[BfR] 錠剤と粉末:約1/3の人が毎週食品サプリメントからビタミンを摂っている
Pills and powders: About one third of the population takes vitamins via food supplements every week
10.02.2022
錠剤、カプセルあるいは液剤 - 食品サプリメントの形態のビタミン市場は、着実に拡大している。ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は最新の代表的な調査結果を示す:国民の1/3は少なくとも週に1回、1/6の人は毎日、食品サプリメントを利用してビタミンを摂取する。しかし、バランスのとれた多様な食事によって、ほとんどすべてのビタミンを十分に摂取することができる。実際に必要のないビタミンを大量に摂取する人は、供給過剰になり、その結果、望ましくない健康影響を受けるリスクがある。
以下、BfR消費者モニターの情報冊子、スペシャル「食品サプリメントとしてのビタミン」https://www.bfr.bund.de/cm/364/bfr-consumer-monitor-2021-special-vitamins-as-food-supplements.pdf
ほぼすべての回答者(93%)が、ビタミンはヒトが生きる上で必要不可欠であると考える。実際、ビタミンは免疫系の強化、細胞、骨及び歯の発達促進など、身体機能にとって不可欠であるが、体内で生成できない、あるいは量が十分でないので、食事から摂取する必要がある。約半数の人が十分なビタミン摂取に意識的に注意すると回答している。ほぼ全員がビタミン摂取源として最も重要と考えるのは、果物と野菜、次いで魚、豆類である。食品サプリメントを重要なビタミン摂取源と考える人は、回答者の約1/4のみである。
それでも、回答者の約1/3の人は、少なくとも週に1度は食品サプリメントでビタミンを摂取すると答え、1/6の人は特にビタミンD、次いでビタミンB12、ビタミンC、マルチビタミン剤などを毎日摂取している。健康上の利益としての不足分の補填、を自発的に挙げる回答者が最も多い。しかし、科学的な観点からは、バランスのとれた多様な食事をする健康な人々にとって、ビタミン不足は非常に稀である。例えば、妊娠前や妊娠中の葉酸など特定の場合のみ、食品サプリメントによるビタミンの摂取が明確に推奨される。
回答者は、食品サプリメント中のビタミンに期待する良い効果と健康リスクについて、その製品を摂取しているかどうかにより、認識が異なる。消費者の約半数がそのサプリメントの摂取により高い健康効果が得られると考えるが、非消費者では1/10程度である。健康リスクに関し、食品サプリメントでビタミンを毎日摂取する場合、過剰摂取の可能性が高い、と非消費者は5人中3人(59%)が回答し、消費者では42%と低い。実際、バランスのとれた食事に加え、高用量のビタミン製剤を摂取すると、過剰摂取のリスクが高まる。
ドイツの食品サプリメント規則(NemV)は、食品サプリメント中の添加できるビタミンを規定するが、添加量に法的な拘束力のある最大基準はない。BfRの食品サプリメント中のビタミンの最大量に関する勧告は、欧州連合全体の規則を設定するための議論に貢献するだろう。
[CFIA]食品安全検査報告
-グルテンフリーを表示するベーカリー製品の表示されていないアレルゲン及びグルテンについて - 2020年6月1日から2021年3月31日
Undeclared Allergens and Gluten in Bakery Products with Gluten-free claims – June 1, 2020 to March 31, 2021
2022-03-02
この調査の主な目的はグルテンフリーを表示するベーカリー製品中の表示されていないアレルゲン及びグルテンの存在と量に関する基本情報を得ることであった。287のサンプルを調べ、26サンプルで表示されていないグルテン及び/又はβラクトグロブリン(BLG)、カゼイン、大豆、ゴマ、卵などのアレルゲンが検出された。
これら26の陽性結果は、その量がアレルギーのある人に健康上の懸念をもたらすかどうか判断するために、CFIAの食品安全リコール室(OFSR)に送られた。OFSRが実施するフォローアップ措置の程度は、健康リスク評価で定めた汚染の深刻さとそれによる健康上の懸念に基づいている。BLGとカゼインを含むデザート製品1品と、グルテンを含む他のベーカリー製品1品が健康被害をもたらすと判断され、リコールされた。
-ココナッツウォーター中の表示されていないアレルゲン及びグルテン-2020年4月1日から2021年3月31日
