2022-08-03

[FDA]FDAは新たなトータルダイエットスタディ報告書を発表

FDA Releases New Total Diet Study Report

July 15, 2022

https://www.fda.gov/food/cfsan-constituent-updates/fda-releases-new-total-diet-study-report

米国FDAが、食品中の元素に関するトータルダイエットスタディ(TDS)の2018-2020会計年度(FY)報告書を発表した。本報告書では、TDSのデータの質を向上させ、食事暴露評価を改善するために、2018年より新しいスタディデザインを導入している。主な変更点は、分析法の合理化、人口に基づくサンプリング計画、更新された食品リスト、TDSデータと国民健康栄養調査における食事摂取アンケート「What We Eat In America(WWEIA)」のデータを関連づけるシステムの導入である。

FY2018-FY2020年調査では、307品目(食品、飲料品、水を含む)について、25元素(栄養素と有害元素の両方)を分析した。選択した栄養素には不足すると健康状態の悪化をまねく可能性があるカルシウム、ヨウ素、鉄、カリウムを含み、有害元素には乳幼児を対象にした「よりゼロに近づける計画」において優先度が高いヒ素、カドミウム、鉛、水銀を含んでいる。

 

FDA Total Diet Study (TDS): Results

https://www.fda.gov/food/fda-total-diet-study-tds/fda-total-diet-study-tds-results

<サンプリングデザイン>

人口サイズが同程度になるように全米を6地域に分け、各地域内で3都市を選択し、その都市内で無作為に選んだ3つの住所の近隣店舗をサンプリング地点とした。サンプリングは、6地域に冬シーズン(10月から翌年3月までの6ヶ月)と夏シーズン(4月から9月の6ヶ月)の各ひと月を割り当てて行う。これは、季節と地域による変動や傾向の情報を得るために計画した。

TDS期間は通常は2年であるが、今回の2018-2020会計年度のTDSは、2018年12月から2019年1月の連邦政府の一時帰休と2020年のCOVID-19パンデミックのため期間が2年以上となり、また天候の影響によるサンプリングの変更もあった。

<結果>

主要な有害元素4種(総ヒ素、カドミウム、鉛、水銀)の結果の要点は下記の通り。食品毎にデータをまとめたPDFとエクセルファイルを公開しているため、他の元素も含めて詳細はそちらを参照のこと。

1)全体

鉛:検出率は15%、検出濃度はNDから164 ppb(次に高濃度だったのは63 ppb)

総ヒ素:検出率43%、検出濃度はNDから10900 ppb(次は9100 ppb)、さらに無機ヒ素も分析したサンプルの検出濃度は6.1から103 ppb(次は90 ppb)

カドミウム:検出率61%、検出濃度はNDから400 ppb(次は300 ppb)

水銀:検出率8%、検出濃度NDから250 ppb(次は220 ppb)

 FDAが設定した下記のアクションレベルと基準値を超える結果はなかった。

アクションレベル:リンゴジュース(鉛 10 ppb、無機ヒ素10 ppb)、チョコレート及びハードキャンディ(100 ppb)、乳児用コメシリアル(無機ヒ素 100 ppb)

ボトル入り飲料水の基準値:鉛5 ppb、ヒ素10 ppb、カドミウム5 ppb、水銀2 ppb

2)追加調査:ベビーフード

 2019年に集めたベビーフード384サンプルを対象にした。有害元素は、1536検査結果のうち995(65%)が不検出、541(35%)が検出可能レベルであった。

総ヒ素:検出率は51%。濃度が高かったのは、乳児用シリアル、歯固めビスケットやパフスナックなどのスナック類で、過去の調査と同様であった。総ヒ素の濃度が高かった6品目について無機ヒ素も測定したが、アクションレベルを超えるものはなかった。

カドミウム:サンプルの65%は不検出。最も濃度が高かったのは原材料にホウレンソウを含むベビーフードの49 ppb、次いでニンジンベビーフードの41 ppbであった。ただし、14のニンジンベビーフードの平均値は20 ppb。

鉛:サンプルの79%は不検出。最も濃度が高かったのはスイートポテトベビーフードの38 ppb。

水銀:サンプルの97%は不検出。検出された13結果は全て3 ppb未満。

 

