2022-10-20

[BfR]スイートルピナスのアルカロイドは、牛に与えると乳に少量移行する

Alkaloids from sweet lupines pass into the milk in small quantities when fed to cows

17.10.2022

https://www.bfr.bund.de/cm/349/alkaloids-from-sweet-lupines-pass-into-the-milk-in-small-quantities-when-fed-to-cows.pdf

ルピナス(lupin:ハウチワマメ)は、大豆の荒粉(soybean meal)などの輸入飼料に代わる貴重な在来のタンパク質源である。また、乳牛の飼料の一部として使用されることも多くなってきている。しかし、植物と一緒に、動物もルピナスに含まれる天然のアルカロイドを摂取する。連邦リスク評価研究所(BfR)の科学者がJournal of Agricultural and Food Chemistry誌で報告しているように、ブルースイートルピナスを牛に与えた場合、これらの植物化合物の一部が乳に移行する。ルピナスアルカロイド(最もよく研究されているのはスパルテイン)は、例えば、神経細胞などにある神経伝達物質アセチルコリンのドッキング部位を阻害する。このため、胃腸障害、視覚障害及び不整脈、そして非常に高用量では循環器系や呼吸器系の障害も引き起こす可能性がある。

科学者チームは、ブルースイートルピナス(Lupinus angustifolius)の飼料を乳牛の通常の飼料の一部として数日間与え続けた。そして、さまざまなアルカロイドがどれくらい乳中に移行したかを測定した。この割合はアルカロイドの種類によってかなり異なっていた。全体としては、乳の中には少量しか含まれていなかった。しかし、この研究は、そのようなアルカロイドが飼料から乳に移行する可能性があることを示している。このため、スイートルピナスのアルカロイド含有量をさらに調査する必要があり、また影響を与える要因も調査することになる。

研究へのリンク: https://pubs.acs.org/doi/10.1021/acs.jafc.2c02517

ルピナスはアルカロイドを生成し、外敵を追い払うために使用する。これは明らかに、アルカロイド物質の苦味と毒性を根拠とする。ルピナスの中には、乾燥重量の8%ものアルカロイドを含む種もある。このような「ビタールピナス」以外、品種改良されて動物の飼料として使われている「スイートルピナス」には、これらの物質はほとんど含まれておらず、そのためスイートルピナスと呼ばれている。

研究では、4頭の乳牛に毎日1 kgのスイートルピナスの飼料を7日間与え、10日間休ませた後、ルピナスのアルカロイドの含有量がわかっているものをさらに2 kg、飼料に混ぜて与えた。ルピナスの給餌終了後、アルカロイドがどれだけ早く乳中に蓄積し、どれだけ早く乳から消失するかが測定された。給餌終了後の物質の半減期は約6時間であった。約6時間後、乳のアルカロイド含有量はすでに半分に減少していた。

 

[BfR]蜜蜂の謎を追って - ドイツ連邦リスク評価研究所の植物迷宮は老若男女を魅了した

On the trail of the bees' riddle - Plant labyrinth at the German Federal Institute for Risk Assessment attracted young and old visitors

11.10.2022

https://www.bfr.bund.de/en/press_information/2022/36/on_the_trail_of_the_bees_riddle___plant_labyrinth_at_the_german_federal_institute_for_risk_assessment_attracted_young_and_old_visitors-308490.html

蜜蜂領域の発見ツアー:ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)の第5回植物迷宮教育には、多数の来場者があった。2022年8月25日から9月30日まで、合計6,434人の老若男女がBfR Nectar Hectareを訪れ、蜜蜂に関する興味深い事実を学んだ。

BfR Nectar Hectareは、全長1.5 kmのインタラクティブなアドベンチャートレイルで、16歳以下の小児3,909人を含む合計6,434人の来場者を集めた。4ヘクタールの土地に、麻、トウモロコシ及びヒマワリなど17種類以上の植物が緑に色づき、花を咲かせていた。体験型アクティビティ、裸足の道、香りのするオルガン及び養蜂ステーションでは、蜜蜂の日々の仕事とヒトや自然にとっての重要性について、たくさんの興味深い情報が提供された。また、蜜蜂の保護や、蜂蜜や蜜ロウを含む製品の安全性についても言及された。