Undeclared Allergens and Gluten in Coconut Water – April 1, 2020 to March 31, 2021
2022-03-02
この調査の主な目的はココナッツウォーター中の表示されていないアレルゲンおよびグルテンの存在と量に関する基本情報を得ることであった。78のサンプルを調べ、表示されていないアレルゲン及びグルテンを含むものは見つからなかった。
これらの調査の過程で得られる陽性結果は、その量がアレルギーのある人に健康上の懸念をもたらすかどうか判断するために、CFIAの食品安全リコール室(OFSR)に送られる。OFSRが実施するフォローアップ措置の程度は、健康リスク評価で定めた汚染の深刻さとそれによる健康上の懸念に基づいている。今回の調査で調べた製品にはどれも表示されていないアレルゲンやグルテンが陽性となるものはなく、消費者への健康リスクは確認されなかった。
[FDA] 食品からのPFAS暴露を理解し減らすためにFDAが続けている努力について更新
Update on FDA’s Continuing Efforts to Understand and Reduce Exposure to PFAS from Foods
February 24, 2022
本日、米国食品医薬品局(FDA)は、食品からのパー及びポリフルオロアルキル化合物(PFAS)への暴露の可能性をより良く理解し、減らすための作業の一環として、新たな試験結果を発表した。また、食品包装に使用されている特定の短鎖PFASの自主的な段階的販売停止の進捗状況に関する最新情報を共有した。
研究内容
トータルダイエットスタディ結果
FDAによる一般的な食品の最新調査の結果、92食品サンプル中89食品サンプルでPFASが検出可能な濃度で検出されなかった。3つの水産物サンプル(ティラピア、タラ及びエビ)は、PFASが検出可能な濃度で検出された。分析された食品サンプルは、2021会計年度のトータルダイエットスタディ(TDS)用に地域採集され、FDAによって行われた一般的な食品検査の5セット目である。現在までに、FDAが2019年以降に検査した532のTDSサンプルのうち、PFASが検出されたサンプルは10件であった。入手可能な最良の現在の科学に基づき、FDAは、これまでに検査したTDSサンプルから検出されたPFASの濃度が、特定の食品を避ける必要があることを示す科学的エビデンスをもっていない。
今回のTDS調査において、FDAは特定の水産物のサンプルから検出可能な濃度のPFASを検出したが、これまでの調査と同様にサンプル数が限られており、この結果をもって一般的な食品における水産物のPFAS濃度について確定的な結論を出すことはできない。以前発表した、米国で一般的に消費されている水産物を対象としたFDAの調査は現在継続中であり、今年後半に予定されている調査結果は、水産物のPFASの発生に関する理解を深め、追加のサンプリングが必要かどうかを判断するのに役立つことになる。
分析方法の拡大
今回の最新の食品サンプルの検査では、FDAの科学者は、現在のPFASの分析を16種類から20種類に拡大した。追加された4つのPFAS化合物は、主に魚のサンプルで文献に報告されている。この作業は、FDAの分析方法のこれまでの積み上げを基にしたもので、食品中のPFASの検査科学を前進させるための全体的な作業の一部である。拡大した分析は本年後半に利用可能となる予定である。
特定の短鎖PFASの段階的販売停止
2020年、6:2 フッ素テロマーアルコール(6:2 FTOH)を含む短鎖PFASを含む食品接触物質の製造業者は、2021年から3年間、これらの物質の販売を段階的に廃止することを約束した。この合意は、FDAによる市販後の科学的レビューと安全性の懸念の可能性を示すデータの分析に従ったものである。
また、各製造業者は、2022年1月31日までに最初の年次最新情報をFDAに提出することを約束した。FDAは、3企業からそれぞれ最新情報を入手し、以下に掲載している。(https://www.fda.gov/food/chemical-contaminants-food/authorized-uses-pfas-food-contact-applications)
[FSA]医療及び福祉施設の職員と訪問者のための最新の栄養基準を開始する
Updated Nutritional Standards launched for staff and visitors in Health and Social Care settings
3 March 2022
北アイルランド限定
医療及び福祉施設の職員や訪問者が、より健康的な食品を選択できるようにするため病院のレストランやカフェ、自動販売機及び小売店において、最新の栄養基準が導入された。
