[FSA]研究プロジェクト
食品を介したAMR暴露のリスク定量化のためのモデリングフレームワーク - 鶏肉とレタスの例
Modelling framework to quantify the risk of AMR exposure via food products - example of chicken and lettuce
8 April 2022
この研究では、鶏肉とレタスのサプライチェーンにおけるAMRのリスクについて、すべての加工段階に焦点を当てた一連のテンプレートを作成するための文献をレビューした。
[FSA]ウェールズ食品諮問委員会の公開会議 - 2022年4月21日ウェールズ
Open Meeting of Welsh Food Advisory Committee – 21 April 2022 Wales specific
8 April 2022
https://www.food.gov.uk/news-alerts/news/open-meeting-of-welsh-food-advisory-committee-21-april-2022
英国食品基準庁(FSA)のウェールズ食品諮問委員会は、2022年4月21日にカーディフで公開会議を開催する。食料不安に焦点を当てたテーマ別の会合の予定である。
[FSA]新しいFSA戦略がFSAの科学にとって何を意味するか
FSAブログ
What the new FSA Strategy means for FSA Science
Posted on:11 April 2022 Michelle Patel and Rick Mumford
https://food.blog.gov.uk/2022/04/11/what-the-new-fsa-strategy-means-for-fsa-science/
今後5年間のFSAの方向性と野心を定めた新しいFSA戦略は、食品がより健康的で持続可能であるために新たな目標を導入した。こうしたハイレベル戦略と日々の作業をつなげることは時に困難であるが、この場合は特にそうである。
・科学は規制と政策決定を支援する
FSAのやることの全てに科学は前線であり中核である。何より我々は規制担当者であり政策決定者である。食品が安全で主張されているとおりのものであることが重要でそのためにFSAはある。
我々は食品の安全性と真正性のために既に多くのことをやってきた。科学チームにとっての変更はより影響力を強化し、食品に関して健康や持続可能性のような食品移管するその他の重要なことを我々の根拠に基づく仕事に含め拡大することだろう。そのためにはより多くの人との協力が必要である
・科学的仕事横断的協力
新たな戦略ではFSAが果たす多様な役割について述べている。最初は根拠の提供者として、である。また複雑な問題を解決するために力を合わせるための議長としても描いている
・消費者の関心を保護するために研究を使う
リスクだけではなくてより一般的な消費者の関心についての事実を提供する
・より健康的で持続可能な食品
・FSAの科学の次のステップ
(消費者の行動の科学って頑健な根拠として採用できるようなものがあるのだろうか)
[ヘルスカナダ]リコール
Emblem Cannabis CorporationはEmblem CBD 100 Cannabis Extractを一部リコールする。
Emblem Cannabis Corporation recalls one lot of Emblem CBD 100 Cannabis Extract
2022-04-08
Emblem Cannabis CorporationはEmblem CBD 100 Cannabis Extracts製品のラベルに誤ったカンナビノイド活性化値が記載されているため、リコール。製品写真有り。
[ヘルスカナダ]一般向け助言 違法な「模倣品」食用大麻製品の誤摂取が子どもに深刻な被害を引き起こす
Accidental ingestion of illegal “copycat” edible cannabis products causing serious harm to children
2022-04-08
ヘルスカナダは違法な食用大麻製品に注意をよびかける。特に子供やペットが摂取すると深刻な被害をもたらす可能性がある。違法製品リスト有り。現在14アイテム
(例えば森永ハイチュー(HI-CHEW)キャンディに似せたHIGH-CHEW (麻薬でハイになる)キャンディ、とか。こういうのを売る人たちを信用できるか、ということ)
[HK]法令違反
-ケールのサンプルから基準値超過の残留農薬を検出
Pesticide residue exceeds legal limit in kale sample
Friday, April 8, 2022
https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20220408_9407.html
ケールのサンプルから、基準値1.2 ppmを超える2.0 ppmのアセタミプリドが検出された。
[SFA]適正な食品安全及び衛生慣行に関する食品事業者向け回覧
CIRCULAR FOR FOOD OPERATORS ON OBSERVING GOOD FOOD SAFETY AND
HYGIENE PRACTICES
Apr 08, 2022
シンガポール食品庁 (SFA) は、すべての食品事業者に対し、食品の安全性に十分注意を払い、消費者に販売する食品が衛生的に調理され、安全に消費されることを保証するよう念を押したいと考える。
[USDA]農場から学校へそして未来へ
Farm to School to Future!
