2022-12-26

[EFSA]意見等

-非遺伝子組換えAspergillus fijiensis NZYM‐RE株由来エンド-ポリガラクツロナーゼ及びエンド-1,3(4)-β-グルカナーゼを含む食品用酵素の安全性評価

Safety evaluation of the food enzyme containing endo‐polygalacturonase and endo‐1,3(4)‐β‐glucanase from the non‐genetically modified Aspergillus fijiensis strain NZYM‐RE

EFSA Journal 2022;20(12):7648 21 December 2022

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7648

(科学的意見)

この食品用酵素には、エンド-ポリガラクツロナーゼ((1→4)‐α‐D‐ガラクツロナン グリカノヒドロラーゼ; EC 3.2.1.15)とエンド-1,3(4)-β-グルカナーゼ (3‐(1→3;1→4)‐β‐D‐グルカン 3(4)‐グルカノヒドロラーゼ; EC 3.2.1.6)の2つがあり、Novozymes A/S社が非遺伝子組換えAspergillus fijiensis NZYM‐RE株で生産した。この食品用酵素にはこの生産株の生きた細胞はないと考えられる。8つの食品製造工程、すなわち蒸留アルコール生産、醸造工程、焼成工程、シリアルベースの工程、ワインとワインビネガー生産、果汁生産用果物・野菜工程、果汁以外の製品の果物・野菜工程、精製オリーブオイル生産での使用を意図している。総有機固形物(TOS)の残留量は蒸留アルコール生産と精製オリーブオイル生産中に除去されるため、食事暴露はこれらの2工程には算出されなかった。残りの6つの食品製造工程には、食事暴露は欧州人の最大0.553 mg TOS/kg体重/日と推定された。遺伝毒性試験は安全上の懸念を示さなかった。全身毒性はラットの90日間反復経口投与毒性試験で評価された。パネルは無毒性量を、調べた最大用量である3,677 mg TOS/kg 体重/日とし、暴露マージンは少なくとも6,649となった。既知のアレルゲンに対するこの食品用酵素のアミノ酸配列の類似性が調査され、9件の一致が見つかった。パネルは、意図した使用条件下(蒸留アルコール生産以外)で、この食品用酵素への食事暴露によるアレルギー反応のリスクは、特に口腔アレルギー症候群患者やパパイヤに感作する人では除外できないと判断した。パネルは、この食品用酵素は意図した使用条件下で安全上の懸念を生じないと結論した。

 

-ベイジアンベンチマーク用量分析のためのEFSAのプラットフォーム

EFSA Platform for Bayesian Benchmark Dose Analysis

EFSA Journal 2022;19(12):EN-7740  21 December 2022

https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-7740

(外部科学報告書)

この助成の主な目的は、国際機関にわたるBMDアプローチの統一に寄与し、ベイジアンベンチマーク用量(BMD)分析を行うEFSAのオンラインプラットフォームの開発に寄与することである。この科学的報告書では、開発した方法論を広く説明する。

 

-全国食事調査の方法論とツールの文献レビュー;ERA EUメニュープロジェクトの結果

Literature review on methodologies and tools for national dietary surveys; results of ERA EU‐menu‐project

EFSA Journal 2022;19(12):EN-7725 20 December 2022

https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-7725

(外部科学報告書)

