2022-11-01

[WHO]毎年鉛中毒で約100万人が死亡、子どもの方が長期健康影響に苦しむ

Almost 1 million people die every year due to lead poisoning, with more children suffering long-term health effects

23 October 2022

https://www.who.int/news/item/23-10-2022-almost-1-million-people-die-every-year-due-to-lead-poisoning--with-more-children-suffering-long-term-health-effects

<国際鉛中毒予防行動週間>

第10回国際鉛中毒予防週間(ILPPW)のテーマは「鉛中毒にNoと言おう」で、鉛中毒への関心を高め、全ての国に特に子供への鉛暴露を防ぐ行動を取るよう促す。

毎年、推定100万人が鉛中毒で死亡し、数百万人以上が貧血、高血圧、免疫毒性、生殖器への毒性など、生涯にわたる健康問題の原因となる低レベルの鉛に暴露していて、その多くが子供である。鉛の神経学的及び行動学的影響は、不可逆的である可能性がある。

WHOは、血中鉛濃度が5ug/dl以上の全ての人に、鉛の暴露源を特定し、暴露を削減し終了させる対策をとる必要があると助言している。鉛に安全な暴露量はない。

UNICEFは、子供の3人に1人、世界で最大8億人が血中鉛濃度5 µg/dl以上で、この問題に対処するために緊急の世界的行動が必要だとしている。

鉛暴露は特に子供の発育中の脳に対して危険で、知能指数(IQ)、注意持続時間、学習能力の低下、問題行動のリスク増加になる可能性がある。鉛は、中枢神経系と脳、生殖器系、腎臓、心臓血管系、血液系、免疫系など複数の身体のシステムに対して毒性がある。鉛暴露は、健康への長期影響により、障害や死亡への損失(障害調整生存年、DALYs)は全世界で2170万年と推定されている。WHOは、突発性知的障害の30%、循環器疾患の4.6%、慢性腎臓病の3%が鉛への暴露に起因する可能性があると推定している。

過去10年間で塗料中の鉛の使用は大幅に削減されており、現在84カ国以上の国々で鉛塗料の生産・輸入・販売を制限する法的拘束力のある管理が実施されている。有鉛ガソリンは世界的に禁止されている。鉛中毒は、鉛の使用を制限し、暴露を監視・管理するためのさまざまな対策によって完全に予防することができる。そのため、今年は対象を広げ、鉛にさらされるすべての原因を予防することにしている。

重要な暴露源には、鉛蓄電池のリサイクル、管理の貧弱な鉛鉱業・製錬操業による環境汚染、鉛を含む伝統的医薬品の使用、食品容器に使用される鉛陶器釉薬、排水システムの鉛の配管やその他の鉛を含む部品、鉛塗料などがある。

WHOは鉛を、加盟国による行動を必要とする主な公衆衛生上の懸念となる10の化学物質の1つに特定している。

 

[EFSA]EFSAの専門家会議からのニュース速報:食品と接触する物質・酵素及び加工助剤(CEP)

Breaking news from EFSA’s expert meetings: Food Contact Materials, Enzymes and Processing Aids (CEP)

27/10/2022

https://www.youtube.com/watch?v=6-_FY4A03pY

YouTube動画

 

[EU]RASFF 2022(1023-1029)

警報通知(Alert Notifications)

ドイツ産食品サプリメントのビタミンD高含有、スペイン産冷凍メカジキの水銀、ポルトガル産葉付きベビーニンジンのオキサミル、中国産乾燥海藻のヨウ素高含有、シリア産オランダ経由塩水入りブドウの葉の二酸化硫黄最大量超過、ブルガリア産食品サプリメントの未承認物質シルデナフィル、インド産フェヌグリークの葉のクロルピリホス、イラン産ビスケットの3-MCPD 及びグリシドール、

注意喚起情報(information for attention)

英国産食品サプリメントの未承認物質ヨヒンビン、オランダのウェブショップ上のhoney Epimedyumlu Macun(イカリソウ含有ペースト)のシルデナフィルの疑い、カンボジア産チェコ共和国経由ハイゴショウ(Piper samentosum)のクロルピリホス、インドネシア産食品サプリメントの未承認物質ヨヒンビン、ポーランド産チルドビーフのスルホンアミド・マルボフロキサシン及びメロキシカム、ポーランド産飼料用コーン油のダイオキシン最大許容量超過、ヨルダン産オクラのカドミウム及び鉛、ベトナム産カエルの足の未承認照射、アルゼンチン産飼料用ピーナッツカーネルのアフラトキシンB1、ベルギー産マーガリンのMOSH及びMOAH 、クロアチア産塩漬けアンチョビフィレのヒスタミン、中国産スケトウダラのポリリン酸塩、ルーマニア産天然生鮮キノコのカドミウム、トルコ産レッドペッパーのブプロフェジン・クロルピリホスメチル・エトプロホス及びラムダ-シハロトリン、ロシア産食品サプリメントの未承認物質 2-クロロエタノール、インド産食品サプリメントの未承認物質2-クロロエタノール、

通関拒否通知(Border Rejections)

