2022-09-22

[EFSA]意見等

-石英砂の農薬リスク評価ピアレビュー

Peer review of the pesticide risk assessment of the active substance quartz sand

EFSA Journal 2022;20(9):7552  20 September 2022

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7552

情報不足が確認された。

 

-イタリアの10~74歳の集団に関する全国食事調査– IV SCAI ADULT

Italian national dietary survey on adult population from 10 up to 74 years old – IV SCAI ADULT

EFSA Journal 2022;19(9):EN-7559  20 September 2022

https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-7559

(外部科学報告書)

イタリアの全国食品摂取調査は、国の全領域と4つの主な地理的地域(北西、北東、中央、南及び諸島)を代表して、青年(10‐17歳)、成人(18‐64 歳)、高齢者(65‐74歳)を対象として実施された。EFSAの「EUメニュー方法論に関するガイダンス」に基づいた、食事評価方法(24時間食事思い出し法)、サンプルの選択、食事ソフトウエア(FoodSoft 1.0)、食品の記述、食品分類(FoodEx2 システム)、データ転送で実施され、1,203人がこの調査に参加した。

 

-コーデックス第53回残留農薬部会におけるEUの見解を作成するための科学的支援

Scientific support for preparing an EU position in the 53rd session of the codex committee on pesticide residues (CCPR)

EFSA Journal 2022;20(9):7521  19 September 2022

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7521

(科学報告書)

EFSAは、コーデックス第53回残留農薬部会(CCPR)へのEUの見解を作成する支援をするよう欧州委員会から依頼を受けた。

2021年にJMPRは、毒物学的特性および/またはコーデックス最大残留基準値の設定に関して38物質を評価した(アセタミプリド、ビキサフェン、クロフェンテジン、クロチアニジン、シプロジニル、ジフェノコナゾール、エチオン、エチプロール、フェンブコナゾール、フェンヘキサミド、 フェンピコキサミド、フェンピロキシメート、フィプロニル、フルオピラム、フルチアニル、イマザリル、イソプロチオラン、イソキサフルトール、 マンジプロパミド、 メフェントリフルコナゾール、メタラキシル、メタラキシル‐M、メトプレン、メトキシフェノジド、 ペンジメタリン、 プロチオコナゾール、ピジフルメトフェン、ピラスルホトール、 ピラジフルミド、キノキシフェン、スピネトラム、 スピロピジオン、 スルホキサフロル、テブコナゾール、テトラニリプロール、チアメトキサム、トリフロキシストロビン、トリネキサパック)。EFSAはコーデックスMRL提案に関するコメントや提案した毒性学的参照値を作成した。さらに、EFSAは以前のCCPR会合で毒性や残留評価に関する特定の懸念が生じた農薬(アフィドピロペン、フルエンスルホン、 メトコナゾール、プロピコナゾール)に関するJMPRのフォローアップ評価について更なる考慮事項を提出した。今回の報告書はCCPR会合のEUの見解を導出する基礎としての役割を果たすことになる。

 

-ローズヒップ、チャ、ケイパーにおけるニコチンの暫定最大残留基準値の短期(急性)食事リスク評価に関する声明

Statement on the short‐term (acute) dietary risk assessment for the temporary maximum residue levels for nicotine in rose hips, teas and capers

EFSA Journal 2022;20(9):7566  19 September 2022

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7566

(声明)

規則(EC) No 396/2005第43条に従って、欧州委員会は、現在農薬リスク評価に使用されているリスク評価モデル(EFSA PRIMo rev. 3.1)を基にして、ローズヒップ、チャ(Camellia sinensis)、ケイパーのニコチンの既存の暫定最大残留基準値(MRLs)が欧州の消費者を十分に保護しているかどうか評価するようEFSAに求めた。その評価の中で、EFSAはローズヒップとチャを通したニコチンの摂取による潜在的な急性暴露リスクを指摘し;これらの2つの商品の既存のMRLsを、ARfDを超過しないレベルまで下げるよう助言した。ケイパーには、EFSAは既存のMRLは急性摂取の懸念につながりそうもないと結論した。評価中のこの3つの食品のリスク評価は、追加の非標準的不確実性に影響されている。

