[EU]査察報告書
-ニュージーランド―水産物
New Zealand 2021-7170―Fishery products
13/05/2022
https://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_id=4472
2021年10月7~21日に実施した、生きた動物と動物製品に適用される欧州コミュニティとニュージーランドとの協定条件の履行を検証し、2013年の前回査察の是正措置の実行を確認するための査察。ニュージーランドの管轄機関はEU輸出用水産物の生産チェーンに適用されるニュージーランド基準と同等の認定条件を守っている。さらに、前回の2013年の査察報告書の2つの助言に応えて計画された是正措置が実行された。
-マルタ―植物保護製品の販売と使用
Malta 2021-7299―Marketing and use of plant protection products
06/05/2022
https://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_id=4474
2021年9月6~15日に実施した、マルタの植物保護製品の販売と使用に関する公的管理システムの査察結果。設定されている包括的な法律や公的管理システムは公的管理を実施するためのよい基盤を提供している。だが、研究所の配合分析能力不足、違反時の制裁不足、特定分野の植物保護製品の使用者の管理不足により、管理の効果は悪影響を受けている。その結果、販売業者が日常的に未承認植物保護製品を販売することを防止あるいは抑止できず、使用者は認可条件に従って植物保護製品を使用していないため、高水準の違反が検出されている。
[EFSA]意見等
-テーマ(概念)論文7件すべて技術的報告書
テーマ(概念)論文-次世代の欧州パートナーシップの構築、システムに基づいた環境リスク評価(PERA)
Theme (concept) paper – Building a European Partnership for next generation, systems‐based Environmental Risk Assessment (PERA)
EFSA Journal 2022;19(5):e200503 31 May 2022
https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/e200503
テーマ(概念)論文-リスク評価における人工知能
Theme (concept) paper ‐ Artificial Intelligence in risk assessment
EFSA Journal 2022;19(5):e200501 31 May 2022
https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/e200501
テーマ(概念)論文-昆虫受粉媒介者をよりよく保護するための化学物質の環境リスク評価の推進(IPol‐ERA)
Theme (concept) paper – Advancing the Environmental Risk Assessment of Chemicals to Better Protect Insect Pollinators (IPol‐ERA)
EFSA Journal 2022;19(5):e200505 31 May 2022
https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/e200505
テーマ(概念)論文-EUの食品安全システムにおける根拠に基づいたリスクコミュニケーション
Theme (concept) paper ‐ Evidence‐based risk communication in the EU Food Safety System
EFSA Journal 2022;19(5):e200508 31 May 2022
https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/e200508
テーマ(概念)論文-複数の化学物質への複合暴露のリスク評価
Theme (concept) paper ‐ Risk Assessment of Combined Exposure to Multiple Chemicals (RACEMiC)
EFSA Journal 2022;19(5):e200504 31 May 2022
https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/e200504
テーマ(概念)論文-新しいアプローチ方法論
Theme (Concept) Paper ‐ New Approach Methodologies
EFSA Journal 2022;19(5):e200502 31 May 2022
https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/e200502
テーマ(概念)論文-オミクス及びバイオインフォマティクスアプローチの適用:次世代リスク評価に向けて
Theme (Concept) paper ‐ Application of OMICS and BIOINFORMATICS Approaches: Towards Next Generation Risk Assessment
EFSA Journal 2022;19(5):e200506 31 May 2022
https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/e200506
-ブルーベリーのオキサチアピプロリンの輸入トレランス設定
Setting of an import tolerance for oxathiapiprolin in blueberries
EFSA Journal 2022;20(5):7347 27 May 2022
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7347
