[FDA]FDAは2022年のタルク含有化粧品のアスベスト検査のデータを発表する
FDA Releases Data from the Agency’s 2022 Testing of Talc-Containing Cosmetic Products for Asbestos
December 7, 2022
米国食品医薬品局(FDA)は、2022年に実施したタルク含有化粧品中のアスベストの存在を調査するサンプリングの結果を公表した。2022年に検査された50のサンプルのいずれからもアスベストは検出されなかった。検査は、偏光顕微鏡法(PLM)と透過電子顕微鏡法(TEM)を使用した。
背景として、AMA Analytical Services, Inc.(AMA)は、タルク含有化粧品にアスベストが含まれているかどうかを調査する契約をしていた。AMAが選ばれた理由は、アスベスト調査における専門知識と経験があり、そして国立標準技術研究所(NIST)が管理する国家自主試験所認定プログラム(NIST-NVLAP)を通じてバルク材料中のアスベストの分析について認定を受けているためである。
このサンプリングは、FDAが製品を選定して購入し、盲検サンプルとしてAMAが分析した。製品の選定は、タルク含有化粧品の種類、価格帯、ソーシャルメディアや広告で人気のある製品、子供用製品、有色人種の女性向け製品、製品、第三者によってアスベストで汚染されていると報告があった特定の製品など、さまざまな要因に基づいて行われた。
FDAの過去のタルクサンプリング結果については、以下。https://www.fda.gov/cosmetics/cosmetic-ingredients/talc#2021testing
来年、FDAはタルク含有化粧品に含まれるアスベストの検査について、業界向けのガイダンス案を発表する予定である。
*結果:FDA Summary of Results from Testing of Official Samples of Talc-Containing Cosmetics for Asbestiform Fibers completed by AMA Laboratories in 2022
https://www.fda.gov/media/163572/download
[FDA]プレスリリース
-FDAは食料生産動物用抗菌剤の販売又は流通に関する年次概略報告書2021を発表
FDA Releases Annual Summary Report on Antimicrobials Sold or Distributed in 2021 for Use in Food-Producing Animals
December 12, 2022
FDAは国内における食料生産動物用抗菌剤の販売又は流通に関する年次概略報告書2021を発表した。本報告書によると食用動物への使用が承認されている医療上重要な抗菌薬の国内販売および流通は、2020年から2021年にかけて1%未満減少したことを示す。
-FDAはオンラインの宅配サービスの食品安全に関するベストプラクティスを強調する
FDA Highlights Best Practices on Food Safety for Online Delivery Services
December 9, 2022
FDAは、米国農務省及び疾病管理予防センター、食品保護会議 (CFP) と協力して、食品安全のベストプラクティスを発表した。食品を消費者に届ける際に企業が考慮すべき重要なパラメータに焦点を当てている。
-食品トレーサビリティ最終規則に関するウェビナー
Webinar on the Food Traceability Final Rule
DECEMBER 7, 2022
FDAは、FDA食品安全近代化法に基づいて発行された、食品トレーサビリティの最終規則に関する情報ウェビナーを開催した。
[FSA]2022年12月7日のFSA理事会及びビジネス委員会の議論の概要
Summary of discussions at the FSA Board and Business Committee meeting – 07 December 2022
12 December 2022
英国食品基準庁(FSA)の理事会とビジネス委員会が会合を行った。議論には、FSAの国家食品犯罪ユニットの外部レビューからの調査結果と推奨事項が含まれた。
[FSA]Co-opはアンチョビのオリーブオイル漬けにヒスタミンが混入したためリコール
Co-op recalls Co-op Anchovies in olive oil because it contains histamine
9 December 2022
https://www.food.gov.uk/news-alerts/alert/fsa-prin-63-2022
Co-opはヒスタミンを含んでいるため、オリーブオイル漬けのCo-opアンチョビをリコールしている。
[FSS]FSSは祝祭期間中の食中毒を予防するための注意事項を強調する
FSS highlights top tips to avoid festive food poisoning
11 DECEMBER 2022
スコットランド食品基準局(FSS)は、祝祭期間中のスコットランド国民が食中毒を避けるのを助けるためのいくつかの重要なヒントと助言を強調する。
以下、クリスマス時期の食中毒リスクを軽減するためのチェックリスト。https://www.foodstandards.gov.scot/consumers/food-safety/at-home/christmas-food-safety-checklist
