2022-11-08

[EU]RASFF 2022(1030-1105)

警報通知(Alert Notifications)

イタリア産小さいタコのカドミウム、ギリシャ産オレガノのピロリジジンアルカロイド(複数あり)、インド産天然ゴマのエチレンオキシド最大残留基準超過、フランス産グリュイエール生乳チーズのヒスタミン及びチラミン高水準、チェコ共和国産食品サプリメントの未承認物質シルデナフィル、ドイツ産ステーキピンセットからの一級芳香族アミンの溶出、粉末クミンのピロリジジンアルカロイド、ドイツ産ステンレススチール製多目的トングからの一級芳香族アミンの溶出、オランダ産バスマティ米のオクラトキシンA、イタリア産Carrefour BIOバーの亜硫酸塩、オーストリア産食品サプリメントの未承認新規食品成分カンナビジオール(CBD)、インド産食品添加物(E468 インターレース ナトリウム カルボキシメチル セルロース)のエチレンオキシド、ドイツ産イヌ用補完飼料の鉛高含有、ポルトガル産ブラックベリーの鉛、デンマーク産冷蔵ヨーロッパアカザエビの亜硫酸塩非表示、

注意喚起情報(information for attention)

イラン産イエローレーズンのクロルピリホス及びチオファネートメチル、エクアドル産冷凍エビの高水準の亜硫酸塩、トルコ産ヘーゼルナッツペーストのアフラトキシン、エジプト産乾燥バジルのクロルピリホス、ウズベキスタン産セラミックボウルからの鉛の溶出、エジプト産酢漬けのブドウの葉の農薬の最大濃度超過、エジプト産オクラの未承認物質クロルピリホス、米国産食品サプリメントの未承認新規食品クソニンジン(Artemisia annua) (複数あり)、パキスタン産飼料用米タンパク質のアフラトキシンB1、英国産食品サプリメントの未承認新規食品クソニンジン(Artemisia annua)、インド産煎った白米粉末のトリシクラゾール、トルコ産トマトペーストの未承認添加物安息香酸及び安息香酸塩、

通関拒否通知(Border Rejections)

トルコ産乾燥イチジクガーランドのアフラトキシン、トルコ産グリーンチリペッパーのアセタミプリド及びシフルメトフェン、アルゼンチン産マテ茶のアントラキノン、モロッコ産半調理イワシのヒスタミン、ベトナム産冷凍アジアシーバス(バラマンディ)の未承認物質マラカイトグリーン、エジプト産ピーナッツのアフラトキシン(複数あり)、トルコ原産アルバニア産生鮮レモンのクロルピリホス、インド産殻をむいたゴマ種子の未承認物質クロルピリホス、アルゼンチン産ピーナッツのアフラトキシン(複数あり)、トルコ産乾燥イチジクのアフラトキシン(複数あり)、ウガンダ産チリのクロルピリホス及びチオファネートメチル、米国産ピーナッツのアフラトキシンB1、トルコ産乾燥イチジクのオクラトキシンA、トルコ産デトックスティーの未承認物質シブトラミン、トルコ産生鮮ペッパーのスピロテトラマト及びスピノテトラマトエノール、インド産米のイミダクロプリド・トリシクラゾール・チアメトキサム及びビテルタノール、

 

[EFSA]意見等

-食品用分離種子タンパク質の市販のための遺伝子組換えナタネGT73株の評価

Assessment of genetically modified oilseed rape GT73 for placing on the market of isolated seed protein for food under Regulation (EC) No 1829/2003 (application EFSA‐GMO‐RX‐026/2)

EFSA Journal 2022;20(11):7590 4 November 2022

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7590

(科学的意見)