(注:ニコチンは農薬として使われているわけではないが、継続して検出されていて汚染源は不明)

 

-新規食品としての鉄ミルクタンパク質化合物の安全性と、これに由来する鉄の生物学的利用能

Safety of iron milk proteinate as a novel food pursuant to Regulation (EU) 2015/2283 and bioavailability of iron from this source in the context of Directive 2002/46/EC

EFSA Journal 2022;20(9):7549  16 September 2022

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7549

(科学的意見)

欧州委員会の要請を受けて、栄養・新規食品及び食物アレルゲンに関するEFSAのパネル(NDA)は、規則(EU) 2015/2283に従って、新規食品(NF)としての鉄ミルクタンパク質化合物についての科学的意見書を公表し、指令2002/46/ECに照らしてこの供給源に由来する鉄の生物学的利用能に対処するよう求められた。このNFは、鉄塩(すなわち塩化第二鉄や硫酸第二鉄)、カゼインナトリウム、リン酸水素二カリウムから生産される鉄、カゼイン、リン酸塩の合成物である。申請者はこのNFを、このNFを2–4%含む鉄の供給源として使用することを提案している。申請者は、フードサプリメント、体重管理用総合代替食品、特別医療目的用食品など、このNFを多くの食品分類中の成分として市販することを意図している。パネルは、このNFの組成や提案された使用条件を考慮して、このNFの摂取は栄養的に不利益ではないと考えている。ADMEと生物学的利用能のために提出された研究から、このNFに由来する鉄は生物学的に利用可能であることが示されている。概して、この根拠から、このNFは、摂取すると、ヒトの食事の通常成分である鉄結合カゼインホスホペプチドを生産するために小さなペプチドに消化され、このNFに由来する鉄は栄養素として鉄の恒常性を維持する調節を回避しないことが示された。パネルは、このNF、鉄ミルクタンパク質化合物は、提案された使用条件で安全だと結論している。パネルはまた、このNFは鉄が生物学的に利用できる供給源であると結論している。

 

-活性炭を用いた物理的プロセスによる魚油と植物性油脂からのダイオキシンとダイオキシン様PCBsの汚染除去工程

Decontamination process for dioxins and dioxin‐like PCBs from fish oil and vegetable oils and fats by a physical process with activated carbon

EFSA Journal 2022;20(9):7524  15 September 2022

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7524

(科学的意見)

欧州委員会からの要請を受けて、フードチェーンの汚染物質に関するEFSAのパネル(CONTAM)は、活性炭への吸着によるダイオキシン類(ポリ塩化ジベンゾ-パラ-ジオキシン 及び ポリ塩化ジベンゾフラン、まとめてPCDD/Fsと略す)及びダイオキシン様ポリ塩化ビフェニル(DL‐PCBs)の濃度を下げる魚油と植物油脂の汚染除去工程を評価した。全ての飼料の除染工程は委員会規則(EU) 2015/786に規定されている許容基準に従わなければならない。飼料の食品事業者(FBO)が提出したデータは、その工程の有効性を評価し、その工程がその製品の特徴や特性に有害影響を及ぼさないことを証明するためのものである。提出された限定的な情報、特に汚染除去前後のサンプルの分析では、CONTAMパネルは提案された汚染除去工程が魚油や植物油脂中のPCDD/FsやDL‐PCBsを減らすのに有効かどうか結論できなかった。提出されたデータから、除染工程が魚油や植物油の栄養成分に有害な変化をもたらすという根拠はなかったが、この工程が有益な成分(ビタミン類など)を激減させる可能性はある。まとめると、FBOが提案した汚染除去工程から、CONTAMパネルは、2015年5月19日の委員会規則(EU) 2015/786で示された許容可能な基準に準拠するとは結論できなかった。

 

-EFSAの専門家会議からのニュース速報:フードチェーンの汚染物質(CONTAM)

Breaking news from EFSA’s expert meetings: Contaminants in the food chain (CONTAM)

2022/09/16

https://www.youtube.com/watch?v=VXvWbbIrEq8

YouTube動画

 

[ANSES]キノコ狩りの季節開始:慎重に!

Wild mushroom season has begun : be vigilant !

