[FSA]研究プロジェクト
地域社会における食料供給に関する定性調査
Qualitative research exploring community food provision
5 August 2022
英国における地域食料供給セクターのサプライヤーから最終消費者までの食品の流れを調査し、地域供給者が食品の安全性に関連してどのような支援を必要としているかを理解するための報告書。
[FSAI]リコール
-Little Collins社製CBD製品の安全でないレベルのデルタ-9-テトラヒドロカンナビノール(THC)の存在による一部リコール
Recall of Certain Batches of Little Collins CBD Products Due to the Presence of Unsafe Levels of Delta‐9‐tetrahydrocannabinol (THC)
Friday, 5 August 2022
https://www.fsai.ie/news_centre/food_alerts/little_collins_cbd_oils_and_paste.html
Little Collins社のCBDオイルとペーストは、安全でないレベルのデルタ-9-テトラヒドロカンナビノール(THC)が含まれているため、一部リコール。製品写真あり。
-ハーゲンダッツアイスクリーム製品2-クロロエタノール検出による一部リコール
Recall of Certain Batches of Haagen-Dazs Ice Cream Products due to the Detection of 2-Chloroethanol
Friday, 5 August 2022
https://www.fsai.ie/news_centre/food_alerts/haagen_dazs_ice_cream_recall.html
フランス産ハーゲンダッツアイスクリームの製造に使用された原材料の1つから2-クロロエタノールが検出されたため、一部対象バッチをリコールする。製品写真あり。
[FDA]FDAはほくろやスキンタッグ除去のための未承認の医薬品を販売したとして3社に警告文書を送付する
FDA Issues Warning Letters to Three Companies for Selling Unapproved New Drugs for Mole and Skin Tag Removal
August 09, 2022
FDAは、連邦食品・医薬品・化粧品法(FD&C法)に違反し、未承認医薬品であるほくろ、スキンタッグ除去製品を導入した企業に対し、3件の警告書を発行したと発表した。ほくろやスキンタッグの除去用としてFDAが承認した市販薬はない。
消費者向け情報
-ほくろやその他の皮膚病変を除去するために販売されている製品は傷や瘢痕を引き起こす可能性がある
Products Marketed for Removing Moles and Other Skin Lesions Can Cause Injuries, Scarring
08/10/2022
ほくろ、脂漏性角化症、スキンタッグの治療薬として販売されている製品は、有害な副作用や深刻なリスクを伴う可能性があるため、FDAは使用しないよう消費者に助言する。
(天然とかエッセンシャルオイルとか宣伝されていて、何が入っているのかわからない製品が多い)
[FDA]警告文書
- Ariella Naturals
AUGUST 04, 2022
ほくろ、スキンタッグ除去のための最終製剤、未承認の医薬品の問題。
-JB Exchange Inc./Justified Laboratories
AUGUST 04, 2022
ほくろ、スキンタッグ除去のための最終製剤、未承認の医薬品の問題。
-Amazon.com, Inc.
