2022-03-08

[EFSA]意見等

-食品および飼料として使用するための遺伝子組換えトウモロコシDP4114 × MON 810 × MIR604 × NK603とサブコンビネーションの評価(申請 EFSA‐GMO‐NL‐2018‐150)

Assessment of genetically modified maize DP4114 × MON 810 × MIR604 × NK603 and subcombinations, for food and feed uses, under Regulation (EC) No 1829/2003 (application EFSA‐GMO‐NL‐2018‐150)

EFSA Journal 2022;20(3):7134 7 March 2022

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7134

(科学的意見)

GMOパネルは、この4イベントスタックトウモロコシとそのサブコンビネーションは、ヒトや動物の健康と環境の潜在的な影響に関して、非GM比較種や選ばれた非GM参照種と同様に安全だと結論している。

 

-遺伝子組換えAspergillus niger DP‐Aze23株由来食品酵素グルコースオキシダーゼの安全性評価

Safety evaluation of the food enzyme glucose oxidase from the genetically modified Aspergillus niger strain DP‐Aze23

EFSA Journal 2022;20(3):7181 4 March 2022

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7181

(科学的意見)

この食品酵素グルコースオキシダーゼ(β‐D‐glucose:oxygen 1‐oxidoreductase; EC 1.1.3.4)は、Danisco US, Inc.社が遺伝子組換えAspergillus niger DP‐Aze23株で生産した。この遺伝子組換えは安全上の懸念を生じない。この食品酵素に生産生物の生きた細胞やそのDNAはないと考えられる。焼成工程、シリアルベースの工程、卵加工に使用することを意図している。最大使用量に基づき、この食品酵素への食事暴露―総有機固形物量(TOS)は欧州人で最大0.05 mg TOS/kg 体重 (bw)/日と推定された。遺伝毒性試験は安全上の懸念を示さなかった。全身毒性はラットの90日間反復経口投与毒性試験で評価された。パネルは無毒性量を調べた最大量19.55 mg TOS/kg bw/日とし、推定した食事暴露と比べて、暴露マージンは380以上となった。既知のアレルゲンに対するこの食品酵素のアミノ酸配列の類似性が調査され、1件の一致が見つかった。パネルは、意図した使用条件で、食事暴露によるアレルギー感作リスクや誘発反応は除外できないが、これが起きる可能性は低いと考えた。提出されたデータに基づき、パネルは、この食品酵素は意図した使用条件で安全上の懸念を生じないと結論した。

 

-ピーマン/パプリカのアセキノシルの既存MRLの改訂

Modification of the existing maximum residue level for acequinocyl in sweet peppers/bell peppers

EFSA Journal 2022;20(3):7175 4 March 2022

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7175

(理由付き意見)

 

-乳児用食品サプリメントの新規食品として2’-フコシルラクトース/ジフコシルラクトース (2’-FL/DFL)混合物およびラクト-N-テトラオース (LNT)の使用拡大の安全性

Safety of the extension of use of 2’‐fucosyllactose/difucosyllactose (2’‐FL/DFL) mixture and lacto‐N‐tetraose (LNT) as novel foods in food supplements for infants pursuant to Regulation (EU) 2015/2283

EFSA Journal 2022;20(3):7140 3 March 2022

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7140

(科学的意見)

欧州委員会からの要請を受けて、栄養・新規食品および食物アレルゲンに関するEFSAのパネル(NDA)は、規則(EU) 2015/2283に従って乳児用食品サプリメント(FS)に承認されている新規食品(NFs) 2’-フコシルラクトース/ジフコシルラクトース (2’-FL/DFL)混合物およびラクト-N-テトラオース (LNT)の使用拡大の安全性に関する意見を出すよう求められた。このNFsはEscherichia coli K‐12 DH1の遺伝子組換え株で発酵して生産されており、すでにNFのEUリストに含まれている。申請者は生じたこのNFsの生産工程や同一性に変更はないと述べている。申請者は乳児(1歳未満)用のFSに、6ヶ月未満の乳児には最大使用量1.6 g/日で、6ヶ月以上の乳児には最大1.2 g/日で、2’‐FL/DFL混合物を含むこのNFの使用拡大を提案している。申請者は、6ヶ月未満の乳児に最大使用量0.8 g/日で、6ヶ月以上の乳児に最大0.6 g/日で、乳児(1歳未満)用FSにLNTの使用拡大も提案している。乳児用FSに提案された各NFsの最大使用量からの2’‐FL/DFL およびLNTの体重kgあたりの摂取量は、天然に生じる2’‐FL/DFLの最低推定平均摂取量を超えず、母乳を与えられている乳児によるLNTの最大推定平均摂取量と同様である。さらにパネルは、乳児用FSに提案されたこのNFsの使用は、同じ集団グループのこのNFsにすでに認可されている使用による最大一日摂取量より少なくなることに留意した。パネルは乳児用FSに2’-FL/DFLまたは LNTどちらかを含むこのNFsの使用は、提案された使用条件で安全だと結論している。

 

-生きた動物と動物製品の動物用医薬品残留物と他の物質のモニタリング結果に関する2020年の報告書

Report for 2020 on the results from the monitoring of veterinary medicinal product residues and other substances in live animals and animal products

EFSA Journal 2022;19(2):EN-7143 25 February 2022

https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-7143

(技術的報告書)