14/09/2022

https://www.anses.fr/en/wild-mushroom-season-2022

秋の訪れがキノコ狩りの季節の開始を知らせている。野生のキノコは人気のあるごちそうだが、種類によっては有毒なものや致命的なものもある。2021年には有毒種を食用種と間違えて4人が亡くなった。キノコ通でもたまに採取に行く人でも、確実に安全に摂取するために、気を緩めず最善の方法に従う必要がある。

猛暑や日照りが発生したため、2022年の7月と8月に起こった中毒事例はかなり少なかったが、ここ数日の天候状況は野生のキノコの成長を促した。実際、9月上旬から中毒管理センターに報告される中毒事例数は増加している:9月1日以降すでに60件以上の事例が報告されている。

これらの中毒事例は様々な原因による:有毒種と食用種との混同、時には採取した野生のキノコについて間違った情報を提供している野生のキノコ識別用スマートフォンアプリの使用によるもの、悪い保存状態あるいは加熱不十分の食用キノコの摂取など。

2021年7月1日~12月31日の間に、フランスの中毒管理センターに1269件の中毒事例が報告された。原因となるキノコの大半は野生で採取されたものだった(事例の94%)。他の事例は市販で購入したものだった。

観察された症状は主に消化器系だった:腹痛、吐き気、嘔吐、下痢。事例の多くは軽症だったが、41件は深刻な事例で、4件の死亡事例が含まれている。

15人の幼い子供が中毒になった;そのうちの1人は肝臓移植を受けなければならなかった。採取したキノコは決して幼い子供に与えないよう注意することが重要である。

 

[FSA]FSAは研究対象分野を更新する

FSA updates areas of research interest

20 September 2022

https://www.food.gov.uk/news-alerts/news/fsa-updates-areas-of-research-interest

英国食品基準庁 (FSA) は、研究対象分野 (ARI) を更新し、新たに4分野追加し、より健康的で持続可能な食品に焦点を当てる。

 

[FDA]プレスリリース

-FDAは米国乳児用調製乳供給に関する当局の措置の内部レビューを終了する

FDA Concludes Internal Review of Agency Actions Related to the U.S. Infant Formula Supply

09/20/2022

https://www.fda.gov/news-events/press-announcements/fda-concludes-internal-review-agency-actions-related-us-infant-formula-supply

 米国食品医薬品局(FDA)は、乳児のクロノバクター病に関する複数の報告、Abbott社の乳児用調製乳製造工場及び乳児用調製乳の不足につながった混乱に関連するFDAの措置についての報告書を発表する。以下、報告書。

https://www.fda.gov/media/161689/download

 

-FDAは米国乳児用調製乳の供給強化を約束する;レビューにより継続的な取り組みを支援するロードマップが作成される

FDA Committed to Strengthening U.S. Infant Formula Supply; Review Provides Roadmap to Support Ongoing Efforts

09/20/2022

https://www.fda.gov/news-events/press-announcements/fda-committed-strengthening-us-infant-formula-supply-review-provides-roadmap-support-ongoing-efforts

 米国乳児用調製乳の問題に関する報告書が発表され、Robert M. Califf長官が供給強化に対する取り組みについての声明を発表する。

 

-FDAは両親や保育者にMother’s Touch Formulaを購入したり乳児に与えたりしないよう助言する

FDA Advises Parents and Caregivers Not To Buy Or Give Mother’s Touch Formula To Infants

September 21, 2022

https://www.fda.gov/food/alerts-advisories-safety-information/fda-advises-parents-and-caregivers-not-buy-or-give-mothers-touch-formula-infants

 情報更新。2022年9月16日、Mother's TouchはMother's Touch Baby FormulaがFDAの乳児用粉ミルクの規格に適合していないため、自主的リコールを開始した。製品写真有り。

 

-消費者向け情報 諮問委員会はFDAに重要な助言を、市民に声を与える

Advisory Committees Give FDA Critical Advice and the Public a Voice

09/21/2022

https://www.fda.gov/consumers/consumer-updates/advisory-committees-give-fda-critical-advice-and-public-voice

 FDAの、専門性、透明性、そして外部からの視点を持ち、科学的、医学的な助言を提供する委員会について紹介する。

 

