Union to Resume Trade in Live, Bivalve Shellfish

February 04, 2022

https://ustr.gov/about-us/policy-offices/press-office/press-releases/2022/february/united-states-and-european-union-resume-trade-live-bivalve-shellfish-1

2022年2月4日、米国と欧州連合(EU)は、二枚貝の二国間貿易再開を可能にする交渉を終了した。 2011年以来初めて、マサチューセッツ州とワシントン州をはじめとし、米国の生産者は、牡蠣、アサリ、イガイ及びホタテ(ホール又は卵付き)を含む二枚貝の活貝、生、加工品をEUに輸出できるようになった。スペインとオランダのEU生産者も、米国向けに生きた二枚貝と生の二枚貝を輸出できるようになった。

Tai大使は、「本日の発表は、米-EUの貿易関係において前向きな一歩を踏み出したことを示す。バイデン=ハリス政権は、貿易障壁への対処と米国生産者のための新たな機会の構築の両方に尽力しており、今後も米-EUの貿易関係の強化に努めていく。」と述べた。

米国農務省のVilsack長官は、「今回の発表は、米国の水産物生産者がEUの消費者に世界最高水準の製品を提供する絶好の機会を得たことを示し、米国農務省の使命である、米国の利害関係者に世界市場での競争力向上の機会を提供することを促進する。」と述べた。

米国商務省のGina M. Raimondo長官は、「多くの家族経営の企業を含む米国の水産物生産者は、世界市場における貴重な製品として、安全で持続可能な、健全な水産物を輸出することで国際的に認知されている。牡蠣、アサリ、イガイ、ホタテなどの主要な貝類製品の米-EU間貿易の再開は、我々の水産資源の競争力を強調するものである。」と述べた。

2020年、米国は世界最大の水産物輸出国の1つであり、水産物製品の世界売上高は45億ドルであった。2021年、米国の水産物製品のEUへの輸出額は9億ドルを超えた。

米国食品医薬品局(FDA)の食品安全同等性認定に関する詳細、及びEUへの輸出に関する要件は、FDA及び米国海洋大気庁(NOAA)の以下のリンク:

https://www.fda.gov/food/cfsan-constituent-updates/fda-finalizes-first-food-safety-equivalence-determination-resumption-shellfish-trade-spain-and

https://www.fda.gov/food/food-export-lists/shellfish-export-lists#Live

https://www.fisheries.noaa.gov/national/seafood-commerce-certification/export-certification-european-union

 

[FDA]リコール

-ABC SALES 1 INCはMAC DADDY RED及びMAC DADDY PURPLEカプセルの表示されない成分シルデナフィル及びタダラフィルのため全国の自主的リコールを発表する

ABC SALES 1 INC Issues Voluntary Nationwide Recall of MAC DADDY RED and MAC DADDY PURPLE Capsules Due to the Presence of Undeclared Sildenafil and Tadalafil

February 08, 2022

https://www.fda.gov/safety/recalls-market-withdrawals-safety-alerts/abc-sales-1-inc-issues-voluntary-nationwide-recall-mac-daddy-red-and-mac-daddy-purple-capsules-due

 

-Celebrate TodayはRed Mammoth1ロットについて、表示されない成分のシルデナフィル及びタダラフィルの含有による全国の自主的リコールを発表する

Celebrate Today Issues Voluntary Nationwide Recall of One Lot of Red Mammoth Due to the Presence of Undeclared Sildenafil and Tadalafil

February 09, 2022

https://www.fda.gov/safety/recalls-market-withdrawals-safety-alerts/celebrate-today-issues-voluntary-nationwide-recall-one-lot-red-mammoth-due-presence-undeclared

 

-Positive-Healthはタダラフィルの混入のため、RISE UP RED EDITION カプセルの全国的な自主的リコールを発表する

Positive-Health Issues Voluntary Nationwide Recall of RISE UP RED EDITION Capsules Due to the Presence of Undeclared Tadalafil

February 10, 2022

https://www.fda.gov/safety/recalls-market-withdrawals-safety-alerts/positive-health-issues-voluntary-nationwide-recall-rise-red-edition-capsules-due-presence-undeclared

 