詳細な高品質の食品摂取データの入手はEFSAのリスク評価に欠かせない。2014年にEFSAは、統一した高品質の食品摂取データの収集に関するEUメニューガイダンスを発表した。このERA‐EU Menuの文献レビューは、2006年以降全国食事調査で利用できる/使用した方法やツールの状況を評価することを目的とした。完了した全国調査には、サンプリングデザイン、回答率、サンプルサイズ、過少報告、食事評価など、研究の特性評価に大きな多様性がある。最も一般的に使用される食事評価方法は24時間繰り返し食事思い出し法で、より幼い子供では食事記録である。EU Menu調査でEUメニュー調査以外と比較すると、この食事評価方法論とデータ収集の日数は、より統一されていた。食事評価方法に関する2014年のEU Menuガイダンスは、従来の食事評価方法に関する評価試験の結論で裏付けられていることがアンブレラレビューから示された。さらに、このレビューから、ここ数十年で新しい技術に基づくツールが開発されたことが示された。これらのツールの多くは、従来の食事評価方法の自己記入型の変形である。技術に基づく方法には、管理コストの削減、時間と場所の柔軟性などの利点があるが、電子スキルが必要、非回答バイアス、投資費用など不利な点もある。これらの方法はまだ広く検証されていないが、従来の方法と比べて妥当性は同様かわずかに低いと思われる。オンラインによる24時間食事思いだし法やスマートフォンによる食事記録、両方を使用する可能性がある。だが、欧州諸国の大規模な設定での使用に適しているかどうか評価するにはさらなる研究が必要である。この研究はERA EU Menuプロジェクトの一環であり、EUメニューの枠組みで収集した調査の質の評価や、EU Menuガイダンスの更新のための助言が続く予定である。

 

-EFSA第26回科学討論会:食品由来の栄養素と汚染物質への複合暴露のリスク-ベネフィット評価

EFSA Scientific Colloquium 26: Risk‐benefit assessment of combined exposure to nutrients and contaminants through food

EFSA Journal 2022;19(12):EN-7772 20 December 2022

https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-7772

(イベント報告書)

EFSAは、食品の健康リスク-ベネフィット評価を実施するための、既存及び可能な新しいアプローチについて専門家からの情報を得るために、2022年2月に科学討論会を開催した。更新されたガイダンスは2023年末までに発表される予定で、食品の健康リスクと健康上のベネフィットの広範な評価に情報提供することを目的とし、そのうち魚の摂取の健康リスクとベネフィットの評価が最初になる予定である。

 

-鶏肥育用及び産卵鶏育成用lasalocid A sodium (Avatec® 150G)からなる飼料添加物の安全性と有効性(Zoetis Belgium SA)

Safety and efficacy of a feed additive consisting of lasalocid A sodium (Avatec® 150G) for chickens for fattening and chickens reared for laying (Zoetis Belgium SA)

EFSA Journal 2022;20(12):7715 21 December 2022

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7715

(科学的意見)

 

-イヌとネコに使用するFerula assa‐foetida L.のガム樹脂由来エッセンシャルオイル(アサフェティダオイル)からなる飼料添加物の安全性と有効性

Safety and efficacy of a feed additive consisting of an essential oil from the gum resin of Ferula assa‐foetida L. (asafoetida oil) for use in dogs and cats (FEFANA asbl)

EFSA Journal 2022;20(12):7688 21 December 2022

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7688

(科学的意見)

 

-イヌとネコに使用するAnethum graveolens L.の地上部分由来エッセンシャルオイル(ディルハーブオイル)からなる飼料添加物の安全性と有効性

Safety and efficacy of a feed additive consisting of an essential oil from the aerial parts of Anethum graveolens L. (dill herb oil) for use in dogs and cats (FEFANA asbl)

EFSA Journal 2022;20(12):7689  21 December 2022

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7689

(科学的意見)

 

-鶏肥育用及び七面鳥用ハロフジノン臭化水素酸塩 (STENOROL®)からなる飼料添加物の安全性

Safety of a feed additive consisting of halofuginone hydrobromide (STENOROL®) for chickens for fattening and turkeys (Huvepharma N.V.)