*FDA Total Diet Study (TDS): Results

https://www.fda.gov/food/fda-total-diet-study-tds/fda-total-diet-study-tds-results

報告書、食品毎のデータをまとめたPDFとエクセルファイルをダウンロード可

 

[FDA]Robert M. Califf, M.D.のFDA食品プログラムに関する口頭証言

Oral Testimony of FDA Commissioner Robert M. Califf, M.D., on the FDA Foods Program

JULY 20, 2022

https://www.fda.gov/news-events/congressional-testimony/oral-testimony-fda-commissioner-robert-m-califf-md-fda-foods-program-07202022

米国食品医薬品局(FDA)FDA長官ロバート・M・カリフ医学博士の米国上院委員会における食品安全に対する証言。

「よりスマートな食品安全の新時代」で構想されているように、テクノロジーを駆使したトレーサビリティ、予防と対応のためのツール、新しいビジネスモデルと小売の近代化、FSMAが構想する予防的枠組みを業界が実施する共同食品安全文化の組み合わせは、希望のある未来を描いている。近年、トレーサビリティと予測能力を可能にするデジタル技術の加速、発生時対応を容易にするゲノミクスの革新、気候変動の影響に対抗し、増加する世界人口に食料供給を可能にする農業バイオテクノロジーの進歩により、人々がより確実に安全な、より多くの種類の食品を確実に入手し、農業生態系が繁栄し、米国と世界を養うことができるような未来が期待できるようになった。このような未来を実現するために、我々はさらに、食品の安全性と栄養に関する仕事の取り組み方を見直し、改革していかなければならない。

FDAは、食品プログラムの構造、機能、指導者、権限、資金を含む全面的な見直しを開始した。食糧計画のパフォーマンスをさらに向上させる組織的・戦略的な変更について、実行していくつもりである:

・食品プログラムのスタッフの雇用と確保

・パンデミックを通してのサプライチェーンの失敗、特に最近の乳児用調製乳の供給危機は、供給不足を予測し対応するためにFDAが求める新しい権限の重要性を示している。

・膨大で急速に拡大する食品エコシステムに対応するため、機械学習とバーチャル手法を駆使して、テクノロジーを更新し、業務プロセスを近代化する必要がある。

・食品安全計画と、消費者が十分な情報に基づいて食事を選択できるようにし、業界の改革を促進する栄養科学と表示に関する作業とのバランスを取らなければならない。

 

[ヘルスカナダ]ヘルスカナダは補充食品supplemented foodsの新しい規制を発表

Health Canada announces new regulations for supplemented foods

July 20, 2022

https://www.canada.ca/en/health-canada/news/2022/07/health-canada-announces-new-regulations-for-supplemented-foods.html

本日、ヘルスカナダは、補充食品に関する新たな規制を発表した。この新規制は、カナダ国民の健康と安全を引き続き保護する一方で、カナダ国民がこれらの食品について十分な情報を得た上で選択するために必要な情報を提供するものである。また、この新しい規則により、産業界は新しく革新的な製品を消費者に提供することができるようになる。

補充食品に添加された成分は、子供や妊婦など感受性の高い人が摂取したり、一般の人が過剰に摂取したりすると有害であることが科学的研究で明らかにされている。新しい規制の下では、すべての補充食品には、各補充成分の添加量に関する情報を含む成分表が記載される。また、特定の成分を含む補充食品は、その補充食品に関連する注意事項や使用方法など、消費者が自分に適しているかどうかを確認するための情報を表示することが義務づけられる予定である。

また、潜在的な健康リスクを低減するため、新規制では厳格な成分基準と使用条件、及び補充可能な食品の種類に制限が設けられている。例えば、パンのようにすでに公衆衛生のために強化されている食品は、補充の対象となる適切な食品カテゴリーとはみなされない。また、規則では、食用大麻を製造するための原料又は原料の構成要素として、補充食品を使用することの禁止を維持する予定である。

