[Defra]政府の食料戦略
Government food strategy
13 June 2022
https://www.gov.uk/government/publications/government-food-strategy
技術革新が食料生産の増加を後押しし、英国の農家に返す
Tech and innovation drive to boost food production and back British farmers
13 June 2022
SMC UK
政府の食料戦略への専門家の反応
expert reaction to the government’s food strategy
JUNE 13, 2022
https://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-the-governments-food-strategy/
本日、政府の食料戦略が発表された
Surrey大学生化学と医学部客員教授、栄養科学アカデミー評議員長Judy Buttriss教授
代替蛋白源について:しばしば見過ごされている重要な考察がある、代替タンパク質の全体としての栄養プロファイル、特に(i)どの程度伝統的蛋白源によって提供される栄養を反映しているのか、(ii)タンパク質の消化しやすさ、(iii)マクロ栄養素の生物学的利用度、である。また全体としての環境影響も重要である。この点について、白書で「栄養と持続可能性は相互に関連し、単独で取り組むべきものではない」とされていることを歓迎する。意思決定と消費者とのコミュニケーションのためには頑健で透明性の高いデータの収集と共有の枠組みを確立する際に協力することは本当に重要である。
肉の摂取に関しては、代用蛋白源への投資同様に「持続可能な蛋白源は必ずしも新しいものや伝統部門を置換するものではない」とされていることは心強い。環境に配慮して生産された脂身の少ない肉をほどほどに食べることは、タンパク質とビタミンやミネラルなどの多数の必須栄養素の摂取に重要な寄与をする。
Aston大学医学部登録栄養士で上級教育フェローDuane Mellor博士
政府が食料戦略で府省横断に機会を失ったのは残念だ。ほぼ中央官庁街だけにアピールすることを選んだ。食品の組成変更や砂糖や塩を減らすために課税を使うことでフードシステムを転換することは無視されたようだ。食品産業への投資も欠けている。食料政策は難しいが、我々の生活の多くの側面に役立つ可能性がありHenry Dimblebyのチームがこれだけ働いたのに政府からの対応が不完全なのは恥ずべきことだ
Edinburgh大学農業資源経済学教授Dominic Moran教授
ざっとみたところ、肉を食べる量を減らすガイドを提供できていない
[ASA]ASA裁定
ASA Ruling on Take Stock Foods Ltd
15 June 2022
https://www.asa.org.uk/rulings/take-stock-foods-ltd-a22-1153898-take-stock-foods-ltd.html
お金を払ったTikTokの投稿で「毎日Take Stockの骨スープを飲むとニキビが治る」と主張。基準違反。
[RIVM]高圧変電所と末端タワー近くの磁場
Magnetic fields near high-voltage substations and termination towers
2022-06-14
https://www.rivm.nl/publicaties/magneetvelden-bij-hoogspanningsstations-en-opstijgpunten
近くの頭上に高圧電線があるところに住む子どもの白血病発症リスクが高いという兆候があり、そのためオランダでは2005年に予防的に政策が導入された。この政策では子どもが長時間過ごす場所に磁場をつくるようなことは可能な限り避けることを目指している。
気候エネルギー政策大臣が現在これを改訂したい。高圧電線だけではなく地下ケーブルや高圧変電所なども対象にし、個別に計算するのではなく固定値を使う。そこでRIVMは高圧変電所や末端タワー周辺の磁場を計算した。
[RIVM]感染増加、入院の増加は限定的
Many more infections, limited increase in hospital admissions
06/14/2022
https://www.rivm.nl/en/news/many-more-infections-limited-increase-in-hospital-admissions
先週のオランダのCOVID-19陽性者はその前の週に比べて64%増加した。陽性者数は6月初めから増加しているが現時点では入院増加につながっていない。
論文
-あなたの身長はある種の病気のリスクを増やすか?
Can your height increase your risk for certain diseases?
Written by Corrie Pelc on June 7, 2022
https://www.medicalnewstoday.com/articles/can-your-height-increase-your-risk-for-certain-diseases
・研究者は身長がある種の病気のリスク要因になるかどうかを長く研究してきた
・Rocky Mountain Regional VA医療センターの科学者が、身長は100以上の臨床上の特徴と病気に関連することを発見した
・研究者はこの知見は疾患リスク評価をする医療従事者の役に立つと信じる
PLOS Genetics.に発表
A multi-population phenome-wide association study of genetically-predicted height in the Million Veteran Program
https://journals.plos.org/plosgenetics/article?id=10.1371/journal.pgen.1010193
-UCIの研究が持続する低レベルラドン暴露がいまだ肺がんの主要原因であることを発見
UCI-led study finds prolonged, low-level radon exposure still a leading cause of lung cancer
14-JUN-2022
https://www.eurekalert.org/news-releases/956008
Environmental Health Perspectives.