トルコ産生鮮ペッパーのピリミホスメチル・ホルメタネート・スピロテトラマト及びアセタミプリド、トルコ産ビルトインオーブンの焼き網からのニッケルの溶出、インド産クミンシードのクロルピリホス及びトリシクラゾール、インドネシア産ナツメグのアフラトキシン、ベトナム産米麺の2-クロロエタノール、トルコ産ハーブミックスペーストのシルデナフィル、英国産食品サプリメントの未承認新規食品成分 5-HTP (5-ヒドロキシトリプトファン)、バングラデシュ産米のトリシクラゾール及びカルベンダジム、マダガスカル産黒目豆のクロルピリホスエチル及びジメトエート、中国産緑茶のアントラキノン、トルコ産ピスタチオカーネルのアフラトキシン、インド産米のクロルピリホス・トリシクラゾール及びチアメトキサム、ボスニアヘルツェゴビナ産ビスケットのアクリルアミド高含有、トルコ産塩水入りブドウの葉のエチリモール及びヘキシチアゾクス、米国産未承認新規食品(冬虫夏草)、エジプト産殻付きピーナッツのアフラトキシン(複数あり)、

 

[EU]SCCS

-ブロモチモールブルーナトリウム(C186) についてパブリックコメント募集のための予備的意見発表-締め切り2022年12月23日

SCCS - Preliminary Opinion open for comments on Sodium bromothymol blue (C186) - deadline: 23 December 2022

https://health.ec.europa.eu/latest-updates/sccs-preliminary-opinion-open-comments-sodium-bromothymol-blue-c186-deadline-23-december-2022-2022-10-28_en

(染髪剤として)

 

[ANSES]ヨーロッパ人の化学物質暴露の実態を把握するためのデータの調和

Harmonising data to better understand the actual chemical exposure of Europeans

18/10/2022

https://www.anses.fr/en/content/harmonising-data-understand-actual-chemical-exposure-europeans

欧州ヒトバイオモニタリングイニシアチブ(HBM4EU)は、人口における化学物質への暴露測定とその健康への影響の評価を調和させることを目的とした欧州初の大規模プロジェクトであった。2017年1月1日に開始し、2022年6月下旬で終了した。HBM4EUには、欧州28カ国から100を超える研究機関が集まり、ANSESは、ドイツ環境庁(UBA)が調整し、European Horizon 2020プログラム及びプロジェクトのパートナーが共同で資金提供したこのプロジェクトのいくつかの部分に関与した。HBM4EUでは、ヒトのバイオモニタリング研究、つまり血液、尿及び毛髪に含まれる化学物質の内部濃度に焦点を当てた。内部濃度は、大気、食品、水、皮膚接触など、すべての暴露経路を考慮するため、物質への実際の暴露量をよりよく理解することができる。

暴露量と体内化学物質濃度の関連性を確立する

体内濃度を、健康リスクがないと思われる暴露の閾値を定義した健康参照値と直接比較することはできない。これらの閾値は主に、食品や大気などで測定された外部被ばく濃度に基づいて定義されているからである。そこで、血液や尿で測定された濃度が、健康参照値を超える外部暴露に相当するかどうかを調べるために、これらの物質への外部暴露を再構築する必要があった。様々な物質の内部被ばくを測定し、吸収、代謝、排泄などの体内プロセスを考慮して、摂取した可能性のある物質の量を推定し、外部毒性参照値と比較した。

危険性、影響に関する知識の不足、潜在的な暴露量、疑問点などを考慮し、調査対象物質の優先順位付けの作業が行われた。

各国間のデータ比較のための手法の共有

通常、バイオモニタリング・プログラムは国ごとに異なる方法で実施されるため、データを比較できるとは限らない。また、多くの物質は健康参照値がないため、観測結果の解釈も複雑である。そこで、優先順位の付けられた物質に焦点を当て、その体内濃度の評価方法を統一するための作業が行われた。その結果、一般市民や労働者の健康への影響を回避するために超えてはならない体内濃度、特に尿や血液中の濃度が、体内ガイダンス値として定義された。

ヒトの内部被ばくの最適な指標を探る

これらのガイダンス値を定義するためには、何を測定すべきかを知る必要がある。物質そのものを血液や尿から測定することが困難な場合や、バイオモニタリングに適さない場合には、代謝物を検査する方が適切な場合がある。例えば、工業用溶剤であるジメチルホルムアミド(DMA)の場合、いくつかの科学文献に掲載された結果を比較した結果、尿中の濃度と健康への影響に最も相関がある代謝物を特定することができた。また、ビスフェノールAとビスフェノールSについても、一般市民と労働者に対するガイダンス値を定義した。

一部の物質については、単なるガイダンス値の設定にとどまらず、例えば、尿中カドミウム濃度から、フランス、スペイン、ベルギーでカドミウムに多く暴露され、骨粗鬆症のリスクがある人の数を推定した。

この作業は、欧州化学物質リスク評価のためのパートナーシップ(PARC)の下で継続されている。ANSESは同機関の科学チームを動員し、化学物質に関するリスクを評価するための新しい手法を開発することを目的とするこのプロジェクトのさまざまな構成要素に取り組んでいる。

 

[BfR]ニコチンパウチの健康リスク評価

Health Risk Assessment of Nicotine Pouches

7 October 2022

https://www.bfr.bund.de/cm/349/health-risk-assessment-of-nicotine-pouches.pdf

(一部抜粋)

ニコチンパウチはニコチンベースの粉末を入れた小さなパウチで、メーカーによるとニコチン塩とその他の充填物とで構成されている。これらの製品はタバコを含まない。ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は、既存の研究及びデータに基づいて、これらの製品の健康リスクについて評価した。ニコチンパウチは現在、ドイツ連邦当局により「新規食品」に分類され、ニコチンの急性参照用量を超えるため、市場からの撤収が進められている。