AUGUST 04, 2022
ほくろ、スキンタッグ除去のための最終製剤、未承認の医薬品の問題。
- Muscle Feast, LLC
JULY 22, 2022
ダイエタリーサプリメントのCGMP、製造、包装、表示、保管、不純品の問題。
- FluxxLab LLC
AUGUST 04, 2022
COVID-19に関連する未承認及び不正表示の問題。CBD製品を含む。
[FDA]FDAは産卵鶏に鶏小屋の外に出られるようにしている殻つき卵の生産者向けに最終ガイダンスを発行
FDA Issues Final Guidance for Shell Egg Producers who Provide Laying Hens with Access to Areas Outside the Poultry House
August 10, 2022
(これはサルモネラの話で化学物質ではないのだけれど、有機認証と関連するので。
USDAの有機認証関連規定を守りつつ安全性(サルモネラ汚染の予防)を確保することは可能だとFDAは考えていて、そのためにはこのガイドラインに従うように。
具体的には、有機鶏卵は鶏が戸外に出ることを要求するので、その「戸外」にサルモネラが入る可能性をできるだけ排除せよ、ということ。
ただし有機の人たちが言う「豊かな自然環境」には多種多様な微生物がいることも含まれているので突き詰めれば両立できないはず。それは耕作地に有毒植物が生えることを認めていることと同じで、オーガニックの思想と食の安全性の追求は矛盾する。人間は自然の摂理に従って天然の毒や中毒で苦しむべきだと考えているので無い限りオーガニックは薦められない)
[ODS]ファクトシート更新
-亜鉛
Zinc
Fact Sheet for Health Professionals
August 2, 2022
https://ods.od.nih.gov/factsheets/Zinc-HealthProfessional/
ファクトシートを包括的に見直し、大幅に改訂する。
https://ods.od.nih.gov/factsheets/Zinc-HealthProfessional/#change
[ヘルスカナダ]リコール更新
Vortex Cannabis Inc.は食用大麻VORTEX 10 SOUR THC JELLY DROPS 10 MG THC PER DROP及びVORTEX 10 MIXED BERRY JELLY DROPS 10MG THCを一部リコールする。
Updated: Vortex Cannabis Inc. recalls one lot of VORTEX 10 SOUR THC JELLY DROPS 10 MG THC PER DROP edible cannabis and one lot of VORTEX 10 MIXED BERRY JELLY DROPS 10MG THC edible cannabis
2022-08-05
一部の製品には、誤った名称と誤ったカンナビノイド値が表示されており、表示されているテトラヒドロカンナビノール(THC)と総THCの値が実際の値より高くなっていることがある。2022-07-22のリコールに関連する追加リコール。
[ヘルスカナダ]助言
オンタリオ州レミントンのProductos Latinos El Aguilaから未承認の健康食品を押収する
Unauthorized health products seized from Productos Latinos El Aguila in Leamington, Ontario
2022-08-05
ヘルスカナダはProductos Latinos El Aguilaから多数の未承認の健康食品を押収した。製品の中には、処方薬を含むと表示されているものが7つあり、深刻な健康被害をもたらす可能性がある。成分にアモキシシリン及びアンピシリン、ジプロピオン酸ベタメタゾン、ジクロフェナク、マレイン酸エナラプリル、ゲンタマイシン、オメプラゾール、テトラサイクリンを含む。
[ヘルスカナダ]特定の野菜缶詰をより明確に識別するための許可された固化剤リストの修正通知
Notice of Modification to the List of Permitted Firming Agents to More Clearly Identify Certain Canned Vegetables
2022-08-05
明確さを加え、用語の一貫性を確保するため、ヘルスカナダは、2022年8月5日より、許可固化剤リストのtomatoesを「canned tomatoes(トマト缶)」に、canned vegetablesを「canned (naming the vegetable)(缶詰(野菜の名称))」及び「unstandardized canned vegetables(規格外野菜缶)」に置き換えた。
[SFA]フランス産ハーゲンダッツベルギーチョコレート及びクッキー&クリームアイスクリームのエチレンオキシド含有によるリコール