EFSA Journal 2022;20(12):7716 20 December 2022

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7716

(科学的意見)

 

-全ての豚種と全ての鳥類用Komagataella phaffii CGMCC 7.370株で生産した6‐フィターゼ(VTR‐フィターゼ 粉末/液体)からなる飼料添加物の安全性と有効性

Safety and efficacy of a feed additive consisting of 6‐phytase produced by Komagataella phaffii CGMCC 7.370 (VTR‐phytase powder/liquid) for all pigs and all avian species (Victory Enzymes GmbH)

EFSA Journal 2022;20(12):7701  20 December 2022

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7701

(科学的意見)

 

[EU]RASFF 2022(1218-1224)

警報通知(Alert Notifications)

ペルー産黄色トウガラシのクロルピリホス、ギリシャ産乾燥スペアミントのクロルピリホス及びプロフェノホス、ドイツ産デザート皿からのアルミニウムの溶出、スペイン産フードサプリメントのモナコリンK、ベトナム産オランダ経由冷凍キハダマグロロインのヒスタミン、カルダモンの鉛最大限度超過、インド産未承認新規食品ビンロウジの販売、ベトナム産乾燥スターアニスの未承認物質アントラキノン及び多環芳香族炭化水素(PAHs)、スペイン産オランダ経由エンダイブのラムダ-シハロトリン、エジプト産乾燥スペアミントの葉のクロルピリホス及びマラチオン、ポルトガル産冷凍カツオのヒスタミン、ポーランド産生鮮ニンジンのカドミウム高含有、原産国不明飼料用小麦のクロルピリホス、南アフリカ産オランダ経由リーキの未承認物質ジアフェンチウロン、

注意喚起情報(information for attention)

中国産ショウガ抽出物10%ジンゲロールのPAHsの合計高含有、オーストリア産飼料用コーングルテンのアフラトキシンB1、中国産ブンタンの未承認物質クロルピリホス、トルコ産グレープフルーツの未承認物質クロルピリホス、スリランカ産チルドオニテナガエビのセミカルバジド、トルコ産レモンの未承認物質クロルピリホス-メチル、カンボジア産生鮮スイートバジルの未承認物質カルベンダジム・ベノミル・カルボフラン・クロルフェナピル・イミダクロプリド・イプロジオン及びプロピコナゾール、英国産チョコレートコーティングの未承認E123、アルゼンチン産ピーナッツカーネルのアフラトキシンB1、有機冷凍イチゴのホルメタネート、トルコ産トマトの未承認物質クロルピリホスメチル、中国産金色のメタルボウルからの着色料の溶出、

通関拒否通知(Border Rejections)

トルコ産乾燥イチジクのアフラトキシン(複数あり)、トルコ産生鮮ペッパーのクロルピリホス、インド産クミンシードのクロチアニジン・イミダクロプリド及びチアメトキサム、タイ産すり身の未承認添加物二酸化チタン、インド産クミンシードのクロルピリホス・クロチアニジン・プロピコナゾール及びアセタミプリド、トルコ産ピスタチオのアフラトキシン、ウガンダ産チリペッパーのクロルピリホス・ジメトエート及びオメトエート、米国産ピーナッツのアフラトキシン、中国産ヒマワリ種子のスナックの未承認添加物(E 952)、中国産茹でタケノコの未承認添加物E 202及びE 223、ブラジル産冷凍濃縮飲料/果汁の未承認添加物 (E 150d, E 110, E 102)、トルコ産ズッキーニのメタラキシル、トルコ産フードサプリメントの未承認物質シルデナフィル及びシブトラミン、トルコ産茶の未承認物質シルデナフィル及びシブトラミン、

 

[MFDS]日本産輸入食品の放射能検査の結果

輸入検査管理課

2022.12.9〜2022.12.15

https://www.mfds.go.kr/brd/m_100/view.do?seq=43294

2022.12.2〜2022.12.8

https://www.mfds.go.kr/brd/m_100/view.do?seq=43292

 

[MFDS] [報道参考] アフラトキシンが超過検出された「ピーナッツ加工品」の回収措置

食品管理総括課 2022-12-14

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=46887

□ 食品医薬品安全処は食品加工業者が製造・販売した「ピーナッツスプレッド(食品類型:ナッツ 及び堅果類加工品)」からアフラトキシンが基準値(総アフラトキシン(B1、B2、G1、G2の合計)15.0 μg/kg以下(ただし、B1は10.0 μg/kg 以下))より超過検出(29.6 μg/kg(20.9 μg/kg))されたため、該当製品を販売中止して回収措置する。回収対象は、流通期限が2023年11月27日までと表示された製品。