[FSAI]FSAIの相談窓口(Advice Line)は2021年3,414件の食品苦情を受け付けた
FSAI Advice Line Received 3,414 Food Complaints in 2021
Wednesday, 2 March 2022
https://www.fsai.ie/news_centre/press_releases/advice_line_stats_02032022.html
2021年は3,414件以上の消費者苦情がアイルランド食品安全局(FSAI)の相談窓口(Advice Line)に寄せられた。苦情のうち、36%が食べるのに適さない食品、24%が衛生水準の低さに関するものであった。全体として、2021年の苦情は、2020年と比較して23%増加した。
[FSAI]食品表示 - 消費者に提供される情報に関する規則の改正に関するEUのターゲット調査
Food Labelling – EU Targeted Surveys on the Revision of Rules on Information Provided to Consumers
Tuesday, 1 March 2022
https://www.fsai.ie/news_centre/food_labelling_consultation_update_01032022.html
欧州委員会は食品情報に関する規則(Regulation (EU) 1169/2011 (FIC))の改正に関する意見を収集するための協議プロセス*の一環として、ターゲット調査を公表した。栄養表示及び健康強調表示の制限、原産国表示、日付表示、アルコール表示に関するものを含む。
2022年3月11日まで
[FDA]広報
-FDAは自主的リコールの最終ガイダンスの一環として、公衆衛生を守るための「リコールの準備」を企業に呼び掛ける
FDA Urges Companies to be ’Recall Ready’ to Protect Public Health as Part of Final Guidance for Voluntary Recalls
March 03, 2022
リコール製品が市場に出回る期間を短縮し、公衆がリスクにさらされることを抑制するために、リコールが必要となる前に、企業がトレーニング、計画及び記録管理を含むリコール方針や手順を策定するために取るべき手順を説明したガイダンスを最終化した。
-業界向けガイダンス:FDAの任意適格輸入業者計画
Guidance for Industry: FDA's Voluntary Qualified Importer Program
03/01/2022
ヒト又は動物用食品の輸入業者による米国食品医薬品局(FDA)の任意認定輸入業者プログラム(VQIP)への参加に関するFDAの方針を説明するガイダンス文書。
-産業界とFDA職員向けガイダンス:食品安全審査のための第三者認証機関認定のためのモデル認定基準
Guidance for Industry and FDA Staff: Model Accreditation Standards for Third-Party Certification Body Accreditation for Food Safety Audits
02/25/2022
FDA 食品安全強化法(FSMA)に基づき設立された自主的な第三者認証プログラムの第三者認証機関を認定するための基準に関するガイダンス。
https://www.fda.gov/media/92999/download
- 新しい栄養成分表示について 何が入っているの?
The New Nutrition Facts Label What's in it for you?
02/25/2022
https://www.fda.gov/food/nutrition-education-resources-materials/new-nutrition-facts-label
栄養成分表示に関する教育キャンペーン、インタラクティブラベル等に関する情報更新。
[FDA]警告文書
-Greenhead Lobster Products LLC
JANUARY 24, 2022
水産食品HACCP、食品CGMP規則違反、不純品、衛生管理の問題。
-Cedar’s Mediterranean Foods Inc.
FEBRUARY 11, 2022
未承認の医薬品、不正表示の問題。
-Vital Health & Wellness
FEBRUARY 17, 2022
未承認の医薬品、不正表示の問題。ハーブの製品を含む。
-Rainfield Marketing Group, Inc.