結果

BfRが確認した中で最もニコチン含有量が多かったものは、47.5 mg/パウチであった。BfRの調査により、一部のニコチンパウチから「たばこ特異的ニトロソアミン類(TSNA)」を検出した。薬物動態試験により、パウチ内のニコチンの少なくとも半分が吸収されることが示されている。血中ニコチン濃度の上昇はタバコを吸った時と同程度であり、高用量製品の使用は、タバコの消費による血中ニコチン濃度より有意に高くなった。高用量ニコチン入りパウチにはタバコと同程度の依存性があることが示唆された。

ニコチンパウチの使用による中毒は数例報告されているが、重篤な例はない。

ニコチンは有毒な生体アルカロイドである。経口暴露による急性毒性量は5 mg/kg体重と定義されている。ニコチンは、死産のリスクを増加させ、循環器系に強い影響を与える。長期的な影響については、利用可能なデータが限られるため評価することはできない。

健康への影響について、BfRは以下のハイリスクグループを定義する:ニコチンの中毒性のため、小児、若者及び非喫煙者。妊娠中のニコチンの影響と母乳への移行のため、妊娠中及び授乳中の女性。ニコチンの強い心血管系作用のため、循環器系疾患のある集団。

各国の動向

スウェーデンやその他の国では、タバコをパウチに入れ、上唇と歯茎の間に挟んで一定時間使用する商品が販売されている。これらの製品にはフレーバーが付いていることが多い。スウェーデンではこのようなタバコは「スヌース(snus)」と呼ばれ、伝統的に長い間使用されてきた。欧州連合(EU)では、スウェーデンを除き、スヌースの販売は禁止されている。米国では、通常「スナッフ(snuff)」と呼ばれる似たような製品がある。近年、パウチの中にタバコを入れず、ニコチン塩、不活性成分、香料及びその他の添加物を入れた新製品が発売された。BfRの今回の健康リスク評価は、このようなパウチ製品に含まれるニコチンの使用にのみ焦点を当てている。オランダでは、0.035 mg以上のニコチンを含むニコチンパウチが2021年11月9日から禁止されている。デンマークでは、タバコを含まないニコチンパウチの全国登録制度の導入が計画されている。

 

[FDA]プレスリリース等

-詐欺的COVID-19製品

Fraudulent Coronavirus Disease 2019 (COVID-19) Products

10/26/2022

https://www.fda.gov/consumers/health-fraud-scams/fraudulent-coronavirus-disease-2019-covid-19-products

データベースに警告文書追加

 

-FDAは食品由来のアウトブレイクにどのように対応するか?

How Does the FDA Respond to Foodborne Outbreaks?

October 26, 2022

https://www.fda.gov/food/cfsan-constituent-updates/how-does-fda-respond-foodborne-outbreaks

 ビデオでは、米国疾病予防管理センター(CDC)が公衆衛生当局と協力して、消費者を病気にする原因について詳しく調べ、米国食品医薬品局(FDA)が規制する食品が特定された場合、FDAが発生の原因を調査し、業界と協力して汚染の可能性がある製品を店頭から撤去する方法について説明する。

 

-FDA小売食品規制プログラム基準自己評価及び検証監査ワークショップ

FDA Retail Food Regulatory Program Standards Self-Assessment and Verification Audit Workshops

10/24/2022

https://www.fda.gov/food/retail-food-protection/fda-retail-food-regulatory-program-standards-self-assessment-and-verification-audit-workshops

 FDAは小売食品規制プログラム基準自己評価及び検証監査ワークショップに関して紹介する。

 

-消費者向け情報 休暇中のハザードから犬や猫を守る

Keep Your Dogs and Cats Safe From Holiday Hazards

10/28/2022

https://www.fda.gov/consumers/consumer-updates/keep-your-dogs-and-cats-safe-holiday-hazards

 装飾物や植物、ヒト用のお菓子など特に休暇中に動物にとって注意が必要なものを紹介する。

 

[FSA]迅速リスク評価:食品中のヒマワリ油が精製された菜種油で代用された場合、英国の消費者に対するエルカ酸の長期的なリスクについて

Rapid Risk Assessment: What is the long-term risk of erucic acid to UK consumers if sunflower oil in food is substituted with refined rapeseed oil?

20 October 2022

https://www.food.gov.uk/research/research-projects/rapid-risk-assessment-what-is-the-long-term-risk-of-erucic-acid-to-uk-consumers-if-sunflower-oil-in-food-is-substituted-with

油糧種子ナタネは重要な油糧作物であり、生産される油は食用や食品に広く利用されている。Brassicaceae科(アブラナ科)の他の品種とともに、ナタネ種子には脂肪酸の一種であるエルカ酸が含まれている。品種によっては、エルカ酸の大量摂取は心臓への有害影響と関連する。商業的に使用されている油糧種子ナタネの栽培品種は、エルカ酸の含有量が低くなるように品種改良されており、菜種油を含む油のエルカ酸含有量には最大基準値が設定されている。欧州食品安全機関(EFSA)による最近のレビューの結果、耐容1日摂取量(TDI)は7 mg/kg体重/日に設定された。

ウクライナで進行中の事態に起因するサプライチェーンの混乱により、食品や食品製造に使用されるヒマワリ油の全部又は一部をナタネ油に置き換える必要性が浮上し、消費者のエルカ酸への暴露が増加する可能性がある。

2つの暴露シナリオが考慮された。より保守的な1つ目のシナリオでは、エルカ酸が菜種油に最大許容値である2%含まれていると仮定し、より現実的な2番目のシナリオでは、報告されたエルカ酸の汚染実態データ(0.13%~0.52%)が使用された。後者が最も現実的なシナリオであるため、本評価の基礎として使用された。