-Your Favorite ShopはRed Pillカプセルに表示されない成分タダラフィルが含まれるとして全国で自主的リコール

Your Favorite Shop Issues Voluntary Nationwide Recall of the Red Pill Capsules, Due to the Presence of Undeclared Tadalafil

February 08, 2022

https://www.fda.gov/safety/recalls-market-withdrawals-safety-alerts/your-favorite-shop-issues-voluntary-nationwide-recall-red-pill-capsules-due-presence-undeclared

 

-American GourmetはSaladitos ドライ塩漬けプラムが健康被害の可能性があるため、リコールする。

American Gourmet Recalls Saladitos Dry Salted Plums Because of Possible Health Risk

February 10, 2022

https://www.fda.gov/safety/recalls-market-withdrawals-safety-alerts/american-gourmet-recalls-saladitos-dry-salted-plums-because-possible-health-risk

American GourmetはSaladitos ドライ塩漬けプラムを、鉛に汚染されている可能性があるとしてリコールする。

 

[FDA]警告文書

-Bakery Project Inc. dba Delano Bakery

JANUARY 04, 2022

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/bakery-project-inc-dba-delano-bakery-617718-01042022

食品CGMP違反、調理、包装、衛生管理、不純品の問題。

 

[FDA]消費者情報

-チアネプチン製品による重篤な障害、過剰摂取、死亡の関連性

Tianeptine Products Linked to Serious Harm, Overdoses, Death

02/10/2022

https://www.fda.gov/consumers/consumer-updates/tianeptine-products-linked-serious-harm-overdoses-death

 FDAは、未承認の医薬品であるチアネプチンは、安全でない食品添加物であり、食事成分ではないと消費者に警告する。

 

[FDA]LAAF申請ポータルを開設

LAAF Application Portal Now Open

February 11, 2022

https://www.fda.gov/food/cfsan-constituent-updates/laaf-application-portal-now-open

 本日、米国食品医薬品局(FDA)は、食品分析のための試験所認定(LAAF)プログラムへの参加に関心を持つ認定機関向けの申請ポータルを開設した。

 

[ODS]ファクトシート更新

-マルチビタミン/ミネラルサプリメント

Multivitamin/mineral Supplements

Fact Sheet for Health Professionals

February 8, 2022

https://ods.od.nih.gov/factsheets/MVMS-HealthProfessional/

ロサンゼルスとハワイの成人90,771人の多民族コホートにおける食事とMVM(マルチビタミン/ミネラル)の使用を評価した研究についての記述を明確化。

https://ods.od.nih.gov/factsheets/MVMS-HealthProfessional/#change

 

[FSA]IKEA UKはプラスチック混入のため、冷凍IKEA Huvudroll 野菜ボールをリコール

IKEA UK recalls frozen IKEA Huvudroll Vegetable Balls because they contain pieces of plastic

10 February 2022

https://www.food.gov.uk/news-alerts/alert/fsa-prin-08-2022

IKEA UKは、冷凍のIKEA Huvudroll 野菜ボールの一部のパックにプラスチック片が含まれていることが判明したため、リコール。

 

[FSA]研究プロジェクト

-食のエコシステムにおけるプラットフォームビジネスを理解する

Understanding platform businesses in the food ecosystem

8 February 2022

https://www.food.gov.uk/research/emerging-challenges-and-opportunities/understanding-platform-businesses-in-the-food-ecosystem

 食のエコシステムにおけるプラットフォームビジネスの現状と、それに関連する業界の変化についての報告。

https://www.food.gov.uk/sites/default/files/media/document/Understanding%20platform%20businesses%20in%20the%20food%20ecosystem%20%28March%202021%29%20Lucy%20Hart%20%28Foundry4%29%20for%20the%20FSA.pdf

 

-デジタルプラットフォーム経済における食品 – ダイナミックなエコシステムを解明する

Food in the digital platform economy – making sense of a dynamic ecosystem

8 February 2022

https://www.food.gov.uk/research/emerging-challenges-and-opportunities/food-in-the-digital-platform-economy-making-sense-of-a-dynamic-ecosystem

 本報告では、フードサービスのビジネスモデルとオンラインソリューションの革新的なエコシステムが、今後数年間にわたる英国のフードシステムに与える影響を評価する。

https://www.food.gov.uk/sites/default/files/media/document/Platforms%20ExecSumm%20FSA%20May%202021_accessibility_checked.pdf