[TGA]JS Health Vitamins Pty Ltdに違法な広告をしたとして26,640ドルの罰金を科す

JS Health Vitamins Pty Ltd fined $26,640 for alleged unlawful advertising

21 September 2022

https://www.tga.gov.au/news/media-releases/jshealth-vitamins-pty-ltd-fined-26640-alleged-unlawful-advertising

 オーストラリアTGAは補完医薬品の広告において、がんやアルツハイマー病などの深刻な健康状態を治療又は予防することができるという制限及び禁止された表現を違法に使用したとして、2つの侵害通知を合計26,640ドル発行した。

 

[NSW]リコール

- Ballistic Beer Co. beers

21 Sep 2022

https://www.foodauthority.nsw.gov.au/news/recalls/ballistic-beer-co-beers

Ballistic Beer Co. はオーストラリア産Hawaiian Haze Pale Ale 375mL、Hawaiian Haze IPA 375mL及びReef Pale Ale 375mLが二次発酵の可能性があるため、リコール。

 

[MFDS]日本産輸入食品の放射能検査の結果

輸入検査管理課

2022.9.2〜2022.9.15

https://www.mfds.go.kr/brd/m_100/view.do?seq=43279

 

[MFDS] [報道参考] 残留農薬基準が超過検出された「カボチャの種」の回収措置

輸入流通安全課 2022-09-20

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=46685

□ 食品医薬品安全処は市販されている中国産「カボチャの種(乾燥)」からピラクロストロビンが基準値(0.01 mg/kg)超過検出(0.02 mg/kg、0.03 mg/kg)されたため、該当製品を販売中止して回収措置する。

 

[MFDS] [報道参考] 「流通(賞味)期限から消費期限へ?どのように変わるの?」

食品表示広告政策課 2022-09-16

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=46677

□ 食品医薬品安全処は食品業者と自治体の食品衛生担当者を対象に消費期限表示制導入*にともなう準備事項などを案内するため、9月21日から10月19日まで「消費期限表示制全国巡回説明会」を開催する。

* 食品等の日付表示に「流通期限」ではなく「消費期限」を表示することに、「食品等の表示・広告に関する法律」改正(「’21.8.17改正、」’23.1.1施行、ただし牛乳類(冷蔵保管製品)については「’31.1.1施行」)

○ 今回の説明会は2023年1月1日から施行される消費期限表示制の営業者と自治体担当者の理解度を高め、制度がより円滑に施行されるよう支援するために用意された。

□ 主な内容は、▲消費期限表示制の概要と表示方法、▲消費期限の設定方法、▲制度導入にともなう産業界への支援内容*の案内など。

 

(参考[KWレポート] 賞味期限から消費期限へ )

 

[MFDS] [報道参考] 鉛の基準が超過検出された「液状茶」の回収措置

食品管理総括課科 2022-09-08

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=46672

□ 食品医薬品安全処は、食品製造・加工業者が製造・販売した「9月のゴミシ(食品類型:液状茶)」から、鉛が基準値(0.3 mg/kg)より超過検出(2.2 mg/kg)されたため、該当製品を販売中止して回収措置する。

 

[MFDS]食薬処、「コンビニ健康食コーナー」モデル事業実施

食生活栄養安全政策課 2022-09-07

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=46667

□ 食品医薬品安全処は子供の正しい食習慣形成に役立つ食品*をコンビニで区分・表示して販売する「健康食コーナー」のモデル事業を9月7日から12月31日まで実施する。

* 市販品よりナトリウム含有量を減らしたり、糖類を添加していない食品など

○ 今回のモデル事業は子供の肥満率*が持続的に増加することにより「子供が健康的で栄養価の高い食品を簡単に確認して選択できるようにしよう」というコンビニ業界と食薬処間の共感が形成されている。

* 子供の肥満率(6~18歳、%):(’13)10.0→(’18)12.3→(’20)15.9

○ 陳列・販売対象は、品質認証食品、流通製品よりナトリウム含有量が低いのり巻き・弁当や糖類を添加していない飲料類、果物・サラダなど、子供の健康を守り正しい食習慣形成に役立つ食品である。