 

[MFDS]ワインのカロリーとチーズの無加塩表示、購入時に確認してください

食品表示広告政策課 2022-12-14

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=46883

□ 食品医薬品安全処は栄養成分自主表示対象*である酒類製品に営業者がカロリーを表示するとき、現在はカロリーを含む9種類の栄養成分**すべて表示しなければならないが、今後はカロリーのみを表示できる内容を盛り込んだ「食品等の表示基準」の一部改正案を12月14日に改正・告示する。

*「食品等の表示・広告に関する法律」に栄養表示義務対象食品を定めており、それ以外の食品についても事業者が自主的に表示する場合、義務対象食品と同様の表示をする

**カロリー、ナトリウム、炭水化物、糖類、脂肪、トランス脂肪、飽和脂肪、コレステロール、タンパク質

○ 今回の改正案は消費者が必要とする食品情報をより積極的に提供できる環境を作り、消費者に正しい情報を提供して知る権利と選択権を保障する一方、製品特性などを考慮した合理的な表示制度運営で規制の実効性を高めるために用意した。

□ 主な改正内容は、①酒類のカロリー自主表示拡大基盤を設けるために、栄養成分のうちカロリーのみを表示できる根拠を設ける、②「ナトリウム無添加」または「無加塩」の表示基準を設ける、③白菜キムチのナトリウムと加工食品に微量含有された栄養成分許容誤差範囲の改正・新設などである。

①消費者の酒類カロリー情報提供要求*に対して、業界が自主的に表示を拡大できる基盤を作り、消費者の知る権利と製品選択権を保障するために、酒類のカロリー表示基準を新設した。

*20歳以上500人中71%表示必要応答(韓国消費者院、’21.10月)

※ 政府・業界・消費者団体間の業務協約(2022.9.7.)により、酒類業界は2025年まで酒類のカロリー表示段階的拡大計画/’21年基準酒種別売上額120億ウォン以上業者推進→ 予想される参加業者70箇所余り(酒類売上総額の72%に該当)

- 成人対象嗜好食品である酒類では、これまで営業者が自主的にカロリー表示する場合はカロリーを含む炭水化物、タンパク質など9種類の栄養成分をすべて表示する必要があったが、今後はカロリーのみを表示できるよう根拠を設けた。

- また、酒類のカロリー表示では、該当製品の「総内容量に相当するカロリー(酒類330 ml(000 kcal))」を内容量の横に記載し、消費者にわかりやすいようにしている。

②消費者に正しい情報を提供して選択権を保障し、表示基準の国際調和のために「ナトリウム無添加」または「無加塩」の表示基準を設けた。

- 従来は食品製造・加工時にナトリウムを除去または下げて最終製品のナトリウム含有量が5 mg/100 g未満の場合(「無塩」表示基準)に「ナトリウム無添加」、「無加塩」表示ができたが、今後はナトリウム塩を添加していない場合に表示できるように基準を設けた。

- また、「ナトリウム無添加」または「無加塩」と表示した製品にナトリウム(塩)が含まれている場合、消費者の誤認・混同を防止するため、該当表示付近に「ナトリウム含有製品である」などのフレーズを一緒に表示する。

③食品類型別・栄養成分特性を考慮して非意図的に発生する可能性がある栄養成分誤差範囲を合理的に調整するため、白菜キムチのナトリウムと加工食品に微量含有された栄養成分の許容誤差範囲を改正・新設する。

- これまで栄養成分許容誤差範囲をカロリー・ナトリウム・糖類など栄養成分の場合は表示量の120%未満で、炭水化物・食物繊維・タンパク質など栄養成分の場合は表示量の80%以上と定めていた。

- 代表的な発酵食品である白菜キムチについて標準化が難しい製造工程・原材料・発酵期間などによる栄養成分含有量の変化を検討し、ナトリウム許容誤差範囲を120%未満から130%未満に拡大した。

