[EU]RASFF 2022(1016-1022)
警報通知(Alert Notifications)
韓国産オランダ経由乾燥海藻のヨウ素高含有、ブルガリア産食品サプリメントの未承認物質シルデナフィル、、セネガル産オランダ経由キビ・トウモロコシ・バオバブのミックスジュースのアフラトキシン、、オランダ産豚肉のアミノフルベンダゾール、イタリア産アーモンドのシアン化物、クロアチア産食品サプリメントに使用されたドイツ産レンゲ抽出物粉末のオクラトキシンA、種子と一緒に砕いたトウガラシの未承認スーダン染料(I, III および IV)、インド産イタリア経由クミンシードのクロルピリホス・アセタミプリド・クロチアニジン・イミダクロプリド及びチアメトキサム、香港産結んだ海藻のヨウ素高含有、チリ産イガイのカドミウム、、スペイン産ヨシキリザメの水銀、スペイン産冷凍タコの亜硫酸塩非表示、
注意喚起情報(information for attention)
ラトビア産燻製豚襟肉の過剰量のベンゾ(a)ピレン及び総 PAHs、米国産英国経由食品サプリメントのデヒドロエピアンドロステロン(DHEA)、オランダ産食品サプリメントのジメチルアミノエタノール(DMAE)、中国産ブンタンの未承認物質クロルピリホス、モロッコ産酢漬けのアンチョビのヒスタミン、
通関拒否通知(Border Rejections)
アゼルバイジャン産ヘーゼルナッツカーネルのアフラトキシン、トルコ産乾燥イチジクのアフラトキシン、インド産調味ソースの未承認物質エチレンオキシド、チリ産レッドグローブジャンボレーズンの未承認物質クロルピリホス、インド産調味ペーストの未承認物質エチレンオキシド、インド産甘草の根抽出物の過剰量のペンタクロロフェノール、インド産米のオクラトキシンA、中国産カボチャの種子の未承認物質イソプロカルブ、トルコ産生鮮ザクロのイミダクロプリド、トルコ産乾燥オレガノのピロリジジンアルカロイド、米国産トルコ経由ピスタチオのアフラトキシン(複数あり)、インド産バスマティ米のチアメトキサム・プロピコナゾール及びトリシクラゾール、エジプト産乾燥ゼニアオイの葉の大量のシペルメトリン、バングラデシュ産エビのマラカイトグリーン及びロイコマラカイトグリーン、ナイジェリア産ヒョウタン塩のヒ素及び鉛高含有、エジプト産塩水入りブドウの葉のアセタミプリド・ボスカリド・カルベンダジム・クロルピリホス・ラムダ-シハロトリン・シペルメトリン・ジフェノコナゾール・イミダクロプリド・ルフェヌロン・メタラキシル・プロピコナゾール・チオファネートメチル・ピラクロストロビン及びピリダリル、
[Defra]英国はIWCで強い反捕鯨の立場を繰り返す
United Kingdom reiterates strong anti-whaling stance at International Whaling Commission
21 October 2022
英国は潰瘍プラスチック汚染決議合意を確実にする援助をし、IWC保全委員会の議長に指名された
今週スロベニアで開催された第68回IWC総会
[ProMED]原因不明の死亡-ガンビア(第6報):子ども、咳シロップ疑い、インド
Undiagnosed deaths - Gambia (06): children, cough syrup susp, India
2022-10-23
https://promedmail.org/promed-post/?id=8706315
Date: Fri 21 Oct 2022 Source: Reuters [edited]
ガンビア警察によると汚染された咳止めシロップは5万本、そのうち41642本は隔離/押収されたが8538は不明で調査は継続している。
(編集者注でこの記事の重要な新しい情報はガンビアには輸入医薬品を検査する能力がない、ことである)
[ProMED]メタノール中毒-ペルー:異物混入アルコール
Methanol poisoning - Peru: adulterated alcohol
2022-10-22
https://promedmail.org/promed-post/?id=8706300
Date: Sat 15 Oct 2022 Source: La Republica [in Spanish, machine trans., edited]
2022年10月14日、保健省は全国の保健施設の職員に、LimaとCallaoでメタノール中毒が頻発していることを警告した。2022年8月28日から2022年10月13日までの間に9つの病院で合計117例が報告され、そのうち46%が死亡した。全体の79%は臨床的に、21%は検査で確認されている。89%が男性である。年齢は18-64才で平均41才、84%は慢性アルコール中毒の病歴がある。
以下メタノール中毒の説明等
論文
-30年経って-減量手術の新しいガイドライン
After 30 years -- new guidelines for weight-loss surgery
21-OCT-2022
https://www.eurekalert.org/news-releases/968311
医学団体が、現代的減量手術へのアクセスを過剰に制限した時代遅れの合意声明を置き換える
2022 American Society for Metabolic and Bariatric Surgery (ASMBS) and International Federation for the Surgery of Obesity and Metabolic Disorders (IFSO): Indications for Metabolic and Bariatric Surgery
1991年の合意声明では肥満手術はBMI 40以上あるいはBMI 35以上で高血圧など少なくとも一つの肥満関連疾患のある人に限られていた。今回の更新で糖尿病患者はBMI 30からが対象になる
-どちらのタイプのTHCもあなたをハイにする-なのに何故一方だけが違法?