-ゴールデンレトリバー生涯研究最新情報発表
Update on Golden Retriever Lifetime Study published
14-JUN-2022
https://www.eurekalert.org/news-releases/956011
ゴールデンレトリバー生涯研究が10周年を迎えるにあたり、新たな論文がPLOS ONEに発表された。この研究は2012年に開始され2015年に全数に達した3000頭以上のゴールデンレトリバーのライフスタイルと健康状態を追跡した研究である
6才未満の犬ではリンパ腫/白血病が多く、生涯にわたって一定の頻度。一方血管肉腫は6才過ぎてから急増し8才付近で最も多いがんになる
-「オルタナティブファクト」は嘘、イリノイ工学研究所の哲学者の論文が主張する-そしてジャーナリストはそれらを無効化する手助けができる
‘Alternative facts’ are cons, Illinois Tech philosopher’s paper argues—and journalists can help quash them
14-JUN-2022
https://www.eurekalert.org/news-releases/956020
ジャーナリストは、一方を専門家が広く嘘だと見なしている場合、主張の両側を報道する必要は無い、とJ. D. Trout哲学部長がFrontiers in Communication: Science and Environmental Communicationに発表された論文「閉ざされた心の認識論的美徳:詐欺師の黄金時代における効果的科学報道」で主張する。
[NASEM]ワークショップ告知
子ども環境健康:環境健康科学の将来の優先課題についてのワークショップ、8月1-4日
Children's Environmental Health: A Workshop on Future Priorities for Environmental Health Sciences, August 1st-4th
https://www.eventbrite.com/e/childrens-environmental-health-workshop-tickets-355658683697
扱うトピックスは
・異なるライフステージ(出生前、乳児期、幼児期、若年成人期)での環境暴露への脆弱性に関する最新の知見
・出産可能年齢の人々の暴露を含むライフステージ初期横断的脆弱性に関する理解を深めるために重要な可能性のある科学分野
・既存の科学に基づくリスク評価と規制上の決定において子ども環境健康をより良く一貫して適用するために重要な可能性のある機会
・子ども環境健康を守るための政策や計画を改善する為の最新科学の意味
その他
-Smithfieldは費用のかかる役所仕事と規制のためカリフォルニアの工場を閉鎖する計画
Smithfield plans to close California plant over costly red tape and regulations
By News Desk on June 13, 2022
Smithfield Foodsは来年初めまでにカリフォルニアから撤退する。理由はカリフォルニアのProposition 12のような非効率な役所仕事と全体的に高いコスト。カリフォルニア州VernonのSmithfield食肉包装工場で生産されていたベーコンやソーセージ、ハムなどは生産を止める。西部地域での豚を減らす。現在Vernonでは約1800人を平均時給21ドルで雇っている。
カリフォルニアのProp 12は現在最高裁判所でカリフォルニアで販売される製品を作っているカリフォルニア以外の州の豚の飼育サイズを法的に命令できるかどうかを巡って争われている。カリフォルニアでの豚の生産は僅かであるが消費量は多いので州外での生産がないと需要が満たせない。
カリフォルニア以外の州では豚の生産者はコストがかかるためカリフォルニア基準の採用には抵抗している。
Prop 12は2018年にカリフォルニアの住民投票で決まったもので、農家に家畜のスペース要件を課し、従わない製品の販売を禁止する。
-SCIENCEINSIDER
窮地に陥ったビーグル施設は政府のプレッシャーで閉鎖。3000頭のイヌの運命は不明
Beleaguered beagle facility closes under government pressure. Fate of 3000 dogs unclear
14 JUN 2022
財政的法的ハードルに直面して、バージニア州Cumberlandの問題のあった研究用ビーグル犬交配施設を所有する企業は昨夜施設を閉鎖すると言った。この施設は最近まで大学や主要製薬企業、NIHに犬を供給していた。米国で使われる犬の約25%を供給していた。
動物福祉活動家は閉鎖を賞賛したが他の施設での福祉も動物福祉法に従っているか疑問だという
-Natureエディトリアル
研究は害をなしてはならない:新しいガイダンスは人々に関する全ての研究に対応する
Research must do no harm: new guidance addresses all studies relating to people
14 June 2022
https://www.nature.com/articles/d41586-022-01607-0
Springer Natureの編集者たちは、ヒト研究に直接参加する人たちだけではなく人間集団に関連する全ての研究の害の可能性を検討するよう強く求める
研究結果が研究に参加していない特定の集団に烙印を押す、差別につながるような学術研究も対象にしている
-コンシューマーラボ
Bビタミンサプリメントレビュー(B複合体、B6、 B12、ビオチン、葉酸、ナイアシン、リボフラビンなど)
B Vitamin Supplements Review (B Complexes, B6, B12, Biotin, Folate, Niacin, Riboflavin & More)
06/10/2022
要約
・ほとんどの人はビタミンB不足ではない
・必要なビタミンBの量は人によるが一般的にビタミンBサプリメントは必要量以上を提供するよう作られていてそれはナイアシン、葉酸、B6の場合問題になる可能性がある
・検査した製品中4つは表示されている量と実際の含量が違っていた