2022-03-14

[EFSA]意見等

-全ての動物種に使用するアガソスマ(P.J. Bergius) Pillans(ミカン科の植物) (ブチュの葉オイル)の葉由来エッセンシャルオイルからなる飼料添加物の安全性と有効性(FEFANA asbl)

Safety and efficacy of a feed additive consisting of an essential oil from the leaves of Agathosma betulina (P.J. Bergius) Pillans (buchu leaf oil) for use in all animal species (FEFANA asbl)

EFSA Journal 2022;20(3):7160 8 March 2022

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7160

(科学的意見)

 

-遺伝子組換えTrichoderma reesei NZYM‐GV株由来食品酵素非還元エンドα‐l‐アラビノフラノシダーゼの安全性評価

Safety evaluation of the food enzyme non‐reducing end α‐l‐arabinofuranosidase from the genetically modified Trichoderma reesei strain NZYM‐GV

EFSA Journal 2022;20(3):7173  8 March 2022

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7173

(科学的意見)

この食品酵素非還元エンドα‐l‐アラビノフラノシダーゼ(α‐l‐アラビノフラノシド 非還元エンドα‐l‐アラビノフラノシダーゼ; EC 3.2.1.55)はNovozymes A/S社が遺伝子組換えTrichoderma reesei NZYM‐GV株で生産した。この遺伝子組換えは安全上の懸念を生じない。この食品酵素にこの生産生物の生きた細胞やそのDNAはない。デンプンやグルテン画分の生産の穀物処理に使用することを意図している。総有機固形物(TOS)の残留量は穀物処理中に適用される洗浄や精製段階で除去されるため、食事暴露推定量は必要ないと考えられた。遺伝毒性試験は安全上の懸念を示さなかった。全身毒性はラットの90日間反復経口投与毒性試験で評価された。パネルは無毒性量を、調べた最大量1,116 mg TOS/kg体重/日とした。既知のアレルゲンに対するアミノ酸配列の類似性が調査され、一致はなかった。パネルは意図した使用条件で、食事暴露によるアレルギー感作リスクや誘発反応は除去できないが、これが起こる可能性は低いと考えた。提出されたデータや穀物処理中のTOSの除去に基づき、パネルは、この食品酵素は意図した使用条件で安全上の懸念を生じないと結論した。

 

-第三国由来伝統食品としての煎ったxuta(ナンヨウアブラギリの食用種)と粉末種子の仁の通知に関する技術的報告書

Technical Report on the notification of xuta (edible variety of Jatropha curcas L.) roasted and ground seed kernels as a traditional food from a third country pursuant to Article 14 of Regulation (EU) 2015/2283

EFSA Journal 2022;19(3):EN-7197  8 March 2022

https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-7197

(技術的報告書)

第三国由来伝統食品(TF)として煎ったxuta(ナンヨウアブラギリの食用種)と粉末種子の仁を販売するために、規則(EU) 2015/2283第14条のもと、Jatropower AG(スイス)からの通知が欧州委員会に提出された。その規則の第15(2)条に従ってEFSAは、EU内でこのTFの販売に正当な理由のある安全性の異義があるかどうか欧州委員会に尋ねられた。組成分析では、ホルボールエステル類(PEs)は生のxuta粉末の5バッヂで検出限界を下回っていると報告された。PEsはナンヨウアブラギリの仁の使用、ひいてはこのTFの潜在的な主なハザードを示している。PEsはそれ自体では腫瘍を誘発しないが、腫瘍の成長を促進し、発がん補助物質として作用する可能性がある。食用ナンヨウアブラギリ植物を選択し、このTFのPEsを分析するために申請者が取った手段にもかかわらず、その粉末には依然として低量が存在する可能性がある。2015年にCONTAMパネルは非食用ナンヨウアブラギリの仁の粕の毒性を評価し、PEsの無毒性量(NOAEL)を同定した。CONTAMパネルはPEs(プロテインキナーゼCの活性化と遺伝毒性の構造警告)の毒性学的データセットや特性の制限により、十分な暴露マージン(MOE)は設定されなかった。 (i)適切な摂取暴露評価を可能にするこのTFの用途と使用量の情報が不十分なこと、(ii) その結果、PEsのNOAELに基づくMOEを算出することは不可能なこと、(iii) PEsひいてはこのTFの遺伝毒性の可能性に関する限られた知見と不確実性を考慮して、EFSAは、このTFはヒトの健康に安全上のリスクを引き起こす可能性があると考えた。それ故、EFSAはこのTFのEU内での販売に安全上の異義を唱える。

 

