[Codex]世界フードセーフティーデイのテーマは「より安全な食品で、より良く健康に」
World Food Safety Day to focus on ‘safer food, better health’
07/03/2022
https://www.fao.org/fao-who-codexalimentarius/news-and-events/news-details/en/c/1475627/
2022年6月7日に予定している今年の世界フードセーフティーデイのテーマ「より安全な食品で、より良く健康に(Safer food, better health)」と、その意義と参加方法をまとめたガイドが公表された。
2022年のキャンペーンでは、より安全な食品が、我々の身体的健康だけでなく、動物や環境などの健康や福祉をどのように改善できるのかに焦点を当てる。また、我々が健康的で栄養価の高い食品を栽培、貿易、消費できるように、食品システム全体で必要とされる改善についても注目する。昨年9月の国連食料システムサミットでは、持続可能な開発目標(SDGs)の達成と気候変動に関連する課題に対処するために、国際社会が食品システムをどのように変革すべきかについて、専門家、専門従事者、学術関係者、市民社会団体が議論した。食品安全は、健康的で持続可能な食品システムの基本であり、SDGsを達成するための基礎となる。
*世界フードセーフティーデイ2022へのガイド
https://www.fao.org/documents/card/en/c/cb8661en
*WHO事務局長補の山本尚子博士のビデオメッセージ
https://www.youtube.com/watch?v=EP56jMR4Pi8
*イベント用の材料(Trello)
https://trello.com/b/ldzjFBJA/world-food-safety-day
[Codex]ケーススタディ / コーデックス規格がタイでの食品安全の改善に役立つ
Case study / Codex standards help improve food safety in Thailand
09/03/2022
https://www.fao.org/fao-who-codexalimentarius/news-and-events/news-details/en/c/1476068/
タイの食品輸出量は2018年までの3年間に25%増加し、一部の食品企業は販売が20-30%増加したと報告している。これは全て、タイ政府が食品施設におけるHACCPを熱心に推進したことによる。コーデックスが公表した新しいケーススタディでは、科学に基づいた規格の適用により得られる効果を説明している。タイ政府は、HACCPの適用に関するガイドラインを付属文書として含むコーデックスの食品衛生の一般原則(CXC 1-1969)を自国の法律に採用した。タイ政府はHACCPの適用を任意としているが、強く推奨している。HACCPに関するコーデックス作業は絶え間なく進歩しており、2022年3月のCCFHではHACCPの採択を推進するための決定木の見直し作業が行われている。
*ケーススタディ
https://www.fao.org/3/cb8770en/cb8770en.pdf
[EU]ユーロバロメーター
COVID-19の時期の女性
Women in times of COVID-19
https://europa.eu/eurobarometer/surveys/detail/2712
COVID-19パンデミックで女性への暴力が増えたと感じる女性は77%、38%はパンデミックで女性の収入が減ったと回答し44%はワークライフバランスに、21%は仕事ができる時間に負の影響があったと回答
[EU]抗菌剤耐性対策:委員会はEMAのヒト治療用にとっておく抗菌剤についての科学的助言を歓迎
Fight against Antimicrobial Resistance: Commission welcomes EMA's scientific advice on antimicrobials reserved for treating humans
Daily News 01 / 03 / 2022
https://ec.europa.eu/commission/presscorner/detail/en/mex_22_1481
Advice on the designation of antimicrobials or groups of antimicrobials reserved for treatment of certain infections in humans - in relation to implementing measures under Article 37(5) of Regulation (EU) 2019/6 on veterinary medicinal products
https://ec.europa.eu/food/system/files/2022-03/ah_vet-med_imp-reg-2019-06_ema-advice_art-37-5.pdf
[EU]委員会は欧州食料安全保障危機準備及び対応メカニズムの第一回会合を開催
Commission holds first meeting of the European Food Security Crisis preparedness and response Mechanism
Daily News 09 / 03 / 2022
https://ec.europa.eu/commission/presscorner/detail/en/mex_22_1644
ウクライナの戦争の影響を議論。
[フィンランド食品局]ウクライナ人のペットの健康リスクは認識すべき
The health risks of Ukrainian pets should be recognized
March 15/2022