Recall of Häagen-Dazs Belgian Chocolate and Cookies & Cream Ice Cream from France due to presence of Ethylene Oxide
5 Aug 2022
シンガポール食品庁(SFA)は、輸入業者であるFrosts Food & Beverage (Pte.) Ltdに対し、フランス産のハーゲンダッツのベルギーチョコレートとクッキー&クリームのリコールを指示する。現在回収中である。
[HK]法令違反
₋タラバガニのサンプルに基準値超過の金属汚染
Metal contamination exceeds legal limit in king crab sample
Tuesday, August 9, 2022
https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20220809_9682.html
食品安全センターはロシア産タラバガニのサンプルからカドミウムが基準値2 ppmを超える4.9 ppm検出された。
₋包装済み飲料のサンプルの保存料が基準値超過し、食品医薬品規則に違反
Preservative exceeds legal limit in prepackaged drink sample and not in compliance with Food and Drugs (Composition and Labelling) Regulations
Wednesday, August 10, 2022
https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20220810_9685.html
マレーシア産飲料のサンプルから安息香酸が基準値160 ppmを超える1400 ppm検出された。
-包装済み上海小籠包のサンプルは栄養表示規則に違反する
Prepackaged Shanghai soup dumplings sample not in compliance with nutrition label rules
August, 11 2022 (Thursday)
https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20220811_9691.html
中国産の包装済み上海小籠包のサンプルが、糖分が1 g/100 gという表示のところ2.3 g/100 g検出される。
-包装済みマレースポンジケーキのサンプルは栄養表示規則に違反する
Prepackaged Malay sponge cake sample not in compliance with nutrition label rules
Aug, 11 2022 (Thursday)
https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20220811_9692.html
中国産の包装済みマレースポンジケーキのサンプルが、炭水化物が74 g/100 g、総脂肪が2.2 g/100 gという表示のところそれぞれ55 g/100 g、4.5 g/100 g検出される。
-セロリのサンプルに基準値超過の残留農薬
Pesticide residue exceeds legal limit in celery sample
Thursday, August 11, 2022
https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20220811_9693.html
セロリのサンプルに基準値0.05 ppmを超える1.10 ppmのクロルピリホスが検出された。
-台湾当局はフランスから台湾に輸入されたハーゲンダッツアイスクリームに、残留農薬のエチレンオキシドが検出され、リコールを発表した 。
The authority of Taiwan – A notice regarding a recall of Häagen Dazs ice cream from France due to possible contamination with ethylene oxide
11 August 2022
https://www.cfs.gov.hk/english/rc/subject/files/20220811_4.pdf
[MFDS]日本産輸入食品の放射能検査の結果
輸入検査管理課
2022.7.29〜2022.8.4
https://www.mfds.go.kr/brd/m_100/view.do?seq=43274
2022.7.22〜2022.7.28
https://www.mfds.go.kr/brd/m_100/view.do?seq=43273
[MFDS] [報道参考] 生産段階農産物の残留農薬管理のために農薬20種の基準新設