陳列・販売品目

・品質認定食品:果菜ジュース、混合飲料の食薬処認定製品

・ナトリウム低減製品:弁当、のり巻きなど

・果物・野菜・ナッツ類:フルーツ(砂糖漬けを除く)、サラダ等

・単純原料製品:牛乳、ミネラルウォーター、子供用茶類など

□ 「健康食コーナー」は学校周辺など子供たちが頻繁に訪れる*コンビニ104店舗が参加して運営され、参加店舗入口に運営店舗を知らせるマークを付け、食薬処ホームページ、ネイバー地図などで店舗位置を確認できる。

* 青少年(中1~高3)がコンビニなどで販売する食品で週1回以上食事の代わりをする頻度:69.1%(2019年第15回青少年健康行動調査)

 

[MFDS]消費者の健康への関心を反映して、来年から酒類のカロリー表示を拡大

食品表示広告政策課 2022-09-07

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=46666

□ 食品医薬品安全処と公正取引委員会は韓国消費者団体協議会、6個の酒類協会*と酒類製品のカロリー表示対象を拡大するために9月7日に業務協約を締結した。

* 韓国酒類産業協会、韓国酒類輸入協会、大韓濁酒製造組織中央会、韓国マッコリ協会、韓国手作りビール協会、韓国酒類安全協会

○ 今回の協約は健康に対する消費者の関心が増加*することにより、これまで一部製品にのみ業者が自律的に表示してきた酒類のカロリー表示をより多くの製品に拡大し、消費者が必要とする情報をより積極的に提供するために締結された。

* 20歳以上500人中71%が表示必要と答えた(韓国消費者院、’21.10月)

- 酒類製品のカロリー情報表示は来年から製品の内容量表示の横に「内容量に相当するカロリー(例:酒類330 ml(000 kcal)」と記載し、消費者が簡単に確認できるようにする予定である。

□ 主な内容は、▲酒類製品のカロリー表示に対する詳細な実施計画の策定、▲カロリー表示の実施状況確認、▲消費者へカロリー表示に対する広報など。

 

[MFDS]秋夕名節用食品の一斉点検の結果、違反業者67箇所を摘発・措置

食品管理総括課 2022-09-07

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=46665

□ 食品医薬品安全処は秋夕名節用食品の先制的な安全管理のために製造・販売する業者計6797箇所を8月17日から26日まで一斉点検した結果、「食品衛生法」、「健康機能食品に関する法律」、「畜産物衛生管理法」に違反した67箇所を摘発し管轄官庁に行政処分を要請した。

○ 今回の合同点検は17個の地方自治体とともに秋夕名節用食品の製造・輸入・流通・販売業者を対象に実施した。

- さらに名節プレゼント用・祭事用食品などに対する収去検査(国内流通)と通関段階精密検査(輸入食品)も実施した。

□ (合同点検の結果)主な違反内容は、▲健康診断未実施(22箇所)、▲衛生的取扱基準違反(8箇所)、▲衛生帽未着用(7箇所)、▲流通期限経過製品陳列(6箇所)、▲流通期限未表示・超過表示(3箇所)、▲作業場の不衛生的な管理(3箇所)、▲自己衛生管理基準未運用(2箇所)、▲流通期限経過原材料を製造に使用(1箇所)、▲品質検査未実施などその他違反(15箇所)などである。

○(収去検査の結果)国内流通中の、▲点検対象業者生産製品(韓菓、餅類、酒類など)、▲煮込み・揚げ物など調理食品、▲農・畜・水産物など計2825件を回収し、残留農薬、食中毒菌など項目を集中検査した。

- 現在までに検査が完了した1700件中8件は基準・規格不適合判定**となり、所轄官庁で廃棄処分などの措置がとられる予定である。

** 不適合項目:食中毒菌(2)、残留農薬(1)、金属異物(1)、大腸菌群(1)、細菌数(1)、リノレン酸(2)

○(通関段階精密検査の結果)、▲果菜加工品(ゆでわらびなど)など加工食品、▲キクラゲ・牛肉・キグチなど農・畜・水産物、▲プロバイオティクスなど健康機能食品の合計319件を対象に、項目*に対する精密検査を実施した結果、

* 農産物の残留農薬・重金属、水産物の重金属・残留動物用医薬品項目等

- 6件は不適合判定*となり、輸出国への返送または廃棄など措置する計画である。

* 不適合項目:残留農薬(3)、重金属(2)、残留動物用医薬品(1)

<添付>

1.違反業者現況

2.各部門の担当者、連絡先

 

[MFDS]食品表示情報、QRコードで確認して下さい!

