[EU]査察報告
アルゼンチン―動物用医薬品の管理を含む生きた動物と動物製品の残留物と汚染物質
Argentina 2021-7234―Residues and contaminants in live animals and animal products including controls on veterinary medicinal products
03/02/2022
https://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_id=4447
2021年9月13~30日にアルゼンチンで実施した、EU輸出用生きた動物と動物製品の残留物と汚染物質の公的管理を評価するためのリモート査察結果。概して、ウシやハチミツへの実施はEU条件をほぼ考慮して効果的だが、いくつかの分析検査がなく、サンプリングから結果まで時間時間がかかるため違反結果が検出された場合の効果的なフォローアップを妨げている。残留物状態に関しては、1物質を除き認定研究所が適切な分析手段で保証を支えている。
[EFSA]添加および遊離糖類はできるだけ少なくするべき
Added and free sugars should be as low as possible
28 February 2022
https://www.efsa.europa.eu/en/news/added-and-free-sugars-should-be-low-possible
EFSAの科学者達は、食事中の糖類とその健康問題への潜在的な関連性の包括的な安全性評価を完了している。この意見の豊富な調査結果は、欧州の国立公衆衛生機関が消費者に将来の助言を更新するのを支援するだろう。
Dominique Turck教授はこの評価を実施した栄養専門家のEFSAのパネルの議長である。彼は述べた:「私達は、栄養的に適切な食事の一部として、添加および遊離糖の摂取量をできるだけ少なくする必要があると結論した;これは現在の助言に従っている。だが、この評価の当初の目標だった、科学的根拠による食用糖類の耐容上限摂取量の設定はできなかった。」
私達の食事には、天然に生じたり、添加される様々なカテゴリーや由来の糖が含まれている。「添加糖」はテーブルシュガーなど、食事の調理に使用される精製糖である。「遊離糖」には、「添加糖」に加え、ハチミツやシロップ、果物・野菜ジュースや濃縮ジュースに天然に存在する糖が含まれる。「総糖類」は食事中に存在する全ての糖類で、果物、野菜、牛乳に天然に存在するものも含まれている。
この意見を最終化するのにフィードバックが役に立った
昨年のこの意見案のパブリックコメント募集中に受け取った貴重な意見により、科学者たちは彼らの作業の重要な側面を洗練し明確にすることができた。
Turck教授は述べた:「私達は添加および遊離糖の摂取がその総エネルギー摂取量の10%未満の人の慢性病リスクに不確実性があると強調した。これはこの範囲の用量での研究がないことによる。
「データ不足は、全体として添加や遊離に分類される糖類の影響を比較できないことも意味する。」
糖類の供給源と健康問題
砂糖摂取は虫歯の原因として知られている。根拠はまた、砂糖で甘くした飲料、ジュース、ネクターの摂取と、肥満、非アルコール性脂肪肝疾患、2型糖尿病など、様々な慢性代謝疾患と様々な程度の確実性で関連させている。
「私達はそれらの寄与を評価できないが、国立機関が食品ベースの食事ガイドラインを設定する際には、砂糖摂取に対する他の重要な寄与の影響を考慮する必要がある。」とTurck.教授は述べた。これらの食品はデータが限られているため評価できなかった。お菓子、ケーキ、デザート、加糖牛乳やミルクシェークなど甘くした飲料、ヨーグルトが含まれる。
インフォグラフィック:砂糖の摂取と健康問題
Sugar consumption and health problems
22 July 2021
https://www.efsa.europa.eu/en/infographics/sugar-consumption-and-health-problems
今何が起こっているのか?