(理由付き意見)
-化学的及び生物学的リスク評価の原則に関するEFSAの研修コースの評価
Evaluation of EFSA training courses on principles in chemical and biological risk assessment
EFSA Journal 2022;19(5):EN-7378 26 May 2022
https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-7378
(外部科学報告書)
この報告書では、2018年1月から2022年2月までに提供された、パルマでの現地研修8コース、バーチャル6コース、eラーニング7コースの、全部で21の研修コースを評価している。
-化学物質の規制リスク評価における発達神経毒性(DNT)の新しいアプローチ方法論(NAMs)とその使用に関する欧州関係者のワークショップ
European stakeholders' workshop on new approach methodologies (NAMs) for developmental neurotoxicity (DNT) and their use in the regulatory risk assessment of chemicals
EFSA Journal 2022;19(6):EN-7402 3 June 2022
https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-7402
(イベント報告書)
多くの規制分野によるリスク評価のために、化学物質が誘発する可能性のある発達神経毒性(DNT)ハザードのキャラクタリゼーションが検討されている。DNTなどの困難なエンドポイントに対処するために、EFSAは、経済協力開発機構(OECD)、デンマーク環境保護庁、米国環境保護庁と協力して、有害転帰経路(AOP)の枠組みで組織化されたメカニズムに関する知識に裏付けられた、複数のデータ層(in vitro、in silico、非哺乳類 in vivo モデル)の組み合わせによる試験評価の統合アプローチ(IATA)の開発に向けて作業している。
[FSS]更新情報:FSS及びFSAが原料代替としての油の使用に関する追加のガイダンスを発表する
UPDATE: FSS and FSA issue further guidance on the use of oils as ingredient substitutions
1 JUNE 2022
今回の更新では、精製菜種油、精製パーム油、精製ヤシ油、精製大豆油が一時的に表示更新せずに一部の製品に使用されるという消費者への既出の助言に、完全精製コーン(トウモロコシ)油を追加する。ヒマワリ油代替に関する迅速なリスク評価も公表された。
この緊急リスク評価は、包装上に表示されていない場合でも、ヒマワリ油が食品中に特定の植物油(パーム油、パームオレイン、パーム核油、完全精製大豆油、綿実油、コーン油、ヤシ油、オリーブ油など)で代替されている場合の、英国の消費者へのアレルギー関連のリスクを検討している。
FEDIOL(食用油精製業者欧州貿易連合)によると、植物油を精製する目的は、食品安全、消費者、品質の条件を満たす製品を生産するためである。精製はタンパク質などの化合物や汚染物質の除去にますます重要になっている。精製する油、種子、油豆、ナッツの種類により、精製には主に物理的な精製と化学的な精製の2種類がある。どちらの工程にも、最終的に精製植物油が法的条件(FEDIOL, 2020)を満たせるように、危害分析重要管理点(HACCP)の原則に従って行われるいくつかの段階が含まれている。完全精製植物油は、食用中和(アルカリ精製)漂白及び脱臭(N/RBD)油(Rigby et al., 2011, EFSA Journal, 2014) と記述されている。
未加工の植物油(未精製としても知られている)は、代わりに圧搾や抽出によって得られる。これらの油には、味、安定性、見かけ、匂いに好ましくない物質や微量成分が含まれている。これらの微量成分にはオイルを生産するのに使われた種子、豆、ナッツのタンパク質が含まれていて、そのうちのいくつかはアレルギー反応がある可能性がある(FEDIOL, 2020)。
[FDA] FDAは食料生産動物への使用を意図したCBD製品を違法に販売したとして4社に警告する
FDA Warns Four Companies for Illegally Selling CBD Products Intended for Use in Food-Producing Animals
May 26, 2022
米国食品医薬品局(FDA)は、食料生産動物への使用を目的としたカンナビジオール(CBD)を含む未承認の動物用医薬品を違法に販売している4社に警告文書を出した。企業は、Haniel Concepts dba Free State Oils、Hope Botanicals、Plantacea LLC dba Kahm CBD及びKingdom Harvestである。FDAは、食料生産動物におけるCBD使用の現状を把握していないが、動物及び食品供給の安全性の保護に役立つよう、これらの未承認で安全でない可能性のある製品について、現在、措置を講じている。
連邦食品・医薬品・化粧品法(FD&C)では、病気の治療や治療的、医学的用途の製品及びヒトや動物の身体の構造や機能に影響を与えることを目的とした製品(食品以外)は、すべて医薬品である。FDAは小児の重症のてんかんを治療する処方薬1製品以外に、CBDを含むヒト又は動物用製品を承認していない。したがって、医薬品用途の他のすべてのCBD製品は、未承認の医薬品とみなされ、販売は違法となる。警告文書には、「ストレス、不安、痛み、炎症、怪我した家畜... 」を助け、「通常のストレス管理のサポート、鎮静作用の促進、健康な腸の維持、正常でバランスのとれた行動の維持、健康な関節の維持、通常の炎症反応の維持...」を提供するという表現があり、製品の医薬品としての使用目的を立証する。