後者のシナリオによる英国消費者の暴露評価では、すべての植物油を菜種油に置き換えた場合、高摂取の特定集団では摂取量の上限で(多くて40%)TDIを上回る可能性があることが示されている。しかし、評価の保守的な性質と考えられる暴露シナリオから、エルカ酸含有量に関して、ヒマワリ油から菜種油への置き換えが消費者に有害影響を及ぼす可能性は低いと示唆される。

英国人口における精製菜種油の有害反応(adverse reaction)の報告がないこと、重篤な疾患や死亡のエビデンスがないことに基づき、次のように考える:

精製菜種油からのエルカ酸摂取量増加の可能性による一般集団の有害反応の頻度はごくわずかであり、無視できる程度であるため、記載するメリットはない。

なお、菜種油を含む油及び乳児用調製乳のエルカ酸含有量は法律で定められており、食事からエルカ酸に暴露される可能性は制限されている。しかし、エルカ酸の有害影響に最も敏感で、かつ最も暴露が多いとされる一部の幼児については、多量摂取の消費者は確かにTDIを超える上、動物実験で観察された影響が比較的短期間で発生するため、有害影響の可能性は排除できない。ただし、こうした影響は軽度で一過性かつ可逆的であり、暴露評価の保守性を考慮すれば、有害影響は考えにくい。なお、すべての食事成分と同様に、年長の幼児における暴露は体重の増加に伴い減少する。したがって我々は、精製菜種油から接種するエルカ酸の増加可能性による幼児年齢層の有害反応の頻度は非常に低いが、除外することはできないと考える。

このリスク評価の想定、特に最悪のケースの暴露評価における摂取推定(すべての植物油を精製菜種油で代用)は、ヒマワリ油の代用が継続されている場合の消費量を確認するため、英国市場での代用12ヶ月後に再検討することが推奨される。

全体として、菜種油を介した過剰なエルカ酸暴露の結果として報告される疾患の重篤度の可能性は中程度であると考える(例えば、中程度の疾患で、身体の自由を奪うものであっても通常は生命を脅かすものではなく、中程度の期間続く)。

不確実性は中程度と考える(例えば、いくつかのデータはあるが完全なデータはない)。市場代用後の菜種油で代用されたヒマワリ種子油の実際の量で暴露評価を再検討すれば、この不確実性の程度は大幅に減少される可能性がある。

 

[FSA] オンラインで販売される食品に対する消費者の態度を調査する定性研究

Qualitative research to explore consumer attitudes to food sold online

28 October 2022

https://www.food.gov.uk/research/qualitative-research-to-explore-consumer-attitudes-to-food-sold-online

英国食品基準庁(FSA)が委託したIpsosは、スーパーマーケットのウェブサイト、宅配サービスアプリ、ソーシャルメディアプラットフォーム、食品共有アプリなど、オンラインでの食品購入に対する消費者の態度を調査した。

 

[FSAI]アフラトキシンの存在によるClearspring Organic Wholegrain Rice Cakesの特定ロットのリコール

Recall of Specific Batches of Clearspring Organic Wholegrain Rice Cakes due to the Presence of Aflatoxin

Friday, 28 October 2022

https://www.fsai.ie/news_centre/food_alerts/Clearspring_ricecake.html

ベルギー産Clearspring Organic Wholegrain Rice Cakes(有機全粒もち)は、製造に使用された米のアフラトキシンB 1の濃度上昇のため、リコール。製品写真あり。

 

[TGA]Barbie drugに注意:メラノタン使用の危険性

Beware the Barbie drug: the dangers of using Melanotan

28 October 2022

https://www.tga.gov.au/news/news/beware-barbie-drug-dangers-using-melanotan

 オーストラリアTGAは、医療従事者の助言なしに「メラノタン」を含む製品を使用しないよう消費者に呼びかけている。メラノタン-Iとメラノタン-IIは、錠剤、クリーム、注射剤、鼻スプレー又はミストスプレーの形で日焼け製品として販売されている。

 

[HK]法令違反等

-包装済み魚油サプリメントのサンプルから基準値超過の酸化防止剤を検出

Antioxidant exceeds legal limit in a fish oil sample of a prepackaged fish oil supplement

Friday, October 28, 2022

https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20221028_9889.html

カナダ産包装済み魚油サプリメント「Omega 3 500 mg」のサンプルから、基準値200 ppmを超える610 ppmのブチルヒドロキシトルエンが検出された。

 

-包装済み乾燥衣笠茸のサンプルに基準値超過の金属汚染

Metallic contaminant exceeds legal limit in prepacked dried bamboo fungus sample

Friday, October 28, 2022

https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20221028_9888.html

食品安全センター(CFS)はマカオの食品安全部から、香港経由で輸入された中国産包装済み乾燥衣笠茸から、マカオの基準に違反する、カドミウムが0.235 mg/kg(乾燥食品の換算係数適用後)、保存剤二酸化硫黄が10,700 mg/kg検出されたという通知を確認した。基準値はカドミウム0.1 mg/kg、二酸化硫黄500 mg/kgである。

 

-ニトロフラン代謝物が違法販売の毛ガニのサンプルから検出される

Nitrofuran metabolite found in illegally sale hairy crab sample

Friday, October 28, 2022

https://www.cfs.gov.hk/english/press/20221028_9890.html

食品安全センター(CFS)は上海ガニのサンプルから、許可されていない動物用医薬品であるフラゾリドン(ニトロフランの一種)の微量の代謝物を12 ppb検出した。

 

