[FDA]リコール
D.F. Stauffer Biscuit Co, Inc.は賞味期限が2023年2月21日のMarket Pantry White Fudge Animal Cookiesについて、異物混入の可能性があるため自主的リコールを行う。
D.F. Stauffer Biscuit Co., Inc. Issues a Voluntary Recall on Market Pantry White Fudge Animal Cookies with a Best By Date of 21FEB2023 Due to Possible Foreign Object Contamination
August 25, 2022
D. F. Stauffer Biscuit Co, Inc.は、金属(針金)を含む可能性があるため、44 oz Market Pantry White Fudge Animal Cookies(クッキー)を自主的にリコールする。製品写真あり。
[FDA]プレスリリース
-FDAとメキシコ当局が第2回年次パートナーシップ会議で食品安全の進捗を報告する
FDA and Mexican Counterparts Report Progress in Food Safety at Second Annual Partnership Meeting
August 25, 2022
FDAとメキシコの規制当局である連邦衛生リスク保護委員会(COFEPRIS)及びメキシコ食品衛生安全品質管理局(SENASICA)は、メキシコからの輸入食品の安全確保と両国の消費者の保護を促進するための継続的努力の一環として、第2回食品安全パートナーシップ(FSP)会議を開催した。
-FDAは2022年の任意の米国小売食品規制プログラム基準を発表する
FDA Issues 2022 Voluntary National Retail Food Regulatory Program Standards
August 24, 2022
FDAは任意の米国小売食品規制プログラム基準2022年版を発行した。
[FDA]有害事象報告の調査 更新
Investigation of Adverse Event Reports: French Lentil & Leek Crumbles (June 2022)
08/25/2022
有害事象報告の件数更新 369
詳細情報はまだ
[ODS]ファクトシート更新
ナイアシン
Niacin
Fact Sheet for Health Professionals
August 23, 2022
https://ods.od.nih.gov/factsheets/Niacin-HealthProfessional/
いくつかのサプリメントに含まれるナイアシン類似化合物として、ニコチンアミドモノヌクレオチドを含めるようダイエタリーサプリメントの項を改訂。
https://ods.od.nih.gov/factsheets/Niacin-HealthProfessional/#change
[ヘルスカナダ]助言
偽造バイアグラとシアリス勃起不全治療薬をオンタリオ州スカボローのGrace Daily Martから押収する
Counterfeit Viagra and Cialis erectile dysfunction drugs seized from Grace Daily Mart in Scarborough, Ontario
2022-08-25
ヘルスカナダは、追加で、同店から偽造のバイアグラとシアリス勃起不全治療薬を押収する。製品は成分にシルデナフィル及びタダラフィルを含む。
[SFA]サラダの安全性:生野菜のリスク
Salad Safety: Risks of Raw Vegetables
Thursday, August 25, 2022
https://www.sfa.gov.sg/food-information/risk-at-a-glance
生/加熱調理なしのそのまま喫食可能でない野菜の食品安全性リスク、野菜の安全性の保証に関する情報。
細菌、ウイルス、寄生虫、残留農薬、植物毒素/化学物質
すぐ食べられる“Ready-to-Eat (RTE)”と表示してあるものは汚れやばい菌をとり除き直接食べられるように加工してある。一般的にスーパーで購入する野菜のほとんどはRTEではない。安全なRTE野菜のためには企業とSFAが規制と管理を行っている
[SFA]食品取扱者のマスク又はマウスシールドの着用に関する注意喚起について
Advisory on Wearing of Masks or Spit Guards by Food Handlers
24 Aug 2022
2022年8月24日にCovid-19のマスク着用規制の緩和が発表され、特定の医療や公共輸送以外では屋内マスク要件がなくなった。たが、すべての食品取扱者は、引き続き口や鼻から排出される物質が食品を汚染するのを防止することができるマスクやその他物理的バリアを着用する必要がある。
[ProMED]死亡、ハゲワシ-南アフリカ、ボツワナ:意図的中毒
Die-off, vulture - South Africa, Botswana: intentional poisoning
