2022-07-28

[EU]査察報告

オランダ―水産物

Netherlands 2022-7453―fishery products

24/06/2022

https://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_id=4485

2022年2月7~18日に実施したEU法の求める水産物の公的管理システムの組織、運用、実践を評価するためのオランダの査察結果。設定されている公的管理システムは一次生産を除く生産チェーンをカバーしており、欠点を特定し修正するのに必要な要素を備えている。深刻な長年の職員不足で食品事業者のレベルまで公的管理を適用できない。高度なスキルのある検査官の仕事や、企業で確認された違反の効果的なフォローアップシステムで欠点は軽減されている。ヨーロッパエビジャコ生産で安息香酸の法的基準が守られていることを保証できない。

 

[EFSA] 意見等

-募集:化学物質リスク評価及び食事暴露評価に関する講習会を開発するパートナー

Wanted: Partners to develop training courses on chemical risk assessment and dietary exposure assessment

25 July 2022

https://www.efsa.europa.eu/en/news/wanted-partners-develop-training-courses-chemical-risk-assessment-and-dietary-exposure

EFSAは化学物質リスク評価、食事暴露評価、その関連ツールの特定の側面に関する専門的な講習会を開発・提供できる団体を探している。食品安全リスク評価、食事暴露評価および/または教育開発分野の科学者、指導者、他の専門家を募集している。入札が成功するとEFSAの科学コミュニティの知見や専門知識の向上に役立つ。興味がある方はEUの電子入札ウェブサイトで詳細をご確認ください。

 

-鶏及び七面鳥肥育用、産卵/交配鶏育成用、七面鳥交配のための育成用及びマイナー家禽種肥育用あるいは産卵期までの育成用のKomagataella phaffii DSM 33574 (Xylamax)株で生産したエンド‐1,4‐β‐キシラナーゼからなる飼料添加物の安全性と有効性(BioResource international, Inc.)

Safety and efficacy of a feed additive consisting of endo‐1,4‐β‐xylanase produced by Komagataella phaffii DSM 33574 (Xylamax) for chickens and turkeys for fattening, chickens reared for laying/breeding, turkeys reared for breeding and minor poultry species for fattening or raised to the point of lay (BioResource international, Inc.)

EFSA Journal 2022;20(7):7428  25 July 2022

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7428

(科学的意見)

 

-食品及び飼料として使用する遺伝子組換えナタネMON 94100の評価

Assessment of genetically modified oilseed rape MON 94100 for food and feed uses, under regulation (EC) No 1829/2003 (application EFSA‐GMO‐NL‐2020‐169)

EFSA Journal 2022;20(7):7411 22 July 2022

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7411

(科学的意見)

ナタネMON 94100は除草剤ジカンバへの耐性を与えるために開発された。分子キャラクタリゼーションデータとバイオインフォマティクス解析から食品/飼料の安全性評価を必要とする問題は特定されなかった。ナタネMON 94100とその従来型の対照種で調べた農学的/表現型と組成の特徴で特定された違いに更なる評価は必要なく、種子の炭水化物、カルシウム、ADFの量の違いは栄養と安全上の懸念が生じることはない。GMOパネルはナタネMON 94100で発現したような、ジカンバモノオキシゲナーゼ(DMO)タンパク質の毒性とアレルゲン性に関する安全上の懸念を特定していない。GMOパネルは、この遺伝子組換えがナタネMON 94100の全体的な安全性に影響を与えるという根拠を得ていない。この申請の状況において、ナタネMON 94100由来食品及び飼料の摂取はヒトと動物の栄養上の懸念を示していない。GMOパネルは、ナタネMON 94100は従来型の対照種や調べた非GMナタネ参照種と同様に安全であり、食品/飼料の市販後モニタリングは必要ないと結論している。生存能力のあるナタネMON 94100の種子が偶然環境中に放出されても、環境安全上の懸念は生じない。市販後環境モニタリング計画と報告間隔はナタネMON 94100の用途に従っている。GMOパネルは、ナタネMON 94100は、ヒトや動物の健康及び環境上の潜在的な影響に関して、従来型の対照種や調べた非GMナタネ参照種と同様に安全だと結論している。

 

-遺伝子組換えダイズイベント40‐3‐2の挿入部位の新しいバイオインフォマティクス評価のリスク評価

Risk assessment of a new bioinformatics evaluation of the insertion sites of genetically modified soybean event 40‐3‐2

EFSA Journal 2022;20(7):7412  22 July 2022

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7412

(声明)