食品表示広告政策課 2022-09-05

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=46659

□ 食品医薬品安全処は製品パッケージに記載する食品表示事項のうち、消費者の安全と製品選択に不可欠な表示事項*の判読性を高め、残りの表示事項をスマートラベル(QRコード)でも提供できる規制実証特例試験事業**を運営する。

* 製品名、内容量(熱量)、店舗名、消費期限(流通期限)、保管方法、注意事項、ナトリウム含有量の比較

** 事業名:スマートラベル(QRコード)を活用した食品表示の簡素化

○ 今回の事業は6業者が申請し、9月5日に開催された規制特例審議委員会(産業通商資源部主管)で審議・議決されたことにより、今後2年間規制特例の適用を受ける。

□ 今回の事業では消費者の判読性向上のために製品パッケージに必ず表示する必要がある製品名を含む7項目の表示情報を設定し、文字サイズ(10→12ポイント)と文字幅(50→90%)を拡張し、製品に大きく表示するようにした。

○ 7項目は消費者が安全性と製品選択のために確認する情報で、昨年3月から消費者団体、業界などと十分な議論を経て用意された。

○ また、消費者に多様な情報を提供するために事業者が表示しなければならない残りの情報*はQRコードで提供し、その他に消費者関心情報や食品安全情報**が提供される。

* 原材料名、栄養成分、事業所所在地、品目報告番号等

** ライフサイクル別栄養情報、調理・解凍方法、不適合情報、トレーサビリティ管理情報など

□ 食薬処は今回の事業運営過程で規制特例の適用にともなう効果性を慎重に検討し、運営上の不備を補完し、消費者と食品業界双方に利益をもたらす合理的な制度を策定する。

<添付> 規制実証特例試験事業対象

 

[ASA]ASA裁定

-ASA Ruling on Eden Mill Distillery t/a Ramsay's Gin

21 September 2022

https://www.asa.org.uk/rulings/eden-mill-distillery-a22-1158772-eden-mill-distillery.html

インスタグラムとフェイスブックでジンの微量栄養素や抗酸化物質が豊富と宣伝。アルコール飲料では栄養強調表示は認められていない。

 

-ASA Ruling on Ian Macleod Distillers Ltd

21 September 2022

https://www.asa.org.uk/rulings/ian-macleod-distillers-ltd-a22-1158770-ian-macleod-dis

tillers-ltd.html

ウイスキーの会社のインスタグラムへの投稿。車のメンテをしている人に飲酒を薦める無責任な内容が違反

 

-ASA Ruling on Meikles of Scotland Ltd t/a Stag's Breath Liqueur

21 September 2022

https://www.asa.org.uk/rulings/meikles-of-scotland-ltd-a22-1158773-meikles-of-scotland-ltd.html

フェイスブックでの、アルコールが困難な問題の解決法になると示唆する宣伝が違反

 

-ASA Ruling on Pernod Ricard UK Ltd

21 September 2022

https://www.asa.org.uk/rulings/pernod-ricard-uk-ltd-a22-1158771-pernod-ricard-uk-ltd.html

インスタグラムでの、ウイスキーが25才以下に向けて宣伝され身体的精神的能力を強化することを示唆するのは基準違反

 

[FAO]世界食料安全保障と栄養の危機について、FAO, IMF, WBG, WFP, および WTOの長による二回目の共同声明

Second Joint Statement by the Heads of FAO, IMF, WBG, WFP, and WTO on the Global Food Security and Nutrition Crisis

21/09/2022

https://www.fao.org/newsroom/detail/second-joint-statement-by-the-heads-of-fao-imf-wbg-wfp-and-wto-on-the-global-food-security-and-nutrition-crisis/en

世界食料安全保障危機に対応するために緊急の行動呼びかけ

 

-19の「飢餓ホットスポット」で食料危機が迫りアフリカの角では飢餓が近づく

Food crisis tightens its grip on 19 ‘hunger hotspots’ as famine looms in the Horn of Africa – new report