この報告書は、EU、アイスランド、ノルウェーの生きた動物と動物製品の動物用医薬品や特定の物質の残留物の存在に関する公的管理活動の枠組みで、2020年に作られたモニタリングデータをまとめたものである。27のEU加盟国、アイスランド、ノルウェーにより、全部で620,758サンプル、約1300万の単一の分析結果が欧州委員会に報告された。それらのサンプルのうち、331,789はターゲット対象サンプル、4,259は疑わしいサンプルだと議会指令96/23/ECで報告され、一方、2,551サンプルは輸入時に集められ、282,159サンプルは国の法律で開発されたプログラムの枠組みで検査された。大多数の国々は理事会指令96/23/ECや委員会決定97/747/ECが定めたサンプリング頻度の最小要件を満たしていた。概して、2020年の違反サンプルの割合(0.19%)は、2019年(0.30%)だけでなく、過去11年間(0.25%‐0.37%)と比べても低い。2020年のターゲット対象サンプル(0.27%)にも過去3年間(0.30%‐0.35%)と比べて全体的に同じパターンが観察された。2017年、2018年、2019年の結果と比べて、2020年では、違反結果の頻度は、抗甲状腺薬、ステロイド、レゾルシン酸ラクトン類で減少していた。禁止物質については2019年と比べて2020年の違反頻度は高いが、2017年や2018年と比べると低い。化学元素(金属類を含む)については、2020年の違反頻度は、2017年や2019年と比べると低いが2018年と比べると高い。2017年、2018年、2019年と比べて、駆虫薬、有機塩素化合物、有機リン化合物、染料および「その他物質」では減少が認められた。2019年と比べて、抗コクシジウム薬、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)、「その他薬理活性物質」およびマイコトキシンでは違反頻度は高く、その他の物質や環境汚染物質では低かった。その他の物質グループでは顕著な変化はなかった。

 

-新規食品としてのアラビカコーヒーの木由来乾燥コーヒー豆の殻(カスカラ)の安全性

Safety of dried coffee husk (cascara) from Coffea arabica L. as a Novel food pursuant to Regulation (EU) 2015/2283

EFSA Journal 2022;20(2):7085 25 February 2022

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7085

(科学的意見)

欧州委員会からの要請を受けて、栄養・新規食品および食物アレルゲンに関するEFSAのパネル(NDA)は、規則(EU) 2015/2283に従って、新規食品(NF)としてアラビカコーヒーの木由来乾燥コーヒー豆の殻(カスカラ)についての意見を出すよう求められた。このNFはコーヒー果実の皮(外果皮)、果肉(中果皮)、粘液(ペクチン)、パーチメント(内果皮)、シルバースキンの一部からなり、主に消化可能な炭水化物、食物繊維、水分で構成されている。パネルはこのNFが全保存可能期間に提案された規格制限に従えば、このNFの安定性に関する安全上の懸念はないと考えている。このNFはそれ自体では摂取されず、代わりに、消費者はこのNFを水に抽出して作った飲料を入手できる。このNFから飲料へのカフェインの100%抽出、カフェインに設定された規格制限、提案された使用量を考慮すると、このNFを用いて作られた抽出物中のカフェインの最大濃度は最高で飲料の600 mg/L飲料、コーヒー飲料に相当する濃度になる可能性がある。 パネルは、このNFを用いて作られた飲料の摂取は、一般人のカフェインの全食事摂取量を大幅に追加することに留意した。カフェインを含む飲料の摂取は、カフェイン含有量が150 mg/Lを超える場合は、子供、妊婦、授乳中の女性には勧められない。このNFの性質、食品としての使用歴、提案された使用と使用量を考慮して、パネルはこのNFの毒性試験は必要ないとした。このNFのアレルギー反応リスクは低いと考えられる。パネルは、このNF、アラビカコーヒーの木の乾燥した殻は、提案された使用条件で安全であると結論している。

 

-2-クロロエタノールの毒性に関するBfRの意見についての声明

Statement on the BfR opinion regarding the toxicity of 2‐chloroethanol

EFSA Journal 2022;20(2):7147 25 February 2022

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7147

(声明)

規則(EC) No 178/2002の31(1)条に従い、委員会は、2-クロロエタノールの毒性に関するBfRの意見「ゴマ種子中の残留エチレンオキシドの健康リスク評価」(Opinion No 024/2021)の科学的レビューを出すようEFSAに求めた。さらにEFSAは、どのような状況下でMOEアプローチの使用が適切とされるかを明確にするよう求められた。EFSAに入手できる情報、すなわちBfRの意見の枠組みで評価された研究やBfRが評価していない関係者が提出した追加データに基づき、EFSAは2-クロロエタノールの遺伝毒性は結論に至らないと考えている。これに基づいて、EFSAは2-クロロエタノールの遺伝毒性の可能性が明確になるまで、リスク評価の基準点や健康に基づく指標値設定を助言しない。これによりEFSAは、遺伝毒性の可能性を明確にするために直近のOECD技術ガイドラインの助言に従って、新たに2-クロロエタノールでin vitro遺伝子変異やin vitro小核試験を行うよう助言している。いずれかの検査結果が陽性であれば、EFSAの科学委員会の助言(2011)に従う必要がある。2-クロロエタノールの遺伝毒性の可能性が最終的に明確になり、全体的に陰性であれば、EFSAは、2-クロロエタノールの既存の毒性試験に基づき、健康に基づく指標値を導出するための基準点を設定するよう助言する。

 

[EFSA]意見等:飼料添加物

-イヌとウマに使用するためのBoswellia serrata Roxb. ex Colebr由来乳香の抽出物からなる飼料添加物の安全性と有効性(FEFANA asbl)

Safety and efficacy of a feed additive consisting of an extract of olibanum from Boswellia serrata Roxb. ex Colebr. for use in dogs and horses (FEFANA asbl)

EFSA Journal 2022;20(3):7158 7 March 2022

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7158

(科学的意見)

 

-認可更新のためのすべての動物種用Lactiplantibacillus plantarum (以前は Lactobacillus plantarum) NCIMB 30236株からなる飼料添加物の評価(BioCC OÜ)

Assessment of the feed additive consisting of Lactiplantibacillus plantarum (formerly Lactobacillus plantarum) NCIMB 30236 for all animal species for the renewal of its authorisation (BioCC OÜ)