- また、食品中の含有量が非常に少ない栄養成分の場合は微量でも許容誤差範囲外となる現実*を考慮し、これまでの割合で決めていた許容誤差範囲(120%未満)を絶対値基準として適用するように栄養成分の種類・含有基準・許容誤差範囲を新設**した。

*(例)ナトリウム表示値10 mgの場合→(120%未満)+ 2 mgまで許容誤差範囲

→ナトリウム分析値が12.6 mgの場合、誤差範囲超過(0.6 mg)

<添付> 無加塩と無塩の違いを知っていますか?(ポスター)

 

[MFDS] [報道参考] 2023年に変わる法令・制度など輸入食品安全管理政策を案内

輸入食品政策課 2022-12-14

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=46882

□ 食品医薬品安全処は来年の輸入食品安全管理政策方向を案内するため、輸入食品など営業者を対象に12月20日から22日まで「2022年下半期輸入食品政策説明会」を開催する。

○ 今回の説明会では、▲「輸入食品安全管理特別法」など輸入食品関連法令改正事項、▲海外製造所登録管理制度*、▲輸入申告システム入力時の留意事項、▲消費期限表示制度**などを案内して質疑応答の時間を設ける。

*輸入食品の事前安全管理のために輸入食品などを輸入しようとする者が輸入申告前に当該海外製造所を登録するようにする制度

**食品などの日付表示に「賞味期限」ではなく「消費期限」を表示する制度

- 特に、▲畜産物の輸入者まで登録対象が拡大された優秀輸入業者登録制度*(’22.12.12施行)、▲非対面形態(電子商取引・通信販売など)で営業を行う場合、住宅を輸入食品など輸入・販売業事務所として使用許可(’22.11.25施行)など、法令改正事項と来年1月から施行予定の「消費期限表示制度」について詳細に説明する。

*輸入者が衛生管理実態を点検した海外製造所に対して、食薬処が現地実態調査後に登録する精度で、登録対象が加工食品・食品添加物、器具及び容器・包装、健康機能食品輸入者から畜産物(加工品)輸入者まで拡大

<添付> 政策説明会詳細日程

 

[MFDS]食品に使用できない原料で液状茶などの食品を製造して高額で販売した業者を摘発・措置

食品安全現場調査TF 2022-12-13

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=46877

□ 食品医薬品安全処は食品に使用できない原料である「高麗人参」、「白芷」、「オモダカ」、「オオバコ」を使って食品を製造・販売するなど「食品衛生法」や「食品等の表示・広告に関する法律」に違反した業者を摘発して、管轄官庁に行政処分を依頼して捜査を進め、該当製品を回収・廃棄する。

※「高麗人参」、「白芷」、「オモダカ」、「オオバコ」は「大韓民国薬典」に生薬として登録された原料で、主に漢方薬の原料として使用(「食品公転」食品に使用できる原料には未登録)(付1,2参照)

□ 主な違反内容は、▲食品に使用できない原料で食品を製造・販売、▲生産・原料受付関係書類偽造、▲ハングル表示事項に一部原材料名未表示などである(付3参照)。

<添付>

1.漢方薬原料の使用Q&A

2.食用に使用できない原材料(高麗人参、白芷、オモダカ、オオバコ)

3.詳細な違反履歴

4.回収対象食品15件

5.各部門の担当者、連絡先。

 

[MFDS]EU、韓国産フードサプリメントに対する輸入強化措置を撤回

食品安全政策課 2022-12-07

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=46869

□ 食品医薬品安全処は韓国産即席麺類とフードサプリメントに対するエチレンオキシド*(EO)強化措置が今年2月17日から施行されたことにより、欧州連合保健食品安全総局(DG-SANTE)に輸入強化措置撤回を要請した結果、管理強化対象製品リストから「韓国産フードサプリメント」が除外された。

