[FSA]FSAは2021~2022年の年次報告書及び会計報告書を公表する
The FSA publishes its Annual Report and Accounts for 2021/22
20 January 2023
https://www.food.gov.uk/news-alerts/news/the-fsa-publishes-its-annual-report-and-accounts-for-202122
英国食品基準庁(FSA)は昨年の会計年度の年次報告書及び会計報告書を公表した。イングランド、ウェールズ、北アイルランドにおける2021/22年の業績と活動の純費用は1億3,050万ポンドであった。
[FSA]意見募集
-北アイルランドにおける生きた二枚貝のマリンバイオトキシンのモニタリングの改訂
Revision to the monitoring of marine biotoxins in live bivalve molluscs in Northern Ireland
19 January 2023
FSAはリスクベースの公的管理バイオトキシン・モニタリングプログラムの改訂について、意見を募集する。
-その他の規制製品の認可申請:新規食品1つと食品添加物1つ
Applications for authorisation of miscellaneous regulated products: one novel food and one food additive
23 January 2023
FSAはRP1158ビタミンD2マッシュルームパウダー(新規食品)、RP1194レバウジオシドM(食品添加物)について、意見を募集する。
[FDA]FDAは着色料認証料引き上げを提案する
FDA Proposes Increase in Color Certification Fees
January 23, 2023
https://www.fda.gov/food/cfsan-constituent-updates/fda-proposes-increase-color-certification-fees
米国食品医薬品局(FDA)は2023年1月24日から45日間、認証サービスの料金を引き上げるための着色添加物認証と題する規則案改正について意見募集の期間を再開する。
[FDA]食品規約2022の変更点概要
Summary of Changes in the 2022 FDA Food Code
01/19/2023
https://www.fda.gov/food/fda-food-code/summary-changes-2022-fda-food-code
FDAは2022年版食品規約(第10版)を発表した。以下の2023年1月18日付のものが最新である。
https://www.fda.gov/media/164231/download
[ODS]ファクトシート更新
-COVID-19時代のダイエタリーサプリメント
Dietary Supplements in the Time of COVID-19
Fact Sheet for Health Professionals
January 18, 2023
https://ods.od.nih.gov/factsheets/COVID19-HealthProfessional/
序論とハーブの項目を最近の臨床試験結果とその他の研究を加え更新した。また、Clinicaltrials.govの新しい情報を加え、マグネシウムの項目を更新した。
[CFIA]昆虫とかびのためDubonブランドのMixed Forest Mushroomsをリコール
Dubon brand Mixed Forest Mushrooms recalled due to insects and mold
2023-01-13
DubonブランドのMixed Forest Mushrooms(きのこミックス製品)は昆虫混入とかびの発生のためリコール。
[ヘルスカナダ]未承認の製品は深刻な健康リスクを引き起こす可能性がある
Unauthorized products may pose serious health risks
2023-01-20
ヘルスカナダは精力剤、減量用、活力剤あるいは「ポッパーズ」として販売されている未承認の健康製品に関する情報を更新する。掲載の製品成分に、ベタメタゾンジプロピオン酸エステル、クロベタゾールプロピオン酸エステル、ケトコナゾール、ネオマイシン硫酸塩が追加される。
[ヘルスカナダ]未承認の健康製品がフェイスブック上の店舗More to Shoppeから削除され、Edson, Albertaの倉庫から押収される
Unauthorized health products removed from sale from More to Shoppe Facebook store and seized from its Edson, Alberta, warehouse
2023-01-20
製品には処方薬が含まれているように表示があり、深刻な健康リスクをもたらす可能性がある。掲載の製品成分にアモキシシリン、カルボシステイン、ヒドロキノン、メフェナム酸、トレチノインが含まれる。
[HK]リコール情報
Rappel Conso of France-過剰な食品添加物によるMONINブランドのBoisson concentré e à diluer BITTERのリコール通知
Rappel Conso of France – A notice regarding recall of MONIN brand of Boisson concentré e à diluer BITTER in France due to excessive level of food additive
20 January 2023
https://www.cfs.gov.hk/english/rc/subject/files/20230120_1.pdf
過剰な食品添加物によるMONINブランドのBoisson concentré e à diluer(希釈用濃縮飲料)BITTERシロップのリコール
[SFA]EGO Swiss Roll(ストロベリー味)のリコール
Recall of EGO Swiss Roll (Strawberry flavour)