[EU]査察報告

エストニア―生きた動物と動物製品の残留物と汚染物質

Estonia 2021-7199―Residues and contaminants in live animals and animal products

09/03/2022

https://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_id=4453

2021年8月30日~9月3日まで実施したエストニアの生きた動物と動物製品の動物用医薬品の残留物と汚染物質のモニタリングを評価するための査察。一般に、エストニアで設定されている残留物管理の計画、実行、フォローアップの取り決めはほぼ法的要件に従っており、直接あるいは環境を通してヒトと動物へのリスクを許容できるまで予防、除外、削減するのに十分な保証を提供している。だが農場へのサンプリング訪問の告知に一貫性がなく、研究所へのサンプル送付の遅延など、中央および地方の管轄機関による監視不足が残留物モニタリング計画の効果を弱めている。特定された欠点を修正するための6つの助言が含まれている。

 

[EU]RASFF 2022(0306-0312)

警報通知(Alert Notifications)

エストニア産性欲用ピルのノルタダラフィル、ドイツ産ヘンプの葉をブレンドした茶のテトラヒドロカンナビノール、スペイン産ノンアルコール飲料のE200およびE210高含有、フランス産サテンパウダーのエチレンオキシド、ポーランド産カバノスソーセージのベンゾ(a)ピレンおよびPAH、インド産ドイツ経由有機食品サプリメントの2-クロロエタノール、ドミニカ共和国産アボカドのカドミウム、インド産緑豆のタンパク質濃縮物のエチレンオキシド、イタリア産食品産業用半加工製品のETO、トルコ産スマックスパイスのスーダンⅣ、インド産マドラスカレー粉のエチレンオキシド、コスタリカ産サトイモのカドミウム、

注意喚起情報(information for attention)

トルコ産レモンの未承認物質クロルピリホス-メチル(複数あり)、モルジブ産マグロフィレセンターカットのヒスタミン、モロッコ産マダイの水銀、ベトナム産ランブータンのクロルピリホス、英国産ガラナ抽出物のエチレンオキシド、中国産ザボンの未承認物質クロルピリホス、アイルランド産CBDオイルのテトラヒドロカンナビノール、中国産穴あきお玉からのPAAの溶出、

通関拒否通知(Border Rejections)

トルコ産ブドウの葉のジチオカルバメート・メトラフェノンおよびメタラキシル、トルコ産生鮮グレープフルーツのクロルピリホス-メチル(複数あり)、トルコ産生鮮オレンジのクロルピリホス-メチル、トルコ産生鮮ペッパーのクロルピリホス-メチル(複数あり)、トルコ産生鮮オレンジのプロクロラズ、トルコ産クミンシードのピロリジジンアルカロイド、トルコ産生鮮レモンのクロルピリホス、インド産砕いたトウガラシのエチレンオキシドおよび2-クロロエタノール、トルコ産生鮮レモンのクロルピリホス-メチル(複数あり)、トルコ産生鮮レモンのプロクロラズ、ベトナム産チリソースの着色料サンセットイエローFCF(E110)および着色料ポンソー4R/コチニールレッドAの未承認使用、トルコ産マンダリンのクロルピリホス-メチルおよびフェンバレレート(複数あり)、トルコ産生鮮グレープフルーツのクロルピリホス、トルコ産乾燥アプリコットの二酸化硫黄高含有、レバノン産酢漬けのブドウの葉のフルトリアホール・アセタミプリド・アゾキシストロビン・シペルメトリン・インドキサカルブ・ラムダ-シハロトリンおよびチアメトキサム、韓国産インスタント麺の2-クロロエタノール、

 

[RIVM]Novavaxワクチン利用可能

Novavax vaccine available

03/11/2022

https://www.rivm.nl/en/news/novavax-vaccine-available

Novavaxワクチンはタンパク質ベースのワクチンで、mRNAワクチンやベクターワクチンに躊躇いがある人、あるいはmRNAワクチンが禁忌の人に提供できる

(mRNAやベクターが嫌な人って何を「学んだ」人かというと)

 

[NASEM]搾取的雑誌や学会と戦う

Combatting Predatory Academic Journals and Conferences

https://www.interacademies.org/project/predatorypublishing

2022年3月16日報告書発表イベント

 

[ヘルスカナダ]カナダ政府はカナダ人のメンタルヘルスと薬物使用サービスについて発表

Government of Canada to make an announcement regarding mental health and substance use services for Canadians

March 11, 2022

https://www.canada.ca/en/health-canada/news/2022/03/government-of-canada-to-make-an-announcement-regarding-mental-health-and-substance-use-services-for-canadians.html

3月14日に重要な発表がある

 