*エチレンオキシド(Ethylene oxide):米国、カナダで農産物などの燻蒸剤、殺菌剤として使用、吸入毒性で人体発ガン物質に分類

<欧州連合のEO強化措置関連規定>

◆Regulation(EU)2021/2246):第3国から輸入される製品の一時的な管理強化措置として、韓国輸出企業が欧州に即席麺類とフードサプリメントを輸出するとき、公認検査機関でEOの最大残留基準の遵守を証明できる検査成績書と公式証明書*の発行を規定している。

*輸出国政府機関(食品安全管理)が輸出業者の申請により発行する書類で、公認検査機関で発行された分析証明書をもとに輸出しようとする製品がEU規定に準拠して生産されたことを証明する書類

○ これにより韓国産フードサプリメント輸出業者は、来年上半期*からEO検査成績書と公認証明書を提出しなくても製品を輸出できる。

*(EU)2019/1793の改正案告示日から20日目に施行され、告示日は未定

- ただし、フードサプリメントを輸出する際には、売買対象物量の約30%が輸入検査の対象となるため、今後もEOが検出されないように継続的に管理する必要がある。

□ 食薬処は輸入強化措置を撤回するため11月に代表団を派遣し、駐ベルギー欧州大使館などとともに欧州連合保健食品安全総局と協議を進めるなど、多方面で外交的努力を展開した。

○ 特に代表団は食薬処と国内食品輸出業界のEO低減化努力で、今年上半期の韓国輸出製品(フードサプリメント)の欧州連合通関検査の結果、不適合がなかったことを強調して成果を収めた。

□ 食薬処は今後も即席麺類に対する輸入強化措置が撤回されるよう欧州連合と持続的に協議を進め、海外食品安全管理基準の変化に先制的に対応して、国内食品の輸出活性化を支援するために最善を尽くす。

<添付> 各部門の担当者、連絡先

 

[MFDS]ニッケルの基準が超過検出された「金属製器具」の回収措置

食品管理総括課科2022-12-02

https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=46863

□ 食品医薬品安全処はCTコリアが製造・販売した「ステンラックキャンプグリッパー(類型:金属製器具)」からニッケルが基準値(0.1 mg/L 以下)より超過検出(2.5 mg/L)されたため、該当製品を販売中止して回収措置する。回収対象は、製造日が2022年11月2日と表示された製品。

*ステンラックキャンプグリッパー:キャンプ用調理器具

 

[ProMED]ホスフィンガス中毒-パレスチナ自治政府:致死

Phosphine gas poisoning - Palestinian Auth: fatal

2022-12-26

https://promedmail.org/promed-post/?id=8707463

Date: Wed 21 Dec 2022 Source: Palestine News & Info Agency (WAFA) [in Arabic, machine trans., edited]

Beit SahourのJabal Al-Dik - Al-Rum住宅の住人が2022年12月20日に有毒ガスで中毒になったため60m以内の距離に住む住人は避難するよう保健省が要請した。アパートの一室にホスフィンガスがあってたくさんの市民が中毒になり2人が死亡した

 

[ProMED]食中毒-中国:(香港)蜂蜜、グラヤノトキシン

Foodborne illness - China: (HK) honey, Grayanotoxin

2022-12-26

https://promedmail.org/promed-post/?id=8707460

Date: Thu 22 Dec 2022 Source: Government of Hong Kong [edited]

(政府情報参照)

 

[DWI]研究報告「飲料水のための水の再利用についての人々の認識」の発表

Publication of research report “Public Perception of Water Recycling for Drinking Water Use

20 December 2022

https://www.dwi.gov.uk/publication-of-research-report-public-perception-of-water-recycling-for-drinking-water-use/

DWIが委託した研究

Public Perception of Water Recycling for Drinking Water Use

https://www.dwi.gov.uk/research/completed-research/consumer/public-perception-of-water-recycling-for-drinking-water-use/

飲料水の供給を補充するためのリサイクル水利用については比較的高い(79%)支持がある。

水のリサイクル支持率には計画構造よりも用語の方が強く影響する

 