また、このNectar Hectareの開発に関するビデオレビューは以下で見ることができる。

https://www.bfr.bund.de/de/das_5__didaktische_pflanzenlabyrinth__bfr_nektar_hektar-305316.html

BfRは5回目にインタラクティブな植物迷宮を開催した。過去には、卵と鶏、乳牛の飼育と給餌、ファーストフードの加工と安全性、香水と香料の安全性といったテーマを取り上げた。植物迷宮は、カッセル大学との共同プロジェクトである。国連教育科学文化機関(UNESCO)は、「迷宮で学ぶ」というコンセプトを「持続可能な開発のための教育 2010/2011」10年プロジェクトとして表彰した。

BfR では「蜂食品、製品及び蜂の行動の安全性」の作業部会が、蜂の行動、蜜蜂製品の消費者健康保護、蜂の健康に焦点をあてている。特に、蜜蜂の飼料やさまざまな蜜蜂製品について、この目的のために調査を行っている。現在、BfR には 6 つの蜜蜂コロニーがあり、昨年は約 40 キロの蜂蜜を生産した。

 

[EFSA]意見等

-遺伝子組換えKluyveromyces lactis KLA株由来食品酵素β‐ガラクトシダーゼの安全性評価

Safety evaluation of the food enzyme β‐galactosidase from the genetically modified Kluyveromyces lactis strain KLA

EFSA Journal 2022;20(10):7575  13 October 2022

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7575

(科学的意見)

この食品酵素β‐ガラクトシダーゼ(β‐d‐ガラクトシド ガラクトヒドロラーゼ; EC 3.2.1.23)はDSM Food Specialties B.V.社が遺伝子組換えKluyveromyces lactis KLA株で生産した。この遺伝子組換えは安全上の懸念を生じなかった。この食品酵素中にこの生産菌の生きた細胞やそのDNAはないと判断された。この食品酵素はミルク加工の乳糖加水分解や発酵乳製品の生産、乳清加工に使用することを意図している。家庭での乳製品の乳糖加水分解としても意図している。この食品酵素への食事暴露―総有機固形物(TOS)は欧州の人々で最大11.876 mg TOS/kg 体重/日と推定された。この食品酵素の生産株は安全性評価に対する安全性適格推定(QPS)アプローチの要件を満たしている。その遺伝子組換えや製造工程から懸念が生じないことが確認されているため、パネルは、この食品酵素の評価に毒性試験は必要ないと判断した。既知のアレルゲンに対するこの食品酵素のアミノ酸配列の類似性が調査され、一致はなかった。パネルは、意図した使用条件下で食事暴露によるアレルギー感作リスクは除外できないが、これが生じる可能性は低いと判断した。パネルは、この食品酵素は意図した使用条件下で安全上の懸念を生じないと結論した。

 

-複数の化学物質の複合暴露のリスク評価に関する活動のロードマップ(RACEMiC)

Roadmap for action on Risk Assessment of Combined Exposure to Multiple Chemicals (RACEMiC)

EFSA Journal 2022;19(10):EN-7555 13 October 2022

https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-7555

(外部科学報告書)

2030年までのEFSAの目標は、EFSAとパートナーがEFSAの活動領域全体の複数の化学物質へのヒトの健康リスク評価の日常的な実践の装備をすることである。この取り組みを促進するために、混合物リスク評価に現在利用可能な方法、データ、ツールをマッピングし、課題や阻害要因など現在の科学のギャップを特定することにより活動ロードマップが作成された。

 

-新規食品としてのβ-ヒドロキシ酪酸塩の安全性

Safety of β‐hydroxybutyrate salts as a novel food pursuant to Regulation (EU) 2015/2283

EFSA Journal 2022;20(10):7449 13 October 2022

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7449

(科学的意見)

データ不足でこの新規食品の安全な摂取量を決められなかった。

 

-非遺伝子組換えNeobacillus sp. AE‐LT株由来食品酵素β‐ガラクトシダーゼの安全性評価

Safety evaluation of the food enzyme β‐galactosidase from the non‐genetically modified Neobacillus sp. strain AE‐LT