[FAO]世界の農業市場にとってのウクライナとロシアの重要性と現在の紛争に伴うリスク

The importance of Ukraine and the Russian Federation for global agricultural markets and the risks associated with the current conflict

Rome, 2022

https://www.fao.org/3/cb9013en/cb9013en.pdf

穀物と肥料の価格が高騰している

農産物ではひまわりの種のシェアが両国で50%超える。以下大麦、小麦、トウモロコシ、菜種、大豆

 

論文

-低炭水化物食と男性のコルチゾールとテストステロン:系統的レビューとメタ解析

Low-carbohydrate diets and men's cortisol and testosterone: Systematic review and meta-analysis

Joseph Whittaker et al., March 7, 2022 Nutrition and Health

https://journals.sagepub.com/doi/10.1177/02601060221083079

低炭水化物食で最初の三週間に安息時と運動後のコルチゾールが増加する。その後休息時コルチゾールはベースラインに戻るが運動後は高いまま。高プロテイン食は休息時総テストステロンを大幅に減らす

 

-THE LANCET: COVID-19パンデミックの世界的死亡負担は公式記録の3倍以上、超過死亡推定が示す

THE LANCET: Global death toll of COVID-19 pandemic may be more than three times higher than official records, estimates of excess deaths indicate

10-MAR-2022

https://www.eurekalert.org/news-releases/945949

Estimating excess mortality due to the COVID-19 pandemic: a systematic analysis of COVID-19-related mortality, 2020–21

https://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(21)02796-3/fulltext

(日本のデータは感染研見ればいいのでは

https://www.niid.go.jp/niid/ja/from-idsc/493-guidelines/11006-excess-mortality-220307.html

 

-報告書は謎の脳疾患に共通の原因はないことを発見

Report finds no common cause for mystery brain disease

Paul Webster

THE LANCET WORLD REPORT| VOLUME 399, ISSUE 10329, P1035-1036, MARCH 12, 2022

カナダのニューブランズウィックMonctonで神経症候群のクラスターにより広範な警鐘が鳴らされていた。カナダの疾患サーベイランス機関カナダ公衆衛生庁(PHAC)が2022年2月24日にこの患者クラスターは「共通の病気ではなさそうだ」と結論し、国の神経疾患サーベイランスを「強化し近代化する」ことを約束した。

2015年にMonctonの神経科医Alier Marreroが謎の病気とする患者を同定し始めた。症状は非定型的不安、うつ、睡眠障害、脳の萎縮、目のかすみ、記憶障害、説明できない体重減少、幻覚、筋痙攣であった。Marreroは取材に回答しなかったが検査を行い彼の懸念をPHACのクロイツフェルトヤコブ病サーベイランスシステム(CJDSS)に報告した。

2020年後半にMarreroとCJDSSはニューブランズウィック公衆衛生庁に48人のクラスターの可能性を報告した。2021年3月にはニューブランズウィックの担当者は疾患定義を開発した。この件は地域に警戒をもたらし国や国際的注目を集めた。鹿肉摂取や藍藻由来のBMAAなどが原因とする仮説が提唱された。しかし7人の神経科学者を含む監視委員会の2月24日の報告書はこのクラスターを原因不明の神経症候群ではないと結論した。新しい疾患の同定に関する政府のプロセスが決まっていないことが多くの想像を呼び人々の不信を引き起こした、と委員会は言う。

報告によると何度も要求したのにニューブランズウィック公衆衛生庁は主に参照した神経科医からの必要な情報を入手できなかった。公衆衛生庁には記録へのアクセス権がないため、調査のために特別な認可が必要だった。

一方患者を報告した病院には地方全域から200人以上の患者が来ていると患者の親族は言う。

(一部のみ)

 

-米国高齢成人の2001年から2018年の食事の質の傾向

Trends in Diet Quality Among Older US Adults From 2001 to 2018

Tingxi Long et al., JAMA Netw Open. 2022;5(3):e221880.

https://jamanetwork.com/journals/jamanetworkopen/fullarticle/2789924

65才以上の10837人のNHANESの24時間食事思い出しデータを用いた調査。AHA2020食事の戦略的インパクト目標にもとづく食事スコアで評価。スコアは平均で8%低下、スコアの低い人の割合が増えた。理想的食事の質、に相当するのは0.4%で変化なし。

(0.4%しか合格しない、ほとんどの人ができないことを要求)

 

その他

-何故塩のとりすぎが悪いのか

Why too much salt is bad for you

March 13, 2022

https://benonicitytimes.co.za/435799/why-too-much-salt-is-bad-for-you/

3月10-16日は世界塩啓発週間

塩は天然に存在する料理の味付けに使われる化合物である。食品の保存にも使われる。しかし過去数十年で塩については高血圧や心疾患、胃がんとの関連からネガティブなイメージになった。実際食事ガイドラインではナトリウムの摂取量を1日2300mgに制限するよう進めている。しかしこのような少量はほぼ不可能である。

塩の健康への功罪

どうすれば適切量摂取を確実にできる?