20 January 2023
EGO Swiss Roll(ストロベリー味)のソルビン酸濃度が、シンガポール食品規則の基準値を超えているためリコール。
[USDA]USDAは有機執行強化最終規則を発表
USDA Publishes Strengthening Organic Enforcement Final Rule
Jan. 18, 2023
本日USDA米国オーガニックプログラム(NOP)は有機執行強化(SOE)最終規則を予告した。このUSDA有機規制更新はオーガニック製品の生産、取り扱い、販売への監視と執行を強化する。消費者と農家の信頼を強化するためである
[WHO]50億人が心疾患につながるトランス脂肪から守られていない
Five billion people unprotected from trans fat leading to heart disease
23 January 2023
WHOの新しい状況報告書は世界の50億人が有害なトランス脂肪から守られていないままで、心疾患と死亡リスクが増加していることを発見した。WHOは2018年に工業由来のトランス脂肪の世界的排除を初めて呼びかけ、2023年を目標にしてから、優良実践政策が実施されている人口は6倍になり、28億人が保護されている。しかし50億人がまだリスクに晒されている
-世界トランス脂肪排除報告書2022
Countdown to 2023
WHO Report on Global Trans Fat Elimination 2022
https://www.who.int/publications/i/item/9789240067233
2023年目標に向かって世界の進行状況を監視する第4回目の年次報告書
これまで多くの対応は高所得国だったが、2021年にインドとフィリピンが初めてと二番目の低から中所得国でトランス脂肪排除政策ベストプラクティスを採用した国になった。この傾向が今年も続き、バングラデシュとウクライナが採用した。最も重要な課題の一つが食品中のトランス脂肪を測定する検査室能力構築である。
(安全な飲料水すらいきわたらないところでトランス脂肪対策が優先課題とは思わないけれど。スリランカに催促したり、心が痛まないのだろうか。日本は豪州等とともにデータがないとされているけれど、意味のない法律を作るのは害の方が大きい)
[WHO]WHOは子どもたちを汚染医薬品から守るための対応を強く求める
WHO urges action to protect children from contaminated medicines
23 January 2023
ここ4ヶ月、子ども用の市販咳止めシロップにエチレングリコールとジエチレングリコールが混入していることが確認あるいは疑われる事例がいくつか報告されている。少なくとも7カ国で、そのうち3カ国で300人以上の死亡と関連する。ほとんどが5才以下の小さい子どもである。各国からの報告によりWHOは3つの世界医薬品警告を発してきた。10月にガンビアでのアウトブレイクについて、11月はインドネシア、2023年1月はウズベキスタンの事例で。WHOは規制機関や政府、医薬品製造者、販売者に対応を呼びかける。
[Defra]国のテンサイ作物を守るために緊急農薬認可が認められた
Emergency pesticide authorisation approved to protect national sugar beet crop
23 January 2023
国のテンサイ作物はアブラムシによる深刻な被害に直面する可能性がある-英国の砂糖の50%以上は国内産
Defraは今年のテンサイに、黄化病リスクのためネオニコチノイド殺虫剤処理の使用を緊急暫定認可した。
テンサイの若芽はアブラムシによる食害をうけやすく、それが収量と質を大きく毀損するテンサイ黄化病ウイルスを拡散する可能性がある。2020年には国のテンサイの25%が失われ、経済的損失は6700万ポンドであった。
緊急認可は短期間のみ与えられる。
ネオニコチノイドの全面禁止は有効なままである。
(EUが禁止している~の実態)
[UKHSA]中等学校生のHPV予防接種率低下に懸念
Concern over drop in HPV vaccine coverage among secondary school pupils
23 January 2023
本日から子宮頸がん予防週間が始まり、UKHSAは若い人に受け損ねたHPVワクチンを補うよう強く求める
[CDC]CDCの喫煙と健康室長Deirdre Lawrence Kittner博士からの元喫煙者からのTips®参加者Brian Haydenの逝去についての声明
Statement from Deirdre Lawrence Kittner, PhD, MPH, Director, CDC’s Office on Smoking and Health on the passing of Brian Hayden, Tips From Former Smokers® participant
January 23, 2023
https://www.cdc.gov/media/releases/2023/s0123-smoker-tips.html
CDCの元喫煙者からのTips (Tips®)キャンペーンの参加者である退役軍人Brian Haydenが亡くなったことを悼む。彼は喫煙により慢性閉塞性肺疾患と診断され、心臓発作でバイパス手術、心臓移植、肺がん、肺の一部除去手術を行っていた。たくさんの病気がありながら、彼はTipsキャンペーンに喜んで参加し若い人が喫煙を始めることを阻止し喫煙している人は止めるよう促すことに情熱を注いだ。
論文
-南オーストラリアで販売されているフレーク(魚の身)には少し胡散臭いところがある
There’s something fishy about flake sold in South Australia
23-JAN-2023
https://www.eurekalert.org/news-releases/977361
フィッシュ・アンド・チップス(魚フライとフライドポテト)は人気の持ち帰りメニューだが、アデレード大学の切り身のDNA研究によると持続可能なサメの種類はたった27%で、絶滅危惧種が使われているものもあった。Food Control.