[HK]法令違反等
-パパイヤとバナナのサンプル中の残留農薬が基準値超過する
Pesticide residue exceeds legal limit in Papaya and Banana samples
Monday, December 12, 2022
https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20221212_10008.html
パパイヤのサンプルから基準値0.01 ppmを超過する0.05 ppmのチアメトキサムが、バナナのサンプルから基準値0.01 ppmを超過する0.06 ppmのピラクロストロビンが検出される。
-食品安全センターはソウギョのサンプルにマラカイトグリーンを検出する
CFS finds malachite green in grass carp sample
Monday, December 12, 2022
https://www.cfs.gov.hk/english/press/20221212_10009.html
CFSは、定期食品調査にてソウギョのサンプルに0.7 ppbのマラカイトグリーンを検出したと発表した。香港ではマラカイトグリーンを含む食品の販売は認められていない。
[RIVM]報告書
-ワクチン製造会社の従業員がポリオウイルスに感染
Vaccine manufacturer employee contracts poliovirus
12/09/2022
https://www.rivm.nl/en/news/vaccine-manufacturer-employee-contracts-poliovirus
11月半ば、ポリオワクチン製造企業の下水系からポリオウイルスが検出され、従業員の検便を行っている
-オランダ医療の環境影響。環境足跡法と健康増進医療環境の例
The impact of Dutch healthcare on the environment. Environmental footprint method, and examples for a health-promoting healthcare environment
2022-12-12
オランダ医療部門は温室効果ガスの排出の約7%に寄与していることがわかった。そのうち40%は医薬品や石けんなどを作ることであった
[CDC]CDC/ATSDRはがんと環境懸念の異常なパターンを検討するガイドラインを更新
CDC/ATSDR Updates Guidelines for Examining Unusual Patterns of Cancer and Environmental Concerns
Thursday, December 8, 2022
https://www.cdc.gov/media/releases/2022/s1208-cancer-environment.html
新しいガイダンスでは
・コミュニティのメンバーとのコミュニケーションや参画をより強調
・よりタイムリーに異常なパターンを同定するために、保健当局に定期的ながん登録データの事前対応的評価を薦める
・より広範な環境懸念に対応し、異常なパターンの評価のきっかけになる主要基準としての統計学的有意を重要視しないために、2013年ガイドラインのステップを新しい調査フェーズと詳細基準で置き換え
ガイドラインと関連文書は以下から
Unusual Patterns of Cancer, the Environment, and Community Concerns
https://www.cdc.gov/nceh/cancer-environment/index.html
[WHO]NCDsの予防とコントロールのためのヘルスリテラシー開発:WHO報告書発表ウェビナー
Health Literacy Development for the Prevention and Control of NCDs: WHO Report Launch Webinar
14 December 2022
https://www.who.int/news-room/events/detail/2022/12/14/default-calendar/hlreport
4巻からなる報告書の発表イベント
Health literacy development for the prevention and control of noncommunicable diseases: Volume 1. Overview
6 November 2022
https://www.who.int/publications/i/item/9789240055339
Volume 1. Overview 概要
Volume 2. A globally relevant perspective 世界的展望
Volume 3. Recommended actions 推奨される行動
Volume 4. Case studies from WHO National Health Literacy Demonstration Projects WHO国のヘルスリテラシー証明プロジェクトからのケーススタディ
[MFDS]日本産輸入食品の放射能検査の結果
輸入検査管理課
2022.11.25〜2022.12.1
https://www.mfds.go.kr/brd/m_100/view.do?seq=43291
2022.11.18〜2022.11.24
https://www.mfds.go.kr/brd/m_100/view.do?seq=43290
[MFDS]豆腐、ハム、発酵乳など消費期限は何日でしょうか?