有害物質基準課 2022-08-01
https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=46585
□ 食品医薬品安全処は農場から農薬残留許容基準に適合した農産物が出荷されるように、「出荷前日時別農薬管理基準」の新設を主な内容とする「生産段階農産物等の有害物質残留基準」改正案を8月1日に行政予告する。
○ 今回の改正案は不適合頻度の高い農産物と関連農薬に対して、減少定数と出荷前日時別農薬管理基準*を新設することにより生産段階から農産物の安全管理を強化して、より安全な農産物を流通するために設けられた。
* 新設された減少定数を適用して、出荷10日前までの日時管理基準を設定
○ 農薬の減少定数とは農作物から農薬が減少する傾向を数値で表した比例定数で、農産物出荷前の農薬残留量を予測するために使用する。
- 農産物を収穫前に実施した検査の結果、出荷前日時別農薬管理基準を超過したら、その日の分は出荷を延期したり廃棄するなどの処置をする。
□ 主な内容は、▲ニラ、サンチュなど6種の農産物に使用されるエトフェンプロックス(殺虫剤)などの農薬20種の減少定数と出荷前日時別管理基準新設、▲農薬の残留許容基準変更*により、農産物32種に使用される農薬44種に対する出荷前日時別管理基準の改正・廃止などである。
*(改正)カンキツのジメトエート(殺虫剤)などは残留許容基準が改正されたことにより出荷前日時別管理基準度も変更、(廃止)ナシ・リンゴのペンコナゾールなどは残留許容基準が廃止されて0.01 ppm以下で一律適用されることにより出荷前日時別管理基準も廃止
○ 特に最近、流通段階で不適合が多く発生するニラ、サンチュ、フユアオイなどに対して出荷前日時別管理基準を新設することにより安全な農産物流通を保障して、農家の被害を最小化できると期待する。
※ 参考に、食薬処は56種品目に対して150種農薬の1217個の減少定数と142種農薬の1204個の出荷前日時別残留許容基準を設定・管理
[MFDS] [報道参考] コーラ異臭製品の検査結果を発表
食品管理総括課 2022-07-29
https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=46582
□ 食品医薬品安全処は最近、ロッテ七星飲料のペプシゼロシュガーライムフレーバー製品で汗の臭いなど異臭が発生したというマスコミの報道により、製造業者の現場調査および製品回収検査を実施した。
○ 当該コーラ製造業者の異臭発生製品と同一製品を回収して検査した結果、炭酸飲料と包装材質の基準・規格*に適合していた。
*(炭酸飲料)鉛、カドミウム、細菌水、大腸菌群、保存料、性状
(包装材質)鉛、過マンガン酸カリウム消費量、総溶出量、ヘキセン、オクテン、アンチモン、ゲルマニウム、テレフタル酸、イソフタル酸、アセトアルデヒド
○ また、該当製造業者の製造工程で異常有無を現場調査した結果、特異事項はなかった。
□ 一方、当該製造業者と共同で異臭誘発物質を追跡調査した結果、高温の影響により流通過程で異臭が発生したと判断された。
○ 夏期、気温の高まりにより一部製品の瓶口に微細な形態変化が発生し、変形した瓶口のすき間からもれた炭酸など気体成分が濃縮され空気中の酸素と反応して汗の臭いと類似した臭いを出す成分(デカナールとオクタナール)に変わったことが原因と判断した。
○ 参考に、デカナールとオクタナールは食品に使用可能な食品添加物(香料)として許可されており、安全上問題はないと判断した。
[MFDS] [報道参考] アフラトキシンが超過検出された「テンジャン(韓国味噌)」の回収措置
食品管理総括課2022-07-27
https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=46567
□ 食品医薬品安全処は、国内の食品加工業者が製造・販売したテンジャン(韓式味噌)2製品からアフラトキシン*が過剰検出され、該当製品を販売中止して回収措置した。
回収対象製品1:(総アフラトキシン(B1、B2、G1、G2 の総量として)17.9 μg/kg(B1は16.4 μg/kg)
回収対象製品2:(総アフラトキシン(B1、B2、G1、G2 の総量として)20.4 μg/kg(B1は8.8 μg/kg)、
* アフラトキシンの基準値:総アフラトキシン(B1、B2、G1、G2 の総量として)15.0 μg/kg以下(ただし、B1 は 10.0 μg/kg 以下)
<添付> 回収対象製品について
[MFDS]食薬処、輸出支援のために主要国の食品安全規制情報を提供
食品安全政策課 2022-07-26
https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=46564
□ 食品医薬品安全処は欧州連合・中国・米国など*に食品を輸出する国内食品製造業者を対象に、7月29日ソウル地方食品医薬品安全庁で、「主要輸出国食品安全規制説明会」を開催する。