EFSA Journal 2022;20(3):7149 7 March 2022

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7149

(科学的意見)

 

-すべての動物種用アルギン酸ナトリウムからなる飼料添加物の安全性と有効性(ALGAIA)

Safety and efficacy of a feed additive consisting of sodium alginate for all animal species (ALGAIA)

EFSA Journal 2022;20(3):7164 7 March 2022

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7164

(科学的意見)

 

-すべての動物種用Corynebacterium stationis KCCM 80235株で生産した5'‐イノシン酸ニナトリウム (IMP)からなる飼料添加物の安全性と有効性(CJ Europe GmbH)

Safety and efficacy of a feed additive consisting of disodium 5'‐inosinate (IMP) produced by Corynebacterium stationis KCCM 80235 for all animal species (CJ Europe GmbH)

EFSA Journal 2022;20(3):7153 7 March 2022

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7153

(科学的意見)

 

-すべての家禽種とカテゴリーおよびすべての観賞用鳥類用Lactobacillus acidophilus CECT 4529 (Lactobacillus acidophilus D2/CSL)からなる飼料添加物の安全性と有効性(Centro Sperimentale del Latte S.r.l)

Safety and efficacy of the feed additive consisting of Lactobacillus acidophilus CECT 4529 (Lactobacillus acidophilus D2/CSL) for all poultry species and categories and all ornamental birds (Centro Sperimentale del Latte S.r.l)

EFSA Journal 2022;20(3):7150 4 March 2022

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7150

(科学的意見)

 

-認可更新のための全ての動物種用ニギ酸カリウムからなる飼料添加物の評価(Addcon GmbH)

Assessment of the feed additive consisting of potassium diformate for all animal species for the renewal of its authorisation (Addcon GmbH)

EFSA Journal 2022;20(3):7167 3 March 2022

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7167

(科学的意見)

 

-子豚で利益を得るために雌豚にTrichoderma citrinoviride (IMI SD 135) (HOSTAZYM® X)で生産したエンド‐1,4‐β‐キシラナーゼからなる飼料添加物の有効性(Huvepharma NV)

Efficacy of a feed additive consisting of endo‐1,4‐beta‐xylanase produced by Trichoderma citrinoviride (IMI SD 135) (HOSTAZYM® X) for sows in order to have benefits in piglets (Huvepharma NV)

EFSA Journal 2022;20(3):7154  3 March 2022

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7154

(科学的意見)

 

-全ての動物種用Propionibacterium freudenreichii DSM 33189株とLentilactobacillus buchneri (以前はLactobacillus buchneri) DSM 12856株からなる飼料添加物の安全性と有効性(Lactosan GmbH & Co.KG.)

Safety and efficacy of a feed additive consisting of Propionibacterium freudenreichii DSM 33189 and Lentilactobacillus buchneri (formerly Lactobacillus buchneri) DSM 12856 for all animal species (Lactosan GmbH & Co.KG.)

EFSA Journal 2022;20(2):7151  25 February 2022

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7151

(科学的意見)

 

-鶏肥育用、産卵鶏飼育用、七面鳥肥育用、七面鳥交配のための飼育用、非食品生産種を含む全ての家禽種の肥育用・食肉処理するための飼育用・産卵用のBacillus velezensis NITE BP‐01844 株(BA‐KING®)からなる飼料添加物の安全性と有効性(Toa Biopharma Co., Ltd.)

Safety and efficacy of a feed additive consisting of Bacillus velezensis NITE BP‐01844 (BA‐KING®) for chickens for fattening, chickens reared for laying, turkeys for fattening, turkeys reared for breeding and all avian species for fattening, or rearing to slaughter or point of lay including non‐food producing species (Toa Biopharma Co., Ltd.)

EFSA Journal 2022;20(2):7152 25 February 2022

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7152

(科学的意見)

 

[MFDS]日本産輸入食品の放射能検査の結果

輸入検査管理課

2022.2.25〜2022.3.3

https://www.mfds.go.kr/brd/m_100/view.do?seq=43250

2022.2.18〜2022.2.24

https://www.mfds.go.kr/brd/m_100/view.do?seq=43249

 

[MFDS] [報道参考] 食薬処、水産物の正しい種判別情報提供

新種有害物質課 2022-03-04

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=46204

□ 食品医薬品安全処は水産物検査現場で水産物の正しい種判別に活用できるように、「水産食品原料の形態学的及び遺伝学的分類マニュアル(II)」を3月4日に発刊する。

○ 今回のマニュアルは、2020年3月に発刊された「水産食品原料の形態学的及び遺伝学的分類マニュアル(I)」に、新たに70種を追加して合計133種*に対する食品原料情報(食品公転コードなど)、生態・形態学的情報(混同される類似種、加工形態など)、 遺伝情報、部位別詳細写真などの情報を入れた。

* 魚類97種、甲殻類21種、貝類4種、頭足類5種、尾索類4種、海藻類2種

<添付>

1.水産食品原料の形態学的及び遺伝学的分類マニュアル(II)

2.マニュアル収録水産物原料(133種)リスト

 

[MFDS] [報道参考] 食薬処、菓子製造業者対象アクリルアミド低減化テクニカルサポート

有害物質基準課 2022-03-03

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=46201

□ 食品医薬品安全処は炭水化物が多い食品を高温で加熱・調理するときに生成される有害物質であるアクリルアミド*を、菓子類で低減化するための実行規範を用意して、菓子製造業者を対象に今年4月から低減化テクニカルサポートを実施する。

* アクリルアミド(Acrylamide):ジャガイモなど炭水化物が多い食品を高温(120℃ 以上)で加熱・調理するときに自然的に発生する物質で、菓子には1 mg/kg 以下推奨規格運営中