コツ

・買い物の時には表示を見て塩の少ないものを選ぶ

・生鮮肉野菜果物を買う

・塩の代わりにスパイスやハーブを

・レストランやファストフードに行く回数を減らす

・調味料を店で購入しない

・缶詰野菜や果物は低塩のものを

・塩をかけるときは控えめに

 

-SMC UK

ロシア防衛大臣によるウクライナで人種特異的バイオエージェント(生物兵器)が開発された可能性があるという主張への専門家の反応

expert reaction to claims by the Russian Defence Ministry that ethnic-specific bio-agents might have been developed in Ukraine

MARCH 11, 2022

https://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-claims-by-the-russian-defence-ministry-that-ethnic-specific-bio-agents-might-have-been-developed-in-ukraine/

ありそうにない、ただのSFといった全否定

 

-コンシューマーラボ

マグネシウムサプリメントレビュー

Magnesium Supplements Review

03/11/2022

https://www.consumerlab.com/reviews/magnesium-supplement-review/magnesium/

表示されていた量より少なかったのは1製品

(一部の人に下痢をおこす、って下剤だし)

 

-アルロース(プシコース)の魅惑

The Allure of Allulose

Joe Schwarcz PhD | 11 Mar 2022

https://www.mcgill.ca/oss/article/health-and-nutrition/allure-allulose

1940年代に初めて同定されたアルロースは、ショ糖の70%の甘さで、興味深いことに代謝されずそのまま人体を通過する

私が(3R,4R,5R)-1,3,4,5,6-ペンタヒドロキシヘキサン-2-オン(アルロース、あるいはプシコース)と出会ったのは大学院生の頃に遡る。私は単糖類の分子構造を研究していた。アルロースは果糖の立体異性体でC-13 NMRを使ってアルロースと果糖を区別しようとしていた。結局区別できた。それから50年経って、再びアルロースに出会った。それは製品のラベルに「砂糖のように甘く砂糖のように使えるが炭水化物ゼロ、ゼロカロリー、グリセミック指数ゼロの砂糖代用品」としてアルロースが記載されていた。実験室ではアルロースの由来について考えたことはなかったが今やそれを探る必要がある。

アルロースは天然に少量だけ小麦、イチジク、レーズン、メープルシロップ、糖蜜に含まれる。代謝されないことから砂糖代用品としての関心を集めたが天然から集めるのは当時は実行可能ではなかった。1994年に香川大学のKen Izumoriが果糖をアルロースに酵素を使って変換する方法を発見してから商業生産が可能になった。ヒトでの研究では確かに吸収が悪くインスリン濃度を上げなかったが腸内で通常デンプンや糖の消化に関与する酵素の働きを幾分か阻害し大腸まで届くためお腹の不快や下痢をおこす。

2012年に韓国のアルロース生産者がUS FDAにGRAS届け出をし受領されてから米国で広く使われるようになった。アルロースはEUとカナダでは認可されていない。ヘルスカナダの規制ではそれは新規食品で、市販前の安全性評価が必要である。それはアルロースが禁止されているという意味ではなく、米国からオンラインで購入することは違法ではない。

砂糖のとりすぎが体重増加やその他の健康問題につながることにはみんなが合意する。そして我々はとりすぎている。砂糖代用品が魅力的なのはわかるがこれまで市場に投入された砂糖代用品は何らかの議論を巻き起こしてきた。アルロースが今後どうなるか見守ろう。

(アルロース純粉末が砂糖と同じように販売されている。ビーガンとか人工甘味料ではないとかノンGMOとか宣伝されている)

 

-10年で最大の食料価格の上昇がより高いインフレピークを示す

Decade high food price rise points to higher inflation peak

11 Mar, 202

https://www.nzherald.co.nz/business/decade-high-food-price-rise-points-to-higher-inflation-peak/3GYLESLMYT6WHSD4X66LPLZZ5M/

2022年2月の食料価格は2021年2月より6.8%上がった、NZ統計局が言う。これは2011年以降で最大の増加である。特に大きく上がったのは野菜と果物

(ほぼ世界中で食品の価格上がっている)

 

-NSWで日本脳炎6例目

Sixth case of Japanese encephalitis in NSW

14 March 2022

https://7news.com.au/news/nsw/sixth-case-of-japanese-encephalitis-in-nsw-c-6049113

オーストラリア。