遺伝子組換えナタネGT73株は除草剤耐性を与えるために開発された;この特性はgoxv247とCP4 epsps発現カセットの1コピーを含むシングルインサートを導入することで達成された。申請書EFSA‐GMO‐RX‐026/2の範囲は食品用ナタネGT73株由来分離種子タンパク質の市販に関する認可条件の改定である。この件に関するGMOパネルの以前の意見を考慮して、分子特性データから追加の食品安全性評価を必要とする問題は特定されない。これまでの評価に基づき、ナタネGT73株の組成、農学的及び表現型の特徴には、新たに発現したタンパク質を除き、従来のものと比較して生物学的に関連する違いは確認されなかった。この申請の文脈において、比較分析を裏付ける農学的データ、表現型データ、組成データは必要ないと判断された。GMOパネルは、ナタネGT73株の新たに発現したタンパク質CP4 EPSPSとGOXv247に関連する毒性、アレルギー誘発性、アジュバント性に関する安全上の懸念を示すものは確認しなかった。そのためGMOパネルは、この申請の文脈で、ナタネGT73株の摂取に栄養上の懸念はなく、従来の比較種と同様に安全だと結論した。市販後の食品/飼料のモニタリングは必要ないと判断した。万が一、生存能力のあるナタネGT73株が環境に放出されたとしても、環境安全上の懸念はない。市販後の環境モニタリング計画と報告間隔は、ナタネGT73株の意図された用途に沿ったものである。GMOパネルは、ヒトと動物の健康及び環境への潜在的な影響に関して、ナタネGT73株は従来の比較種と同様に安全だと結論付けている。これらの結論は、ナタネGT73株から生産された分離種子タンパク質を市販する場合にも適用される。

 

-リスク評価におけるベンチマーク用量アプローチの使用に関するガイダンス

Guidance on the use of the benchmark dose approach in risk assessment

EFSA Journal 2022;20(10):7584 25 October 2022

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7584

(ガイダンス)

科学委員会(SC)は、基準点(RP)を導出するのにベンチマーク用量(BMD)アプローチは無毒性量(NOAEL)アプローチと比較して科学的により高度な方法だと再確認した。以前のガイダンス(EFSA SC, 2017)と比べて大きく変わった点は2.5章に関するもので、頻度論からベイズ論へとパラダイムの変化が推奨されていることである。前者は未知のパラメータについての不確実性を信頼度と有意水準で測定しており、仮説の繰り返しの下で解釈・調整されるが、ベイズアプローチでは未知のパラメータに確率分布が付され、確率の概念が知見の不確実性を反映するよう拡大される。さらに、ベイズアプローチは学習過程を模倣でき、時間の経過に伴う知見の蓄積を反映することができる。モデルの平均化はBMDの推定やその信用区間の算出に望ましい手段として再度推奨されている。BMD分析に使用される一連の初期モデルを見直し修正して、計数的データと連続的データに対応する単一モデルセットとなるようにした。また、BMD解析の手順を示すフローチャートを改訂し、頻度パラダイムとベイズパラダイムを比較する章を設けた。また、ベイズ型BMDモデリングを使用する際、下限値(BMDL)をRP候補とし、上限値(BMDU)はBMD推定における不確実性を反映したBMDU/BMDL比の設定に必要であるとしている。この更新したガイダンスは、特に暴露量が健康に基づく指標値よりも明らかに低い場合(例えば1桁以上)、2009年あるいは2017年で示されたNOAELアプローチやBMDアプローチが使用された過去の評価についての一般的な再評価を求めない。最後にSCは、BMDアプローチの広範な適用を考慮して、テストガイドラインを再検討するよう強く繰り返す。

 

-テーマ(コンセプト)ペーパー―EUにおける化学物質への暴露の集計を進める(ExpoAdvance)

Theme (concept) paper ‐ Advancing Aggregate Exposure to Chemicals in EU (ExpoAdvance)

EFSA Journal 2022;19(10):e201001 25 October 2022

https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/e201001

(技術的報告書)

 

-全ての動物種に使用するためのCinnamomum verum J. Preslの樹皮と葉(シナモン樹皮オイルとシナモン葉オイル)由来エッセンシャルオイルからなる飼料添加物の安全性と有効性(FEFANA asbl)

Safety and efficacy of feed additives consisting of essential oils from the bark and the leaves of Cinnamomum verum J. Presl (cinnamon bark oil and cinnamon leaf oil) for use in all animal species (FEFANA asbl)

EFSA Journal 2022;20(10):7601 25 October 2022

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7601

(科学的意見)

 

-子牛用、全ての他の反芻動物種用、ラクダ育成用及び肥育用Saccharomyces cerevisiae CNCM I‐1079株からなる飼料添加物の安全性と有効性(Danstart Ferment AG)

Safety and efficacy of a feed additive consisting of Saccharomyces cerevisiae CNCM I‐1079 for calves, all other ruminant species and camelids for rearing and for fattening (Danstart Ferment AG)