※ 推奨規格:義務的基準・規格で決める必要はないが、事前予防措置が必要だと判断される有害影響成分などに対して推奨する規格(「食品衛生法」第7条の2)

○ 食薬処は食品製造段階で有害物質生成を減らすために、2021年4月28日から27産業体とともに「有害汚染物質低減化協議体」(以下「協議体」)を構成し、食品で生成される有害物質低減化事業を推進してきた。

- 最初の低減化事業対象物質に推奨規格が設定されたアクリルアミドを選定し、今年、菓子類品目に対するアクリルアミド低減化事業を始め、今後はコーヒー、フライドポテトなど他の品目で事業を拡大する計画である。

□ 食薬処は菓子原料形態別*具体的低減化方法を含めた実行規範を活用して、今年4月から8月まで低減化技術開発が難しい菓子製造業者を対象に、現場オーダーメード型で低減化技術を支援する。

* ジャガイモ製チップ、ジャガイモ生地で作った菓子、ジャガイモ生地を使わない菓子

○ サポート対象業者の要請事項を把握した後、アクリルアミド低減化技術を確保した協議体会員業者とサポート対象業者が連携して、現場特性(原料、製造工程など)に合わせたアクリルアミド低減化技術を伝授するよう、技術用規格書作成などを支援する予定である。

<添付>

1.菓子類のアクリルアミド低減化テクニカルサポート案内

2.アクリルアミド推奨規格

 

[MFDS]健康機能食品タンパク質製品、食品すべての原料で製造許容

食品基準課 2022-03-02

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=46198

□ 食品医薬品安全処は食品として使用可能なすべての原材料で健康機能食品タンパク質製品を製造できるようにする内容を含む「健康機能食品の基準及び規格」の一部改正案を3月2日に行政予告する。

□ 主な改正内容は、▲タンパク質製品を製造できる原材料範囲拡大、▲個別認定型として認められた高麗人参の機能性を告示型に切り替え、▲機能性原料で「アロエ全葉」削除などである。

○ 現在、タンパク質製品は豆類、油類、卵類、魚介類など一部タンパク質含量が高い原料で製造することができるが、これからはすべての食品原料で製造できるように原材料範囲を拡大する。

* タンパク質製品製造可能原料:(現行)豆類、油類、卵類、魚介類、肉類、堅果類、穀類、食用昆虫 → (改正案)食品原料全体

○ これまで個別認定型*として認められた高麗人参の機能性である「肝臓の健康に役立つ」という内容を、今後は告示型に切り替え、誰でも高麗人参を活用して健康に役立つ健康機能食品を製造できるようにする。

* 個別認定型:告示されていない原料として営業者が安全性と機能性の資料を提出し、別途、食薬処から認められた機能性原料として、認められた営業者のみ個別認定型健康機能食品の製造が可能

※ 告示型高麗人参の機能性:(現行)免疫増進、疲労改善、骨の健康に役立つ →(改正案)免疫増進、疲労改善、骨の健康・肝臓の健康に役立つ

○ 長期間持続的摂取時、肝毒性異常事例などが発生することがあるので「アロエ皮(ラテックス含む)を含む「アロエ全葉」を機能性原料リストから削除する。

* 最近、欧州連合(EU)、台湾などでも、アロエ皮が含まれたアロエ全葉を食品に使うことを制限した

- ただし、「アロエゲル」はアロエの皮が除去された製品なので、健康機能食品機能性原料で維持する。

 

[MFDS]春季、貝類摂取時は貝類毒素による食中毒に注意してください

農水産物安全政策課 2022-03-02

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=46197

□ 食品医薬品安全処は最近、南海岸で貝類毒素が検出される春季を控えて貝類毒素中毒が懸念されることで、6月までイガイ、ホンビノス貝(白蛤)、アサリ、ホタテ貝など二枚貝類と、ホヤ類に対する採取と流通・摂取に注意を呼びかけた。

○ 貝類毒素は海に棲息する有毒性プランクトン(Alexandrium tamarenseなど)を餌にする、貝類の体内に蓄積される毒素で中毒の危険がある。

- 貝類毒素は毎年3月から南海沿岸を中心に発生し始めて東海岸、西海岸に広がり、海水温度が15〜17℃のとき最高値となり、18℃以上に上昇する6月中旬頃には自然消滅する。症状により、麻痺性、下痢性、記憶喪失性の貝類毒素に区分される。

- 我が国でよく発生する麻痺性貝類毒素を摂取すると、30分以内に唇の周囲が麻痺して、次第に顔、首周辺に広がり、頭痛、嘔吐などが発生する可能性がある。激しい場合は筋肉麻痺、呼吸困難で24時間以内に死亡することもあるので、疑いの症状が現われたら直ちに近くの病院や保健所などで診療を受けなければならない。

○ 食薬処は17市道とともに、流通初期段階である卸売市場と大型マート納品業者などで販売する国産貝類とほや類を収去検査して、許容基準を超過すれば該当水産物を流通・販売禁止して回収・廃棄措置をする予定である。

* 検査項目および基準:麻痺性貝毒0.8 mg/kg以下、下痢性貝毒0.16 mg/kg以下、記憶喪失性貝毒20 mg/kg以下

□ 貝類に蓄積された貝類毒素は冷蔵・冷凍したり熱を加えても毒素量が減らないので、春季海辺で貝類を個人が任意に採取して摂取することがないように注意する必要がある。

○ 食薬処ホームページと食品安全国などは、海域別貝類毒素発生現況と品目別検査結果などの情報を提供している。

<添付>

1.貝類毒素カードニュース

2.貝類毒素Q & A

 

[MFDS] [報道参考] 残留農薬基準で超過検出された輸入「キクラゲ」回収措置

輸入流通安全課 2022-02-28

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=46195

□ 食品医薬品安全処は、中国産「キクラゲ」から残留農薬(カルベンダジム)が基準値(0.13 mg/kg)を超過して検出(0.50 mg/kg)されたため、該当製品を販売中断して回収措置する。

 

[MFDS]男性精力増進広告製品、オンラインで購入してはいけません!