2022-08-28
https://promedmail.org/promed-post/?id=8705255
Date: Fri 12 Aug 2022 Source: DW [edited]
南アフリカのVulPro保全団体が2022年8月12日に150羽以上の絶滅危惧ハゲワシがボツワナの2つの別々の場所で死んでいたと報告した。どちらも意図的なようである。
南アフリカではハゲワシの中毒は珍しくはなく、動機は二つある。野生生物の密猟者が、ハゲワシが動物の死体の上空を飛んでいるとレンジャーに違法行為が見つかる可能性があること、ハゲワシの臓器が伝統医薬品として"muti”プラクティショナーに珍重されること
[ProMED]原因不明の腎疾患-インド:(チャッティースガル)
Undiagnosed renal disease - India: (CG)
2022-08-26
https://promedmail.org/promed-post/?id=8705237
[1] Undiagnosed deaths: India (Chhattisgarh)
Date: Sat 6 Aug 2022 Source: The Times of India [edited]
Sukma の800人の村で謎の病気で50人以上が死んだ。
地元メディアは6ヶ月で61人以上が死んだと報道しているが当局によると2年以上にわたって50-52人である。それでも村の人口が800人であることを考えれば警鐘である
この病気は下肢が腫れ吐き気をおこすが原因はわかっていない。患者検体の他に土壌や水も検査されている
[2] Undiagnosed deaths: India (Chhattisgarh)
Date: Sat 6 Aug 2022 Source: Mint [edited]
ChhattisgarhのSukma の村で「未知の」病気で3年間で61人が死亡した
編集注
インターネットにはこの病気について無数の記事がある。他の国でも同様の報告はあり、これまでも多くの検討がされ、2013年に香港で開催された国際腎臓学会でUddanam腎症と命名されている。環境毒素や熱ストレスなどが取り上げられているが真の原因は謎のままである。WHOによるとこの地域はスリランカとニカラグアに次いで第三番目に慢性腎疾患が多い。研究者が原因や治療法を見つけることを願う。
[MFDS]日本産輸入食品の放射能検査の結果
輸入検査管理課
-2022.8.5〜2022.8.18
https://www.mfds.go.kr/brd/m_100/view.do?seq=43276
-2022.8.12〜2022.8.11
https://www.mfds.go.kr/brd/m_100/view.do?seq=43275
[MFDS]食品安全国で公共データの活用が容易になりました!
統合食品データ企画課 2022-08-23
https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=46627
□ 食品医薬品安全処と食品安全情報院は国民が食品安全公共データをより簡単で便利に活用できるように、食品安全国ホームページ*の「公共データ活用」サービスにユーザー便宜機能を追加して新たに改編した。
* 食品安全国ホームページ:食品安全知識から危害予防情報まで30個の関係行政機関が保有する食品安全情報を一箇所に集めて提供する対国民ポータル(’21年基準年間2700万人訪問)
○ 今回の改編は今年2月に実施した「食品安全国対国民需要調査」結果を反映して、「人気データ視覚化」サービスを追加し「公共データ活用案内映像サービス」を提供するなど、ユーザーの便宜性と活用性を高めることに重点を置き推進した。
○ これまで食薬処は食品安全国「公共データ活用」サービスのデータ品質とサービス機能を改善*する一方、ユーザーが簡単に利用できるように公共データ活用事例とガイドブックを提供してきた。
* 公共データサービス改編現況:(’20年)国民関心食品安全情報を追加して公共データ開放拡大(営業認可・廃業情報など38種追加)→(’21年)公共データに対する品質・機能改善(速度改善および検索条件追加など41種改善)
<添付>
1.公共データ活用サービスの改編画面
2.食品安全国公共データ開放リスト
3.食品安全国公共データ活用事例
4.部署担当者の連絡先
[MFDS]健康機能食品原料の安全基準強化と個別認定型原料の拡大
食品基準課 2022-08-16
https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=46616
□ 食品医薬品安全処はスピルリナなど機能性原料7種*に対して「摂取時の注意事項」追加などを主な内容とする、「健康機能食品の基準及び規格」改正案を8月16日に行政予告する。
* 葉緑素含有植物、スピルリナ、プロポリス抽出物、ガンマリノレン酸含有油脂、オオバコ食物繊維、ポリデキストロース、紅麹
○ 今回の改正は昨年に、①個別認定型機能性原料7種の安全性・機能性について再評価した結果を反映し、②多様な製品が開発・供給されるよう個別認定型機能性原料などを拡大するために用意された。