遺伝子組換え(GM)ダイズ40‐3‐2はAgrobacterium sp. CP4 (CP4 EPSPS)系統由来5‐エノールピルビニルシキミ酸‐3‐リン酸合成タンパク質を発現する。このイベントは以前GMOパネルにシングルイベントや2イベントスタックの一部として評価され、ヒトや動物の健康と環境への潜在的な影響に関して、従来の対照種や他の適切な比較種と同様に安全であることがわかった。2021年9月に、欧州委員会はEFSAに、入手可能なダイズ基準ゲノムを用いて挿入部位で予想されたるゲノム欠失を明らかにした新しいバイオインフォマティクス研究を評価するよう要請した。遺伝子領域を含む変異の有無やコピー数多型など多くの構造変異のあるダイズゲノムの変動性や、多くの遺伝子が特定の品種にだけ存在するという事実を考慮して、GMOパネルは、基準ゲノムとだけ比較しても、形質転換イベントが遺伝子喪失をおこしたとは判断できないと結論した。これを支持して、トランスクリプトーム解析は、最も密接に関連する従来品種とダイズ40‐3‐2を比較しても、遺伝子発現で大きな違いを示さなかった。これは遺伝子の助長性が潜在的な遺伝子損失を補う可能性があることを示している。さらに、以前の意見でGMOにすでに評価されている、組成、表現型及び農学的分析は、ダイズ40‐3‐2とその比較種との違いを示さず、遺伝子損失はダイズ40‐3‐2に意味のある表現型への影響はない可能性があることを示唆した。これらの理由から、EFSAのGMOパネルは、ダイズ40‐3‐2に関して申請者が提出した新しい情報はEFSAの以前の結論を変えないと結論している。

 

[FDA]安全でないレベルの放射線を出す紫外線(UV)ワンドを使用しないこと:FDA安全性コミュニケーション

Do Not Use Ultraviolet (UV) Wands That Give Off Unsafe Levels of Radiation: FDA Safety Communication

July 20, 2022

https://www.fda.gov/medical-devices/do-not-use-ultraviolet-uv-wands-give-unsafe-levels-radiation-fda-safety-communication

米国食品医薬品局(FDA)は、特定のブランドの紫外線(UV)ワンド(照射器)の使用に伴う傷害のリスクについて、消費者に警告している。これらのUV照射器は、使用者又は近くにいる人が安全でないレベルの紫外線(UV-C)に暴露し、数秒の使用で皮膚、目、又はその両方を傷つける可能性があるため、消毒には使用しないこと。

FDAは一部の製造業者が、家庭などの医療現場以外の空間で表面を消毒・殺菌するために消費者に安全でないUV照射器を販売していることを認識している。FDAは消費者がこれらの製品を使用せず、より安全な代替手段を使用することを検討するよう推奨している。

対象となる製品の一覧は、以下。又、これらの製品は、別称の表示の場合もある。FDAは製造業者による是正措置の実施、安全でない製品の追加発見の際、リストを更新する。

Safe•T•Lite             

(Max‐lux Corporation製)

OttLite Rechargeable UVC Disinfecting Wand, model: UV10002M

(OttLite Technologies Inc. 製)

UVILIZER Flip, model: SG-153 

Portable UV Light Wand Sterilizer         

(In My Bathroom LLC, “dba” IMB 製)

Ultraviolet Sterilamp, model: PURPLEGLOW    

(Vanelc 製)

Sharper Image® UV Sanitizing Portable Wand, model: 101362     

(MerchSource LLC 製)

SurfaceSoap UV

(PhonoSoap LLC 製)

Magic UV Light SanitizerTM     

(Magic UV Light Sanitizer製)

消費者向け推奨事項

上記のUV照射器は使用しないこと。

FDAの検査では、上記のUV照射器は安全でないレベルのUV-C放射を放ち、使用者や近くにいる人の目や皮膚に損傷を与える可能性があることに注意すること。

上記のUV照射器は安全でないレベルのUV-C放射により使用者又は近くにいる人が負傷するリスクを低減するための適切な安全機能を備えていないことに留意すること。

安全に関する説明や放射される放射線及び関連リスクの情報がないUV照射器は使用しないこと。

UV-Cの暴露から皮膚や目を保護するための指示を含め、UV照射器に同梱されているすべての安全に関する指示に従うこと。

家庭内や同様の空間で殺菌するために、化学洗剤などの別の消毒方法を検討すること。

UVライトとランプについて:紫外線(UV-C)、消毒及びコロナウイルスについて。

https://www.fda.gov/medical-devices/coronavirus-covid-19-and-medical-devices/uv-lights-and-lamps-ultraviolet-c-radiation-disinfection-and-coronavirus