EFSA Journal 2022;20(10):7605  25 October 2022

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7605

(科学的意見)

 

[ANSES]ビタミンD:食品に内分泌かく乱物質の表示はいらない

Vitamin D: no endocrine disruptor label on food products

28/10/2022

https://www.anses.fr/en/content/vitamine-d-no-endocrine-disruptor-label-food-products

ANSESは、フランスAGEC法実施の一環として、食品上の内分泌かく乱物質として挙げる物質のリストにビタミンD3を含むことに反対するよう助言している。

私達の身体を効果的に機能させるのに必要不可欠なビタミン

ビタミンD3、またはコレカルシフェロールは、私達の身体を効果的に機能させるのに必要不可欠で、骨組織の維持に重要な役割を果たしている。私達はビタミンD3を食事(乳製品、魚、卵)から取り入れたり、日光を浴びて皮膚で生成したりする。だが、フランス人の3人に1人以上はビタミンD3の生理的必要量を満たせていない。ビタミンDの摂取不足は、特に成長期にヒトの健康に既知のリスクを引き起こすため、これは主要な公衆衛生上の懸念である。小児科学団体はくる病を予防するために子供に定期的にビタミンDを補足するよう勧めている。

本質として内分泌活動

他のビタミン類とは異なり、ビタミンDはホルモンのように機能するため、内分泌系に作用する。摂取量が多すぎると内分泌バランスが乱され、その後健康に有害影響がある。ANSESは、ビタミンDの過剰摂取による深刻な影響がすでにヒトで観察されていると指摘している。

コレカルシフェロールは、殺生物剤規則(EU) No 528/2012に基づく欧州化学品庁による評価で内分泌かく乱物質(ED)と特定された。しかしANSESは、殺鼠剤に使用されるコレカルシフェロールの用量は、ビタミンD強化食品を含む通常の食事から摂取されるビタミンDの用量よりもはるかに多いことと強調している。

今までの摂取量不足を悪化させる可能性のある情報

AGEC法として知られる廃棄物削減・循環型経済に関するフランスの法律は、EDとされる物質が製品に含まれているという情報を消費者に提供するよう求めている。ANSESはこのテーマに関する専門家の評価を実施した結果、食品表示や他の同様の情報源でコレカルシフェロールをEDと特定することは、リスクの誤った認識を助長し、一部の人々がビタミンDを含む食品の摂取を控える可能性があると考えるようになった。

そのため、そのような表示はビタミンDの十分な栄養必要量を満たすのを難しくさせる可能性がある。INCA 3研究によると、フランス人の成人集団におけるビタミンDの平均的な食事摂取量は、18~79歳の成人で3.1 μg/日で、適切な摂取量15 μg/日をかなり下回っている。

ANSESは、ビタミンDと同様に、ヨウ素などの他の栄養素も、高用量では内分泌系をかく乱することで有害影響を与える可能性があり、一方でそれらは栄養上の用量でヒトの健康に有益だと強調する。そのため、食品に記載すべきED物質のリストに含めることには反対する。

ビタミンDの必要量:医療従事者の助言をうけること

医療従事者は、ビタミンDの必要量を満たす食事の利益を説明する重要な役割を果たす。彼らはまた、例えば特に幼児の食品サプリメントの誤使用によるものなど、過剰摂取に関連するリスクを警告することができる。

*追加情報

ANSESは、Act No. 2020-105(「AGEC法」)(2020年2月10日)における内分泌かく乱の特性を持つ物質に関する規定を、コレカルシフェロール(ビタミンD3)に適用することに関するSTSの注意事項を修正

https://www.anses.fr/en/system/files/NUT2022AST0099.pdf

 

[ANSES]食べられないカボチャに注意!

Beware of inedible gourds!