□ 主な改正内容は、①再評価結果の反映、▲摂取時注意事項の追加(7種)、▲一日摂取量の変更(3種)、▲スピルリナ肌の健康機能性内容の削除、▲スピルリナ・プロポリス抽出物の鉛規格強化、②個別認定型原料など拡大、▲個別認定型原料であるコレウス・フォルスコリ抽出物を個別認定型に転換、▲ニンニクの血圧調節機能性の追加などである。
<①再評価結果を反映>
○(摂取時注意事項の追加)機能性原料7種に摂取時注意事項として全て「異常事例発生時に摂取を中断し、専門家と相談すること」を追加し、紅麹の場合は脆弱層、特定疾患者、医薬品服用者などを考慮して、摂取時に注意すべき情報*も追加する。
*(紅麹)小児、妊婦、授乳婦は摂取を避けること、肝疾患がある、高脂血症薬の服用中は摂取を避けること、異常事例発生時は摂取を中止し専門家に相談すること
○(一日摂取量の変更)スピルリナ、プロポリス抽出物、オオバコ食物繊維について、機能性と安定性が確保された一日摂取量の範囲を再設定する。
* 例)オオバコ食物繊維:血中コレステロール改善(オオバコ食物繊維として5.5 g以上→6.0 g以上)、排便活動円滑化(オオバコ食物繊維として3.9 g以上→5.0 g以上)
○(機能性削除)スピルリナの「肌の健康に役立つ」機能性を立証する科学的資料が提出されず機能性を削除する。
*(現行)肌健康・抗酸化・血中コレステロールの改善に役立つ→(改定案)抗酸化・血中コレステロールの改善に役立つ
○(規格強化)スピルリナとプロポリス抽出物の鉛規格3.0 mg/kg(スピルリナ)、5.0 mg/kg(プロポリス抽出物)を1.0 mg/kgに強化する。
<②原料・機能性を個別認定型に追加>
○(個別認定型に転換)これまで個別認定型*であったコレウス・フォルスコリ抽出物を個別認定型に転換し、誰でもコレウス・フォルスコリ抽出物を利用して体脂肪減少に役立つ健康機能食品を製造・輸入することがでる。
* 営業者が安全性と機能性資料を食薬処に提出し、別途、食薬処から認定された機能性原料として認定された営業者のみが個別認定型健康機能食品を製造可能
○(機能性追加)ニンニクの機能性は「血中コレステロールの改善に役立つ」だけが認められたが、「血圧調節を助けることができる」という機能性が確認され、これをニンニクの機能性として追加する。
*(現行)血中コレステロールの改善に役立つ→(改正案)血中コレステロール改善・血圧の調節に役立つ
□ 食薬処は今後も健康機能食品の安全は強化する一方、多様な健康機能食品が発売される基盤を用意出来るよう継続的に努力する。
<添付> 健康機能食品の機能性原料再評価結果
[MFDS] [報道参考] 無登録で製造・販売した「大豆油」の回収措置
食品管理総括課 2022-08-12
https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=46613
□ 食品医薬品安全処は、食品・製造加工業の営業登録をしていない業者が製造・販売したG1大豆油(類型:ダイズ油)製品を販売停止して回収措置した。回収対象は賞味期限が2024年7月19日から2024年8月9日と記載された製品である。
[WHO]コンサルタント募集-WHO健康的食生活監視イニシアチブ
Call for consultant - WHO Healthy Diet Monitoring Initiative
26 August 2022
不健康な食事に関連する疾病負担は世界中の懸念であり、健康的食事はSDGsや世界保健総会世界栄養目標達成にとって重要である。しかし世界的監視に使える食事摂取指標が存在しない。
人々が何を食べているのかについてのしっかりしたデータが行動や政策の基本にあるべきだがデータが無く、状況や人口集団横断的に健康的食事を測定する有効な指標についてのコンセンサスもない。そのことが食生活改善の進歩を追跡することの妨げになりこの分野への投資意欲も削いでいる。
そのためWHOとUNICEFは栄養監視に関する技術的専門家助言グループ(TEAM)を介してFAOと協力し、健康的食生活監視イニシアチブへの道筋を描いた。このイニシアチブは3つの国連機関の栄養部門長を含む戦略的計画グループ(SPG)によって導かれ、3-5年計画である。2022年の夏に計画と優先課題設定を、2022年後半に最初の技術的相談を行い、2023-2024年にさらなる作業を行う。
SPGのマネジメント促進担当者を募集する
[NASEM]台所の化学者
Chemists in the Kitchen
https://labx.org/videos/chemists-in-the-kitchen
YouTubeシリーズ
料理の化学を紹介する動画
August 12, 2022は浅漬けと発酵
[NASEM]肥満の基本的駆動要因としての構造的人種差別、バイアス、健康コミュニケーションに対応する ワークショップの概要
Addressing Structural Racism, Bias, and Health Communication as Foundational Drivers of Obesity
Proceedings of a Workshop Series (2022)