 

[FSA]ミツバチの巣箱から瓶まで、蜂蜜の真正性の複雑さ

From beehive to jar, the complexities of honey authenticity

Rick Mumford, Head of Science, Evidence & Research Directorate, Posted on:8 February 202

https://food.blog.gov.uk/2022/02/08/from-beehive-to-jar-the-complexities-of-honey-authenticity/

FSAが最近発表した蜂蜜の真正性検査方法についての委託レビューについて、FSAの科学と根拠と研究部長のRick Mumfordがコメント

昨年我々は蜂蜜の真正性の複雑さについて話し合い、単一の検査方法はないことで合意した。そこでdefraと大学と業界と協力して何らかの答えを探った。今回のMichael Walker博士らのレビューはNature Portfolio Journal Science of Foodに発表され、蜂蜜の真正性がどれほど複雑なのかを示し続けている。

2部の政府の化学者の報告書では、特定の調査で得られたデータから蜂蜜の真正性を決めることはできないため、他の根拠がなければ異物混入であると主張すべきでないとする。

英国で販売されている蜂蜜が安全でないという根拠は無いものの、しばしば偽装や誤表示や異物混入リスクがあるとされる製品ではある。FSAは他の政府機関と協力して政府にできることを探る。一つの方法は検査の標準化や「蜂蜜チェーン」の透明性確保である。いつものように消費者のため、が中核である。

 

Honey authenticity: the opacity of analytical reports - part 1 defining the problem

J. Walker et al.,

npj Science of Food volume 6, Article number: 11 (2022)

https://www.nature.com/articles/s41538-022-00126-6

 

Honey authenticity: the opacity of analytical reports—part 2, forensic evaluative reporting as a potential solution

J. Walker et al.,

npj Science of Food volume 6, Article number: 12 (2022)

https://www.nature.com/articles/s41538-022-00127-5

 

[FSS]食品業界の「ネット・ゼロ」達成を支援

Helping the food industry achieve Net Zero

9 FEBRUARY 2022

https://www.foodstandards.gov.scot/news-and-alerts/helping-the-food-industry-achieve-net-zero

食品飲料連盟(FDF)のKate Halliwell氏は、食品企業が、誰もが期待する安全、健康、美味しい多種多様な商品を生産し続けながら利益を上げ、国の気候変動目標に沿った十分な情報に基づいた意思決定を行うことを支援する計画について説明する。

 

[FSAI] Ekoplaza Kokosolieオーガニックココナッツオイルの高濃度のグリシジルエステル類含有のため一部リコール

Recall of Specific Batches of Ekoplaza Kokosolie Organic Coconut Oil Due to the Elevated Level of Glycidyl Esters

Friday, 11 February 2022

https://www.fsai.ie/news_centre/food_alerts/ekoplaza_coconut_oil.html

オランダ産Ekoplaza Kokosolieオーガニックココナッツオイルは高濃度のグリシジルエステル類含有のため、一部リコール。製品写真あり。

 

[CFIA] 製品リコール

- Anhydraブランドの有機乾燥バナナに虫の混入のためリコール。

Anhydra brand Organic Dehydrated Bananas recalled due to presence of insects

2022-02-08

https://recalls-rappels.canada.ca/en/alert-recall/anhydra-brand-organic-dehydrated-bananas-recalled-due-presence-insects

 

[ECCC]有害な化学物質や汚染物質からカナダ国民と環境を守るための保護を強化

Strengthening protections for Canadians and the environment from harmful chemicals and pollutants

February 9, 2022

https://www.canada.ca/en/environment-climate-change/news/2022/02/strengthening-protections-for-canadians-and-the-environment-from-harmful-chemicals-and-pollutants.html

カナダ環境保護法1999(Canadian Environmental Protection Act, 1999 :CEPA)を改正し、健康的な環境に対する権利を導入し、環境と人間の健康にとってより安全な化学物質の生産と使用への移行を企業に奨励する。

https://www.canada.ca/en/environment-climate-change/news/2022/02/government-of-canada-delivers-on-commitment-to-strengthen-the-canadian-environmental-protection-act-1999-and-recognizes-a-right-to-a-healthy-enviro.html