* ‘21年国内業者の輸出実績上位3ヶ国、最近輸入要件を強化した国家など
○ 今回の説明会は国内製造食品輸出時に相手国の輸入要件と食品安全基準(表示方式など)に関する情報不足により発生する通関遅延や不適合など、業界の試行錯誤を減らして輸出拡大を支援するために設けた。
□ 主な内容は、▲欧州連合のエチレンオキシド管理強化規定の主な改訂事項、▲中国政府の管理対象品目に対する輸出業者登録手続きと事後管理*、▲米国の食品表示規定、▲主な輸出国基準・規格関連不適合事例などである。
* 中国に食品を輸出する国内製造業者の非対面現地実態調査受検事例
○ 特に今回の説明会では欧州連合のエチレンオキシド関連規定の主な改訂内容について詳しく案内する。
欧州連合エチレンオキシド関連規定改定内容(‘22.6.13告示、’22.7.3施行)
① 規制適用対象製品の具体化
-(既存)「インスタント麺類」→(改訂)「香辛料・調味料・ソースを含むインスタント麺類」
② 香辛料・調味料・ソースを含むインスタント麺類に対する関税分類番号(CNコード)の細分化
- (既存)1902 30 10→(改訂)1902 30 10 30
○ また、今年1月1日から施行された中国の「輸入食品海外生産業者登録管理規定」による政府管理対象品目の輸出業者登録手続きと登録事例などを説明する。
中国輸出品目の登録範囲拡大(‘22.1.1施行)
(既存) 肉類・水産・乳加工品、ツバメの巣→(改定)すべての食品(政府と民間管理対象区分)
① 政府管理対象:肉類・水産・乳加工品など4食品群→穀類・製粉製品、健康補助食品など14品目が追加され合計18食品群に拡大
- 輸出国(我が国)政府が登録を推薦すれば輸入国(中国)政府が登録
② 民間管理対象:政府管理対象外のすべての食品で民間業者が直接登録
- 国際貿易単一窓口(www.singlewindow.cn)で直接登録
<添付> 「主要輸出国食品安全規制説明会」詳細日程
[MFDS] [報道参考] 食品用器具に再生原料の使用が可能になります
食品安全政策課 2022-07-25
https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=46559
□ 食品医薬品安全処は、器具・容器・包装を製造する際に原料として使用する物理的再生原料*に対する認定手続きを用意することを主要内容とする「食品衛生法施行規則」の一部改正案を7月25日に立法予告する。
* 物理的再生原料:使用された合成樹脂製品を回収・選別して粉砕・洗浄後、不純物を除去して化学的変化なしで再生した原料
○ 今回の改正案は食薬処長が器具などに使用する再生原料が安全基準に適合すると認定*した場合、製造に使用できるように「食品衛生法」が改正*されることにより、法律で委任された事項と施行に必要な事項を定めるために用意した。
- これにより、これまで化学的方法で再生したプラスチック容器*に限り、食品用器具などの原料として使用していたものを物理的方法で再生したプラスチックまで使用が可能になり、リサイクルを拡大して環境保護にも役立つと期待している。
* 化学的再生原料:使用された合成樹脂製品を加熱、化学反応などにより原料物質などに分解・精製(不純物除去)した後、精製された原料から再重合して再生した原料
- 一方で、栄養成分情報を公共データ*として管理して情報の利用率を向上させるための改訂を推進する。
* 「食品衛生法」第9条2(器具及び容器包装に使用する再生原料に関する認定)新設(2022.6.10.改訂、2022.12.11、施行)
* 公的データ:データベース、電子化されたファイルなど、法令などで定められた目的のために生成・取得して管理する光または電子的に処理された情報。
□ 主な内容は、①器具・容器・包装に使用する物理的再生原料認定手続きの用意、②品目製造報告書への栄養成分記載の義務化など。
① 物理的再生原料認定手続きは営業者が器具などの製造に投じる物理的再生原料に対する資料、再生方法、再生工程など具備書類を食薬処に提出すると、食薬処は提出資料を検討して安全性を審査し認定書を発行する。
② また、栄養成分表示対象食品*の場合は食品生産時に報告すべき品目製造報告書に栄養成分も記載するようにして、栄養成分情報を公共データとして誰でも活用できる基盤を用意する。
* 菓子など一部食品(182種類)の9個の栄養成分(カロリー、ナトリウム、炭水化物、糖類、脂肪、トランス脂肪、飽和脂肪、コレステロール、タンパク質)を製品に表示
[CDC]フィールドからの報告:Eutylone(向精神活性バスソルト)の関係する過剰使用死-米国、2020
Notes From the Field: Overdose Deaths Involving Eutylone (Psychoactive Bath Salts) — United States, 2020.
Gladden RM,et al., MMWR Morb Mortal Wkly Rep 2022;71:1032–1034.