-包装済み朝食シリアルサンプルから基準値超過の酸化防止剤を検出

Antioxidant exceeds legal limit in prepackaged breakfast cereals sample

Thursday, October 27, 2022

https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20221027_9885.html

カナダ産包装済みビスケットシリアルのサンプルから、基準値100 ppmを超える410 ppmのブチルヒドロキシトルエンが検出された。

 

-包装済み乾燥衣笠茸のサンプルに基準値超過の金属汚染

Metallic contaminant exceeds legal limit in prepacked dried bamboo fungus sample

Thursday, October 27, 2022

https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20221027_9882.html

中国産包装済み乾燥衣笠茸のサンプルに基準値0.1 ppmを超える0.27 ppmのカドミウムが検出された。(CFSはマカオの食品安全部から、香港経由で輸入された包装済み乾燥衣笠竹から、マカオの基準に適合しないカドミウムが 0.27 mg/kg (乾燥食品の換算係数適用後)検出されたという通知を確認した。以下参照。)

 

- (更新)マカオ市政局食品安全部より「飛龍牌竹笙」「金御膳極品笙」の過剰なカドミウム及び二酸化硫黄による注意喚起についての通知

(Updated) The Department of Food Safety (食品安全廳) of the Macao Municipal Affairs Bureau (IAM) (市政署)–A notice regarding an alert of 飛龍牌野生竹笙 and 金御膳極品竹笙 in Macau due to excessive cadmium and/or sulphur dioxide.

26 October 2022

https://www.cfs.gov.hk/english/rc/subject/files/20221026_3.pdf

 衣笠茸製品に基準値超過のカドミウム及び二酸化硫黄が検出される。

 

[DEFRA]ニュース

-トリインフルエンザ:イングランド全体で屋内保護命令導入

Avian influenza: Housing order to be introduced across England  

31 October 2022

https://www.gov.uk/government/news/avian-influenza-housing-order-to-be-introduced-across-england

11月7日から、イングランド全域で鳥の群れを屋内に保護することが法的に要求される

全ての家禽とかごの鳥に対して、あらゆる手段で野生の鳥と分離すること。屋内に入れるだけでは不十分で、厳しいバイオセキュリティ対策をとること。

 

-遺伝子技術法案が、我々の時代の最も差し迫った環境問題に取り組む

Genetic Technology Bill to take on most pressing environmental problems of our time

31 October 2022

https://www.gov.uk/government/news/genetic-technology-bill-to-take-on-most-pressing-environmental-problems-of-our-time

ゲノム編集のような技術で開発された精密交配植物と動物をカバーする

10ガチ31日に法案の第3読会が予定され、次の日に貴族院に行く予定。

新たな規制によってチャンスが与えられるのは:

・気候に耐性のある小麦

・褐変しないバナナ

・病気に強い鶏

など

 

-POPsと提案された物質の情報募集

Request for information on substances proposed as Persistent Organic Pollutants (POPs) 2022

31 October 2022

https://www.gov.uk/government/publications/request-for-information-on-substances-proposed-as-persistent-organic-pollutants-pops-2022

ストックホルム条約補遺E物質

・クロルピリホス

ストックホルム条約補遺F物質

1.長鎖パーフルオロカルボン酸(PFCAs)とその塩、関連化合物

2.炭素鎖長C14-C17で塩素レベルが重量で45%以上塩素の塩素化パラフィン

 

[RIVM]健康と福祉へのCOVID-19パンデミックの影響:パート2. 文献調査

The impact of the COVID-19 pandemic on health and wellbeing: part 2. A literature study

31-10-2022

https://www.rivm.nl/publicaties/gevolgen-van-coronapandemie-voor-gezondheid-en-welzijn-deel-2-literatuurstudie

最初の評価が若者への影響だったのに対して、二番目の評価は全人口集団への影響。

研究の結果、オランダ人の最も脆弱な集団にパンデミックの最大の影響があったという最初の結論を確認した。結果的に社会集団による健康のギャップは拡大した可能性が高い。さらにある種の年齢集団は影響が大きかった。例えば青少年(17才まで)と若年成人(18-25才)はパンデミック前より鬱や不安を経験する人が増えた。孤独を感じる人は若年成人と高齢者で増えた。中学以降の生徒の成績はパンデミック中は悪かった

 

[FAO]FAOと IAEAは農業食料システムのための平和的核技術について協力を拡大する

FAO and IAEA scale up collaboration on peaceful nuclear technologies for agrifood systems

31/10/2022

https://www.fao.org/newsroom/detail/fao-and-iaea-scale-up-collaboration-on-peaceful-nuclear-technologies-for-agrifood-systems/en

共同センターと最新研究室はインパクトの大きい応用科学を生み出す

FAOとIAEAが合意書に署名

 

[MFDS]日本産輸入食品の放射能検査の結果

輸入検査管理課

2022.10.14〜2022.10.20

https://www.mfds.go.kr/brd/m_100/view.do?seq=43285

 

[MFDS]消費者のニーズを反映した多様な患者用食品基準を設けます

食品基準課 2022-10-27

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=46760

□ 食品医薬品安全処はより多様な患者用食品が供給できる基盤を設けるため、特殊医療用途食品*標準製造基準を現在の7種**から高血圧、肺疾患、肝疾患、炎症性腸疾患、電解質補充用の5種を追加し12種まで拡大して、追加される基準を2026年までに順次設ける計画である。