論文

-全てががんの原因?反ワクチン、地球平面説信者、ヒト型は虫類陰謀論者のがん予防に関する信念と態度:オンライン横断調査

BMJクリスマス号

Everything causes cancer? Beliefs and attitudes towards cancer prevention among anti-vaxxers, flat earthers, and reptilian conspiracists: online cross sectional survey

Sonia Paytubi et al.,

https://www.bmj.com/content/379/bmj-2022-072561

英語とスペイン語でのオンライン調査。1494人の回答者のうち209人がcovid-19ワクチン未接種、112人が通常医療より代替医療を好む、62人が地球平面説信者あるいはヒト型は虫類陰謀論者。がんの原因についての信念をCancer Awareness Measure (CAM) とCancer Awareness Measure Mythical Causes Scale (CAM-MYCS)を用いて評価した。実際のがんの原因についてのほうがよく知られていたが、最もよく信じられている仮想のがんの原因は添加物や甘味料を含む食品、ストレス、遺伝子組換え食品だった。陰謀論者ではそうでない人たちに比べて実際のがんの原因の認知が低かった。陰謀論に関わらず、約半分の人は「すべてのものががんの原因であるようだ」に合意した。

 

-母親の分娩後の母乳でそだてる意思と実際の母乳を与える期間の関係-4州、中国、2015–2017

Relationship between Maternal Postpartum Intention to Breastfeed and Actual Breastfeeding Duration — Four Provinces, China, 2015–2017

Chunying Zhang et al., China CDC Weekly, 2022, 4(51): 1161-1165

https://weekly.chinacdc.cn/en/article/doi/10.46234/ccdcw2022.233

最大6ヶ月母乳を与える予定だった母親の6ヶ月後の母乳を与えている率は50.72%、7-12ヶ月は与えるつもりだった母親は89.58%、12ヶ月以上与えるつもりだった母親は94.30%が6ヶ月で母乳を与えていた。

(母乳を与える予定の期間が6ヶ月未満と回答している人が2503人中278人だけなので基本的に母乳率は高いようだ。しかし目標がWHOとUNICEFの主張である母乳を2才まで続けること、なのではるかに目標に届かない、という評価になっている。「2才まで母乳」の方が非現実的だと思うんだが)

 

-最後の一服?

THE FINAL PUFF?

SCIENCE VOLUME 378|ISSUE 6626|23 DEC 2022

BY DENNIS NORMILE

ニュージーランドの公衆衛生担当者は10年にわたる研究をもとにこの国を無煙にする計画を作った

2022年12月13日、ニュージーランド下院は禁煙Aotearoa 2025行動計画を法にすることを認めた。2023年1月に発効する。

喫煙は人を殺す。ニュージーランドの公立病院でレジデント医として2000年代を過ごしたAyesha Verrallはそれを見てきた。毎晩のように喫煙者が呼吸困難で救急に来た。その後感染症専門医になり、喫煙が結核やHIV/AIDSと診断された人の病気を悪化させることを診た。彼女は彼らに「健康のためには薬を飲むほかに禁煙するのがベスト」と言った。

Verrallは今も市民に禁煙を呼びかけている-ただしニュージーランドの保健副大臣として。彼女は禁煙Aotearoa 2025行動計画の開発を率いた。この計画は、ニュージーランドを世界初の禁煙国(通常成人の喫煙率が5%以下と定義される)にするものである。

2021年12月に発表されたこの計画は3つのラジカルな介入が特徴である。一つは禁煙世代戦略で、2009年以降生まれた人たちにタバコを売ることを違法にする。二つ目はタバコを入手しにくくして最大95%販売数を減らす。そしてタバコのニコチン含量を依存濃度以下に減らす。

Verrallはこの三つ全てが重要であることを強調する。懐疑派はこの対策によって闇市場が活発化すると警告する。

ニュージーランドはタバコ規制においては既に世界的リーダーで、1990年代に屋内労働環境で、2004年に飲食店での禁煙を導入した最初の国の一つである。各種努力によって現在のニュージーランドの喫煙率は成人の10.9%と最も少ない国の一つである。それでも喫煙はニュージーランドの予防可能な病気や死の主要因で、毎年510万人の国民のうち5000人の命を奪っている。その負担はマオリに不平等に分布している