https://www.cdc.gov/mmwr/volumes/71/wr/mm7132a3.htm?s_cid=mm7132a3_w
2017年から2021年にかけて、合成カチノンであるeutyloneの供給が米国で急増した。2020年は343のeutyloneの関係する死亡が報告され、特にフロリダとメリーランドで多かった。eutylone関係死は違法薬物フェンタニルなどが同時に関与することが多い
[CDC]CDCは人々がより良く自分自身を守りリスクを理解するのに役立つようCOVID-19ガイダンスを簡素化
CDC streamlines COVID-19 guidance to help the public better protect themselves and understand their risk
August 11, 2022
https://www.cdc.gov/media/releases/2022/p0811-covid-guidance.html
COVID-19は世界的に流行し続けているが、重症度を下げる多くのツールが利用できるようになったためにパンデミック初期に比べると重症や入院・死亡リスクは相当少なくなった。またウイルス暴露から守る方法の理解も進んだ。このガイダンスはパンデミックは終わっていないが、COVID-19が最早我々の日常生活を激しく撹乱するものではない段階に移行するのに役立つ。
・ワクチン接種推進
・COVID-19暴露されたら隔離の代わりに質の高いマスクを10日間する
・病気の時は最低5日隔離
・暴露がなく無症状の人のスクリーニング検査は推奨しない
等
[IARC]終末糖化産物摂取と20解剖学的部位以上のがんリスク:多国コホート研究
Dietary intake of advanced glycation endproducts and cancer risk at more than 20 anatomical sites: a multinational cohort study
EPICデータを用いた研究。参加者の食事は質問表で評価し、欧州でよく食べられる200以上の食品の3つの終末糖化産物(AGEs)(N-epsilon-(1-carboxyethyl)-lysine [CEL]; N-epsilon-(carboxyethyl)-lysine [CML];および N-delta-(5-hydro-5-methyl-4-imidazolon-2-yl)-ornithine [MG-H1])のデータベースと突合した。これら3種のどれもがん全体のリスクと関連しなかった。前立腺がんでMG-H1摂取の多さと高いリスクに関連があったが喉頭がんでは3つのAGEs全てと強い逆相関が監察された。これらの知見はAGEsががんの多さに寄与するという仮説を支持しない。
[ProMED]ソルガム中毒-イタリア:(ピエモンテ)牛
Sorghum toxicity - Italy: (PM) cattle
2022-08-11
https://promedmail.org/promed-post/?id=8704976
Date: Mon 8 Aug 2022 Source: Breaking Latest News [abridged, edited]
僅か数分で次々と死んだ。50頭の乳牛がソルガムで死亡した。この物語の主人公である58才のGOは彼に起こったことにまだ動揺している。「獣医が乳牛の耳のタグを集めるために到着したばかりだった。牛を運ぶトラックが既に待っていた。8月6日、牧場で孫と一緒にいた時に、牛の1/3が死んだ。牛は雨が少ないときによく生える植物であるソルガムの中毒で死んだ。「最初のカットは干し草を作るのに使われたが、今は動物を連れてきていいと言われた。牧場に来て10分ほどで牛は震え始め地面に倒れた。あえいで死んでいった。」すぐに人が集まってきて動物を救おうとした。動物予防研究所はまだ死因究明のための検査を行っている。
編集注
ソルガムの仲間の植物は青酸を蓄積する可能性がある。青酸濃度は若い植物で多く、幹より葉に多い。青酸の多い飼い葉は乾燥と十分なキュアリング時間をとって干し草に使われる、必要な時間は葉の青酸濃度による
飼い葉は生産濃度の検査をされることもある。獣医検査ラボは通常そのような検査をしている。一部地域では牧場での検査を勧めている。
以下硝酸についても記載
[EU]健康と食品査察と解析-2022年7月から12月の計画発表
Health and food audits and analysis - Programme 2022, July to December released
15 July 2022
2022年下半期の計画
[FSANZ]食品基準通知
Notification Circular 211-22
12 August 2022
https://www.foodstandards.gov.au/code/changes/circulars/Pages/211-22.aspx
改訂
電解質飲料の組成と表示、園芸(ベリー類、葉物野菜、メロン)の一次生産加工要件
[FAO]食品と農業貿易の地理
THE GEOGRAPHY OF FOOD AND AGRICULTURAL TRADE
https://www.fao.org/interactive/state-of-agricultural-commodity-markets/en/
持続可能な開発のための政策アプローチ
貿易は私たちの日常生活に極めて重要な役割を果たしている。食品と農業貿易政策が今日の課題にどう対応できるか、全ての人のための持続可能な長期的開発にどう貢献できるかを探る
・食品と農業貿易の変わる性質
・貿易の多い国があるのは何故?