* 特殊医療用途食品(患者用食品):病気などにより一般人と異なる栄養要求を必要とする人に提供する目的で製造・加工された食品

** 一般患者用、糖尿病患者用、腎疾患患者用、がん患者用、腸疾患患者用、カロリーおよび栄養供給用、嚥下困難者用粘度調節食品など7種

〇 今回の計画は7月に発表した「食医薬行政革新案*」の一環として、患者向け食品市場の需要を反映した安全基準を先制的に設けることにより、多様な疾患を持つ患者の選択権を拡大する一方、特殊医療用途食品の新成長基盤を築くために推進された。

* バイオ・デジタルヘルス新技術有望分野を規制革新し国内産業の世界市場進出を支援して、安全が担保された新技術の恩恵を国民が享受できる環境づくりのために用意(’22.7月発表)

□ これまで特殊医療用途食品の標準製造基準は現在、一般患者用、糖尿病患者用など一部疾患に対してのみ設けられており、その他高血圧・肺疾患患者用向けのオーダーメード型食品などを開発する場合、製造者が直接実証資料を準備しなければならない困難があった。

○ これに対して食薬処は国内外指針、専門家と業界意見、疾患統計などを総合的に検討し、標準製造基準を追加用意する対象を、①高血圧患者用、②肺疾患患者用、③肝疾患患者用、④炎症性腸疾患患者用、⑤水分・電解質補足用製品など5種類に選定し、2026年までに標準製造基準を設ける。

高血圧は国内で最も一般的な慢性疾患であり、高血圧患者用食品はナトリウム、カリウムなどの含有量を別々に設定して血圧管理に役立つ製品。

肺炎は最近、COVID‑19感染による重症化の可能性が高い疾患で、肺疾患患者用食品は炭水化物は低め、脂肪は高め、患者の呼吸負担を下げる製品。

③ 肝疾患は栄養素の代謝機能が低下して食欲不振、筋損失などを伴い、肝疾患患者用食品はカロリー供給と分岐アミノ酸*などの成分を活用して肝臓の負担を軽減し、筋損失を防ぐのに役立つ製品。

* 分岐アミノ酸(Branched Chain Amino Acid):バリン、ロイシン、イソロイシンなど主に筋肉に存在するアミノ酸で、肝臓で代謝されることなくエネルギー源として使用可能

④ 炎症性腸疾患はストレスなどで最近、若年層で患者数が大幅に増加している疾患であり、炎症性腸疾患患者用食品は、加水分解たんぱく質などで消化吸収を改善し、腸の健康維持に役立つ製品。

⑤ その他、高熱、下痢などで脱水と電解質の不均衡が発生した場合、水分と電解質を体内に迅速に供給できる水分・電解質補充用製品の基準も設ける予定。

○ 高血圧患者用製品と水分・電解質補充用製品の標準製造基準(案)は業界意見収斂などを経た後、今年中に行政予告する予定であり、肺疾患患者用など残り3種については来年から順次、製品別標準製造基準を開発する計画である。

□ 参考に、食薬処は2020年から患者用食品が多様に開発・供給され、患者の栄養・健康増進に寄与できるように特殊医療用途食品の基準・規格を継続的に新設・改正してきた。

○ 従来は特殊用途食品(大分類)の下位分類として特殊医療用途食品(中分類)が規定されていたが、2020年から大分類で管理しはじめ、家庭簡便食の調理食品も特殊医療用途食品として製造できるように分類を新設した。

○ 今年6月にはがん患者の栄養補充のための食品がより容易に開発・供給できるように、がん患者用食品の標準製造基準も新設した。

<添付> 特殊医療用途食品分類システム

 

[MFDS]食薬処、官民協業強化で消費者保護の先頭に立つ!

サイバー調査チーム 2022-10-27

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=46759

□ 食品医薬品安全処は韓国消費者団体協議会所属、食・医薬消費者監視団(以下監視団)ともに、最近消費者の関心が高まっている中古取引オンライン市場とリアルタイム商取引放送(ライブコマース)を対象に、不当広告など不法行為を集中点検した。

○ 点検の結果、掲示物87件(中古取引オンライン市場57件、リアルタイム商取引放送30件)を摘発し、放送通信審議委員会などに接続停止を要請し管轄機関に行政処分を依頼した。

□ 主な点検結果は次のとおり。

○(食品)退行性関節炎・便秘改善、デトックスなど不当広告掲示物など68件(中古取引40件、リアルタイム商取引放送28件)を摘発した。

- 主な違反内容は、▲疾病予防・治療に対する効能・効果広告28件(41.2%)、▲一般食品を健康機能食品と誤認・混同させる広告23件(33.8%)、▲偽・誇張広告8件(11.7%)、▲消費者欺瞞広告4件(5.9%)、▲医薬品と誤認・混同させる広告3件(4.4%)などである。

食品検査事例

√(疾病予防・治療に対する効能・効果広告)一般食品(抽出加工食品)について「退行性関節炎改善の助け」、一般食品(果菜ジュース)について「高血圧にも良く糖尿予防にも良い~」など疾病予防・治療に対する効能・効果広告

√(健康機能食品と誤認・混同させる広告)一般食品(発酵酢)について「免疫力に良い~」、一般食品(その他加工品)について「ダイエット減量をご希望の方~、排便活動円滑」など健康機能食品と誤認・混同させる広告

√(偽・誇大広告)一般食品(その他加工品)について「腫れ除去、腫れ茶」など効能・効果を利用して偽・誇大広告したり、プロバイオティクス健康機能食品に対して「免疫力をつけることができる~」など食薬処長が認めない機能性を示すなど偽・誇大広告