サイバー調査団/先端分析センター 2022-02-25

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=46189

□ 食品医薬品安全処は勃起不全治療剤の有効成分であるシルデナフィルなど専門医薬品成分を含んだり、興奮剤・催淫剤などに該当する製品を健康補助食品として販売・広告したホームページ176件を「薬事法」違反の疑いで摘発し、接続停止して捜査依頼措置した。

○ 該当ホームページは、「自然薬草」「肉体・精神の疲労回復」「勃起不全症状好転」など、男性精力増進に効能・効果がある製品と広告した。

○ 食薬処が該当製品を直接購入して成分確認のため試験検査を進めた結果、製品の表示事項では確認されない勃起不全治療剤(専門医薬品)の有効成分である「タダラフィル」、「シルデナフィル」などが検出された。

- 該当製品はハングル表記がなく外国語表記され、製品使用のための最小限の情報である成分名と注意事項なども確認できず、実際の海外現地製薬会社で製造された製品かどうか確認できなかった。

□ このような製品は安全性と有効性が検証されない違法製品で、オンラインで医学的効能・効果を広告しながら販売する製品を購入してはいけない。

<添付> 製品情報及び成分検査結果

 

[MFDS] [報道参考] 健康機能食品に対する消費者情報提供の強化推進

健康機能食品政策課 2022-02-25

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=46185

□ 食品医薬品安全処は健康機能食品情報表示*にアレルギー誘発物質**を必ず表示するようにする内容などを含む、「健康機能食品表示基準」の一部改正案を2月25日に行政予告して3月17日まで意見を受けつける。

* 情報表示面:主表示面に表示されない該当製品の情報事項を、消費者が見やすいように表示する面

** アレルギー誘発物質:卵類(家禽類のみ該当)、牛乳、そば、ナッツ、大豆、小麦、サバ、カニ、エビ、豚肉、桃、トマト、亜硫酸類(最終製品に二酸化硫黄が1 kg当たり10 mg 以上含有された場合のみ該当)、クルミ、鶏肉、牛肉、イカ、貝類(カキ、アワビ、イガイ含む)、松の実

<添付> 「健康機能食品の表示基準」改正案の主な内容

 

[MFDS]食薬処長、先端技術を組み合わせた食品産業発展方案を議論

食品安全政策課2022-02-24

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=46181

□ 食品医薬品安全処長は、食品産業のフードテック分野発展方案を論議するために、ソウル大学次世代融合技術院にあるフードテック分野創業企業現場を調べ、関連分野企業代表たちと共に2月24日懇談会を開催した。

□ 一方、食薬処は今年、代替タンパク質食品の定義・名称・類型新設を検討し、先端技術で開発された新しい食品添加物の認定基準を新設するなど、新技術適用食品に対する安全基準も用意する計画である。

□ 食薬処は今後も規制科学に基づいた食品安全政策を推進して、フードテック分野産業の発展のために産業界と積極的に疏通するなど最善を尽くす。

<添付> 懇談会の概要

 

[MFDS] [報道参考] 国内流通畜産物の動物用医薬品残留レベルは安全

残留物質課 2022-02-24

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=46179

□ 食品医薬品安全処、食品医薬品安全評価院は国内流通中の多少費畜産物373件の動物用医薬品残留量を調査してリスク評価を実施した結果、国内流通畜産物は安全なレベルであることを確認した。

○ 今回の残留量調査とリスク評価は、2024年1月から施行される畜産物*「ポジティブリスト管理制度(PLS)**」を準備して、残留する動物用医薬品が国民の健康に及ぼす影響を確認するために新規開発された「同時多成分試験法」を活用して調査した。

* 多消費畜産物である牛、豚、鶏、牛乳、卵から適用

** 使用が許可・登録された動物用医薬品の残留許容基準リストを定義し、このリストにない場合に未検出レベル(0.01 mg/kg)の一律基準を適用する制度で、基準が設定されない成分の不正使用防止と輸入食品管理を強化するために導入(Positive List System, PLS)

□ 国内流通多消費畜産物の動物用医薬品残留量の調査結果、373件中372件が適合し、卵1件で残留許容基準が決まらないジクラズリル*が検出され、管轄自治体に行政処分を依頼した。

* 病原性原虫(単細胞性の単純な寄生虫)により生ずる感染治療剤:0.02 mg/kg検出

○ また、国民が日常的に畜産物を摂取する際に、畜産物に残留する動物用医薬品が健康に及ぼす影響を示す人体暴露量(検出量×摂取量)調査の結果、1日摂取許容量*の0.0005〜7.8%で、人体にリスクが発生する恐れのない安全なレベルであった。

* 一生の間摂取しても有害影響が現われない1人当たり1日最大摂取許容量

○ これまで、現在、検査可能な動物用医薬品211種を検査するためには51個の試験法で何度も検査したが、今回「同時多成分試験法」*を開発し、2個の試験法だけでも試験・検査が可能になり迅速性と効率性が向上した。

* 一度の試験・検査でいろいろな成分を同時に検出する試験法で、畜産物を抽出・精製して質量分析法(LC-MS/MS)で分析

- 今回開発された試験法は専門家の検討などを経て「食品の基準及び規格」に改正・告示する予定である。

<添付> 動物用医薬品のリスク評価結果の概要

(体重60kgの成人での推定暴露量がADIの何%かを計算した表)

 

[MFDS]食品中の「新種貝類毒素」の汚染レベルは安全!