製品概要と背景

UV照射器は、紫外線(UV-C)を照射して表面を殺菌することを目的とした携帯型の製品で、一般的に医療現場以外でも使用されている。FDAが検査した製品は、使用者又は近くにいる人が安全でないレベルのUV-C放射に暴露することが示された。また、FDAは、安全性情報の欠如、数秒で殺菌するという表示、使用者を保護する手段の欠如など、検査された製品に共通する特徴をいくつか指摘した。

秒速殺菌と広告している製品は、安全でないレベルの紫外線を放射している可能性が高い。FDAの検査では、いくつかのUV照射製品は、約2インチの距離で、国際非電離放射線防護委員会(ICNIRP)が推奨する暴露限界値の3,000倍ものUV-C放射を放つことが判明している。上記に記載されているUV照射器の使用者又は近くにいる人は、数秒の照射で皮膚(紅斑、火傷のような皮膚反応)、目(光線角膜炎)、又はその両方に傷害を受ける可能性がある。UV-Cへの暴露に関連する目の傷害の種類は、激しい痛みと目に砂が入ったような感覚を引き起こす。

FDAの対応

FDAは複数の製造業者からUV照射器のサンプルを収集し、検査を行った。FDAは安全でないレベルの放射線を放出し、消費者に重大な傷害を与えるリスクがある製造業者に対して、欠陥通知書を発行している。FDAは適切な是正措置を講じるために、各製造業者と協力し取り組む予定である。

製品に関する問題の報告

製造業者を含む消費者は誰でも、放射線事故又は危険性ある事象に関する報告を放射線事故報告書式(https://www.fda.gov/media/79866/download)を使って提出することができる。

また、消費者が違法報告フォーム(https://www.fda.gov/medical-devices/reporting-allegations-regulatory-misconduct/allegations-regulatory-misconduct-form)を通じて情報を提出すると、FDAが安全でないレベルの放射線を放つ可能性のある追加のUV照射器を特定するのに役立つ。

 

[FDA]FDAは任意適格輸入業者計画および第三者認証計画の2023会計年度の利用料を発表する

FDA Announces FY2023 User Fee Rates for the Voluntary Qualified Importer Program and the Accredited Third-Party Certification Program

July 27, 2022

https://www.fda.gov/food/cfsan-constituent-updates/fda-announces-fy2023-user-fee-rates-voluntary-qualified-importer-program-and-accredited-third-party

 米国食品医薬品局(FDA)は2023会計年度の任意適格輸入業者計画(VQIP)の利用料を公表する。

 

[FSAI]トロパンアルカロイドのためオーガニックトルティーヤチップスを一部リコール

Recall of Batches of Organic Tortilla Chips due to the Possible Presence of Tropane Alkaloids

Wednesday, 27 July 2022

https://www.fsai.ie/news_centre/food_alerts/organic_tortilla_chips_recall.html

様々なベルギー産オーガニックトルティーヤチップスにトロパンアルカロイド含有の可能性があり、リコール。製品写真あり。

 

[ヘルスカナダ]未承認の製品は深刻な健康リスクを引き起こす可能性がある

Unauthorized products may pose serious health risks

2022-07-26

https://recalls-rappels.canada.ca/en/alert-recall/unauthorized-products-may-pose-serious-health-risks

ヘルスカナダは精力剤、減量用、活力剤あるいは「ポッパーズ」として販売されている未承認の健康製品に関して、情報を更新する。掲載の製品は成分にアセトアミノフェン、シプロフロキサシン、ジクロフェナク、グリブリド、ヒドロキノン、L-ドパ、亜硝酸エステル、シルデナフィル、タダラフィル、トレチノイン、ヨヒンビンを含む。

 

[SFA]「Best One」Assorted Cake (バナナ風味)及びBake King’s ミックスフルーツのリコール

Recalls of ‘Best One’ Assorted Cake (banana flavour) and Bake King’s mixed fruits

27 July 2022 https://www.sfa.gov.sg/docs/default-source/default-document-library/sfa-media-release---recalls-of-best-one-assorted-cake-(banana-flavour)-and-bake-king-s-mixed-fruits.pdf

シンガポール食品庁(SFA)は、「Best One」Assorted Cake (バナナ風味)から、最大許容量を超えるソルビン酸を検出し、Bake King’sミックスフルーツから、表示されないアレルゲンの二酸化硫黄を検出した。

 

[HK]法令違反等

-CFSはトロパンアルカロイドのアトロピンとスコポラミンが混入している可能性があるとして、輸入されたコーンチップ類を摂取しないよう消費者に呼びかける

CFS urges public not to consume kind of imported corn chips due to possible contamination with tropane alkaloids atropine and scopolamine

