2022-12-23

[EFSA]意見等

-使用後のPETを食品接触物質へリサイクルするために使用されるEREMA Basicテクノロジーに基づくPoly Recyclingプロセスの安全性評価

Safety assessment of the process Poly Recycling, based on the EREMA Basic technology, used to recycle post‐consumer PET into food contact materials

EFSA Journal 2022;20(12):7679 19 December 2022

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7679

(科学的意見)

このプロセスから得られるリサイクルPETを室温で長期保存される飲料水を含む全ての種類の食品接触物質の製造に100%使用しても、安全上の懸念とはならない。このリサイクルPETで作られた物質は電子レンジやオーブンで使用されることを意図しておらず、そのような利用はこの評価の対象外である。

 

-遺伝子組換えダイズMON 87701 × MON 89788株の認可更新のための評価

Assessment of genetically modified soybean MON 87701 × MON 89788 for renewal authorisation under Regulation (EC) No 1829/2003 (application EFSA‐GMO‐RX‐022)

EFSA Journal 2022;20(12):7684 19 December 2022

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7684

(科学的意見)

GMOパネルは、更新申請EFSA‐GMO‐RX‐022に、ダイズMON 87701 × MON 89788株の元のリスク評価の結論を変えるような新しいハザード、組換え暴露あるいは科学的不確実性のエビデンスはないと結論した。

 

-遺伝子組換えダイズ40‐3‐2株の認可更新のための評価

Assessment of genetically modified soybean 40‐3‐2 for renewal authorisation under Regulation (EC) No 1829/2003 (application EFSA‐GMO‐RX‐023)

EFSA Journal 2022;20(12):7685 19 December 2022

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7685

(科学的意見)

GMOパネルは、更新申請EFSA‐GMO‐RX‐023に、ダイズ40‐3‐2株の元のリスク評価の結論を変えるような新しいハザード、組換え暴露あるいは科学的不確実性のエビデンスはないと結論した。

 

-遺伝子組換えダイズMON 87701株の認可更新のための評価

Assessment of genetically modified soybean MON 87701 for renewal authorisation under Regulation (EC) No 1829/2003 (application EFSA‐GMO‐RX‐021)

EFSA Journal 2022;20(12):7683 19 December 2022

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7683

(科学的意見)

GMOパネルは、更新申請EFSA‐GMO‐RX‐021に、ダイズMON 87701株の元のリスク評価の結論を変えるような新たなハザード、組換え暴露あるいは科学的不確実性のエビデンスはないと結論した。

 

-全ての成長過程の家禽種用飼料添加物としてのBacillus velezensis NRRL B‐67259株からなる飼料添加物 (Correlink™ ABS1781)の有効性

Efficacy of the feed additive consisting of Bacillus velezensis NRRL B‐67259 (Correlink™ ABS1781) as a feed additive for all growing poultry species (Elanco GmbH)

EFSA Journal 2022;20(12):7711 20 December 2022

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7711

(科学的意見)

 

-全ての家禽種、観賞用鳥、子豚(離乳及び哺乳)用Trichoderma citrinoviride DSM 33578 株で生産したエンド-1,4-βキシラナーゼ、エンド-1,4-β-グルカナーゼ及びキシログルカン-特異的エンド-β-1,4-グルカナーゼからなる飼料添加物(Huvezym® neXo 100 G/L)の安全性と有効性(Huvepharma EOOD)

Safety and efficacy of a feed additive consisting of endo‐1,4‐beta xylanase, endo‐1,4‐beta‐glucanase and xyloglucan‐specific‐endo‐beta‐1,4‐glucanase produced by Trichoderma citrinoviride DSM 33578 (Huvezym® neXo 100 G/L) for all poultry species, ornamental birds and piglets (weaned and suckling) (Huvepharma EOOD)

EFSA Journal 2022;20(12):7702 19 December 2022

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7702

(科学的意見)

 

-全ての動物種に使用するクミン(クミンオイル)の実由来エッセンシャルオイルからなる飼料添加物の安全性と有効性

Safety and efficacy of a feed additive consisting of an essential oil from the fruit of Cuminum cyminum L. (cumin oil) for use in all animal species (FEFANA asbl)

EFSA Journal 2022;20(12):7690 19 December 2022

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7690

(科学的意見)

 

-全ての動物種に使用するハッカク (スターアニスチンキ)の実由来チンキからなる飼料添加物の安全性と有効性

Safety and efficacy of a feed additive consisting of a tincture derived from the fruit of Illicium verum Hook f. (star anise tincture) for use in all animal species (FEFANA asbl)