汚染物質課 2022-02-23

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=46171

□ 食品医薬品安全処と食品医薬品安全評価院は、国民の日常的な食品摂取による新種貝類毒素「アザスピロ酸、エソトキシン、ペクテノトキシン」*の人体暴露量を評価した結果、人体に懸念のない安全なレベルと確認した。

* 熱に安定的な貝類毒素で摂取時、嘔吐、腹痛、下痢などの食中毒を起こす

○ 最近、気候変動に伴う国内沿岸海域の亜熱帯化*と貝類の輸入量増加**で、国内流通貝類から新種貝類毒素の汚染の可能性が提起された。

* 国内の海水温は16.1℃(‘68年)から17.4℃(‘20年)に1.3℃増加(国立水産科学院)して、これにより貝類毒素発生の原因となる微細藻類が増加傾向

** 貝類など輸入金額1,866百万ドル(‘15年)→ 2,663百万ドル(‘20年)(海洋水産部)

- これにより評価院は、現在、国内の管理基準はないが新種貝類毒素の食品摂取による人体影響を評価して水産物安全管理の根拠資料で活用するために、今回の調査・評価を先制的に実施した。

□ 評価院は最近2年間(2020~2021年) 国内流通中のイガイ、アサリなど2枚貝類と、その加工品を対象にアザスピロ酸、エソトキシン、ペクテノトキシン*の汚染度レベルを評価した。

* 対象毒素:アザスピロ酸(AZA1, AZA2, AZA3)、エソトキシン(YTX, Homo-YTX)、 ペクテノトキシン(PTX2, PTX11)

○ 貝類とその加工品32品目474件に対してアザスピロ酸を検査した結果、10件(貝類7件、加工品3件)でアザスピロ酸が検出(2.11%)され最大検出量は12.28 μg/kg AZA1 eq.*/kgで、欧州基準値(160 μg AZA1 eq./kg)より低かった。

* Toxic Equivalents(毒性等量):毒素別毒性が異なるため、特定毒素の毒性を基準値1にして、残り毒素は毒性に相当する係数を乗じて換算した量

○ 貝類20品目349件に対してエソトキシンとペクテノトキシンを検査した結果、27件でエソトキシンが検出(7.7%)され最大検出量は143 μg YTX eq./kgで、欧州基準値(3,750 μg YTX eq./kg)より低いことが確認され、ペクテノトキシンは検出されなかった。

□ 引き続き評価院は新種貝類毒素の汚染度レベルと国民健康栄養調査を基に人体暴露量を評価して、国民の健康に及ぼすことがある影響を確認するためにリスク評価を実施した。

○ 毒素が最大で検出された食品を極端に摂取(95th)*したとき、暴露量**は0.0005 μg AZA1 eq./kg b.w./day、0.0014 μg YTX eq./kg b.w./dayで、急性毒性参考値**対比1% 以下で毒性の懸念がない安全なレベルであることを確認した。

* 国民健康栄養調査(’10年~’18年) のうち、全体対象者の該当食品上位95%摂取量

** 暴露量計算式:(最大検出量(μg/kg)× 極端摂取量(kg/day))/ 平均体重(kg b.w.)

*** 急性毒性参考値(Acute reference Dose):人体の24時間または短時間摂取で健康上のリスクが現われないと推定される量(アザスピロ酸0.2 μg AZA1 eq./kg b.w./day、エソトキシン25 μg YTX eq./kg b.w./day)

□ 食薬処は今後もモニタリングとリスク評価を持続的に実施して、新規貝類毒素に対する安全管理基盤を用意して、その資料を公開し食品安全に対する国民不安を解消していく。

<添付> 新種貝類毒素概要

□貝類毒素

○ イガイやホタテ貝などの貝類が毒性を持った微細藻類を濾過摂食して貝類毒素が体内に蓄積し、毒化した貝類を人が摂取する場合、中毒症状が発生することがある。

○ 我が国の場合、麻痺性貝毒、下痢性貝毒、記憶喪失性貝毒に対して安全管理基準が用意されている。

□アザスピロ酸(Azaspiracid)

○ 貝類毒素の一種で有害微細藻類(Azadinium 及びAmphidma属など)によって生産されて貝類に蓄積され、毒化した貝類を摂取すると、めまい、嘔吐、下痢、胃痙攣などを起こす。比較的、酸や熱に安定的な化合物で加工や調理などでも分解されず、蒸し調理時の水分損失により濃度増加の可能性がある。

□ エソトキシン(Yessotoxin)

○ 1986年、日本のホタテ貝の消化腺で初めて発見され、熱に対する安全性が高く、食品の加工や調理過程で分解されない。エソトキシンは下痢性貝類毒素に属するが、下痢を引き起こすことなく、最近、肝臓、膵臓、心臓筋に影響を及ぼすことが報告された。

□ ペクテノトキシン(Pectenotoxin)

○ 他の下痢性貝類毒素に比べて毒性が低い方だが、オーストラリア、日本、ニュージーランドなどで有害微細藻類(Alexandrium 及びDinophysis属など) 及び毒素が着実に発見されている。比較的、熱に対する安全性が高い方で、酸は簡単に分解されるという特徴がある。

 

[MFDS]食用不可「バタフライピー(チョウマメ)の花」を使用した飲料を摂取しないでください!