これらCBD製品のような未承認の医薬品は、意図した用途に有効かどうか、適切な投与量はどの程度か、製品がFDA承認医薬品とどのように相互作用するか、あるいは、危険な副作用やその他の安全性の懸念があるかどうかについて、FDAによる評価を受けていない。
FDAは、CBDが動物自体に安全性のリスクをもたらす可能性があるだけでなく、これらのCBD製品を摂取した動物から得られるヒト用食品(肉、牛乳及び卵)の安全性に関するデータが不足しているため、食料生産動物用のこれらのCBD製品に懸念を抱いている。
食料生産動物への医薬品投与後、その医薬品が体内システムから完全に排出される前に動物の搾乳、卵の採取、屠殺を行うと、乳、卵あるいは肉にその医薬品が残留する可能性がある。動物用医薬品の承認プロセスには、医薬品の最終投与から治療した動物の屠殺又は食品の収穫までの最短時間を設ける休薬期間の設定が含まれる。CBDは未承認医薬品であるため、FDAは食品中のCBD残留物の評価も適切な休薬期間の設定もしない。
現在までのところ、食料生産動物がCBD製品を摂取した場合に生じる可能性のある残留物のデータは十分でない。また、CBD処理された動物に由来する食品を摂取する人間にとって、どの程度の残留濃度が安全であるかというデータも不足している。さらに、未承認のCBD医薬品の製造工程をFDAはレビューしていない。一部のCBD製品に農薬や重金属などの汚染物質が含まれている報告もあり、CBD製品の使用にはさらなる懸念がある。
また、FDAは、消費者が証明されていない主張を信じ、適切な診断、治療及び支持療法といった動物の専門的な医療を先送りする可能性を懸念する。上記4社の販売製品の多くは不安の緩和を謳っていたが、動物の不安は、免許のある専門家の獣医療が必要になる様々な疾患の兆候である可能性がある。このため、消費者は安全性と有効性が証明された承認済みの治療により、医療専門家と最善の治療方法について、相談することが重要である。
食料生産動物用に販売されたCBD製品に加え、4企業はCBDを含むヒト用未承認医薬品や不純なヒト用食品も販売している。また、CBD含有製品はダイエタリーサプリメントの定義を満たしていないにもかかわらず、ダイエタリーサプリメントとして販売される製品もあった。製品はオイル、クリーム、抽出エキス、軟膏及びグミなどが含まれる。
[FDA]消費者情報
乳児用調製乳:安全上の注意点
Infant Formula: Safety Do's and Don'ts
5/31/2022
https://www.fda.gov/consumers/consumer-updates/infant-formula-safety-dos-and-donts
FDAは自家製乳児用調製乳を作らない、といった乳児用調製乳に関する安全上の注意に関する情報を提供する。
自家製の乳児用調整乳を作らないこと
FDAは両親や保護者に自家製の乳児用調製乳を作ったり与えたりしないよう助言している。自家製乳児用調製乳のレシピはFDAに評価されておらず、乳児の成長に不可欠な栄養素が不足する可能性がある。両親や保護者は、乳児用調製乳は乳児の唯一の栄養源となる可能性があり、FDAに厳しく規制されていることを記憶しておくことが重要である。
州際通商で販売されている乳児用調製乳にはFDAの特定の栄養素の条件があり、調整乳にこれらの栄養素が最小量以上含まれていなかったり、特定の範囲内で含まれていない場合は、その乳児用調製乳は異物混入である。FDAは異物混入された調整乳を市場から除去するための対策をとる可能性がある。
FDAは、自家製の乳児用調整乳を与えられ、その後低カルシウム血症(低カルシウム)になって入院した赤ちゃんの報告を受け取った。自家製調整乳の他の問題は、汚染物質を含んでいる、重要な栄養素がない、または適量でないことである。これらの問題は深刻で、結果は深刻な栄養の不均衡から食中毒まで、どれも命を脅かす可能性がある。これらの深刻な健康上の懸念のため、FDAは両親や保護者に自家製の乳児用調整乳を作ったり与えたりしないよう強く助言している。
[FDA]プレスリリース
-FDA乳児用調製乳更新情報:2022年6月2日
FDA Infant Formula Update: June 2, 2022
June 2, 2022
https://www.fda.gov/news-events/press-announcements/fda-infant-formula-update-june-2-2022
米国食品医薬品局(FDA)は、米国内で入手可能な乳児用調製乳の増加につながる追加措置についての最新情報を提供する。ドイツ産ネスレ社製品が追加対応される。
-FSMAに関するよくある質問
Frequently Asked Questions on FSMA
06/02/2022
https://www.fda.gov/food/food-safety-modernization-act-fsma/frequently-asked-questions-fsma
FDAは、FDA食品安全強化法(FSMA)の最終規則であるLaboratory Accreditation for Analyses of Foods:LAAF(食品分析のための試験所認定)に関する関係者向けのFAQを掲載する。
[FDA]警告文書
-Russ Davis Wholesale Inc
APRIL 28, 2022
ジュースHACCP、食品のCGMP、不純品、衛生管理の問題。
-CAJ Food Products Inc.
MARCH 11, 2022
未承認の医薬品、不正表示の問題。ジュース製品を含む。
-Yippee Farms, LLC
MAY 05, 2022
動物組織への違法医薬品残留、不純品の問題。牛の腎臓組織からメロキシカムとスルファジメトキシンが検出される。
[CFIA]ホットドリンクとインスタントコーヒーミックス中の非表示のアレルゲンとグルテン―2020年4月1日~2021年3月31日
Undeclared Allergens and Gluten in Hot Drink and Instant Coffee Mixes – April 1, 2020 to March 31, 2021
2022-06-01