・世界貿易へのショックに対応する
・食品と農業貿易の環境影響
・貿易について深く知る
[DGCCRF]装飾用ウォータービーズとビーズの安全性
Sécurité des perles et billes d’eau décoratives
09/08/2022
https://www.economie.gouv.fr/dgccrf/securite-des-perles-et-billes-deau-decoratives
フランス語
[APHIS]APHISコアメッセージセットは野菜と果物の名称検証リストを発表
APHIS Core Message Set Announces Release of Fruit and Vegetable Name Validation List
Aug 9, 2022
USDAのAPHISはAPHISコアメッセージセットウェブサイトに野菜と果物の名称検証リストを含めたことを発表する。このリストには、属、種、亜種及び品種の名前と共通名称を提供する
Fruit and Vegetable Name Validation List
論文
-菜食女性は腰部骨折リスクが高い
Vegetarian women are at a higher risk of hip fracture
10-AUG-2022
https://www.eurekalert.org/news-releases/961157
26000人以上の英国中年女性の研究で、菜食の人は普通の食事の人に比べて腰部骨折リスクが33%高かった。BMC Medicine。約20年間に822の腰部骨折が監察され、喫煙や年齢などの調整を行った後、リスクが高かったのは菜食群だった
(FFQを使用、ベジタリアン(卵や乳は食べる)は130人、完全菜食は5人だったのでまとめて菜食群としている)
-Science VOLUME 377|ISSUE 6607|12 AUG 2022
スター海洋生態学者が不正を行っていたと大学が言う
Danielle Dixsonに不利な発見は、この有名な海洋酸性化の仕事に疑問を提示した告発者の正当性を示す
Dixsonの仕事には、二酸化炭素濃度の上昇によって魚の行動や生態に劇的な影響があるとする多くの研究を含む。Dixsonの批判への態度は海洋生態学者で二分され、一部の人たちは告発者が妬みや自分のキャリアのために行動していると示唆した。批判は「科学の世界でこれまでに見た最も嫌な、恥ずべきことの一つだった」と海洋生態学者John Brunoは3月にツイートしている。John Brunoは2014年のDixsonの論文に伴うコメントの執筆者で、今回の大学の発見を伝えたメールには反応がない。
Dixsonは成功した科学者で資金集めの上手な人として有名で、しばしばメディアにも取り上げられてきた。
告発者は海洋生物学の大学の国際研究者チームで、彼女らの論文で報告される普通でない僅かなデータ変動での極めて大きなエフェクトサイズに長い間疑問を提示してきた
(長い記事。例えばこんな感じで取り上げられてきた
海の魚に異変? 酸性化がもたらす異常行動
L. ディクソン(デラウェア大学)
https://www.nikkei-science.com/201712_078.html)
-Nature Volume 608 Issue 7922, 11 August 2022
https://www.nature.com/nature/volumes/608/issues/7922
研究ハイライト
雄のハエを雌の死体とつがうよう誘惑する真菌
The fungus that entices male flies to mate with female corpses
死んだ、胞子だらけの雌のハエは、おそらく魅力的な臭いで雄を誘惑して破滅に導く
Nature 608, 242 (2022)
-何故一生懸命考えると疲れるのか
Why thinking hard makes us feel tired
11 August 2022 Heidi Ledford
https://www.nature.com/articles/d41586-022-02161-5
困難な仕事は脳内で疲労の引き金を引く信号分子を蓄積させる
Current Biologyに発表された研究が、6時間以上退屈で精神的負荷のかかる仕事をした人の脳のグルタミン酸濃度が高いことを発見した
その他
-J&Jはタルクベースのベビーパウダーの世界的販売をやめる
J&J to end global sales of talc-based baby powder
2022年8月12日
https://jp.reuters.com/article/johnson-johnson-babypowder-idTRNIKBN2PH1Q3
Johnson & Johnsonは2023年にタルクベースのベビーパウダーの世界的販売をやめるという。米国で集団訴訟により販売を止めてから2年以上後である。コーンスターチベースのベビーパウダーに移行することにした。
(食用だから安全とか言われても、食品は皮膚に使うものではないので。汗吸ったら微生物の繁殖に最適になったりしないんだろうか?そもそもベビーパウダー自体が近年は非推奨かも)