[NASEM]ワークショップのお知らせ 科学者と公衆衛生専門家を標的にする
The Targeting of Scientists and Public Health Professionals
September 1, 2022
NASEM人権委員会によるウェビナーシリーズの一環
パンデミックが始まってから、科学者や公衆衛生専門家が公衆衛生介入や情報などでCOVID-19拡大と戦う努力の結果として、脅迫などの攻撃対象になってきた。このウェビナーでは、米国の主導的公衆衛生専門家がこうした攻撃の影響について、標的とされた個人や社会にとって、そしてそれらへの対策について議論する
今後の予定は以下
パンデミック中に科学者や公衆衛生従事者を黙らせる:ウェビナーシリーズ
Silencing Scientists and Health Workers during the Pandemic: Webinar Series
今後予定されているテーマ
・COVID-19関連の健康部門従事者への暴力の世界的パターン
・パンデミック中の情報検閲と権利
・公衆衛生危機の際の科学コミュニケーションと人権についての省察
・オンライン健康関連スピーチへの人権枠組みの構築
(日本では放射能関連の時があまりにもひどかったし本来この手の議論をすべき人文系の学者も情報提供者への虐めに加担していた印象しかないので、相対的にCOVID-19関連の専門家への攻撃がましに見えてしまう)
[UKHSA]年次会議
UKHSA annual conference, Leeds 18-19 October 2022
https://www.ukhsa-events.org.uk/hpa/frontend/reg/thome.csp?pageID=447055&eventID=1003&traceRedir=2
プログラム
Main programme
https://www.ukhsa-events.org.uk/hpa/frontend/reg/tAgendaWebsite.csp?pageID=447699&eventID=1003&mode=
各テーマの演者と要旨が掲載されている
感染症関連が多いが、放射性物質や化学物質、気候変動、行動科学も扱っている
SCIENCE 25 Aug 2022 Vol 377, Issue 6609
エディトリアル FDAと科学的優先課題
The FDA and scientific priorities
ROBERT M. CALIFF
p.905
FDA長官ROBERT M. CALIFFによるエディトリアル
生命医学コミュニティのCOVID-19対応はワクチンや抗ウイルス薬などの複数のツールを提供し、役に立った。FDAの柔軟性と短時間でのガイダンスはこの変化する公衆衛生上の脅威に対応するのには必須だった。臨床試験の手続き簡略化も重要だった。FDAはこの教訓を他の分野の開発にも適用する。
がんや稀少疾患治療の進歩にも関わらず、米国の寿命はよくある慢性疾患のため短くなった。喫煙、オピオイドが負の影響を与えている。人種的マイノリティ、教育と冨の少ない人々、地方に住む人々に治療を届けられるようにしなければならない
デジタル情報へのアクセスとともに研究と臨床を統合することには大きな可能性がある。FDAのデジタルインフラでデータの迅速で系統的な収集と現実世界での医療製品の利益とリスクの詳細な理解にむけた努力を促す。このネットワークは食品に関してより速やかで包括的なリスクとベネフィットの問題を支援するだろう。栄養、サプライチェーンのデータ、有害物質の存在、病原体の全ゲノム解析、意図的遺伝子改変の影響などについての考察が健康への帰結と統合される。世界的気候変動に直面して、安全で、快復力のある、効果的食糧システムは優先課題である。FDAの技術開発プロセスに消費者と患者が直接関与することは社会科学と人間行動学の機会である。
デマが、社会的幸福を増進する科学と根拠に基づいたプロセスの信頼性を毀損してきた。FDAは人々の信頼回復に優先的に努めるが、広範な努力が必要であろう。
FDAの主な任務はアメリカ人の幸福を守ることであるが、それは世界の環境の中で行われている。FDAは世界中の科学、公衆衛生、レギュラトリーコミュニティと、ウイルスや生物学的環境、疾患の感染、国外で製造される医薬品や食品の安全を監視する頑健な情報システムを確立するために働き続ける。COVID-19は世界中の公衆衛生機関と生命医学科学者がかつてなく協力するための明確な呼びかけであった。
Nature
-米国政府はオープンアクセス方針の大幅変更を発表
US government reveals big changes to open-access policy
Jeff Tollefson & Richard Van Noorden 26 August 2022
https://www.nature.com/articles/d41586-022-02351-1
Biden政権は全ての米国機関に、連邦が資金提供した研究は2026年から発表されたら直ちにアクセスできるように指示
これまでは最大1年遅らせることが認められていた
-長期COVIDはヘルペスウイルスと関連する?初期データがヒントを提供する。