この調査の主な目的はホットドリンクとインスタントコーヒーミックス中の非表示のアレルゲンとグルテンの存在と量に関する追加情報を得ることである。調べた293サンプルのうち、7サンプルにβ-ラクトグロブリン(BLG)、カゼイン、ダイズ、ヘーゼルナッツなどの表示されていないグルテンおよび/またはアレルゲンが含まれていることがわかった。見つかった量がアレルギーのある人に健康上の懸念をもたらすかどうか判断するために、陽性サンプルのうち6サンプルがCFIAの食品安全リコール室(OFSR)に送られた。CFIAによるフォローアップ活動の範囲は、健康リスク評価が定めたように、汚染物質の量と結果として生じる健康上の懸念に基づいている。BLG とカゼインを含むホットチョコレート1製品が健康リスクを示すと見なされ、リコールされた。
[EU]RASFF 2022(0529-0604)
警報通知(Alert Notifications)
インド産オランダ経由ターメリックのPAH、スペイン産メカジキの水銀、ボリビア産有機生ピーナッツのアフラトキシン、ベトナム産冷凍苦い葉のシペルメトリン・アセタミプリド・テブコナゾール・デルタメトリン・ラムダ-シハロトリン・チアメトキサム・クロチアニジン・クレソキシムメチル・アバメクチン・シアゾファミド・ピリプロキシフェン及び未承認物質カルベンダジム・ペルメトリン・ビフェントリン・プロピコナゾール・ジニコナゾール・ヘキサコナゾール・イミダクロプリド及びクロルフェナピル、カメルーン産ビテクの葉のクロルピリホス、中国産有機ソバの実のカルボフラン、スロバキア産食品サプリメントのアミグダリン、イタリア産飲料グラスの縁からの鉛及びカドミウムの溶出、トルコ産レッドグレープフルーツのクロルピリホス、
注意喚起情報(information for attention)
トルコ産乾燥イチジクのアフラトキシン、中国産竹製ボウルの木材処理に使用される物質の溶出、中国産皿のホルムアルデヒドの溶出(複数あり)、トルコ産ブルガリア経由レモンのプロピコナゾール及び酸化フェンブタスズ、インド産有機モリンガ粉末のビフェントリン、トルコ産グレープフルーツレッドのクロルピリホス-メチル、トルコ産ブルガリア経由グレープフルーツリオレッドのクロルピリホス-メチル、中国産ササゲのカルボフラン、インド産オランダ経由生鮮マグロが原因と疑われる食品由来アウトブレイクの可能性、カンボジア産ホーリーバジルのカルボフラン・プロピコナゾール・未承認物質カルベンダジム及びクロルフェナピル、トルコ産ザクロのイマザリル及びタウフルバリネート、ポーランド産短いキュウリのカルベンダジム及びベノミル、タイ産グリーンパパイヤの未承認GMO、グアテマラ産サヤエンドウのジメトエート、タイ産マンゴスチンのクロルピリホス、
通関拒否通知(Border Rejections)
インド産ピーナッツのアフラトキシン、トルコ産ローストした乾燥イチジクのアフラトキシン、米国産ピーナッツのアフラトキシン、トルコ産生鮮レモンのクロルピリホス-メチル及びブプロフェジン、トルコ産レモンのクロルピリホス-メチル、イラン産ピスタチオナッツのアフラトキシン、ジョージア産ヘーゼルナッツのアフラトキシン、パキスタン産米のアフラトキシン、トルコ産殻をとったピスタチオのアフラトキシン(複数あり)、アゼルバイジャン産ヘーゼルナッツのアフラトキシン、パキスタン産米のアフラトキシンB1、トルコ産生鮮ペッパーのクロルピリホス-メチル、トルコ産生鮮レモンのプロクロラズ、
[EU]おもちゃの二酸化チタンの安全性についての予備的意見にパブリックコメント募集
Public consultation on the Preliminary Opinion on the safety of titanium dioxide in toys
2022年6月3日から2022年7月4日まで
SCHEER
おもちゃの二酸化チタンの安全性についての予備的意見
Preliminary Opinion on the safety of titanium dioxide in toys
5 May 2022
https://ec.europa.eu/health/system/files/2022-06/scheer_o_040_0.pdf
二酸化チタンは吸入で発がん性と分類されている
吸入曝露
おもちゃやおもちゃの素材に使われているTiO2に超微細粒子画分は存在しないことが高い確実性で証明できる場合には、この意見での暴露推定に基づき、1%以上のTiO2含量の全ての製品で全くリスクがないあるいは無視できるリスクレベルであると示される。しかし超微細粒子画分が存在するのであれば、鋳型キット(暴露シナリオ1、現実的高及び上限推定)、チョーク(暴露シナリオ2、上限推定)、粉末塗料(暴露シナリオ4、上限推定)では安全な使用にならない。白色鉛筆は超微細粒子画分が存在するかどうかとは関わりなく異なる年齢集団の子どもにとってリスクがないあるいは無視できるリスクレベルで(安全に)使うことができる。
経口暴露
安全性マージンの値にのみ基づいて、TiO2を含むおもちゃは検討した最悪暴露シナリオで、リスクがないあるいは無視できるリスクレベルで使用できると結論できるだろう。しかしながら経口リスクキャラクタリゼーションの根拠の重み付けは、ハザードキャラクタリゼーションと暴露評価が弱い~中程度であることにより不確実性がある。ハザードキャラクタリゼーションの不確実性の高さは免疫毒性、遺伝毒性、発がん性に関する不確実性に関連する。従ってフィンガーペイント(指で絵を描くための塗料)、白色鉛筆、口紅/リップグロスへの使用が子どもにとって安全課は結論できない。
(EFSAに引きずられている。消化管でのDMH有り/無しでのACF)
[DEFRA]世界を主導する禁止が発効し、象牙の残酷な取引は今日から違法
Cruel trade in ivory to be illegal from today as world leading ban takes effect
6 June 2022
象牙の販売をほぼ完全禁止した英国象牙法が今日から発効
[CDC] MMWR
-小児のメラトニン飲み込み—米国、2012–2021
Pediatric Melatonin Ingestions — United States, 2012–2021.