Wednesday, July 27, 2022

https://www.cfs.gov.hk/english/press/20220727_9655.html

CFSは輸入品のコーンチップからトロパンアルカロイドのアトロピンとスコポラミンが検出された可能性があるとして、消費者に摂取しないように呼びかけた。

 

-包装されたエビ麺のサンプルの保存料が基準値超過する

Preservative exceeds legal limit in prepackaged shrimp noodles sample

Wednesday, July 27, 2022

https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20220727_9653.html

香港産エビ麺の二酸化硫黄が20 ppmの基準値を超過する82 ppm検出された。

 

-包装された米のサンプルが栄養表示規則に違反する

Prepackaged rice sample not in compliance with nutrition label rules

July 27, 2022 (Wednesday)

https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20220727_9654.html

マレーシア産の米のサンプルからビタミンDが4.6 µg/100 gという表示のところ11 µg/

100 g検出された。

 

-新鮮牛肉のサンプルから二酸化硫黄が検出される

Fresh beef sample found to contain sulphur dioxide

Wednesday, July 27, 2022

https://www.cfs.gov.hk/english/press/20220727_9651.html

CFSは新鮮な牛肉のサンプルから、生肉への使用が許可されていない保存料である二酸化硫黄が10 ppm検出されたことを発表した。

 

[MFDS]日本産輸入食品の放射能検査の結果

輸入検査管理課

2022.7.15〜2022.7.21

https://www.mfds.go.kr/brd/m_100/view.do?seq=43272

2022.7.8〜2022.7.14

https://www.mfds.go.kr/brd/m_100/view.do?seq=43271

 

[MFDS] [報道参考] 毛髪健康関連、健康機能食品開発が可能になります

栄養機能研究課2022-07-21

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=46552

□ 食品医薬品安全処と食品医薬品安全評価院は、毛髪の健康関連機能性を健康機能食品の機能性の範疇に含んで原料開発に必要な事項を案内する「健康補助食品機能性評価ガイド」を7月21日に用意・配布する。

○ 今回のガイドは、これまで健康機能食品の機能性として認定されていなかった毛髪健康関連機能性*評価基準を提供することにより、機能性原料の開発を活性化して機能性原料認定の予測可能性を向上するために用意された。

* 毛髪の健康状態維持に役立つ

□ 主な内容は、▲機能性内容、▲人体適用試験設計、▲評価指標(認定基準)などである。

○(機能性内容)「毛髪の健康状態維持に役立つ」で、毛髪の弾力(または太さ)改善、毛髪のつやを改善することで老化など生理的範囲の脱毛症状緩和を伴うことを意味する。

- ただし、毛髪関連健康機能食品が治療効果があると誤認・混同されないように発毛、脱毛予防などの領域は除外される。

○(人体適用試験設計)発毛周期を考慮して24週以上試験期間を置き、年齢、毛髪の長さ、毛髪の損傷程度などで試験群と対照群との間に有意的な差がないように設計する。

- 人体適用試験対象者は満18~60歳の脱毛疾患がない健康な成人で、軽度以上*の損傷毛髪を現す男女。

* 目視評価分類法による毛髪のつや点数が1~3点に該当して、損傷程度を危険因子の暴露により評価した毛髪損傷総点が18点未満

○(評価指標)人体適用試験(24週以上)で毛髪の弾力または直径(太さ)の改善、ツヤの改善、対象者満足度が全て対照群に比べて有意な結果でなければならない。

※ 毛髪臨床写真評価と単位面積当たり総毛髪数の変化は機能性立証の補助的指標として使用可能(対照群に比べて既存毛髪が有意に減少しないなど)

- 基盤研究(試験管、動物試験)では、栄養、抗酸化、抗炎症、細胞増殖促進などで著しい改善を示し、作用のメカニズムや生理学的な影響を科学的に説明する必要がある。

□ 食薬処は今回の評価ガイドが毛髪健康関連健康機能食品の原料開発活性化の契機になると期待し、産業界の開発需要などを反映した新しい機能性評価ガイドを持続的に提供していく計画である。

<添付> 機能性(毛髪健康)評価ガイドの主な内容

 

[MFDS]「韓方薬処方名」関連オンライン不当広告、不法行為の点検結果

サイバー調査チーム 2022-07-21

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=46548

□ 食品医薬品安全処は大韓韓医師協会と協力して、食品などを「韓方薬処方名とその類似名称」で広告するオンライン広告を集中点検した結果、「食品等の表示・広告に関する法律」に違反した82件を摘発して、放送通信審議委員会などに接続停止と管轄自治体に行政処分を要請した。