この規制以前は、製造・販売業者が補充食品を販売するには、ヘルスカナダから臨時販売許可(TMA)を取得する必要があった。すでにTMAを取得して市販されている補充食品、又は2022年7月21日以前にTMAの申請を行い、その後ヘルスカナダから承認された補充食品は、2026年1月1日までにこれらの新規制を遵守する必要がある。新規の補充食品は、直ちに遵守しなければならない。

補充食品及びその表示について

About supplemented foods and their labels

https://www.canada.ca/en/health-canada/services/food-nutrition/supplemented-foods/about.html

補充食品とは

1種類以上の補充成分を含む包装された食品

-補充成分の例:ビタミン、ミネラル栄養素、アミノ酸、カフェイン、ハーブエキス、など。

-補充食品の例:ビタミンやミネラルが添加された飲料、カフェイン入りエナジードリンク、ビタミン入りグラノーラバー、など。

補充食品の組成や表示については、特定の要件があり、食品医薬品規則(FDR)の第29項及び該当するFDRの他の規定を遵守しなければならない。

補充食品の表示

補充食品は、補充食品ファクトシート(SFFt)を表示しなければならない。SFFtは、他の食品の栄養成分表(NFt)と同様である。 SFFtには:

-「補充食品ファクトシート」との見出しを付けること

-中核となる栄養素については、NFtと同じ要件がある

-「~によって補充される(Supplemented with)」の見出しの下に、食品に含まれる各補充成分の総量を記載すること

<注意書きについて>

補充成分に関連するリスクを知らせるために、表示に注意書きが必要な場合がある。各補充成分の総量と注意表示の閾値を比較し、注意が必要かどうかを判断すること。以下の成分が含まれている場合、注意書きが必要である。

特定の補充成分(例えば、亜鉛は常に注意書きが必要)、又は

1食あたり一定量以上(閾値以上)の補充成分(例えば、ビタミンCが74mg以上)が含まれている場合

閾値以下の補充成分を含む製品については、注意書きは必要ない。必要な注意書きがすべて記載されていることを確認するのは、製造者又は販売者の責任となっている。製品に注意書きがある場合は、製品の表面に注意事項を確認するよう促す表示が必要となる。

 

*追加情報

補充食品規制に関するガイダンス:まとめ

Guidance document for Supplemented foods regulations: executive summary

https://www.canada.ca/en/health-canada/services/food-nutrition/supplemented-foods/guidance/executive-summary.html

補充食品の表示に関するインフォグラフィックス

Infographic: Understanding supplemented food labels

https://www.canada.ca/en/health-canada/services/publications/food-nutrition/infographic-understanding-supplemented-food-labels.html

許可された補充成分リスト

List of permitted supplemental ingredients

https://www.canada.ca/en/health-canada/services/food-nutrition/supplemented-foods/technical-documents/list-permitted-food-ingredients.html

補充食品への添加が許可されているすべての補充成分を、その使用条件とともに掲載したもの。これらの条件には以下が含まれる:

-補充成分を添加することができる食品カテゴリー

-指定された食品カテゴリーに属する食品に添加される補充食品成分の最大量と1食分の表示単位

-各補充成分についてラベルに記載すべき注意事項と、それを超えた場合に注意書きが必要となる閾値

-補充成分に関するその他の使用条件又は追加表示要件

 

[ヘルスカナダ]食品中の汚染物質及びその他の不純物リストパート1に「部分的水素添加油」の定義を追加する修正通知

Notice of Modification to Part 1 of the List of Contaminants and Other Adulterating Substances in Foods to Add the Definition for ‘Partially Hydrogenated Oils’ - Reference Number: NOM/ADM C-2022-1

2022-07-20

https://www.canada.ca/en/health-canada/services/food-nutrition/public-involvement-partnerships/notice-modification-list-contaminants-adulterating-substances-foods-partially-hydrogenated-oils.html

カナダでは、2018年9月より、部分的水素添加油を含む食品の販売を禁止している。この禁止要件が適切に履行されるよう、食品中の汚染物質及びその他の不純物リストのパート1に「部分水素化(partially hydrogenated)」の定義が追加された。

 

[ASA]食品:抗酸化物質クレーム

Food: Antioxidant claims

Advice online 02 Aug 2022

https://www.asa.org.uk/advice-online/food-antioxidant-claims.html

・「抗酸化物質」というクレームはどのような種類のものか?