Lelak K,et al., MMWR Morb Mortal Wkly Rep 2022;71:725–729.
https://www.cdc.gov/mmwr/volumes/71/wr/mm7122a1.htm?s_cid=mm7122a1_w
メラトニンダイエタリーサプリメントは広く販売されていて成人と子どもの睡眠補助に使われている。
2012年から2021年の間に小児のメラトニン飲み込みは260435件が報告され530%増加した。5才未満の意図せぬ飲み込みの増加により小児の入院と重症も増えた。
-フィールドからの報告:伝統的釉薬陶器の使用による5人家族の鉛中毒
Notes from the Field: Lead Poisoning in a Family of Five Resulting from Use of Traditional Glazed Ceramic Ware — New York City, 2017–2022.
Hore P, et al.,. MMWR Morb Mortal Wkly Rep 2022;71:743–744.
ニューヨーク市の定期子どもの鉛スクリーニング検査で2017年に一人の子どもの5 µg/dL超過を発見し、調査の結果家族5人の鉛濃度が高く、原因がメキシコで購入した伝統的陶器の使用であることを発見した。
[ProMED]化学物質中毒-インド:アンモニア疑い、ヒト傷害
Chemical poisoning - India: ammonia susp, human injury
2022-06-06
https://promedmail.org/promed-post/?id=8703679
Date: Sat 4 Jun 2022 Source: New Indian Express [edited]
アンドラプラデシのAnakapalle経済特区でのガス漏れで少なくとも178人が病気になった。8人は重症。ガス漏れの発生源はまだ同定されていない
(情報が少ない)
[NASEM]報告書
-米国は低線量放射線暴露の健康影響研究計画に新たに1億ドルを必要とする、と新しい報告書が言う
U.S. Needs New $100 Million Research Program to Study Health Effects of Exposure to Low Doses of Radiation, Says New Report
June 2, 2022
低線量(100ミリグレイ以下)あるいは低線量率(1時間あたり5ミリグレイ以下)暴露が医療、産業、軍事、商業の広範な状況でおこっているがその影響は完全にはわかっておらず、そのような暴露によるヒト健康への負の影響については長い間懸念がある。がんは何十年もの間、関連するとされてきたが心血管系疾患、神経疾患、免疫不全、白内障と関連するかもしれないという根拠が増えてきた。低線量放射線の健康影響についての懸念はCTスキャンのような医療診断法や核廃棄物管理などからの暴露からの保護が適切かどうかについての疑問を提示する。報告書によると米国の低線量放射線の健康影響研究は限定的で断片的でリーダーシップや中央による調整、包括的戦略が欠けている
以下略
報告書
Leveraging Advances in Modern Science to Revitalize Low-Dose Radiation Research in the United States
-世界中の高齢化する社会が2050年まで均衡のとれた繁栄を確保するためには複数部門での社会全体の転換が必要、新しい報告書が言う
Multisector, All-of-Society Transformation Needed to Ensure Aging Societies Worldwide Are Poised to Thrive by 2050, Says New Report
June 3, 2022
医学アカデミーの新しい報告書Global Roadmap for Healthy Longevityは、世界の人々がより健康で長生きしながら活発な社会参加をするためには、政府から民間、個人、家庭にいたるまでの社会全体でのアプローチを必要とする、という。
[NASEM]イベント
COVID時代とそれ以降の科学コミュニケーションを再考する:第5回国立科学アカデミーサイエンスコミュニケーション会議
Reimagining Science Communication in the COVID Era and Beyond: The 5th National Academies Science Communication Colloquium
2022年6月1、2、6日
[WHO]世界食品安全デー2022
World Food Safety Day 2022
https://www.who.int/campaigns/world-food-safety-day/2022
2022年6月7日
ウェビナー開催
[FSANZ]食品基準通知
Notification Circular 204-22
3 June 2022
https://www.foodstandards.gov.au/code/changes/circulars/Pages/Notification%20Circular%20204-22.aspx
新規申請と提案
・乳児用調整乳製品へのウシラクトフェリン
[FSAI]FSAIは食肉表示とトレーサビリティの監査で複数の食品事業者の違反を確認する
FSAI Finds Non-Compliance in Several Food Businesses During Audit of Meat Labelling and Traceability
Tuesday, 31 May 2022
https://www.fsai.ie/news_centre/press_releases/meat_labelling_audit_31052022.html
アイルランド食品安全局(FSAI)は、ラベルに記載された情報の利用可能性、正確性、適切性及び包装されていない食肉製品に関する情報において、食品法違反を発見し、その後10件の正式な強制措置につながった監査を公表した。
[FSAI] Castlemaine Production Areaの貝への最新警告
New Shellfish Warning for Castlemaine Production Area
Thursday, 2 June 2022
https://www.fsai.ie/news_centre/shellfish_warning_castlemaine_02062022.html