√(消費者詐欺広告)一般食品(キャンディ類)について体験記(減量前後)を利用して広告したり、一般食品(果菜ジュース)について「クエン酸が入り風邪予防、疲労回復~ダイエット効果が感じられる」など成分の効能・効果を宣伝し、当該食品の効能・効果と誤認・混同させる消費者欺瞞広告

√(医薬品と誤認・混同させる広告)一般食品(その他加工品)について「ダイエット薬」、一般食品(酵素食品)について「消化剤」など医薬品として認識する恐れのある広告

□ オンラインで食品、医療製品を購入するときは注意が必要である。

○ 食品などを病気の予防・治療に使用する医薬品であるかのように広告したり、一般食品を食薬処で認められた健康機能食品であるかのように広告する製品は注意しなければならない。

- 健康機能食品は「健康機能食品に関する法律」に従って販売業を申告した営業者*のみ販売が可能で、安全な購入のために製品に表示された食薬処の健康機能食品認定マークを必ず確認する必要がある。

* 健康機能食品販売業を行おうとする者は営業施設を備え、所在地を管轄する市町村長に申告する。(「健康機能食品に関する法律」第6条)

□ 食薬処は今後も消費者を保護して正しいオンライン消費文化を広めるために消費者団体など民・官協業を強化して、オンライン不法行為に積極的に対応して消費者保護に最善を尽くす。

 

[MFDS]オンライン販売の多消費農水産物に対する先制的安全管理を強化

農水産物安全政策課 2022-10-24

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=46749

□ 食品医薬品安全処は最近オンラインで取り引きする非対面消費文化が急増*したことにより、多消費農水産物の先制的安全管理のために10月24日から28日までオンラインショッピングモールで販売する農水産物に対する集中的な収去検査を実施する。

* 農・畜・水産物オンラインショッピング額:(’19)3兆7230億ウォン→(’20)5兆7926億ウォン→(’21)7兆1164億ウォン(統計庁国家統計ポータル)

○ 今回の検査対象は多消費農水産物とオンラインショッピングモールで検索上位順位の農水産物を対象に選定し、▲ブドウ、リンゴなど農産物180件、▲アワビ、タチウオなど水産物120件で合計300件である。

- 検査項目は、▲(農産物)残留農薬、重金属、▲(水産物)動物用医薬品、重金属、食中毒菌など有害の恐れのある項目について検査する。

○ 検査の結果、不適合と判定された農水産物は速かに販売停止・回収して、不適合情報は食品安全国ホームページに透明に公開し、再発防止のために生産者・販売者を対象に指導・広報などを実施する。

○ 参考に、食薬処は昨年オンライン販売の農水産物1100件を収去検査した結果、残留農薬が超過検出された農産物4件*と動物用医薬品が超過検出された水産物2件**に対して、該当製品を廃棄して生産者に対して告発などの措置をした。

* 残留農薬:大根(葉)(カルボフラン)、シシトウ(メタフルミゾン)、ビート(パクロブトラゾール)、杏子(ジフェノコナゾール)

** 動物用医薬品:ウナギ2件(フロルフェニコール、オキソリン酸)

□ 食薬処は今後も農水産物のオンライン購入増加など消費文化の変化に合わせて、事前安全管理の必要性が高い農水産物に対して持続的に収去検査を実施し、安全な農水産物の流通環境が造成されるよう最善を尽くす。

<添付> 回収対象の多消費農水産物の分類および品目

 

[MFDS]養殖魚類計433件に対する輸入通関検査の結果、4件不適合・措置

輸入検査管理課 2022-10-21

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=46747

□ 食品医薬品安全処は輸入された養殖用魚類433件に対して、7月12日から10月20日まで飼料添加剤であるエトキシキン成分を検査した結果、基準*を超過した4件を不適合処分して通関を停止した。

* 残留許容基準:魚類1.0 ppm、甲殻類0.2 ppm

□ 食薬処は養殖魚類である、▲コウライギギ(103件)、▲サーモン(51件)、▲マダイ(44件)、▲アトランティックサーモン(31件)、▲フウセイ・スズキ(各17件)、▲ティラピア(12件)、▲ドジョウ・レッドドラム・ウナギ(各9件)など19カ国から輸入された36種類の魚種合計433件に対してエトキシキン検査を実施した。

○ 検査の結果、残留許容基準を超過した製品は中国産活コウライギギ2件(4911 kg)、冷凍フウセイ1件(21080 kg)、活ドジョウ1件(150 kg)など4件で、全量輸出国に返送または廃棄措置した。

<添付>

1.通関検査の不適合現況

2.養殖水産物(魚類)のエトキシキン検査現況

 

[MFDS] [報道参考] 残留農薬基準が超過検出された「カボチャの種」の回収措置

輸入流通安全課 2022-10-21

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=46744

□ 食品医薬品安全処は市販されている中国産「カボチャの種(乾燥)」からピラクロストロビンが基準値(0.01 mg/kg)より超過検出(0.02 mg/kg)されたため、該当製品を販売中止して回収措置する。回収対象は、包装日が2022年8月20日と流通期限が2023年10月2日と表示された製品。

 

論文

-安定狭心症患者の乳製品の摂取と心血管系疾患リスクと死亡率

The association between dairy intake and risk of cardiovascular disease and mortality in patients with stable angina pectoris

Anthea Van Parys et al.,

European Journal of Preventive Cardiology, zwac217

https://academic.oup.com/eurjpc/advance-article/doi/10.1093/eurjpc/zwac217/6711074