EFSA Journal 2022;20(12):7695 15 December 2022

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7695

(科学的意見)

 

-家禽、馬、イヌ、ネコに使用するアンゼリカsinensis (Oliv.) Diels(トウキチンキ)の根由来チンキからなる飼料添加物の安全性と有効性(FEFANA asbl)

Safety and efficacy of a feed additive consisting of a tincture derived from the roots of Angelica sinensis (Oliv.) Diels (dong quai tincture) for use in poultry, horses, dogs and cats (FEFANA asbl)

EFSA Journal 2022;20(12):7692 15 December 2022

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7692

(科学的意見)

 

-全ての動物種に使用するためのケブラコ及び ケブラチョ (アカケブラチョ抽出物)由来の凝縮したタンニンの抽出物からなる飼料添加物の安全性と有効性(FEFANA asbl)

Safety and efficacy of a feed additive consisting of an extract of condensed tannins from Schinopsis balansae Engl. and Schinopsis lorentzii (Griseb.) Engl. (red quebracho extract) for use in all animal species (FEFANA asbl)

EFSA Journal 2022;20(12):7699 15 December 2022

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7699

(科学的意見)

 

[EFSA]EU-FORA シリーズ5 

-食品接触物質のリスク評価

Risk assessment of food contact materials

EFSA Journal 2022;20():e200920 14 December 2022

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/e200920

EUでは、市販される食品と接触することを意図した物質や素材は、いわゆる食品接触物質(FCM)の「枠組み規制」と言われる規則(EC) No 1935/2004の要件に従う必要がある。FCMは、プラスチック、紙、金属、ガラスなど、食品に移行する可能性のある化学物質を含む幅広い物質を対象としている。対象とされない新規・特定材料の安全性は個別に評価する必要がある。この提案されたEU-FOR Aプログラムでは、フェローは申請文書の毒性データの評価や研究所で実施した移行試験の方法論で経験を積む機会を得た。

 

-生体異物のリスク評価のための微生物叢解析:トキシコマイクロバイオミクス、生体異物のリスク評価における腸内微生物叢の組み込み、One Healthの有益な成分の特定

Microbiota analysis for risk assessment of xenobiotics: toxicomicrobiomics, incorporating the gut microbiome in the risk assessment of xenobiotics and identifying beneficial components for One Health

EFSA Journal 2022;20():e200915  14 December 2022

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/e200915

 

-消費者と水生生物のリスク評価のための植物保護製品の残留物に関する飲料水処理工程の影響:理論的及び実験的研究

Impact of drinking water treatment processes on the residues of plant protection products for consumer and aquatic risk assessment: theoretical and experimental studies

EFSA Journal 2022;20():e200906 14 December 2022

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/e200906

残留農薬は地下水や地表水に存在する可能性があり、塩素など水消毒処理に使用される化学物質に反応する可能性がある。EU‐FORA(Food Risk Assessment)フェローシッププログラムでは、フェローは塩素消毒で処理された水の中のイミダゾリノン系やスフホニル尿素系の除草剤の性質を研究した。結果から、除草剤の分解はpHと塩素/クロラミン濃度両方に依存することが示された。

 

-魚介類の次世代リスク・ベネフィット評価のオープン・FAIRデータ管理実践の枠組みの開発

Developing a framework for open and FAIR data management practices for next generation risk‐ and benefit assessment of fish and seafood

EFSA Journal 2022;20():e200917  14 December 2022

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/e200917

食品のリスク及びリスクベネフィット評価は複雑な課題実習で、ハザードや暴露情報を得るには、いくつかの分離された個別の独立したデータベースにアクセスして使用することが必要である。そのようなデータベースから得たデータは理想的にFAIR原則(データはを見つけられる(Findable)、データにアクセスできる(Accessible)、データを相互運用できる(Interoperable)、データを再利用できる(Reusable))に従うことになる。だが、これらの原則の1つ以上に従わないケースによく遭遇する。このプロジェクトでは、我々はリスク評価で通常使用される既存のデータベースがFAIR原則に従っているかどうか評価することを目指している。

 

-リスク評価におけるNAMsとオミックスデータの利用

The use of NAMs and omics data in risk assessment

EFSA Journal 2022;20():e200908  14 December 2022

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/e200908

 

-データ分析ツールの適用による新興リスクの同定

Emerging risk identification by applying data analytical tools

EFSA Journal 2022;20():e200913 14 December 2022

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/e200913

このプログラムは、新興リスク同定プロセスで採用される可能性のある様々なツールの概要を提供し、様々な利害関係者が新しいフードチェーンの安全問題に備えるためのいくつかの異なる活動で構成されている。目的は、組織の作業経験と完全に統合されること、新興リスク同定分野のデータ分析や可視化ツールの分野に関連する科学的側面の知識を増し、結果を様々なEUの利害関係者の環境評価に実装することであるだった。