アイルランド南西部のCastlemaine Production Areaで捕獲された貝が麻痺性貝毒(PSP)の高い濃度が検出された。この地域の貝を採集しないよう消費者に呼びかけている。
[ヘルスカナダ]ブリティッシュコロンビアは一部の違法薬物を個人使用目的で所持することを脱犯罪化する例外を受ける
B.C. receives exemption to decriminalize possession of some illegal drugs for personal use
2022-06-01
2023年1月31日から2026年1月31日までの3年間、個人使用目的での2.5g以下の違法薬物所持の犯罪としての処罰をやめる。警察は逮捕する代わりに社会支援情報を提供し必要に応じて紹介する。
この例外の結果を評価するための監視を行う
-大臣声明
Statement from the Minister of Mental Health and Addictions and Associate Minister of Health on the Overdose Crisis and the Exemption from Controlled Drugs and Substances Act: Personal possession of small amounts of certain illegal substances in British Columbia (January 31, 2023 to January 31, 2026)
May 31, 2022
[ヘルスカナダ]健康製品リスクコミュニケーションの発行に関する市販認可取得者へのガイダンス:概要
Guidance to market authorization holders on issuing health product risk communications: Overview
2022-05-25
市販認可取得者(MAH)向けの健康製品(医薬品、医療機器、ナチュラルヘルス製品)リスクコミュニケーション(HPRCs)に関するガイダンス文書。
健康製品に関連するリスクを緩和するためには、しばしば新興リスクに関する最新情報を広げることが関係する。多様なリスクに対しては異なるリスクコミュニケーション戦略が必要になることがある。何時、どのように、何を伝えるべきかは以下を含む多数の要因に基づく。
・問題の深刻さ
・影響を受ける人のタイプ
・情報の信頼性
・影響を受ける集団のサイズ
HPRCはヘルスカナダがMAHによる臨床上意味のある健康製品のリスク情報をより広範な医療専門家コミュニティに伝えることを援助するためにデザインしたリスクコミュニケーションのタイプである。これは標準化したテンプレートによる。
[ヘルスカナダ]リコール
Red Woody & Go-Rilla - 未承認処方薬シルデナフィル
Red Woody & Go-Rilla - Undeclared prescription drug sildenafil
2022-06-01
Red Woody & Go-Rillaに表示されない成分シルデナフィルが含まれるため、リコール。
[HK]プレスリリース
-CFSはマカオでCOVID-19ウイルス陽性と判定された輸入冷凍パンガシウスフィレのサンプルの追跡調査を実施する
CFS follows up on imported frozen pangasius fillet sample tested positive for COVID-19 virus in Macao
Wednesday, June 1, 2022
https://www.cfs.gov.hk/english/press/20220601_9520.html
食品安全センター(CFS)は本日(6月1日)、マカオでCOVID-19ウイルスが検出されたベトナムからの輸入冷凍パンガシウスフィレサンプルについて、積極的に追跡調査を行っていることを発表した。
-手をきれいにすることで、おいしく食べることができる
Clean Hands Well to Eat Well
1 Jun 2022
https://www.cfs.gov.hk/english/whatsnew/whatsnew_act/Food_Safety_Day_2022.html
CFSは2022年の食品安全の日のテーマとして、食品の安全性と人の健康に関わる手指衛生の重要性を食品取扱者に求める。
[HK]法令違反
-包装されたパンのサンプルが栄養表示規則に違反
Prepackaged bread sample not in compliance with nutrition label rules
June 1, 2022 (Wednesday)
https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20220601_9519.html
香港産のパンのサンプルのナトリウムが309 mg/100 gという表示のところ490 mg/100 gの検出された。
[SFA]肉を調理する焼くときに発生する化学物質
Chemicals Produced when Cooking Meat
Friday, May 27, 2022
https://www.sfa.gov.sg/food-information/risk-at-a-glance/chemicals-produced-when-cooking-meat
序論
肉を加熱調理することには多くの利点がある。熱は有害な細菌を死滅させ、食品の安全性を確保し、肉の味と食感を改善する。しかし、加熱方法によっては健康に影響を与える可能性がある物質が生成されることを知っているか?
調理した肉に含まれる物質には何があるか?
肉を直火で焼いたりフライパンでいためたりするような高熱加熱調理により、複素環アミン (HCA)や多環芳香族炭化水素 (PAH)などの物質が生成される:
複素環アミン (HCA)
HCAは、肉を高温で加熱調理するとき、クレアチン (筋肉に天然に存在する化学物質) と遊離アミノ酸が反応して生成される。研究ではHCAによりヒトの発がんのリスクが上昇することが示されている。
多環芳香族炭化水素 (PAH)
PAHは、加熱した表面や直火で焼いた肉の脂肪や肉汁が表面や火に滴り落ち、炎や煙を発生させ、生成される。煙の中にPAHが含まれ、肉の表面に付着する。PAHは発がんリスクとも関連している。
ニトロソアミンとして知られている別の種類の物質は、生ハムやサラミのような未加熱の保存肉でも生成することがある。ニトロソアミンは、硝酸塩や亜硝酸塩などの特定の窒素含有物質が肉に加えられたときに生成される。硝酸塩や亜硝酸塩は一般に、ベーコンやソーセージなどの保存肉に調味料や保存料として添加される。
HCA、PAH及びNAについて懸念すべきか?