NOVEMBER 03, 2021
「外国供給業者検証プログラム(FSVP)」違反の問題。
[NIH]プロバイオティクスの精密治療 - 課題と可能性
Precision Probiotic Therapies—Challenges and Opportunities
March 2, 2022
https://www.nccih.nih.gov/news/events/precision-probiotic-therapies-challenges-and-opportunities
腸内細菌叢の生物学とプロバイオティクスに関する現在の知識におけるギャップを明らかにし、それらのギャップによってもたらされる研究上の疑問と方法論的課題を明らかにすることを目的としたワークショップが2022年4月26日~27日に開催される。要登録。
[ヘルスカナダ] セルロースと微結晶セルロースの使用を、チーズ類似立方体、さいの目、すりおろし、細断された植物性製品に拡大するための許可された固結剤リストの修正に関する通知 参照番号:Nov: NOM/ADM-0180 [2022-03-01]
Notice of Modification to the List of Permitted Anticaking Agents to Extend the Use of Cellulose and Microcrystalline Cellulose to Cubed, Diced, Grated or Shredded Plant-based Products that Resemble Cheese Reference Number: NOM/ADM-0180 [2022-03-01]
2022-03-03
ヘルスカナダの食品局はすりおろし、細断、角切り、さいの目に切った非乳製品(すなわち植物由来)のチーズ風味調味料における固化防止剤としてのセルロースの使用に関する食品添加物申請の市場前安全性評価を完了し、固結剤リストが修正される。
[HK]法令違反
-包装されたチョコレートのサンプルが栄養表示規則に違反
Prepackaged chocolate sample not in compliance with nutrition label rules
Mar 1, 2022 (Tuesday)
https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20220301_9320.html
英国産チョコレートのサンプルから、ナトリウムが40 mg/100gという表示のところ67 mg/100g検出された。
-包装されたチョコレートのサンプルが栄養表示規則に違反
Prepackaged chocolate sample not in compliance with nutrition label rules
Feb, 25 2022 (Friday)
https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20220225_9303.html
日本産ロイズチョコレートのサンプルから、ナトリウムが4 mg/100gという表示のところ11 mg/100g検出された。
[SFA]冷凍食品のCOVID-19からの保護に関するGACCのガイドライン
GACC’S GUIDELINES ON PROTECTION AGAINST COVID-19 FOR FROZEN FOOD PRODUCTS
25 February 2022
中国税関総署(GACC)が発表した、冷凍食品のCovid-19に対する保護に関するガイドラインに関する通知。
[SFA]シンガポールは熱帯魚養殖技術のハブになる準備が整っている
Singapore poised to be hub for tropical aquaculture technology
28 Feb 2022
シンガポールはイノベーション、研究開発、政府・学界・産業界の緊密な連携を通じて、熱帯海洋養殖技術の中心となる可能性を持っている。持続可能な海洋水産養殖の研究開発や技術について紹介する。
[ProMED]薬物乱用-米国:(フロリダ)合成カンナビノイド、出血性疾患
Drug abuse - USA: (FL) synthetic cannabinoids, bleeding disorder
2022-03-04
https://promedmail.org/promed-post/?id=8701783
Date: Wed 15 Dec 2021 Source: Live Science [abridged, edited]
フロリダ中毒コントロールセンターは人々に合成大麻あるいは「スパイス」を使用した後、出血があったら救急に行くよう強く求める。フロリダTampa Bay地域の約40人がこの地域のディーラーから購入したスパイス使用後、酷い出血をした
(殺鼠剤を疑うコメントがついている)
[ProMED]COVID-19更新(第64報):長期COVID、 IHCA、イベルメクチン、WHO
COVID-19 update (64): long COVID, IHCA, Ivermectin, India, WHO
2022-03-04
https://promedmail.org/promed-post/?id=8701774
(一部のみ)
[3]イベルメクチン、論文取り下げ
Date: Fri 4 Feb 2022 Source: Socopen [abridged, edited]
プレプリントサーバSocArXiv運営委員会がMerino et al. (10.31235/osf.io/r93g4)らの論文を取り下げることにした。初めての取り下げとなる。投稿された後に一方的に論文を取り下げることについての方針はないが、この論文については以下を根拠に決定した
この論文はデマを拡散し根拠のない治療を促している
この論文が非倫理的な、根拠のない医薬品の合意のない処方の正当化に使われている
この論文は医学研究で、SocArXivの適切な範疇ではない
著者らは利益相反を適切に開示しなかった
この論文は他の欠陥のある論文より有害である可能性が高い
[FTC]FTC、司法省、FDAはハーブティーの販売者の偽りのCOVID-19治療宣伝を止めさせるために対応する
FTC, DOJ, and FDA Take Action to Stop Marketer of Herbal Tea from Making False COVID-19 Treatment Claims
March 3, 2022
偽りの宣伝をしているアース・ティーEarth Teaは24-48時間のうちにCOVIDを治すことは証明されていない。