食品安全現場TFチーム 2022-02-23

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=46170

□ 食品医薬品安全処は食品に使用できない「バタフライピーの花(Butterfly pea flower)」を原料として飲料や浸出茶を作って販売するなど、「食品衛生法」と「食品等の表示・広告に関する法律」に違反した11箇所を摘発し、管轄官庁に行政処分を要請して告発装置した。

○ 主に観賞用、色素抽出用などで使われる「バタフライピーの花」は、安全性が立証されていないので食品として使用できない。

- しかし最近一部のカフェなどで、これを使って製造・調理した飲料、浸出茶を販売する事例があり、食薬処は2月3日から11日まで飲食店と製造・加工業者14箇所を対象に取り締まりを実施した。

○ 食薬処は摘発された該当業者が販売目的で保管中の製品を全量差し押えて廃棄し、これらの営業者が運営するオンライン販売サイトを停止した。

< バタフライピーの花の特徴 >

√ 東南アジアでよく見られる花で子宮収縮を促進する成分があり、妊婦は摂らないように勧告(諸外国安全情報)

√ アントシアニン成分があり主に天然纎維を染色するのに使われており、色素抽出物はpH(水素イオン濃度) 変化によりピンクや紫色に変わる

□ 主な違反内容は、▲食品に使用できない原材料使用、▲病気予防・治療に対する効能・効果広告である。

○ 今回、摘発された11か所はインターネットショッピングモールで販売中の「バタフライピーの花」を購入して色素を抽出した後、レモネードなどの飲料に交ぜて5,836万ウォン相当を販売した。

- 摘発された11か所中2か所は、「バタフライピーの花」を含んだ12種の花で製造した浸出茶をオンライン販売サイトで販売し、「癌細胞を殺す効能、血栓抑制作用、記憶力増加、認知症予防など」病気予防・治療に効能があることを広告して販売した。

□ 参考に、新しい食品原料と認められるためには「食品などの一時的基準及び規格認定基準」(食薬処告示)により、食薬処に該当原料の安全性を立証する資料とともに一時的基準規格・認定申請をすれば、食品原料可能可否の検討を受けることができる。

□ 食薬処は今後も食品に使用できない原料で食品を製造販売する行為、食品に病気治療・効能があるように嘘偽広告する行為に対して取り締まりを強化する。

<添付>

1.違反業者リストと違反内容

2.「バタフライピーの花」と関連製品写真

 

(注:「子宮収縮を促進」については(諸外国安全情報)としか記載がなく具体的にどこの国のどの情報なのか不明)

 

[ProMED]中毒-ドイツ(第2報):オランダ、シャンパン、エクスタシー、致死、警告

Poisoning - Germany (02): Netherlands, champagne, ecstasy, fatal, alert

2022-03-07

https://promedmail.org/promed-post/?id=8701857

Date: Sat 5 Mar 2022  Source: Daily Mail [edited]

オランダ保健当局が、エクスタシー入りMoet & Chandonを飲んで1人が死亡したことを受けてシャンパンを飲む人に警告

(特に新しい情報はないようだ)

 

[ProMED]原因不明の神経疾患-カナダ:(ニューブランズウィック)更新

Undiagnosed neurological illness - Canada: (NB) updates

2022-03-07

https://promedmail.org/promed-post/?id=8701652

Date: Thu 24 Feb 2022 Source: CBC [abridged, edited]

約1年前にニューブランズウィック政府は「独特な非定型神経症候群」について警告したが、現在謎の神経症候群はないという。クラスターとなった48人の患者の記録をレビューし、一部に普通でない症状はあるものの、未知の病気ではない。監督委員会が全員一致で合意した。委員会のレビューでは48人中41人にはアルツハイマー病やレビー小体認知症、脳振盪後症候群、がんなどの別の診断の可能性がある。48人の患者のうち46人を未知の病気だと診断したのは一人の医師で、報告書では名前を出していない(でもCBCはDr. Alier Marreroと写真付きで紹介)。彼はVitalite Health Networkのインタビューを拒否したが秋にはラジオカナダで自説を述べていた。

またニューブランズウィック公衆衛生省が2月24日に発表した報告書では病気の可能性についてのこの地域のコミュニケーションの欠点も指摘している。

患者と家族の一部はこの報告書に不満で調査継続を要求する計画である

 

報告書

Potential Neurological Syndrome

Investigation of a Cluster of a Potential Neurological Syndrome of Unknown Cause in New Brunswick

https://www2.gnb.ca/content/gnb/en/departments/health/neuro-cluster.html

 

[ProMED]ボツリヌス症-アルメニア

Botulism – Armenia

2022-03-08

https://promedmail.org/promed-post/?id=8701856

Date: Sat 5 Mar 2022 Source: The Armenian Reporter [edited]

2022年1月1日以降、アルメニアでは6件のボツリヌス症事件患者10人が登録されているため保健省は注意喚起

・自家製缶詰食品は避ける

・自家製缶詰食品は使う前に20-25分煮沸

・市場や個人から自家製缶詰食品を買わない

・症状が出たらすぐ医者に

 

[NASEM]システムと肥満:公平な健康と福祉のための進歩と革新 ワークショップの概要

Systems and Obesity: Advances and Innovations for Equitable Health and Well-Being

Proceedings of a Workshop – In Brief(2022)

https://www.nap.edu/catalog/26498/systems-and-obesity-advances-and-innovations-for-equitable-health-and

2021年10月28-29日に開催されたワークショップの概要。内容はシステムを変えるためにデータを使う方法を探る、肥満の構造的障害にシステム活用がどう対応できるか、肥満解決と栄養安全保障のための政策、システムを変えるために多部門を関与させる,等

 

CCDC 第6回トータルダイエットスタディ特集号

Vol. 4 No. 9 Mar. 4, 2022

SIXTH TOTAL DIET STUDY ISSUE

https://weekly.chinacdc.cn/fileCCDCW/journal/img/cover/7d89c5bb-03c2-4c41-a6cb-da62430407fd.pdf

 

-序文:食品汚染物質のエクスポソームの性質決定と中国トータルダイエットスタディ:中国における食品安全リスク評価の改善プロジェクト

Foreword: Characterizing the Exposome of Food Contamination and China Total Diet Study: Project for Improving Food Safety Risk Assessment in China