HCA、PAHと発がんリスクとの関連性を示す研究では、HCAとPAHの用量は、一般的な食事の一部として平均的なヒトが摂取する量の1000倍以上であった。焼いた肉や加工肉を適度に摂取する場合、これらの物質が健康上のリスクをもたらす可能性は低い。これはニトロソアミンについても同様で、平均的なヒトの摂取量が健康上のリスクをもたらす可能性は低い。しかし、SFAは消費者をよりよく保護するために、食肉製品に許容される硝酸塩と亜硝酸塩の最大基準値を設定している。したがって、バランスのとれた多様な食事をしている消費者は、これらの物質について過度に心配する必要はない。
そうではあるが、HCA、PAH及びニトロソアミンの摂取量をどのように減らすか?
いくつかのヒントを以下に示す:
・焼いた肉や加工肉 (特に保存処理された肉) は適度にし、様々な食事をとる。
・低い調理温度ではHCA及びPAHの生成が少なくなるため、蒸す、ポーチング、煮込み、蒸し煮及び沸騰などの湿式調理法を使用する。
・焼く時は直火焼きではなく電気グリルを使用する。
・加熱調理の際は、肉を長時間直火にかけない。
・直火を使用する場合は、肉の目に見える脂肪を取り除き、炎の中への滴りを減らす。
・焼いている間、肉を常にひっくり返す
・肉の焦げた部分を取り除く
・焼き時間短縮のために肉をオーブンで下ごしらえする
・特に炭火などで肉を焼く際に発生する煙を吸い込まないようにする。このような加熱調理は換気のよい場所、できれば屋外で行うことが望ましい。
[SFA]フグ101
Pufferfish 101
Friday, May 27, 2022
https://www.sfa.gov.sg/food-information/risk-at-a-glance/pufferfish-101
序論
「fugu」として知られているフグは、日本では人気のあるごちそうである。しかし、フグは不名誉にも毒の魚であり、テトロドトキシン (TTX) として知られる致死毒素を含んでいることを知っていただろうか。この毒素はわずか0.002 gでも成人が死に至るのに十分である。シンガポールでは、食品安全上の制限はあるが、フグをメニューに載せているレストランがある。この記事では、フグ中毒とそれから身を守る方法について詳しく紹介する。
TTXとは何か?
TTXは完全に無色無臭である。また、加熱調理はこの危険な毒を破壊しない。毒が体内に入ると、神経に結合して機能を停止させ、麻痺して呼吸ができなくなり、窒息死することもある。これは、投与量に応じて10分から数時間以内に急速に起こる。解毒剤もない。フグを食べ、ピリピリ感、しびれ、何らかの麻痺症状を感じた人は、直ちに医師の診察を受ける必要がある。
なぜフグは有毒なのか?
フグは生まれつき毒があるわけではない。フグは、大きな魚に食べられないように身を守るメカニズムとして、TTXを体内に蓄積するよう進化してきた。毒素をつくる細菌はプランクトンに食べられ、それらは巻貝や蠕虫類に食べられる。フグはその後、これらの巻貝や蠕虫類を食べ、徐々に体内にTTXを吸収して蓄積する。フグの種類にもよるが、大半の毒は肝臓と卵巣に蓄積する。これは、TTXを含む餌を食べたことのない養殖フグには毒性がないことを意味する。そのため、閉鎖的な場所でTTXを含まないペレットだけを餌とするフグの養殖が人気になりつつある。
シンガポールにおけるフグの安全性確保
シンガポールでは、SFAが厳しい条件のもとでフグの輸入を許可する。現在シンガポールへのフグ輸出が認められているのは日本のみである。フグは、日本政府の認証を受け、認可を受けた専門のフグ調理師が、SFAの認可を受けた施設で処理したものでなければならない。これらの調理師は、フグを安全に処理するために必要な技術と知識を修得するための研修と試験を受けている。シンガポールには日本のようなフグ調理師免許制度がないため、SFAは輸入フグを免許のある調理師が事前に処理することを義務付けている。よりリスクの高い天然フグについては、下処理した魚肉部分のみを輸入することができる。TTXを含まない養殖フグは、魚肉、皮、ひれ及び白子などを輸入することもある。輸入は、日本の当局からの衛生証明書が添付されていなければならない。この証明書には、魚の産地や処理方法に関する詳細な情報が記載されている。SFAは、食品サーベイランスプログラムの一環として、これらの輸入フグのTTX検査も行う。しかし、安全を確保するためには、食品業界と消費者の双方が役割を果たす必要がある。
・天然魚で素人により処理されたフグやハリセンボンのような近縁魚類は絶対に食べないこと。世界的には、これがTTX中毒および死亡の最も一般的な理由である。
・フグの肝臓や卵巣は絶対に食べないこと。これらはTTXを最も多く蓄積する臓器である。
・養殖フグは毒がない可能性が高いので、天然ものより養殖フグを頼むこと。
・処理方法が不適切な場合、フグは食べると死に至ることがある。
・フグを食べた後に、不快感、ピリピリ感あるいは麻痺を感じた場合は、直ちに医師の診察を受けること。
ヒント:フグを全く食べないようにするのが一番簡単な方法である。
[SFA]鶏肉組織中のナイカルバジンの最大残留基準値の設定について
MAXIMUM RESIDUE LIMIT ESTABLISHED FOR NICARBAZIN IN CHICKEN
TISSUES
02 June 2022
シンガポール食品庁(SFA)は鶏肉組織中のナイカルバジンのリスク評価を行い、主要先進国の規制基準に沿って最大基準値(MRL)を4000 ppbに改定した。