-嘔吐する大麻乱用者を巡るマリファナのインフルエンサーと科学者の確執
The feud between a weed influencer and scientist over puking stoners
By Amanda Chicago Lewis July 20, 2022
ある科学者はカンナビノイド悪阻症候群の原因遺伝子を探っている。しかしこの病気の大麻インフルエンサーとの公衆の面前での諍いは彼の研究を脱線させるかもしれない
Alice Moonは2018年にオンライン大麻インフルエンサーを自称して大麻入りの食事をしたが、その後吐き続けるようになった。最終的に原因が大麻であると認めざるを得なくなった。カンナビノイド悪阻症候群(CHS)はあまり知られておらず、特に大麻使用者の間では疑いをもたれた。カンナビノイド研究歴の長い精神薬理学者Ethan RussoはCHSを研究しようとして過去数年、Moonとオンラインで苦いバトルに巻き込まれている。
高校を卒業していない33才女性のMoonと、70過ぎの禿げかかった眼鏡のInstagramの使い方がよくわからないRussoに共通点はほとんどない。大麻業界を取材してきたジャーナリストの私は両者を何年も前から知っているが、これほど激しい諍いをしていることに驚いている。現在の業界の動きの小宇宙の影響によって過激になっているようだ。
現在大麻に関する法律は変わりつつあり、この植物への研究に資金が出るようになってきたが、我々の科学と真実への全体的な信頼はぼろぼろである。
体調が悪くなったとき、ホリスティック業界と医薬品業界は自分たちの正当性を売ろうと見当違いの戦いをしているように見える。患者は何にでも手を出すだろう。モデルナのcovid-19ワクチンの有効性に関する情報は入手しやすいが、大麻に関する信頼できる情報を入手するのは極めて困難である。
(非常に長い記事、一部のみ。大麻の副作用を報告することは大麻コミュニティにとっては裏切りで嘘つきと見なされるし本人も大麻を使いたいという気の毒な状況)
-科学雑誌が正しいことをするとき
When A Science Journal Does The Right Thing
Steven Salzberg Jul 25, 2022
これまで悪い科学について何年にも渡ってたくさんの記事を書いてきた私が、今日はポジティブな話をしよう。数年前に私が取り下げを要求した論文が、Nature姉妹紙Scientific Reportsによって取り下げられた。それはホメオパシーが有効だとする論文で、西洋うるしを10-30(マイナス30乗)まで希釈したものの影響を報告している。問題は、そこまで希釈するともとの物質は残っていないため、その物質の有効性が観察される可能性はないということである。多くの科学者が雑誌にあり得ないし実験結果はその主張を支持しないと苦情を申し立てた。取り下げの告知には図の重複が含まれていた。そして詐欺が発覚した場合によくあるように、著者らは取り下げに同意しない。
Retraction Note: Ultra-diluted Toxicodendron pubescens attenuates pro-inflammatory cytokines and ROS- mediated neuropathic pain in rats
https://www.nature.com/articles/s41598-019-44557-w
-偽装と薄弱なUSDAの監視がオーガニック食品業界の誠実性を崩壊させる
Fraud and weak USDA oversight chip away at integrity of organic food industry
By: Bart Pfankuch August 3, 2022
サウスダコタ州Sioux FallsのTrey Wharton 31才、はオーガニック食品からなるビーガンの食生活を中心とした健康的ライフスタイルを維持するためにたくさんのものを犠牲にしてきた。高価なオーガニックのために仕事を増やし休暇をとらなかった。しかしいくつかの大規模オーガニック偽装事件で、自分が買っているものが本当にそうなのか不安になることもある。
数十億ドル産業は詐欺師にとって魅力的
オーガニックシステムは「抑制と均衡」に依存する
オーガニック業界は誠実性に注目
エピローグ:Whartonの犠牲は大きな被害を与えた
(借家を追い出されたので車で寝泊まりしているらしい。ホームレスになってもオーガニックでビーガンだから健康だと主張。ここまで信じているとほとんどカルト)
-オーガニックパート2:詐欺師農家は捕まるまで贅沢に暮らしていた
ORGANICS PART 2: Fraudulent farmers live lavishly until caught
By: Bart Pfankuch August 3, 2022
https://www.sdnewswatch.org/stories/organics-part-2-fraudulent-farmers-live-lavishly-until-caught/
有機穀物偽装に関与した人たちの贅沢な暮らしの報告
慣行栽培の農作物を2-3倍の値段で「有機」として販売できるので儲かる