食品基準課 2022-12-01
https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=46857
□ 食品医薬品安全処は消費期限表示制度*の施行(’23.1.1.)に先立って、23食品類型80品目の消費期限参考値などを収録した「食品類型別消費期限設定報告書」(以下、消費期限ガイド)を作成・配布した。
*食品等の日付表示に「賞味期限」ではなく「消費期限」を表示する内容で、「食品等の表示・広告に関する法律」改正(’21.8.17改正、’23.1.1施行、ただし牛乳類(冷蔵保管製品)については’31.1.1施行)
○ 消費期限の参考値は、食薬処が品目別に消費期限設定実験を行った結果により定めた暫定消費期限であり、今回のガイドは消費期限の設定実験を自主的に行うことが難しい営業者が別途の実験を行わなくても消費期限の参考値を参考に活用*できるようにして、新たに施行される制度の早期定着を支援するために設けられた。
*「食品、食品添加物、畜産物および健康機能食品の消費期限設定基準」(食薬処告示)に基づき、消費期限設定時に消費期限設定実験を実施しなければならないが、実験の代わりに消費期限設定に関する研究報告書を引用して消費期限設定が可能
□ 消費期限表示制度の導入・施行により、食薬処は2022年から2025年までの食品公典にある200種類以上の食品類型約2000個以上の品目の消費期限を設定する事業を行っている。
○ 今年は優先的に必要な50*食品類型約430品目に対して消費期限設定実験を進めている。
*ハム類など多消費食品(13種類)、菓子類など中小食品業界要請食品(10種類)、乳幼児用離乳食など脆弱階層対象食品(4種類)、パン類など推奨賞味期限対象食品(23種類)
- 今回、暫定消費期限設定が完了した23食品類型80品目について消費期限参考値など実験結果を優先提供し、残りの品目*については今年末までに消費期限設定実験を完了し、その結果を公開する予定である。
*生食、乾麺など平均消費期限が1年以上と見込まれるものは除く(順次公開)
□ 消費期限ガイドの主な内容は、①消費期限参考値(23食品類型80品目)、②営業者が消費期限設定時に必要な参考値実験結果、③安全係数算出値・算定方法、④消費期限表示制度の概要など。
① 豆腐、ハム、発酵乳、かまぼこなど23食品類型80品目について消費期限の参考値*(別紙1参照)を提示した。
*(主品目平均値)豆腐:(賞味期限)17日→(消費期限)23日(36%↑)、ハム:(賞味期限)38日→(消費期限)57日(52%↑)、発酵乳:(賞味期限)18日→(消費期限)32日(74%↑)
- 営業者は別途の消費期限設定実験を行うことなく製造・販売する製品の特性、梱包材質、流通環境などを考慮して、消費期限ガイドで最も類似した品目を特定し、該当品目の消費期限参照値以下で自社製品の消費期限値を設定できる。
② 営業者自らが製造・販売する製品に対する消費期限設定実験を行う際の参考として、様々な保管温度で品質指標*の変化を観察した結果など消費期限基準値設定実験結果(別紙2参照)を提示した。
*品質指標:製品の保存・保存中に製品に生じる可能性のある官能的(臭い、外観など)、微生物学的(細菌数など)、理化学的(水分含有量、pH、脂肪酸など)変化を観察するために設定された実験項目。
- 営業者はガイドに記載された実験方法・結果を参考に製品の特性に適した品質指標を選択するなど、実験方法を容易に設計できる。
③ 営業者自ら製造・販売する製品に対して消費期限設定実験を行う際、実験結果から算出された品質安全限界期限*を安全係数**で補正して消費期限を設定する。
*品質安全期限:食品に表示された保管方法を遵守する場合、特定の品質変化がなく安全に摂取できる最大期間。
**安全係数は消費期限設定時に製品の実際の保管・流通環境で予期しない品質変化を考慮するための補正係数で、補正公式は消費期限=品質安全限界期限×安全係数
- 今回のガイドでは23食品類型80品目別に算出した安全係数を提示しており、営業者は消費期限設定実験時に別途安全係数を算出する必要はなく、自らが製造・販売する製品と類似した品目の安全係数を活用して消費期限を設定することができる。
<安全率を活用して消費期限を設定する事例>
① ハムA製品を製造する営業者自ら消費期限設定実験を行った結果、品質安全限界期限が70日
② A製品の水素イオン濃度、保管温度、水分活性度など製品特性が類似した消費期限ガイド上の製品の安全率は0.77
③ 補正公式による消費期限算出→70日×0.77=53.9
④ A製品の消費期限は53日と設定
- また、営業者が安全係数を算出する際にも活用できるように、考慮する主な要因*、主要要因別適用値(0.89~1.0)、安全係数算定決定度など安全係数算定方法を提示した。
*製品の水素イオン濃度、水分活性度、保管温度、滅菌可否、冷凍食品の有無、殺菌・保存料含有または保存性向上包装適用など、実際の保管・流通環境で品質変化に大きな影響を及ぼす要因であり、要因別適用値が異なる。
併せて消費期限の定義、表示対象・方法、施行時期など消費期限表示制度の概要と消費期限設定実験、類似製品比較、推奨期限活用など3つの消費期限設定方法などを案内する。
□ 食薬処は今後も消費期限表示制を安定的に定着させるために、食品類型別製品の特性、流通・消費実情に合う安全係数算定方法、消費期限参考値を持続的に拡大・提供し、営業者自ら安全な消費期限を設定できるよう支援する予定である。
<添付>
1.食品類別消費期限参考値の設定実験結果
2.消費期限ガイドの主な内容
[MFDS]食薬処、ナトリウム・糖類を減らす食生活情報を一箇所に集める
食生活栄養安全政策課 2022-12-01
https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=46856
□ 食品医薬品安全処はナトリウム・糖類摂取を減らした健康的な食生活の必要性と実践の重要性を知らせるため、日常生活で正しい食生活文化の定着のために12月1日から「ナトリウム・糖類を減らすマイナシュ*オンライン広報館」を運営する。
*マイナシュ:「マイナス+ナトリウム+シュガー」の合成語で「ナトリウム・糖類を減らす」を意味
○ 今回のオンライン広報館は「ケアルー・ナシュロと一緒に健康的な食生活を実践する」をテーマに、▲マイナシュON、▲できるマイナシュ、▲子どものマイナシュ、▲守ろう食品安全、▲マイナシュアワーズ、▲共にマイナシュなど6分野で構成されている。
<添付> オンラインプロモーションコンテンツの構成
[MFDS]食薬処、チキン業界とともに栄養表示拡大のために手を取り合う!