Apr 11, 2022 Stacy Dean and Mae Wu
https://www.usda.gov/media/blog/2022/04/11/farm-school-future
食品のことを考える高校生はとても少ないが、New Castleの William Penn高校の生徒達はUSDAの「農場から学校へ」資金を使って革新的学習プログラムを行っている。学校給食で使うレタスやハーブを育てる温室と鯉の養殖施設を見学した
[USDA]NIFAが資金提供した研究がオジロジカにオミクロン変異株を検出
NIFA-Funded Study Detects Omicron Variant in White-Tailed Deer
Apr 11, 2022 John Martins
[NTP]ニュースレター
NTP Update April 2022
https://ntp.niehs.nih.gov/update/index.html
・SOTでのNIEHSからのプレゼン:新しいアプローチ方法論(NAMs)、心筋細胞を使った心毒性スクリーニング法、PFAS関連
・コンピューターモデルによる山火事の煙の有害化合物解明
・NICEATMワークショップ
論文
-EUの農場から食卓まで戦略:農業経済学の視点からの評価
The EU's farm-to-fork strategy: An assessment from the perspective of agricultural economics
Justus Wesseler
Applied Economic Perspectives and Policy Early View
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/aepp.13239
全体として、評価の結果F2FはEU域内での農産物の生産量を減らし食品価格の上昇を招くだろう
-肉産業は植物ベースの代用品によって脅かされていない、研究が示唆
Meat industry not threatened by plant-based alternatives, study suggests
11-APR-2022
https://www.eurekalert.org/news-releases/949366
人気の製品は精選肉部門においてはほんの僅かの市場シェアしかない
Applied Economic Perspectives and Policyに発表されたオハイオ州立大学の研究。少なくとも現時点では。
-炭水化物の混乱を明確にする:専門家は炭水化物を含む食品の全体的健康さを評価するための根拠に基づいたスコアリングシステムを提案
Clarifying carb confusion: experts propose evidence-based scoring system to assess the overall healthfulness of carb-containing foods
11-APR-2022
https://www.eurekalert.org/news-releases/949396
じゃがいも研究教育同盟(APRE)がNutrientsに「炭水化物食品品質スコア」を発表
食品中の炭水化物と食物繊維の比、および炭水化物と遊離の糖の比をこれまでの指標(ナトリウム、カリウム、全粒穀物含量)に加えることを提案。グリセミック指数があまりにも個人差が大きく、現実世界で意味のある指標にならないため。
(どんどんめんどくさい方向に。そもそも個々の食品をいいとか悪いとかレッテルを貼っていいものだけ食べたら健康になるという考えが間違っていると思うんだが)
その他
-ライオンのバーガー?虎のタコス?エキゾチック肉を作ろうとしている細胞培養新興企業に合う
Lion burger? Tiger tacos? Meet the cell cultured start-up working in exotic meats
30-Mar-2022 By Katy Askew
Primeval Foodsはエキゾチック培養肉を開発している
ほとんどの培養肉企業は、牛肉や鶏肉や豚肉を作ろうとしているがPrimeval Foodsはシベリアタイガー、ヒョウ、クロヒョウ、ベンガルトラ、ホワイトライオン、ライオン、シマウマを対象にしている
-パート I:クリーン18 —EWGの慣行栽培野菜果物の残留農薬の恐怖を煽るダーティダズンに疑問を提示する
Part I: The Clean 18 — Challenging Environmental Working Group’s Dirty Dozen scare survey of pesticide residues on conventional fruits and vegetables
Steve Savage | April 11, 2022
オーガニック業界が資金提供しているEWGによる「汚れた1ダースリスト」の発表が毎年のようにソーシャルメディアでの残留農薬の危険性に関する騒動を巻き起こしている。消費者は当然のことながら尋ねる:「このリストは科学に基づいたもので信頼できるのか?」
答えは明確に「ノー」である。EWGはUSDAの設定した標準的評価を拒否し独自の透明でない格付けシステムを用いている。農薬のハザードをどうやって評価するのかについて混乱があるため、実際に米国の標準的やり方とデータが示すことを解説しよう。
(以下PDPの紹介)
PDPとは何か?