FTCとDOJと FDAはニューヨークのハーブティー販売業者B4B Earth Tea LLC, B4B CorpとそのオーナーAndrew Martin (“Busta”) Sinclairを訴えた。
科学的根拠なしにこのハーブティーを飲めば、認可されているワクチンより効果的にCOVID-19を予防でき、すでに罹っている人は24時間以内に治ると宣伝していた
宣伝文句は「オールナチュラル免疫ブースター」「効果がなければ返金」「ワクチンの入院予防効果は85-96%だがEarth Tea Extra Strengthは100%」「Earth Teaを飲んでいた人は誰も入院していない」「効果100%で副作用ゼロ」等
[EPA]新しい有害化学物質排出目録データはある種の有害化合物の排出が減っていることを示す
New Toxics Release Inventory Data Show Decline in Releases of Certain Toxic Chemicals
March 3, 2022
新たな特徴はデータをよりアクセスしやすくし、環境正義懸念の同定に役立つ
EPAは2020 TRI全国解析を発表した。2019年から2020年の間に、この計画でカバーされている施設からのTRI化合物の放出は10%減った。
・2020年の注目すべき傾向
施設は約3000件の新たな排出源削減活動を報告した
・PFAS報告
2020年解析では172のPFAS化合物について初めて特集している
Toxics Release Inventory (TRI) National Analysis
https://www.epa.gov/trinationalanalysis
[EU]更新 EUのタバコ製品のトレーサビリティと安全保障のためのシステムに関するQ & Aと小委員会の議論の編集物
Updated - Compilation of questions and answers & expert subgroup discussions concerning the EU systems for traceability and security features of tobacco products
https://ec.europa.eu/health/system/files/2022-03/tt_qa_extracts_subgroupmeetings_en.pdf
論文
-15研究のメタ解析は長寿のために必要な歩数についての新たな知見を報告する
Meta-analysis of 15 studies reports new findings on how many daily walking steps needed for longevity benefit
3-MAR-2022
https://www.eurekalert.org/news-releases/945267
特に高齢者にとっては1万歩より少ない
The Lancet Public Healthに発表された新しいメタ解析では、死亡リスクに関するベネフィットを得るには高齢者では6000-8000歩、もっと若い人では8000-10000歩を示唆
-研究:背の高い成人は大腸がんリスクが高いかもしれない
Study: taller adults may be at increased risk for colorectal cancer
3-MAR-2022
https://www.eurekalert.org/news-releases/945266
Cancer Epidemiology, Biomarkers & Preventionに発表されたメタ解析
全体として最も背の高い人は最も背の低い人に比べて大腸がんリスクが24%高い。10cm身長が高いと14%リスクが増加する
-SCIENCE VOLUME 375|ISSUE 6584|4 MAR 2022
特集は科学における人種差別
ニュースを一目で
News at a glance
- 940-941
・CDCはマスク着用ガイダンスを緩和
米国のマスクを巡る時に激しい議論が新たな段階に入った。CDCがガイダンスを緩和し約70%はマスクを捨てていいと示唆した。オミクロンがワクチン接種者に対してほとんど軽度から中程度であることを考慮して入院数や病床占有率を指標にすることにシフトした。当初は感染者数が主な指標だった。この方針転換を賞賛する科学者もいれば批判する科学者もいる
・ノーベル賞受賞者が特許では負ける
ノーベル賞受賞者Jennifer Doudnaと Emmanuelle Charpentierは2012年にCRISPRを使って特定のDNAの編集を始めて説明したが、真核細胞ではなかなかうまくいかなかった。MITとHarvardのグループが真核細胞での真核細胞でCRISPRを使うことの実用化をしたと判断された。この決定にノーベル賞受賞グループは異議を唱える各種選択肢を検討中。
・子どものワクチン保護は急降下する
ファイザーのワクチンを接種された5-11才の子どもの感染予防効果はたった一ヶ月で失われるが入院保護効果は持続する。medRxivに発表されたプレプリントで用量が少ないためだろうと考察。
中国はひっそりと「ゼロコロナ」からの方向転換を計画
China quietly plans a pivot from ‘zero COVID’
1 MAR 2022 BY DENNIS NORMILE
研究者らは香港のような危機にならずにウイルスとともに生きる方法を研究している
その他
-紫の「スーパーフード」トマトがついに米国で発売されるかも
Purple 'superfood' tomato could finally go on sale in the US
23 February 2022 By Michael Le Page
小さな会社がブルーベリーに存在する有用色素を多く含むGMトマトの販売認可を申請した
Norfolk Plant Sciences社が2月22日にオンライン発表した。
このアントシアニンを多く含むトマト粉末を加えた餌を与えたマウスは通常トマトの粉末を加えた餌を与えたマウスより30%近く長生きし、トマト自体も二倍長持ちする。
-NASEM
「我々はウクライナの同僚を支持する」米国科学アカデミー会長はいう
‘We Stand With Our Colleagues in Ukraine,’ Say U.S. National Academies Presidents
Statement | March 3, 2022
Marcia McNutt
President, U.S. National Academy of Sciences
John L. Anderson
President, U.S. National Academy of Engineering
Victor J. Dzau
President, U.S. National Academy of Medicine