2023-01-27

[FTC]FTCはNutraClick LLC 社によって望まない毎月のサプリメントと美容用品定期購入を課金された消費者に$973,000以上を返金

FTC Returns More Than $973,000 to Consumers Charged by NutraClick LLC for Unwanted Monthly Subscriptions for Supplements and Beauty Products

January 25, 2023

https://www.ftc.gov/news-events/news/press-releases/2023/01/ftc-returns-more-973000-consumers-charged-nutraclick-llc-unwanted-monthly-subscriptions-supplements

無料のサンプルで消費者を誘い、同意なしに毎月購入契約をさせていた

 

[EU]委員会は動物の健康に関する情報提供要請を開始

Commission launches a call for information on animal health

26/01/2023

https://ec.europa.eu/newsroom/sante/items/774170/en

SCHEERは本日、科学目的で使用される動物の保護についての指令 2010/63/EU のAnnexes III と IVの標的を絞った改訂を支援する情報を求める要請を発表した。以下のような科学的情報を求める:

・実験用ゼブラフィッシュの福祉を守るための設備やケア基準

・動物系統に適した殺し方:低温ショックの条件と限界

・研究用ホシムクドリ、イエスズメ、ヨーロッパシジュウカラ、アオガラの福祉を維持するための飼育条件

2023年2月27日まで

 

[EU]SCHEER 水枠組み指令優先物質の環境基準案についての科学的意見

-ジコホル

SCHEER - Scientific Opinion on "Draft Environmental Quality Standards for Priority Substances under the Water Framework Directive" – Dicofol

25 January 2023

https://health.ec.europa.eu/publications/scheer-scientific-opinion-draft-environmental-quality-standards-priority-substances-under-water-16_en

 

-ポリ臭化ジフェニルエーテル(PBDEs)

SCHEER - Scientific Opinion on "Draft Environmental Quality Standards for Priority Substances under the Water Framework Directive"- POLYBROMINATED DIPHENYL ETHERS (PBDEs)

25 January 2023

https://health.ec.europa.eu/publications/scheer-scientific-opinion-draft-environmental-quality-standards-priority-substances-under-water-17_en

最終意見

 

-ポリ塩化ジベンゾ-p-ダイオキシン類(PCDDs)、ポリ塩化ジベンゾフラン類(PCDFs)およびダイオキシン様PCBs (DL-PCBs)

SCHEER - Scientific Opinion on Polychlorinated dibenzo-p-dioxins (PCDDs), polychlorinated dibenzofurans (PCDFs), and dioxin-like polychlorinated biphenyls (DL-PCBs)

25 January 2023

https://health.ec.europa.eu/publications/scheer-scientific-opinion-polychlorinated-dibenzo-p-dioxins-pcdds-polychlorinated-dibenzofurans_en

 

[BfR]食品には何が入っている?調理鍋の中の科学

What's in our food? The science in our cooking pots

https://www.bfr.bund.de/en/press_information/2023/01/whats_in_our_food__the_science_in_our_cooking_pots-309799.html

食品にスポットライト:ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)はベルリンでの緑の週間にBfR MEAL studyを提示する。私達は望ましい物質と望ましくない物質をどのくらい摂取している?どのような健康影響が調理方法に関連している?ベルリンの国際緑の週間(IGW)で、ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)の専門家がホール3.2のBfR の117番ブースでこれらの質問に答える。ここでは、BfR MEAL study(食品の暴露評価と分析のための食事)が焦点である。食品に含まれる物質の平均濃度を調べることが目的である。IGWに訪れる人は、アナログでもデジタルでもさらにスムージーバイクでもこの研究の個々の段階を経験できる。料理のハイライトはTVシェフTino Schmidt氏のライブクッキングショーである。「BfR MEAL studyはあなたの家庭の夕食に出るような食品を調べる。我々はこの研究の過程や目的を説明し、調理時に注意すべきことを明らかにする。」とBfR長官Andreas Hensel医学博士は述べた。

このフェアを訪れる人は、BfRのブースで、健康的な栄養についてMEALの研究者と話しができる。定期的なライブクッキングショーのTVシェフTino Schmidt氏は、調理時に覚えておくべき最も重要なことに注目させる。その後、IGWに訪れた人は健康的な食品を味わえる。さらに、BfR MEAL studyの様々な段階がインタラクティブに提示される。このようにして、訪れた人はこの研究の各段階全てを把握できる。BfRのブースを訪れた人は、研究キッチンへ行ってVRメガネでインタラクティブに探求できる。タッチスクリーンクイズで遊びながらこの研究の情報が提供され、XXLグラフィクスはその結果を生き生きと簡潔にまとめている。スムージーバイクには特別な努力が必要である。ここでは、浸したブレンダーを動かすためにペダルをこぎ続けなければならない。老いも若きも平等に、自分の筋力を使ってフレッシュなスムージーを手に入れられる。この研究では、ピューレ状にするのと同じように均質化が機能する。参加者はこの研究のそれぞれの段階がどういうことかを直接学ぶ。