23/10/2020

https://www.anses.fr/en/content/beware-inedible-gourds-0

秋の食卓を彩るオレンジや緑のカボチャ、ウリ科植物の最盛期を迎え、全ての「カボチャ」が食べられるわけではないと覚えておくことが大切である。一部の食用でないカボチャは食中毒を起こすことさえあり、時には重症化する可能性がある。いくつか例をあげよう。

観賞用カボチャや雑種の園芸用カボチャは食べてはいけない

一部のウリ科植物には毒性があり、非常に不快で苦味のある物質、ククルビタシンを含んでいる。摂取すると、急速に腹痛、吐き気、嘔吐、(時には血性)下痢、あるいは入院が必要な重度の脱水まで起こす可能性がある。これらの物質は調理で破壊されることはなく、野生のウリ科植物がイモムシなどの捕食昆虫を撃退するために自然に生成するものである。

これはコロシントなどの観賞用カボチャの例で、これらは全て有毒と見なされ、厳密に装飾用として(時には果物や野菜売り場で)市販されている。それを食用のカボチャと混同してはならない。

また、これは庭の野菜畑で育った特定の食用カボチャにも同様で、野生の交配の結果、食用に適さなくなる。この現象は、同じ、あるいは隣り合わせの野菜畑に非食用と食用品種が共存し、その種子が収穫されて毎年まき直しされると起こる。気をつけて!この交配から生じた非食用カボチャは、味がないまたはわずかに甘い食用品種とは異なり苦味があること以外は、食用カボチャと非常によく似ている。

中毒を避けるためのヒント

コロシントなどの観賞用カボチャは全て有毒なので摂取してはならない。表示を確認するか売り場の店員から助言を受けること。

市販又は庭の野菜畑で育った食用カボチャ:生のカボチャの小さなかけらを食べてみて、苦かったら吐き出して全て捨てること:調理済みでも食べてはいけない。

庭の野菜畑のカボチャ:自然発生した「野生の」カボチャを食べないこと。まき直しのために以前収穫した種子を集めないこと。野菜畑にまきたい時は毎回新しい種子を購入すること。

*追加情報

食用と有毒植物の最も一般的な混同を避ける方法に関するファクトシート(フランス語)

https://www.anses.fr/en/system/files/2020-02_aide_memoire-plantes_toxiques.pdf

 

 

[FSA]鶏肉加工時のAMR細菌の移行

Transmission of AMR bacteria during the processing of chicken meat

7 November 2022

https://www.food.gov.uk/research/antimicrobial-resistance/transmission-of-amr-bacteria-during-the-processing-of-chicken-meat

 食肉の抗菌剤耐性(AMR)汚染と消費者へのリスクを減らすために、より厳格な介入 (洗浄と消毒の強化) が必要となる可能性のある食肉加工中の重要事項を同定する研究。加工中に鶏肉に見られるAMR汚染を追跡する実験室ベースの研究である。

(微生物かな)

 

[FDA]FSMAが提案した食品トレーサビリティ規則

FSMA Proposed Rule for Food Traceability

November 7, 2022

https://www.fda.gov/food/food-safety-modernization-act-fsma/fsma-proposed-rule-food-traceability

 米国食品医薬品局 (FDA) は食品安全近代化法(FSMA)の最終規則:「Requirements for Additional Traceability Records for Certain Foods(特定の食品に関する追加のトレーサビリティ記録の要件)」(食品トレーサビリティ提案規則)をOFR(Office of the Federal Register)局 に送付した。

 

[ODS]ファクトシート更新

-葉酸(塩)

Folate

Fact Sheet for Consumers

November 1, 2022

https://ods.od.nih.gov/factsheets/Folate-Consumer/

「What kinds of folate dietary supplements are available?」の項を更新し、妊娠の可能性がある人は、メチレンテトラヒドロ葉酸還元酵素遺伝子多型C677T(MTHFR C677T)の遺伝子変異があっても、5-メチルテトラヒドロ葉酸塩(5-MTHF)ではなく、folic acid(葉酸)を1日400mcg摂取する必要があることを明記。

https://ods.od.nih.gov/factsheets/Folate-Consumer/#change

 

Fact Sheet for Health Professionals

November 1, 2022

https://ods.od.nih.gov/factsheets/Folate-HealthProfessional/

要約を更新し、妊娠する可能性のあるMTHFR多型を有する人のための葉酸に関する最新の米国疾病予防管理センター(CDC)ガイダンスに対応した。

https://ods.od.nih.gov/factsheets/Folate-HealthProfessional/#change

 

[TGA]リコール

Detox + Debloat

7 November 2022

https://www.tga.gov.au/safety/product-recalls/detox-debloat

 JSHealth Vitaminsは、医薬品ラベルに必要な警告文が記載されていないため、腹部膨満を緩和のためのDetox+Debloat錠 (AUST L 309600) の10バッチをリコールしている。製品にウイキョウ 種子の抽出物が含まれる。