 

[BfR]「Bovine Meat and Milk Factors: BMMF」に関する新たな知見

New Findings concerning "Bovine Meat and Milk Factors" (BMMF)

19.12.2022

https://www.bfr.bund.de/cm/349/new-findings-concerning-bovine-meat-and-milk-factors-bmmf.pdf

2019年2月、ドイツがん研究センター(DKFZ)は、「Bovine Meat and Milk Factors(牛の肉と乳の因子)(BMMF)」と呼ばれる新しい感染病原体に関する調査結果を発表した。欧州の牛の肉や乳製品に含まれると言われている。乳幼児期の早期に食品経由で摂取されるこの病原体は腸や乳房組織の炎症を引き起こし、さらにその周辺の組織でがんの発生を促進すると言われている。

この病気は、実際の「感染」から数十年後にのみ現れる。大腸がんと乳がんの新しい症例の地理的分布に基づいて、DKFZは、欧州の牛の乳と肉製品の摂取との関連を疑い、乳児に牛乳を与えるのが早すぎるべきではないと結論付けた。

その結果、ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)とマックス・ルブナー研究所(MRI)は共同意見書で、BMMFによる健康リスクの評価は、当時の不十分なデータでは不可能であるという結論に達した。それ以降、さまざまな研究グループがBMMFを扱ってきたため、BfRとMRIの両方がこのトピックを再評価した。

現在も以前の調査結果も、BMMFが新種の病原体であるという仮説を支持していない。それらは、既知のものや場合によってはすでに公開されているDNA配列の変種である。これまでのところ、BMMFが実際にヒトや他の生物に有害な影響を与えるというエビデンスはない。さらに、現在のさまざまな研究により、BMMFは欧州のBos taurus牛の乳製品や肉製品だけでなく、動物や植物由来の他の多くの食品にも含まれていることが示されている。

したがって、現在の知識は、特定されたBMMFが欧州の牛とそれらに由来する食品でのみ発生する「新しい病原体」を表すというDKFZの仮説と矛盾している。大腸がん及び乳がんの新たな症例の地理的分布は、特定の食品の摂取とヒトにおけるある種のがんの発生との間の潜在的、間接的な関連を示すものとしてのみ解釈できるが、因果関係を表すものではない。

現在入手可能な研究結果と文献に基づいて、BfRとMRIは、それらの特定の微量元素のために、離乳食の一部として肉と牛乳を含めることを引き続き推奨している。生後1年間に特定の食品を避けることも、アレルギー予防の観点から推奨されない。

要約すると、現在入手可能なすべてのデータを考慮すると、肉や乳製品、またはその他の食品に含まれるBMMF又はBMMF DNAによる健康への有害影響は、どの年齢の消費者にも想定されない。

 

[FDA]警告文書

-Dollar Tree, Inc.

NOVEMBER 08, 2022

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/dollar-tree-inc-629509-11082022

 不純なヒト用食品、ダイエタリーサプリメント、動物用食品の問題。

 

-CHS Inc./CHS River Plains

NOVEMBER 30, 2022

https://www.fda.gov/inspections-compliance-enforcement-and-criminal-investigations/warning-letters/chs-incchs-river-plains-642790-11302022

 医療用飼料のCGMP、不純品の問題。

 

[FDA]公示

水銀及び/又はハイドロキノンを含む皮膚製品

-Skin Products Containing Mercury and/or Hydroquinone

12/21/2022

https://www.fda.gov/consumers/health-fraud-scams/skin-products-containing-mercury-andor-hydroquinone

 水銀及び/又はハイドロキノンを含む皮膚製品の問題。製品一覧あり米国食品医薬品局(FDA)は医薬品や化粧品に水銀を使用することを許可していない。(ただし、他に安全で効果的な防腐剤が利用できない非常に特殊な条件を除く。)

 

[FDA]消費者向け情報 皮膚製品に関連する水銀中毒

Mercury Poisoning Linked to Skin Products

12/21/2022

https://www.fda.gov/consumers/consumer-updates/mercury-poisoning-linked-skin-products

 FDAは、水銀を含むスキンクリーム、美容及び消毒石鹸、またローションを避けるべきであると警告する。

 