21/09/2022

https://www.fao.org/newsroom/detail/food-crisis-tightens-its-grip-on-19-hunger-hotspots-as-famine-looms-in-the-horn-of-africa-new-report/en

FAO-WFP合同報告書発表

 

[ヘルスカナダ]カナダ政府は大麻規制見直しの次の段階を発表

Government of Canada to announce next steps on review of cannabis legislation

September 21, 2022,

https://www.canada.ca/en/health-canada/news/2022/09/government-of-canada-to-announce-next-steps-on-review-of-cannabis-legislation.html

9月22日の記者会見の予告

 

論文

-イングランドのがん発生率の社会経済的不平等のほとんどはタバコが原因

Smoking to blame for most of England’s socioeconomic disparity in cancer incidence

21-SEP-2022

https://www.eurekalert.org/news-releases/964701

PLOS ONEに発表されたイングランドの2013年から2017年のがんの発生率に関する研究

 

-食品安全神話の健康への帰結:英国、ノルウェー、ドイツでの報告されている腸炎の発生率と有病率の研究

Food safety myths consequences for health: A study of reported gastroenteritis incidence and prevalence in UK, Norway and Germany

NinaVeflen, PaulaTeixeira

Food Control Volume 142, December 2022, 109210

https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0956713522004030

食品安全神話を信じることと腸炎の発生率と有病率が関連する。関連が大きいのは卵、細菌の不活性化、菜食、土食に関する信仰。

卵に関する神話は、卵は室温で保存、二日酔いには生卵を食べると良い、のようなもの

細菌に関する神話は、木製のまな板、トウガラシ、わさび、マリネで菌が殺せる

他はベジタリアンは食中毒にならない、土を食べて下痢するとお腹がきれいになる

 

-より良い赤ちゃんを約束する、議論の多い胚検査

Natureニュース特集

The controversial embryo tests that promise a better baby

21 September 2022 Max Kozlov

https://www.nature.com/articles/d41586-022-02961-9

一部の会社が統合失調症や心疾患のような複雑な病気になるリスクをもとに胚をランク付けする検査を提供している。それは正確なのか-倫理的なのか?

人工授精で作った胚の遺伝子検査を提供する米国の企業Genomic Predictionの話から。移植前の染色体異常検査等は既に行われている

 

その他

-肥満受容は'The Bachelor'に新たな居所を見つけたか?

Will Fat Acceptance Find A New Home On 'The Bachelor'?

By Cameron English — September 21, 2022

https://www.acsh.org/news/2022/09/21/will-fat-acceptance-find-new-home-bachelor-16561

肥満受容提唱者はテレビの幹部に圧力をかけて人気のリアリティー番組を社会正義主張の場に変えようとしている。科学無視の皮肉のこれ以上はない例である

肥満受容運動は、肥満を病気ではなく(差別の)被害者状態であるとすることを目指す。ABCネットワークの人気番組The Bachelorの出演者に「身体の多様性」を求める活動をしている。少なくとも5人の多様な太った人を出演させ、画面に映る時間を太っていない人と同程度に割り当て、衣装などもサイズに適応したものを提供するなど「肥満のインクルージョンと肥満の解放」を要求する。

これがもし「喫煙者」だったらあり得ないだろう。差別は正当化できないが肥満が健康的だとは言えない。

 

-EWG

フルーツレザー(果物を乾燥させて平らにしたもの):ときどき農薬と砂糖の多いおやつ

Fruit leather: A snack sometimes chock full of pesticides and sugar

SEPTEMBER 15, 2022

By Sydney Evans (EWG) Ketura Persellin (EWG)

https://www.ewg.org/research/fruit-leather-snack-sometimes-chock-full-pesticides-and-sugar

子どものおやつに人気のフルーツレザーに残留農薬が!という記事

だからオーガニックでフレッシュ(乾燥させていない)果物を買うべきだ、と主張

農薬の数字は全てppbで表示(普通はppmなので数字を大きく見せたいのだろう)、当然皮を含むもののほうが多い傾向(チェリーやレーズンのほうがマンゴーより濃度が高い)

果物だからヘルシー!と宣伝されているらしい。