[RIVM]報告書
-「食品安全シグナリング協議」2021年次報告書
2021 Annual Report of ‘Signaling Consultation Food Safety’
2022-07-07
https://www.rivm.nl/publicaties/signaleringsoverleg-voedselveiligheid-jaarrapportage-2021
食品安全上の新たなリスクを可能な限り早期に同定するために、「食品安全シグナリング協議」が2020年に開始された。微生物リスクと化学リスクの二つの部門からなりどちらも各種組織や企業の食品安全専門家からなる。これら専門家はシグナルを集め、議論し、解釈する。202年は4回の協議で73のシグナルについて検討した
本文オランダ語
-コロナウイルスパンデミック中に延期された手術の健康帰結。2020年と2021年の推定
The health consequences of surgical procedures postponed during the coronavirus pandemic. Estimates for 2020 and 2021
05-07-2022
https://www.rivm.nl/publicaties/gezondheidsgevolgen-uitgestelde-operaties-tijdens-coronapandemie
コロナウイルスパンデミックによる深刻な医療システムへのストレスで病院はコロナウイルス患者を優先して直ちに命に関わらない他の病気の手術をしばしば延期した。手術を延期された人々は通常より病気の期間が長くなり、その影響は2020年と2021年の合計で32万健康生命年と推定された
-風力発電所周辺の健康研究選択肢を探る
Health research options around wind turbines explored
2022-07-07
https://www.rivm.nl/publicaties/verkenning-van-opties-voor-gezondheidsonderzoek-rond-windturbines
風車の近くに住む人は健康を心配している。騒音や日光の明滅の影響などが中心であるがRIVMはオランダの風力発電の健康影響の研究可能性を探った
-消毒剤への抵抗性:更新
Resistance to disinfectants: an update
2022-07-07
https://www.rivm.nl/publicaties/kans-op-resistentie-tegen-desinfectiemiddelen-update
コロナパンデミック中に消毒剤を頻繁に使ったことによって細菌が耐性になったかどうかはまだ調べられていない。そのため新たな知見はない。コロナウイルスパンデミックはまだ終わっていないため、既存の助言は重要である:消毒剤は正確に、本当に必要な場合のみ使うこと
[WHO]国連報告書:世界の飢餓人口は2021年に8億2800万人に増加
UN Report: Global hunger numbers rose to as many as 828 million in 2021
6 July 2022
https://www.fao.org/newsroom/detail/un-report-global-hunger-SOFI-2022-FAO/en
最新の食料安全保障と栄養報告書は世界が飢餓と栄養不良の根絶努力で後退していることを示す
[COT]2022年7月12日の会合
COT Meeting: 12th July 2022
Last updated: 01 July 2022
https://cot.food.gov.uk/COTMeeting12thJuly2022
議題のペーパー掲載
・2022年5月10日の会議の議事録
・ターメリックとクルクミンサプリメントのヒト健康へのリスクの可能性についてのディスカッションペーパーおよび補遺
市販ターメリックの分析結果が報告されている
・母親の食事中の麦角アルカロイドによるリスクの可能性
・海洋プラスチックについてのディスカッションペーパー
ゴミとして捨てられた環境中プラスチックを食品と接触する物質にリサイクルする場合の安全性等について
・経口ニコチンパウチ由来ニコチンの生物学的利用能と使用者への毒性学的リスクの可能性の評価についての最初の声明案
・銅の既存の健康ベースのガイドライン値の再評価と全曝露源からの暴露評価についてのEFSAの意見案に関するディスカッションペーパー
・航空機の客室の空気中の有機リン暴露による健康リスクの可能性についての更新文献
・懸念となる化学物質を評価する時のデータの妥当性と信頼性をどう評価するかについての文書案
[ASA]ASA裁定
-ASA Ruling on Served Drinks Ltd t/a Served
06 July 2022
https://www.asa.org.uk/rulings/served-drinks-ltd-g22-1146766-served-drinks-ltd.html
アルコール飲料に「ゼロ砂糖」「低カロリー」のような栄養や健康強調表示はできない。またアルコールを飲めば退屈が乗り越えられるといった宣伝は基準違反
-ASA Ruling on Kane & Ross Clinics Ltd
06 July 2022
https://www.asa.org.uk/rulings/kane---ross-clinics-ltd-a22-1141110-kane--ross-clinics-ltd.html
オステオパシーで赤ちゃんの便秘や感染症など各種疾患が治療できるといった宣伝に根拠がない
(帝王切開で生まれた子どもはショックを受けているので経腟分娩の子と違って病気になりやすいとか主張している)
論文
-ビタミンDサプリメントの過剰使用はあり得て危険、医師が警告
Vitamin D supplement ‘overdosing’ is possible and harmful, warn doctors
5-JUL-2022
https://www.eurekalert.org/news-releases/957594
BMJ Case Reportsに発表されたビタミンDの摂りすぎにより入院が必要だった中年男性の症例報告
栄養セラピストの助言で過剰なビタミンサプリメントの使用を始めて一ヶ月付近から症状(繰り返す嘔吐、吐き気、腹痛、こむら返り、耳鳴り、口渇、喉の渇き、下痢、体重減少)が出始め約3ヶ月続いた。家庭医から病院に紹介があった。彼には結核や内耳の腫瘍等複数の健康問題が有り、毎日20以上の市販のサプリメントを使用していた。症状が出てからサプリメントカクテルの使用は止めたが症状がなくならなかった。検査では腎不全があり8日間の入院で体内の過剰なビタミンDを流すための点滴が行われた
ビタミンDは半減期が長く(約2ヶ月)、毒性症状が出ると数週間続く。