「抗酸化物質」とは、人体に与える物質の機能のことを指すため、特定健康強調表示specific health claimであるとASAは判断した。「抗酸化物質」は一般的健康強調表示ではない。

またASAは「抗酸化物質保護」という健康強調表示については根拠が提供されなかったため使用できないと判断した。「抗酸化物質修復」や「抗酸化物質に富む」も同様に認められない

・「抗酸化物質」は「細胞の酸化的ストレスからの保護に寄与する」の適切な言い換えか?

ASAは同義語だとは考えない。ビタミンCについて認められている「酸化的ストレスからの保護に寄与する」を「あなたの体をフリーラジカルから守る天然のエリート戦闘力抗酸化物質ファミリージューススムージー」と表示するのは誇張である

・「抗酸化物質」が食品の広告に使える状況はあるか?

認可された文言を置き換えることなく消費者の理解を助けるために、酸化的ストレスからの保護に関連する認可された健康強調表示ができる栄養素を指して「抗酸化物質」と言うことはできるだろう

・保留中のクレームについては?

「抗酸化物質」クレームはASAが最初に発表した植物サプリメントについて「保留」された。ASAが広告主から提供された根拠をレビューするためである。結果的にそれは誇大宣伝で立証されておらず基準違反であると判断された。

 

論文

-約束を実行に移す:遺伝的多様性と気候回復力を増すための作物バイオテクノロジー

Turning promise into practice: Crop biotechnology for increasing genetic diversity and climate resilience

Garland S, Curry HA (2022)  PLoS Biol 20(7): e3001716.

https://journals.plos.org/plosbiology/article?id=10.1371/journal.pbio.3001716

気候変動がますます農業を脅かす中、作物の遺伝的多様性を拡大するのは気候回復力のための重要な戦略である。このエッセイでは歴史的展望から最近のゲノム編集の革新を眺め、作物バイオテクノロジーの可能性を探る

図1が1932年の遺伝学者Lewis StadlerによるXセンを使ったトウモロコシの突然変異誘発の期待を記した記事

 

-パフ電子タバコのクーラントは健康ハザードとなる

Coolants in Puff electronic cigarettes present health hazard

2-AUG-2022

https://www.eurekalert.org/news-releases/960615

2020年にFDAはカートリッジ型の風味つき電子タバコポッドを禁止したがそれはパフのような使い捨ての風味つき電子タバコ製品にはあてはまらない。残念ながらパフ電子タバコの化学組成や毒性はよくわからない。今回16の使い捨てパフの香料、クーラント、ニコチン濃度を調べた。126の香料とWS-23のような合成クーラントを同定した

Chemical Research in Toxicology

 

-中年女性の肥満を予防するための新しい国のガイドライン

New national guidelines aim to prevent obesity in midlife women

2-AUG-2022

https://www.eurekalert.org/news-releases/960634

Annals of Internal Medicineに発表された40-60才の女性向けの不健康な体重増加を予防するためのガイドライン。米国産科婦人科学会が保健福祉省と協力したプロジェクト。

これまでほとんどの研究や助言は既に過体重の女性の使う減量ツールのベネフィットと害を調べるものだった。しかしこの新しいガイドラインは予防のために、正常体重の女性の体重増加と肥満リスクの問題を扱う。この研究によると、女性は中年期に平均年1.5ポンド(680 g)体重が増加し、過体重や肥満への移行リスクが増える。新しいガイドラインは健康体重のうちに女性にカウンセリングすることで体重管理の手助けをする必要性を強調する

 

-男性は女性より長生きする可能性が高い、特に結婚していて学位があると

Men have high probability of outliving women, especially the married and degree educated

2-AUG-2022

https://www.eurekalert.org/news-releases/960358

過去200年の全ての大陸で、25%から50%の男性が女性より長生きだった。しばしば平均余命の大きな差が生存期間の重なりを覆い隠す。BMJ Open

多くの人口集団で女性の方が長生きすると観察されている。しかし性差はしばしば生きた年数ではなく平均余命の比較で同定されていて、男性は女性ほど長生きしないと解釈されている。死亡の性差を‘outsurvival’統計を用いて解析したところ1850年以降のほとんどの時代と集団で男性が女性より長生きする可能性は25-50%だった

 

その他

-あなたの子どもに食べ物について嘘をつくことが裏目に出る理由

Why lying to your kids about food might backfire on you

ABC Radio Brisbane / Jessica Hinchliffe

https://www.abc.net.au/everyday/is-it-ok-to-lie-to-kids-about-food/101217672

小さい子どもの食事時間は一部の親にとっては最も手強い時間である。でも子どもを騙すのはOK?