EFSA Journal 2022;20(10):7573  12 October 2022

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7573

(科学的意見)

この食品酵素β‐ガラクトシダーゼ(EC 3.2.1.23)は、Amano Enzyme Inc.社が非遺伝子組換えNeobacillus sp. AE‐LT株で生産した。この株に細胞毒性はなく、既知の病原性因子や抗菌剤耐性遺伝子を持たない。この食品酵素中の生産株に生きた細胞が存在することは除外できないが、これがハザードとなる可能性は低いと考えられる。この食品酵素はミルク加工の乳糖加水分解やガラクトオリゴ糖(GOS)の製造に使用することを意図している。この食品酵素への食事暴露―総有機固形物(TOS)は欧州の人々で最大2.971 mg TOS/kg体重 /日と推定された。遺伝毒性試験は安全上の懸念を生じなかった。全身毒性はラットの90日間反復経口投与毒性試験で評価された。パネルは無毒性量を調べた最大用量1,223 mg TOS/kg 体重/日とし、推定食事暴露と比較すると、暴露マージンは少なくとも412となった。既知のアレルゲンに対するこの食品酵素のアミノ酸配列の類似性が調査され、一致はなかった。パネルは、意図した使用条件下で、食事暴露によるアレルギー感作リスクは除外できないが、これが起こる可能性は低いと判断した。提出されたデータに基づき、パネルは、この食品酵素は意図した使用条件下で安全上の懸念を生じないと結論した。

 

[EU]RASFF 2022(1009-1015)

警報通知(Alert Notifications)

トルコ産粉末ウルシの未承認スーダン1及びスーダンオレンジG、ウクライナ産植物油漬燻製小型ナマズ(Ameiurus nebulosus)のベンゾ(a)ピレン及び総PAHs量 超過、ヨルダン産ヒヨコ豆の二酸化硫黄の最大量超過及び表示なし、ポルトガル産ホンマキガイの親油性毒素(DSP)、トルコ産オランダ経由ブドウのラムダ-シハロトリン、ペルー産アスパラガスミニのクロルピリホス、ベトナム産スターアニスのアントラキノン、エチオピア産バジルのジチオカルバメート、オーストリア産飼料添加物のアスベスト、

注意喚起情報(information for attention)

イワシのヒスタミン、トルコ産粉末クミンのピロリジジンアルカロイド、イタリア産ホウレン草にマンドレイク混入の疑い、ポーランド産白菜のクロルピリホス、セルビア産紙ストローの1,2-ベンゾイソチアゾール-3-オン、スリランカ産ツナのヒスタミン、ペルー産トウガラシのクロルフェナピル・クロルピリホスメチル・クロチアニジン・ジノテフラン及びフィプロニル、エジプト産カスタードアップルのメソミル・ジメトエート及びイミダクロプリド、スペイン産燻製メカジキの水銀、中国産ショウガ粉末のベンゾ(a)ピレン及び多環芳香族炭化水素

通関拒否通知(Border Rejections)

トルコ産生鮮オレンジのクロルピリホスメチル、トルコ産乾燥オレガノのピロリジジンアルカロイド、トルコ産生鮮ペッパーのクロルピリホスメチル、インド産ハーブ食品サプリメントのエチレンオキシド、インド産エビのニトロフラン (AOZ)、トルコ産生鮮ペッパーのピメトリジン、ガーナ産植物製品の未承認新規食品プレケセ(アリダン果実、テトラプレウラ種)、インド産殻をむいたゴマ種子のクロルピリホス(複数あり)、有機セイロンフライドカレー粉のアセタミプリド、トルコ産クミンのピロリジジンアルカロイド、中国産茶のアントラキノン、ケニア産豆のメタミドホス及びアセフェート(複数あり)、イスラエル産バジルのフェンアミドン(複数あり)、トルコ産ブドウの葉のジチオカルバメート、ジョージア産ヘーゼルナッツのアフラトキシン、エジプト産ピーナッツのアフラトキシン、インド産米のオクラトキシンA、アルゼンチン産ピーナッツのアフラトキシン、