 

[HK]法令違反

-白鞘豆のサンプル中の残留農薬が基準値超過する

Pesticide residue exceeds legal limit in White string beans sample

Monday, November 7, 2022

https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20221107_9911.html

白鞘豆のサンプルから0.05 ppmの基準値を超過する0.168 ppmのフェンチオンが検出される。

 

[FSANZ]食品基準ニュース

Food Standards News

November 2022 edition

https://mailchi.mp/3c81b4c0640d/food-standard-news-1300496?e=21527ddb09

・オーストラリア食品安全週間 2022年11月12-19日、テーマは「生はリスキー」

・関係者調査

・新しいウェブサイト作成中

・議会で食料安全保障についての審理開始

・FSANZ年次報告書発表

Annual Report 2021-22

https://www.foodstandards.gov.au/publications/Pages/Annual-Report-2021-22.aspx

・パブリックコメント募集等

 

論文

-心臓の健康にはダイエタリーサプリメントは気にしないで、研究が言う

CNN

Don’t bother with dietary supplements for heart health, study says

By Jen Christensen, CNN

Updated 12:59 PM EST, Mon November 7, 2022

https://edition.cnn.com/2022/11/06/health/dietary-supplements-heart-health-wellness/index.html

人々が「悪玉」コレステロールを減らそう、あるいは心臓の健康のために、よく使う6つのサプリメントは役に立たないが、スタチンは効果がある、日曜日に発表された研究によると。

魚油、ガーリック、シナモン、ターメリック、植物ステロール、紅麹は「悪玉」コレステロールを下げると人々が信じている。しかし米国心臓協会2022年年次会合とJournal of the American College of Cardiologyで発表された研究によるとこれらのサプリメントと低用量スタチンとプラセボを比べると、スタチンは有意にLDLを下げたがサプリメントはどれもプラセボと変わらなかった

Comparative Effects of Low-Dose Rosuvastatin, Placebo and Dietary Supplements on Lipids and Inflammatory Biomarkers

Luke J. Laffin, et al.,

J Am Coll Cardiol. Nov 06, 2022. Epublished DOI: 10.1016/j.jacc.2022.10.013

https://www.jacc.org/doi/10.1016/j.jacc.2022.10.013

 

-米国の青少年の電子タバコの依存と強度が増加していることを解析が明らかにする

Analysis reveals increasing addiction and intensity of e-cigarette use by US adolescents

7-NOV-2022

https://www.eurekalert.org/news-releases/970521

JAMA Network Open

最近発表された2022全国若者タバコ調査で、255万人の青少年が電子タバコを使っていて27.6%は毎日使っていることが示された。

 

-流行のダイエット:事実と虚構

Fad diets: Facts and fiction.

Tahreem A et al. Frontiers in Nutrition, July 5, 2022

https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fnut.2022.960922/full

世界的に肥満が増加する一方でダイエットへの関心が増加し、人々が長期にわたる問題の特効薬として流行のダイエット法に熱中している。肥満が簡単に解決できるという食事法は極めて魅力的だが科学的根拠はない。このレビューではアトキンスダイエット、ケトジェニックダイエット、原始人ダイエット、地中海食、ベジタリアン、間欠絶食、デトックスダイエットの根拠を探る。

 

-何故人々は健康デマを信じ、誰がリスクにあるのか?健康デマへの個々の感受性の違いの系統的レビュー

Why do people believe health misinformation and who is at risk? A systematic review of individual differences in susceptibility to health misinformation.

Nan X et al. Social Science & Medicine 314:115398, 2022

https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0277953622007043

基準に合う47論文(61実験研究)を同定しレビューした。健康デマに抵抗性となるのはテーマに関する知識、リテラシー及び計算能力、分析的思考、科学への信頼。逆に脆弱になるのは陰謀論的考え方、信心深さ、保守的イデオロギー、保守党への帰属。

人口統計学的には高齢、教育レベルの高さは健康デマへの感受性が低く、人種的マイノリティは高い。行動的には医療の専門家や科学者を情報源にすることはデマに抵抗性でソーシャルメディアを情報源にすることはデマに影響されやすい

(アメリカ、という感じ)