食生活栄養安全政策課 2022-11-18
https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=46827
□ 食品医薬品安全処は栄養情報を提供するフランチャイズ飲食店*拡大のため、11月18日にソウルで韓国フランチャイズ協会、主要チキンフランチャイズ業者代表と懇談会を開催した。
*フランチャイズ飲食店(135,113箇所)のうち栄養情報提供飲食店は32.5%(43,911箇所) (’21年公正取引委員会、食薬処)
○ 今回の懇談会は最近消費が増加しているデリバリー食品*のうち、国民の選好度**が高いチキンの栄養情報を提供する方案を議論するために設けた。
*デリバリー食品消費規模:(’19年)7兆6,604億ウォン →(’20年)13兆5,448億ウォン(前年比76.8%増加)
**デリバリー選好食品:チキン>ボッサムなど肉類>中華料理(’21年韓国農村経済研究院食品消費行動調査結果)
- また、チキンはカロリー、ナトリウムなどの含有量が高いため、栄養成分に関する情報提供が必要だという消費者団体、食品栄養専門家などから持続的な要求がある。
□ 主な議論内容は、▲チキンのカロリー、ナトリウムなどの栄養成分とアレルギー誘発原材料に関する情報提供方法、▲栄養情報を提供するフランチャイズ飲食店拡大のための民・官協力方案、▲業界意見の聴取など。
○ 食薬処は栄養成分を提供するフランチャイズ飲食店を対象に正確な栄養情報*を提供できるように、来年からオンライン栄養情報表示の指針や教育などを支援する計画である。
*(栄養成分)カロリー・糖類・ナトリウムは必須提供、タンパク質・飽和脂肪は営業者自らが提供、(アレルギー)牛乳、卵類(家禽のみ)、小麦、大豆、エビ、桃、トマトなど22種
<添付> 懇談会細部日程
[ヘルスカナダ]カナダ政府は最初のタバコとべーピング製品法規制レビューの知見を共有
Government of Canada shares findings from first Tobacco and Vaping Products Act legislative review
December 9, 2022
タバコとべーピング製品法Tobacco and Vaping Products Act (TVPA)は発効3年後、その後2年ごとに規制レビューが義務づけられている。TVPAはその目的達成に向かって前進していることが示唆された。特に若者の電子タバコ使用率は急速に増加していたのが過去2年頭打ちになったが、まだ高いままなので若者を守るためにさらなる作業が必要である
[ヘルスカナダ]ヘルスカナダは大麻研究と検査、大麻飲料についての改訂を最終化
Health Canada finalizes amendments on cannabis research and testing, and cannabis beverages
December 9, 2022
最終規制改定発効
-Amendments on cannabis research and testing, and cannabis beverages
December 2022
・治療目的ではない大麻の研究のほとんどはCannabis Regulationsのみで規制される。これまではCannabis RegulationsとFood and Drug Regulationsで規制されていた
・大麻飲料の一般所持上限が他の食用大麻などと同程度に引き上げられた。その結果カナダの成人は17.1Lまでの大麻飲料を所持できる。子どもが開けられない包装や容器中THC含量上限等は維持。
・分析検査ライセンス保持者や国や自治体の検査室は参照用標準品や検査キットをつくって販売できる。
・大麻検査の責任者である検査部長に必要な教育資格拡大
論文
-医師は肥満の患者に効果のない減量助言をしている
Doctors give ineffective weight loss advice to patients with obesity
13-DEC-2022
https://www.eurekalert.org/news-releases/973733
Family Practiceに発表された新しい研究によると、医師は肥満患者に減量を助言するとき、一般的に曖昧で表面的で科学的根拠のない助言をする。英国で2013年から2014年に行われた診療の音声記録159の解析。医師は肥満患者に通常食べる量を減らして運動するように言う。
(「肥満には食べる量を減らす」、に根拠がないとは言わないのでは。細かい個別の生活指導は栄養士の仕事なのでは?)
-Nature
2022ベスト科学グラフィクス
The best science graphics of 2022
12 December 2022
https://www.nature.com/articles/d41586-022-04174-6
(年末になった)