 

[EU]食品ロスと廃棄についてのEUプラットフォーム:食品廃棄を減らし、食料安全保障を確保し、気候変動と戦う

EU Platform on Food Losses & Food Waste: reducing food waste, ensuring food security, fighting climate change

20/10/2022

https://ec.europa.eu/newsroom/sante/items/762571/en

本日ハイブリッドで第13回総会

期限表示の新しい方法についての消費者研究の知見を初めて発表する予定

 

[RIVM]新しい欧州飲料水指令と比べた、及びEFSAの健康ベースの基準値との関連でのオランダ飲料水中PFAS

PFAS in Dutch drinking water compared to the new European Drinking water Directive and relation with EFSA’s health based limit value

19-10-2022

https://www.rivm.nl/publicaties/pfas-in-nederlands-drinkwater-vergeleken-met-nieuwe-europese-drinkwaterrichtlijn

2026年1月12日までに全てのEU加盟国は新しい欧州飲料水指令(DWD)のPFASパラメーターを遵守しなければならない。RIVMの研究ではオランダの飲料水は現時点で既に従っている。

同時に、RIVMはDWD後のPFASに関する新たな知見に基づきオランダの一部地域の飲料水中のPFAS濃度を下げるよう助言する。それはEFSAが2020年に発表したHBGVに基づく。

オランダの人々のPFAS摂取量は飲料水だけならこの基準以下であるが、WHOによると総摂取量のうち飲料水への割り当ては最大が20%である。川の水に由来する飲料水では半分以上がこれより高いPFAS濃度を示す。地下水由来水では1/10である。

本文オランダ語

 

[RIVM]感染症のための住環境のデザイン変更に緊急の注目が必要

Changes in the design of the living environment require urgent attention for infectious diseases

20-10-2022

https://www.rivm.nl/publicaties/veranderingen-in-inrichting-van-leefomgeving-maken-aandacht-voor-infectieziekten-urgent

気候変動による影響を抑制し公衆衛生を守るためにより健康的な住環境にむけてオランダ政府は働く必要がある。その一部として地方当局は運動と自然の中で過ごす時間を増やすための緑の空間を作っている。過剰な降雨を管理し冷却のために都市環境での新たな水の概念が導入されている。しかしそれは感染症リスクを増やす可能性がある。例えばダニに噛まれ水遊びをして病気になるなど。水質は悪い可能性がある。

そこでRIVMは住環境デザインに感染症を考慮することをよびかける。

本文オランダ語

(殺虫・殺菌剤も除草剤も排除して昆虫を増やしたいなら歓迎しない生物も増えるのはしかたないのでは)

 

[IARC]IARCがん予防ハンドブック19巻:口腔がん予防

IARC Handbooks of Cancer Prevention Volume 19: Oral Cancer Prevention

18 October 2022

https://www.iarc.who.int/news-events/iarc-handbooks-of-cancer-prevention-volume-19-oral-cancer-prevention/

NEJMに本日特別レポートを発表

 

インフォグラフィック

https://www.iarc.who.int/wp-content/uploads/2022/10/IARC_Handbooks_vol_19_zoom.jpg

一次予防

喫煙、アレカ椰子、飲酒に十分な根拠

 

[IARC]オンライン学習課程「がん予防と早期検出入門」公開

Launch of online learning path “Introduction to Cancer Prevention and Early Detection”

18 October 2022

https://www.iarc.who.int/news-events/launch-of-online-learning-path-introduction-to-cancer-prevention-and-early-detection/

新しい無料学習リソース

IARC夏の学校2023に参加したい人はこれを履修済みであることが必要

 

[ASA]環境クレームを理解する新たな研究

New research into understanding of environmental claims

20 Oct 2022

https://www.asa.org.uk/news/new-research-into-understanding-of-environmental-claims.html

2021年にASAの気候変動と環境プロジェクトが消費者研究優先課題二つを同定した。

一つめは消費者の広告中の「カーボンニュートラル」や「ネットゼロ」の理解に関することで、もう一つはハイブリッド及び電気自動車によく見られる広告の消費者の理解である。