西ノルウェーBビタミン介入試験の参加者から安定狭心症の1929人(平均年齢62才、80%男性)の患者データを含めた。食事データは169アイテムからなる食品頻度質問表で得た。非線形関連を可視化した。

平均乳製品摂取量は169 ± 108 g/1000 kcalで、フォローアップ中央値は脳卒中で5.2年、急性心筋梗塞(AMI)で7.8年、死亡率で14.1年だった。乳製品とミルクの摂取は死亡率と脳卒中のリスク増加に関連し、チーズはAMIの減少、バターはAMIの増加リスクと関連した。

(グラフを見た方が早い。チーズ以外はU字型曲線で、底の位置がずれている。著者らは「乳製品」と一括りにはできない、と結論している。チーズはどう解釈すべきなのか。少なくとも加工の程度が少ないものが最も良いわけではない、全く摂らない人のリスクは高いのでなにごともほどほどに、くらいは言える?)

 

-THE LANCET

オーストラリアが医療保険詐欺と損失の申し立てに揺れる

Australia rocked by Medicare fraud and wastage allegations

Tony Kirby

THE LANCET WORLD REPORT| VOLUME 400, ISSUE 10362, P1500, OCTOBER 29, 2022

オーストラリアの医療保健制度における詐欺と無駄遣いの規模についての論争が巻き起こっており改革の必要性が投げかけられている

オーストラリアの皆保険制度であるMedicareが、毎年いわゆるrorting(詐欺あるいは無駄)によって80億豪ドルを失っているという主張に医療専門職が揺れている。その中には間違い、同じことの繰り返し、必要でないサービスを提供して課金、全くサービスをしていないのに課金、実際より長い期間医療を提供したことにする、等が含まれ、最も深刻なのは死んだ人に課金したり虚偽の患者記録で利益を水増ししていたというもの。この主張はオーストラリアのABCニュースネットワークと全豪新聞の共同調査による。

(以下略)

 

レバノンの電力危機はさらなる健康ハザードを明らかに

Electricity crisis in Lebanon exposes more to health hazards

Shawn Yuan

THE LANCET WORLD REPORT| VOLUME 400, ISSUE 10362, P1503, OCTOBER 29, 2022

発電機がしばしば唯一の電力源であるが、それは近傍を汚染し健康を脅かしている

 

-Natureニュース

ブラジル選挙:科学者はBolsonaroにLulaが勝ったことを喜ぶ

Brazil election: Scientists cheer Lula victory over Bolsonaro

Jeff Tollefson  31 October 2022

https://www.nature.com/articles/d41586-022-03523-9

多くがLulaがブラジルの研究への資金提供と環境保護を回復させることを期待する

日曜日にブラジルで僅差でLuiz Inácio Lula da Silvaが大統領に選ばれた

(Natureはわりと露骨に政治運動する)

 

その他

-Maddox賞2022

Sense about science

Maddox Prize 2022

https://senseaboutscience.org/activities/maddox-prize-2022/

Eucharia Oluchi Nwaichi博士

ナイジェリアPort Harcourt大学の生化学者

Niger Deltaの油田汚染の解決法研究で争うコミュニティに参加したことで受賞。土壌回復のための試験法と根拠を推進し個人的リスクにもかかわらずしっかりした科学で勇敢に人々との対話を進めた。

 

-McGill Office for Science and Society

Joe Schwarcz博士が吸血鬼を追い払う方法を説明する

Dr. Joe Schwarcz explains how to chase a vampire

2022/10/29

https://www.youtube.com/watch?v=ISd6AG8imEw

何故日光やニンニクが嫌いなのか

(光過敏症とニンニク中の化合物の生理作用について)

 

Cup o'Joe-Raking Reiki

2022/10/25

https://www.youtube.com/watch?v=gdbF-1s3REg

レイキについて。エネルギーヒーラーの治療効果があったとする「試験」について

 

-研究が、ウエアラブル健康機器を必要とする人々が最も使っていないことを発見

Study finds people who need wearable health devices the most use them the least

October 31, 2022

https://newsroom.heart.org/news/study-finds-people-who-need-wearable-health-devices-the-most-use-them-the-least

AHAの学会要旨

スマートウォッチやフィットネスバンドのようなウエアラブル健康機器を使うのは収入が多く教育レベルが高く健康な人。心血管系疾患のある人は特に使いたがらない。

 

-有機表示の動物の福祉規則がゴール間近

Organic Label’s animal welfare rule is close to crossing the finish line

By News Desk on November 1, 2022

              https://www.foodsafetynews.com/2022/11/organic-labels-animal-welfare-rule-is-close-to-crossing-the-finish-line/

USDAが国の有機計画で有機家畜や家禽規則を最終化するまでのこり10日。もし制定されたら、新たな動物福祉基準がUSDAオーガニック表示で育てられる動物に適用される。

聞き覚えがあるかもしれない、これはトランプ政権で却下されたものと同様である。USDAのオーガニック計画では1億8600万以上の家畜を扱っている。

規則を推進しているのはAWIやASPCAのような動物の権利グループである。新たな規則によると例えば、屋根があって遮蔽された区画は産卵鶏の「戸外へのアクセス」とは認められない、豚の尾切りは禁止、等

(鳥を戸外に出すなという状況で戸外に出られないとオーガニックではない、ならオーガニックは存在してはいけない、になるのでは。完全菜食を薦めるアニマルライツ団体の主張を取り入れるならそうなるしかないのだけれど。)