BfR MEAL studyは大規模に食品中の平均的な物質濃度を測定する、ドイツで初めての研究である。ドイツで最もよく消費される食品の90%以上を検討し、調理した食事のように普通に食べる食品を分析している。とりわけ、この結果は食品の健康リスクの可能性をよりよく特定するための基礎の役目を果たしている。この研究の詳細はBfRのウェブサイトを参照。

https://www.bfr-meal-studie.de/en/meal-homepage.html

BfRの場所はホール3.2 "ErlebnisBauernhof"、117番である。国際緑の週間は2023年1月20~29日にベルリンで開催される。

※国際緑の週間(IGW)の追加情報のURL:

https://www.bfr-akademie.de/english/events/igw2023.html

https://www.gruenewoche.de/en/

 

[CDC]MMWR

成人のレジャー時の有酸素、筋力強化、複合身体活動ガイドラインを満たす率、地方と都市及び地域別-米国2020

Prevalence of Meeting Aerobic, Muscle-Strengthening, and Combined Physical Activity Guidelines During Leisure Time Among Adults, by Rural-Urban Classification and Region — United States, 2020.

Abildso CG, et al.,

MMWR Morb Mortal Wkly Rep 2023;72:85–89

https://www.cdc.gov/mmwr/volumes/72/wr/mm7204a1.htm?s_cid=mm7204a1_w

2020全国健康インタビュー調査データの解析から、ガイドラインを満たす米国成人の割合は少ないことがわかった。大都市住人と西部の方が人口密度の少ない都市や地方住人よりガイドラインを満たす可能性が高い

 

[COT]2023年2月7日の会合

COT Meeting: 7th February 2023

25 January 2023

https://cot.food.gov.uk/COT%20Meeting%3A%207th%20February%202023

・プラスチック食品接触材料や品物の製造に使うモノマーとしての2-ヒドロキシメタクリレート

・食品添加物としての二酸化チタンの生殖毒性に関するEFSAの意見のレビュー

・パンと小麦粉規制における強化ガイダンスレベル見直しについての最初の声明案

・T2 & HT2マイコトキシンの既存のHBGVsについてのディスカッションペーパー

https://cot.food.gov.uk/sites/default/files/2023-01/TOX-2023-04%20T2%20%26%20HT2%20discussion%20paper%20.pdf

・緑茶カテキンの安全性についての最初の声明案

・妊娠期の異食の影響についてのディスカッションペーパー

https://cot.food.gov.uk/sites/default/files/2023-01/TOX-2023-06%20Discussion%20on%20the%20effects%20of%20pica%20during%20pregnancy%20.pdf

土を食べることについて考察

英国の栄養が十分摂れている集団での妊婦の異食は事実と言うより神話の可能性

・2022 COT年次報告案

・委員会の助言の後に対応されたこと更新

・年次COTホランズンスキャン

・ビタミンB6の耐容上限量についてのEFSAの意見案

・他のFSA科学助言員会の仕事について更新

(他は資料はまだ)

 

[ASA]減量とデトックス:悪いものをカットして根拠と責任の良いバランスを

Weight-loss and detoxing: Cut out the bad stuff and ensure a balanced diet of responsibility and evidence

26 Jan 2023

https://www.asa.org.uk/news/weight-loss-and-detoxing-cut-out-the-bad-stuff-and-ensure-a-balanced-diet-of-responsibility-and-evidence.html

新年にライフスタイルを変えようとする人向けに宣伝業者が減量製品や方法を熱心に売りこんでいるが誤解を招く広告にならないように注意すべきである。

・根拠があること

・現実的であること

・責任をもつ

・肥満に言及しない

・前後イメージ

・セルライトが治せる?