この解析の目的
方法論
パート II:クリーン18 —USDAはアメリカの農場で栽培された果物や野菜の農薬関連健康リスクはほとんどないことを発見した-オーガニック食品のデータは無いけれど
Part II: The Clean 18 — USDA finds almost no pesticide-related health concerns from fruits and vegetables grown on American farms, while data on organic food is lacking
Steve Savage | April 12, 2022
以下は安全性ランキングのようなものではなく作物毎の違いを探る。それぞれの作物には病害虫の管理において特有の課題があり、農薬の残留の可能性にも違いがある
・リンゴジュース
2020年の作物の中で100%トレランス以下という素晴らしい例である
・バナナ
バナナも100%法令遵守で、燻蒸を使いながらも残留基準を守っている例である
・ブルーベリー
COVID-19パンデミックにより市場を代表する検体を集めるのが難しかった
・ブロッコリー
・カンタロープ(マスクメロン)
・ニンジン
・カリフラワー
・コラードの若葉
・ナス
・緑豆
・キウイ
・オレンジジュース
・ラディッシュ
・夏カボチャ
・パプリカ
・タンジェリン
・トマトペースト
・冬カボチャ
オーガニック検体での検出
結論
PDP 2020は多様な野菜や果物が残留農薬の観点からは食べて安全であるという基本的結論を再確認した
-SMC UK
パー及びポリフッ化アルキル化合物(PFAS)への暴露と中年女性の糖尿病発症を調べた研究への専門家の反応
expert reaction to study looking at exposure to the chemicals exposure to per- and polyfluoroalkyl substances (PFAS) and risk in middle-aged women of developing diabetes
APRIL 11, 2022
Diabetologiaに発表された研究が中年女性のPFASと糖尿病リスクを調べた
オーストラリアメルボルンRMIT大学バイオサイエンスと食品工学副学部長Oliver Jones教授
PFASは消費者製品に広く使われていてほとんどどこにでもある多数の化合物を指す一見わかりやすそうだがそうではない略語である。それらはあまりにも普遍的に存在しているので、暴露の可能性を減らすことは実際には極めて困難である。
ある種の汚染物質が糖尿病の原因になる可能性がある(ブドウ糖代謝に干渉することで)ことはここ十年ほどずっと言われてきていてPFASが関与するとされたこともある。しかしこの研究は詳細で良い仕事だったとしても、特定のPFAS濃度の高い中年女性と糖尿病リスクの高いこととの間に関連があることしか言えない。相関関係は因果関係ではない。さらに他の研究では関連が見つかっていない。私の見解では、糖尿病のリスクについては運動不足やBMIの様な既知のリスク要因のほうがPFASより大きな影響がある
Open大学応用統計学名誉教授Kevin McConway教授
これは統計学的には適格な研究であるが解釈には注意が必要である。主な問題は観察研究であることに由来する。PFASの濃度が違う女性にはPFAS以外にも異なる点がありそれらが糖尿病リスクの原因かもしれない。研究者らは各種調整を行っているが全てを調整することは誰もできない。
問題の論文のプレスリリース
New study reveals that exposure to a group of widely used ‘forever chemicals’ may increase diabetes risk in middle-aged women
11-APR-2022
https://www.eurekalert.org/news-releases/949255