 

[HK]CFSは肉における二酸化硫黄の使用に関する的を絞ったサーベイランスの検査結果を発表する

CFS announces test results of targeted surveillance on use of sulphur dioxide in meat

Monday, February 14, 2022

https://www.cfs.gov.hk/english/press/20220214_9247.html

食品安全センター(CFS)は、本日(2月14日)、食肉への二酸化硫黄の使用に関するサーベイランスプロジェクトの検査結果を公表した。検査した約560サンプルのうち、二酸化硫黄(生肉に含まれる非許可の保存料)が検出された4サンプルを除き、残りはすべて検査に合格した。全体の合格率は99.3%であった。

 

[RIVM]エアフレッシュナーファクトシート 消費者暴露を推定するためのデフォルトパラメーター-2021バージョン

Air Fresheners Fact Sheet. Default parameters for estimating consumer exposure – Version 2021

14-02-2022

https://www.rivm.nl/publicaties/air-fresheners-fact-sheet-default-parameters-for-estimating-consumer-exposure-version

室内での化学物質への消費者暴露を推定するWebベースの計算モデルConsExpo Webに使われているデフォルトモデルやパラメーターについてのファクトシート。既にいくつかのファクトシートが入手可能だがエアフレッシュナーがこれに加わった

 

[ProMED]中毒-ドイツ:(ババリア)添加シャンパン、致死

Poisoning - Germany: (BY) spiked champagne, fatal

2022-02-15

https://promedmail.org/promed-post/?id=8701466

Date: Mon 14 Feb 2022 Source: DW [edited]

ドイツの検察が2022年2月14日にババリアのある集団の人々がエクスタシー入りシャンパンを飲んで中毒になったという。

2月13日の夜にババリアのWeiden市のレストランで汚染飲料を飲んだ後数人が重体になり52才の男性が死亡した。初期の知見では彼らは全て注文した同じ瓶の飲み物を飲んだようだ。警察と救急が到着したときには影響を受けた人の多くは床に倒れていて33-52才の8人がいくつかの病院に運ばれた。死亡した52才の男性以外は差し迫った危険状態を脱した。毒物検査の結果、通常シャンパンには含まれないエクスタシーが相当量入っていた。どうして入っていたかは不明。

編集注でMDMA(エクスタシー)の説明

 

[USDA]動物園と水族館のSARS-CoV-2血清学的研究

Zoo and Aquarium SARS-CoV-2 Serology Study

Feb 14, 2022

https://www.aphis.usda.gov/aphis/newsroom/stakeholder-info/stakeholder-messages/animal-care-news/sars-cov-2-serology-study

APHISは動物園、水族館、野生生物施設のSARS-CoV-2血清学的研究への参加者を探している

(写真はユキヒョウ)

 

[WHO]燃料がないことがエチオピアティグレ地域への必須の医療資源配達を妨げている

Lack of fuel prevents distribution of critically-needed medical supplies in Tigray region

14 February 2022

https://www.who.int/news/item/14-02-2022-lack-of-fuel-prevents-distribution-of-critically-needed-medical-supplies-in-tigray-region

人道支援のために医療用品の配布が認められているが燃料が認められていないため配布できない

(内戦で)

 

論文

-ワクチンの安全性への不安が両親をソーシャルメディアを含む別の情報源に向かわせる

Anxiety about vaccine safety is driving parents to seek information from other sources including social media

14-FEB-2022

https://www.eurekalert.org/news-releases/943375

世界的研究:医療専門家の感受性の欠如と不適切な情報が子どもへのワクチン躊躇につながる可能性がある

International Journal of Nursing Studies Advancesに発表されたレビュー

 

-カナダのネイルサロンに高濃度の有害化合物が見つかった

High levels of hazardous chemicals found in Canadian nail salons

14-FEB-2022

https://www.eurekalert.org/news-releases/942799

Environmental Science and Technology

可塑剤、難燃剤等。

 

-DNA検査が国際犯罪網の象牙取引戦略を暴露する

DNA testing exposes tactics of international criminal networks trafficking elephant ivory