○ 主な違反内容は、▲その他加工品(54件、65.8%)、▲固形茶・液状茶など茶類(18件、22.0%)、▲その他、その他農産加工品(10件、12.2%)など、一般食品を医薬品と誤認・混同させる不当広告。

<摘発事例>

√一般食品に「韓方薬処方名および類似名称」を使った不当広告

√一般食品に癌闘病中、肝炎、関節炎、婦人科疾患、風邪に良い茶、糖尿病心配ない~、糖尿病患者に適合~など、病気予防・治療に効果があると誤認させる不当広告

<添付> 主な摘発事例

 

[MFDS] [報道参考] 禅食と貝類の毒素管理を強化

食品基準課 2022-07-18

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=46539

□ 食品医薬品安全処は禅食のカビ毒であるフモニシン*を管理するための基準新設などを主な内容とする「食品の基準および規格」告示・改正案を7月18日に行政予告する。

* フモニシンはトウモロコシなどの農産物の栽培または貯蔵中にFusarium属菌によって生成される水溶性カビ毒。

*「禅食」・・・色々な種類の穀物をミックスした粉で「いわゆる健康食品」

○ 今回の改正案は国民に安全な食品を供給するために基準・規格を新設するなど安全管理を強化する一方、食品取扱い管理と生産特性など現実を考慮して合理的に基準・規格を改正するために用意された。

□ 主な内容は、▲禅食のカビ毒基準を新設、▲下痢性貝毒の基準適用対象物質の拡大、▲冷凍食品の分割のための一時的な解凍を許可、▲ローヤルゼリーの水分・総たんぱく質規格の改正、▲農薬・動物用医薬品の残留許容基準の改正などである。

○ カビ毒に対する基準・規格再評価*の結果、白米など多消費食品402品目のうち朝食代用として摂取が増加している禅食でフモニシン汚染度(検出量)が高く、禅食のフモニシン基準(1 mg/kg以下)を新設する。

* 食薬処長は「食品衛生法」に基づき食品等の基準及び規格の管理計画を作成し、食品等に関する基準及び規格を定期的に再評価している。

○ 貝類摂取による食中毒発生を予防して国際基準と調和するために、下痢性貝類毒の基準適用対象物質を拡大する。

* 下痢性集団:(現行)二枚貝でOA、DTX1の合計で0.16 mg/kg 以下→(改訂)二枚貝でOA、DTX1、DTX2の合計で 0.16 mg OA相当量/kg以下

○ 現在、食品を解凍させた後の再冷凍は原則禁止しているが、例外的に冷凍水産物・食肉の異物除去または分割のために一時的に解凍する場合は再冷凍を許容している。

- 冷凍濃縮液・ペーストなど、食肉以外の冷凍食品も品質・衛生に影響しない場合、分割を目的に一時解凍後に再冷凍することを許容する。

※ (現行)解凍された冷凍食品の再冷凍を禁止しており、使用後に残った解凍原料を解凍された状態で長期間保管したり、廃棄しなければならないなど品質・安全管理に困難が発生

○ 国内流通ローヤルゼリーのモニタリング結果とミツバチの品種・生産時期・生産地別に水分量など含有量が異なるローヤルゼリーの特性を反映させ、ローヤルゼリーの水分量と総タンパク質規格を改定*する。

*(現行)水分65.5~68.5%、総糖脂質11.0~14.5%、(改定)水分62.0~68.5%、総タンパク質11.0~18.0%

○ 併せて、農産物の安全管理強化のためにデルタメトリン(殺虫剤)など124種類の農薬の残留許容基準を新設・改定*し、畜産物の安全管理強化のためにフルニキシン(抗炎症剤)など11種類の動物用医薬品**とインドキサカルブ(殺虫剤)など3種類の農薬***の残留許容基準を新設・改定する。

* 新規登録されたスピロピジオン(殺虫剤)など115種類の基準新設、農薬再評価結果を反映してオキソリン酸(殺菌剤)など30種類の農薬の基準を再設定

** フルニキシン(抗炎症剤)など5種類は基準新設、農薬と動物用医薬品として同時に許可され、畜産物と重複して基準が設定されたジクロルボス(殺虫剤)など6種類の基準整備

*** 飼料などから畜産物に移行される可能性のあるインドキサカルブなど3種類の残留物質(農薬)の基準新設

□ 食薬処は今後も消費者に信頼される食品が流通・販売されるように、食品の基準・規格を合理的に改定していく。

 

[MFDS]食品安全国、簡単に理解して活用できます!

