[DWI]水質規制基準レビュー
Water Quality regulatory standards review
4 January 2023
https://www.dwi.gov.uk/water-quality-regulatory-standards-review/
DWIは現在の水質規制基準の見直しのための専門家による基準助言委員会を作っている。委員会は飲料水基準について大臣に助言する。現在委員を選定中。
-基準助言委員会
Advisory Standards Board
https://www.dwi.gov.uk/what-we-do/advisory-standards-board/
2020年1月31日に英国が公式にEUを離脱し、このときからEU飲料水指令を採用する義務がなくなった。EU指令を国の規制にするため2年の猶予が与えられスコットランドと北アイルランドはそうすることにしたがイングランドとウェールズはそうしないことに決め、そこで基準委員会を設立した。
現在関心のあるパラメーターとして以下があげられている
亜塩素酸/塩素酸
ハロ酢酸
内分泌攪乱物質
微生物学的指標
ミクロシスチンLR
PFAS
PFOA
PFOS
ウラン
鉛
変色金属
脱塩ミネラル
[FSANZ]食品基準通知
Notification Circular 224-22
5 January 2023
https://www.foodstandards.gov.au/code/changes/circulars/Pages/Notification%20Circular%20224-22.aspx
新規申請と提案
・新規食品としてのRhodomonas salina(単細胞遊泳性鞭毛藻類)バイオマス及び抽出物
[EPA]EPAはプラスチックや化学物質製造に使用されるPFASの全国検査戦略下で次の検査命令を発行
EPA Issues Next Test Order Under National Testing Strategy for PFAS Used in Plastics, Chemical Manufacturing
January 4, 2023
企業に対し、トリフルオロ (トリフルオロメチル)オキシラン(HFPO)の検査を行って結果を報告する命令
これまでの検査命令対象物質リスト
List of Chemicals Subject to Section 4 Test Orders
LAST UPDATED ON JANUARY 4, 2023
HFPOは12番目
[ASA]オンライン助言 健康:指圧
Health: Shiatsu
04 Jan 2023
https://www.asa.org.uk/advice-online/health-shiatsu.html
・指圧とは?
日本式マッサージ。プラクティショナーはツボに圧力をかけることで人体の治癒能力を刺激できると信じている
・どのようなタイプのクレームが許容できる?
マッサージはリラックス効果がある、気分を改善する、睡眠に役立つ、緊張を和らげる、は許容できる可能性が高い。
・どのようなタイプのクレームが問題となる?
しっかりした臨床的根拠なしに気分やリラックス以上のクレームをすることは問題となる可能性が高い
(日本だけあん摩マッサージ指圧師という国家資格がある。科学の進歩無視で法が変わらない。経路経穴概論、だよ?)
論文
-道路から食卓へ:レタスがタイヤの摩耗由来添加物を取り込む
From the road to the plate: lettuce takes up toxic additives from tyre wear
4-JAN-2023
https://www.eurekalert.org/news-releases/975576
タイヤの摩耗由来化合物が下水汚泥と廃水経由で野菜に入り込む
Environmental Science & Technologyに発表されたウィーン大学の研究。車を運転するとタイヤが摩耗して粒子が環境放出され川や下水に入る。合計一人あたり年1kg程度になる。大気や廃水、肥料として使用される下水汚泥を介して農地に到達しそこで汚染物質が作物に取り込まれる可能性がある。高分解能質量分析法によりタイヤ成分暴露したレタスの葉にタイヤに含まれる汚染物質が検出された。
(高分解能で測定したらたいていのものが「検出」されるだろう。問題はリスクがどのくらいあるのか。)
-Natureニュース特集
研究者を呆然とさせる「画期的」肥満薬
The ‘breakthrough’ obesity drugs that have stunned researchers
04 January 2023 McKenzie Prillaman
https://www.nature.com/articles/d41586-022-04505-7
飢餓を鎮める薬物群が試験と実践で驚くほどの結果を示した。しかしそれらは肥満の人全てを救うか-そして体重に関する烙印を克服できるか?
2022年11月にサンディエゴで行われた肥満週間会議でのNovo Nordiskの発表には満室の科学者が待ち構えていた。十代の肥満者にセマグルチドを毎週16ヶ月間注射した結果、参加者の1/3以上で少なくとも20%の減量が確認された。血糖を下げ食欲を抑制するインクレチン様作用のある新薬は既に2型糖尿病治療用にいくつかが認可されているが、減量用にも認可されつつある。一部の研究者はこれらの薬物が社会の痩せ願望を悪化させることを心配している。治療に反応するのはどういう人か、そして人々は極めて高価(月に1000ドル)でアクセスが困難なこの薬を一生使うのだろうか等の疑問は多い。それでも肥満研究者は祝福している。初めて肥満を安全に薬物で変えることができたのだ。
(治療をやめるとリバウンドする、米国の保険会社の多くは医療保険でのカバーを拒否している、等論点多数)