ウクライナの戦争からペットとともに逃げてきた人たちのペットは現在の状況により必要な要件を満たしていない。EUの国境開放方針によりチェックされていない。ウクライナからフィンランドに到着したペットは、到着時にフィンランド税関で検査を受けるべきである。フィンランド食品局はこれらの動物と接触した人々にもヒトと動物の両方にとって幾分かの健康リスクがあることを再確認する。
ウクライナでは狂犬病が発生しているため不必要な動物への接触は避けるべきである。難民とそのペットを支援している人にとっても重要である。規則として、30日間の隔離が必要で、この間はペットのもともとの家族のみが世話をすること。またできるだけ早く予防接種、駆虫、マイクロチップ挿入をすること。
[NASEM]高級葉巻(プレミアムシガー)の成分は葉巻やタバコと同様有害;健康影響は頻度と使用パターンによる
Premium Cigar Ingredients as Harmful as Cigars and Cigarettes; Health Effects Depend on Frequency, Patterns of Use
March 10, 2022
NASEMの新しい報告書によると、プレミアムシガーの成分はその他のタイプのタバコと同様有害であるが、プレミアムシガーの使用頻度が少ないため吸う煙の量が少なく、集団への健康影響は軽度である。
プレミアムシガーの定義は以下の6つの条件を全て満たすものとする:手作り、少なくとも50%が天然の長い葉のタバコからなる、タバコの全葉で包まれている、1000ユニットあたり少なくとも6ポンド以上の重さ、フィルターやチップはない、タバコ以外の特徴的フレーバーはない。アメリカ成人の約1%がプレミアムシガーの喫煙者である。圧倒的に男性、高齢、白人、収入と教育レベルが高い。
タバコ業界がプレミアムシガーを有害健康影響よりベネフィットが多いと宣伝している。
[FSANZ]食品基準通知
Notification Circular 193-22
16 March 2022
https://www.foodstandards.gov.au/code/changes/circulars/Pages/NotificationCircular193-22.aspx
意見募集
加工助剤としての塩化セチルピリジニウム(CPC)について意見募集
Call for comment on Cetylpyridinium chloride (CPC) as a processing aid
16/03/2022
生の家禽の抗菌処理用。2022年4月13日まで。
[Defra]ウクライナから英国にペットを伴って避難する人々への緊急支援
Emergency support put in place for people fleeing Ukraine and entering the UK with their pets
15 March 2022
・避難民はペットを伴って英国に来ることができる
・動物と植物の健康局が緊急許可を促し迅速な認可を行う
・検疫費用は政府がカバーする
(英国はEUとは違って手続きの迅速化と費用負担をするようだ。距離が違うし)
[ProMED]COVID-19更新(第72報):フランスマスク制限、デルタクロン、米国刑務所、WHO
COVID-19 update (72): France mask restrictions, deltacron, US prisons, WHO
2022-03-16
https://promedmail.org/promed-post/?id=8702014
[1] France: mask restrictions Date: Sat 12 Mar 2022
2022年3月14日にフランスはほとんどのCOVID-19制限を解除する準備をしている中出感染者が増加していることが懸念である。ウクライナの戦争と大統領選挙が近いため、フランスのニュースからはCOVID-19がほぼ消えた。しかしパンデミックは終わっていない。2022年3月11日のフランスの新たな感染者は73000で前の週の60000より多い。フランスだけではなく英国、オランダも同様の傾向を報告している。しかし政府は制限緩和計画を変更しない。屋内でのマスク要求もなくなる。フェイスカバーはパンデミックのシンボルとなっていて、今後公共交通機関や病院、高齢者施設でのみ要求される
編集者注として、マスク制限の解除については意見は途方もなくtremendously違う、とある
以下略。
(何故それほどマスクが問題になるのか)
論文
-カナダの食事の減塩:2025世界目標達成にはさらなる対応が必要
Dietary sodium reduction in Canada: more action is needed to reach the 2025 global targets
JoAnne Arcand and Norm R.C. Campbell
CMAJ March 14, 2022 194 (10) E387-E388;
https://www.cmaj.ca/content/194/10/E387
・WHOは非伝染性疾患予防のための9つの世界行動の一つに「2025年までに集団のナトリウム摂取量の30%削減」を宣言
・カナダでは幾分かは減塩に成功したがほとんどの人の摂取量は推奨量を超える
・政策決定者は食品の蘇生変更や栄養表示とマーケティングの改善を推進すべき
・医療従事者は患者を定期的に検診し減塩を助言すべき
・一般の人には減塩教育
-砂糖で甘くした飲料の代用としての低-及びノーカロリー甘味料で甘くした飲料と体重と心代謝リスクの関連 系統的レビューとメタ解析
Association of Low- and No-Calorie Sweetened Beverages as a Replacement for Sugar-Sweetened Beverages With Body Weight and Cardiometabolic Risk
A Systematic Review and Meta-analysis
Néma D. McGlynn, et al., JAMA Netw Open. 2022;5(3):e222092.