統合食品データ企画課2022-07-15

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=46536

□ 食品医薬品安全処と食品安全情報院は発達障害者が食品安全国(食品安全情報)ホームページを簡単に理解して活用できるように、やさしいことばで説明する「食品安全国と共に」を7月15日に発刊した。

○ このガイドブックは実際の発達障害者(5人)と協力して、難しい用語をやさしい言語に変えて食品安全国ホームページの実際の画面を収録し、情報への接近方法をより簡単に案内する。

 

[MFDS]夏の虫・カビ異物混入予防このようにしてください!

食品管理総括課 2022-07-13

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=46529

□ 食品医薬品安全処は温度や湿度が上昇する夏場に虫、カビなどの異物が食品に混入する可能性が高まることから、これを予防するために食品製造、流通、消費段階で食品を取扱い・保管する方法や異物発見時の対処方法を案内する。

<夏の虫・カビの異物申告状況と原因>

○ 最近5年間(’17〜’21)加工食品異物申告現況を分析した結果、全体申告件数の39.5%が虫とカビ*であることが確認された。

- 申告件数は7~10月に集中しており、この時期には温度と湿度が高く、虫・カビが生育・繁殖するのに最適な環境であるためと分析された。

* 過去5年間(’17~’21)の異物申告件数(18360件):虫(4550件、24.8%)、カビ(2699件、14.7%)、金属(1668件、9.1%)、プラスチック(1577件、8.6%)など

○ 虫異物はコーヒー、麺類、特殊用途食品、即席摂取・簡便食品、菓子類*などからの報告が多く、これは、▲大容量包装で数回に分けて摂取するタイプ、▲甘味または香りが強いタイプ、▲炭水化物含有量が高いタイプなどと分析された。

* コーヒー18.6%(846件)、麺類11.0%(498件)、特殊用途食品8.2%(371件)、即席摂取食品7.8%(355件)、菓子類7.6%(345件)

- 異物発生原因を調査した結果*、流通・消費過程で保管・取扱い過程の不注意による場合が大部分であり、一部は製造過程の原材料に由来したり、作業場の防虫・防カビまたは密閉管理などが不十分で発生したことが確認された。

* 原因調査結果:製造段階混入9.4%(358件)、製造段階単独混入54.5%(2073件)

○ カビ異物は菓子類、パン・餅類、飲料類、レーズン類*からの通報が多かった。

* 菓子類19.0%(513件)、パン・餅類16.5%(445件)、飲料類13.2%(355件)、レーズン類12.1%(327件)

- 異物発生原因調査結果*、製造過程のうち、▲洗浄・乾燥・殺菌処理不十分、▲包装紙密封状態不良などによるものか、流通・消費過程中の容器・包装破損などにともなう外部空気流入に夏季高温・多湿な環境的要因が加わって発生したことが確認された。

* 原因調査結果:製造段階混入22.6%(465件)、製造段階単独混入29.0%(597件)

<夏場の虫・カビ混入予防要領>

□ 食品に虫、カビが混入するのを予防するために、営業者は正しい洗浄・乾燥・殺菌・包装工程などを経て食品を製造・流通しなければならず、消費者は食品の購入・消費時に食品の特性に合った適切な方法で取扱い・保管する必要がある。

①営業者

○(製造段階)虫の混入を予防するために営業者は原材料に由来する虫が混入しないように徹底的に洗浄・選別しなければならず、▲原・副材料保管時の密封管理、▲夏期防虫・防カビモニタリング周期強化、▲作業場内の密閉管理など作業場内衛生管理も徹底する。

- カビを予防するためには乾物類(干物など)食品製造時の製品特性に合わせて十分な乾燥・殺菌工程を経て製造し、包装密封状態検査など製造工程管理や作業場温度・湿度管理などを徹底する必要がある。

○(流通段階)一部の虫(ノシメマダラメイガの幼虫など)はビニール包装などを突き抜けて侵入できるので、夏場は虫の流入予防ができる施設に保管し長時間の保管は避ける。

- また、食品包装紙の非常に細かい穴や隙間から虫が侵入したり、カビ汚染・繁殖することがあるので、流通段階で製品の移動・積載する際に包装が破損しないように注意する。

②消費者

○(消費段階)虫の混入を予防するためには、小分け製品やビニールで包装したコーヒー、麺類、菓子などは密閉容器に入れるなど固く密封して保管し、冷蔵・冷凍室などに低温保管する必要がある。