デンマーク、フィンランド、アイスランド、ノルウェー、スウェーデンは、食用糖類の過剰摂取による消費者の潜在的な健康リスクを評価するよう2017年にEFSAに最初の要請をした。
「この食用糖類の安全性評価により私達は重要な知見を得た」と栄養士であるスウェーデン食品庁のAnna Karin Lindroos教授は述べた。「他の関連する科学に基づいた報告書と共に、北欧諸国の砂糖摂取および食品を基にした食事ガイドラインの助言のレビューをする際に役に立つ情報源となるだろう。」
食用糖類の今後の研究
EFSAのレビューが広範であるという事実から、私達の科学者は、今後食用糖類の耐容上限摂取量を設定するために必要なデータのギャップや研究に優先順位をつけることになった。
Turck教授は述べた:「私達は、研究者や技術者の対象とするいくつかの分野を特定するために、30,000以上の出版物をふるいにかけた。調査研究から個々のヒトのデータをプールして再利用することは貴重な情報源となるだろう。研究は食用糖類の健康影響と、砂糖の摂取を減らすためにデザインされた臨床およびコミュニティの介入両方の影響に焦点を当てる必要がある。最後に、私達には、摂取評価のための妥当な手段、報告ガイドラインの標準化、食用糖類とその供給源の定義が必要である。
・科学的意見:食用糖類の耐容上限摂取量
Scientific opinion: Tolerable Upper Intake Level for dietary sugars
EFSA Journal 2022;20(2):7074 28 February 2022
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7074
北欧諸国からの要請を受けて、栄養・新規食品および食物アレルゲンに関するEFSAのパネル(NDA)は、慢性代謝疾患、妊娠関連のエンドポイント、虫歯に関する入手可能なデータを基にして、食用(総/添加/遊離)糖類の耐容上限摂取量(UL)または安全な摂取量に関する科学的助言を提出する任務を負った。特定の糖の種類(フルクトース)や糖類の供給源も扱った。食用糖類の摂取はヒトの虫歯に関連して確立されたハザードである。文献の系統的レビューを基にして、前向きコホート研究は、他の主要栄養素と等カロリー交換した食用糖類の摂取と、評価した慢性代謝疾患あるいは妊娠関連エンドポイントのどれとも正の関係を支持しない。代用疾患エンドポイントに関するランダム化比較試験に基づき、添加/遊離糖類の摂取と慢性代謝疾患のリスクには正の因果関係があるという根拠がある:肥満と脂質異常症の確実性のレベルは中程度 (> 50–75% の可能性) 、非アルコール性脂肪肝炎と2型糖尿病は低程度(> 15–50%の可能性)、高血圧は非常に低い程度(0–15% の可能性)だった。添加vs.遊離糖類の健康影響は比較できなかった。観察した摂取量の範囲で、虫歯/慢性代謝疾患のリスクが増えない糖類摂取量は特定できなかったため、ULまたは安全な摂取量は設定できなかった。入手可能なデータや関連する不確実性に基づき、添加および遊離糖類の摂取量は栄養的に適切な食事状況において、できる限り少なくする必要がある。添加および遊離糖類の摂取量が減少すると、総糖類の摂取量も同程度減少するだろう。この意見はEU加盟国が国の目標/助言を設定する際に支援できる。
・わかりやすい言葉の要約:食用糖類の耐容上限摂取量
Plain-language summary: Tolerable Upper Intake Level for dietary sugars
[EFSA]意見等
-EFSAウェビナー:植物保護製品への食事以外の暴露のためのOPEX計算機
EFSA Webinar: OPEX Calculator for non-dietary exposure to plant protection products
2022/02/28
https://www.youtube.com/watch?v=Zy10tCfddTM
YouTube動画
-食品中の残留動物用医薬品:遵守率は10年間で最高
Veterinary drug residues in food: compliance rates highest for a decade
25 February 2022
https://www.efsa.europa.eu/en/news/veterinary-drug-residues-food-compliance-rates-highest-decade
動物や動物由来食品中の動物用医薬品の残留物や他の物質はEUでは減り続けている、と最新のデータは示している。
2020年のEFSAのモニタリングデータには、加盟国、アイスランド、ノルウェーが報告した620,758のサンプルが含まれている。法的に許容最大量を超えたサンプルの割合は0.19%だった。これは過去11年間(違反が0.25%~0.37%だった時)で最も低い数値である。2019年の数値は0.30%だった。
2017年、2018年、2019年と比較して、2020年の遵守率は、抗甲状腺剤、ステロイド、レゾルシン酸ラクトン類では増加した。
2017年、2018年、2019年と比較して、駆虫薬、有機塩素化合物、有機リン化合物、染料、「その他物質」でも遵守の上昇が認められた。
私達の新しい双方向データ可視化ツールを用いてより深く結果を閲覧できる。
約1300万の結果を含むこのデータは、食品および飼料の安全性リスク評価の根拠の透明性、再現性、再利用性を改善するために設定された、EFSAが情報を集めて公開したオープンレポジトリである、知識の交差点で入手できる。
・生きた動物と動物製品中の動物用医薬品残留物や他の物質のモニタリング結果に関する2020年の報告書
Report for 2020 on the results from the monitoring of veterinary medicinal product residues and other substances in live animals and animal products
https://efsa.onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.2903/sp.efsa.2022.EN-7143
・2020年の欧州の動物用医薬品残留物のモニタリング結果
Results from the monitoring of veterinary medicinal product residues in Europe in 2020
https://www.efsa.europa.eu/en/data-viz/results-monitoring-vmpr-2020
[EU]欧州統計
12月に超過死亡は低下したがまだ高い
Excess mortality fell in December but remains high
16/02/2022