子どもの食事ガイドラインは野菜・果物・穀物・乳製品・タンパク質全てを食べよるように勧めている。しかし子どもは小さいときは偏食が普通で、野菜や果物を食べさせようとして多くのパパママは食べ物の名前を変えたことがあるという。

「レーズンをキャンディだよと言った」

Queensland工科大学の子どもの栄養上級講師のRebecca Byrne博士は、多くの家でよくあることだという。それは効果がある。しかし長期的には良いやり方ではない。

「子どもは食品を好きかどうか学ぶ前に、少なくとも10回は見て食べてみる必要がある。だから何かの中に隠したり正しく教えなかったりするとそれが何なのか学ぶ機会を失う」

子どもはしばしば嫌っていたものをあとで好きになったりする

(小さい子どもに「理想の食生活」を要求して疲れ果てるの、世界中で同じなんだな。意味ないから止めよう、とはならないのはどうしてだろう)

 

-農家の娘:貪欲な弁護士がテレビ広告で別の除草剤を標的にしている

Farmer’s Daughter: Money-grubbing lawyers target yet another herbicide in TV ads

By Amanda Zaluckyj, July 15, 2022

https://www.agdaily.com/insights/lawyers-target-another-herbicide-paraquat-in-tv-ads/

弁護士が、パラコートを使ってパーキンソンになった人を募集するテレビ広告を流している。ラウンドアップ裁判と同じ手口である。

集団不法行為訴訟はビッグビジネスで、しばしば第三者の投資家、ヘッジファンドのような、も関与する。それは文字通り投資家であり、裁判によって資金を回収する。

集団訴訟法律事務所は成功への処方箋をもっている:疑わしい科学的根拠を考案し、同情をひける原告を探し出し、製造業者を訴え、大金を得る。それは正義でもなければ誰かのがんの治療費になることもない、単にビッグマネーである。

農家にとっては恐ろしい見通しである。ラウンドアップ、パラコート、そして他の農薬は重要な作物保護ツールである。集団訴訟テレビ広告は最悪である。

 

-社会正義活動家が如何にしてニュージーランドの持続可能な農業システムを生み出そうとする努力を毀損しているか

How social justice activists are undermining New Zealand’s efforts to produce a sustainable farming system

Jacqueline Rowarth, Jon Entine | August 2, 2022

https://geneticliteracyproject.org/2022/08/02/how-social-justice-activists-are-undermining-new-zealands-efforts-to-produce-a-sustainable-farming-system/

GMOを採用していないニュージーランドで新しい交配技術を採用したい人たちと、有機農業と新興の「再生農業」運動活動家の間で議論が起こっている。環境活動家の一部が「農家には窒素肥料は必要ない」と主張し続けていてグリーンピースが肥料工場で政府に合成窒素反対の抗議を行った(写真:工場の前に がん 肥料の文字)。別の環境団体は人間は地球を救うために完全菜食になるべきという。

ニュージーランドでは温室効果ガスの排出の約半分が畜産由来である。エネルギーが40%で、その80%以上は既に再生可能エネルギーであるため、排出削減は動物を減らすしかない。パリ合意では食料生産を減らすことは避けるべきとされている。

ニュージーランドの総排出量は世界の総排出量の0.2%以下で、一方畜産は世界で最も効率的なものである。ニュージーランドが畜産を止めたらより効率の悪い生産が増えて世界的には状況が悪化する可能性がある。

政策はイデオロギーによってではなく全ての根拠を考慮して作ることが重要である。科学と感情は区別する必要がある。ニュージーランドはゲノム編集について再び議論中でる。

(一部のみ)