- また、甘みが強かったり炭水化物含有量が高い製品などは、開封後はなるべく早めに摂取した方がよい。

- 食品を宅配便などで購入する場合は梱包箱の隙間などに虫が棲息して製品内に侵入することがあるので、製品を受け取ったら直ちに梱包箱から取り出して保管することが望ましい。

- カビの混入を防ぐために冷凍・冷蔵食品の場合は包装紙に表示された保存法に従って流通・保管されている食品を購入し、開封後残った食品は密封して冷蔵または冷凍保存するなど、製品に表示された保存法に従って保存する。

<異物発見時の対処要領>

①消費者

○ 食品中に異物を発見した場合、直ちに該当異物と製品情報(製品名、製造業者・所在地、製造日付など)がよく見えるように写真または動画を撮り保存して申告する。

- 異物混入原因調査の重要な手掛かりとなる異物と製品を破損しないように保管*した上で調査機関に引き渡す必要があり、特に虫の場合は生きている状態なのか死んだ状態なのかを動画などで記録することを勧める。

* 異物は密閉容器に入れて保管(虫など腐敗の可能性がある異物は冷蔵保管)

②営業者

○ 消費者に異物発見事実を申告された営業者は申告を受けた日から7日以内に異物写真、製品情報などが含まれた異物報告書を作成し、調査機関(地方食薬庁または市・郡・区)に報告しなければならない。

<添付> 最近5年間の食品異物申告(報告)現況(2017年~2021年)

 

[MFDS]早朝配送農産物を配送前検査で消費者の安心を向上

農水産物安全政策課 2022-07-11

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=46522

□ 食品医薬品安全処は最近、物流システムの発達で急成長中である早朝配送流通農産物の安定性を迅速に確保するため、6ヶ月にわたって月々の特別管理対象農産物が消費者に配送される前に残留農薬検査を実施する。

○ 農産物安全性検査は回収・移送、残留農薬分析、結果通知などの過程を経て数日が必要とされるが、オンライン流通農産物は安全性が確認される前に消費される問題点があり、これを民・官協力で補完して迅速な検査システムを用意した。

□ 今回実施する早朝配送農産物検査は回収から結果通知まで当日に行われるように検査システムを構築し、早朝配送農産物を消費者が安心して消費できるようにした。

○ 今回用意された早朝配送に特化した検査システムは、新しい流通システムに適用できる効率的な収去検査方法に対する民・官の研究と制限された検査人材と装備活用を最大化するための政府と地方自治体の協力で用意された。

モデル事業に参加する早朝配送業者は検体の迅速な回収に積極的に協力し、検査完了時まで出庫保留するなど安全な農産物を供給するために積極的に参加しており、ソウル市は食薬処と緊密に協力し正確で迅速な残留農薬収去検査を遂行する。

□ 食薬処長は「早朝配送農産物に対する安全管理パラダイムの転換をきっかけに、事後的管理ではなく、より能動的で先制的な管理ができるよう最善を尽くす」と述べた。

○ 食薬処は6ヶ月間の早朝配送農産物迅速検査を施行した後、試験期間中に発生した限界と問題点を十分に分析して今後の改善策を用意して、より精密なシステムを構築・施行する。

<添付>

1.収去検査対象農産物

2.機関(部門)別担当者、連絡先

 

[ASA]CBDマーケティング:新興起業家向けの簡潔なガイド

CBD marketing: a potted guide for budding entrepreneurs

CAP News 28 Jul 2022

https://www.asa.org.uk/news/cbd-marketing-a-potted-guide-for-budding-entrepreneurs.html

英国はカンナビノイド製品の大消費市場でCBDの宣伝は広告基準に従うことが重要である。CBD含有製品は複雑な規制の対象である

THCに特に注意

医薬品規制に抵触しないように

新規食品は型どおりに

食べられるカンナビジオール製品は特に規制に従うように

(potやbudはマリファナのこと、highやhashといった単語も使っていてCBDと称して活性のある大麻を売ろうとしていることは知ってる、みたいな感じ)

 

[USDA]安全のために、植物ベースの肉は安全に取り扱おう

For Safety’s Sake, Handle Plant-Based Meat Safely

by Scott Elliott  Jul 27, 2022

https://www.usda.gov/media/blog/2022/07/27/safetys-sake-handle-plant-based-meat-safely