14-FEB-2022

https://www.eurekalert.org/news-releases/943117

Nature Human Behaviourに発表された17年にわたるアフリカの12カ国での49件の押収で得られた4000以上のアフリカ象の牙のDNA検査の結果の解析

 

-ガーナ市場の布製品のホルムアルデヒド量

Formaldehyde levels in fabrics on the Ghanaian market

14-FEB-2022

https://www.eurekalert.org/news-releases/943323

Current Materials Science

一部基準超えだが洗うと相当減る

 

その他

-「私の体重を量らないで」カードは肥満の健康リスクを過小にしている

'Please Don’t Weigh Me' Cards Minimize Health Risks Of Obesity

By Cameron English — February 14, 2022

https://www.acsh.org/news/2022/02/14/please-don%E2%80%99t-weigh-me-cards-minimize-health-risks-obesity-16115

医療従事者に「医学的に必要」でなければ患者の体重を計らないように勧めるキャンペーンが行われている。この運動の提唱者は肥満にしばしば伴うスティグマについて懸念していてそれは正しいが、過体重のリスクを最小限にするには間違っている

先月雑誌SELFが「多くの人にとって、サイズに関わらず、病院で体重計に乗ることは有害な経験の引き金になることがある」と報告した。その解決法が「私の体重を量らないで」カードである。それはMore-Love.orgが販売している。この団体は我々が肥満を嫌う社会に生きていて、体重を計られたり体重について話をしたりすることはストレスと辱めの感情を引き起こすという。医者にかかるのは不安で体重計を避けるために病院を避ける。

ここで二つの問題に対処する必要がある。一つ目は体重が健康の指標として正確かどうかで、多くの根拠がそうだと示す。二つ目は医療従事者と患者のコミュニケーションのしかたであり、多くの人はそれは敬意をもって行われるべきだと認識している。SELFとMore-Love.orgの間違いは体重と健康の関連を過小にしていることである。それは最悪の場合有害である。肥満には健康リスクがある。

(以下肥満のリスクの話。アメリカ人ポジティブすぎ)

 

-反ワクチン義務の「バックファイヤー」:それはリアルかアーチファクトか?

The 'Backfiring' Of Anti Vaccine-Mandating: Is It Real Or An Artifact?

By Barbara Pfeffer Billauer JD MA (Occ. Health) PhD — February 14, 2022

https://www.acsh.org/news/2022/02/14/backfiring-anti-vaccine-mandating-it-real-or-artifact-16131

2022年1月25日時点で、アメリカ人の40%が予防接種を完全にはしていない。1年以上にわたって予防接種をするようにと各種の説得する努力が行われてきたにも関わらず。その影響は明らかで、米国では毎日平均2500人の患者が死亡し、その数は増加している-少なくとも今のところ。ワクチンへの抵抗が広く行き渡っているため、大統領はワクチンを義務化しようとした。ワクチンを拒否する人たちに加えて、ワクチン義務を拒否する人たちがいる。

反ワクチンや反義務の立場の理由は様々で、一部は重なっている。

説得が答えだろうか?データによるとワクチンについての説得はあまり成功していない。義務化反対の立場が広がってカンザス州ではついに全てのワクチン義務を無くす法案が通過した。MMRやジフテリア、百日咳のワクチン接種率が下がると患者が増えるだろう。

国民がタイムリーに効果的に自主的に予防接種するようにできなかったことが自滅的帰結を招いている。ワクチン義務に効果があることはしっかりしたデータで示されている。

(一部のみ)

 

-SMC NZ

フェイズ2へ移行-専門家の反応

The move to Phase Two – Expert Reaction

14 February 2022

https://www.sciencemediacentre.co.nz/2022/02/14/the-move-to-phase-two-expert-reaction/

ニュージーランドはオミクロンアウトブレイクへの公衆衛生対応で明日夜からフェイズ2に入る

本日981と患者が増え、検査陽性率も17616のスワブの5.6%と過去最大になった。フェイズ2では隔離期間を短縮し陽性者は可能なら自分でケアする。

(専門家の意見略。根絶戦略を放棄、資源はハイリスク者に優先的にふりわける、検査キャパシティが上限になるので抗原検査を使う、等。まだ根絶諦めてなかったんだ?)