Both types of THC get you high–so why is only one illegal?
21-OCT-2022
https://www.eurekalert.org/news-releases/968748
実験室のマウスはみんな合意する:デルタ-8 もデルタ-9も同じ
Drug and Alcohol Dependenceに発表されたコネチカット大学の研究によると危険な薬物としてSchedule 1リストに掲載されているΔ9 -THCと、安全なハーブ代用品として宣伝されているΔ8-THCは同じ受容体に反応し同じように離脱症状を生じる。
(大麻業界が合成Δ8-THCを添加して天然って宣伝しているだけなので。)
-咳止めシロップによる死はインドの医薬品規制の緩さを暴露する
Cough syrup deaths expose lax drug regulation in India
Dinesh C Sharma
THE LANCET WORLD REPORT| VOLUME 400, ISSUE 10361, P1395, OCTOBER 22, 2022
咳止めシロップに関連する急性腎障害で、ガンビアの69人の子どもが死亡したことは、製造工程の安全性に疑問を提示する。
2022年10月5日にWHOが世界警告を発し、2022年10月6日にインド保健省が輸入製品の品質を販売前に検査するのは輸入国の業務だという立場を維持した。その後インド政府は調査委員会を作った。
混入していた工業用溶媒:ジエチレングリコールとエチレングリコールはこれまでもインドで同様の事故を何度かおこしている。2020年1月にはDEGを高用量含む咳止めシロップでインドのRamnagarで12人の子どもが死亡、1988年にはGurgaonで33人もの子どもが死亡している。GMPでは原材料と最終製品の両方でチェックが義務づけられているにもかかわらず、似たような名前の工業用化合物が無頓着にプロピレングリコールの代わりに使われている
-Natureニュース
ノーベル賞受賞者共著の何十もの論文に懸念
Dozens of papers co-authored by Nobel laureate raise concerns
21 October 2022
https://www.nature.com/articles/d41586-022-03032-9
遺伝学者Gregg Semenzaが共著の論文で、画像の誠実性に関する懸念でこれまでのところ17が取り下げ、修正、懸念の表明
何故今トリインフルエンザがこんなにひどいのか?
Why is bird flu so bad right now?
21 October 2022 Saima May Sidik
https://www.nature.com/articles/d41586-022-03322-2
[CCDC]Anisodus tanguticus(ナス科植物)による中毒アウトブレイク-瑪沁県、青海省、中国、2021年7月
A Poisoning Outbreak Caused by Anisodus tanguticus — Maqin County, Qinghai Province, China, July 2021
https://weekly.chinacdc.cn/en/article/doi/10.46234/ccdcw2022.189
トロパンアルカロイドを含むAnisodus tanguticusによる10人の患者、一人死亡のアウトブレイクについての報告。
標高平均3500mのチベット高原の村で、患者は27-57才の男性9人女性1人でいずれも河南省の建設会社から道路の維持にやってきた労働者で現場の周辺に3つのテントを仮住まいにしていた。7月16日に、20:00の夕食から30分ほどで最初の患者がふらつき、疲労、めまい、吐き気を呈しその後9人が同様の症状で23:00以降病院に送られた。症状がなかった労働者は1人のみ。臨床症状がアトロピン中毒に類似していたためアトロピン含有植物を食べたことが示唆された。胃洗浄と補液治療が行われた。49才男性患者が突然の情動不安と咳き込み、心停止。
彼らの飲食物を調査し野草を食べていたことから問題の植物を同定した。(写真あり)
植物のアトロピン含量は107.0mg/kg、スコポラミン15.4、アニソジン95.8 mg/kg
(治療薬としてのアトロピンの循環不全への投与量が0.5mg。知らない土地で野草食べるのはやめよう)
その他
-コンシューマーラボ
テストステロンを上げる可能性のある7つのサプリメント(と上げないだろう7つ)
7 Supplements That May Boost Testosterone (And 7 That May Not)
10/20/2022
https://www.consumerlab.com/answers/supplements-for-boosting-testosterone/testosterone-boosters/
Nugenix Total-Tのような「テストステロンブースター」は処方医薬品と違ってテストステロンを含むわけではなく、テストステロンの生産を促したりテストステロンの分解を抑制したりすることを意図する。アンドロステンジオン、L-アルギニン、アシュワガンダ、D-アスパラギン酸、ホウ素、デヒドロエピアンドロステロン、Eurycoma longifolia(トンカットアリ)、フェヌグリーク、魚油、オメガ3脂肪酸、マカ、オリーブ油、朝鮮ニンジン、ノコギリヤシ、などたくさんのサプリメント成分がテストステロンブースター活性について評価されたが全てが有用というわけではなさそうだ。さらに、テストステロン量を増やすことが示されているものであっても筋量増加や性欲強化といった臨床上の利益があるとは限らない。
調査の詳細は会員のみ
-全国化学週間を祝おう!