・デトックス

・魔法の服

・侮辱、害、責任

 

論文

-キノコ中毒アウトブレイク-中国、2022

CCDC

Mushroom Poisoning Outbreaks — China, 2022

https://weekly.chinacdc.cn/en/article/doi/10.46234/ccdcw2023.009

2022年にCCDCは21地方482キノコ中毒事例を調査した。患者1332人死亡28人だった。合計98のキノコが同定され、臨床症状は7種類。暫定的に3つの新品種が記録された

(キノコの写真がいっぱいある)

 

-プラスチック中化学物質の健康影響は二世代伝わる

Health impact of chemicals in plastics is handed down two generations

26-JAN-2023

https://www.eurekalert.org/news-releases/977830

Environment International。フタル酸ジシクロヘキシル(DCHP)に暴露された父親の影響が精子の小さなRNAの変化を介してマウスF2世代に伝わる。

 

-EUの消費者は環境ダメージを東側近隣諸国に「輸出」している

EU consumers ‘export’ environment damage to Eastern neighbours

26-JAN-2023

https://www.eurekalert.org/news-releases/977505

Nature Sustainability.

アルバニア、モンテネグロ、セルビア、ウクライナ、モルドバなどに

 

-食品、飼料、燃料として海藻をもっと多く栽培する

Farming more seaweed to be food, feed and fuel

26-JAN-2023

https://www.eurekalert.org/news-releases/977636

Nature Sustainability.

 

-有色人種の美容師は「懸念される」未知の化合物混合物に暴露されている

Hairdressers of color exposed to ‘concerning’ mix of unknown chemicals

26-JAN-2023

https://www.eurekalert.org/news-releases/977833

Journal of Exposure Science and Environmental Epidemiology

米国の黒人とヒスパニックの美容師の尿検体を調べて、事務仕事をしている女性の尿検体と比較した。有色人種の美容師はそうでないスタイリストより多くの化合物に暴露されている。またオフィスで働く女性と比べると美容師は化合物暴露が多い

 

-米国のほとんどの子どもが有害な可能性のあるメーキャップを使っている、しばしば遊びで、ことを研究が発見

Study finds most U.S. children use potentially toxic makeup products, often during play

26-JAN-2023

https://www.eurekalert.org/news-releases/977856

International Journal of Environmental Research and Public Health

200人以上を調査したところ保護者の79%が12才以下の子どもがグリッターやフェイスペイント、リップグロスなどの子ども用メーキャップやボディ製品として販売されているものを使うと回答した。先の研究でこれらの製品には鉛、アスベスト、PFAS、フタル酸、ホルムアルデヒドなどがしばしば含まれている。

(実際の暴露を測定したわけではないらしい)

 

-英国の新聞は肉代用品を一般的に好意的に報道している-しかし一部の肉や乳代用品の高度加工、タンパク質作物の高い環境負荷、大企業の関与が最大の懸念と描かれている

UK newspapers generally report on meat substitutes positively—but high processing of some meat and dairy alternatives, high environmental footprint of protein crops, and big business involvement are portrayed as the biggest concerns.

26-JAN-2023

https://www.eurekalert.org/news-releases/977163

PLOS Sustainability and Transformationに発表された英国三紙(Telegraph, Guardian (London), Times (London))の報道内容解析

 

-砂糖飲料税は6年生の少女だけで年5000人以上の肥満を予防した可能性がある

Sugary drinks tax may have prevented over 5,000 cases of obesity a year in year six girls alone

26-JAN-2023

https://www.eurekalert.org/news-releases/977428

イングランドの砂糖飲料税導入後、小学校高学年の子どもの肥満が低下した。現在の肥満の傾向を考えると、6年生の女の子だけで年5000人の肥満を予防した可能性がある

PLOS Medicine。しかし6年生の男の子と1年生から5年生まででは有意な関連はなかった。砂糖税がソフトドリンク中の砂糖を減らしたことは観察されている。肥満レベルの変化が何故女の子でだけなのかは明確ではない。

 

SCIENCE VOLUME 379|ISSUE 6630|27 JAN 2023

-エディトリアル:ChatGPTは面白いが著者ではない

ChatGPT is fun, but not an author

  1. 313  H. HOLDEN THORP

(流行ってるのと悪用の可能性に注目されている)

 

-ミンクに拡大しているトリインフルエンザは「警鐘」

Bird flu spread between mink is a ‘warning bell’

BY KAI KUPFERSCHMIDT 26 JAN 2023: 316-317

スペインのミンク農場での大規模アウトブレイクはH5N1インフルエンザパンデミックの恐れを再点火する

(本当に高病原性インフルエンザのパンデミックになったら、今コロナが最悪とか言っている人たちはあっさり言うこと変えると思う。)

 

-福島廃水放出が間もなく始まる

Fukushima wastewater release set to start soon

BY DENNIS NORMILE 26 JAN 2023: 32

政府は放出が海洋あるいはヒトの生命にリスクとならないと言うが一部の科学者が合意しない

(Woods Hole Oceanographic InstitutionのKen Buesselerとハワイ大学のRobert Richmondなど、反対者の意見だけ紹介)

 

-政策フォーラム 家畜の福祉:「自然の」行動を超えて

Farm animal welfare: Beyond “natural” behavior

BY MARIAN STAMP DAWKINS 26 JAN 2023: 326-328

動物を中心にした見方で家畜の福祉向上

福祉の指標としての「自然な行動」の欠陥 明確な欠陥は自然は残酷だということ

(でも人間は動物じゃないからわからないのでは?)