[FDA]プレスリリース

-FDAがGRASパネルを招集するためのベストプラクティスに関する最終ガイダンスを発行する

FDA Issues Final Guidance on Best Practices for Convening a GRAS Panel

December 20, 2022

https://www.fda.gov/food/cfsan-constituent-updates/fda-issues-final-guidance-best-practices-convening-gras-panel

 FDAは、「GRAS:Generally Recognized as Safeパネルを招集するためのベストプラクティス」と題する最終ガイダンスを発行した。GRASパネルに情報を提供し、科学コミュニティ内で一般に公開されている科学情報が受け入れられているかを評価するものである。

 

-デジタルトランスフォーメーション部のテクノロジーリーダーシップへの新たな焦点

Office of Digital Transformation’s New Focus on Technology Leadership

12/20/2022

https://www.fda.gov/news-events/fda-voices/office-digital-transformations-new-focus-technology-leadership

 FDAは、2021年9月にデジタルトランスフォーメーション部(ODT)を設立した。今月、ODTはテクノロジーに焦点を当てたリーダーシップ近代化行動計画(LMAP)を導入した。

 

-2023年1月1日にVQIP申請を開始する

VQIP Application Set to Open January 1, 2023

December 19, 2022

https://www.fda.gov/food/cfsan-constituent-updates/vqip-application-set-open-january-1-2023

2023年1月1日、FDAは2024会計年度(FY)の任意適格輸入者計画(VQIP)申請ポータルを開設する。

 

[NIH]スクープ-2022年冬

The Scoop - Fall 2022

December 20, 2022

https://content.govdelivery.com/accounts/USNIHODS/bulletins/33d5775

 重要な栄養素、亜鉛に関する情報のQ&A。

 

[MPI] Kirihimete(クリスマス)の12の食品安全神話

The 12 food safety myths of Kirihimete

22 December 2022

https://www.mpi.govt.nz/news/media-releases/the-12-food-safety-myths-of-kirihimete/

ニュージーランド食品安全局がクリスマスを前に食品安全に関し、注意を呼び掛ける。

 

[MPI]リコール

Valueブランドのソーダ水

Value brand Soda Water

21 December 2022

https://www.mpi.govt.nz/food-safety-home/food-recalls-and-complaints/recalled-food-products/value-brand-soda-water/

Foodstuffs Own Brands Ltdは、フェニルアラニンの存在により、Valueブランドのソーダ水の特定のバッチをリコール。フェニルアラニンを含むValueブランドのレモネードが、Valueブランドのソーダ水として誤って包装されている。製品写真あり。

 

[HK]法令違反等

-包装済みメロンシードのサンプルから基準値超過のミネラルオイルが検出される

Prepackaged melon seed sample detected with mineral oil exceeding legal limit

Thursday, December 22, 2022

https://www.cfs.gov.hk/english/press/20221222_10043.html

食品安全センター(CFS)は、中国産包装済みメロンシードのサンプルから、基準値を超える濃度のミネラルオイルが検出されたと発表した。サンプルに含まれるミネラルオイルの量が、100重量部あたり0.59重量部であり、基準値0.2重量部を超えていた。

 

-包装済み茶葉のサンプル中の残留農薬が基準値超過する

Pesticide residue exceeds legal limit in prepackaged tea leaves sample

Tuesday, December 20, 2022

https://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20221220_10035.html

台湾産包装済み茶葉のサンプルから基準値0.1 ppmを超過する0.32 ppmのアセフェートが検出される。

 

[SFA]リコール

-Green Olive Group Pte Ltdが輸入したXiang Piao Piao Muscovado Sugar Mix(Bubble & Red Bean)ミルクティー及びMatcha Mix(Bubble & Raisin)ミルクティーはデヒドロ酢酸の存在のためリコール

Recall of Xiang Piao Piao Muscovado Sugar Mix (Bubble & Red Bean)Milk Tea and Matcha Mix (Bubble & Raisin) Milk Tea imported by Green Olive Group Pte Ltd due to presence of dehydroacetic acid

Dec 20, 2022

https://www.sfa.gov.sg/docs/default-source/default-document-library/20221217-sfa-media-release---recall-of-xiang-piao-piao-muscovado-sugar-mix-(bubble-red-bean)-milk-tea-and-matcha-mix-(bubble-raisin)-milk-tea-imported-by-green-olive-group-pte-ltd-due-to-presence-of-dehydroacetic-a.pdf

シンガポール食品庁(SFA)は、Xiang Piao Piao Muscovado Sugar Mix(Bubble&Red Bean)ミルクティー及びMatcha Mix(Bubble&Raisin)ミルクティーに、デヒドロ酢酸の存在を検出し、輸入業者である Green Olive Group Pte Ltdにリコールを指示した。デヒドロ酢酸は、食品添加物としてシンガポール食品規則で認められていない。