Could long COVID be linked to herpes viruses? Early data offer a hint
25 August 2022 Emily Waltz
https://www.nature.com/articles/d41586-022-02296-5
長く続くCOVID-19の症状にはコルチゾール濃度の低さとヘルペスウイルスの再活性化が関連すると予備的研究が示唆する
この予備的研究は賞賛と非難の両方を浴びている
-影響報告:生物多様性のニュース報道が生活と政策をどう形作ったか
Impact report: how biodiversity coverage shapes lives and policies
26 August 2022 Anna Nowogrodzki
https://www.nature.com/articles/d41586-022-02333-3
3つのケースがNatureの科学ジャーナリズムと意見記事が変化をもたらしたことを明らかにした
受賞したオサガメの写真、南極でのオキアミの乱獲と熱帯雨林の炭素税についてのコメント
その他
-コンシューマーラボ
オリーブの葉抽出物サプリメントレビュー
Olive Leaf Extract Supplements Review
8/26/2022
https://www.consumerlab.com/reviews/olive-leaf-extract-herbal-supplements/olive-leaf/
・オリーブの葉抽出物とは何?
多様な化合物が含まれるが、果実に含まれず葉に目立つのはオレウロペインoleuropeinで、乾燥葉の約6%になる。オリーブの葉抽出物には1%から40%まで含まれる
・健康上の利点は?
血圧やコレステロール低下等のが主張されている
コンシューマーラボの検査ではサプリメント製品は表示されている量を含むものの一回あたりの量は36~100mgと3倍の差があった。詳細は会員向け。
-ポリエチレンフラノエートがやってくる!怖がらないで。
Polyethylene furanoate is coming! Don’t be scared.
Joe Schwarcz PhD | 24 Aug 2022
プラスチック業界の温室効果ガス排出削減に役立てようとして、まもなくポリエチレンフラノエートが取って代わるだろう
もしあなたが化学の用語を怖がるなら、恐ろしいと思うかもしれない。でも怖がらないで、この話に化学の学位は必要ない。シートベルトを締めて、見てみよう。
ポリエチレンフラノエート(PEF)という単語は発音しやすくはない。しかしPEF製のボトルやパックはまもなく出回るだろう。理由はリサイクル可能で、バイオ廃棄物から作ることができるからである。PEFは少なくとも一部は石油由来のPETの代わりになる。そしてライフサイクルアセスメントではPETより温室効果ガス排出量が少ない。
現代の生活はプラスチック無しでは考えられない。ほとんどのプラスチックは再生可能ではない石油から作られ、その不適切な廃棄が環境問題になっている。そこでプラスチック業界は対応策を検討してきた。
PETボトルの解剖から始めよう。PETはエチレングリコールとテレフタル酸が交互に長くつながったポリマーからなる。エチレングリコールは石油の触媒分解で作ったエチレンオキシドから作られる。テレフタル酸の前駆体は石油を精製したパラキシレンである。どちらの工程も化石燃料を燃やして作ったエネルギーを使う。このPET製造工程の「グリーン化」の一つの方法が、エチレングリコールを再生可能原料由来にすることで、主に糖の発酵によるバイオエタノールを使う。この技術を使うことでコカコーラが大きな話題になった「植物ボトル」を作った。実際のところエチレングリコールはPETの重量の30%でしかなく、バイオエタノールからエチレングリコールを作るには多数の化学工程が必要である。エタノールはまずエチレンに変換され、それからエチレンオキシドに、次いでエチレングリコールに変換される。その間に環境負荷が増える。そして70%の重量を占めるテレフタル酸は石油由来である。
そこで石油由来でないテレフタル酸の代用品を見つけることが課題となった。そして研究者はフランジカルボン酸を見つけた。そしてテレフタル酸の代わりにフランジカルボン酸を使ったPEFを作り出した。このプラスチックはリサイクル可能でPETより二酸化炭素と酸素を通しにくく、物理的変形に強いためボトルや容器を薄くできる。そして最も重要なことは、フランジカルボン酸は麦わらや木材廃棄物のような植物原料から一連の反応で作れることである。ただし欠点はある。コスト!現在PEFはPETの約8倍のコストであるがスケールアップでギャップは小さくなるだろう。もう一つの問題は中間化合物のエチレンオキシドが生殖毒性・変異原性・発がん性があることである。そのためエチレンオキシドを経由しないエチレングリコールの合成が検討されている。まだ予備的段階である。
プラスチックは生活に浸透していて問題はある。科学はそれを解決しようとする。もちろんプラスチック問題の一つの解決法は、まずボトル入り飲料を買わないことではある。
-カフェインを過剰摂取するにはマテ茶を何杯?