 

Nature

-エディトリアル

水危機が悪化している。研究者はともに取り組まなければならない

The water crisis is worsening. Researchers must tackle it together

24 January 2023

https://www.nature.com/articles/d41586-023-00182-2

貧困の中で生きている数百万人がいまだに安全な水と基本的衛生が手に入らないのは許容できない。Nature Waterが研究者が進む道を見つける役に立つだろう

Natureは1月19日にNature Water発刊

 

-研究ハイライト

自己消火綿に出会うと炎は消える

A flame dies out when it meets self-extinguishing cotton

18 January 2023

https://www.nature.com/articles/d41586-023-00071-8

難燃性の遺伝的変異は現在繊維に添加されている人工の難燃剤を置き換える可能性がある

PLoS ONEに発表された研究の紹介

 

その他

-EWGの有毒な魚の切り身

EWG’s Toxic Fish Fillet

By Chuck Dinerstein, MD, MBA — January 25, 2023

https://www.acsh.org/news/2023/01/25/ewg%E2%80%99s-toxic-fish-fillet-16837

EWGのScott Faberが「バスを一回食べることはPFOS汚染水を1ヶ月飲むのと同じ」という。これはEWGによる研究のメッセージであるが慎重な検討が必要である

Environmental Researchに発表された研究。実測していない、各種の前提を置いたモデルで如何に恐怖を煽るかを追求しているような論文。例えば極端に偏った分布のある場合、代表値に何を選ぶかで結果は大きく変わりうる。

長い解説略。

(学術研究を装った活動家の運動。PFASこういうのが多い。国内でも飲料水(水道水)と飲料水源や井戸、飲用とは関係ないところからの検出を意図的にごちゃ混ぜにしてる報道が多い)

 

-(本)リーク:Brookhaven国立研究所の政治、活動家、信頼喪失

The Leak: Politics, Activists, and the Loss of Trust at Brookhaven National Laboratory.

Robert P. Crease, with Peter D. Bond

MIT Press, 2022

https://mitpress.mit.edu/9780262047180/the-leak/

無害な放射能漏れが如何にしてメディアの嵐と政治的スタンドプレーと恐怖宣伝をよび重要な科学施設を閉鎖させたか

1997年にBrookhaven国立研究所の科学者が研究炉の近くで微量の放射能漏れを発見した。それは原子炉由来ではなく保存プール由来で健康に害はない(トリチウム)。しかしこの発見がメディアと政治の爆発をもたらし炉が閉鎖され研究所そのものを廃止しようとすらされた。

四半世紀が経過し、このエピソードは現在のワクチンや気候変動、有害化合物のような重要な議論と研究を撹乱する恐怖と科学の否定のダイナミクスを明示する。重要なプレイヤーは議員、科学者、ジャーナリスト、大学の学長、俳優、スーパーモデル、反核活動家などで、驚くべきやりかたでチームとなった。著者らは内部情報や機密文書などを入手して、健康上意味のないという事実が如何にしてチョルノービル級の災害として描かれたかを明らかにする。この暴露は、科学者、政治家、メディア、人々のギャップが1997年以降さらに危険なものになっていることを明らかにする

https://www.gao.gov/assets/rced-98-26.pdf

政府の報告書によると、地下水のトリチウム濃度が飲料水基準(20000pCi/L(740Bq/L))の2倍、最大32倍検出された。気付かれることなく12年間そうだった)

 

-ドイツ緑の党の大臣はEUのゲノム編集規制解除について一致しない

German Green ministers not aligned on EU gene editing deregulation

By Julia Dahm | EURACTIV.com  2023年1月18日

https://www.euractiv.com/section/agriculture-food/news/german-green-ministers-not-aligned-on-eu-gene-editing-deregulation/

ドイツでは農業大臣と環境大臣が両方緑の党であるため、欧州委員会が勧めると予想される新しいゲノム技術(NGTs)の規制緩和に反対すると多くの人が予想している。しかし農業大臣Cem Özdemirはこれまで立場を明らかにしていない

緑の党の中の左翼である環境大臣Steffi Lemkeは明確にゲノム技術のどんな自由化にも反対である。予防原則に従えば規制が正しい、と述べている。

しかし緑の党の中の現実主義者であるÖzdemirは規則緩和を排除しない。