グリルには肉が多いが植物ベースの肉の代用品も増加している。その理由の一つが、植物ベースの製品は大腸菌やサルモネラのような病原体が少ないという信仰である。

ARSの科学者John Luchanskyによると「多くの消費者が、植物ベースの食品は動物由来の同等品より加工度が少なくより健康的で栄養も優れていると信じている」。しかし植物ベースの肉代用品の質は向上しているものの微生物病原体のような安全性についてのデータはほとんどあるいは全くない。消費者は肉のバーガーは調理が必要だと正しく理解しているが、植物ベースだと生で食べられると考える。実際には植物にもたくさんの病原体がいて、挽肉同様に安全な取り扱いが必要である

 

 

その他

-Nature

エディトリアル

サル痘:豊かな国はCOVID-19の間違いを避けなければならない

Monkeypox: wealthy countries must avoid their COVID-19 mistakes

https://www.nature.com/articles/d41586-022-02036-9

何十年も無視してきた高所得国はワクチンと治療薬を速やかに多国と共有すべき

 

Natureニュース

人間の乳を消化する能力は飢餓と病気からどう進化したか

How humans’ ability to digest milk evolved from famine and disease

Ewen Callaway 27 July 2022

https://www.nature.com/articles/d41586-022-02067-2

乳糖耐性がどのように発達してきたかを定量使用とする最初の画期的大規模研究

欧州での酪農の夜明けはほとんどの人が成人になってもミルクを飲めるようになるより数千年前だった。研究者らはその理由を、乳糖耐性は飢餓や病気のような時期にのみ進化に影響するほど有利だったので広く伝わるのに数千年かかったからだと考えている

乳糖を分解する酵素は通常離乳すると発現しなくなるが、乳糖分解酵素活性持続症では成人でも乳糖が分解できる。Natureに発表された新しい研究はこの性質を形作った力を定量使用とした

(このタイプでなくてもある程度はミルク飲めるから)

 

-石炭が初めて到着したとき、アメリカ人は「いらない」と言った

When Coal First Arrived, Americans Said ‘No Thanks’

Clive Thompson July/August 2022

https://www.smithsonianmag.com/innovation/americans-hated-coal-180980342/

19世紀、石炭はアメリカにとって目新しい燃料だった-そして現在の風力や太陽光発電と同じような抵抗にあった

ワシントンD.C.にあるSteven Preisterの家は110年前に作られたアメリカの歴史的建造物である。しかし環境を気にするPreisterが通りに面した部分に太陽光パネルをつけようと市に許可を求めたところ、歴史保存審査委員会から建物の歴史的見た目をダメにすると拒否された。再生可能エネルギーは、その提唱者ですら見た目を嫌う。彼らは自分たちの見えない場所に風車や太陽光パネルがあってほしい。

この手の悪戦苦闘には長い歴史がある。19世紀始めには石炭が同様の抵抗に遭った。1800年代初めまで、アメリカ人は木を燃やしていた。しかし都市が大きくなると周囲の森林は直ちに消失した。そこで無煙炭を導入しようとした人たちはアメリカ人を説得するのに苦労した。多くの人が見た目を嫌い、伝統的暖炉のような炎が見えないことを嫌った。有名人が反対運動に参加した。ストーブで調理した食品はあぶり焼き(broiled)ではなく焼かれた(baked)もので(直火があたっていない)アメリカ人は味を好まなかった。また石炭ストーブは視覚障害、神経障害、禿げ、虫歯の原因と非難された

最終的には1860年代までにはアメリカの家庭は石炭に移行した。

現在、再生可能エネルギーへの移行の必要性は明確である。しかし石炭への抵抗同様新しい燃料への移行はすんなりとはいかないだろう。19世紀には多くの石炭企業が破産した

Preisterのほうは解決法がみつかった。太陽光パネルに屋根の写真を描いてカモフラージュすることで設置が認可された

現在アメリカの電力の80%は天然ガス、石炭、原子力に由来する。太陽光と風力は増加中である

(一部のみ)

 

-DoleはSimply Natureと Marketsideサラダミックスを有毒ナス科植物のためリコール

Dole recalls Simply Nature and Marketside salad mixes over toxic nightshade

By News Desk on July 27, 2022

https://www.foodsafetynews.com/2022/07/dole-recalls-simply-nature-and-marketside-salad-mixes-over-toxic-nightshade/

hairy nightshadeは、ナス科のいくつかの異なる植物を指す。ナス科植物はソラニンのようなステロイドアルカロイドを含み、サポニンの様な刺激物質を含むものもある。また有害量の硝酸塩を蓄積することもある。リコール製品はオーガニックスプリングミックス

(雑草がコンタミしやすそうな製品。葉っぱの色が濃いほど栄養がいっぱいと宣伝している。植物の種類はbaby greenとしか掲載されていないようだ。なお昨年12月にはリステリア汚染でリコールされている)