How Many Yerbas Does It Take to Overdose on Caffeine?
Cat Wang | 26 Aug 2022
McGill大学の食堂の飲み物でカフェインを取り過ぎる方法を計算してみた
カフェインの致死量は血中濃度180 mg/Lで、通常100mgのカフェインを摂取すると約5 mg/L血中濃度があがる。つまり致死量になるためにはコーヒーは約40杯必要。カフェインが効果を示すためには15分かかり、半減期は5時間であることも考慮しよう。多くの場合、単純化してカフェインの致死量は10gで計算している
以下McGill大学のカフェテリアで提供されている飲み物について計算。67から544まで。
-おならに耐える:我々の先祖と彼らが愛した動物の乳の物語
Putting Up with the Farts: A Story of Our Ancestors and the Animal Milk They Loved
Jonathan Jarry M.Sc. | 26 Aug 2022
乳糖不耐は我々の遠い祖先の国法だった、遺伝子変化がそれを変えるまで
・乳糖は乳糖分解酵素によって分解されないと腹部膨満や下痢の原因となり得る、ミルクに含まれる糖である
・世界中の3人に1人は乳児期が過ぎても乳糖分解酵素を作り続ける、それは乳糖分解酵素の発現をコントロールする部分のDNAの一文字が変わったことでできた性質である
・考古学と現代のDNA及び情報保管技術からの根拠は、人間は乳児期を過ぎても消化できる能力を得る何千年も前から乳製品を消費していたことが示されている
-なぜうんちは茶色い?
Why is poop brown?
Ada McVean, B.Sc. | 23 Aug 2022
https://www.mcgill.ca/oss/article/health-and-nutrition-did-you-know/why-poop-brown
何を食べようと、あなたのうんちは茶色い。理由は胆汁。一方鳥のフンは茶色ではなく白い。これは鳥類がおしっこをしないためである。哺乳類はアンモニアを尿素の形で尿中に排泄するのに対して、鳥類はアンモニアを白いペースト状の尿酸の形で排泄する。それは余分な水の重さを減らすためである。実際には鳥の糞の中には本物の糞が含まれていてそれは茶色い。
-Whole Foodsが長く使ってきた「抗生物質不使用」牛肉販売スローガンで訴えられる
Whole Foods sued over its long-used ‘No Antibiotics Ever’ beef-selling slogan
By Dan Flynn on August 29, 2022
Whole Foodsを訴えたのはポートランドが拠点の「工場のような農場」に反対する団体“Farm Forward”で、「独立した検査」の結果抗生物質やその他の医薬品が検出されたためWhole Foodsの抗生物質負ルーの牛肉しか売らないという主張は虚偽だとしている。訴えによるとWhole Foodsは“No Antibiotics, Ever”というスローガンで牛肉を高く売って消費者からだまし取っている。
Whole Foodsは2002年から“No Antibiotics, Ever”というスローガンを使っている
訴えた方の言い分
Farm Forward
Farm Forward Sues Whole Foods for Deceiving Consumers About Antibiotic Use in “Antibiotic Free” Meat
August 24th, 2022
(何がどのくらい「検出」されたのかはよくわからないので偽装なのか意図せぬ微量コンタミなのかわからない)
メモ
機能性表示食品の「研究」は貴重なリソースの無駄遣い
土屋 丈太 日経クロステック/日経エレクトロニクス
2022.08.24
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00138/082301105/
連載 機能性表示食品制度の瑕疵
揺らぐ機能性表示食品への信頼、薄い科学的根拠で「論文採択率9割」
2022.08.04
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/02157/080100002/
森永乳業・カゴメ・キユーピー・雪印メグの機能性論文を調査、飲水に等しい科学的根拠も
2022.08.05
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/02157/080300003/
4%の成分量で製品発売か、機能性の研究レビューもずさんの恐れ
2022.08.08
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/02157/080400004/