SCIENCE VOL. 376, NO. 6597 2 JUN 2022
-エディトリアル
ゼロ-COVIDをゼロにする
Zeroing out on zero-COVID
WILLIAM C. KIRBY, p.1026
「ゼロ-COVID」などというものはない。中国の首都北京でオミクロン変異株が広がる中、問題は中国がいつまで無限のロックダウンを続けるかではなく、いつどうやって「COVID-19と共に生きる」を始めるか、である。
我々は問題が何かを知っている
We know what the problem is
- HOLDEN THORP p.1027
子どもたちが拳銃の暴力で脅かされている国には未来はない
-ニュースを一目で
News at a glance:
・米国はアラスカの銅鉱山を止めようとする
EPAは世界最大の紅鮭の生まれ故郷であるアラスカのBristol湾の源流を汚染するリスクのある大規模銅と金の鉱山の建設を阻止しようと動いている
・司法がより高い炭素コストを認める
・男がFauci脅迫を認める
ウエストバージニアの男性がAnthony Fauci所長に繰り返し脅迫メールを送ったことで最大10年の拘留に直面。Fauci氏はCOVID-19に関連して他にも多数の死の脅迫を受け取っていてパンデミック直後から政府の警備対象である
・研究者は急増する銃器による暴力と歩調を合わせようとしている
銃器による暴力の原因と予防策の研究を呼びかけ
-グリホサートがハチの熱調節を損なう
Glyphosate impairs bee thermoregulation
JAMES CRALL pp.1051-1052
今週号のScienceの1122ページからWeidenmüllerらがグリホサートがセイヨウオオマルハナバチ(Bombus terrestris)の社会的熱調節に悪影響を与えることを示した。
Glyphosate impairs collective thermoregulation in bumblebees
ANJA WEIDENMÜLLER et al.,
グリホサート5 mg/literを含む砂糖水を与えた実験
(グリホサートって残留農薬の場合代謝物AMPAとの合計のはず、植物にグリホサート処理したら耐性でない場合枯れるので集めた花蜜にこの濃度がenvironmentally realistic concentrationというのはどういう状況?)
その他
-あなたは市販のビタミンAサプリメントのリスクの評価方法を知っている?
Do You Know How to Assess Risks Posed by Over-the-Counter Vitamin A Supplements?
Zamil DH et al.,
AMA J Ethics. 2022 May 1;24(5):E376-381.
米国ではダイエタリーサプリメントは有害影響の可能性があるにも関わらず食品として規制され、処方薬に採用されているような表示規則が適用されない。このコメントではビタミンAサプリメントの安全性について、イソトレチノインのようなビタミンA誘導体処方薬と高用量ビタミンAサプリメントの規制を比較した。どちらも先天異常誘発性がある。FDAのダイエタリーサプリメント業界への監視強化が必要である。
-Natureニュース
日本がプレプリントサーバを開始-しかし科学者は使うだろうか?
Japan launches preprint server — but will scientists use it?
Dalmeet Singh Chawla
https://www.nature.com/articles/d41586-022-01359-x
Jxivが最新の国固有のオンライン公開倉庫であるが、スロースタートである
3月に運用開始してからこれまで40報以下しかアップロードされていない
-Joe Schwarcz博士「スーパーフード」という言葉の起源について
Dr. Joe Schwarcz on the origins of the term 'superfood'
2022/06/04
https://www.youtube.com/watch?v=b2CJe65MEQY
マーケティング用語としての「スーパーフード」が巷に溢れているがそれを最初に発明したのは誰か?について。
-間欠断食対他のカロリー計算ダイエット法
Intermittent Fasting Versus Other Calorie-Counting Diets
Christopher Labos MD, MSc | 3 Jun 2022
最近の研究が、あなたが何を食べるかよりいつ食べるかのほうが大事という考えに疑問を提示
科学的減量法がいくつかある。減量手術と薬。健康的食生活とライフスタイルは明らかに重要だが、ダイエット法がたくさんある。しかし何年にもわたって数多くのダイエット法が提唱されてきたが、どれがいいかについての信頼性の高い根拠は無い。
実際には全てのダイエット法はなんらかの効果はあり各種ダイエット法の違いはごく僅か、である。ある種の人にとっては一部がより魅力的にみえるだろうが、大きな集団では同程度になる傾向がある。
近頃流行しているのは時間制限食、あるいは間欠断食、であるがNEJMに発表された研究によると時間制限による臨床的に意味のある差はなかった。朝食を抜くか夕食を抜くかは問題ではなく、あなたが続けられるダイエット法を、というのが最良の助言である。