 

-SFAは製品の腐敗により、Prego Carbonara Mushroomパスタソースをリコール

SFA recalls Prego Carbonara Mushroom Pasta Sauce due to product spoilage

22 December 2022

https://www.sfa.gov.sg/docs/default-source/default-document-library/sfa-media-release---recall-of-prego-carbonara-mushroom-pasta-sauce.pdf

The Arnott's Group社より、Prego Carbonara Mushroomパスタソース(665 g)のバッチに製造上の誤りによる腐敗が検出されたと通知があり、リコール。

 

[NASEM]イベント 

日焼け止めのUVフィルターの環境影響を理解する研究を進めるためのワークショップ

Workshop to Advance Research on Understanding Environmental Effects of UV Filters from Sunscreens

January 23-24, 2023

https://www.nationalacademies.org/event/01-23-2023/workshop-to-advance-research-on-understanding-environmental-effects-of-uv-filters-from-sunscreens

 

[EU]水枠組み指令優先物質の環境基準案についての最終意見

Final Opinions on "Draft Environmental Quality Standards for Priority Substances under the Water Framework Directive"

Adopted on 22 December 2022

https://health.ec.europa.eu/scientific-committees/scientific-committee-health-environmental-and-emerging-risks-scheer/scheer-opinions_en#final-opinions

水銀とその化合物、ヘプタクロルエポキシドを含むヘプタクロル、ニッケルとその化合物、グリホサート

 

[CCDC]一般人の血中鉛濃度の低下-中国、2000-2018

Declines in Blood Lead Levels Among General Population — China, 2000–2018

Yuebin Lyu et al., China CDC Weekly, 2022, 4(50): 1117-1122

https://weekly.chinacdc.cn/en/article/doi/10.46234/ccdcw2022.226

過去20年で、3-5才の子どもの血中鉛濃度(BLL)は78.1 μg/Lから16.9 μg/Lに、78.4%低下した。子どものハイリスクスクリーニングのBLL閾値を100 μg/Lから50 μg/Lに改定する必要がある。

中国では米国のような住居の鉛塗料が暴露源ではなく環境と政策に関連する

 

その他

-Nature Volume 612 Issue 7941, 22 December 2022

2022年末特集号

One year. Ten stories.

 

-Natureニュース

大規模なはしかアウトブレイクがインドの2023年までの根絶目標を脅かす

Massive measles outbreak threatens India’s goal to eliminate disease by 2023

22 December 2022 Gayathri Vaidyanathan

https://www.nature.com/articles/d41586-022-04480-z

COVID-19パンデミック中に多くの子どもが定期接種を受け損ね、僻地ではいまだに予防接種率を上げるのに苦労している

2022年11月までにはしか患者12773人が記録され、2022年最大のアウトブレイクとなっている

 

-SMC NZ

2022科学ニューストップ10

Top Ten Science Stories of 2022

22 December 2022

https://www.sciencemediacentre.co.nz/2022/12/22/top-ten-science-stories-of-2022/

・オミクロンの波が三回、変異体スープ一つ

・COVID後遺症

・排出削減で気候変動を抑制

・より温暖な世界に適応する努力

・フェイクニュースと陰謀論に立ち向かう

・プラスチック汚染に歴史的瞬間

・驚くべき宇宙のスナップショット

・NZにサル痘

・トンガの噴火で世界に衝撃波

・古いものから脱して新しいものへ;改革の一年

 

-訴訟情報センター

ベビーフード自閉症訴訟

Baby Food Autism Lawsuit

NOVEMBER 21, 2022  Updates December 15, 2022

https://www.lawsuit-information-center.com/baby-food-autism-lawsuit.html

米国の50州全てで法律事務所がベビーフード自閉症訴訟を取り扱っている

いくつかの人気ブランドのベビーフードに水銀、ヒ素、鉛、カドミウムのような重金属が高濃度含まれ、これらは神経毒性があることがわかっていて、それが自閉症やその他の神経発達疾患の原因だと主張されている。多くの親が、製造業者が重金属が含まれるのを知っていたとして訴えている。自閉症の子どもがいてベビーフードのせいだと思うならあなたは原告になれる。

(法律事務所が広告を打って原告を募集している。重金属の検出は概ねコメのせいなので小さい頃からコメを食べている日本人は病気が多いことになるけれどそんな事実はない。「関連を示した疫学論文」だけで突っ走るとこういうことになる。研究者の責任が全くないとは思わない。)