Let’s Celebrate National Chemistry Week!
Joe Schwarcz Phd | 19 Oct 2022
https://www.mcgill.ca/oss/article/general-science/lets-celebrate-national-chemistry-week
化学は化学者だけのものではない。あなたは認識していないかもしれないが、毎日化学に基づいて無数の決定をしている!
10月の第三週は米化学会ACSによる「全国化学週間」で、日常生活の中の化学の価値を知ってもらうことを目標にする。化学という単語の印象を尋ねると通常「難しい」「危険」「恐ろしい」「毒」「つまらない」という反応が返ってくるが本当は「役に立つ」「実践的」「関係がある」「重要」である。
化学を理解することは人生の多くの謎を解くのに重要である。化学の授業での教え方が悪くて嫌われているのは恥ずべきことである。
科学がわからないのは笑い事ではない。「化学物質を含まない食事」のような単語が全国テレビに放送されるようにそれは蔓延っている。法廷でも。
(一部のみ)
-「厳戒警報」:ケベックでトリインフルエンザの懸念から85000羽以上のトリが安楽死
'Code red': More than 85 thousand birds euthanized over avian flu concerns in Quebec
Oct. 23, 2022
-米国でトリインフルエンザアウトブレイクで4700万羽のトリが死亡
47 million birds dead in US bird-flu outbreak
https://www.bignewsnetwork.com/news/272975015/47-million-birds-dead-in-us-bird-flu-outbreak
感染と処分で鶏と七面鳥が殺された数が記録的。ホリデーシーズン前に生産が減って卵とターキーの値段の記録的高さに寄与。
-スリランカの突然の有機農業へのシフトについて再考
Revisiting Sri Lanka’s abrupt shift to organic farming
By SOUMYA BHOWMICK OCTOBER 17, 2022
https://asiatimes.com/2022/10/revisiting-sri-lankas-abrupt-shift-to-organic-farming/
経済を難破させた農業の失敗は他国にとって重要な教訓を提供する
この悲惨な農業政策の起源はGotabaya Rajapaksa大統領の選挙公約に始まった。ただし公約では一夜にしてではなく10年計画だった。
スリランカ政府はSDG 13の気候変動対策を進めようとしてSDG 8の働きがいのある仕事と経済成長を毀損した。SDGの枠組みは欠陥があり標的を絞った政策実施を妨げその帰結の予想を難しくする。
二つ目の教訓は持続可能な開発は利用可能なリソースの適切な分析をしなければ達成できないことである。先進国の例をそのまま途上国に持ってくるのは逆効果である
(一部のみ。予想できたのだからそんな経験しなくてもよかったのに)
-汚れた12の神話(と何故それが子どもの健康に役に立たないか)
The Myth Of The Dirty Dozen (& Why It’s Not Helping Toddler’s Health)
BY LAUREN KOZAK PUBLISHED OCT 09, 2022
https://www.babygaga.com/dirty-dozen-myth-not-helping-toddlers-health/
子どもたちにブドウやリンゴ、イチゴなどを買って食べさせようとする親たちは、ニュースで農薬の恐怖を煽るメッセージを見て混乱したり罪の意識を感じたりするかもしれない。毎年EWGが「汚れた12 dirty dozen」の農産物リストを発表する。彼らはこれらを買わずにオーガニックのものを買うよう求める。しかしそれは必要でもなく役に立たない
(説明略。いつもの。
ところで
「提供しているのは命です」という地鶏専門店
井出留美 10/24(月)
https://news.yahoo.co.jp/byline/iderumi/20221024-00320388
この意味もなくブロイラーを貶める書き方。肥育期間が長い=飼料効率が悪く環境負荷が高いものを環境負荷が最小限というごまかし。こういうところがキラキラ系SDGs(朝日新聞)のうわべだけ感の理由。トリフル流行中に「鶏舎をみんなで訪問」とかしないように。)