-食品で窒息死:検視の知見の新しいレビュー
Death by choking on food: A new review of coronial findings
6-JUL-2022
https://www.eurekalert.org/news-releases/957982
Journal of Law and Medicineに発表された、オーストラリアとカナダの介護施設で食品による窒息や誤嚥性肺炎での死亡の検視報告書の検討。死亡は、その人向けにすすめられるテクスチャーのものを提供しなかった、医師に伝えなかった、その人向けの管理計画を読まなかった、食事介助が十分でない、などにより、改善の余地がある
Nature
-エディトリアル
ヨーロッパはウクライナ戦争にもかかわらず気候について後戻りしてはならない
Europe must not backslide on climate action despite war in Ukraine
05 July 2022
https://www.nature.com/articles/d41586-022-01820-x
欧州諸国は世界に強力な気候行動を勧めてきた。欧州エネルギー安全保障がリスクにある今その全てがなかったことになるリスクがある
(欧州はこれまで世界で最も野心的な気候目標を掲げてきて、同時に欧州の科学者や政治家や活動家たちは低から中所得国に対しても要求してきた。ウクライナの戦争で欧州が化石燃料に戻ろうとしていることはこれまで最低限の水や燃料すら手に入らなかったアジアやサハラ以南のアフリカに対して石炭を掘るなと言ってきたことを正当化できなくするだろう。)
-Natureワールドビュー
化石燃料の全面禁止派女性と低所得国を傷つける
Blanket bans on fossil fuels hurt women and lower-income countries
05 July 2022 Vijaya Ramachandran
https://www.nature.com/articles/d41586-022-01821-w
より良い規制が気候変動に大きな影響を与えないようにしつつ全ての人を助けるのに役立つだろう
(Nature今更言い訳するんだ?欧州の金持ちってほんと勝手。)
-Natureニュース
COVIDワクチン義務は機能したのか?データが言うこと
Did COVID vaccine mandates work? What the data say
06 July 2022 Liam Drew
https://www.nature.com/articles/d41586-022-01827-4
パンデミック中に最後の手段が大規模試験された。科学者は今そのベネフィットが人々の信頼へのダメージの可能性を上回るかどうかを測定しようとしている
公衆衛生の研究者らは一般的にワクチン接種目標達成には広報と教育を好み、義務化は最後の手段と考える。しかし子どもたちへの予防接種努力の数十年の経験はワクチン義務化について異なる意見をもたらした。
COVID‑19については新たに出てくる研究は義務化が接種率をあげることを示している。しかし全ての場所で大きな効果があったわけではなく、多くの研究者がこの政策の長期的影響を注意深く評価し続ける必要があると考えている
(長い記事、国際比較だが日本は出てこない。いろいろ当てはまらなすぎるのだろうけれどそれならこの手の学説を日本で主張することの意味は?)
SMC NZ
-気候委員会の農場からの排出への値付けへの見方-専門家の反応
The Climate Commission’s take on farm emissions pricing – Expert Reaction
06 July 2022
気候変動委員会は、農家は2025年までに農場レベルでの値付けシステムにより温室効果ガス排出に支払いを始める方向であるという
報告書
農業進捗評価 農家は農場レベルでの排出プライシングにどのくらい準備ができているか
Agricultural Progress Assessment How ready are farmers for farm-level emissions pricing?
-RATsと自主隔離-専門家の反応
RATs and self-isolation – Expert Q&A
06 July 2022
https://www.sciencemediacentre.co.nz/2022/07/06/rats-and-self-isolation-expert-qa/
一部のCovid-19症例は7日後も感染性があることが示されている、つまり隔離終了後もウイルスを拡散する
ニュージーランドの現在の自主隔離規則は、陽性者は7日間あるいは症状がなくなるまで隔離、である。SMCはRATs(迅速抗原検査)が隔離後の感染予防にどう使えるかを専門家に聞いた
(専門家の意見略。NZのほうが日本より対策が緩和されている)
その他
-Revive Superfoodsは表示成分からタラを除いた-この24時間で何があった?
Revive Superfoods no longer has Tara as a listed ingredient – what happened in the last 24 hours?
By Bill Marler on July 6, 2022
昨日私は「急性肝不全にRevive Superfoodsスムージーも関連するか?」という記事を投稿した。添えた写真にはタラプロテインが成分として記載されていた。
しかし今日はタラプロテインがなくなって豆プロテインになっていた
急性肝不全にRevive Superfoodsスムージーも関連するか?
Are Revive Superfood Smoothies linked to acute Liver Failure too?
By Bill Marler on July 4, 2022
Daily Harvest製品摂取と関連する急性肝不全に関連して
Revive Superfoodsスムージーでも同様の症状がSNSに投稿されていて共通成分がタラプロテイン
-食品と消費者製品に含まれる化合物が我々の肥満危機に寄与しているのか?
EWG
Are food and consumer product chemicals contributing to our obesity crisis?
By Ketura Persellin (EWG) Scott Faber (EWG) JUNE 28, 2022
各種汚染物質が肥満の原因だとする“obesogen”仮説を支持する内容
(アメリカ人の食べ過ぎは認めたくない気持ちが強すぎる)
-ツナ、サーモン、サーディン&ニシンレビュー(缶詰と包装済み)
コンシューマーラボ
Tuna, Salmon, Sardines & Herring Review (Canned and Packaged)
Last Updated: 06/27/2022
水銀とヒ素を避けてEPAとDHAオメガ3を最大化するには