(以下根拠となる科学含め長い記事)

 

その他

-RIVIERA FARMSほうれん草製品リコールで疑われる雑草の名前

SUSPECTED WEED NAMED IN RIVIERA FARMS SPINACH PRODUCT RECALL

21 December 2022

https://www.rivierafarms.com.au/our-produce

thornappleシロバナヨウシュチョウセンアサガオ 学名Datura stramonium 別名 jimsonweed

 

-Natureエディトリアル

2023年にCOVID自己満足の余地はない

There’s no room for COVID complacency in 2023

23 December 2022

https://www.nature.com/articles/d41586-022-04476-9

中国の厳しい状況はパンデミックが終わりとはほど遠いことを示す。解決法の一つは公衆衛生システムを高い集中力で強化すること

公衆衛生コミュニティは中から低所得国のワクチン製造能力強化の努力を続けなければならない

 

-ペパーミントオイルの疑似ハイ

Peppermint Oil’s Pseudo High

Cat Wang, B.Sc. | 23 Dec 2022

https://www.mcgill.ca/oss/article/critical-thinking/peppermint-oils-pseudo-high

Burt’s Beesリップクリームはまぶたに塗るとハイになったように感じさせるといわれている。どうして?

TikTokでBurt’s Beesリップクリームをまぶたに塗る「Beezin’」という行為が流行している。成分のメントールの作用と考えられるが、目的と違う使用方法は接触性皮膚炎や(共有による)ウイルス感染のリスクがある

 

-これらのダイヤモンドは亡くなった人から作った

These Diamonds Are Made from the Deceased

Jonathan Jarry M.Sc. | 23 Dec 2022

https://www.mcgill.ca/oss/article/critical-thinking/these-diamonds-are-made-deceased

メモリアルダイヤモンド業界は遺灰をダイヤモンドに変えると主張する。一部の人はそれは不可能だと言う。どちらが正しい?

(非常に長い考察、最後のまとめのみ)

大事なこと

・メモリアルダイヤモンドは遺灰から回収された炭素を使って作られる

・一部の人はそれは不可能だと言う、炭素が火葬の際に(二酸化炭素に)破壊されるから

・しかし炭素は火葬後も残り古代の遺灰の炭素を使った年代測定にも使われる

・科学的には遺灰から回収された炭素に特別なことはない

 

-Dr. Joe Schwarczリノリウムについて

Dr. Joe Schwarcz on linoleum

https://www.youtube.com/watch?v=EPQj0e3ypGo

亜麻仁油(linseed oil)に由来するリノリウムは1850年に発明された

塩ビ発明後はナチュラルを宣伝した

 

-チョコレートと鉛

Cup o'Joe-Chocolate and Lead

https://www.youtube.com/watch?v=d56oy3vZdoM

ダークチョコレートは抗酸化作用のあるフラボノイドが多く各種健康効果が宣伝されている。一方Consumer Reportsはカリフォルニアの最大許容量以上の鉛が含まれていると警告する。チョコレートに関しては、ベネフィットとリスクの両方が誇大である。チョコレートは鉛の主な摂取源ではないが安全側にたてば子どもや妊婦の摂取は少なくすべきだろう。ほとんどの人にとっては鉛よりも砂糖やカロリーのほうが問題だろう

 

-シュウ酸が我々を中毒にしている?

Are Oxalates Poisoning Us?

https://www.youtube.com/watch?v=3-coZ_5KTsM

自称健康コンサルタントのSally K. Nortonにより、シュウ酸があらゆる病気の原因と主張されたことから心配になった人々から問い合わせがあった。シュウ酸は植物由来食品に含まれている

彼女の本“Toxic Superfoods” 副題 “How Oxalate Overload is Making You Sick.”こそ私を病気にする

(野菜食べるな系の健康本は実害がでそう)