https://ec.europa.eu/eurostat/web/products-eurostat-news/-/ddn-20220216-2
グラフ、図あり
[EU]農場から食卓まで:革新的飼料添加物がEUの乳牛のメタン排出を減らすだろう
Farm to Fork: Innovative feed additive will reduce methane emissions from dairy cows in the EU
Daily News 23 / 02 / 2022
https://ec.europa.eu/commission/presscorner/detail/en/mex_22_1304
この種のものでは初めて、3-ニトロオキシプロパノールが認可された。
[EPA]EPAはEPAの決定を支持する科学を強化するために新しい科学助言委員会(SAB)プロセスを発表
EPA Announces New Science Advisory Board Process to Strengthen Science Supporting EPA Decisions
February 28, 2022
新たなプロセスはピアレビューの機会を復元し委員会の独立を強化するだろう
-覚え書き
https://sab.epa.gov/ords/sab/sab_apex/r/files/static/v403/Science%20Supporting%20EPA%20Decisions.pdf
ピアレビュー活動の初期からSABが関与する、SAB作業委員会を作ってSABのレビューが必要かどうかスクリーンする、SABスタッフオフィスにEPAが情報提供する、等
[DHSC]政府は規制されていない美容術を取り締まる
Government to crack down on unregulated cosmetic procedures
28 February 2022
https://www.gov.uk/government/news/government-to-crack-down-on-unregulated-cosmetic-procedures
政府はボトックスやフィラーのような手術を伴わない美容術に免許制を導入する意向を発表
[CDC]CDCの元喫煙者からのTipsはパワフルな新しい広告で再開
CDC’s Tips From Former Smokers® Returns With Powerful New Ads
February 28, 2022
https://www.cdc.gov/media/releases/2022/p0228-former-smoker-tips.html
このキャンペーンは10周年を迎え、さらに心不全、COPD、バージャー病、大腸がん患者の動画を示す
[PMRA]公衆衛生と環境を守る:変わるPMRA
Protecting public health and the environment: Transforming the Pest Management Regulatory Agency
2022-02-28
転換の4つの柱
・透明性改善
・現実世界のデータと独立した助言をより多く使う
・農薬ビジネスプロセスの現代化によりヒト健康環境保護強化
・病害虫コントロール製品法の標的を絞ったみなおし
[NASEM]健康リテラシーのあるバーチャル医療サービスを提供する ワークショップの概要
Providing Health Literate Virtual Health Services
Proceedings of a Workshop—in Brief (2022)
COVID-19パンデミックは電話や動画による医療提供を劇的に増加させた。これは患者に利益となる可能性もあるが健康リテラシーの低い人たちにとっては課題ともなる。コレラの課題と機会を探るために2021年9月23日にワークショップを開催した。このワークショップではヘルスリテラシーの低いヒトがバーチャルあるいはテレヘルスサービスを使った時の経験、ヘルスリテラシーの低いヒト向けのベストプラクティス、患者と医療者の利益になるバーチャル医療サービスを届けるために、等を検討した。
(ヘルスリテラシーが低いという自己認識のヒトはまだ救いようがあるような)
その他
-WHO
トップページ変えた
ずっとCOVID-19 pandemicがトップだったけれどUkraine crisisを同格に
-新しいWHO署名イニシアチブはアルコール税を上げると年に13万人の命が救えることを示す
New WHO signature initiative shows raising alcohol taxes could save 130,000 lives per year
28-FEB-2022
https://www.eurekalert.org/news-releases/944850
Lancetに発表されたモデル研究
Maria Neufeld, et al.,
Impact of introducing a minimum alcohol tax share in retail prices on alcohol-attributable mortality in the WHO European Region: A modelling study.
The Lancet , Open Access Published: February 23, 2022. DOI:https://doi.org/10.1016/j.lanepe.2022.100325
-栄養点滴:存在しない問題の高価な解決法
Intravenous nutrient drips: An expensive solution to a nonexistent problem.
Nick Tiller, Skeptical Inquirer, Feb 21, 2022
人気になっているビタミン点滴について。特にスポーツをする人の間で。
-FTCは医師のCOVIDクレームを標的に停止通知書を出している
FTC targets physicians’ COVID claims with cease-and-desist letters
Jann Bellamy on February 24, 2022
https://sciencebasedmedicine.org/ftc-targets-physicians-covid-claims-with-cease-and-desist-letters/
FTCは最近製品やサービスがCOVID-19の予防や治療に有効だと根拠なく主張している医師やその他に20以上の停止文書を発行していると発表した。残念ながら、他の多くのインチキ宣伝には対応していない
FTCがインチキCOVID製品を懸念するのは理解できる、しかし他にもたくさんのインチキ製品がある。例えば「量子」ホメオパシー、二酸化塩素、免疫強化カクテル、バーブティー等
あらゆる種類のナンセンスに対する包括的アプローチが必要