https://jamanetwork.com/journals/jamanetworkopen/fullarticle/2790045
17のRCTの系統的レビューとメタ解析で、砂糖で甘くした飲料(SSBs)の代用としての低-及びノーカロリー甘味料で甘くした飲料(LNCSBs)は、体重、BMI、体脂肪率、肝細胞内脂質が減ることと関連し、標準代用品である水と同程度のベネフィットを提供する
-子どもたちの将来の急性リンパ芽球性白血病の罹患率へのCOVID-19パンデミックの影響:COVID-19関連シナリオ下でのドイツの予測
The impact of the COVID-19 pandemic on the future incidence of acute lymphoblastic leukaemia in children: projections for Germany under a COVID-19 related scenario
15 March 2022
IARC
IARCとドイツの協力機関との共同による新しいモデル研究で、保育園の閉鎖などのCOVID-19関連ロックダウン対策が将来の小児白血病発症率に与える影響を予想した。予想される影響は、最も小さい子どもの社会的接触の減少と免疫学的トレーニングが不十分になること、あるいはSARS-CoV-2感染による。International Journal of Cancerの編集者へのレターとして発表された。
このモデルでは2020-2024年のドイツでの2-6才の子どもの急性リンパ芽球性白血病の6.4%が子どもの免疫系の訓練を阻害したロックダウン対策によると示唆する
-東アフリカの食道がん研究とケアを拡大する
Expanding oesophageal cancer research and care in eastern Africa
15 March 2022
IARC
IARCとアフリカ食道がんコンソーシアムの論文がNature Reviews Cancerに発表された
-青年と成人の摂食障害スクリーニング
Screening for Eating Disorders in Adolescents and Adults
USPSTF JAMA. 2022;327(11):1061-1067.
https://jamanetwork.com/journals/jama/fullarticle/2789963
USPSTF助言
摂食障害の検診のベネフィットと害のバランスを評価するには根拠が不十分
(スクリーニングは体重測定や質問などだがその害として誤判定による不必要な専門医への照会(その時間と経済的コスト)、治療、ラベリング、不安、スティグマ、投薬による副作用をあげている。)
-中年のBMIと高齢の疾病負担と寿命との関連
Association of Body Mass Index in Midlife With Morbidity Burden in Older Adulthood and Longevity
Sadiya S. Khan, et al., JAMA Netw Open. 2022;5(3):e222318.
https://jamanetwork.com/journals/jamanetworkopen/fullarticle/2790100
平均40才の時のBMIが正常範囲のヒトに比べて過体重やクラスI及びIIの肥満のヒトは65才以上での累積有病率と医療費が有意に高いことに関連した。死亡年齢は過体重では同程度、クラスI及びIIの肥満では性状BMIより若かった。アメリカの29621人のコホートでの研究
その他
緑茶と蜂蜜:それがどうともに働いて健康を増進するか
Green Tea and Honey: How They May Work Together to Boost Health
Written by Sarah Gold Anzlovar, MS, RDN, LDN on March 14, 2022 — Medically reviewed by Sade Meeks, MS, RD, Nutrition
https://www.healthline.com/nutrition/green-tea-with-honey
(蜂蜜で甘くした緑茶で健康になると主張する栄養士が書いて医学監修があるとする記事。完全に間違っていると思うけれど。)