第一回TDSは1990年に行われ、1992、2000、2007年と4回まで同じ12地域の食品のマーケットバスケットで行われた。第5回は2009-2013年に20地域に拡大し標的とする物質も増やした。最新の第6回ではさらに対象汚染物質を増やし、世界で最も多くの汚染物質をカバーするものになった。地域は24。また中国全体から4万人以上の連続した3日間の食品摂取データを入手した。食品は13のカテゴリーに分類し、各地域あたり12のコンポジットサンプルを入手して分析した。この特集号では公衆衛生上の意味あるいは懸念の高い特定の汚染物質についての食事暴露評価を報告する。つまり、カドミウム、鉛、PFASs、塩素化パラフィン類、フィプロニル、ポリ臭素化ジフェニルエーテル、アクリルアミド、ビスフェノール類似体である。平均体重63kgとした成人男性での摂取量を推定し、HBGV等と比較した

 

-アクリルアミド

Preplanned Studies: Exposure to Acrylamide in the Sixth Total Diet Study — China, 2016–2019

平均摂取量 0.175  μg/kg  体重/日、主な寄与は野菜、穀物、ジャガイモ

 

-ポリ臭素化ジフェニルエーテル

Preplanned Studies: Exposure to Polybrominated Diphenyl Ethers in the Sixth Total Diet Study — China, 2016–2019

∑7PBDEs    0.24±0.38  ng/kg体重/日 (mean±SD) 、レンジ0.02–1.96 ng/kg 体重/日、幾何平均 0.13 ng/kg body体重/日.

 

-PFASs

Preplanned Studies: Exposure to Emerging and Legacy Polyfluoroalkyl Substances in the Sixth Total Diet Study — China, 2016–2019

PFOA: 2.17 ng/kg 体重/週

PFOS: 2.72 ng/kg 体重/週

6:2 Cl-PFESA: 2.75 ng/kg 体重/週

 

-塩素化パラフィン類

Preplanned Studies: Exposure to Chlorinated Paraffins in the Sixth Total Diet Study — China, 2016‒2019

短鎖 1,041  ng/kg  体重/日

中鎖 918  ng/kg 体重/日

 

-鉛とカドミウム

Preplanned Studies: Exposure to Lead and Cadmium in the Sixth Total Diet Study — China, 2016−2019

鉛 0.318  μg/kg  体重/日

カドミウム 8.26 μg/kg 体重/月

(鉛の暴露マージンが1.6 から 11.7 で1より大きいから安全などという説が展開されている)

 

-ビスフェノール類似体

Preplanned Studies: Exposure to Bisphenolic Analogues in the Sixth Total Diet Study — China, 2016–2019

BPA 18.1 ng/kg 体重/日

BPS 22.2 ng/kg 体重/日

(こちらはEFSAのt-TDI(4 μg/kg 体重/日)より低いので安全と言っている。さすがに新しい値はおかしいから無視かな)

 

-フィプロニル

Preplanned Studies: Exposure to Fipronil Insecticide in the Sixth Total Diet Study — China, 2016–2019

15.6 ng/kg 体重/日

(中国人のフィプロニルの主な摂取源は卵(55.3%)などというとんでもないことがしれっと書いてある。それ違法使用だろうよ、正規に農作物に使われたものからの環境汚染のレベルではない)

 

論文

-アーモンドとじゃがいも、どちらがより代謝健康に良い?厳密な無作為化試験が計量する

Which promote greater metabolic health, almonds or potatoes? Rigorous, randomized trial weighs in

7-MAR-2022

https://www.eurekalert.org/news-releases/945587

カロリーを合わせたポテトフライとアーモンドに、短期的には重要な健康指標への有意な差はない

American Journal of Clinical Nutritionに発表されたRCT。人の男女で、通常の食事に毎日300カロリーのフレンチフライあるいはアーモンドを1ヶ月加えても体重やその他のバイオマーカーに差はない。フレンチフライとアーモンドは炭水化物含量が違うので食後の血糖値のピークはフレンチフライの方が高いが正常範囲内である

 

-Nature

追悼記事

Luc Montagnier (1932–2022)

04 March 2022 Heidi Ledford

https://www.nature.com/articles/d41586-022-00653-y

HIVを発見してノーベル賞を受賞したウイルス学者

しかしCOVID-19についての根拠のない主張はデマキャンペーンの武器にされた。89年の彼の人生の最後、彼の顔の画像は反ワクチンミームの中でソーシャルメディアで出回った

 

COVID制限は解除されている-科学者が考えること

COVID restrictions are lifting — what scientists think

07 March 2022 Chris Stokel-Walker

https://www.nature.com/articles/d41586-022-00620-7

多くの国が規則を緩和し検査を縮小している。この日常への回帰が早すぎるかどうかについて研究者は意見が分かれている

両方の立場の意見紹介

 

その他

Global Health & Pharma Magazine (GHP)

人々のノンアルコール飲料への認識は変わったのか?

Have People’s Perceptions of Non-Alcoholic Drinks Changed?

https://www.ghp-news.com/have-peoples-perceptions-of-non-alcoholic-drinks-changed/

英国人はアルコール飲料を楽しんできたがノンアルコール飲料市場が拡大している。2019年から2020年の間にノンアルコールビールの販売は58%増加し、一方アルコール飲料の方は減少している。そこで理由を探る。

・ビールやジン-ビールやジンはマイナス

多様な製品が開発されているが販売は低下していてアルコールを含まないあるいは少ないNOLO (no to low alcohol)代用品の開発が始まっている

・何故アルコールフリー市場が拡大しているのか?

最初に、健康意識が高くなっていること。同時に健康とウェルネス産業が成長している

・コンブチャブーム

各種健康効果を付け加えたコンブチャが流行している

・スラッシー復活

もう一つの流行しているノンアルコール飲料はスラッシー

(イギリス人ですらアルコール離れ)