我々の委託した研究が完了し、その報告を発表できることを嬉しく思う。

気候変動と環境-環境クレームの消費者理解

Climate change and the environment - consumer understanding of environmental claims

20 Oct 2022

https://www.asa.org.uk/resource/climate-change-and-the-environment-consumer-understanding-of-environmental-claims.html

この記事ではこれら二つの報告の重要な知見とそれについての我々の考察と次の対応を探る。

(略。環境クレームの多くは定義にコンセンサスがなく消費者は混乱している、ASAはガイダンスの見直し等を検討する)

 

[APVMA]法令違反疑いを報告するための新しいフォーム

New form for reporting suspected non-compliance

19 October 2022

https://apvma.gov.au/node/106096

APVMAは関係者が法令違反疑いを報告するための新しいフォームを発表した。これにより法令違反を同定して阻止するためのタイムリーで正確な情報へのアクセスを促す。全ての情報は有用なので報告するように。

報告内容としては以下を含む

・登録されていない農薬や動物用医薬品の広告や販売

・動物用医薬品の不適切な製造

・登録されていない農業獣医用化合物の輸入

 

[FTC]FTCは高齢者を守るための対応についての議会への年次報告書を発表

FTC Issues Annual Report to Congress on Agency’s Actions to Protect Older Adults

October 18, 2022

https://www.ftc.gov/news-events/news/press-releases/2022/10/ftc-issues-annual-report-congress-agencys-actions-protect-older-adults

60才以上の成人の投資損失となりすまし詐欺が相当増加

20-59才の年代に比べて詐欺によってお金を失う報告は少ないが、失った場合の金額は大きい。また技術支援詐欺に5倍あいやすい。オンライン詐欺が数は多いが損害を被る詐欺は電話から始まることが多い

Protecting Older Consumers 2021–2022

A Report of the Federal Trade Commission

October 18, 2022

https://www.ftc.gov/system/files/ftc_gov/pdf/P144400OlderConsumersReportFY22.pdf

FTCの対応事例紹介など

COVID-19の治療や予防に関する虚偽の宣伝は高齢者の健康と財布の脅威であり続けている

被害額最大なのがロマンス詐欺で80才以上でも騙されている

 

[FTC]FTCは10月19日に子どもへのデジタル広告についてのバーチャルイベントを開催する

FTC to Host Virtual Event on Digital Advertising to Kids on October 19

October 18, 2022

https://www.ftc.gov/news-events/news/press-releases/2022/10/ftc-host-virtual-event-digital-advertising-kids-october-19

子どもたちが広告とエンタメコンテンツとを区別できないようなマーケティングの現状に関連する害やリスクについて探る

 

論文

-カフェインとアルコールは不妊治療に影響する?

Do caffeine and alcohol affect fertility treatments?

19-OCT-2022

https://www.eurekalert.org/news-releases/968023

Acta Obstetricia et Gynecologica Scandinavicaに発表された最近の解析によると、女性のカフェイン摂取と不妊治療後の妊娠や生児出生率は関連がないが、飲酒は週に84g(標準で7杯)以上だと妊娠率の減少と関連する。男性も週に84g以上の飲酒は女性の生児出生率減少に関連する

 

-乳糖低減および低アレルゲン性乳児用調整乳を飲んでいる乳児が多すぎる?

Are too many infants drinking lactose-reduced and hypoallergenic formula?

19-OCT-2022

https://www.eurekalert.org/news-releases/968033

特定の医学的状況では乳糖の少ないあるいは除去した乳児用調整乳が提供されるが、ほとんどの健康な乳児は乳糖を消化できる。Clinical & Experimental Allergyに発表された最近の解析では、2017-19年の米国の低アレルゲン性あるいは乳糖低減乳児用調整乳の購入は医学的に必要とされる推定量より多い。解析では購入された調整乳の5.5%が低アレルゲン性だった。必要でないのに低アレルゲン性あるいは乳糖低減乳児用調整乳を摂取している乳児がたくさんいることを示唆する。

 