-アフリカの肉輸入禁止は自国民を傷つける
Meat import ban in Africa hurts local population
23-JAN-2023
https://www.eurekalert.org/news-releases/977384
欧州のガーナへの鶏肉輸出の影響を解析
EUは西アフリカ諸国に大量の鶏肉を輸出しているがそれが鶏肉の価格を引き下げ、地元の小規模農家の生活を困難にしていると批判されてきた。そこでガーナを例に関税引き上げや輸入禁止の影響を検討したところ確かに鶏肉の値段はあがり国内の鶏肉生産者は利益が増える。しかし一般家庭は何の利益もなく特に貧しい家庭は肉の摂取量が減る。欧州では肉の摂取量減少は望ましいかもしれないがアフリカではそうではなく栄養状況は悪化する。
Food Security
-ビートルートジュースに含まれる食事由来硝酸は運動中の筋力を有意に増強する
Dietary nitrate – found in beetroot juice - significantly increases muscle force during exercise
23-JAN-2023
https://www.eurekalert.org/news-releases/977238
Acta Physiologica
10人の健康なボランティアで15N 標識硝酸カリウム12.8 mmol摂取
多分NO源として作用
(EFSAのnitratesのADIは3.7 mg/kg bw/d NO3の分子量62として1 mmolは62mg
12.8 mmolは793.6 mg。ボランティアの人の平均体重87.7kgなので9mg/kg bwくらい。
硝酸は危険派と硝酸は役に立つ派は共存できない。)
-オークランド大学の主導した研究:抗がん薬がマウスの寿命を延ばす
University of Auckland-led study: Cancer drug boosts lifespan in mice
24 Jan, 2023 NZ Herald
アルペリシブ。人々には自分でやってみないよう警告
Dietary supplementation of clinically utilized PI3K p110α inhibitor extends the lifespan of male and female mice
Nature Aging (2023)
https://www.nature.com/articles/s43587-022-00349-y
-高血圧の薬が加齢を遅らせる目的で使えるかも
Hypertension Drug Could Be Repurposed to Delay Aging
January 23, 2023
https://neurosciencenews.com/aging-lifespan-hypertension-medication-22329/
Liverpool大学の研究者らがリルメニジンが寿命を延ばすのに役立つかもしれないと報告
Aging Cell
Rilmenidine extends lifespan and healthspan in Caenorhabditis elegans via a nischarin I1-imidazoline receptor
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/acel.13774
(線虫。こういうのたくさん並べるとアンチエイジングフリークのお金持ちはたくさん薬飲むかな?)
-間欠断食は減量にそれほど役立たないかも
Intermittent Fasting May Not Be All That Helpful for Losing Weight
JAN 23, 2023
https://www.prevention.com/health/a42571317/intermittent-fasting-weight-loss-study/
550人の食事の量と時間を6ヶ月以上追跡した。食べる間隔と体重には関連はなかった。減量に関係があったのは食べる量を減らすことだけだった。
Association of Eating and Sleeping Intervals With Weight Change Over Time: The Daily24 Cohort
Di Zhao et al., Journal of the American Heart Association. 2023;0:e026484
https://www.ahajournals.org/doi/full/10.1161/JAHA.122.026484
その他
-EUはカンガルー肉の輸入禁止要請を却下
EU rejects call to ban kangaroo meat imports
By Joe Whitworth on January 23, 2023
https://www.foodsafetynews.com/2023/01/eu-rejects-call-to-ban-kangaroo-meat-imports/
欧州委員会はオーストラリアからのカンガルー肉の輸入を禁止する要請を却下した。動物福祉等3団体が請願していた。オーストラリアからのカンガルー肉の輸出先のトップが欧州で、その約1/3の775トンがベルギーである
-食品安全の専門家はモンタナの「食品自由」法は人々を危険にさらすという
Food safety expert says Montana’s ‘Food Freedom’ law puts public in danger
By Dan Flynn on January 23, 2023
モンタナのLocal Food Choice Act of 2021が再び注目されている。この法律は自家製食品の販売に関するほぼ全ての規制を撤廃し政府機関が対策できないようにしたもの。成立直後にこの法のもとで販売された未殺菌ミルクのカンピロバクター汚染で病気のアウトブレイクがおこっている。今回の改正でハイリスク缶詰のボツリヌス対策を期待しているが…。
-カナダの医療へのアクセスがCMAJの焦点
Access to health care in Canada a focus for CMAJ
23-JAN-2023
https://www.eurekalert.org/news-releases/976878
現在のカナダの医療の最も差し迫った問題はアクセスである。カナダ人は必要な医療をうけるために長い時間がかかる
(日本人は恵まれすぎていてありがたみがわからないようだけれど、風邪症状程度で医師が診てくれるのは「普通」ではない)
-オゼンピックは減量に役立つ。しかし誰が使えるべき?
Ozempic helps people lose weight. But who should be able to use it?
January 23, 2023 Natasha Yates
https://theconversation.com/ozempic-helps-people-lose-weight-but-who-should-be-able-to-use-it-196794
セマグルチド注射が有効なやせ薬だと人々が知るようになってきた。そのため世界中で需要が急増し不足している。2型糖尿病患者が治療薬を入手するのが困難になっている。オーストラリアではオゼンピック不足のために医師は肥満治療に使わないよう助言されている。
しかしセマグルチドの肥満治療用処方であるWegovyは米国とオーストラリアで認可され、セマグルチド不足が解消したら販売されるだろう。しかし誰に使うか、値段は、明確ではない。2型糖尿病の治療用には医療保険が適用されるが肥満治療用は恐らく私費だろう。肥満が多いのは収入の低い人々で、彼らの手には届かないだろう。保険対象にする選択肢はある。等