-研究がある種の食品は閉経期に関連するホットフラッシュを88%減らすことを示す

Study shows certain foods reduce hot flashes associated with menopause by 88%

19-OCT-2022

https://www.eurekalert.org/news-releases/968325

試験の参加者は12週間で平均8ポンド減量

Menopauseに発表されたPHYSICIANS COMMITTEE FOR RESPONSIBLE MEDICINE(菜食推進団体)の研究。閉経期女性が低脂肪完全菜食の大豆の多い食事にすることで体重が減り中程度から重症のホットフラッシュが減ったという報告

(西洋化以前の日本人の食事に近くそこでは閉経期症状が少ないと書いてあるが?)

 

-生理用品製造業者は成分を開示したが健康団体はもっとデータが欲しい

Period product manufacturers disclose ingredients, but health groups want more data

19-OCT-2022

https://www.eurekalert.org/news-releases/968247

ニューヨーク知る権利法が2021年に発効してから、ほとんどの生理用品の包装には成分表示がされるようになった。しかし活動団体Women’s Voices for the Earth (WVE)はそれが十分詳細ではなく、成分の安全性検査が十分でないという。Chemical & Engineering Newsのカバーストーリー。

(おむつや生理用品中の「化学物質」が吸収されるから心配、というのだが、それらが受けとめる人体からの排泄物のほうが量もリスクも大きいことはどう考えているのだろう?)

 

-フッ素化成分を含む美容製品はPFASも含むかもしれない、研究が報告

Beauty products with fluorinated ingredients may also contain PFAS, study reports

19-OCT-2022

https://www.eurekalert.org/news-releases/968344

Environmental Science & Technology。なめらか、泡立ち、水に強い、といった性質のフッ素を含む化合物を使った美容用品は、成分として表示されていない場合でもPFASを含む場合がある。カナダで購入した製品の調査。

 

-スパイス容器は食品調理時の汚染リスクとなる

Spice containers pose contamination risk during food preparation

19-OCT-2022

https://www.eurekalert.org/news-releases/968399

Journal of Food Protectionに発表された研究。消費者が食事を準備するときに、健康上の脅威となる微生物に交差汚染されやすいのがスパイス容器。まな板、ゴミ箱の蓋、冷蔵庫の取っ手に加えてスパイス容器が生肉を触った手で触られやすい。

 

SMC NZ

-環境監視機関は意思決定を支援するさらなるデータが必要だという-専門家の反応

Environment watchdog says more data needed to support decision-making – Expert Reaction

19 October 2022

https://www.sciencemediacentre.co.nz/2022/10/19/environment-watchdog-says-more-data-needed-to-support-decision-making-expert-reaction/

私たちが環境のために支払っているお金は役に立っているのか?

議会の環境委員会からの新しい報告書は、我々の支出の影響を測定したり優先順位が正しいかどうかを理解するには環境データがもっと必要であることを強調

Environmental reporting, research and investment: Do we know if we're making a difference?

18 October 2022

https://www.pce.parliament.nz/publications/environmental-reporting-research-and-investment

(環境のためと称してみあった効果はないのに負担だけ増やして意識を高めるのに役立ったとか言い訳するのが多すぎる。割り箸やめるとかPETボトルのキャップだけ集めるとか給食の牛乳のストロー廃止とか)

 

-桁外れなCOVID-19権力が緩む-専門家の反応

Extraordinary COVID-19 powers wound down – Expert Reaction

19 October 2022

https://www.sciencemediacentre.co.nz/2022/10/19/extraordinary-covid-19-powers-wound-down-expert-reaction/

COVID-19 公衆衛生対応法 2020が限定的な対策のみに縮小された。

政府は新たな規制法案ができない限り、最早国境を封鎖したりロックダウンやワクチン接種義務などの厳しい対策を命令することはできない。木曜日に流行通知が失効した後は7日間の隔離と無料の迅速検査と隔離していて自宅で仕事ができない人への経済的支援と医療でのマスクが残る。SMCは専門家のコメントを集めた。

(感染者数は増加していて問題はあるものの、もうフェーズが変わったということで公衆衛生の専門家も賛成しているようだ)